JPH0829050A - 扉内蓋を有する断熱性容器 - Google Patents

扉内蓋を有する断熱性容器

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Publication number
JPH0829050A
JPH0829050A JP18877594A JP18877594A JPH0829050A JP H0829050 A JPH0829050 A JP H0829050A JP 18877594 A JP18877594 A JP 18877594A JP 18877594 A JP18877594 A JP 18877594A JP H0829050 A JPH0829050 A JP H0829050A
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JP
Japan
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door
packing
contact
inner lid
insulating container
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Pending
Application number
JP18877594A
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English (en)
Inventor
Koji Yoshida
孝司 吉田
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Tabai Espec Co Ltd
Original Assignee
Tabai Espec Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tabai Espec Co Ltd filed Critical Tabai Espec Co Ltd
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Publication of JPH0829050A publication Critical patent/JPH0829050A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 断熱性容器の扉のシール性と内部の温度分布
を良くする。 【構成】 環境試験装置は、扉20と、端面11に取り
付けられたパッキン13と、扉20に取り付けられ扉2
0が閉じられたときに端面11においてパッキン13の
位置よりも開口12側の位置に接触する接触部21aを
備えた薄板状の内蓋21とを有する。内蓋21は、断面
が大きな曲率の凹面状に薄板板金で加工され、扉20の
中心位置で金具25により一点で固定され、その接触部
21aが凸状に形成された内壁14の先端部14aに圧
接する。 【効果】 二重パッキンを使用することなく本体内部と
外部とを二重にシールし、断熱性容器のシール性を向上
して内部の温度分布を良くすると共に、製造容易で簡単
な構造によりコストの低減を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種断熱性容器で特に
その扉構造に関し、例えば、各種電子機器、その部品、
プリント基板、各種材料等を一定の温湿度環境に曝して
不良品を選別するスクリーニングや熱処理等を行うため
の環境試験装置に利用される。
【0002】
【従来の技術】例えば環境試験装置等の断熱性容器で
は、内外の断熱性や気密性を保持するために、図3に示
す如く、本体部1に対して矢印A−A方向に開閉可能に
支持された扉2を設け、本体部1の断熱壁3又は扉2に
パッキン4、5を取り付け、扉を閉めると、扉2がパッ
キン4、5に押し付けられることにより内部環境を維持
するようにしている。この場合、パッキン4、5は、1
つだけ設けられることもある。
【0003】このような従来の断熱性容器では、パッキ
ンが一重の場合には、パッキンが痛み易く、そのため本
体内部の雰囲気空気が漏れ易い。その結果、本体内部の
温度分布が悪くなり、本体内部が環境試験装置の試験槽
等である場合には特に問題になる。又、このようにシー
ル性が低下すると、内部雰囲気を維持するためのヒータ
等の熱量発生源、冷凍機器等の冷却源、ボイラー等の加
湿源、除湿器等の除湿源などに余分なエネルギーが必要
になる。
【0004】パッキンが二重の場合には、内部雰囲気は
漏れにくくなるが、そのために扉開閉時の押し付け力が
2倍以上必要になる。又、二重パッキンを取り付けられ
るように構造的寸法を確保する必要もあった。更に、二
重パッキンは常に内部雰囲気に曝されるため、耐候性・
耐熱性に優れたものでなければならない。又、二重パッ
キンを取り付ける場合には、ネジ等によるパッキン固定
部から恒温槽等の内部の雰囲気空気が断熱材等に漏れな
いように、パッキン固定部をシールする必要が有り、製
造上でも手間がかかった。その結果、二重パッキンの装
備はコスト高であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術に於
ける上記問題を解決し、扉のシール性が良く、本体内部
の温度分布が良く、製造容易でコストの低減された断熱
性容器を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、請求項1の発明は、本体部の一端側の周囲
の端面の内側に形成された開口を開閉するための扉を備
えた断熱性容器において、前記端面に取り付けられたシ
ール部材と、前記扉に取り付けられ前記扉が閉じられた
ときに前記端面において前記シール部材の位置よりも前
記開口側の位置に接触する接触部を備えた薄板状の遮蔽
部材と、を有することを特徴とし、請求項2の発明は、
上記に加えて、前記遮蔽部材は前記扉の中心部近傍の一
