JPH0829405B2 - 鋳込み噴流漏斗状ガイド - Google Patents

鋳込み噴流漏斗状ガイド

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JPH0829405B2
JPH0829405B2 JP5169099A JP16909993A JPH0829405B2 JP H0829405 B2 JPH0829405 B2 JP H0829405B2 JP 5169099 A JP5169099 A JP 5169099A JP 16909993 A JP16909993 A JP 16909993A JP H0829405 B2 JPH0829405 B2 JP H0829405B2
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funnel
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casting
shaped guide
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ライボルト ドゥルフェリット ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳込み噴流漏斗状ガイ
ドであって、内側には、金属製で杭状に形成された複数
のセグメントが設けられており、該セグメントがスリッ
トによって互いに分割されており、外側では誘導コイル
によって取り囲まれており、該誘導コイルが一方の端面
では給電部を、他方の端面では電流帰還部をそれぞれ有
している形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】このような形式の鋳込み噴流漏斗状ガイ
ドは、例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第4011
392号明細書に記載されている。図3に示したよう
に、この公知の鋳込み噴流漏斗状ガイドの場合、溶解物
バット101の孔105の下に、複数のセグメント11
1〜117から成る漏斗状坩堝106が配置されてい
て、この漏斗状坩堝が誘導コイル107によって囲まれ
ている。この誘導コイル107は交流電源108に接続
されている。この誘導コイル107は、まるで、給電部
および電流導出部を有する側で、反対側と同数の巻条が
上下に重なって延びているかのように図示されている。
しかしながら、このような巻条はねじ状に延びていなけ
ればならないので、必然的に給電部および電流導出部と
は反対側に、巻条が1区分だけ多く形成されている。こ
れにより、この場所では、給電部および電流導出部の領
域よりも磁界が強い。この理由から、磁界の横方向の力
成分が生じてしまい、この力成分により、鋳込み噴流が
偏位させられてしまう。したがって、多くの使用分野に
合わせてこの鋳込み噴流を正確に調整することはもはや
充分にはできない。
【0003】さらに、図4〜図6に示した欧州特許出願
第92109162.5号明細書に記載された鋳込み噴
流漏斗状ガイドの場合、坩堝底部1が、互いに僅かな間
隔を置いて配置された多数の金属製のパリセード20
3,204から形成された漏斗状の流出部202を有し
ている。この流出部202は同軸ケーブルとして形成さ
れた給電部材206を有するコイル205によって取り
囲まれている。このコイル5は給電導線207および帰
還導線208を介して通電される巻条を有している。図
5および図6から判るように、給電導線207および帰
還導線208が、コイル205の一方の端面の高さで単
一の給電部材206に統合されて巻条の直前まで案内さ
れていて、かつ、巻条が、軸線方向で見て給電部材20
6とは反対のコイル側から、前記端面に向けて案内され
る巻条に対して対称的に、帰還導線208に向けて戻さ
れている。このような公知のコイルの場合、コイル巻条
内では半円形の巻条区分209,211,213,21
5,217,218,220,222,225,226
の幾何学形状に基づき対称的な電流分布が生ぜしめられ
る。これによってコイル205内でコイル中心軸線に対
して対称的な磁界が形成され、これにより金属噴流の側
方偏位が阻止される。しかしながら、これらのような誘
導コイルは製造に手間がかかり、隣接する巻条領域にお
いて電流方向が互いに逆であること、さらに交差点が形
成されることによって著しいエネルギ損失を招いてしま
う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、でき
