JPH08290327A - バリ取り装置 - Google Patents

バリ取り装置

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JPH08290327A
JPH08290327A JP9516395A JP9516395A JPH08290327A JP H08290327 A JPH08290327 A JP H08290327A JP 9516395 A JP9516395 A JP 9516395A JP 9516395 A JP9516395 A JP 9516395A JP H08290327 A JPH08290327 A JP H08290327A
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JP9516395A
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Masaru Koiwa
優 小岩
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 筒状のワークの端部内周部のバリ取りを確実
にかつ能率よくできるようにする。 【構成】 水平に保持したワーク1の両端部内周部に回
転するカッター84を接触させてバリ取りをする。第1の
エアシリンダー62により左右に移動する第1のスライド
テーブル65上に、第2のエアシリンダー67を設ける。こ
の第2のエアシリンダー67はスプリング77を介して第2
のスライドテーブル65を左右に移動させる。この第2の
スライドテーブル65上に、カッター84を回転させるモー
ター82を設ける。 【効果】 第2のエアシリンダー67の駆動により、カッ
ター84を移動させてワーク1に接触させる。このとき、
スプリング77の緩衝により、カッター84が接する力が適
当なものとなる。この力は、第1のスライドテーブル65
を動かすことにより調整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボンド磁石などのワー
クの端部のバリを取り除くバリ取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、粉末冶金により製造される焼結
機械部品の一例であるボンド磁石1を示している。粉末
冶金においては、原料粉末を粉末成形用金型により圧縮
して圧粉体を成形し(粉末成形工程)、その後、この圧
粉体を焼結炉により加熱して焼結する(焼結工程)。前
記ボンド磁石1は、ほぼ円筒形状になっているが、両端
面にはテーパー状の段差が付けてあり、そのために、粉
末成形工程に際して両端部の内周部にバリ2が生じやす
い。このバリ2は、焼結工程後に削除しなければならな
いが、従来、このバリ取りは手作業により行っていた。
しかし、手作業によるのでは手間がかかり、生産性が悪
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来、
粉末冶金により製造されるボンド磁石の製造において、
バリ取りは人間が手作業で行うようにしていたため、作
業の能率が悪い問題があった。
【0004】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、ボンド磁石などのワークに対して、その
端部のバリ取りを確実にかつ能率よく行えるバリ取り装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のバリ取
り装置は、前記目的を達成するために、ワークの端部の
バリを取り除くバリ取り装置において、ワークをその外
周側で着脱自在に保持するワーク保持手段と、このワー
ク保持手段により保持されたワークの両端部にそれぞれ
軸方向外側から接する一対のカッターと、これらカッタ
ーを前記ワークと同軸的に回転させる回転駆動手段と、
前記両カッターをワークの軸方向にそれぞれ移動させる
移動駆動手段と、この移動駆動手段による移動に際して
前記両カッターをそれぞれワークの軸方向で緩衝する緩
衝手段とを備えたものである。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明のバリ
取り装置において、前記移動駆動手段および緩衝手段
は、第1の台駆動手段によりワークの軸方向に駆動され
る第1のスライド台と、この第1のスライド台に対して
第2の台駆動手段によりワークの軸方向に駆動される第
2のスライド台と、この第2のスライド台に対してワー
クの軸方向に移動自在の第3のスライド台と、これら第
2のスライド台および第3のスライド台間に設けられた