か所で支持されていることを特徴とし、請求項3の発明
は、請求項1の発明の特徴に加えて、前記端面における
前記接触部の接触する部分は接触面に向かって突出して
いることを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1の発明によれば、本体部の一端側の端
面にシール部材が取り付けられているので、扉が閉じら
れると扉と本体部との間がシール部材でシールされる。
又、端面には遮蔽部材の接触部も接触する。この遮蔽部
材は扉に取り付けられているので、本体部と扉との間が
この遮蔽部材によってもシールされる。従って、二重パ
ッキンを設けることなく、扉と本体部との間は二重にシ
ールされ、高いシール効果が得られる。この場合、遮蔽
部材の接触部はシール部材の位置よりも開口側にあり内
側の端面に接触するので、本体部の内部雰囲気はこの部
分でシールされ、その外側にあるシール部材が内部雰囲
気に曝されることはない。従って、シール部材はコスト
の安い通常の材質のものでよい。又、ネジ等で端面にシ
ール部材を取り付けたときにその取付部をシールする必
要もなくなる。
【0008】遮蔽部材は、扉を閉じたときに接触部が本
体部の端面に接触するようにその形状、大きさ、取り付
け寸法等が計画されるが、これらに多少の誤差があって
一部分で強く当たったり一部分で隙間が生じても、遮蔽
部材が薄板状であるためその接触部が可撓性を有するの
で、接触部が適当に変形することにより当たり具合が調
整され、適度な当たりになってシール性が維持される。
【0009】請求項2の発明によれば、遮蔽部材は扉の
中心部近傍の一か所で扉に支持されているので、遮蔽部
材の接触部が本体部の端面に接触すると、中心部の支持
位置には端面から受ける接触部の反力による大きなモー
メントが作用する。その結果、遮蔽部材は取り付け位置
を中心として適当な方向に容易に微小回転してその姿勢
を変えることができ、接触部と端面との圧接状態が一層
良好に調整される。又、遮蔽部材における接触部近傍の
曲げ剛性が大きくて可撓性が小さい場合でも、接触部と
端面とが確実に接触しシール性が維持される。更に、一
か所だけで支持されるので、遮蔽部材の取り付け作業も
一層容易になる。
【0010】請求項3の発明によれば、接触部が接触す
る端面部分は接触面に向かって突出しているので、接触
部と端面との間の接触面積が小さくなり、同じ圧接力に
対して圧接部の面圧が大きくなる。その結果、両者間の
当たりが一層均一になり、シール性が向上する。
【0011】
【実施例】図1は断熱性容器の一例である環境試験装置
の構造を示す。環境試験装置は、本体部10の一端側の
周囲の端面11の内側で形成された開口12を開閉する
ための扉20を備えていて、端面11に取り付けられた
シール部材であるパッキン13と、扉20に取り付けら
れ図示の如く扉20が閉じられたときに端面11におい
てパッキン13の位置よりも開口12側の位置に接触す
る接触部21aを備えた薄板状の遮蔽部材としての内蓋
21とを有する。
【0012】本体部10の開口12以外の部分は、内外
壁14、15の間に断熱材16が装填された断熱構造に
なっている。扉20も同様に、内外壁22、23の間に
断熱材24が装填された断熱構造になっている。そし
て、本体部10の内部は電子機器等の環境試験を行う試
験槽17になっていて、図示しない加熱装置、冷却装
置、加湿装置等が適当に設けられ、内部が恒温・恒湿に
維持される。
【0013】端面11において接触部21aの接触する
部分は、接触面に向かって突出していて、パッキン13
が装着される部分より後退した位置で先端部14aとし
て凸状に形成されている。このため、接触部21aと端
面11とは全面的に均一に接触し易くなる。内蓋21
は、断面が大きな曲率の凹面状に薄板板金で加工され、
扉20の中心位置で内壁21に固定された固定用金具2
5で一点で支持されている。
【0014】このような構造により、扉20を開くと、
内蓋21もこれと共に開き、試験槽16内への供試体の
出し入れが可能になる。
【0015】扉20を閉めると、内蓋21も同時に動い
てその接触部21aが内壁14の先端部14aに接触す
る。このとき、内蓋21が一点で支持されているため、
適当にその向きを変えられると共に、内蓋21が薄板製
であるため、接触部21aが適当に撓むことにより、開
口12を形成する先端部14aの全周に適当な圧接力で
密着し、この状態で内蓋21が安定する。そして、試験
槽16内の空気を良好にシールする。その結果、内部の
空気が直接パッキン14に接触することがなく、二重の
シール効果が発揮される。又、このように扉20の内側
に更に内蓋21を設け、試験槽16と扉表面との間もシ
ールするので、従来のように試験槽16と外部とをパッ
キンにより端面11のみでシールする構造と異なり、扉
と内蓋との間に断熱空間が形成され、試験槽16内の温
度・湿度分布が一層向上する。更に、図示の如く、扉2
0と内蓋21との間を狭い空間にすれば、端面11のシ
ール空間における上下間の空気の対流が阻害され、外部
への放熱が減少する。
【0016】以上のような実施例の環境試験装置が高温
恒温槽である場合には、熱気の外部への漏れが減少する
と共に、扉20と額縁状の端面11とで形成された空間
部における空気の対流が減少することにより、扉20及
び額縁状部分の表面温度が低下し、試験槽16内の温度
分布が向上し、パッキン13の寿命が長くなり、更に額
縁状の端面11部分に樹脂材料を使用することが可能に
なる。又、環境試験装置が恒温恒湿槽である場合には、
上記に加えて、冷気や蒸気の漏れも減少し、湿度分布が
向上すると共に、扉20の内面板22への結露やパッキ
ン14部への霜付きも減少する。
【0017】図2は他の実施例を示す。図2(a)は、
内蓋21を扉20に複数の位置(例えば上下左右の4
点)で支持した例を示す。このようにすれば、内蓋21
の支持状態がより安定する。この場合には、内蓋21の
