JPH0829413A - コンクリート構造物内部の検査方法 - Google Patents

コンクリート構造物内部の検査方法

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JPH0829413A
JPH0829413A JP16806894A JP16806894A JPH0829413A JP H0829413 A JPH0829413 A JP H0829413A JP 16806894 A JP16806894 A JP 16806894A JP 16806894 A JP16806894 A JP 16806894A JP H0829413 A JPH0829413 A JP H0829413A
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JP
Japan
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inspection
concrete
steel material
hole
inspecting
Prior art date
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JP16806894A
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English (en)
Inventor
Kinji Kawasaki
欽司 川崎
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリートの空洞、ひび割れ進展や、コン
クリート内部に埋設された鋼材の腐食等についての十分
な検査を可能とする。 【構成】 コンクリート躯体11に表面から鋼材12に
達するように小径の検査孔14を複数本削孔し、これら
検査孔14内に光ファイバースコープ又は超小型CCD
カメラを挿入し内部を遠隔画像観察することによりコン
クリートの空洞、ひび割れ進展等を検査すると共に、上
記検査孔14内に小型超音波検査装置16を挿入して検
査孔先端から鋼材厚の検査を行い、検査後に樹脂で上記
検査孔を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、検査孔によるコンクリ
ート構造物内部の検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート構造物内部の検査の
ために削孔することが知られている。例えば、コンクリ
ート表層部の中性化がコンクリート表面からどの程度の
深さ(厚さ)まで進行しているかを測定して、コンクリ
ート構築物の劣化の進行状態を検査することが行なわれ
ている。
【0003】図2はその一例を示すもので、先端に中空
ビッド1aを設けた中空ドリルロッド1をコンクリート
削孔用ドリル2に装着し、このドリル2でコンクリート
躯体3を削孔する。この削孔により生じるコンクリート
の削り屑(くり粉C)を受け6で受ける一方、検査液タ
ンク5から中空ドリルロッド1を通してフェノールフタ
レイン溶液を注入し、これによってくり粉Cが赤色反応
した場合は、削孔部のコンクリートがアルカリ状態であ
ると判断し、そのときの削孔深さLをゲージ杆7の目盛
7aで表示する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のコンク
リート構造物内部の検査方法では、コンクリート構造物
内部の検査のために削孔は行うものの、その削孔による
削り屑の化学的性質を検査するにとどまっていたので、
コンクリートの空洞、ひび割れ進展等の十分な検査がな
されず、また特にコンクリート内部に埋設された鋼材の
腐食等検査がなされないという問題があった。
【0005】また、削り屑には、セメント部分のみなら
ず砂利などの粗骨材の削り屑も含まれるため、正確な判
定が困難である欠点もあった。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、コンクリートの空洞、ひび割れ進展や、コンクリー
ト内部に埋設された鋼材の腐食等についての十分な検査
がなされるコンクリート構造物内部の検査方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるコンクリート構造物内部の検査方法
は、コンクリート構造物に検査孔を削孔し、これに各種
検査装置を挿入して検査を行うものである。
【0008】具体的には、請求項1の発明の検査方法