弾性部材とを有し、前記第3のスライド台に、前記回転
駆動手段を設けたものである。
【0007】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明のバリ取り装置において、前記ワーク保持手段は、所
定の回転軸のまわりで回転する回転テーブルを有し、こ
の回転テーブルの外周部に、ワークを前記回転軸と平行
にそれぞれ保持する複数のワーク保持部を前記回転軸か
ら等距離の位置に設け、前記回転テーブルの回転軸は水
平にしたものである。
【0008】
【作用】請求項1の発明のバリ取り装置では、ワーク保
持手段によりワークをその外周側で保持した後、移動駆
動手段により一対のカッターを移動させてワークの両端
部にそれぞれ接触させる。この状態で、回転駆動手段に
よりカッターを回転させて、ワークの両端部のバリを取
り除く。前述のようにカッターをワークに接触させたと
き、緩衝手段により、カッターが適当な力でワークに接
し、適切なバリ取りがなされる。
【0009】さらに、請求項2の発明のバリ取り装置で
は、移動駆動手段をなす第2のスラライド台を第2の台
駆動手段により駆動して移動させることにより、カッタ
ーをワークに接触させる。このとき、第2のスライド台
に対して、カッターの回転駆動手段を設けた第3のスラ
イド台が適宜移動し、かつ、これら第2のスライド台お
よび第3のスライド台間に緩衝手段としての弾性部材が
設けてあることにより、カッターが過度に強くワークに
接することが防止される。これとともに、第2のスライ
ド台を支持している第1のスライド台を第1の台駆動手
段により駆動して移動させることにより、カッターがワ
ークに接した際の弾性部材のたわみ量を調整でき、これ
により、カッターがワークに接する力を調整して適当な
ものとできる。
【0010】また、請求項3の発明のバリ取り装置で
は、回転テーブルの外周部に複数あるワーク保持部にそ
れぞれワークを保持し、回転テーブルを回転させ、所定
位置にきたワークに対してカッターによりバリ取りを行
う。ワークは回転テーブルに対してその回転軸と平行に
保持されるが、この回転軸は平行なので、軸方向が水平
になったワークに対してバリ取りが行われることにな
る。これにより、両端部にカッターが接しているワーク
に加わる力が一定になる。
【0011】
【実施例】以下、本発明のバリ取り装置の一実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。バリ取りの対象と
なるのは、先に説明した図9に示すような焼結機械部品
である筒状のボンド磁石(以下、ワークという)1であ
る。11は水平なベースプレートで、このベースプレート
11は、複数本の支柱12により下から支えられている。そ
して、ベースプレート11の下側には、ギヤヘッド13を接
続したブレーキ付きモーター14が設けられている。ギヤ
ヘッド13は、モーター14によりギヤ列を介して回転駆動
される出力軸15にタイミングプーリー16を固定してあ
る。また、モーター14の上方に位置してベースプレート
11上には、ギヤ列を内蔵したインデックス装置17が設け
られている。そして、このインデックス装置17の入力軸
18に固定されたタイミングプーリー19と前記タイミング
プーリー16との間にタイミングベルト20が掛け渡してあ
る。以上のようにして、モーター14によりインデックス
装置17の出力軸21が回転駆動されるようになっている。
この出力軸21の回転軸は水平になっている。
【0012】そして、この出力軸21にワーク保持手段を
なす回転テーブル26が垂直に固定してある。この回転テ
ーブル26は、インデックス装置17により正確な角度の割
り出しがなされる。そして、回転テーブル26は、出力軸
21に固定具27により固定された第1のテーブル部材28
と、この第1のテーブル部材28の外周側に固定された第
2のテーブル部材29と、この第2のテーブル部材29の外
周部に固定された第3のテーブル部材30とからなってい
る。そして、これら第2のテーブル部材29および第3の
テーブル部材30の外周部に、ワーク1をその外周側で着
脱自在に保持する孔状のワーク保持部31が複数形成され
ている。これらワーク保持部31は、回転テーブル26の中
心の回転軸から等距離の位置にあって、互いに45°ずつ
離れている。また、各ワーク保持部31は、ワーク1の軸
方向が回転テーブル26の回転軸と平行になるようにワー
ク1をそれぞれ保持するものであるが、回転テーブル26
の外周面に開口しているとともに、ワーク1の端部内周
部を露出させる切欠き部32を両側に有している。
