JPH08292294A - 使用済み核燃料要素の再処理から得られた水性流出物からのナトリウムの分離法 - Google Patents

使用済み核燃料要素の再処理から得られた水性流出物からのナトリウムの分離法

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JPH08292294A
JPH08292294A JP8059500A JP5950096A JPH08292294A JP H08292294 A JPH08292294 A JP H08292294A JP 8059500 A JP8059500 A JP 8059500A JP 5950096 A JP5950096 A JP 5950096A JP H08292294 A JPH08292294 A JP H08292294A
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ルメイル マルク
Jacques Foos
フー ジャック
Alain Guy
ギュイ アラン
Eric Gaubert
ガウベール エリック
Colette Bardot
バルド コレット
Rodolph Chomel
ショメル ルドルフ
Jean Jacques Radecky
− ジャック ラドゥキィ ジャン
Alain Maurel
モウレル アラン
Henri Barnier
バルニエール アンリ
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Commissariat a lEnergie Atomique CEA
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ナノ濾過又は帯電多孔質膜法を用いて、他の
廃棄物の生成を起こすことなく、放射性元素含有流出物
からナトリウムを分離する方法。 【解決手段】 使用済み核燃料要素再処理からの水性流
出物を、活性層がポリアラミド、スルホン化ポリスルホ
ン、ポリベンズイミダゾロン、ポリフッ化ビニリデン、
それらのグラフトされているもの又はされていないも
の、ポリアミド、セルロースエステル、セルロースエー
テル又は過フッ素化アイオノマーにより構成された帯電
多孔質膜又はナノ濾過膜に、その両面間に圧力差を適用
して通過させ、放射性元素が減損したナトリウムを含有
する透過液及び放射性元素に富む濃縮液を収集すること
を特徴とするナトリウム分離法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済み核燃料要
素の再処理から生じた水性流出物からナトリウムを分離
する方法に関する。詳しくは、本発明は、そのような流
出物中に存在する放射性元素からナトリウムを分離する
ためにナノ濾過(nanofiltration)及び帯電多孔質膜(cha
rged porous membrane)法を用いることに関する。
【0002】
【従来の技術】使用済み核燃料の再処理で生ずる流出物
は、一般に多量のナトリウム塩及びSr、Cs、U
2 、Ru等の如き放射性元素の微量を含んでいる。一
般にこれらの流出物は、蒸発によって濃縮され、次にそ
の濃縮物をガラス化法にかけ、放射性元素をガラス状マ
トリックス中に保存する。しかし、そのような流出物中
に多量のナトリウムが存在することは、ガラス化に有害
である。従って、そのような処理を行う前に、放射性元
素からナトリウムを分離することが必要である。そのよ
うな分離のために、固液抽出又は液液抽出沈殿法を用い
ることは可能であろうが、そのような方法は、他の廃棄
物質を生じ、それを更に処理しなければならなくなる欠
点を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、放射性元素
含有流出物からナトリウムを分離する方法において、水
溶液中の放射性元素を選択的に処理し、水溶液中のナト
リウムを分離する目的で、ナノ濾過又は帯電多孔質膜法
を用いることにより、他の廃棄物の生成を起こさない利
点を有する分離方法に関する。
【0004】膜法では、流体の異なった成分(懸濁物、
溶質、溶媒)の通過に対し異なった抵抗を与える、二つ
の均質な媒体間に配置された障壁である半透過膜を利用
している。その力は、圧力勾配(精密濾過、限外濾過、
ナノ濾過、逆浸透)、濃度勾配(透析)、又は電位(電
気透析)によることができる。
【0005】ナノ濾過法では、中性溶質に対するカット
オフ閾値が300〜1000g・モル-1である膜を用い
る。これらの膜は、多価イオンを一層よく捕捉すること
により、溶液中のイオンに関し選択的である特別な性質
を有する。用いる膜は有機、無機、又はオルガノミネラ
ル(organomineral)にすることができる。
【0006】例えば、WO−92/06775には、ス
ルホン化ポリスルホン、ポリベンズイミダゾロン、グラ
フトした形のポリフッ化ビニリデン、ナフィオン(Nafio
n)のような過フッ素化アイオノマーの如き活性重合体層
を組み込んだオルガノミネラルナノ濾過膜が記載されて
いる。これらの膜はポリエチレングリコールに対する大
きな捕捉性を有する。90%の捕捉率又は水準を有する
最小のモル質量として定義されているそれらのカットオ
フ閾値は、300〜1000g・モル-1の範囲にある。
【0007】A.G.グレゴリー(Gregory)による「乳
漿固体回収のための甘味型乳漿塩滴下脱塩」(Bulletin
of the IDF 212)第7章、第38頁〜第49頁の文献に
は、ポリアラミド膜のNaCl阻止性が示されている。
【0008】FR−A−2600264にも、無機多孔
質支持体、及びポリスルホン、ポリアミド、セルロース
エステル、及びセルロースエーテルのような有機重合体
のマイクロポーラス膜を組み込んだオルガノミネラル膜
が記載されている。これらの膜は水の脱塩に用いること
ができる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、特に使用済み
核燃料要素の再処理から生じた水性流出物からナトリウ
