JPH08292011A - セグメント位置計測方法 - Google Patents
セグメント位置計測方法Info
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- JPH08292011A JPH08292011A JP7101063A JP10106395A JPH08292011A JP H08292011 A JPH08292011 A JP H08292011A JP 7101063 A JP7101063 A JP 7101063A JP 10106395 A JP10106395 A JP 10106395A JP H08292011 A JPH08292011 A JP H08292011A
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- JP
- Japan
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- segment
- displacement
- amount
- laying
- measurement
- Prior art date
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高精度かつ高速で布設セグメクトの変位量の
計測が行えるセグメント位置計測方法を提供する。 【構成】 既設セグメント2,3,4と布設セグメント
1の両セグメント間に亘って投光した光の前記両セグメ
ントによる反射光を、リニアアレイセンサ7によって検
出し、この検出値に基づいて布設セグメント1の旋回方
向変位量、トンネル方向変位量及びヨーイング変位量を
求める工程と、既設セグメント2,3,4及び布設セグ
メント1のそれぞれの内周面の少なくとも3点における
両セグメント間のトンネル半径方向の相対位置を検出
し、この検出値に基づいて布設セグメント1の伸縮方向
変位量、ピッチング変位量及びローリング変位量を求め
る工程とを有する。
計測が行えるセグメント位置計測方法を提供する。 【構成】 既設セグメント2,3,4と布設セグメント
1の両セグメント間に亘って投光した光の前記両セグメ
ントによる反射光を、リニアアレイセンサ7によって検
出し、この検出値に基づいて布設セグメント1の旋回方
向変位量、トンネル方向変位量及びヨーイング変位量を
求める工程と、既設セグメント2,3,4及び布設セグ
メント1のそれぞれの内周面の少なくとも3点における
両セグメント間のトンネル半径方向の相対位置を検出
し、この検出値に基づいて布設セグメント1の伸縮方向
変位量、ピッチング変位量及びローリング変位量を求め
る工程とを有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネルシールド掘進
機のセグメント自動組立システムにおけるセグメント位
置計測方法に関するものである。
機のセグメント自動組立システムにおけるセグメント位
置計測方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トンネルシールド掘進機におけるセグメ
ント組立作業を自動化する場合、自動組立システムの制
御を正確かつ迅速に行うためには、既に組立が完了して
いるセグメント(以下、「既設セグメント」という。)
に対する、エレクタにより把持されていて、これから組
立を行おうとしているセグメント(以下、「布設セグメ
ント」という。)の位置関係を正確に計測することが重
要である。ところで、布設セグメントの既設セグメント
に対する位置関係には、図11に示す6つの自由度
(X,Y,Z,θx,θy,θz)が存在する。したが
って、布設セグメントの既設セグメントに対する位置関
係を一義的に決定するには、図11に示した6つの方向
(X,Y,Z,θx,θy,θz)における両者の相対
位置を測定する必要がある。
ント組立作業を自動化する場合、自動組立システムの制
御を正確かつ迅速に行うためには、既に組立が完了して
いるセグメント(以下、「既設セグメント」という。)
に対する、エレクタにより把持されていて、これから組
立を行おうとしているセグメント(以下、「布設セグメ
ント」という。)の位置関係を正確に計測することが重
要である。ところで、布設セグメントの既設セグメント
に対する位置関係には、図11に示す6つの自由度
(X,Y,Z,θx,θy,θz)が存在する。したが
って、布設セグメントの既設セグメントに対する位置関