【0013】また、回転テーブル26の各ワーク保持部31
へのワーク1の保持は真空吸着によるが、そのために、
第2のテーブル部材29には、各ワーク保持部31の奥部へ
一端がそれぞれ開口し第2のテーブル部材29の一端面に
他端が開口した空気通路36が形成されている。一方、前
記インデックス装置17の外殻部側面には第1のリング37
が固定されており、この第1のリング37の端面に固定さ
れた第2のリング38が前記第2のテーブル部材29の一端
面に摺動自在に接している。そして、第2のリング38に
おける第2のテーブル部材29に接する面には半円状の凹
溝39が形成されている。この凹溝39は、回転テーブル26
の前側に位置した前記各空気通路36が通じるものである
が、最上部よりも若干後方の位置から最下部よりも若干
前方の位置まで延びている。そして、凹溝39には、図示
していない吸引源が接続されており、これにより、凹溝
39に臨んで位置した各空気通路36に通じるワーク保持部
31に負圧がかかるようになっている。
【0014】41はワーク1が投入されるバルクホッパ
ー、42はこのバルクホッパー41からワーク1が投入され
るパーツフィーダーである。そして、このパーツフィー
ダー42から供給シュート43へ、ワーク1が1列に整列さ
れて供給されるようになっている。供給シュート43の先
端は、回転テーブル26の最上部(ワーク供給位置)付近
に位置させてある。一方、回転テーブル26の最下部(ワ
ーク排出位置)の下方に位置してベースプレート11に
は、排出シュート44が設けられている。
【0015】また、回転テーブル26の前方に位置してベ
ースプレート11上には、基台51が固定されており、この
基台51上の中央部にワーク保持手段としてのワーク押え
装置52が設けられている。このワーク押え装置52は、エ
アシリンダー53により駆動されて前後方向に移動するス
ライド台54上に押え板55が固定されている。そして、こ
の押え板55の後端部には、回転テーブル26の最前部(バ
リ取り位置)に位置したワーク保持部31に保持されたワ
ーク1の外周面に前方から接するV溝状の押え部56が形
成されている。
【0016】さらに、基台51上の左右両側部には、それ
ぞれバリ取り主装置61が左右対称に設けられている。両
バリ取り主装置61は、基台51上に第1のエアシリンダー
62のベース63が固定されており、このベース63上にレー
ル64により第1のスライド台としての第1のスライドテ
ーブル65が左右方向すなわちワーク1の軸方向に移動自
在に支持されている。第1のスライドテーブル65は、第
1の台駆動手段としての第1のエアシリンダー62により
空気圧駆動されるものである。また、第1のスライドテ
ーブル65上には中間板66が固定されており、この中間板
66上には、第2の台駆動手段としての第2のエアシリン
ダー67のベース68が固定されているとともに、この第2
のエアシリンダー67により空気圧駆動されて左右方向に
移動する筐体69が位置している。また、第2のエアシリ
ンダー67のベース68上には、レール70により第3のスラ
イド台としての第2のスライドテーブル71が左右方向に
移動自在に支持されている。そして、この第2のスライ
ドテーブル71に前記筐体69が固定されている。
【0017】前記筐体69は、緩衝手段としての緩衝機構
72を構成するものである。ここで、この緩衝機構72の構
成につき、図6に基づいて説明する。第2のエアシリン
ダー67のベース68内には、空気圧により移動するピスト
ン73が摺動自在に嵌合されており、このピストン73にピ
ストンロッド74が固定されている。また、このピストン
ロッド74の先端部に固定された第2のスライド台として
の第1のスプリング受け75が前記筐体69内に所定範囲摺
動自在に組み付けられている。そして、この第1のスプ
リング受け75と筐体69に固定された第2のスプリング受
け76との間に弾性部材であるコイルスプリング77が装着
されている。このスプリング77により、筐体69はピスト
ン73から離れる方向へ常時付勢されている。なお、図6
において、中心線よりも上側の(a)は筐体69が後退限
にある状態、下側の(b)は筐体69が前進限にある状態
を示している。
【0018】また、前記第2のスライドテーブル71上に
は、モーター台81が固定されており、このモーター台81
に回転駆動手段としてのマイクロギヤドモーター82が支
持されている。そして、このマイクロギヤドモーター82
の回転出力軸83にカッター84が固定されている。このカ
ッター84は、ワーク1の内径よりも径が若干大きくなっ
ており、図8に示すように、先端部は円錐形状になって
