JPH08292422A - 強誘電性液晶表示素子 - Google Patents

強誘電性液晶表示素子

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JPH08292422A
JPH08292422A JP9681995A JP9681995A JPH08292422A JP H08292422 A JPH08292422 A JP H08292422A JP 9681995 A JP9681995 A JP 9681995A JP 9681995 A JP9681995 A JP 9681995A JP H08292422 A JPH08292422 A JP H08292422A
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JP
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liquid crystal
ferroelectric liquid
crystal display
pixel
region
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JP9681995A
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Hideki Uchida
秀樹 内田
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な配向、均一なセル厚、一定のコントラ
ストを保ち、かつ、良好な階調表示を可能にする。 【構成】 マトリクス状に配置した電極と液晶の配向を
制御する配向膜とを有する一対の基板間に強誘電性液晶
を挟持し、各電極の対向した部分を画素として構成した
強誘電性液晶表示素子において、画素内に電極間距離の
異なる領域を設け、これらの任意の2つの領域におい
て、電極間の距離の差よりも、液晶層の厚さの差の方を
小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、強誘電性液晶表示素
子に関する。さらに詳しくは、階調表示の可能な強誘電
性液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】強誘電性液晶は1975年にMeyerらによっ
て発明され、1980年にClarkとLagerwallによって、表面
安定化強誘電性液晶表示素子としてデバイスへの応用が
提案された。
【0003】強誘電性液晶表示素子は、通常、キラルス
メクチィックC液晶相を2μm程度の薄い基板上に挟
み、その時得られる双安定状態間のスイッチングを利用
する。このスイッチングは、強誘電性液晶の自発分極と
電場の直接相互作用によっておこるため、誘電異方性を
利用するネマチィック液晶に比べて約1000倍も速い数10
μsec以下の高速応答が可能である。また、強誘電性液
晶はメモリ性という大きな特徴があり、このメモリ性と
高速応答性を駆使して、1000本以上の走査線を有する大
表示容量液晶ディスプレイも可能である。
【0004】強誘電性液晶は、次世代液晶として期待さ
れ、盛んに研究されているが、実用化のための大きな課
題として階調表示がある。階調表示の手段として、1画
素内の電極上に段差あるいは傾斜を形成することによっ
て液晶層の厚さを変え、厚さの違いによってドメイン反
転の閾値電圧を変えることを利用する方法等が提案、報
告されている。
【0005】このような従来の階調表示用の液晶表示素
子に関しては、特開昭62−145216号公報に記載のもの
や、特開昭62−150226号公報に記載のものなどが知られ
ている。
【0006】図38は1画素内の電極上に段差を形成し
た従来の強誘電性液晶表示素子の構成を示す。この図に
おいて、1aは一方側(以下「上側」ともいう)の基
板、1bは他方側(以下「下側」ともいう)の基板、2
aは上側の基板1a上に形成された上側の電極、2bは
下側の基板1b上に形成された下側の電極、4aは上側
の絶縁膜、4bは下側の絶縁膜、6はスペーサー、7は
強誘電性液晶、8は段差形成用膜である。
【0007】図39は1画素内で電極に傾斜を設けた従
来の強誘電性液晶表示素子の構成を示す。この図におい
て、図38と同じ構成要素には同じ参照番号を付してい
る。9は傾斜形成用膜である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の階調表示用の液晶表示素子においては、次の
ような問題があった。
【0009】強誘電性液晶の配向は、液晶分子が並ぶ配
向膜の表面の状態に非常に敏感であり、配向膜表面のわ
ずかな傷、凹凸によっても配向を乱してしまい、表示素
子として利用できない。
【0010】すなわち、図38に示したような素子構造
では、段差部分で配向が乱れる。また、図39に示した
ような傾斜を設けた素子構造では、素子中央部において
は良い配向を保つ可能性もあるが、両端部においては図
38と同様に配向が乱れてしまう。
【0011】次に、図38や図39においては、液晶層
の厚さに変化を持たせているが、段差によって多くの階
調を得ようとすれば、多くの段差が必要となり、液晶層