ムを分離するための方法において、水溶液中のナトリウ
ムを分離し、ナトリウムが減損して実質的に全ての放射
性元素を含む水溶液をガラス化するために得ることがで
きるように、ナトリウム以外の放射性元素のイオンを捕
捉する膜を用いた分離方法に関する。
【0010】従って、本発明は、使用済み核燃料要素の
再処理から得られた水性流出物中に存在する少なくとも
一種の放射性元素からナトリウムを分離するための方法
において、前記流出物を、活性層がポリアラミド、スル
ホン化ポリスルホン、ポリベンズイミダゾロン、ポリフ
ッ化ビニリデン、それらのグラフトされたもの又はされ
ていないもの、ポリアミド、セルロースエステル、セル
ロースエーテル又は過フッ素化アイオノマーにより構成
されている帯電多孔質膜又はナノ濾過膜に、その膜の両
面間に圧力差を適用して通過させ、放射性元素が減損し
たナトリウムを含有する透過液及び放射性元素に富む濃
縮液を収集することを特徴とする分離法に関する。
【0011】用いる膜は、市販ナノ濾過膜フィルムテク
(FILMTEC)NF70、又はW0−92/06775に記
載されているような膜、又はFR−A−2600264
に記載されているような膜にすることができる。
【0012】本発明で用いる膜を選択する結果として、
操作が終わった時、ナトリウムを含有する第一水溶液
と、実質的に全ての放射性元素を含み、ナトリウム含有
量が出発水性流出物よりも遥かに少なくなった第二水溶
液とを得ることができる。
【0013】本発明で用いる膜は、ポリアラミド、スル
ホン化ポリスルホン、又は過フッ素化アイオノマーの活
性層を有し、その活性層は一般的に無機多孔質支持体上
に配置されており、その支持体よりも低い気孔率を有す
る中間有機材料層を任意に介在させてもよい。それら
は、W0−92/06775、又はFR−A−2600
264に記載されている方法により製造することができ
る。
【0014】本発明では、次の膜の一つを使用するのが
好ましい: 1) 中間TiO2 層及び式:
【0015】
【化2】
【0016】(式中、5≦m≦13.5 n≒1000 z=1、2、3)の活性過フッ素化アイオノマー層で被
覆された無機アルミナ多孔質支持体を有する膜、 2) 図面4に与えた式に従うようなポリアラミド膜、 3) スルホン化ポリスルホン層で被覆された多孔質ア
ルミナ支持体を有する膜。
【0017】本発明による方法を実施するため、膜の表
面に捕捉された物質が蓄積する現象を抑える接線濾過法
を利用する。なぜなら、濃縮水の循環は膜の近辺で大き
な乱流を生ずるからである。更に、この型の濾過は連続
的使用を可能にする。
【0018】この目的のために、従来この方法で用いら
れているもののような平行な板又は管の形をしたモジュ
ールを用いることができる。また、透過液を収集するた
めに用いられる有孔中空管の回りに膜が平らに螺旋状に
巻かれているモジュールを用いることもできる。
【0019】希望の捕捉速度又は量が得られるように、
用いられる水性流出物のpH、圧力差、濃縮液循環速
度、及び温度を操作することができる。
【0020】一般に、水性流出物のpHは3〜9であ
る。なぜなら、これらの条件下で、ナトリウムに比較し
て放射性元素の良好な捕捉率が得られるからである。処
理すべき水性流出物がこの範囲外のpHを持つ場合、N
aOH又はHNO3 を添加することにより予め希望の値
に調節することができる。
【0021】膜の両面間に適用される圧力差は広い範囲
に亙って変えることができるが、0.2〜2.5MPa
の圧力差で良好な結果が得られている。
【0022】或る場合には、流出物中に存在する一種類
以上の元素を錯化することにより放射性元素に対する膜
の捕捉水準を改良することができる。この場合には、水
性流出物を膜に通す前に、流出物中に存在する放射性元
素の少なくとも一つの錯化剤をそれに添加する。Sr/
Na分離を改良する錯化剤の例として、エチレンジアミ
ン四酢酸、ポリアクリル酸、ポリビニルスルホン酸、こ
れらの酸の塩、及びポリエチレンイミンを挙げることが
できる。
【0023】セシウムからナトリウムを分離するのに有
用な錯化剤の一例として、式:
【0024】
【化3】
【0025】(式中、nは1〜5の整数である)のテト
ラメチルカリクスレゾルシノラレン(tetramethylcalixr
esorcinolarene)を挙げることができる。
【0026】そのようなカリクサレンは、A.G.スベ
ルカー・ホグベルグ(Sverker Hogberg)による「二つの
立体異性大環状レゾルシノール・アルデヒド縮合生成
物」〔J. Org. Chem., 45, (1980) pp. 4498-4500 〕に
記載された方法により得ることができる。
【0027】本発明による方法を実施するため、濃縮液
流量を、希望の分離を達成するように選択する。
【0028】一般に、周囲温度、又はそれより高いか又
は低い温度、例えば、5〜35℃の範囲の温度で操作が
行われる。
【0029】本発明の方法を実施するため、直列及び
(又は)並列の幾つかのモジュールを利用することがで
き、任意にナトリウムと比較して或る元素に対する阻止
即ち排出率を増大するために或るモジュールで任意に異
なった膜を用い、操作が終わった時実質的に放射性元素
を含まない、環境に廃棄することができるナトリウム水
溶液を得るようにすることができる。
【0030】従って、この方法は非常に有利である。な
ぜなら、調整を必要とする他の廃棄物質を生ずることな
く、ガラス化処理に適した放射性元素水溶液を与えるこ
とができるからである。
【0031】本発明の他の特徴及び利点を、図1〜16
を参照して、本発明を限定することなく例示する仕方で
与える次の実施態様についての記述を読むことにより集
めることができるであろう。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は、処理すべき流出物3の入
ったタンク1を有する接線濾過モジュールの装置を示し
ており、それは低温維持装置5によって適当な温度に維
持することができる。処理すべき流出物を、ポンプ9を
具えたパイプ7によりタンク1から濾過モジュール11
