JPH0829304A - 細線式霧水捕集装置 - Google Patents

細線式霧水捕集装置

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JPH0829304A
JPH0829304A JP16217294A JP16217294A JPH0829304A JP H0829304 A JPH0829304 A JP H0829304A JP 16217294 A JP16217294 A JP 16217294A JP 16217294 A JP16217294 A JP 16217294A JP H0829304 A JPH0829304 A JP H0829304A
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JP
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water
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JP16217294A
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Yoshio Usui
井 芳 雄 臼
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で運搬に適しており、能率よく霧中に含
まれる水分を捕集する装置を提供すること。 【構成】 ほぼリング状をなし上端縁が外方に反った形
状をなす上側部材(2A)と、ほぼリング状をなし下端
縁が外方に反った形状をなす下側部材(2B)と、前記
上側部材および下側部材を適宜間隔を空けてそれぞれ支
持する支柱(1)と、前記上側部材の上端縁と前記下側
部材の下端縁との間に掛け渡され、前記上側部材と前記
下側部材の外周に円筒状に密に張り渡された非水溶性細
線(5)と、前記下側部材の下縁に沿って設けられた樋
(6)とをそなえた細線式霧水捕集装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、霧中の水分を捕集する
装置に係り、とくにパッシブ方式であり運搬に適した構
造のものに関する。
【0002】
【従来の技術】気象観測の一環として、酸性霧などの湿
性大気汚染測定のために霧中に含まれる水分量を測定す
ることが行われており、そのために従来から霧水捕集装
置が提供されている。
【0003】これには、種々の構造のものがある。たと
えばアクティブ方式では、霧を含んだ空気の流れる風洞
に細線を走らせて、この細線に付着する水を捕集するも
のとか、風洞の内側断面の全面に細線製のネットを張っ
てネットに付着した水を捕集するものがある。
【0004】またパッシブ方式では、フレームにたとえ
ば平面状に細線を張設し、慣性衝突した霧粒を細線に付
着させて順次捕捉し、これらを集めるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらは、いづれもそ
れなりの成果を挙げているものである。しかし、寸法の
より小型化の点であるとか、捕集効率の点とかでより一
層の改善が図られている。
【0006】本発明は上述の点に基づきなされたもの
で、小型で運搬に適しており、能率よく霧中に含まれる
水分を捕集する装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明では、請求項1記載の、ともにほぼリング状をなす
上側部材および下側部材と、前記上側部材および下側部
材を適宜間隔を空けてそれぞれ支持する支柱と、前記上
側部材の上端縁と前記下側部材の下端縁との間に掛け渡
され、前記上側部材と前記下側部材の外周に円筒状に密
に張り渡された非水溶性細線と、前記下側部材の下縁に
沿って設けられた樋とをそなえた細線式霧水捕集装置、
請求項2記載の、請求項1記載の装置における前記上側
部材の上端縁および前記下側部材の下端縁は、外方に反
って構成された細線式霧水捕集装置、および請求項3記
載の、請求項1記載の装置における前記非水溶性細線
は、前記上側部材および下側部材の端面に設けられた係
止部間に掛け渡された上で、前記上側部材および下側部
材相互間に張り渡された細線式霧水捕集装置、を提供す
るものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の装置では、支柱に支持された上
側部材と下側部材との間に円筒状に密に張り渡された細
線に慣性衝突により霧粒が付着して下側部材の樋に流下
する。そして樋の水をボトルなどに移して捕集霧水を採
取する。上側部材および下側部材はその各端縁が外方に
反っているため、細線がこれら部材に接触することはな
い。
【0009】請求項2記載の装置では、上側部材の上端
縁および下側部材の下端縁が外方に反っているので、細
線がこれら両部材に接することがなく、細線に付着した
霧水の水滴が円滑に下方に流下する。
【0010】請求項3記載の装置では、細線が上側部材
の上端面および下側部材の下端面に設けられた係止部を
伝わせて上下部材間に順次張り渡らせて、円筒状に密に
細線を張設する。
【0011】
【発明の効果】請求項1記載の装置では、支柱に支持さ
れた上側部材と下側部材との間に円筒状に細線を張設
し、細線に慣性衝突した霧粒を樋に集める構造にしたた
め、装置全体をかなりコンパクトにすることができる。
しかも上側部材および下側部材の外周は細線に接触しな
いように形成されているから、霧水以外の雨粒を捕集す
ることはない。
【0012】請求項2記載の装置では、細線に付着した
水滴が円滑に下方に流下するから、霧水を能率よく捕集
することができる。
【0013】請求項3記載の装置では、上下各部材の端
面で細線を伝わせるため、1本の細線で上下部材間のか
なりの部分に細線を掛け渡すことができる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の構造を示したも
のであり、同図(a)は正断面を示し、同図(b)は平
面を示している。同図(a)、(b)において、1はた