の厚さ(dとする)にも大きな差がでてくる。そのた
め、液晶の屈折率異方性をΔnとすると、Δn・dの値
が大きく異なり、光の透過率が変わり、そのため十分な
コントラストが得られず、また、色味の違いが生じてし
まう。
【0012】また、表面安定化強誘電性液晶表示素子で
は、約2μm以下でセル厚を安定化させる必要があり、
そのためにスペーサーボールが使われるが、段差がある
ことによって、段差の高い部分に置かれたスペーサーと
段差の低い部分に置かれたスペーサーでは高さが異なっ
てしまい、安定なセル厚を達成することはできなくなっ
てしまう。
【0013】さらに、電極上に段差を設けることによっ
て液晶層の厚さを変え、閾値を変えることによる効果に
ついては、図38の2つの領域A、領域Bについて、領
域Bでは液晶層が領域Aに比べ狭いため、領域Bの方が
速くスイッチングする。
【0014】しかしながら、領域Aと領域Bでは形成し
た段差の厚さも異なる。つまり、段差形成用膜8の厚さ
の違いによる電界降下の効果も異なるわけで、段差の厚
い領域Bのほうがその効果は大きく、その結果として、
閾値電圧は大きくなる。
【0015】結局、他方側の電極2b上に段差を形成し
たために、領域Bでは、液晶層を狭くすることによる閾
値電圧を低下させる効果と、段差形成用膜8が厚くなり
閾値電圧が上昇する効果という相反する効果のため、段
差による閾値電圧の変化は得られなくなってしまうか、
ごく小さいものになってしまう。
【0016】また、従来の方式によって得られる階調の
数に関する問題には次のようなものがある。通常の強誘
電性液晶の閾値特性曲線は図40に示すようになる。図
中、2本の特性曲線のうち、下側は画素内がスイッチン
グし始める特性曲線で0%スイッチング曲線であり、上
側は画素全体がスイッチングしたときの特性曲線で10
0%スイッチング曲線である。SW領域はスイッチング
領域を示す。
【0017】図38に示した強誘電性液晶表示素子の領
域A及び領域Bの各閾値特性曲線を図41に示す。この
とき得られる階調表示は、閾値特性曲線の電圧範囲aで
示す領域A領域Bのどちらもスイッチングしない、電圧
範囲bで示す領域Bのみスイッチングする、電圧範囲c
で示す領域A領域Bのどちらもスイッチングする、の3
階調である。
【0018】同様に段差を増やした場合、n(n:任意
の自然数)段の段差で得られる階調数はn+1となる。
この方式で十分な階調を得るためには、非常に多くの段
差を必要とするが、1画素内に多くの段差を作製するに
は技術的に問題が多い。さらに、上に挙げたような問題
も顕著なものになってしまう。よって、少ない段差でで
きるだけ多くの階調数が得られるような技術が求められ
る。
【0019】この発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、上記したような従来の欠点を解決し、良
好な配向、均一なセル厚、一定のコントラストを保ち、
かつ、良好な階調表示を可能にすることを目的としてい
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、画素内に電極間距離の異なる領域を作製
し、閾値電圧を変化させ、かつ、平坦化膜によって液晶
層表面を平坦化させる構造を持つものである。
【0021】すなわち、この発明は、マトリクス状に配
置した電極と液晶の配向を制御する配向膜とを有する一
対の基板間に強誘電性液晶を挟持し、各電極の対向した
部分を画素として構成した強誘電性液晶表示素子におい
て、画素内に電極間距離の異なる領域を設け、これらの
任意の2つの領域において、電極間の距離の差よりも、
液晶層の厚さの差の方を小さくしたことを特徴とする強
誘電性液晶表示素子である。
【0022】上記構成においては、1画素内の少なくと
も1ヵ所以上で電極に段差を設け、その段差上に平坦化
膜を形成して、液晶層の表面を平坦にした構成であって
もよく、あるいは、1画素内で電極に傾斜を設け、その
傾斜した電極上に平坦化膜を形成して、液晶層の表面を
平坦にした構成であってもよい。
【0023】強誘電性液晶としては、負の誘電異方性を
持つ強誘電性液晶を用いることが好ましい。また、n
(n:任意の自然数)段の段差でn+1、又は2n個の
階調数を持つことができるような構成とする。
【0024】この場合、1画素内に電極間距離の異なる
3つの領域を設け、各領域の面積比を1:1:3とし、
各画素ごとに6階調を得るようにするか、あるいは、各
領域の面積比を2:1:4とし、各画素ごとに6階調を
得るようにしてもよい。
【0025】このような構成において、電極間距離の異
なる方向とラビング方向とは、垂直であることが好まし
い。
【0026】
【作用】この発明によれば、電極間距離の異なる領域の
うち、任意の2つの領域において、電極間の距離の差よ
りも、液晶層の厚さの差の方を小さくしたので、液晶層
の厚さを略均一に保つことができ、これにより、配向、
コントラスト、セル厚制御に悪影響を及ぼすことがな
い。したがって、良好な配向、均一なセル厚、一定のコ
ントラストを保つことができ、良好な階調表示が可能と
なる。
【0027】本発明の原理的な構造を図1に示す。本発
明の強誘電性液晶表示素子では、マトリクス状に配置し