係を一義的に決定するには、図11に示した6つの方向
(X,Y,Z,θx,θy,θz)における両者の相対
位置を測定する必要がある。
【0003】このセグメントの位置関係の測定法として
は、例えば特開平4−149398号公報に、既設セグ
メントおよび布設セグメントの上面位置を光切断法によ
って測定し、両セグメント間の相対的な位置関係を測定
する方法が提案されている。この方法は、セグメントの
被検出面上方に設置した検出器を角変位駆動装置により
一定角度回転させることにより、測定点をセグメント上
で連続的に移動させ、その際の角変位量と被検出部まで
の距離を読み取ることによって、既設セグメントと布設
セグメント間の断面形状を計測し、セグメントの位置検
出を行うというものである。
は、例えば特開平4−149398号公報に、既設セグ
メントおよび布設セグメントの上面位置を光切断法によ
って測定し、両セグメント間の相対的な位置関係を測定
する方法が提案されている。この方法は、セグメントの
被検出面上方に設置した検出器を角変位駆動装置により
一定角度回転させることにより、測定点をセグメント上
で連続的に移動させ、その際の角変位量と被検出部まで
の距離を読み取ることによって、既設セグメントと布設
セグメント間の断面形状を計測し、セグメントの位置検
出を行うというものである。
【0004】また、他の方法として特開平4−9710
0号公報には、布設、既設の両セグメント間にスリット
光を斜めから投光し、布設セグメント上と既設セグメン
ト上に映ったスリット光のズレを上方からテレビカメラ
でモニタし、画像処理をすることによってセグメントの
位置検出を行うという方法が開示されている。
0号公報には、布設、既設の両セグメント間にスリット
光を斜めから投光し、布設セグメント上と既設セグメン
ト上に映ったスリット光のズレを上方からテレビカメラ
でモニタし、画像処理をすることによってセグメントの
位置検出を行うという方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
4−149398号公報に示された検出器を角変位駆動
装置により一定角度回転させる方法では、布設、既設の
両セグメント間の距離を精密に測定するには、回転の角
速度を遅くしなければならず、計測に長時間かかってし
まうという問題点があった。
4−149398号公報に示された検出器を角変位駆動
装置により一定角度回転させる方法では、布設、既設の
両セグメント間の距離を精密に測定するには、回転の角
速度を遅くしなければならず、計測に長時間かかってし
まうという問題点があった。
【0006】また、特開平4−97100号公報に示さ
れた画像処理による方法では、Y軸方向、Z軸方向およ
びθx方向の変位量は精度よく計れるが、X軸方向やθ
y・θz方向の測定精度が悪いという問題点があった。
さらに、この方法では、スリット光を斜めから投光する
ための光路を把持装置回りに確保しなければならず、ま
た各変位量の算出に当たっては、煩雑な画像処理を行う
必要があり、装置全体の構成が大がかりで、コスト高と
なるという問題点もあった。
れた画像処理による方法では、Y軸方向、Z軸方向およ
びθx方向の変位量は精度よく計れるが、X軸方向やθ
y・θz方向の測定精度が悪いという問題点があった。
さらに、この方法では、スリット光を斜めから投光する
ための光路を把持装置回りに確保しなければならず、ま
た各変位量の算出に当たっては、煩雑な画像処理を行う
必要があり、装置全体の構成が大がかりで、コスト高と
なるという問題点もあった。
【0007】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたものであり、高精度かつ高速に計測が行えるセグ
メント位置計測方法を提供することを目的としている。
されたものであり、高精度かつ高速に計測が行えるセグ
メント位置計測方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るセグメント
位置計測方法は、既設セグメントと布設セグメントの両
セグメント間に亘って投光した光の前記両セグメントに
よる反射光を、リニアアレイセンサによって検出し、こ
の検出値に基づいて前記布設セグメントの旋回方向変位
量、トンネル軸方向変位量及びヨーイング変位量を求め
る工程と、前記既設セグメント及び前記布設セグメント
のそれぞれの内周面の少なくとも3点における両セグメ
ント間のトンネル半径方向の相対位置を検出し、該検出
値に基づいて前記布設セグメントの伸縮方向変位量、ピ
