JPH082924B2 - 液状共重合体の連続重合法 - Google Patents

液状共重合体の連続重合法

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JPH082924B2
JPH082924B2 JP28985887A JP28985887A JPH082924B2 JP H082924 B2 JPH082924 B2 JP H082924B2 JP 28985887 A JP28985887 A JP 28985887A JP 28985887 A JP28985887 A JP 28985887A JP H082924 B2 JPH082924 B2 JP H082924B2
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哲二 梨本
豊明 石郷岡
愈 星
英夫 渡辺
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日本石油化学株式会社
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F240/00Copolymers of hydrocarbons and mineral oils, e.g. petroleum resins

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  • Polymerization Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、石油の熱分解により生成するC4留分中から
溶剤抽出などによりブタジエンを除いた、いわゆるスペ
ントブタン・ブチレン留分(以下BB留分と略す)とイソ
プレンとの液状共重合体の連続共重合法に関するもので
ある。詳しくは、生成物の粘度を制御するため、連続法
を用いて、特に原料転化率および原料水分濃度を制御す
ることを特徴とするブチレン−イソプレン液状共重合体
の連続重合法に関するものである。
[従来の技術] 従来、石油の熱分解により生成するC4留分中からブタ
ジエンを除いたイソブチレン、ブテン等からブチレンを
含むBB留分とスチレンやジエンとをフリーデル・クラフ
ツ触媒の存在下で共重合させて液状共重合体を得る方法
は一般に知られており、例えばBB留分−ジエン共重合体
の製造方法が特開昭61-55107号公報に開示されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかるに、前記特開昭61-55107号公報での実施例では
回分式反応装置を使用ており、この重合方法では以下の
理由により、比較的高分子量の共重合体を製造するこ
と、さらに生成する共重合体の粘度を制御することのい
ずれもが不可能である。すなわち、第1に、反応液中の
水分は生成する共重合体を低分子量化・低粘度化する効
果を有するが、回分式反応装置では反応装置内に水分が
混入することが必然的に避けられず、その結果水分を十
分に除去することが困難である。第2に、触媒の供給方
法は、回分式においては反応開始以前に原料液中に予め
触媒を添加する方法と反応中に適時添加する方法の二種
類が考えられるが、いずれにしても回分式を採用するか
ぎりは、前者では初期段階で原料液中の水分その他の不
純物のため触媒の大部分が失活してしまい、後者では急
激な温度上昇をまのがれず安定な温度制御が困難であり
均一な製品が得られない。第3に、反応が十分に終了し
た場合、すなわち反応原料の転化率が100%またはそれ
に近い時、原料BB留分中のブテン類等が反応し過ぎるた
めに生成した共重合体はその低分子量化・低粘度化が著
しい事が本発明者らの実験により見い出された。すなわ
ち、イソプレンとの連続共重合では原料の転化率の制御
が重要であるが、前記公報の方法では連続法についての
開示がないこともあり、かかる転化率の制御については
なんら示唆するところがない。
[問題点を解決するための手段] そこで本発明者らは、以上の問題点を解決するため鋭
意検討を重ねた結果、回分方式ではなく、連続式法を用
い、原料水分濃度を50ppm以下にし、イソブチレンの転
化率を90%以下に制御しながら連続してBB留分およびイ
ソブチレンを反応器に供給し共重合を行うことにより、
粘度が制御された比較的高分子量の、BB留分とイソプレ
ンとの液状共重合体を製造できることを見い出し本発明
を完成するに至った。本発明における連続法は、工業的
な観点からも極めて実用性の高いものである。
[作用] 本発明ではBB留分を原料とするが、その代表的な組成
は次のようである: イソブチレ 40重量%以上 ブテン類 25〜50重量% その他ブタン類 上記BB留分とイソプレンは連続的に反応器に供給さ
れ、そのイソプレン供給量は0.01〜0.20l/原料液l/hr、
好ましくは0.01〜0.15l/原料液l/hrである。
フリーデル・クラフツ触媒としては、塩化アルミニウ
ム、四塩化チタン、三フッ化ほう素等が使用可能であ
り、例えば塩化アルミニウムなどの固体フリーデル・ク
ラフツ触媒はポリブテンまたは水素添加したポリブテン
に分散させて原料液に供給することができる。供給量は
原料液に対して0.25〜2.5g/原料液l/hr、好ましくは0.5
〜0.15g/原料液l/hrが適当である。この範囲を外れると