た電極と液晶の配向を制御する配向膜とを有する一対の
基板間に強誘電性液晶を挟持し、各電極の対向した部分
を画素として構成するようにしている。
【0028】この図において、1aは一方側(以下「上
側」ともいう)の基板、1bは他方側(以下「下側」と
もいう)の基板、2aは上側の基板1a上に形成された
上側の電極、2bは下側の基板1b上に形成された下側
の電極、3は絶縁性の平坦化膜、4は絶縁膜、5aは上
側の配向膜、5bは下側の配向膜、6はスペーサー、7
は強誘電性の液晶層である。1画素は領域Aと領域Bの
2つの領域から構成されている。
【0029】本発明の構造では、下側の電極2bに段差
を持たせ、その上に段差を平坦にするための平坦化膜3
を形成し、その平坦化膜3によって、液晶層7を一定の
厚さに保っている。
【0030】領域Bでは、図中、s,tで示すように、
領域Aに比べて上側の電極2aと下側の電極2b間の距
離が短く(s>t)、速くスイッチングする。また平坦
化膜3の厚さについても、図中、u,vで示すように、
領域Bの方が薄く(u>v)、したがって、この膜厚効
果でも領域Bの方が領域Aよりもスイッチングが速い。
つまり、2つの効果の相乗的な効果が得られることにな
る。また、液晶層7は均一に保たれているため、配向、
コントラスト、セル厚制御に悪影響を及ぼす事もない。
【0031】図1では、下側の電極2bに直接段差を形
成しているが、この方式に限らず、図2に示すように、
下側の基板1b上にあらかじめ段差形成用膜8で段差を
形成し、その上から下側の電極2bを取り付けてもよ
い。すなわち、本発明では、電極2bに段差を持たせる
ことが特徴である。
【0032】平坦化膜3については、図3に示すよう
に、異なる種類の平坦化膜Cと平坦化膜Dを用いて平坦
化してもよい。これによって領域Aと領域Bの平坦化膜
による閾値電圧に与える効果がさらに拡大されることが
考えられる。なお、図2及び図3において、図1と同じ
構成要素には同じ参照番号を付している。
【0033】上側の電極2aと下側の電極2b上に絶縁
膜4を形成していない場合、上下の電極において電流が
リークしてしまうことがある。そこで、通常は、電極上
に絶縁膜を塗布するのであるが、この発明で用いた平坦
化膜3は非常に良好な絶縁性を有し、絶縁膜としての機
能を持っている。
【0034】次に、階調表示の取り方について説明す
る。本発明では、負の誘電異方性を持つ強誘電性液晶を
用いることが好ましい。この負の誘電異方性を持つ強誘
電性液晶のτ−Vmin特性曲線は図4のようになる。2本
の特性曲線のうち、下側は画素内がスイッチングし始め
る特性曲線で0%スイッチング曲線であり、上側は画素
全体がスイッチングしたときの特性曲線で100%スイ
ッチング曲線である。
【0035】この負の誘電異方性を持つ強誘電性液晶の
大きな特徴は、閾値特性が、電圧が上昇するにつれて一
旦最小値を取った後、上昇することである。そのため、
領域Aと領域Bの2つの領域が有る場合の閾値特性は、
図5のようになり、得られる階調表示は、電圧範囲aで
示す領域A領域Bともにスイッチングしない、電圧範囲
bで示す領域Bのみスイッチングする、電圧範囲cで示
す領域A領域Bともにスイッチングする、電圧範囲dで
示す領域Aのみスイッチングする、の4種となり、領域
Aと領域Bの領域比が1:2の場合、4階調を得ること
ができる。
【0036】同様に、段差を増やした場合、n(n:任
意の自然数)段の段差で得られる階調数は2nとなる。
これは従来方式、つまり図37で示すような特性曲線を
持つ液晶を使用した場合、n段の段差でn+1の階調し
かとれないことに比べて、少ない段差で多くの階調数を
得られ、強誘電性液晶の階調表示に対して有効であると
いえる。
【0037】
【実施例】以下、図面に示す実施例1から実施例6に基
づいてこの発明を詳述する。なお、これによってこの発
明が限定されるものではない。
【0038】〔実施例1〕本発明による強誘電性液晶表
示素子の実施例1の構成を図6に示す。この図におい
て、1aはガラスからなる一方側(以下「上側」ともい
う)の基板、1bはガラスからなる他方側(以下「下
側」ともいう)の基板、2aは上側の基板1a上に形成
された上側の電極、2bは下側の基板1b上に形成され
た下側の電極、3は絶縁性の平坦化膜、4は絶縁膜、5
aは上側の配向膜、5bは下側の配向膜、6はスペーサ
ー、7は負の誘電異方性を持つ強誘電性の液晶層であ
る。1画素は領域Aと領域Bの2つの領域から構成され
ている。
【0039】この実施例では、下側の電極2bに段差を
持たせ、その上に段差を平坦にするための平坦化膜3を
形成し、その平坦化膜3によって、液晶層7を一定の厚
さに保っている。
【0040】領域Bでは、領域Aに比べて上側の電極2
aと下側の電極2b間の距離が短く、速くスイッチング
する。また平坦化膜3の厚さについても、領域Bの方が
薄く、したがって、この膜厚効果でも領域Bの方が領域
Aよりもスイッチングが速い。つまり、2つの効果の相
乗的な効果が得られることになる。また、液晶層7は均
一に保たれているため、配向、コントラスト、セル厚制
御に悪影響を及ぼす事もない。
【0041】下側の電極2bについては、図7の(a)