いって、十字形状の切り溝85を有している。そして、カ
ッター84は、その先端部がバリ取り位置にあるワーク1
の端部内周部にその軸方向外側から同軸的に接するもの
である。なお、カッター84の材料は、ハイス材などの超
硬材料である。
【0019】以上のように構成されたバリ取り主装置61
において、第2のエアシリンダー67がカッター84をワー
ク1に対して接触させたり離したりするために移動させ
る移動駆動手段の主な構成要素をなしている。また、前
記緩衝機構72は、第2のエアシリンダー62の駆動により
カッター84をワーク1に押し付けた際に、カッター84を
ワーク1の軸方向で緩衝する緩衝手段をなすものであ
る。
【0020】なお、回転テーブル56のワーク供給位置と
バリ取り位置との間に位置したワーク保持部31およびバ
リ取り位置とワーク排出位置との間に位置したワーク保
持部31に対して、エアブロー装置91,92が設けられてい
る。
【0021】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。バリ取りに際しては、焼結工程後のワーク1
をホッパー41に投入する。ワーク1は、ホッパー41から
パーツフィーダー42に落下し、ここで1列に整列されて
から、さらに供給シュート43を滑り落ちていく。そし
て、ワーク1は、供給シュート43を通って、回転テーブ
ル26の最上部のワーク供給位置にあるワーク保持部31に
入る。ワーク供給位置にあるワーク保持部31の空気通路
36にはリング38の凹溝39が通じており、したがって、ワ
ーク供給位置にあるワーク保持部31に供給されたワーク
1は、真空吸着されてワーク保持部31に保持される。回
転テーブル26は、図3において反時計回り方向へ45°ず
つ回転するが、ワーク保持部31が最下部のワーク排出位
置の手前に来るまで、このワーク保持部31の空気通路36
は凹溝39に通じており、したがって、ワーク1はワーク
保持部31に真空吸着されて保持され続ける。
【0022】以下、1つのワーク1の動きを追って説明
する。ワーク供給位置でワーク1がワーク保持部31に供
給された後、回転テーブル26が45°回転すると、上のエ
アブロー装置91からワーク1に空気が吹き付けられ、こ
のワーク1に付着した塵埃などが除去される。ついで、
回転テーブル26がさらに45°回転すると、ワーク1はバ
リ取り位置に来る。ここで、図2に示すように、エアシ
リンダー53の駆動により押え板55が後方へ前進し、バリ
取り位置のワーク1を前から押え付ける。これにより、
バリ取り中ワーク1が回り止めされることになる。ま
た、両バリ取り主装置61において、第2のエアシリンダ
ー67の駆動により、モーター82とともにカッター84がワ
ーク1の方へ前進し、両カッター84の先端部がワーク1
の両端部内周部にそれぞれ接する。そして、モーター82
の駆動により、両カッター84がワーク1と同軸的に回転
することにより、ワーク1の両端部内周部のバリ2が取
り除かれる。このバリ取りの後、第2のエアシリンダー
67の駆動により、カッター84が後退してワーク1から離
れるとともに、エアシリンダー53の駆動により押え板55
が前方へ後退し、ワーク1から離れる。ついで、回転テ
ーブル26が45°回転すると、下のエアブロー装置92から
ワーク1に空気が吹き付けられ、このワーク1に付着し
た切り粉などが除去される。なお、バリ取りの前後に、
エアブローを行うようにしているのは、バリ取り中はエ
アブローが不可能なためである。さらに、回転テーブル
26が45°回転すると、ワーク1を保持していたワーク保
持部31の空気通路36がリング38の凹溝39から外れる。こ
れにより、ワーク1に対する真空吸着が解除され、ワー
ク1が回転テーブル26のワーク保持部31から排出シュー
ト44へ落下し、回収される。
【0023】以上の工程が、回転テーブル26が45°回転
する度にこれに供給される各ワーク1に対して順次なさ
れていく。そして、ワーク1を保持するのに回転テーブ
ル26を用い、この回転テーブル26に複数のワーク保持部
31を設けたことにより、ワーク1の供給、排出、エアブ
ローおよびバリ取りの各工程を同時に行え、タクトタイ
ムを短くできる。したがって、作業能率が向上する。も
ちろん、一連の工程が自動的に行われるから、従来のよ
うな手作業に比べての能率向上は大幅である。
【0024】ところで、前述のように、第2のエアシリ
ンダー67の駆動により、カッター84をワーク1の方へ前
進させるとき、カッター84がワーク1に接するまでは、
図6(b)に示すように、スプリング77により押されて
筐体69は前進限にある。しかし、カッター84がワーク1