へ導入し、そこからパイプ13により濃縮液Rを引き出
し、透過液Pはパイプ15によって引き出す。パイプ7
及び13には圧力計17及び19が配備されており、パ
イプ13にはバルブ20が配備されている。
【0033】濾過装置11では、図2に示したような管
状膜、又は図3に示したような螺旋状モジュールを利用
することができる。
【0034】図2は、無機材料、例えば、TiO2 の中
間無機層23及び例えば、ナフィオンの活性層25で被
覆されたα−アルミナから作られた支持体21を有する
管状膜の斜視図を示している。
【0035】管の内径dは、例えば、7mmであり、活
性層25の厚さは0.1μmであり、無機層23の厚さ
は3〜5μmであり、アルミナ支持体の厚さは1.5m
mにすることができる。この型の管を用いることによ
り、処理すべき流出物を管の内部へ循環させることがで
きる。これにより管の出口で濃縮液Rを収集し、管の周
囲から透過液Pを収集することができる。
【0036】一群のこの型の管を、慣用的やり方で囲い
の中の両端板の間に設置し、それらの板により囲いと共
に流出物のための導入空間及び濃縮液のための収集空間
を定め、透過液はその囲い中で収集するようにすること
ができる。
【0037】図3は、中空有孔支持管35の回りに螺旋
状に巻いた2枚の半透過膜31、33を有する螺旋状モ
ジュールを示しており、それは透過液Pのための収集管
を定める。それら2枚の膜は、格子37によって適切な
間隔に維持され、気密な管38中に配置されている。そ
のようなモジュールを用いて、格子37を具えた膜3
1、33の間の空間に流出物を循環し、透過液を管35
へ導く矢印によって例示した空間内に収集する。
【0038】
【実施例】次の実施例は、本発明の方法で得られる結果
を例示している。
【0039】実施例1 この例では、2g/lのNa+ イオン、25mg/lの
Sr+ + イオン、25mg/lのUO2 + + イオン、及
び25mg/lのCs+ イオンを含む水性流出物(pH
5.5)を、図4に示した式を有するポリアラミド膜を
用いて図3のような螺旋状モジュールによって形成した
商標名フィルムテクNF70として市販されているもの
を膜として用いて処理を行なった。フィルムテクNF7
0膜は、4.5 l・h-1・m-2・バール-1の蒸留水に
対する透過率を有する。
【0040】この実施例は、ナトリウム、セシウム、ス
トロンチウム、及びウランの捕捉率に対する加えた圧力
の影響を調べたものである。捕捉率RRは、次の式によ
り定義されている: RR=[(Co −Cp )/Co ]X100 (式中、Co は供給物中の元素の濃度を表し、Cp は透
過液中の濃度を表す。
【0041】夫々の場合で、流出物にどのような圧力が
適用されようとも、装置は、27℃で、透過液側を大気
圧にし、800リットル/時の一定の濃縮液流量を用い
て操作し、ナトリウム、セシウム、及びストロンチウム
の場合には原子吸収スペクトル分析により、ウランの場
合にはプラズマトーチにより、濃縮液及び透過液の元素
濃度を決定した。0.25〜1.5MPaの圧力で得ら
れた結果を第5図に示す。
【0042】図5の曲線は、適用した圧力の関数とし
て、Cs、Na、Sr及びUの捕捉率を例示している。
これらの曲線は、セシウム及びナトリウムの捕捉が、ス
トロンチウム又は他の多価陽イオンより少なく、ナトリ
ウムをウラン及びストロンチウムから分離することが可
能であることを示している。
【0043】実施例2 この実施例は、実施例1の場合と同じ組成を有する流出
物を用いるが、図2に例示したような構造を有し、活性
層をナフィオンとする管状ナノ濾過膜TN260を用い
て、Na、Cs、Sr及びUの捕捉率に対する圧力の影
響を調べたものである。
【0044】この膜は、1.5mmのα−アルミナ支持
体、中間層、3〜5μmのTiO2層、及び約0.1μ
mのナフィオンナノ濾過層からなる。それは3.5 l
・h -1・m-2・バール-1の二回蒸留水(bidistilled wat
er)に対する透過率を有する。
【0045】この場合、800リットル/時の濃縮液流
量で35℃で操作を行なった。図6は、1〜2.5MP
aで圧力を変化させて得られた結果を示している。
【0046】フィルムテクNF70を用いた時と同じよ
うに、ナトリウム及びセシウムの捕捉はストロンチウム
及びウランより少なかった。
【0047】実施例3 この実施例は、実施例1で用いたフィルムテクNF70
膜を膜として用い、2g/lのNa+ 及び25mg/l
のSr+ + を含有する水性流出物を用いて、ナトリウム
及びストロンチウムの捕捉率に対する流出物pHの影響
を調べたものである。膜の両面間に0.9MPaの圧力
差を適用し、濃縮液流量を800リットル/時に設定し
た。操作温度は27℃であった。
【0048】これらの条件で、流出物pHの関数として
得られたナトリウム及びストロンチウム捕捉率を、図7
に示す。図7は、ナトリウムの捕捉がストロンチウムよ
りも少ないことを示している。しかし、Sr/Na選択
性〔Sr/Na選択性=(100−TRNa)/(10
0−TRSr)によって定義されている〕の計算は、p
H値が高いとSr/Naの分離がよくなることを示して
いる。
【0049】
【表1】 濃縮液pH TRNa TRSr Sr/Na選択性 =(100-TRNa)/(100-TRSr) 3.06 76.3 92.6 3.2 4.08 67.6 92.5 4.3 5.39 73 93 3.86 6 77.6 95 4.5 6.6 77.6 96.6 6.6 9 81.7 98 9.15
【0050】実施例4 この実施例は、フィルムテクNF70膜の捕捉率に対す
るストロンチウム濃度の影響を調べたものである。出発
流出物は4.5のpHを有し、2g/lのNa + を含ん
でおり、ストロンチウムの濃度は0〜6.3×10-5
で変化させた。濃縮液流量が800リットル/時になる
ようなやり方で流量を調節しながら、26℃の温度で
0.4MPaの圧力差で濾過を行なった。
【0051】得られた結果を図8に与える。この場合、
Sr含有量が低下すると、Sr/Na選択性が最小値を