るだけ簡単な手段により、同心的で、束にされた、偏位
のない鋳込み噴流を生ぜしめるような鋳込み噴流漏斗状
ガイドを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、高磁界域に局所的に磁界を弱める
ための手段が設けられているか、または、低磁界域に局
所的に磁界を強めるための手段が設けられているように
した。
【0006】
【発明の効果】本発明のように構成されていると、鋳込
み噴流漏斗状ガイドのために、比較的僅かなコストで製
造可能な汎用の誘導コイルを、鋳込み噴流偏位を生ぜし
めることなく使用することが可能になる。本発明によれ
ば、大きな手間をかけて誘導コイルを対称的に形成する
代わりに、非対称性はそのまま受け入れられて、磁界を
強めるか、または磁界を弱めることによって補償され
る。
【0007】特に、誘導コイルの最下部の巻条の、給電
部および電流帰還部とは反対側に、この巻条の下部延長
部を形成する導電性のピッチ補償片が配置されている
と、給電部および電流帰還部とは反対側において、磁界
が特に簡単に強められる。
【0008】このようなピッチ補償片は例えば銅から成
っていてよく、最下部の巻条の、セグメントに向いた側
で、この巻条にろう接されていてよい。これによりピッ
チ補償片はこの巻条を超えて下方に突出する。これによ
って、磁界はこの側でさらに下方に引張られるので対称
的な力が生ぜしめられる。
【0009】軸線方向下側で、コイルと、ピッチ補償片
の下縁部とが合致する面が、鋳込み噴流漏斗状ガイドの
中心軸線に対して垂直な1平面上に位置していると、横
方向の力が正確に補償される。
【0010】本発明の別の構成によれば、誘導コイルの
導電域の下部延長部を形成する代わりに、磁界を強める
ために、給電部および電流帰還部とは反対側で、セグメ
ントが下方に向かって延びる長さが、給電部および電流
帰還部の側よりも大きくてよい。
【0011】このような構成においても、すべてのセグ
メントの下限部が、鋳込み噴射案内ホッパの中心軸線の
垂直方向に対して傾斜して延びていると、すべての横方
向の力の正確な補償が得られる。
【0012】本発明のさらに別の有利な構成では、誘導
コイルの下方に、導電性材料が短絡リングとして配置さ
れており、この短絡リングが高磁界域で、反対側よりも
誘導コイルとの軸線方向間隔を小さく保っている。
【0013】このようなリングは水冷された銅リングで
あってよく、誘導コイルによって強磁界域が存在する場
所において、強められた対向磁界を形成する。したがっ
て、このリングは磁界の均一化のために役立つ。さら
に、このリングは、リングの下方に磁界のない空間が生
ぜしめられるために役立つ。このことは後置された装置
にしばしば必要である。
【0014】このリングが磁界ガイドエレメントとして
フェライトから成っていると、このリングはほとんど磁
界損失なく作動することができる。このようなリング
は、対向磁界を形成するのではなく、誘導コイルの磁界
を所望の方向にのみ変位させる。
【0015】磁界の微調整のためには、誘導コイルの軸
線に対するこのリングの傾斜が調節可能であるように、
かつ/または、誘導コイルに対するこのリングの軸線方
向間隔が調節可能であるように、リングが形成されてい
ると有利である。
【0016】さらに、磁界を弱めるために、誘導コイル
の少なくとも1つの縁巻条が、残りの巻条に比べて、誘
導される材料に対して大きな間隔を保っていることによ
っても、鋳込み噴流に作用する力の均一化が可能であ
る。
【0017】
【実施例】本発明においては数多くの実施例が考えられ
る。本発明の基本的原理をさらに明らかにするために、
その中からいくつかの実施例を、概略的に示した図面に
つき、以下に詳しく説明する。なお、本発明による鋳込
み噴流漏斗状ガイド全体は図3に示されたものとほぼ同
様に配置されている。
【0018】図1に示された鋳込み噴流漏斗状ガイド
は、噴流ガイドのために、導電性の材料から成る複数の
杭状のセグメント1,1a,1b,1c,1d,1eを
有している。これらのセグメントは、中間室2によって
それぞれ互いに分割されている。さらに、この鋳込み噴
流漏斗状ガイドの周囲を誘導コイル3が取り囲んでい
て、この誘導コイルには、電源4によって給電部5と電
流帰還部6とを介して電気エネルギーが供給される。
【0019】この誘導コイル3の巻条のピッチに基づき
必然的に、給電部5および電流帰還部6とは反対側に位
置する巻条数は、給電部5および電流帰還部6の側に位
置する巻条数よりも1巻きだけ少ない。これにもかかわ