に接した後は、このワーク1側から加わる抗力により、
スプリング77が所定量縮み、第2のエアシリンダー67の
ピストンロッド74に対して筐体69およびカッター84が相
対的に後退する。このような緩衝機構72の作用により、
カッター84がワーク1に接するときの力が緩和され、カ
ッター84が適当な力でワーク1に接し、適切なバリ取り
がなされることになる。すなわち、過度にワーク1を削
ってしまうようなことなく、バリ取りは確実にできる。
【0025】また、第1のエアシリンダー62の駆動によ
り第1のスライドテーブル65を左右に移動させると、こ
の第1のスライドテーブル65上に支持されている第2の
エアシリンダー67およびこれにより駆動される部分全体
が左右に移動することになるので、カッター84がワーク
1に接したときのスプリング77のたわみ量が変化するこ
とになる。したがって、第1のスライドテーブル65を左
右に移動させることにより、カッター84がワーク1に接
する力を自在に調整でき、この力を最適なものとでき
る。
【0026】なお、第1のスライドテーブル65を最大限
ワーク1から離しても、カッター84がワーク1に接す
る力が強すぎるような場合は、筐体69内のスプリング
77自体をより弱いものに交換すればよい。
【0027】また、前記実施例の構成によれば、ワーク
1が回転テーブル26にその回転軸と平行に保持されるの
に対して、回転テーブル26の回転軸を水平にしたので、
軸方向が水平になったワーク1に対してバリ取りが行わ
れることになる。したがって、両端部にそれぞれカッタ
ー84が接しているワーク1に加わる力が一定になり、ワ
ーク1の両端部に対して同時に適切にバリ取りができ
る。
【0028】さらに、カッター84を回転駆動するモータ
ー82は、第2のエアシリンダー67により駆動される第2
のスライドテーブル71に支持されたものであるが、モー
ター82に超小型のものを用いたことにより、カッター84
がワーク1に接触するときの衝撃を軽減できる。
【0029】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、バリ取りに際して、回転テーブル26に
よりワーク1を搬送するようにしたが、エアシリンダー
により駆動されるプッシャーでワークを搬送するなどし
てもよい。また、カッターの回転駆動手段、移動駆動手
段および緩衝手段の構成も、前記実施例のものには限ら
ず、例えば、エアシリンダーにより駆動されるスプライ
ン軸に、カッターを軸方向に可動にかつ緩衝用のスプリ
ングにより付勢して支持し、前記スプライン軸をチェー
ン伝達により回転駆動するなどしてもよい。さらに、カ
ッターの先端部の形状も、前記実施例のようなものに限
らず、角錐形状などであってもよい。もちろん、バリ取
りを行うワークは、焼結機械部品であるボンド磁石に限
るものではなく、各種のものが可能である。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ワークを外周
側で保持するワーク保持手段と、回転駆動手段により駆
動される一対のカッターと、これらカッターをワークの
軸方向に移動させる移動駆動手段とを備えたバリ取り装
置により、ワークの端部のバリ取りを自動的に行え、バ
リ取りの能率を向上させられる。しかも、移動駆動手段
によりワークの軸方向に移動するに際してカッターをワ
ークの軸方向で緩衝する緩衝手段を設けたので、カッタ
ーを適当な力でワークに接触させられ、したがって、過
度にワークを削るようなことなく、確実にバリ取りがで
きる。
【0031】さらに、請求項2の発明によれば、ワーク
の軸方向に駆動される第2のスライド台に対して、カッ
ターの回転駆動手段を設けた第3のスライド台をワーク
の軸方向に移動自在にし、これら第2のスライド台およ
び第3のスライド台間に弾性部材を設けたことにより、
第2のスライド台を駆動して移動させたカッターをワー
クに接触させたとき、その力を緩和できるが、第2のス
ライド台は、ワークの軸方向に駆動される第1のスライ
ド台に設けてあるので、この第1のスライド台を適宜移
動させることにより、ワークにカッターが接する力を自
在に適当なものに調整でき、したがって、ワークを過度
に削ってしまうようなことなく、確実にバリ取りができ
る。
【0032】また、請求項3の発明によれば、回転テー
ブルの外周部に複数設けられたワーク保持部にそれぞれ
ワークを保持するようにしたので、バリ取りを含めた各
工程を同時に行うことができ、タクトタイムを短くでき
る。しかも、ワークは回転テーブルにその回転軸と平行
に保持されるのに対して、この回転軸は水平にしたの
で、両端部にカッターが接しているワークに加わる力が