通過することが分かる。
【0052】実施例5 この実施例は、フィルムテクNF70膜の捕捉率に対す
るナトリウム濃度の影響を調べたものである。
【0053】ここでは、5.5のpH、25mg/lの
Sr2+濃度を有する液体流出物を用い、濃縮液流量を8
00リットル/時にして1.2のMPaの圧力差を適用
した。得られた結果を図9に与える。この場合、2.6
〜3.5MのNaNO3 値に対し、Sr2+/Cs+ 選択
性が低下するのを見ることができる。
【0054】実施例1〜5の結果は、フィルムテクNF
70膜を、水性流出物から実質的に放射性元素を含まな
いナトリウム水溶液を得るために用いることができるこ
とを示している。
【0055】実施例6 図10は、ストロンチウム及びナトリウムを含む水性流
出物を処理するための装置を示している。この装置は、
直列及び並列に幾つかのナノ濾過モジュールを有し、装
置の出口の所で、海に捨てることができるナトリウム水
溶液、及びナトリウム含有量が低く、ガラス化により処
理することができるストロンチウム溶液が得られる。
【0056】図10は、装置が、処理すべき水性流出物
をパイプ111により導入する第一ナノ濾過モジュール
110を有することを示している。
【0057】ナノ濾過モジュールからパイプ113を通
って出る透過液は、直列の二つのナノ濾過モジュール1
15a及び115bで処理し、それらの各モジュール中
で生成した濃縮液は、パイプ119により第一ナノ濾過
モジュール110へ再循環する。最終ナノ濾過モジュー
ル115bからパイプ121を通って出た溶液は、本質
的にナトリウムを含む水溶液によって構成されており、
海に捨てることができる。
【0058】第一ナノ濾過モジュール110からパイプ
123を通って出た濃縮液は、直列のモジュール125
a、125b、125d、及び125eで処理し、各モ
ジュールで得られた透過液を再循環し、処理すべき水性
流出物を第一ナノ濾過モジュール110へ導入する。
【0059】最終ナノ濾過モジュール125eを出た濃
縮液は、殆どナトリウムを含まず、殆どの放射性元素を
含むものが得られる。各ナノ濾過モジュールは、同等の
透過液及び濃縮液流量が得られるようなやり方で操作す
ることができる。
【0060】再循環及び処理した流量及び異なった流れ
のストロンチウム及びナトリウム濃度を図10に示す。
各モジュールで適用された圧力差は0.5MPaであ
る。
【0061】最終ナノ濾過モジュールを出た濃縮液は、
ナトリウムに比較してストロンチウムに富み、直接ガラ
ス化装置へ送ることができることが分かる。ナノ濾過モ
ジュール115bの出口から得られた透過液は、ナトリ
ウムに比較してストロンチウムを極めて僅かしか含ま
ず、直接海へ捨てることができる。
【0062】この装置で、ガラス化へ送られたSrの量
を補充し、一定のストロンチウム濃度(即ち、ストロン
チウム112mg/l)を持って装置を操作できるよう
にするため、ストロンチウムを供給物へ添加した。僅か
な量の非放射性ストロンチウム(又は他の元素)を添加
することは膜がその陽イオン又は或る他の元素について
最大の捕捉効率で作動することができるようにする同位
元素希釈である。
【0063】この装置は、フィルムテクNF70膜の場
合には、1.9 l・h-1・m-2で処理することを可能
にしている。
【0064】実施例7 この実施例では、実施例1の場合と同じ組成を有するナ
トリウム、ストロンチウム、及びセシウムを含有する水
性流出物の処理を行なった。しかし、Na+ に対し0.
5当量に相当する0.04モル/リットルの濃度で、エ
チレンジアミン四酢酸(ETDA)により構成された錯
化剤を添加することにより、ストロンチウム捕捉率を改
善した。
【0065】流出物を処理するため、フィルムテクNF
70膜を有する図3のナノ濾過モジュールを使用した。
適用した圧力差は0.5MPaであり、濃縮液流量は8
00リットル/時に固定した。温度は25℃であった。
【0066】ストロンチウム、ナトリウム、及びセシウ
ムについての捕捉率に対する流出物pHの影響を調べ
た。得られた結果を図11に示す。後者は、6より大き
なpHの場合、実質的に全てのストロンチウムが捕捉さ
れ、セシウム及びストロンチウムの捕捉率はpHと共に
増大することを明確に示している。
【0067】実施例8 この実施例は、実施例7と同じ組成を有する流出物を処
理するためのその操作手順に従ったが、錯化剤としてポ
リアクリル酸を、全てのイオンCs+ 、Sr+ + 、及び
UO2 + + に関し、2モノマー当量(アクリル酸の2当
量)に相当する1.2×10-3モル/リットルの濃度で
用いた。
【0068】得られた結果を図12に与える。それは、
pHの関数としてストロンチウム、セシウム、及びナト
リウムの捕捉率の進展を例示している。この場合も、6
より大きいpH値に対し、ストロンチウム捕捉は殆ど完
全である。
【0069】このように、フィルムテクNF70膜を用
いて、7より大きなpHのポリ酢酸、RR(Na+ )=
72%及びRR(Sr2+≒100%)で最適ナトリウム
・ストロンチウム選択性が得られている。更に、ポリア
クリル酸を添加すると、ナトリウムだけを含有する溶液
を海に廃棄し、最初のナトリウムの10%だけを含み、
全てのストロンチウムを含む溶液をガラス化するために
供給するように、単一のナノ濾過モジュールを用いるこ
とができる。そのような方法は、18.7 l・h-1
-2で処理することができる。
【0070】実施例9 この実施例では、厚さ1.5mmで、気孔半径0.2μ
mの多孔質α−アルミナ支持体上に配置したスルホン化
ポリスルホン帯電多孔質膜を用いた。用いたスルホン化
ポリスルホンは、次の式を持っていた:
【0071】
【化4】
【0072】この膜は、25 l・h-1・m-2・バール
-1の2回蒸留水に対する透過率を有する。
【0073】15mg/lのCs+ 及び0〜0.001
5モル/lの濃度のナトリウムを含有する水性流出物か
らのセシウム/ナトリウム分離に対するナトリウム濃度
の影響について研究した。0.2MPaの圧力差、25
℃、及び500リットル/時の濃縮液流量、即ち、3.