向きが変わらなくなるので、内蓋21の製造寸法や取り
付け寸法の精度を良くすると共に、接触部21a部分が
適当な弾性を持つようにすることが望ましい。
【0018】図2(b)は、内蓋21を扉20に一点で
固定する場合に、スプリング26を設けた例を示す。こ
の構造によれば、内蓋21はスプリング26の圧縮量だ
け接触部の接触方向に変位できるので、その諸寸法精度
を厳しく管理しなくても、内蓋21と端面先端部14a
との接触状態を確保し、良好なシール性を維持すること
ができる。
【0019】図2(c)は、接触部21aを折り曲げ部
とし、これが接触する端面11の部分を平坦に形成した
例を示す。このようにすれば、本体部10の製造が容易
になる。この場合、端面11において折り曲げ部21a
が接触する部分とパッキン13が接触する部分とを同一
平面で形成することもできる。
【0020】図2(d)は、接触部21aを平面状にし
た例を示す。この場合には、接触部21aが撓み易くな
るので、内蓋21の厚みを厚くしたり弾性係数の大きい
材質にする等により、ある程度接触部の曲げ剛性を高く
することが望ましい。角形の開口に対しては、このよう
な構造がより適当になる場合もある。
【0021】なお、図1では環境試験装置の断面が角形
のものを示したが、丸形のものに対しても本発明を適用
できることは言うまでもない。又、図1では扉20が槽
内17側に突出している例を示したが、扉内壁は全体と
して1つの平坦面になっていてもよいことは勿論であ
る。
【0022】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、シール部材
と薄板状の遮蔽部材とを設けることにより、二重パッキ
ンを使用することなく本体内部と外部とを二重にシール
し、断熱性容器のシール性を向上して内部の温度分布を
良くすると共に、製造容易で簡単な構造によりコストの
低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】断熱性容器の一例である環境試験装置の構造を
示し、(a)は斜視図で(b)は(a)のB−B´線断
面図である。
【図2】(a)乃至(d)は他の実施例の環境試験装置
の扉部分の構造を示す断面図である。
【図3】従来の環境試験装置の構造を示し、(a)は斜
視図で(b)は(a)のC−C´線断面図である。
【符号の説明】
10 本体部 11 端面 12 開口 13 パッキン(シール部材) 14a 先端部(端面の凸状に形成された部分) 20 扉 21 内蓋(遮蔽部材) 21a 接触部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体部の一端側の周囲の端面の内側に形
    成された開口を開閉するための扉を備えた断熱性容器に
    おいて、 前記端面に取り付けられたシール部材と、前記扉に取り
    付けられ前記扉が閉じられたときに前記端面において前
    記シール部材の位置よりも前記開口側の位置に接触する
    接触部を備えた薄板状の遮蔽部材と、を有することを特
    徴とする断熱性容器。
  2. 【請求項2】 前記遮蔽部材は前記扉の中心部近傍の一
    か所で支持されていることを特徴とする請求項1に記載
    の断熱性容器。
  3. 【請求項3】 前記端面における前記接触部の接触する
    部分は接触面に向かって突出していることを特徴とする
    請求項1に記載の断熱性容器。
JP18877594A 1994-07-18 1994-07-18 扉内蓋を有する断熱性容器 Pending JPH0829050A (ja)

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JP18877594A JPH0829050A (ja) 1994-07-18 1994-07-18 扉内蓋を有する断熱性容器

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JP18877594A JPH0829050A (ja) 1994-07-18 1994-07-18 扉内蓋を有する断熱性容器

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JPH0829050A true JPH0829050A (ja) 1996-02-02

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ID=16229574

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JP18877594A Pending JPH0829050A (ja) 1994-07-18 1994-07-18 扉内蓋を有する断熱性容器

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JP (1) JPH0829050A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007057444A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Nidec-Read Corp 基板検査装置、及び基板検査装置の温度維持機構
CN107401881A (zh) * 2017-09-04 2017-11-28 江苏晶雪节能科技股份有限公司 具有隔冷桥铝合金组合门框的平移门

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007057444A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Nidec-Read Corp 基板検査装置、及び基板検査装置の温度維持機構
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