JPH08290266A - ロウ付け方法 - Google Patents
ロウ付け方法Info
- Publication number
- JPH08290266A JPH08290266A JP7096386A JP9638695A JPH08290266A JP H08290266 A JPH08290266 A JP H08290266A JP 7096386 A JP7096386 A JP 7096386A JP 9638695 A JP9638695 A JP 9638695A JP H08290266 A JPH08290266 A JP H08290266A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brazing
- heat
- arc discharge
- base material
- inert gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、アーク放電の熱によりロウ材を溶
融しロウ付けする方法を提供することを目的とする。 【構成】 アーク放電の熱によりロウ材を溶融させるこ
とによりロウ付け部分だけを加熱することが可能とな
り、母材全体を加熱する事なくロウ付けでき、熱に弱い
母材でも劣化する事なく短時間でロウ付けできる。ま
た、還元性または不活性ガスをロウ付け部に吹きつけな
がらアーク放電することよりフラックスを使用せず、且
つ雰囲気炉に比べ少量の還元性ガスまたは不活性ガスに
より母材やロウ材を酸化させる事なくロウ付けをするこ
とができる。
融しロウ付けする方法を提供することを目的とする。 【構成】 アーク放電の熱によりロウ材を溶融させるこ
とによりロウ付け部分だけを加熱することが可能とな
り、母材全体を加熱する事なくロウ付けでき、熱に弱い
母材でも劣化する事なく短時間でロウ付けできる。ま
た、還元性または不活性ガスをロウ付け部に吹きつけな
がらアーク放電することよりフラックスを使用せず、且
つ雰囲気炉に比べ少量の還元性ガスまたは不活性ガスに
より母材やロウ材を酸化させる事なくロウ付けをするこ
とができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は母材をロウ材によって接
合するロウ付け方法に関するものである。
合するロウ付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ロウ付けに於いてロウ材を溶融す
る手段として、硬ロウに於いては還元雰囲気溶融炉を、
半田等の軟ロウに於いては半田付け炉や半田浸漬槽、半
田鏝を使用してロウ付けを行っていた。
る手段として、硬ロウに於いては還元雰囲気溶融炉を、
半田等の軟ロウに於いては半田付け炉や半田浸漬槽、半
田鏝を使用してロウ付けを行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来のように溶融炉や半田槽を用いたロウ付けでは母材全
体を加熱する必要があり、母材が熱に弱い場合母材自体
を劣化させる可能性があり、また母材全体を加熱するた
めロウ材の溶融に時間を要していた。
来のように溶融炉や半田槽を用いたロウ付けでは母材全
体を加熱する必要があり、母材が熱に弱い場合母材自体
を劣化させる可能性があり、また母材全体を加熱するた
めロウ材の溶融に時間を要していた。
【0004】さらに、ロウ付け時の母材及びロウ材の酸
化を防止するためフラックスや大量の還元性ガスを使用
する必要があり、フラックスにより母材が変質したり、
設備費が高額となったり、炉内を満たすため大量の還元
性ガスを使用することにより高額な維持費が必要であっ
た。
化を防止するためフラックスや大量の還元性ガスを使用
する必要があり、フラックスにより母材が変質したり、
設備費が高額となったり、炉内を満たすため大量の還元
性ガスを使用することにより高額な維持費が必要であっ
た。
【0005】また、局部加熱のロウ付け方法としてレー
ザー加熱や半田鏝による半田付けがあるが、レーザー加
熱は高額な設備を必要とし、半田鏝は半田の溶融まで時
間がかかり量産工法としては問題があった。
ザー加熱や半田鏝による半田付けがあるが、レーザー加
熱は高額な設備を必要とし、半田鏝は半田の溶融まで時
間がかかり量産工法としては問題があった。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、母材のロウ付けする部分のみを加熱しロウ付けする
方法を提供することを目的とする。
で、母材のロウ付けする部分のみを加熱しロウ付けする
方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のロウ付け方法はアーク放電の熱によりロウ材
を溶融し母材を接合する。また、還元性または不活性ガ
スをロウ付け部に吹きつけながらアーク放電することに
より酸化を防止する。
に本発明のロウ付け方法はアーク放電の熱によりロウ材
を溶融し母材を接合する。また、還元性または不活性ガ
スをロウ付け部に吹きつけながらアーク放電することに
より酸化を防止する。
【0008】
【作用】ロウ材の付着した母材と適当な距離をおいた電
極間に電圧を印加してアーク放電させ、このアーク放電
による熱でロウ材を溶融させることによりロウ付け部分
だけを加熱することが可能となり、母材全体を加熱する
事なく短時間でロウ付けできる。また、還元性または不
活性ガスをロウ付け部に吹きつけながらアーク放電する
ことより雰囲気炉に比べ少量の還元性ガスまたは不活性
ガスにより母材やロウ材を酸化させる事なくロウ付けを
することができる。
極間に電圧を印加してアーク放電させ、このアーク放電
による熱でロウ材を溶融させることによりロウ付け部分
だけを加熱することが可能となり、母材全体を加熱する
事なく短時間でロウ付けできる。また、還元性または不
活性ガスをロウ付け部に吹きつけながらアーク放電する
ことより雰囲気炉に比べ少量の還元性ガスまたは不活性
ガスにより母材やロウ材を酸化させる事なくロウ付けを
することができる。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例について説明する。
【0010】母材の片方にロウ材を付着させ、このロウ
材にアルゴンアーク溶接機によりアーク放電を行う。こ
の放電による熱によりロウ材が溶融し、前記母材に対し
他の母材をロウ材により接合できる。また不活性ガスで
あるアルゴンガスをロウ付け部分に吹きつけることによ
り必要最小限のアルゴンガスにより母材及びロウ材を酸
化させる事なくロウ付けできるためフラックスを必要と