7m/秒の接線濾過速度を用いて濾過を行なった。
【0074】得られた結果を図13に示すが、それはナ
トリウム濃度の関数として、ナトリウム及びセシウム捕
捉率の進展を示している。図13は、セシウムがナトリ
ウムよりもよく捕捉され、ナトリウム濃度が上昇するに
従ってCs+ /Na+ 選択性が低下する(2×10-4
のナトリウムでCs/Na選択性=2.3であり、1.
6×10-3MのナトリウムでCs/Na選択性=1.5
である)ことを明確に示している。
【0075】実施例10 この実施例は、実施例9の場合と同じ膜を用い、15m
g/lのCs+ 及び5mg/lのNa+ を含む水性流出
物を、25℃の温度、500リットル/時の濃縮液流
量、及び3.7m/秒の接線濾過速度で処理した。膜の
両面間に加えられた圧力差の、セシウム及びナトリウム
の捕捉率に対する影響を研究した。
【0076】得られた結果を図14に示すが、それは加
えた圧力差の関数として、ナトリウム及びセシウムの捕
捉率の進展を示している。即ち、ナトリウム・セシウム
選択性は、膜圧力差と共に増大する。
【0077】実施例11 この実施例では、0.2μmの気孔半径を有する多孔質
α−アルミナ支持体上に付着させた、14 l・h-1
-2・バール-1の2回蒸留水に対する透過率を有するス
ルホン化ポリスルホン帯電多孔質膜を用いた。この膜
を、15mg/lのCs+ を含有し、ナトリウム濃度を
変化させた水性流出物を処理するために用い、25℃の
温度で0.5MPaの圧力差を加え、濃縮液流量を50
0リットル/時、即ち、接線濾過速度を3.7m/秒に
した。
【0078】得られた結果を図15に示すが、それはナ
トリウム濃度の関数としてナトリウム及びセシウムの捕
捉率の変動を例示している。図15は、ナトリウム濃度
が上昇するに従って、得られるCs+ /Na+ 選択性が
低下する(2.6×10-4MのナトリウムでCs/Na
選択性=2.5であり、8.10×10-3Mのナトリウ
ムでCs/Na選択性=1.73である)ことを明確に
示している。
【0079】実施例12 この実施例は、実施例11の操作手順に従い、15mg
/lのCs+ 及び200mg/lのNa+ を含有する水
性流出物を同じ条件下で操作することにより処理した
が、セシウム及びナトリウム捕捉率に対する適用圧力差
の影響を研究した。
【0080】得られた結果を図16に示すが、それは加
えた圧力の関数として、セシウム及びナトリウムの捕捉
率の進展を示している。良好なセシウム・ナトリウム選
択性が得られており、圧力はその選択性に殆ど影響を与
えないことが分かる。
【0081】実施例9〜11は、スルホン化ポリスルホ
ン膜が良好なCs/Na分離性を有することを示してい
る。
【0082】このように、同じ流出物処理装置で、これ
らの膜とフィルムテクNF70膜とを組合せることによ
り、処理すべき水性流出物中に存在する全ての放射性元
素からナトリウムを分離することができる。
【0083】実施例13〜16 これらの実施例は、実施例1の操作手順に従い、同じ組
成を有する水性流出物を、膜としてフィルムテクNF7
0膜を用いて処理したが、膜の選択性を改良するため、
錯化剤又は金属イオン封鎖剤を流出物に添加することを
併用した。
【0084】実施例13では、錯化剤は、2000g/
モルの分子量を有し、式: [−CH2 CH(−SO3 Na)−]n に従う、アルドリッヒ(ALDRICH)から市販されているポ
リビニルスルホン酸(PVSA)ナトリウム塩、25重
量%であった。
【0085】実施例14では、アルドリッヒから市販さ
れている、式:
【0086】
【化5】
【0087】(分子量:5000g/モル)に従うポリ
エチレンイミン(PEI)、50重量%を用いた。
【0088】実施例15では、錯化剤として、アルドリ
ッヒから市販されている、式: [−CH2 CH(−CO2 H)−]n (分子量:2000g/モル)に従うポリアクリル酸
(PAA)、65重量%を用いた。
【0089】実施例16では、ポロラボ(PROLABO)から
市販され、式:
【0090】
【化6】
【0091】に従う二水和物の形のエチレンジアミン四
酢酸(EDTA)二ナトリウム塩を用いた。
【0092】操作条件は次の通りであった: − [Na+ ]、2g/l − [Sr2+]=[UO2 2+]=[Cs+ ]=25mg
/l − △P=0.5MPa − PAA、PEI、又はPVSAの単量体の当量数/
(Sr2++UO2 2++Cs+ )=2 − EDTAの当量数/Na+ =0.5 − T=25℃ − 濃縮液流量=800リットル/時。
【0093】これらの錯化剤を用いて、ストロンチウ
ム、ナトリウム、及びセシウムの捕捉率(RR%)に関
して得られた結果を、図17〜20に示す。
【0094】これらの図面は、EDTA、PEI、及び
PAAが、夫々の錯化剤に関し、夫々のpH範囲でスト
ロンチウムを実質的に完全に捕捉する大きなSr/Na
選択性を与えることを明確に示している。EDTA及び
PAAは、6より大きなpHに関してSrを錯化するの
に対し、PEIは7より低いpHで機能を果たす。従っ
て、処理すべき流出物のpHに従って錯化剤の性質を選
択することができる。ウランはPAAの場合だけ決定し
たが、その捕捉率は7より大きなpHで97.7%を超
えていた。
【0095】実施例17 この実施例では、ナノ濾過膜としてフィルムテクNF7
0膜を用いてセシウムからナトリウムを分離したが、同
時に、式:
【0096】
【化7】
【0097】(式中、n=1)のテトラメチルカリクス
[4]レゾルシノラレンによって構成された錯化剤を流
出物に添加した。