は、コンクリート躯体に表面から検査孔を削孔する工程
と、上記検査孔内に光ファイバースコープ又は超小型C
CDカメラを挿入し、内部を遠隔画像観察することによ
りコンクリートの空洞、ひび割れ進展等を検査する工程
と、検査後に充填材で上記検査孔を充填する工程とを含
んで成るものである。
【0009】請求項2の発明の検査方法は、コンクリー
ト躯体に表面から鋼材に達する検査孔を削孔する工程
と、上記検査孔内に光ファイバースコープ又は超小型C
CDカメラを挿入し、内部を遠隔画像観察することによ
り鋼材の表面状態を観察する工程と、検査後に充填材で
上記検査孔を充填する工程とを含むものである。
【0010】請求項3の発明の検査方法は、コンクリー
ト躯体に表面から鋼材に達する検査孔を削孔する工程
と、上記検査孔内に小型超音波検査装置を挿入し、上記
検査孔の掘削先端から上記超音波検査装置による鋼材厚
の検査を行う工程と、検査後に充填材で上記検査孔を充
填する工程とを含んで成るものである。
【0011】請求項4の発明の検査方法は、上記請求項
1の形態において、光ファイバースコープ又は超小型C
CDカメラの挿入に先立って、中性化試験液で孔壁を浸
潤させ、遠隔画像観察の際、中性化の状態を観察するも
のである。
【0012】
【作用】請求項1の検査方法は、コンクリート構造物に
内部検査のための検査孔を削孔し、この検査孔に光ファ
イバースコープ又は超小型CCDカメラを挿入し、内部
を遠隔画像観察するものであるため、コンクリートの空
洞やひび割れ進展等について、コンクリート断面の深内
部の検査が可能である。
【0013】請求項2の検査方法は、コンクリート構造
物に表面から鋼材に達する検査孔を削孔し、この検査孔
に光ファイバースコープ又は超小型CCDカメラを挿入
し、鋼材の表面を遠隔画像観察するものであるため、コ
ンクリートに埋設された鋼材のさび等の表面状態の検査
が可能である。
【0014】また、請求項3の検査方法は、コンクリー
ト構造物に表面から鋼材に達する検査孔を削孔し、この
検査孔に小型超音波検査装置を挿入し、掘削先端から検
査を行うものであるため、コンクリート内部に埋設され
た鋼材について、その腐食等の検査が可能である。
【0015】更に、請求項4の検査方法は、請求項1の
光ファイバースコープ又は超小型CCDカメラによる遠
隔画像観察に先立って、フェノールフタレイン溶液等の
中性化試験液で浸潤させ、遠隔画像観察の際に中性化の
状態を観察するものであり、セメント及び骨材の露出す
る孔壁を連続的に検査できるので、正確な判定結果が得
られる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0017】まず、図1に示すようにコンクリート構造
物10のコンクリート躯体11に、その表面13から鋼
材12に達する深さで、複数本、小径の検査孔14を削
孔する(削孔工程)。これらの検査孔14は、表面に例
えば等ピッチで設ける。検査孔14の寸法形状は直径3
0mm程度の小径の円形孔とし、具体的な大きさはこれ
に挿入する検査装置に適したサイズとする。ここでは検
査孔14を表面から深さ方向に直線的に設けているが、
コンクリート躯体11内部で曲線状に設けてもよい。穿
孔装置としては、電動ドリルや小径ボーリングマシン等
の既存機器が使用できる他、穿孔方向が遠隔操作できる
超小型自動穿孔機を用いることもできる。削孔の際の削
り屑の排出は吸引方式で行なうことができる。
【0018】上記削孔工程の途中で、検査孔14の削孔
位置つまり検査位置を外部からの経路長さを算定して確
認する。これは、外部からの経路長さ、曲げ角度から算
定している。また、目標鋼材12までの距離は、孔内か
ら目標鋼材面に超音波を発信し、鋼材12による反射波
を捕捉して距離測定する(位置確認工程)。
【0019】上記削孔工程に次いで、上記検査孔内に光
ファイバースコープ又は超小型CCDカメラを挿入し、
これをモニタ装置15と接続して検査孔内部を遠隔画像
観察し、これによりコンクリート躯体11の空洞、ひび
割れ進展を検査し、モニタ装置15に映った映像の寸法
からひび割れ幅の計測も行なう(観察検査工程)。ま
た、モニタ装置15の遠隔画像観察により、鋼材12の
さび等の表面状態、腐食検査も行なう。なお、コンクリ
ートのひび割れ検査のみを行うのであれば、必ずしも検
査孔14はコンクリートの表面から鋼材12に達する深
さで形成する必要はないし、必要に応じて、フェノール
フタレイン溶液を注入または噴霧して着色の色合,模様