とえばステンレススティール製の支柱であり、この支柱
1が装置全体の中心に置かれる。
【0015】支柱1には、その上部および下部にほぼ水
平方向に張り出した、たとえばステンレススティール製
の3本もしくは4本づつのアーム3が設けられている。
これらアーム3は、リング状の上側部材2Aおよび下側
部材2Bを支柱1に固定するためのものであり、各部材
2A,2Bに対して内壁面から外壁面に貫通した上で先
端がかしめられる。また、支柱1の下端は台座4に固定
されている。
【0016】上側部材2Aの上端縁および下側部材2B
の下端縁は、その周面よりも外方に反らされている。こ
れにより細線が上側部材2Aおよび下側部材2Bに接す
ることがなく、霧水の水滴が円滑に下方荷流下する。
【0017】そして、上側部材2Aおよび下側部材2B
の各端縁には、細線の係止部すなわち細線を係止するた
めの切欠きもしくは突起が設けられており、この係止部
を利用してたとえばテフロン(商品名)製の細線を上下
部材2A,2B間に張り渡して細線張設面5を形成す
る。
【0018】図2は、本発明の特徴的な細線の張り渡し
方を示している。たとえば上側部材2Aの上端縁でいえ
ば、細線をある係止部に係止させた後、当該端縁の円周
方向に適宜距離たとえば円周の数分の1程度の距離だけ
離れたもう一つの係止部に細線を係止させた上で下側部
材2Bに向けて細線を張り渡す。下側部材2Bに達した
細線を上側部材に張り渡す際にも、一旦下側部材2Bの
もう一つの係止部に細線を係止した上で上側部材2Aに
向けて細線を張り渡す。これを繰り返すことにより上側
部材2Aと下側部材2Bとで形成するほぼ円筒状の細線
張設面5のある部分につき細線の張設を行う。そして、
残りの部分についても同様に細線を張り渡す。
【0019】このように、上側部材2Aと下側部材2B
とにより形成される細線張設面5に細線を張り渡す際、
細線は細線張設面5の外側から巻き付けるように張り渡
していくので、作業性がよい。つまり細線を、リング状
をなす上側部材2Aとか下側部材2Bの内側に通す必要
は全くないことが作業性を良好にしている。
【0020】図3および図4は、捕集装置つまり図1に
示した実施例を携行、設置するための要素を示してい
る。携行のためには、ほぼ円筒状のケース11に図1の
実施例を収容する。ケース11には、折り畳み式脚12
が設けられている。
【0021】捕集装置の設置時には、ケース11内に収
容されている捕集装置をケース11の下側に引き出す。
次いで、携行時は折り畳まれてケース11に密着してい
る脚12を引き出して脚12を地面にしっかりと固定
し、さらに必要に応じて脚12を相互に固定する。その
後、捕集装置をケース11の上部に載置する。このよう
にしてたとえば数時間設置して補修装置を霧に曝すと、
霧水が捕集される。
【0022】これを再び図1に戻って説明する。捕集装
置における細線張設面5に捕集された霧水は樋6を介し
てボトル7に集められる。この間で霧水に接触する部分
は、いづれもテフロンで被覆しておく必要がある。
【0023】上記実施例では、上側部材2Aの上端縁お
よび下側部材2Bの下端縁が、その周面よりも外方に反
らされているが、この外方への反りがない形状としても
よい。
【0024】また上記実施例では、上側部材2Aおよび
下側部材2Bとしてリング状に形成されたものを用いた
結果、細線張設面が円筒状に形成されたが、これは種々
変形できる。たとえば上下リングの径を変えれば円錐形
になるし、両部材2A,2Bを楕円形にすれば細線張設
面は楕円柱とか楕円錐形状になり、角型にすれば角柱と
か角錐形状になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(a)は本発明の一実施例の正断面図、同
図(b)はその平面図。
【図2】図1の実施例における細線の張り渡し方の説明
図。
【図3】図1の実施例を収容、携行するためのケースを
示す外観図。
【図4】図1の実施例を図3のケースから取り出して設
置した状態を示す図。
【符号の説明】
1 支柱 2A 上側部材 2B 下側部材 3 アーム 4 台座 5 細線張設面 6 樋 7 ボトル 11 ケース 12 脚

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ともにほぼリング状をなす上側部材および
    下側部材と、 前記上側部材および下側部材を適宜間隔を空けてそれぞ
    れ支持する支柱と、 前記上側部材の上端縁と前記下側部材の下端縁との間に
    掛け渡され、前記上側部材と前記下側部材の外周に円筒
    状に密に張り渡された非水溶性細線と、 前記下側部材の下縁に沿って設けられた樋と、をそなえ
    た細線式霧水捕集装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、 前記上側部材の上端縁および前記下側部材の下端縁は、
    外方に反って構成された細線式霧水捕集装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の装置において、 前記非水溶性細線は、前記上側部材および下側部材の端
    面に設けられた係止部間に掛け渡された上で、前記上側
    部材および下側部材相互間に張り渡された細線式霧水捕
    集装置。
JP16217294A 1994-07-14 1994-07-14 細線式霧水捕集装置 Pending JPH0829304A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103115801A (zh) * 2013-01-25 2013-05-22 北京林业大学 雾水采集装置
CN103630424A (zh) * 2013-11-22 2014-03-12 北京东方园林股份有限公司 一种雾水收集装置
CN104330282A (zh) * 2014-11-13 2015-02-04 北京东方园林股份有限公司 一种快速收集雾水的装置及方法

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