【0098】出発水性流出物(pH=9)は、2000
mg/lのNa+ 及び10mg/lのCs+ を含んでい
た。
【0099】実施例1の場合と同じ操作手順に従い、次
の条件: △P=0.5MPa T=25℃ 濃縮液流量=800リットル/時 の下で、Na/Cs分離を行なったが、Cs1原子当た
り0〜80のレゾルシノール単位当量の濃度でテトラメ
チルカリクス[4]レゾルシノラレンを流出物に添加し
た。
【0100】この錯化剤を用いてセシウム及びナトリウ
ムの捕捉率に関して得られた結果を図21に示す。図2
1は、錯化剤の濃度と共にセシウムの捕捉率が増大する
ことを示している。
【0101】異なった錯化剤濃度(レゾルシノール単位
当量数/Cs)に対するCs/Na選択性を下に与え
る。
【0102】 レゾルシノール単位当量数/Cs 0 25 50 75 Cs/Na選択性 1.08 2.82 4.38 3.58
【0103】このように、良好なCs/Na選択性が得
られる。更に、カリクサレンはフィルムテクNF70膜
を通過せず、9.3 l・h-1・m-2に近い膜の流速
は、カリクサレンを添加しても変化しない。
【0104】実施例18及び19 これらの実施例は、50レゾルシノール単位当量/Cs
に相当する濃度でテトラメチルカリクス[4]レゾルシ
ノラレンを存在させて、フィルムテクNF70膜による
Cs/Na分離に対するイオン濃度及び膜透過圧の影響
を研究した。
【0105】二つの実施例で、水性流出物(pH=9)
は10mg/lのCs+ を含んでいた。それは、また例
18では2g/lのNa+ 、実施例19では10g/l
のNa+ を含んでいた。
【0106】二つの実施例で、次の操作条件を用いた。 T=30℃ 濃縮液流量=800リットル/時 △P=0〜1.6MPa
【0107】圧力差△Pの関数として得られたCs及び
Naの捕捉率RR(%)を図22(実施例18)及び図
23(実施例19)に示す。Cs/Na選択性は次の通
りであった。
【0108】
【表2】 膜透過圧 Cs/Na選択性 Cs/Na選択性 △P(MPa) Na+ =2g/l Na+ =10g/l 0.5 3.4 2 1.0 3.5 1.9 1.5 3.5 1.8
【0109】このように、膜透過圧はCs/Na選択性
に殆ど影響を与えない。更に、選択性は、イオン濃度が
増大するに従って低下する。
【0110】実施例20 この実施例では、フィルムテクNF70膜を用い、錯化
剤としてテトラメチルカリクス[4]レゾルシノラレン
を添加した場合の、Na/Cs分離装置について記述す
る。図24に例示したこの装置は、2000mg/lの
Na+ 濃度及び25mg/lのCs+ 濃度を有する流出
物を、Csに対し12.5当量の錯化剤を添加して処理
することを可能にしている。
【0111】この装置で、透過液循環路上に直列の4つ
のナノ濾過モジュール(241、243a、243b、
243c)を用い、水で希釈した濃縮液循環路上に一つ
のナノ濾過モジュール(245)を用い、20300の
[Na+ ]/[Cs+ ]を有する流出物を得ることがで
き、[Na+ ]/(Cs+ )比が8の、セシウムが一層
濃縮された溶液をガラス化のために供給することができ
る。
【0112】実施例21 この実施例では、実施例1の操作手順に従ったが、フィ
ルムテクNF70膜を用いて、ポリアクリル酸(PA
A)による錯化に対する体積濃度因子(VCF)の影響
を研究した。
【0113】操作条件は次の通りであった。 − △P=0.7MPa − 濃縮液pH=9 − PAAモノマー当量数/Cs+Sr+U+Ru=2 − 初期[Na]=2.5g/l − 初期[Sr]=初期[Cs]=初期[UO2 ]=初
期[Ru]=5mg/l − T=25℃ − 濃縮液流量=800リットル/時。
【0114】用いたPAAのモル質量は2000g/モ
ルであり、溶液中のその濃度は、陽イオンSr、Cs、
UO2 及びRuの合計に基づいて2モノマー当量であ
る。
【0115】得られた結果を図25に示すが、それは体
積濃度因子(VCF)の関数として、U、Ru、Sr、
Cs、及びNaの捕捉率RR%を示している。
【0116】このようにして、7のVCFで、初期溶液
から半分のナトリウム(元素Sr、U、及びRuに対す
る濃度として)が除去された。透過液のSr、Na、及
びCs含有量はVCFと共に増大したのに対し、U及び
Ruの捕捉率は依然として98%を越えていた。このS
r及びCsの漏洩は、VCFと共に上昇するNa濃度の
上昇により起こされたものである。
【0117】VCFの増大に伴うSr捕捉率のこの低下
を防ぐため、二つの解決法、即ちナトリウム含有量を一
定に維持するためのダイアフィルトレーション(diafilt
ration)方式として操作するか、又は錯化剤含有量を増
加することが考えられる。ダイアフィルトレーション方
式は、多価陽イオンに基づいて2モノマー当量のPPA
でSrを実質的に完全に錯化(RRSr=100%)す
るのに許容されている最大値(約3500mg/l)で
ナトリウム濃度を安定化させるための分率で純水を添加
することを含んでいる。
【0118】実施例22 この実施例は、多価陽イオンとナトリウムとを分離する
ためのダイアフィルトレーション方式について記述す
る。図26に例示したこの方式は、3500mg/lの
ナトリウム濃度を有する流出物を処理することができ、
濃縮液の一部分をフィルムテクNF70膜に通す連続的
再循環経路を有する。
【0119】この装置は次の条件で操作した。 − ナノ濾過・錯化併用:フィルムテクNF70−PP