ッチング変位量及びローリング変位量を求める工程とを
有するものである。
位置計測方法は、既設セグメントと布設セグメントの両
セグメント間に亘って投光した光の前記両セグメントに
よる反射光を、リニアアレイセンサによって検出し、こ
の検出値に基づいて前記布設セグメントの旋回方向変位
量、トンネル軸方向変位量及びヨーイング変位量を求め
る工程と、前記既設セグメント及び前記布設セグメント
のそれぞれの内周面の少なくとも3点における両セグメ
ント間のトンネル半径方向の相対位置を検出し、該検出
値に基づいて前記布設セグメントの伸縮方向変位量、ピ
ッチング変位量及びローリング変位量を求める工程とを
有するものである。
【0009】
【作用】上記のように構成されたセグメント位置計測方
法においては、リニアアレイセンサによって反射光を検
出し、この検出値に基づいて布設セグメントの旋回方向
変位量、トンネル方向変位量及びヨーイング変位量を求
める。また、両セグメント間のトンネル半径方向の相対
位置を検出し、この検出値に基づいて布設セグメントの
伸縮方向変位量、ピッチング変位量及びローリング変位
量を求める。
法においては、リニアアレイセンサによって反射光を検
出し、この検出値に基づいて布設セグメントの旋回方向
変位量、トンネル方向変位量及びヨーイング変位量を求
める。また、両セグメント間のトンネル半径方向の相対
位置を検出し、この検出値に基づいて布設セグメントの
伸縮方向変位量、ピッチング変位量及びローリング変位
量を求める。
【0010】
【実施例】具体的な実施例を説明する前に、実施例に用
いる装置及びその動作について説明する。まず、Y軸方
向(旋回方向)、Z軸方向(トンネル軸方向)、および
θx方向(ヨーイング)の変位量を測定する装置につい
て説明する。図7は布設、既設両セグメント間の間隙を
測定する装置の説明図である。図において、1は布設セ
グメント、2,3,4は既設セグメント、5は光源であ
る。6はセグメントの表面で反射された光を受光する受
光レンズ、7は受光レンズで受光された光を検出するリ
ニアアレイセンサ、8はリニアアレイセンサで検出され
た反射光を増幅するアンプである。光源5から発せられ
た光は、布設セグメント1及び既設セグメント4の表面
で反射され、受光レンズ6によって受光されてリニアア
レイセンサ7に入力される。リニアアレイセンサに入力
された反射光はアンプにより増幅処理されてアナログ出
力される。このときのアナログ出力を図8に示す。
いる装置及びその動作について説明する。まず、Y軸方
向(旋回方向)、Z軸方向(トンネル軸方向)、および
θx方向(ヨーイング)の変位量を測定する装置につい
て説明する。図7は布設、既設両セグメント間の間隙を
測定する装置の説明図である。図において、1は布設セ
グメント、2,3,4は既設セグメント、5は光源であ
る。6はセグメントの表面で反射された光を受光する受
光レンズ、7は受光レンズで受光された光を検出するリ
ニアアレイセンサ、8はリニアアレイセンサで検出され
た反射光を増幅するアンプである。光源5から発せられ
た光は、布設セグメント1及び既設セグメント4の表面
で反射され、受光レンズ6によって受光されてリニアア
レイセンサ7に入力される。リニアアレイセンサに入力
された反射光はアンプにより増幅処理されてアナログ出
力される。このときのアナログ出力を図8に示す。
【0011】リニアアレイセンサ7による検出対象は両
セグメント間の距離だけであるので、従来例のようにス
リット光を斜めから投光する必要はなく、光を真上から
投光することができ、また、受光側のリニアアレイセン
サ7も反射面の真上での受光が望ましい。したがって、
投光と受光の両者が干渉しない程度で、光源5とリニア
アレイセンサ7を近づけて測定対象面の真上に設置する
ことができ、省スペース化を図ることができる。また、
距離の検出精度は、カメラによる画像処理の場合と同様
に、その画素数で決まるものであり、真上から投受光す
る分、本方式の方が従来例よりも精度が向上する。さら
に、本方式によれば煩雑な画像処理を行う必要はなく、
リニアアレイセンサ7により受光した光強度から、セグ
メント間距離相当分をアンプによりアナログ出力として
簡単に取出すことができる。
セグメント間の距離だけであるので、従来例のようにス
リット光を斜めから投光する必要はなく、光を真上から
投光することができ、また、受光側のリニアアレイセン
サ7も反射面の真上での受光が望ましい。したがって、
投光と受光の両者が干渉しない程度で、光源5とリニア