に示すように、ITOなどの透明電極に直接段差を形成し
てもよい。また、図7の(b)に示すように、下側の基
板1b上にあらかじめ、アルカリ現像型透明耐熱レジス
トV-259などの段差形成用膜8で段差を形成し、その上
からITOなどの透明電極を取り付けてもよい。すなわ
ち、下側の電極2bに段差があればよい。
【0042】透明電極に直接段差を形成して下側の電極
を作製する方法の一例を図8の(a)〜(f)に示す。
まず、下側の電極(以下、電極については「透明電極」
ともいう)2bとして、ITOをスパッタリング法で4000
Å(0.4μm)の厚さで全面に蒸着し(図8の(a)参
照)、この上にフォトレジストOFPR800 30cpを塗布し
(図8の(b)参照)、露光、現像、エッチングによっ
てITO部を30μmの幅に、抜けの部分を75μmの幅にパ
ターンニングした(図8の(c)参照)。
【0043】続いてもう一度ITOを1000Å(0.1μm)の
厚さで全面にスパッタリングした(図8の(d)参
照)。ここに先述のフォトレジストOFPR800 30cpを塗布
し(図8の(e)参照)、露光、現像、エッチングさせ
ることで、ITO部分を90μmの幅に、抜けの部分を15μ
mの幅にパターンニングした(図8の(f)参照)。こ
れによって、ITO部90μm幅、抜けの部分15μm幅で、
かつITO部の中に30μm幅の段差部(高さ0.4μm)を有
する、段差付の透明電極2bが作製できた。
【0044】次に、段差形成用膜で段差を形成して下側
の電極を作製する方法の一例を図9の(a)〜(e)に
示す。段差形成用膜8として使用したのは、新日鉄化学
社製のアルカリ現像型透明耐熱レジストV-259である。
これを、下側の基板1b上にスピンコートによって4000
Å(0.4μm)の厚さに塗布し(図9の(a)参照)、
マスク露光、現像することで、段差部30μm幅、抜き部
75μm幅にパターンニングした(図9の(b)参照)。
【0045】あとは図8と同様に、ITOを1000Å(0.1μ
m)の厚さで全面にスパッタリングし(図9の(c)参
照)、フォトレジストOFPR800 30cpを塗布し(図9の
(d)参照)、パターンニングで段差付の透明電極2b
を形成した(図9の(e)参照)。
【0046】本例においては、以上の2つの方法で下側
の電極に段差を形成したが、段差の形成方法はこれらの
方法に限らず、各種の方法を適用することができる。こ
のような方法で作製した段差付の透明電極2b上に、先
述の平坦化膜3としてV-259を6000Åの厚さでスピンコ
ートした。その結果、表面は均一に平坦化された。ま
た、この平坦化膜3は、絶縁膜としての機能も持ってい
る。さらに、下側の配向膜5bとしてチッソ社製のX007
を500Åの厚さで塗布した。
【0047】上側の基板1aについては、上側の基板1
a上にITOなどの透明電極2aを全面スパッタリングし
た後で、電極部90μm幅、抜き部15μm幅にパターンニ
ングした。この結果、表示画素は90μm×90μmとなっ
た。そして、上側の透明電極2a上に絶縁膜4として東
京応化社製のOCDを1000Åの厚さで塗布し、上側の配向
膜5aとしてチッソ社製のX007を500Åの厚さで塗布し
た。各層の厚さは、上側の透明電極2aが0.1μm、絶
縁膜4が0.1μm、上側の配向膜5aと下側の配向膜5
bが0.05μmである。
【0048】これらの上下基板1a,1bをパラレルラ
ビングした後、1.0μmのスペーサー6を介在させて、
2液混合型接着剤を用いて張り合わせた。その結果、セ
ル厚は均一に1.10μmに制御された。
【0049】こうして得られた表示素子に、負の誘電異
方性をもつメルク社製の強誘電性液晶SCE8をラビング方
向と平行に注入した。液晶層7は均一な厚さに保たれて
いるため、配向に乱れは生じず、全面に均一なC2U配向
が得られた。
【0050】この強誘電性液晶表示素子にモノパルスを
かけて得られた特性曲線を図10に示す。段差の高い方
を領域A、低い方を領域Bとすると、電極間の距離の違
いと平坦化膜の厚さの違いで、特性に違いが生じること
が分かる。
【0051】この特性曲線と顕微鏡観察で見ることがで
きた図11によると、パルス幅40μsのとき、電圧範囲
aで示す領域A領域Bのどちらの領域もスイッチングし
ないのが19V以下あるいは56V以上、電圧範囲bで示す
領域Aのみスイッチングするのが24V〜28.5V、電圧範
囲cで示す領域A領域Bのどちらの領域もスイッチング
するのが34V〜41V、電圧範囲dで示す領域Bのみスイ
ッチングするのが46V〜51Vとなった。
【0052】領域Aと領域Bの面積比が1:2であるた
め、得られる階調は、0:1:2:3の4階調となっ
た。各階調表示の電圧範囲は段差部の高さを変えること
で調整できるので、必要に応じて段差の高さを設定すれ
ばよい。
【0053】このような構成を持つ強誘電性液晶表示素
子では、液晶層が均一であるため、配向、セル厚制御、
色味の問題が解決でき、なおかつ十分な特性差を実現で
き、1つの段差で4つの階調を得ることができた。
【0054】〔実施例2〕本発明の実施例2の構成を図
12に示す。図12において、図6と同じ構成要素には
同じ参照番号を付してその説明を省略する。
【0055】この実施例においては、下側の基板1b
