JPH0829124B2 - 空調用床部材およびそれを用いた空調用床構造 - Google Patents

空調用床部材およびそれを用いた空調用床構造

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JPH0829124B2
JPH0829124B2 JP1157206A JP15720689A JPH0829124B2 JP H0829124 B2 JPH0829124 B2 JP H0829124B2 JP 1157206 A JP1157206 A JP 1157206A JP 15720689 A JP15720689 A JP 15720689A JP H0829124 B2 JPH0829124 B2 JP H0829124B2
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air
floor
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conditioning floor
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秀由記 永田
薫 市川
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Tajima Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 〔従来技術〕 本発明は、空調用床部材およびそれを用いた空調用床構
造に関する。
〔従来技術〕
空調を行うには、たとえば天井部分から空気を吹き出
し、床面又は壁の低部から空気を吸引するなど、空気の
吹き出しおよび空気の吸収を必要とする。
床面にこれら空気の吸収又は吹き出し口を設置する場
合には、従来技術によればダクトに通じる穴を床面に穿
ち、この個所にグレーチング(格子状蓋)をとりつける
といった方法が採用されていた。
しかしながら、これでは部屋に排水溝が存在するよう
な感を与え、部屋に高級度が全くなくなってしまうとい
う欠点があった。
この欠点をかくすため、グレーチング上にカーペット
を敷くことも考えられるが、グレーチングの溝部に相当
する個所毎にカーペットに凹部ができ、やはり使用感、
美感を損うという欠点が生ずる。
〔目的〕
そこで、本発明の目的は前述の欠点を一挙に解決し、
床面の美感を損うことのない特定の通風性カーペットタ
イルと特定の通風性支持床を組み合せて使用した空調用
床部材およびそれを用いた空調用床構造を提供する点に
ある。
〔構成〕
本発明の第一は、カーペットとその裏面にゴムチップ
相互の接触する個所を接着剤で接着しチップ間の空隙率
を10〜70%とした通風性バッキング層とからなる通風性
カーペットタイルを、格子状の通風性支持床で支持せし
め、前記支持床とその下部部材との間に空調用空間を形
成し、通風性カーペットタイルおよび通気性支持床を通
して空気を流入および/または流出させるように構成し
たことを特徴とする空調用床部材に関する。
本発明の第二は、前記空調用床構造をその全体または
一部に使用したことを特徴とする空調用床構造に関す
る。
カーペットとしては格別の制限はなく、ニードルタイ
プのものでもタフトタイプのものなど、いずれのカーペ
ットも使用できるが、通風性の高いものほど好ましい。
バッキング層は、ゴムチップを接着剤でチップ相互の
接触する個所を結合させ空隙率10〜70%、好ましくは30
〜60%の通風性シート状物としたものであり、厚みは通
常2mm〜10mm程度のものが好ましい。
ゴムチップを構成するゴムは、天然ゴムあるいは合成
ゴムのいずれも使用できる。
ゴムチップは場合によってはタイヤの廃材より製造す
ることもできる。
ゴムチップの大きさは、バッキング層の厚みとも関連
するが通常1mm〜7mm、とくに4mm〜6mm程度が好ましい。
ゴムチップはゴム素材を冷却又は冷凍し、これを粉砕し
て製造するのが普通であるから、その大きさはある程度
のバラツキを伴うものであり、ゴム粒子1個1個の形状
は当然不特定であるが、この不特定形状が大きな空隙率
をもたらし、通風性を付与することにつながる。
本発明で使用するカーペットタイルは、バッキング層
を別途作っておき、これをカーペットと積層することに
より製造するが、カーペットの裏面上に接着剤をまぶし
たゴムチップを散布し、全体を加熱加圧して製造するこ
ともできる。
本発明の特定のカーペットタイルを使用した空調用床
構造を形成するには、たとえばコンクリート床(下部部
材に相当する)上にダクト配管用の空間を設けて通気性
支持床を形成し、その上にカーペットタイルを配置す
る。
前記通気性支持床としてはグレーチング(金属製格子
状床)、パンチングメタル、木製格子状支持床などがあ
る。
図面により、本発明のカーペットタイルの施工態様を
説明すると、1はカーペット、2はバッキング層であ
り、本発明のカーペットタイル6は前記1と2の積層体
である。3はカーペットタイルを支持する通気性支持床
であり、4はダクト配管用空間であり、5はコンクリー
トなどの床材である。
〔実施例〕
ウレタンゴムをクラッシャーで粉砕して粒径2〜5mm
のチップとし、これに少量のウレタン樹脂系バインダー
を加えて前記チップ表面にまぶし、押し固めて加熱する
ことにより前記バインダーを硬化させ、厚さ5mmのバッ
キング層を形成した。このバッキング層の空隙率は20%
であった。
一方、ポリプロピレン繊維の不織布からなる基布上に
ポリプロピレン繊維をニードリングにより一体化させて
なるニードルパンチカーペット(厚さ4mm)を接着剤で
貼付して通風性カーペットとした。
一方、コンクリート床上に空調用空間を設けて空隙率
50%の穴開き板よりなる通気性支持床を形成し、その上
に前記通風性カーペットタイルを配置した。
これにより、従来のように床面の非常に限られた個所
にのみ空調用の穴が設けられていることに伴う空気流の
片寄りをなくし、室内の排気が均一にできるようになっ
た。
〔効果〕
本発明の空調用床部材を床全体に使用すれば、室内の
空気は床の全面から排気されるので、室内の空気の入れ
替えが極めて均一になり、空調効果は抜群である。ま
た、本発明の空調用床部材を床全体に使用しなくても、
本発明の空調用床部材であれば、任意の個所に、かつな
んの制限もなく使用できるので、希望のレベルに合わせ
た施工が可能である。
また、本発明によれば、従来のように空気の出入り口
が露光していないので、部屋の美観を損なうことがな
い。
また、本発明のカーペットタイルの使用により空気流
入、流出個所を広く採ることができるため、単位面積当
りの流速を低く抑えることが可能となり、空調がスムー
ズに実施でき、かつ、流速が低いため、空調の空気流に
よる不快感を避けることができる。
さらに、カーペットを空気がよく流通するためダニや
カビの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の通風性カーペットタイルの施工態様
の1例を示す断面図である。 1……カーペット、2……バッキング層 3……通気性支持床、4……ダクト配管用空間 5……コンクリート床 6……本発明の通風性カーペットタイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カーペットとその裏面にゴムチップ相互の
    接触する個所を接着剤で接着しチップ間の空隙率を10〜
    70%とした通風性バッキング層とからなる通風性カーペ
    ットタイルを、格子状の通風性支持床で支持せしめ、前
    記支持床とその下部部材との間に空調用空間を形成し、
    通風性カーペットタイルおよび通気性支持床を通して空
    気を流入および/または流出させるように構成したこと
    を特徴とする空調用床部材。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の空調用床構造
    をその全体または一部に使用したことを特徴とする空調
    用床構造。
JP1157206A 1989-06-20 1989-06-20 空調用床部材およびそれを用いた空調用床構造 Expired - Fee Related JPH0829124B2 (ja)

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