アレイセンサ7を近づけて測定対象面の真上に設置する
ことができ、省スペース化を図ることができる。また、
距離の検出精度は、カメラによる画像処理の場合と同様
に、その画素数で決まるものであり、真上から投受光す
る分、本方式の方が従来例よりも精度が向上する。さら
に、本方式によれば煩雑な画像処理を行う必要はなく、
リニアアレイセンサ7により受光した光強度から、セグ
メント間距離相当分をアンプによりアナログ出力として
簡単に取出すことができる。
【0012】そして、上記の検出方法により、例えば図
9に示すようなA,B,Cの3箇所にて測定を行うこと
によって、Y軸方向、Z軸方向、およびθx方向の変位
量を高速かつ高精度に計測することが可能となるのであ
る。なお、測定値に基づいてY軸方向、Z軸方向、およ
びθx方向の変位量を算出する方法は、後述する実施例
1において説明する。
9に示すようなA,B,Cの3箇所にて測定を行うこと
によって、Y軸方向、Z軸方向、およびθx方向の変位
量を高速かつ高精度に計測することが可能となるのであ
る。なお、測定値に基づいてY軸方向、Z軸方向、およ
びθx方向の変位量を算出する方法は、後述する実施例
1において説明する。
【0013】次に、X軸方向(伸縮方向)、θy方向
(ピッチング)及びθz方向(ローリング)の変位量を
計測する方法を説明する。図10はこのようなX軸、θ
y及びθz方向の変位量を計測装置の説明図である。図
において、10〜14はレーザ変位計であり、それぞれ
がセグメントリングと同一の円筒中心軸を持つ円筒曲面
上に設置されている。これら6個のレーザ変位計によっ
て、各レーザ変位計の設置位置から布設、既設両セグメ
ントの表面までの距離、すなわちトンネル半径方向距離
を測定する。なお、測定は既設・布設両セグメントのそ
れぞれにおいて同一直線上にない3箇所以上で行うこと
が必要である。そして、各計測箇所におけるセグメント
上面の相対位置を計測することにより、X軸、θy及び
θz方向の変位量を算出することができる。具体的な算
出方法については後述する実施例1において説明する。
(ピッチング)及びθz方向(ローリング)の変位量を
計測する方法を説明する。図10はこのようなX軸、θ
y及びθz方向の変位量を計測装置の説明図である。図
において、10〜14はレーザ変位計であり、それぞれ
がセグメントリングと同一の円筒中心軸を持つ円筒曲面
上に設置されている。これら6個のレーザ変位計によっ
て、各レーザ変位計の設置位置から布設、既設両セグメ
ントの表面までの距離、すなわちトンネル半径方向距離
を測定する。なお、測定は既設・布設両セグメントのそ
れぞれにおいて同一直線上にない3箇所以上で行うこと
が必要である。そして、各計測箇所におけるセグメント
上面の相対位置を計測することにより、X軸、θy及び
θz方向の変位量を算出することができる。具体的な算
出方法については後述する実施例1において説明する。
【0014】なお、各レーザ変位計の設置位置は、上述
したように全てのレーザ変位計がセグメントリングと同
一の円筒中心軸を持つ円筒曲面上に設置されていなくて
も、それぞれのレーザ変位計の相対位置が既知であり、
取り付け位置の違いによる測定結果の補正が可能であれ
ば、それぞれ任意の位置に設置してもよい。また、上記
のレーザ変位計に代えて接触式の変位計や超音波変位計
等でも代用できる。上記のような装置による測定は定点
測定であるため非常に高速で行うことができ、測定精度
も両セグメント上面の変位を直接計るため非常に高精度
である。
したように全てのレーザ変位計がセグメントリングと同
一の円筒中心軸を持つ円筒曲面上に設置されていなくて
も、それぞれのレーザ変位計の相対位置が既知であり、
取り付け位置の違いによる測定結果の補正が可能であれ
ば、それぞれ任意の位置に設置してもよい。また、上記
のレーザ変位計に代えて接触式の変位計や超音波変位計
等でも代用できる。上記のような装置による測定は定点
測定であるため非常に高速で行うことができ、測定精度
も両セグメント上面の変位を直接計るため非常に高精度
である。
【0015】以上のように、リニアアレイセンサ7を用
いて両セグメント間の水平方向の距離を計測し、またレ
ーザ変位計を用いてセグメント上面位置を計測すること
によって、布設セグメントの既設セグメントに対する6
つの自由度の変位量を高速かつ高精度に計測することが
できるのである。以下、この具体例を説明する。
いて両セグメント間の水平方向の距離を計測し、またレ
ーザ変位計を用いてセグメント上面位置を計測すること