に、実施例1と同様の方法で、ITO部90μm幅、抜けの
部分15μm幅で、かつITO部の中に30μm幅の段差部
(高さ0.4μm)を有する、段差付の透明電極2bを作
製した。そして、その段差付の透明電極2b上に、平坦
化膜3を実施例1よりも薄く塗布した。その他の工程は
実施例1と同様である。
【0056】その結果として、表面は完全には平坦にな
らず、0.1μmほどの段差が生じた。セル厚を測定した
ところ、領域Aは0.91μm、領域Bは1.05μmとなっ
た。しかし、それぞれの領域は均一に保たれた。また、
配向については、図13に示すように、ラビング方向と
段差の方向を垂直にしたところ、良好なC2U配向が得ら
れた。
【0057】このセルにモノパルスをかけたところ、特
性曲線は図10と同等のものが得られた。4階調領域の
得られる電圧範囲は、電圧範囲aが14V以下あるいは57
V以上、電圧範囲bが19V〜29V、電圧範囲cが34V〜
36V、電圧範囲dが41V〜52Vとなった。
【0058】この実施例2の場合、実施例1に比べて、
電界印加距離の違い、平坦化膜の厚さの差にあわせて、
液晶層の厚さも異なっているため、その効果も加味され
たと考えられ、実施例1、2の領域Bについて、特性曲
線の最小値を比べると、セル厚自体は一定でどちらも42
Vであるが、領域Aについては実施例1では27.2Vであ
り、実施例2では32.2Vとなった。つまり、2つの領域
の特性差は大きくなった。このように、完全な平坦化が
できなくとも、ラビング方向を揃えることで、配向の問
題を解決し、より大きな特性差を出すことも可能となっ
た。
【0059】〔実施例3〕本発明の実施例3の構成を図
14に示す。図14において、図6と同じ構成要素には
同じ参照番号を付してその説明を省略する。
【0060】この実施例においては、下側の電極2b上
に形成した平坦化膜は、異なる種類の平坦化膜3aと平
坦化膜3bを用いている。下側の電極2bと平坦化膜3
bの大きさは図15に示す通りである。
【0061】この実施例の作製プロセスは図16の
(a)〜(d)に示すようになる。下側の基板1bに
は、まず、実施例1と同様の方法で、ITO部90μm幅、
抜けの部分15μm幅で、かつITO部の中に30μm幅の段
差部(高さ0.4μm)を有する、段差付の透明電極2b
を作製した(図16の(a)参照)。
【0062】そして、その上に新日鉄化学社製の平坦化
膜V-259PAをスピンコートで0.5μmの厚さに塗布した
(図16の(b)参照)。これをマスク露光、現像し、
画素中の段差部分を埋め込むような形状にした(図16
の(c)参照)。この結果として、画素部は90μm×0.
6μmの長方形となった。ここに、ダウケミカル社製の
平坦化膜BCBをスピンコートで0.6μmの厚さに塗布した
ところ、表面は平坦になった(図16の(d)参照)。
【0063】上側の基板1aについては、実施例1と同
様の方法で、透明電極2a、絶縁膜4及び配向膜5aを
形成した。各層の厚さは、透明電極2aが0.1μm、絶
縁膜4が0.1μm、配向膜5aが0.05μmである。
【0064】これらの上下基板1a,1bをパラレルラ
ビングした後、1.0μmのスペーサー6を介在させて、
2液混合型接着剤を用いて張り合わせた。完成したセル
は、セル厚1.05μmで均一に保たれた。また、メルク社
製の液晶SCE8を注入したところ、良好な配向が得られ
た。
【0065】下側の基板1bについては、図17にスピ
ンコート条件と段差の形状の関係を示すように、平坦化
膜V-259PAを厚く塗った場合には図17の(a)に示す
ような平坦化膜3bの形状となり、平坦化膜V-259PAを
薄く塗った場合には図17の(b)に示すような平坦化
膜3bの形状となった。
【0066】このように、スピンコートの条件によっ
て、段差部が平坦にならないものも生じたが、次の工程
で塗布した平坦化膜(BCB)でほぼ平坦化された。ま
た、この段階で、BCBを薄く塗布したもので平坦化させ
ないものも作製した。この場合でも、ラビング方向と段
差の方向を垂直にすることで、段差にかかわらず良好な
配向が得られた。
【0067】この実施例で得られる特性曲線も図10で
示すようになったが、領域Aの最小電圧は32.0V、領域
Bでは42.0Vとなった。これは実施例1とほぼ同一の値
である。
【0068】この実施例では、実施例1に比べて、
(1)2種類の異なる平坦化膜を使用した、(2)段差
は0.1μmと低い、ことが特徴であるが、このことか
ら、平坦化膜の種類を変える、いくつかの平坦化膜を組
み合わせる、といったことで自由に特性差をコントロー
ルすることができる。
【0069】〔実施例4〕本発明の実施例4の構成を図
18に示す。図18において、図6と同じ構成要素には
同じ参照番号を付してその説明を省略する。この実施例
においては、平坦化膜3を2層形成している。
【0070】この実施例の作製プロセスは図21及び図
22の(a)〜(h)に示すようになる。下側の基板1
aには、まず、ITOを全面に0.1μmの厚さでスパッタリ
ングした後(図21の(a)参照)、フォトレジストの
塗布(図21の(b)参照)、マスク露光、現像、エッ
チングによって、領域Bに相当する30μmを残し(図2