らず均一な磁界を得るために、誘導コイル3の最下部の
巻条7に、導電性材料から成るピッチ補償片8が例えば
銅部分をろう接することにより固定されている。このピ
ッチ補償片8が下方に向かって延びる長さは、このピッ
チ補償片の下縁部が、給電部5側の最下部の巻条7と一
緒に、符号9で示した鋳込み噴流漏斗状ガイドの中心軸
線に対して垂直な1平面上に位置するように形成されて
いる。
【0020】図1において破線で示した変化実施例は、
ピッチ補償片8に付加的に用いるか、またはこの部分の
代わりに用いることができる。この変化実施例によれ
ば、セグメント1,1a,1b,1c,1d,1eが下
方に向かって延びる長さは、傾斜して延びる縁部10が
生ぜしめられるように形成されている。このようにし
て、給電部5および電流帰還部6とは反対側で、磁界を
やはり強めることができる。
【0021】図2に示した実施例においては、誘導コイ
ル3の下方にリング11が配置されている。このリング
は、導電性材料、例えば銅から成っていてよく、これに
より、短絡リングとして、誘導コイル3に対して対向磁
界を形成してよい。しかし、磁界ガイドエレメントとし
て、フェライトから成るリング11を形成することも可
能である。これにより、磁界損失がさらに回避される。
矢印で示したように、このリング11は、中心軸線9に
対するこのリングの傾斜と、コイル3に対するリングの
軸線方向間隔とが調節可能であるように形成されていて
よい。
【0022】本発明の別の実施例においては、図2から
判るように、最下部の巻条7が、残りの巻条よりも、セ
グメント1,1a,1b,1c,1d,1eとの間隔を
大きく保っている。このことによっても、磁界の不均一
性を補償することができる。もちろん、最下部の巻条7
の直径を大きくする代わりに、この最下部の巻条7と、
そのすぐ上の巻条との軸線方向間隔を拡大することも可
能である。
【0023】さらに別の実施例(図示せず)では、鋳込
み噴流漏斗状ガイドを通って流れる金属溶融液の浴液面
の上方に正圧が加えられるようになっている。このよう
な手段によって、高い流出速度が得られ、これにより、
作用する磁界不均一性ができるだけ僅かになる。さらに
これにより、金属浴高さが減少するにつれて圧力供給を
増大させる場合でも、一定の流出速度が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による鋳込み噴流漏斗状ガイドの1実施
例を示した断面図である。
【図2】本発明による鋳込み噴流漏斗状ガイドの別の実
施例を示した断面図である。
【図3】公知の鋳込み噴流漏斗状ガイドの全体図である
【図4】別の公知の鋳込み噴流漏斗状ガイドの溶融条流
案内システムを、左側半部を段面して示した側面図であ
る。
【図5】図4の公知の鋳込み噴流漏斗状ガイドのコイル
の1実施例の斜視図である。
【図6】図4の公知の鋳込み噴流漏斗状ガイドのコイル
の別の実施例の斜視図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c,1d,1e セグメント、 2
中間室、 3 誘導コイル、 4 電源、 5 給電
部、 6 電流帰還部、 7 巻条、 8 ピッチ補償
片、 9 中心軸線、 10 縁部、 11 リング、
12,13矢印、 101 溶解物バット、 105
孔、 106 漏斗状坩堝、 107 誘導コイル、
108 交流電源、 111〜117 セグメント、
201 坩堝底部、 202 流出部、 203,2
04 パリセード、 205コイル、 206 給電部
材、 207 給電導線、 208 帰還導線、 20
9,211,213,215,217,218,22
0,222,225,226 巻条区分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エーリッヒ ツッカーシュテッター ドイツ連邦共和国 ゲルンハウゼン イム マンスグラーベン 6 (56)参考文献 特開 平3−115508(JP,A) 特開 平3−226338(JP,A)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳込み噴流漏斗状ガイドであって、内側
    には、金属製で杭状に形成された複数のセグメントが設
    けられており、該セグメントがスリットによって互いに
    分割されており、外側では誘導コイルによって取り囲ま
    れており、該誘導コイルが一方の端面では給電部を、他
    方の端面では電流帰還部をそれぞれ有している形式のも
    のにおいて、高磁界域 に局所的に磁界を弱めるための手段が設けられ