A − △P=0.5MPa − PAAモノマー当量数/Mn + =2 − pH>7 − [Na+ ]=3.5g/l − 初期[Mn + ]=25mg/l − RR(Mn + )=100% − RR(Na+ )=60% − T=25℃
【0120】従って、多価陽イオンの実質的に完全な捕
捉が行われ、本質的にナトリウムを含有する透過液は、
直接海に捨てることができる。
【0121】実施例23 この実施例では、ウラン、ストロンチウム、セシウム、
及びナトリウムの捕捉率に対する錯化剤(PAA)の濃
度の影響について研究した。
【0122】即ち、ナトリウム濃度を増大することによ
りストロンチウム捕捉率が低下するのを防ぐため、錯化
剤含有量を増大し、錯化平衡を錯体、Sr(PAA)形
成の方へ移行させることができる。この場合、次の条件
で操作を行なった: − △P=0.5MPa − 濃縮液pH=9 − [Na+ ]=10g/l − [Sr2+]=[UO2 2+]=[Cs+ ]=25mg
/l − T=25℃ − 濃縮液流量=800リットル/時。
【0123】得られた結果を図27に示すが、それは、
Sr、Cs及びUに基づくPAAモノマー当量数の関数
として、捕捉率RR(%)を例示している。
【0124】図27は、放射性元素に基づく10PAA
モノマー当量より大きい濃度の場合、Uの捕捉率は9
7.5%を越えていることを明確に示している。しか
し、溶液の粘性の原因になるPAA含有量は、濾過速度
を過度に低下するような値よりも低くなければならな
い。
【0125】溶液中のPAAのモノマー当量が50、即
ち、2g/lに相当する錯化剤量を用いて良好な結果が
得られており、透過液流量は依然として2.3リットル
/時であった。
【0126】実施例24 この例では、高いナトリウム濃度(50g/l)を有す
る流出物を処理し、フィルムテクNF70膜、及び流出
物中に存在する陽イオンに基づき50又は100のPA
Aモノマー当量を用いて、Mn + の捕捉率に対する圧力
の影響を研究した。
【0127】操作条件は次の通りであった。 − タンクpH=9 − [Na+ ]=50g/l − [Sr2+]=[UO2 2+]=[Cs+ ]=25mg
/l − T=25℃ − 濃縮液流量=1000リットル/時。
【0128】得られた結果を図28に示すが、それは、
圧力P(MPa)の関数として、ナトリウム、ストロン
チウム、及びUO2 の捕捉率を示している。
【0129】このようにして、ウラン捕捉率が依然とし
て96%より高いので、依然としてSr/Na選択性及
び高いUO2 /Na選択性が得られている。
【0130】次の表は、Sr/Na選択性及びUO2
Na選択性を与えている。
【0131】
【表3】 膜透過圧 PAAモノマー当量数/ Sr/Na U/Na (MPa) Cs+Sr+U 選択性 選択性 0.5 50 1.52 >23.9 1.0 50 1.95 >21.3 1.5 50 2.4 >18.9 0.5 100 1.8 >28.4 1.0 100 2.3 >26.4 1.5 100 2.8 >24.3
【0132】図25に関し、体積濃度因子は次の式によ
って定義される。
【0133】
【数1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法を実施するための装置の概略
的図である。
【図2】図1の装置で用いる管状ナノ濾過膜の斜視図で
ある。
【図3】図1の装置で用いる螺旋状ナノ濾過モジュール
の断面図である。
【図4】本発明で用いるポリアラミドの式である。
【図5】本発明で用いるナノ濾過膜の捕捉率に対する圧
力の影響を示すグラフである。
【図6】本発明で用いるナノ濾過膜の捕捉率に対する圧
力の影響を示すグラフである。
【図7】本発明で用いるナノ濾過膜の捕捉率に対するp
Hの影響を示すグラフである。
【図8】本発明で用いるナノ濾過膜の捕捉率に対するス
トロンチウム濃度の影響を示すグラフである。
【図9】本発明で用いるナノ濾過膜の捕捉率に対するナ
トリウム濃度の影響を示すグラフである。
【図10】ストロンチウム含有流出物からナトリウムを
分離するために幾つかの連続的ナノ濾過モジュールを用
いて得られた結果を示す系統図である。
【図11】エチレンジアミン四酢酸によるストロンチウ
ムの錯化pHの膜捕捉率に対する影響を示すグラフであ
る。
【図12】ポリアクリル酸によるストロンチウムの錯化
pHの膜捕捉率に対する影響を示すグラフである。
【図13】本発明による一つの帯電多孔質膜の捕捉率に
対するナトリウム濃度の影響を示すグラフである。
【図14】本発明による前記一つの帯電多孔質膜の捕捉
率に対する圧力の影響を示すグラフである。
【図15】本発明による別の帯電多孔質膜の捕捉率に対
するナトリウム濃度の影響を示すグラフである。
【図16】本発明による前記別の帯電多孔質膜の捕捉率
に対する圧力の影響を示すグラフである。
【図17】錯化剤をポリビニルスルホン酸(PVSA)
とした場合の、ナノ濾過膜の捕捉率に対するpHの影響
を示すグラフである。
【図18】錯化剤をポリエチレンイミン(PEI)とし
た場合の、ナノ濾過膜の捕捉率に対するpHの影響を示
すグラフである。
【図19】錯化剤をポリアクリル酸(PAA)とした場
合の、ナノ濾過膜の捕捉率に対するpHの影響を示すグ
ラフである。
【図20】錯化剤をエチレンジアミン四酢酸(EDT
A)とした場合の、ナノ濾過膜の捕捉率に対するpHの
影響を示すグラフである。
【図21】ナトリウム及びセシウムに関するナノ濾過膜
の捕捉率に対する錯化剤(テトラメチルカリクス[4]
−レゾルシノラレン)の濃度の影響を示すグラフであ
る。
【図22】図21で用いた錯化剤が存在する場合の、ナ
トリウム及びセシウムについての膜の捕捉率に対する膜
透過圧の影響を示すグラフである。