1の(c)参照)、その上から、一回目として、新日鉄
化学社製の平坦化膜V-259PAを0.3μmの厚さで塗布した
(図21の(c)参照)。
【0071】さらにもう一度、ITOを0.1μmエッチング
して(図22の(e)参照)、レジスト処理で(図22
の(f)参照)、領域Aに相当する60μmの部分を形成
した(図22の(g)参照)。ITOの両端の取り出し口
は、図19及び図20に示すように、領域Aと領域Bの
2つの領域が重なり合うようにITOと平坦化膜をパター
ンニングしている。
【0072】この上に、2回目として、平坦化膜V-259P
Aを0.2μmの厚さで塗布した(図22の(h)参照)。
このプロセスで、フローティングITO型の段差を形成し
た。後は、この上にチッソ社製の配向膜X007を塗布し、
ラビングした。
【0073】上側の基板1aは実施例1と同様にして作
製した。この上下基板1a,1bを1.0μmのスペーサ
ー6を介在させて張り合わせたところ、セル全面均一に
1.10μmのセル厚が得られた。その後、メルク社製の液
晶SCE8を注入した。また、配向も良好なC2U配向が得ら
れた。この構造は、ITO上の平坦化膜3の厚さから考え
ると、機能的に実施例1と同等であり、実際得られた結
果も実施例1と同一であった。
【0074】この実施例では、平坦化膜を2層塗布する
のが特徴であるが、これは同一のものを塗布するとは限
らず、別の種類のものを塗布してもよい。別の種類の平
坦化膜を塗布することによって、2つの領域の特性差も
同一のものを塗布したものとは異なることが考えられ
る。
【0075】〔実施例5〕本発明の実施例5の構成を図
23に示す。図23において、図6と同じ構成要素には
同じ参照番号を付してその説明を省略する。この実施例
においては、段差を2つ設け、特性の異なる領域を3箇
所とした。
【0076】この実施例の作製プロセスは図25及び図
26の(a)〜(i)に示すようになる。まず、下側の
基板1bの全面にITOを0.4μmの厚さでスパッタリング
し(図25の(a)参照)、レジストの塗布(図25の
(b)参照)、マスク露光、現像、エッチングで、90μ
mの幅にパターンニングした(図25の(c)参照)。
【0077】そこに再度ITOを0.4μmの厚さでスパッタ
リングして(図25の(d)参照)、120μmの幅にパ
ターンニングした(図25の(e)及び図26の(f)
参照)。さらにもう一度、ITOを0.1μmの厚さで全面ス
パッタリングして(図26の(g)参照)、150μmの
幅でパターンニングした(図26の(h)及び(i)参
照)。
【0078】これによって、1画素が150μmで、領域
比が1:1:3で、段差が0.4μmの2段階のものが得
られた。この実施例では、これと同時に、領域比が左か
ら2:1:4で、段差が0.6μmの2段階のものも作製
した。段差はこの比の順に高くなって行くものとする。
段差は、本例においてはITOのみで作製したが、これま
での実施例と同じように、段差形成用膜で作製してもよ
い。
【0079】このようにして得られた2段差付の透明電
極2bの形成された下側の基板1bに平坦化膜3を塗布
したところ、表面はほぼ平坦化された。この上にチッソ
社製の配向膜X007を塗布し、ラビングした。なお、平坦
化膜3を故意に薄く塗布したところ、段差は完全には平
坦化されなかったが、配向膜5bの塗布後、段差と平行
にラビングしたところ、良好な配向が得られた。
【0080】上側の基板1aは実施例1と同様に作製し
た。2枚の上下基板1a,1bを1.0μmのスペーサー
6を介在させて張り合わせたところ、均一なセル厚1.10
μmのものが得られた。本例で作製したセルで、図24
の(a)に示すような領域比が1:1:3のものをタイ
プ1、図24の(b)に示すような領域比が2:1:4
のものをタイプ2とした。
【0081】タイプ1の特性曲線を図27に示し、タイ
プ2の特性曲線を図28に示す。タイプ1とタイプ2で
は段差の大きさが異なるため、特性の変化量も異なる。
タイプ1とタイプ2で特性曲線の最小値を比較すると、
次の表のようになる。
【0082】
【表1】
【0083】このため、電圧範囲a〜fで示すスイッチ
ングする領域(SW領域)もタイプ1とタイプ2では異
なり、タイプ1とタイプ2では次の表のようになる。表
中、スイッチングする領域は○印で示し、スイッチング
しない領域は×印で示す。
【表2】
【0084】
【表3】
【0085】タイプ1とタイプ2で最も大きく異なる点
は、スイッチング領域のd(電圧範囲dで示す領域)で
ある。タイプ1においては、この電圧範囲dの区間で
は、領域A、領域B及び領域Cの全領域でスイッチング
するが、タイプ2においては、この電圧範囲dの区間で
は、領域Bしかスイッチングしない。
【0086】そのため、階調数は、タイプ1において
は、図29に示すように、0:1:2:3:4:5の6
階調であるが、タイプ2においては、全領域を一度にス
イッチングすることができないので、タイプ1が透過光
量0%から100%までの6階調であるのに対して、タイ
プ2では、図30に示すように、0%から約85%までの
6階調である。
【0087】ただし、段差を2つ設けて、3つのスイッ
チング特性の異なる領域を作った場合、6階調が可能で