によって、布設セグメントの既設セグメントに対する6
つの自由度の変位量を高速かつ高精度に計測することが
できるのである。以下、この具体例を説明する。
【0016】実施例1.図1は本発明の一実施例の説明
図である。図において、図7、図10と同一部分には同
一符号を付し、説明は省略する。まず、Y軸方向、Z軸
方向、およびθx方向の変位量の計測方法について説明
する。上述したように、リニアアレイセンサ7により受
光された反射光はアンプにより増幅され、布設、既設の
両セグメント間の距離がアナログ出力により取り出され
る。このセグメント間の距離検出は、図1中のA,B及
びCのそれぞれの位置について行う。なお、Aは布設セ
グメント1と既設セグメント4との距離を測定するため
の任意の位置、Bは布設セグメント1と既設セグメント
3との距離を測定するための任意の位置、及びCは布設
セグメント1と既設セグメント2との距離を測定するた
めの任意の位置である。
図である。図において、図7、図10と同一部分には同
一符号を付し、説明は省略する。まず、Y軸方向、Z軸
方向、およびθx方向の変位量の計測方法について説明
する。上述したように、リニアアレイセンサ7により受
光された反射光はアンプにより増幅され、布設、既設の
両セグメント間の距離がアナログ出力により取り出され
る。このセグメント間の距離検出は、図1中のA,B及
びCのそれぞれの位置について行う。なお、Aは布設セ
グメント1と既設セグメント4との距離を測定するため
の任意の位置、Bは布設セグメント1と既設セグメント
3との距離を測定するための任意の位置、及びCは布設
セグメント1と既設セグメント2との距離を測定するた
めの任意の位置である。
【0017】次に、測定結果に基づいて変位量を求める
方法について説明する。図2は測定結果に基づいて変位
量を計算する計算方法の説明図であり、リニアアレイセ
ンサ7による測定位置及び測定結果を示している。図2
において、一点鎖線は布設セグメント1の中心Oを原点
とした直交座標軸を示しており、y´軸,z´軸があ
る。L1 はz´軸から測定地点Aまでの距離、L2 はz
´軸から測定地点Bまでの距離、L3 はy´軸から測定
地点Cまでの距離、L4 はz´軸から測定地点Cまでの
距離をそれぞれ示している。Pは測定地点Cにおける布
設セグメント1のエッジと計測ラインとの交点、Qは測
定地点Cにおける既設セグメント2のエッジと計測ライ
ンとの交点をそれぞれ示している。βはP点とO点を結
んだ直線とy´軸との成す角を示している。また、d1,
d2,d3 はそれぞれ測定地点A,B,Cにおける布設セ
グメント1と既設セグメント4,3,2との測定距離を
示している。これらの測定値及び既知の値を使って、θ
x方向、Z軸方向、およびY軸方向の変位量を求める計
算式は、次の[数1],[数2],[数3]のようにな
る。
方法について説明する。図2は測定結果に基づいて変位
量を計算する計算方法の説明図であり、リニアアレイセ
ンサ7による測定位置及び測定結果を示している。図2
において、一点鎖線は布設セグメント1の中心Oを原点
とした直交座標軸を示しており、y´軸,z´軸があ
る。L1 はz´軸から測定地点Aまでの距離、L2 はz
´軸から測定地点Bまでの距離、L3 はy´軸から測定
地点Cまでの距離、L4 はz´軸から測定地点Cまでの
距離をそれぞれ示している。Pは測定地点Cにおける布
設セグメント1のエッジと計測ラインとの交点、Qは測
定地点Cにおける既設セグメント2のエッジと計測ライ
ンとの交点をそれぞれ示している。βはP点とO点を結
んだ直線とy´軸との成す角を示している。また、d1,
d2,d3 はそれぞれ測定地点A,B,Cにおける布設セ
グメント1と既設セグメント4,3,2との測定距離を
示している。これらの測定値及び既知の値を使って、θ
x方向、Z軸方向、およびY軸方向の変位量を求める計
算式は、次の[数1],[数2],[数3]のようにな
る。
【0018】
【数1】
【0019】
【数2】
【0020】
【数3】
【0021】次に、Y軸方向の変位量を示す[数1]の
導き方を説明する。図3は[数1]の導き方の説明図で
ある。基本的な考え方は、布設セグメント1をθx方向
のずれ角θxだけ回転してθx方向のずれを修正し、そ
の後Y軸方向へ移動すると考えて、このときの移動量が
求めるY軸方向の変位量になると、考えるのである。図
3において、鎖線は、実線の布設セグメント1を、ずれ
角θxだけ回転してθx方向のずれを修正した状態の布