一定になり、ワークの両端部に対して同時に適切にバリ
取りができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバリ取り装置の一実施例を示す一部を
断面にした平面図である。
【図2】同上バリ取り時の状態を示す一部を断面にした
平面図である。
【図3】同上一部を断面にした側面図である。
【図4】同上バリ取り主装置付近の一部を断面にした正
面図である。
【図5】同上バリ取り主装置の一部を断面にした側面図
である。
【図6】同上緩衝装置を示す断面図である。
【図7】同上全体の平面図である。
【図8】同上カッターを示し、(a)は側面図、(b)
は正面図である。
【図9】バリ取りされるワークの断面図である。
【符号の説明】
1 ボンド磁石(ワーク) 2 バリ 26 回転テーブル(ワーク保持手段) 31 ワーク保持部 52 ワーク押え装置(ワーク保持手段) 62 第1のエアシリンダー(第1の台駆動手段) 65 第1のスライドテーブル(第1のスライド台) 67 第2のエアシリンダー(第2の台駆動手段、移動駆
動手段) 71 第2のスライドテーブル(第3のスライド台) 72 緩衝機構(緩衝手段) 75 第1のスプリング受け(第2のスライド台) 77 コイルスプリング(弾性部材) 82 マイクロギヤドモーター(回転駆動手段) 84 カッター

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの端部のバリを取り除くバリ取り
    装置において、ワークをその外周側で着脱自在に保持す
    るワーク保持手段と、このワーク保持手段により保持さ
    れたワークの両端部にそれぞれ軸方向外側から接する一
    対のカッターと、これらカッターを前記ワークと同軸的
    に回転させる回転駆動手段と、前記両カッターをワーク
    の軸方向にそれぞれ移動させる移動駆動手段と、この移
    動駆動手段による移動に際して前記両カッターをそれぞ
    れワークの軸方向で緩衝する緩衝手段とを備えたことを
    特徴とするバリ取り装置。
  2. 【請求項2】 前記移動駆動手段および緩衝手段は、第
    1の台駆動手段によりワークの軸方向に駆動される第1
    のスライド台と、この第1のスライド台に対して第2の
    台駆動手段によりワークの軸方向に駆動される第2のス
    ライド台と、この第2のスライド台に対してワークの軸
    方向に移動自在の第3のスライド台と、これら第2のス
    ライド台および第3のスライド台間に設けられた弾性部
    材とを有し、前記第3のスライド台に、前記回転駆動手
    段を設けたことを特徴とする請求項1記載のバリ取り装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ワーク保持手段は、所定の回転軸の
    まわりで回転する回転テーブルを有し、この回転テーブ
    ルの外周部に、ワークを前記回転軸と平行にそれぞれ保
    持する複数のワーク保持部を前記回転軸から等距離の位
    置に設け、前記回転テーブルの回転軸は水平にしたこと
    を特徴とする請求項1または2記載のバリ取り装置。
JP9516395A 1995-04-20 1995-04-20 バリ取り装置 Withdrawn JPH08290327A (ja)

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JP9516395A JPH08290327A (ja) 1995-04-20 1995-04-20 バリ取り装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100858505B1 (ko) * 2007-07-26 2008-09-12 (주)마이키 디버링 머신
CN107685415A (zh) * 2017-08-02 2018-02-13 广州蓝圣智能科技有限公司 一种用于注塑件三维空间边缘上毛刺去除的自动化系统
CN114083748A (zh) * 2021-11-10 2022-02-25 惠州至精精密技术有限公司 一种孔内去毛刺装置

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CN107685415A (zh) * 2017-08-02 2018-02-13 广州蓝圣智能科技有限公司 一种用于注塑件三维空间边缘上毛刺去除的自动化系统
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