収率が低下したり、生成物の分子量が低下したりする。
本発明における重合反応ではBB留分中に共存するブタ
ン類は希釈剤して作用するため、特に溶剤は必要としな
いが、、ブタン類以外の、反応に不活性な溶剤を使用す
ることも可能である。この場合は、飽和炭化水素または
飽和炭化水素のハロゲン化物の使用が適当である。例え
ば、エタン、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、
石油エーテル、ナフサ等の飽和炭化水素、あるいはメチ
ルクロライド、二塩化メチルクロライド、四塩化炭素、
エチルクロライド、二塩メチレン等のハロゲン化炭化水
素が使用できる。
重合反応は−30〜50℃、好ましくは−30〜40℃であ
る。−30℃より低いと生成物の分子量および粘度が大き
くなり過ぎ、50℃以上では逆に生成物の分子量および粘
度が小さくなり過ぎ好ましい物性を有する液状共重合体
が得られない。
本発明においては原料の転化率を高くし過ぎると、生
成する共重合体が低分子量化・低粘度化するため、触媒
量、反応温度、LHSV等の反応変数を適宜に選択して、原
料液中のイソブチレン転化率を90%以下に制御すること
が重要である。
また、原料中の水分の存在は生成共重合体の分子量低
下の原因となり、極端な場合共重合が進行しないため、
原料を十分乾燥させて水分濃度を50ppm以下に制御す
る。これについては原料を十分に乾燥すると共に反応器
出口の水分濃度を測定して監視し、その結果を原料乾燥
行程にフイードバックすることにより達成する。反応圧
力は、反応相が液層を保つに十分な圧力であればよい。
また反応時間は液空間速度(LHSV)で、0.01〜100h
r-1、好ましくは0.1〜50hr-1が適当である。
反応器から連続的に反応液を抜き出し、水酸化ナトリ
ウム等により適宜に触媒を失活させた後、蒸溜などによ
り未反応分を除去すれば本発明の共重合体が得られる。
本発明によりBB留分中のブチレンとイソプレンが共重合
し液状共重合体が得られ、得られたBB留分とイソプレン
との共重合体は加硫性に富み、樹脂またはゴム類の粘着
性付与剤、軟化剤等の添加剤として有用である。
[実施例] 以下、実施例により本発明をさらに詳しく述べる。
実施例1〜5 外部冷却方式により冷却された、かくはん機を具備し
た2lのオートクレーブに、第1表に示した組成の原料BB
留分とイソプレンの混合液およびポリブテンに分散した
スラリー状塩化アルミニウム触媒を、別ラインから連続
的に供給し重合を行った。反応器から連続的に抜き出さ
れた液は、水酸化ナトリウムおよび水で洗浄して反応を
停止させ、未反応モノマーを揮発させた後蒸溜し、目的
とする共重合体を得た。
LHSVは1.0であり、オートクレーブ内は原料が液相を
維持するように6Kg/cm2に加圧した。攪拌速度は1,000rp
mである。反応温度、触媒量、イソプレン供給量、イソ
ブチレンの転化率を第2表に示した。
なお、使用した原料BB留分の組成を第1表に示した。
原料液は十分乾燥させるため、モレキユレーシーブ充填
塔を通過させた後、連続的に反応器に供給した。
以上の操作により製造したBB留分とイソプレンとの共
重合体の粘度、分子量を同じく第2表に示した。
比較例1〜2 比較例1では、実施例3の場合と同量のイソプレンを
供給し、触媒量を多く供給し、またイソブチレン転化率
を高めた結果を示した。第2表から明らかなように実施
例3と比較して粘度・分子量共に小さくなっていること
が解る。また、比較例2では、実施例3の場合よりも原
料留分中の水分濃度が高い場合を示した。この場合は共
重合反応自体が起こらなかった。
第1表 原料BB留分組成成分 濃度(重量%) ブタン類 19.0 イソブチレン 45.5 ブテン類 35.1 その他 0.4
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−54193(JP,A) 特開 昭59−221312(JP,A) 特開 昭61−55107(JP,A)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】石油の熱分解により生成するC4留分中から
    ブタジエンを除いたブタン・ブチレン留分とイソプレン
    とを、系内の水分濃度を50ppm以下としながら、フリー
    デル・クラフツ触媒の存在下で、イソブチレンの転化率
    が90%以下となるように連続的に共重合することから成
    るブチレン−イソプレン液状共重合体の連続重合法。
  2. 【請求項2】生成する共重合体の粘度が500〜70,000cSt
    (100℃)の範囲である特許請求の範囲第1項記載の重
    合法。
  3. 【請求項3】重合温度が−30〜50℃の範囲である特許請
    求の範囲第1項記載の重合法。
  4. 【請求項4】フリーデル・クラフツ触媒の供給量が0.25
    〜2.5g/原料液l/hrの範囲である特許請求の範囲第1項
    記載の重合法。
  5. 【請求項5】イソプレンの供給量が0.01〜0.20l/原料液
    l/hrである特許請求の範囲第1項記載の重合法。
  6. 【請求項6】フリーデル・クラフツ触媒が、塩化アルミ
    ニウムである特許請求の範囲第1項記載の重合法。
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