【図23】図21で用いた錯化剤が存在する場合の、ナ
トリウム及びセシウムについての膜の捕捉率に対する膜
透過圧の影響を示すグラフである。
【図24】ナノ濾過−錯化Cs/Na分離装置の系統図
である。
【図25】錯化剤又は金属イオン封鎖剤としてPAAを
用いたナノ濾過膜の捕捉率に対する体積濃度因子(VC
F)の影響を示すグラフである。
【図26】錯化剤としてPAAを用いたダイアフィルト
レーション装置の系統図である。
【図27】ナノ濾過膜の捕捉率に対する錯化剤PAA含
有量の影響を示すグラフである。
【図28】PAAで錯化した時の、ナノ濾過膜の捕捉率
に対する圧力の影響を示すグラフである。
【符号の説明】
1 タンク 5 低温維持装置 9 ポンプ 11 濾過モジュール 17 圧力計 19 圧力計 20 バルブ 21 支持体 23 中間層 25 活性層 31 半透過膜 33 半透過膜 35 中空有孔支持管 37 格子 38 管
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 71/56 B01D 71/56 71/62 71/62 71/68 71/68 (72)発明者 マルク ルメイル フランス国ビルバンヌ,リュ ミシェル ドュププル,32 (72)発明者 ジャック フー フランス国オルセイ,リュ エル.スコカ ール,33 (72)発明者 アラン ギュイ フランス国ポン − カーレ,リュ ウル ゴン,1 (72)発明者 エリック ガウベール フランス国ビルバンヌ,リュ ラシーヌ, 88 (72)発明者 コレット バルド フランス国エックス − アン − プロ バンス,アブニュ ドゥ 8 メイ,4 (72)発明者 ルドルフ ショメル フランス国カマレ − ス − エイギ ュ,リュ ブイスロン(番地なし) (72)発明者 ジャン − ジャック ラドゥキィ フランス国エス/スゼ,バニョル,カルチ ェ サン − マルタン (番地なし) (72)発明者 アラン モウレル フランス国マノスク,アブニュ ドゥ ス レ(番地なし) (72)発明者 アンリ バルニエール フランス国エックス − アン − プロ バンス,リュ ドゥ セザンヌ(番地な し)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用済み核燃料要素の再処理から得られ
    た水性流出物中に存在する少なくとも一種類の放射性元
    素からナトリウムを分離するための方法において、前記
    流出物を、活性層がポリアラミド、スルホン化ポリスル
    ホン、ポリベンズイミダゾロン、ポリフッ化ビニリデ
    ン、それらのグラフトされたもの又はされていないも
    の、ポリアミド、セルロースエステル、セルロースエー
    テル又は過フッ素化アイオノマーにより構成されている
    帯電多孔質膜又はナノ濾過膜に、その両面間に圧力差を
    適用して通過させ、放射性元素が減損したナトリウムを
    含有する透過液及び放射性元素に富む濃縮液を収集する
    ことを特徴とする、ナトリウム分離法。
  2. 【請求項2】 ナノ濾過膜又は帯電多孔質膜が、中間T
    iO2 層及び式: 【化1】 (式中、m、n及びxは、 5≦m≦13.5 n≒1000 z=1、2、3 になるような値を持つ)の活性過フッ素化アイオノマー
    層で被覆された無機アルミナ多孔質支持体を有する、請
    求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ナノ濾過膜が、図4に与えた式に従うポ
    リアラミド膜である、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 帯電多孔質膜が、スルホン化ポリスルホ
    ン層で被覆された多孔質アルミナ支持体からなる、請求
    項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 水性流出物が3〜9のpHを有する、請
    求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 膜の両面間の圧力差が0.2〜2.5M
    Paである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 流出物中に存在する放射性元素の少なく
    とも一種類の錯化剤を、処理すべき水性流出物へ添加す
    る、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 錯化剤が、エチレンジアミン四酢酸、ポ
    リアクリル酸、ポリビニルスルホン酸、それらの酸の
    塩、又はポリエチレンイミンである、請求項7に記載の
    方法。
  9. 【請求項9】 放射性元素を、ストロンチウム、セシウ
    ム、ウラン、ルテニウム、及びマンガンから選択する、
    請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 放射性元素がストロンチウムである、
    請求項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】 錯化剤がテトラメチルカリクス[4]
    レゾルシノラレンである、セシウムからナトリウムを分
    離するための、請求項7に記載の方法。
  12. 【請求項12】 放射性元素がセシウムである、請求項
    4に記載の方法。
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