あるため、必要な階調数がそれ以下であれば、駆動電圧
の有利不利を考えて、タイプ1とタイプ2とを選択すれ
ばよい。
【0088】このようなデバイス構造と、負の誘電異方
性を持つ液晶の組み合わせを用いることで、n個の領域
を作れば、2n個の階調数を得ることができる。また、
段差の大きさと、各領域の大きさをコントロールするこ
とで、階調のとり方も自由にコントロールできるので、
必要な階調数に応じて、段差の数、高さを設計すること
ができる。
【0089】〔実施例6〕本発明の実施例6の構成を図
31に示す。図31において、図6と同じ構成要素には
同じ参照番号を付してその説明を省略する。図中、9は
傾斜形成用膜である。この実施例においては、画素内に
段差を作るのではなく、ゆるやかな傾斜を持たせたこと
が特徴である。
【0090】この実施例の作製プロセスは図33及び図
34の(a)〜(h)に示すようになる。まず、感光性
ポリイミドを、露光時間を変えて、段差のある型を形成
し(図33の(a)参照)、焼成したところ、角が取れ
たなだらかなスタンプの原型ができた(図33の(b)
参照)。
【0091】これをニッケルにスタンプとしておこした
(図33の(c)参照)。これをガラスからなる下側の
基板1b上に、東レ社製のセミコファインSP910を1.0μ
mの厚さでスピンコートしたものの上にスタンプしたと
ころ(図33の(d)参照)、ほぼ図34の(e)に示
すような傾斜形成用膜9ができた。
【0092】ここにITOを全面にスパッタリングして
(図34の(f)参照)、レジストの塗布、マスク露
光、現像、エッチングで、画素内のみにITOをパターン
ニングした(図34の(g)参照)。その上から、新日
鉄化学社製の平坦化膜V-259PAを塗布したところ、表面
は平坦化した(図34の(h)参照)。
【0093】その後、チッソ社製の配向膜X007を塗布
し、ラビングした。また、平坦化膜3を故意に薄く塗布
し、表面が完全に平坦化していない場合でも、図32に
示すように傾斜方向と垂直にラビングすることで、良好
なC2U配向が得られた。
【0094】上側の基板1aは実施例1と同様に作製
し、2枚の上下基板1a,1bを0.1μmのスペーサー
6を介在させて張り合わせた。できあがったセルにメル
ク社製の液晶SCE8を注入した。
【0095】この構造の特徴は、段差を作る方法に比べ
ると、印加電圧に応じて、透過光量を自由にコントロー
ルできることである。また、従来の液晶を使った場合、
図35に示すように、印加電圧を高くしていくにつれ
て、段差の高い方からスイッチングが始まり、その後、
スイッチングできる領域が増加し、最後に全面スイッチ
ングしていくが、負の誘電異方性の液晶を用いた場合、
図36に示すように、印加電圧を高くするにつれて全面
スイッチングを行うようになるが、さらに印加電圧を高
くした場合、今度は段差の高い方からスイッチングしな
い領域がでてくる。そうして、スイッチング領域が減少
し、最後に全面スイッチングしなくなってしまう。
【0096】これは、負の誘電異方性をもつ液晶では、
図4に示すような特性曲線を持つために生じる現象であ
る。この方式による階調表示では、図36の(a)の従
来モードと同じ方式、あるいは図36の(b)の従来と
逆のモードのどちらでも、適切な方を選択することがで
きる。また、これら2つのモードを組み合わせてもよ
い。
【0097】この実施例では、ゆるやかな傾斜を作った
が、形状はこれに限らず、図37の(a)及び(b)に
示すように、1つの画素内で山形にしたり、半円球のよ
うな形状にしてもよい。この場合のスイッチングは、印
加電圧を高くするにつれて、まず、中心部からスイッチ
ングし始め、徐々に全面に広がり、全面スイッチングし
た後、今度は中心部からスイッチングしなくなってい
き、ついには全面スイッチングしなくなるという、スイ
ッチング特性を持つものと考えられる。また、本例にお
いてはスタンプ法を用いて傾斜を作製したが、この傾斜
の作製方法はこれに限らず、さまざまな方法を適用する
ことができる。
【0098】
【発明の効果】この発明によれば、配向、色味(コント
ラスト)、セル厚制御、階調数についての問題点を改善
し、強誘電性液晶表示素子の階調表示を可能とすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的な構造を示す説明図である。
【図2】本発明の段差形成用膜で段差を形成した場合の
原理的な構造を示す説明図である。
【図3】本発明の平坦化膜の構成を示す説明図である。
【図4】本発明の負の誘電異方性を持つ強誘電性液晶の
τ−Vmin特性曲線を示すグラフである。
【図5】本発明の負の誘電異方性を持つ強誘電性液晶の
スイッチング領域を示すグラフである。
【図6】本発明による強誘電性液晶表示素子の実施例1
の構成を示す説明図である。
【図7】実施例1の透明電極に直接段差を形成した場合
と段差形成用膜で段差を形成した場合の構造を示す説明
図である。
【図8】実施例1の透明電極に直接段差を形成して下側
の電極を作製する方法の一例を示す説明図である。
【図9】実施例1の段差形成用膜で段差を形成して下側
の電極を作製する方法の一例を示す説明図である。
【図10】実施例1の強誘電性液晶表示素子にモノパル