を観察して、検査孔14内のコンクリートの中性化を検
査する。また検査試料を採取して、コンクリートの劣化
や成分や中性化の検査を行なうこともできる。
【0020】上記観察検査工程の前又は後において、検
査孔14内に小型超音波検査装置16を挿入し、図示す
るように検査孔14の掘削先端すなわち鋼材面から超音
波を与え、超音波検査装置16による鋼材厚の検査を行
う(超音波検査工程)。
【0021】上記観察検および超音波検査が終了したな
らば、上記検査孔を樹脂又はモルタル等の充填材で充填
し閉鎖する。
【0022】上記方法によれば、(1) コンクリート断面
の深内部の検査が可能であり、(2)コンクリートに埋設
された鋼材の検査が可能であり、(3) また径が小さいの
で鉄筋切断が少ないという利点が得られる。
【0023】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果が得られる。
【0024】(1)請求項1の検査方法によれば、コン
クリート構造物に設けた検査孔の内部が、これに挿入し
た光ファイバースコープ又は超小型CCDカメラにより
遠隔画像観察されるため、コンクリートの空洞やひび割
れ進展等について、コンクリート断面の深内部の検査が
できる。
【0025】(2)請求項2の検査方法によれば、コン
クリート構造物に表面から鋼材に達する検査孔を削孔
し、この検査孔に光ファイバースコープ又は超小型CC
Dカメラを挿入し、鋼材の表面を遠隔画像観察するもの
であるため、コンクリートに埋設された鋼材のさび等の
表面状態の検査が可能である。
【0026】(3)請求項3の検査方法によれば、コン
クリート構造物の内部鋼材に達する検査孔に小型超音波
検査装置を挿入して掘削先端から超音波検査を行うもの
であるため、コンクリート内部に埋設された鋼材につい
て、その腐食等の検査が容易にできる。
【0027】(4)請求項4の検査方法によれば、請求
項1の光ファイバースコープ又は超小型CCDカメラに
よる遠隔画像観察に先立って、検査孔壁を中性化試験液
で浸潤させることにより、遠隔画像観察の際にその中性
化の状態が観察されるため、従来の削り屑を中性化試験
液を注入する中性化試験に比べ、正確な判定結果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリート構造物内部の検査方法の
一工程を示した図である。
【図2】従来のコンクリートの劣化検査方法を示した図
である。
【符号の説明】
1 中空ドリルロッド 1a 中空ビッド 2 ドリル 3 コンクリート躯体 5 検査液タンク 6 くり粉受け 7 ゲージ杆 7a 目盛 C くり粉 10 コンクリート構造物 11 コンクリート躯体 12 鋼材 13 表面 14 検査孔 15 モニタ装置 16 小型超音波検査装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート躯体に表面から検査孔を削
    孔する工程と、上記検査孔内に光ファイバースコープ又
    は超小型CCDカメラを挿入し、内部を遠隔画像観察す
    ることによりコンクリートの空洞、ひび割れ進展等を検
    査する工程と、検査後に充填材で上記検査孔を充填する
    工程とを含むことを特徴とするコンクリート構造物内部
    の検査方法。
  2. 【請求項2】 コンクリート躯体に表面から鋼材に達す
    る検査孔を削孔する工程と、上記検査孔内に光ファイバ
    ースコープ又は超小型CCDカメラを挿入し、内部を遠
    隔画像観察することにより鋼材の表面状態を観察する工
    程と、検査後に充填材で上記検査孔を充填する工程とを
    含むことを特徴とするコンクリート構造物内部の検査方
    法。
  3. 【請求項3】 コンクリート躯体に表面から鋼材に達す
    る検査孔を削孔する工程と、上記検査孔内に小型超音波
    検査装置を挿入し、上記検査孔の掘削先端から上記超音
    波検査装置による鋼材厚の検査を行う工程と、検査後に
    充填材で上記検査孔を充填する工程とを含むことを特徴
    とするコンクリート構造物内部の検査方法。
  4. 【請求項4】 光ファイバースコープ又は超小型CCD
    カメラの挿入に先立って、中性化試験液で孔壁を浸潤さ
    せ、遠隔画像観察の際、中性化の状態を観察することを
    特徴とする請求項1に記載のコンクリート構造物内部の
    検査方法。
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