設セグメント1を示している。この考え方に基づいて、
Y軸方向の変位量の計算の手順を以下の[数4]に示
す。
導き方を説明する。図3は[数1]の導き方の説明図で
ある。基本的な考え方は、布設セグメント1をθx方向
のずれ角θxだけ回転してθx方向のずれを修正し、そ
の後Y軸方向へ移動すると考えて、このときの移動量が
求めるY軸方向の変位量になると、考えるのである。図
3において、鎖線は、実線の布設セグメント1を、ずれ
角θxだけ回転してθx方向のずれを修正した状態の布
設セグメント1を示している。この考え方に基づいて、
Y軸方向の変位量の計算の手順を以下の[数4]に示
す。
【0022】
【数4】
【0023】なお、Z軸方向の変位量を求める[数
2]、及びθx方向の変位量を求める[数3]は図2よ
り容易に導き出すことができるので、その説明は省略す
る。
2]、及びθx方向の変位量を求める[数3]は図2よ
り容易に導き出すことができるので、その説明は省略す
る。
【0024】次に、X軸方向及びθy・θz方向の変位
量を計測する方法を説明する。図1において、10〜1
4は、上述したレーザ変位計であり、それぞれがセグメ
ントリングと同一の円筒中心軸を持つ円筒曲面上に設置
されている。本実施例においては、布設・既設それぞれ
のセグメント上で3点ずつ測定を行っており、その測定
位置は図4に示すように、布設セグメント1上の3つの
測定点D,E,Fを結んでできる△DEFと既設セグメ
ント2,3,4上の3つの測定点G,H,Iを結んでで
きる△GHIが、布設セグメントの中心Oを相似の中心
とする相似形となる位置である。そして、測定点D,
E,F,G,H,Iのセグメント上面の相対座標をD
(xD ,yD ,zD ),E(xE ,yE ,zE ),F
(xF ,yF ,zF ),G(xG ,yG ,zG ),H
(xH ,yH ,zH ),I(xI ,yI ,zI )とし、
位置修正動作をθy→θzの順で行うものとすると、X
軸、θy及びθz方向の変位量はそれぞれ以下の[数
5]、[数6]、[数7]によって求めることができ
る。
量を計測する方法を説明する。図1において、10〜1
4は、上述したレーザ変位計であり、それぞれがセグメ
ントリングと同一の円筒中心軸を持つ円筒曲面上に設置
されている。本実施例においては、布設・既設それぞれ
のセグメント上で3点ずつ測定を行っており、その測定
位置は図4に示すように、布設セグメント1上の3つの
測定点D,E,Fを結んでできる△DEFと既設セグメ
ント2,3,4上の3つの測定点G,H,Iを結んでで
きる△GHIが、布設セグメントの中心Oを相似の中心
とする相似形となる位置である。そして、測定点D,
E,F,G,H,Iのセグメント上面の相対座標をD
(xD ,yD ,zD ),E(xE ,yE ,zE ),F
(xF ,yF ,zF ),G(xG ,yG ,zG ),H
(xH ,yH ,zH ),I(xI ,yI ,zI )とし、
位置修正動作をθy→θzの順で行うものとすると、X
軸、θy及びθz方向の変位量はそれぞれ以下の[数
5]、[数6]、[数7]によって求めることができ
る。
【0025】
【数5】
【0026】
【数6】
【0027】
【数7】
【0028】次に、[数5]、[数6]、[数7]の導
き方を説明する。まず、[数5]について説明する。布
設平面の方程式は、E点の座標E(xE ,yE ,zE )
及び法線ベクトル(p,q,r)を用いて、次のように
表現できる。 p(x−xE )+q(y−yE )+r(z−zE )=0 上式において、y=z=0と置くことによって、布設平
面がX軸を切る点のX座標x1 を求めると、次の[数
8]のようになる。
き方を説明する。まず、[数5]について説明する。布
設平面の方程式は、E点の座標E(xE ,yE ,zE )
及び法線ベクトル(p,q,r)を用いて、次のように
表現できる。 p(x−xE )+q(y−yE )+r(z−zE )=0 上式において、y=z=0と置くことによって、布設平
面がX軸を切る点のX座標x1 を求めると、次の[数
8]のようになる。
【0029】
【数8】
【0030】同様にして、既設平面がX軸を切る点のX
座標x2 を求めると、次の[数9]のようになる。
座標x2 を求めると、次の[数9]のようになる。
【0031】
【数9】
【0032】したがって、X軸方向の変位量XはX=x
1 −x2 として、[数5]のとおり求まる。次に、
[数6]及び[数7]の導き方について、以下に説明す
る。
1 −x2 として、[数5]のとおり求まる。次に、