スをかけて得られた特性曲線を示すグラフである。
【図11】実施例1の強誘電性液晶表示素子の1画素の
顕微鏡観察の説明図である。
【図12】本発明の実施例2の構成を示す説明図であ
る。
【図13】実施例2のラビング方向と段差の方向を示す
説明図である。
【図14】本発明の実施例3の構成を示す説明図であ
る。
【図15】実施例3の平坦化膜の構成を示す説明図であ
る。
【図16】実施例3の作製プロセスを示す説明図であ
る。
【図17】実施例3のスピンコート条件と段差の形状の
関係を示す説明図である。
【図18】本発明の実施例4の構成を示す説明図であ
る。
【図19】実施例4の透明電極の両端の取り出し口を示
す説明図である。
【図20】実施例4の透明電極の両端の取り出し口を示
す説明図である。
【図21】実施例4の作製プロセスを示す説明図であ
る。
【図22】実施例4の作製プロセスを示す説明図であ
る。
【図23】本発明の実施例5の構成を示す説明図であ
る。
【図24】実施例5のタイプ1とタイプ2の形状を示す
説明図である。
【図25】実施例5の作製プロセスを示す説明図であ
る。
【図26】実施例5の作製プロセスを示す説明図であ
る。
【図27】実施例5のタイプ1の特性曲線を示すグラフ
である。
【図28】実施例5のタイプ2の特性曲線を示すグラフ
である。
【図29】実施例5のタイプ1の強誘電性液晶表示素子
の1画素の顕微鏡観察の説明図である。
【図30】実施例5のタイプ2の強誘電性液晶表示素子
の1画素の顕微鏡観察の説明図である。
【図31】本発明の実施例6の構成を示す説明図であ
る。
【図32】実施例6のラビング方向と段差の方向を示す
説明図である。
【図33】実施例6の作製プロセスを示す説明図であ
る。
【図34】実施例6の作製プロセスを示す説明図であ
る。
【図35】従来の強誘電性液晶表示素子の1画素の顕微
鏡観察の説明図である。
【図36】実施例6の強誘電性液晶表示素子の1画素の
顕微鏡観察の説明図である。
【図37】実施例6の傾斜の形状を示す説明図である。
【図38】1画素内の電極上に段差を形成した従来の強
誘電性液晶表示素子の構成を示す説明図である。
【図39】1画素内で電極に傾斜を設けた従来の強誘電
性液晶表示素子の構成を示す説明図である。
【図40】従来の強誘電性液晶の閾値特性曲線を示すグ
ラフである。
【図41】従来の強誘電性液晶表示素子の領域A及び領
域Bの各閾値特性曲線を示すグラフである。
【符号の説明】
1a 一方側(上側)の基板 1b 他方側(下側)の基板 2a 上側の電極 2b 下側の電極 3 平坦化膜 4 絶縁膜 5a 上側の配向膜 5b 下側の配向膜 6 スペーサー 7 強誘電性の液晶層 8 段差形成用膜 9 傾斜形成用膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02F 1/141 G02F 1/137 510

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリクス状に配置した電極と液晶の配
    向を制御する配向膜とを有する一対の基板間に強誘電性
    液晶を挟持し、各電極の対向した部分を画素として構成
    した強誘電性液晶表示素子において、 画素内に電極間距離の異なる領域を設け、これらの任意
    の2つの領域において、電極間の距離の差よりも、液晶
    層の厚さの差の方を小さくしたことを特徴とする強誘電
    性液晶表示素子。
  2. 【請求項2】 1画素内の少なくとも1ヵ所以上で電極
    に段差を設け、その段差上に平坦化膜を形成することに
    より、液晶層の表面を平坦にしたことを特徴とする請求
    項1記載の強誘電性液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 1画素内で電極に傾斜を設け、その傾斜
    した電極上に平坦化膜を形成することにより、液晶層の
    表面を平坦にしたことを特徴とする請求項1記載の強誘
    電性液晶表示素子。
  4. 【請求項4】 強誘電性液晶が負の誘電異方性を持つ強
    誘電性液晶からなることを特徴とする請求項1から3の
    いずれか1つに記載の強誘電性液晶表示素子。
  5. 【請求項5】 n(n:任意の自然数)段の段差でn+
    1、又は2n個の階調数を持つことを特徴とする請求項
    4記載の強誘電性液晶表示素子。
  6. 【請求項6】 1画素内に電極間距離の異なる3つの領
    域を設け、各領域の面積比を1:1:3とし、各画素ご
    とに6階調を得ることを特徴とする請求項1記載の強誘
    電性液晶表示素子。
  7. 【請求項7】 1画素内に電極間距離の異なる3つの領
    域を設け、各領域の面積比を2:1:4とし、各画素ご
    とに6階調を得ることを特徴とする請求項1記載の強誘
    電性液晶表示素子。
  8. 【請求項8】 電極間距離の異なる方向とラビング方向
    とが垂直であることを特徴とする請求項1から7のいず
    れか1つに記載の強誘電性液晶表示素子。
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