せず、しかも吹きつけであれば雰囲気炉のように大量の
還元性ガスや不活性ガスを必要としない。なお、本実施
例では不活性ガスとしてアルゴンガスを用いたが他の不
活性ガスや還元性ガスでもよい。さらに本実施例ではロ
ウ材をあらかじめ母材に付着させていたが、ロウ材は放
電時に棒状の状態で供給したり溶融し吹きつけても同様
の効果が得られる。
材にアルゴンアーク溶接機によりアーク放電を行う。こ
の放電による熱によりロウ材が溶融し、前記母材に対し
他の母材をロウ材により接合できる。また不活性ガスで
あるアルゴンガスをロウ付け部分に吹きつけることによ
り必要最小限のアルゴンガスにより母材及びロウ材を酸
化させる事なくロウ付けできるためフラックスを必要と
せず、しかも吹きつけであれば雰囲気炉のように大量の
還元性ガスや不活性ガスを必要としない。なお、本実施
例では不活性ガスとしてアルゴンガスを用いたが他の不
活性ガスや還元性ガスでもよい。さらに本実施例ではロ
ウ材をあらかじめ母材に付着させていたが、ロウ材は放
電時に棒状の状態で供給したり溶融し吹きつけても同様
の効果が得られる。
【0011】また、電子部品の電極上にリード線を固着
する時には、リード線が母材となるが、この時にはリー
ド線にあらかじめロウ材として半田を付着させ、この半
田を上記放電による熱で溶融することにより、リード線
を半田で電極に固着する。なお、この際アーク放電用の
電極はリード線上方に設け、放電による熱が電極に到達
しにくくする方が好ましい。
する時には、リード線が母材となるが、この時にはリー
ド線にあらかじめロウ材として半田を付着させ、この半
田を上記放電による熱で溶融することにより、リード線
を半田で電極に固着する。なお、この際アーク放電用の
電極はリード線上方に設け、放電による熱が電極に到達
しにくくする方が好ましい。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明により、ロウ付け部
分だけを加熱することが可能となり、母材全体を加熱す
る事なくロウ付けでき、熱に弱い母材でも劣化する事な
くロウ付けできる。また、還元性または不活性ガスをロ
ウ付け部に吹きつけながらアーク放電することよりフラ
ックスを使用せず、且つ雰囲気炉に比べ少量の還元性ガ
スまたは不活性ガスにより母材やロウ材を酸化させる事
なくロウ付けをすることができる。さらに、アーク放電
によるロウ付けは安価な設備により短時間で行えるため
量産工法として優れている。
分だけを加熱することが可能となり、母材全体を加熱す
る事なくロウ付けでき、熱に弱い母材でも劣化する事な
くロウ付けできる。また、還元性または不活性ガスをロ
ウ付け部に吹きつけながらアーク放電することよりフラ
ックスを使用せず、且つ雰囲気炉に比べ少量の還元性ガ
スまたは不活性ガスにより母材やロウ材を酸化させる事
なくロウ付けをすることができる。さらに、アーク放電
によるロウ付けは安価な設備により短時間で行えるため
量産工法として優れている。
Claims (2)
- 【請求項1】 アーク放電の熱によりロウ材を溶融する
ことを特徴とするロウ付け方法。 - 【請求項2】 還元性または不活性ガス雰囲気中に於い
て行う請求項1記載のロウ付け方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7096386A JPH08290266A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | ロウ付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7096386A JPH08290266A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | ロウ付け方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08290266A true JPH08290266A (ja) | 1996-11-05 |
Family
ID=14163529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7096386A Pending JPH08290266A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | ロウ付け方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08290266A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2376202A (en) * | 2001-05-15 | 2002-12-11 | Safetrack Baavhammar Ab | Arc brazing process |
JP2006333447A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-12-07 | Seiko Instruments Inc | 圧電振動子及びその製造方法、圧電発振器、電子機器及び電波時計 |
-
1995
- 1995-04-21 JP JP7096386A patent/JPH08290266A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2376202A (en) * | 2001-05-15 | 2002-12-11 | Safetrack Baavhammar Ab | Arc brazing process |
GB2376202B (en) * | 2001-05-15 | 2004-12-15 | Safetrack Baavhammar Ab | Method and arrangement for a martensite-free brazing process |
JP2006333447A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-12-07 | Seiko Instruments Inc | 圧電振動子及びその製造方法、圧電発振器、電子機器及び電波時計 |
TWI411228B (zh) * | 2005-04-25 | 2013-10-01 | Seiko Instr Inc | 壓電振動器及其製造方法、壓電振盪器、電子裝置及無線電波時計 |
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