[数6]及び[数7]の導き方について、以下に説明す
る。
【0033】
【数10】
【0034】本実施例においては、リニアアレイセンサ
7とレーザ変位計9〜14をそれぞれ測定箇所に1台づ
つ設置したので、各測定機器を移動する必要がなく、瞬
時に計測を終了することができる。なお、レーザ変位計
による布設・既設それぞれのセグメント上における測定
点の位置は、上述の例に限られるものではなく、布設セ
グメント上の3点で形成される三角形と既設セグメント
上の3点で形成される三角形が相似形であり、かつこれ
ら2つの三角形の相似の中心線がZ軸と一致するような
位置であればよい。
7とレーザ変位計9〜14をそれぞれ測定箇所に1台づ
つ設置したので、各測定機器を移動する必要がなく、瞬
時に計測を終了することができる。なお、レーザ変位計
による布設・既設それぞれのセグメント上における測定
点の位置は、上述の例に限られるものではなく、布設セ
グメント上の3点で形成される三角形と既設セグメント
上の3点で形成される三角形が相似形であり、かつこれ
ら2つの三角形の相似の中心線がZ軸と一致するような
位置であればよい。
【0035】実施例2.図5は本発明の他の実施例の説
明図である。本実施例においては、レーザ変位計15,
16をZ軸に平行に設置されたリニアガイド17,18
に取り付け、レーザ変位計15,16を移動できるよう
にしたものである。なお、光とリニアアレイセンサによ
るY軸方向、Z軸方向およびθx方向の変位量の測定に
ついては実施例1と同様に行う。図6はレーザ変位計1
5,16による測定点の説明図である。図6に示すよう
に、測定点はJ,K,L,M,N,P,Q,Rの8点で
あり、この内J,K,L,MとN,P,Q,Rはそれぞ
れレーザ変位計15とレーザ変位計16を移動させるこ
とによって測定されるものである。
明図である。本実施例においては、レーザ変位計15,
16をZ軸に平行に設置されたリニアガイド17,18
に取り付け、レーザ変位計15,16を移動できるよう
にしたものである。なお、光とリニアアレイセンサによ
るY軸方向、Z軸方向およびθx方向の変位量の測定に
ついては実施例1と同様に行う。図6はレーザ変位計1
5,16による測定点の説明図である。図6に示すよう
に、測定点はJ,K,L,M,N,P,Q,Rの8点で
あり、この内J,K,L,MとN,P,Q,Rはそれぞ
れレーザ変位計15とレーザ変位計16を移動させるこ
とによって測定されるものである。
【0036】本実施例では、布設セグメント1と既設セ
グメント3,4の各セグメント上の4箇所の測定点から
任意の3点を選ぶことにより、4つの3角形を形成する
ことができる。そこで、それぞれの3角形について実施
例1と同様の方法により変位量を求め、その平均値をと
ることによって、より精度の高いX軸、θy及びθz方
向の変位量の計測が可能となる。実施例2によれば、よ
り高精度の計測が可能であり、またレーザ変位計の数が
少なくて済むので、コスト低減及び省スペースのメリッ
トがある。
グメント3,4の各セグメント上の4箇所の測定点から
任意の3点を選ぶことにより、4つの3角形を形成する
ことができる。そこで、それぞれの3角形について実施
例1と同様の方法により変位量を求め、その平均値をと
ることによって、より精度の高いX軸、θy及びθz方
向の変位量の計測が可能となる。実施例2によれば、よ
り高精度の計測が可能であり、またレーザ変位計の数が
少なくて済むので、コスト低減及び省スペースのメリッ
トがある。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、リニ
アアレイセンサによる反射光の検出によって両セグメン
ト間の距離の測定と両セグメント間のトンネル半径方向
の相対位置の測定とを組み合わせて、布設セグメントの
変位量を求めるようにしたので、高速で高精度の計測が
行える。
アアレイセンサによる反射光の検出によって両セグメン
ト間の距離の測定と両セグメント間のトンネル半径方向
の相対位置の測定とを組み合わせて、布設セグメントの
変位量を求めるようにしたので、高速で高精度の計測が
行える。
【図1】本発明の一実施例による計測方法の説明図であ
る。
る。
【図2】図1の装置による測定結果に基づいて変位量を
計算する計算方法の説明図である。
計算する計算方法の説明図である。
【図3】図1の装置による測定結果に基づいて変位量、
特にy軸方向の変位量を計算する計算方法の説明図であ
る。
特にy軸方向の変位量を計算する計算方法の説明図であ
