JPH08294320A - コンバインの日除け - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンバインの日除けにおいて、曇り時に、視
界を遮る日除けを格納して作業ができるようにするとと
もに、ガレージなどの格納時に、日除けの対機体高さを
低くすることができるようにする。 【構成】 日除け１１を、フレーム部分１２とシート部
分１３とに分けて、シート部分１３は座席の後部に格納
可能、フレーム部分１２は、機体の横外側部に格納可能
に構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コンバインの日除けに
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、コンバインの日除けは、実開平４
‐６２０２６号公報に示されるように、上下方向に伸縮
自在な形式のもの、或いは、実開平４‐６２０２５号公
報に示されるように、横軸芯周りに前方格納式のものが
ある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前者のものは、曇り時
に、視界を遮る日除けを上方に移動させて作業を行なう
ことができるものの、機体をガレージなどに格納する場
合に、日除けの対機体高さを余り低くすることができな
い不都合があり、後者のものは、日除けの対機体高さを
低くすることができるものの、曇り時に、視界を遮る日
除けを格納することができない不都合があり、従来のも
のは、何れも一短一長であった。

【０００４】本発明は、曇り時に、視界を遮る日除けを
格納して作業ができるようにするとともに、ガレージな
どの格納時に、日除けの対機体高さを低くして格納する
ことができるようにすることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の特徴構成は、操縦部の機体横外側部に、水平
部分が前方に突出する状態で側面視逆Ｌ字型の日除けフ
レームを立設するとともに、この日除けフレームに、こ
の日除けフレームの縦フレーム部分の下部に格納可能
で、且つ、縦フレーム部分並びに水平フレーム部分に沿
って伸縮自在な日除けシートを横向き片持ち状に装着
し、さらに、前記日除けフレームの縦フレーム部分を、
前記日除けシートの格納部分よりも上方で横軸芯周りに
機体後方に腰折れ可能に構成して、前記日除けフレーム
を機体後部の横外側部に重複する状態に折り畳み可能に
構成してある。

【０００６】

【作用】図２のイに示すように、晴天時には、操縦者の
上部を覆う状態で日除けを使用するものであり乍ら、曇
り時には、図２のロに示すように、日除けフレームの縦
フレーム部分の下部に日除けシートを収縮させて格納す
る。すると、日除けシートに視界が阻害されることなく
作業が行なえる。また、機体をガレージなどに格納する
場合には、図１の仮想線に示すように、日除けフレーム
を支点周りに後方に回動すると、機体後部の横外側部に
重複する状態で格納されることとなり、対機体高さを低
くし得る。

【０００７】

【発明の効果】このように、日除けを、シート部分とフ
レーム部分とに分けて格納するようにしたから、シート
は座席の後方に、フレームは機体の横外側方に位置させ
て、夫々、格納することができ、曇り時には、視界を遮
らない状態に格納することができ、また、ガレージなど
への機体格納時には、対機体高さを低くして格納するこ
とができる。

【０００８】

【実施例】図１は、コンバインの全体を示し、機体前部
の左側に、引起し装置１や刈取り装置２並びに縦搬送装
置３などを備えた刈取り前処理装置４を配設し、その右
側に、操縦ボックス５や運転座席６を備えた操縦部７を
並設し、そして、前記刈取り前処理装置４の後方に脱穀
装置８を、操縦部７の後方にグレンタンク９を、夫々、
並設してある。

【０００９】前記運転座席６は、エンジンや、エアーク
リーナなどエンジン周りの各種装置を覆う原動部カバー
１０の上面に設けられており、その原動部カバー１０に
操縦部７の上方を覆う日除け１１が設けられている。

【００１０】前記日除け１１は、水平部分１２ａが前方
に突出する状態で原動部カバー１０に設けられた側面視
逆Ｌ字型の日除けフレーム１２と、その日除けフレーム
１２に沿って伸縮自在なアコーディオン形式の日除けシ
ート１３から構成されている。前記日除けフレーム１２
は、側面にガイド溝を備え、前記日除けシート１３は、
収縮側に戻り癖が付いた不透明性の厚手のビニールシー
トからなり、所定間隔置きに骨組を備え、日除けフレー
ム１２に片持ち状に支持されている。そして、シートの
伸縮方向の一端が、日除けフレーム１２の縦フレーム部
分１２ｂの下部に固定連結されており、他端が、水平フ
レーム部分１２ａ先端の係合凹部に係脱可能に構成され
ている。前記収縮された日除けシート１３は、縦フレー
ム部分１２ｂの下部に格納可能に構成されている。

【００１１】前記日除けフレーム１２は、その縦フレー
ム部分１２ｂが、日除けシート１３の格納部１２ｂ’よ
りも上方で分割されており、上部が横軸芯Ｐ周りに機体
後方に回動可能に構成されており、前記日除けフレーム
１２をグレンタンク９の横外側部に重複する状態で折り
畳み可能に構成してある。前記機体後方に折り畳み可能
な上部の日除けフレーム１２は、バックル式の金具１４
によって日除け作用姿勢に固定されるようになってい
る。

【００１２】図４に示すように、前記操縦ボックス５の
横外側部に作業者振り落とし防止用のガード１５が横軸
芯Ｘ周りに上下動可能に設けられており、このガード１
５の上下動でバッテリー１６からエンジンキースイッチ
１７への回路中に設けられたスイッチ１８がＯＮ・ＯＦ
Ｆされて、上方へのガード姿勢によるスイッチＯＮによ
り、キースイッチ１７によるエンジンの始動が可能とな
り、下方への回動によるスイッチＯＦＦにより、機体放
置時のバッテリーの放電の防止をはかってある。

【００１３】〔別実施例〕日除けシートは、バネによっ
て収縮側に戻すようにしたものであっても良く、また、
手で収縮側に戻すようにしたものであっても良い。

【００１４】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】コンバイン全体の側面図

【図２】日除け格納状態を示す斜視図

【図３】日除けの断面図

【図４】作業者振り落とし防止ガードの切換え状態を示
す側面図

【符号の説明】

７ 操縦部 １２ 日除けフレーム １２ａ 水平フレーム部分 １２ｂ 縦フレーム部分 １３ 日除けシート Ｐ 横軸芯

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 操縦部（７）の機体横外側部に、水平部
   分が前方に突出する状態で側面視逆Ｌ字型の日除けフレ
   ーム（１２）を立設するとともに、この日除けフレーム
   （１２）に、この日除けフレーム（１２）の縦フレーム
   部分（１２ｂ）の下部に格納可能で、且つ、縦フレーム
   部分（１２ｂ）並びに水平フレーム部分（１２ａ）に沿
   って伸縮自在な日除けシート（１３）を横向き片持ち状
   に装着し、さらに、前記日除けフレーム（１２）の縦フ
   レーム部分（１２ｂ）を、前記日除けシート（１３）の
   格納部分よりも上方で横軸芯（Ｐ）周りに機体後方に腰
   折れ可能に構成して、前記日除けフレーム（１２）を機
   体後部の横外側部に重複する状態で折り畳み可能に構成
   してあるコンバインの日除け。