    ているか、または、低磁界域に局所的に磁界を強めるた
    めの手段が設けられていることを特徴とする、鋳込み噴
    流漏斗状ガイド。
  2. 【請求項2】 磁界を強めるために、前記誘導コイル
    (3)の最下部の巻条(7)の、前記給電部(5)およ
    び前記電流帰還部(6)とは反対側に、前記巻条(7)
    の下部延長部を形成する導電性のピッチ補償片(8)が
    配置されている、請求項1記載の鋳込み噴流漏斗状ガイ
    ド。
  3. 【請求項3】 軸方向下側で、前記誘導コイル(3)
    と、前記ピッチ補償片(8)の下縁部とが合致する面
    が、前記鋳込み噴流漏斗状ガイドの中心軸線(9)に対
    して垂直な1平面上に位置している、請求項2記載の
    込み噴流漏斗状ガイド。
  4. 【請求項4】 磁界を強めるために、前記給電部(5)
    および前記電流帰還部(6)とは反対側で、前記セグメ
    ント(1,1a,1b,1c,1d,1e)が下方に向
    かって延びる長さが前記給電部(5)および前記電流
    帰還部(6)の側よりも大きい、請求項1から3までの
    いずれか1項記載の鋳込み噴流漏斗状ガイド。
  5. 【請求項5】 すべての前記セグメント(1,1a,1
    b,1c,1d,1e)の下限部が、前記鋳込み噴流漏
    斗状ガイドの中心軸線(9)の垂直方向に対して傾斜し
    て延びている、請求項4記載の鋳込み噴流漏斗状ガイ
    ド。
  6. 【請求項6】 前記誘導コイル(3)の下方に、導電性
    材料から成るリング(11)が短絡リングとして配置さ
    れており、該短絡リングが高磁界域の側で、その反対側
    よりも、前記誘導コイル(3)との軸方向間隔を小さ
    く保っている、請求項1から5までのいずれか1項記載
    鋳込み噴流漏斗状ガイド。
  7. 【請求項7】 前記誘導コイル(3)の下方に、フェラ
    イトから成るリング(11)が磁界ガイドエレメント
    して配置されている、請求項1から6までのいずれか1
    項記載の鋳込み噴流漏斗状ガイド。
  8. 【請求項8】 前記誘導コイル(3)の軸線に対するリ
    ングの傾斜が調節可能であるように、かつ/または、誘
    導コイルに対するリングの軸線方向間隔が調節可能であ
    るように、前記リング(11)が形成されている、請求
    項6または7記載の鋳込み噴流漏斗状ガイド。
  9. 【請求項9】 磁界を弱めるために、前記誘導コイル
    (3)の少なくとも1つの巻条(7)が、残りの巻条
    比べて、誘導される材料との間隔を他の巻条よりも大き
    く保っている、請求項1から8までのいずれか1項記載
    鋳込み噴流漏斗状ガイド。
JP5169099A 1992-07-08 1993-07-08 鋳込み噴流漏斗状ガイド Expired - Lifetime JPH0829405B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4222399A DE4222399C2 (de) 1992-07-08 1992-07-08 Gießstrahl-Führungstrichter
DE4222399.7 1992-07-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06198420A JPH06198420A (ja) 1994-07-19
JPH0829405B2 true JPH0829405B2 (ja) 1996-03-27

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ID=6462746

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5169099A Expired - Lifetime JPH0829405B2 (ja) 1992-07-08 1993-07-08 鋳込み噴流漏斗状ガイド

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JP (1) JPH0829405B2 (ja)
DE (1) DE4222399C2 (ja)

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Also Published As

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