る。
【図4】実施例1のレーザ変位計による計測位置の説明
図である。
図である。
【図5】この発明の他の実施例による計測方法の説明図
である。
である。
【図6】実施例2のレーザ変位計による計測位置の説明
図である。
図である。
【図7】本発明に使用する装置の説明図である。
【図8】リニアアレイセンサの出力を表す図である。
【図9】リニアアレイセンサによる測定位置の説明図で
ある。
ある。
【図10】本発明に使用する装置の説明図である。
【図11】布設セグメントの変位方向の説明図である。
1 布設セグメント 2,3,4 既設セグメント 5 光源 6 集光レンズ 7 リニアアレイセンサ 9,10,11,12,13,14 レーザ変位計
Claims (1)
- 【請求項1】 既設セグメントと布設セグメントの両セ
グメント間に亘って投光した光の前記両セグメントによ
る反射光を、リニアアレイセンサによって検出し、この
検出値に基づいて前記布設セグメントの旋回方向変位
量、トンネル軸方向変位量及びヨーイング変位量を求め
る工程と、 前記既設セグメント及び前記布設セグメントのそれぞれ
の内周面の少なくとも3点における両セグメント間のト
ンネル半径方向の相対位置を検出し、該検出値に基づい
て前記布設セグメントの伸縮方向変位量、ピッチング変
位量及びローリング変位量を求める工程とを有すること
を特徴とするセグメント位置計測方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10106395A JP3239682B2 (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | セグメント位置計測方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10106395A JP3239682B2 (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | セグメント位置計測方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08292011A true JPH08292011A (ja) | 1996-11-05 |
JP3239682B2 JP3239682B2 (ja) | 2001-12-17 |
Family
ID=14290659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10106395A Expired - Fee Related JP3239682B2 (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | セグメント位置計測方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3239682B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107525461A (zh) * | 2017-10-11 | 2017-12-29 | 兰州理工大学 | 隧道变形测量装置及隧道结构 |
JP2021092087A (ja) * | 2019-12-11 | 2021-06-17 | 鹿島建設株式会社 | セグメント状態測定装置、セグメント組立方法、及び、セグメント状態測定方法 |
-
1995
- 1995-04-25 JP JP10106395A patent/JP3239682B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107525461A (zh) * | 2017-10-11 | 2017-12-29 | 兰州理工大学 | 隧道变形测量装置及隧道结构 |
CN107525461B (zh) * | 2017-10-11 | 2024-02-06 | 兰州理工大学 | 隧道变形测量装置及隧道结构 |
JP2021092087A (ja) * | 2019-12-11 | 2021-06-17 | 鹿島建設株式会社 | セグメント状態測定装置、セグメント組立方法、及び、セグメント状態測定方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3239682B2 (ja) | 2001-12-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |