JPH08289022A - 電話交換システム及びこのシステムで用いられる電話端末装置 - Google Patents

電話交換システム及びこのシステムで用いられる電話端末装置

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JPH08289022A
JPH08289022A JP8996596A JP8996596A JPH08289022A JP H08289022 A JPH08289022 A JP H08289022A JP 8996596 A JP8996596 A JP 8996596A JP 8996596 A JP8996596 A JP 8996596A JP H08289022 A JPH08289022 A JP H08289022A
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清 閏井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、最も広く普及している電話によっ
て、音声以外の媒体、表示に供されるメッセージが利用
できると共に、より具体的なメッセージを知らせること
ができ、かかるメッセージの伝送量が削減でき、伝送時
間の短縮が図れる電話交換システム及びこのシステムで
用いられる電話端末装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の電話交換システム及びこのシス
テムは、主に、固定メッセージと固定メッセージを識別
する識別子との対応関係を記憶する記憶手段と可変メッ
セージが入力可能な入力手段と、識別子と可変メッセー
ジとからなるメッセージ情報を送信する送信手段と、メ
ッセージ情報を受信する受信手段と、メッセージ情報の
ち識別子に基づき記憶手段から固定メッセージを読み出
し、固定メッセージとメッセージ情報の可変メッセージ
とを相互に関連付けて表示手段にて表示する制御手段を
有することにより構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メッセージ通信を
行うことのできる電話交換システム及びこのシステムで
用いられる電話端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】情報化社会を支える通信媒体として電
話、ファクシミリ等がある。これらの技術は非常に優れ
てはいるが欠点もある。例えば電話は最も広く普及して
おり、便利な装置であるが、音声しか伝送できず、シス
テム側からすると提供できるサービスに限界があった。
これはファクシミリでは同様であった。又、電話による
新らしいサービスを提供するものとして音声メールがあ
る。この音声メールは、被呼者の状態にかかわらず発呼
者が情報を伝送し得る点で優れているが、電話が用いて
いる音声という媒体を用いており、電話の異なる使い方
を示すにすぎず、サービスとしても不充分であった。
【0003】また、かかる電話のうち表示器付きのもの
を利用して、相手電話へメッセージを送りこの表示器に
メッセージを表示させることにより情報を伝達させるサ
ービスが考えられた。しかし、ここで利用されるメッセ
ージは固定的なものであったためメッセージ内容に一層
の情報量が要求される一方、メッセージの伝送時間の遅
延を伴わないものが要求されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の欠点
を除去し、最も広く普及している電話によって、音声以
外の媒体、表示に供されるメッセージが利用できると共
に、より具体的なメッセージを知らせることができ、か
かるメッセージの伝送量が削減でき、伝送時間の短縮が
図れる電話交換システム及びこのシステムで用いられる
電話端末装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第一の本発明の電話交換
システムは、少なくとも一の固定メッセージと固定メッ
セージに対応して設けられた識別子とを記憶する記憶手
段を利用し、交換装置に接続された電話端末間の電話回
線の少なくとも一部にて識別子によるメッセージ伝送が
可能な電話交換システムにおいて、電話端末のうち被呼
端末は、可変メッセージを入力する入力手段と、固定メ
ッセージに対応する識別子を特定する特定手段と、入力
手段により入力された可変メッセージと特定手段により
特定された識別子とを送信する第一の送信手段と、交換
装置は、電話端末でのメッセージ設定状況を記憶する第
一の記憶手段と、第一の送信手段により送られてきた可
変メッセージと識別子とを記憶する第二の記憶手段と、
固定メッセージと可変メッセージとを相互に関連付けて
表示するための表示情報を電話端末のうち発呼端末に送
信する第二の送信手段とを有し、電話端末のうち発呼端
末は、メッセージが表示可能な表示手段を有し、発呼端
末から被呼端末に対し呼びがかけられた際に交換装置に
て第一の記憶手段のメッセージ設定状況に基づきメッセ
ージが設定されていると判断された場合は、発呼端末の
表示手段にて表示情報により固定メッセージと可変メッ
セージとを相互に関連付けて表示することにより構成さ
れる。
【0006】また、第一の本発明の電話端末装置は、他
の電話端末から呼びをかけられたときにメッセージが設
定されている場合、少なくとも電話回線を介して伝送可
能な識別子に対応する固定メッセージを他の電話端末の
表示手段にて表示される電話交換システムで用いられる
電話端末装置において、可変メッセージを入力する入力
手段と、固定メッセージに対応する識別子を特定する特
定手段と、他の電話端末の表示手段にて識別子に対応す
る固定メッセージと可変メッセージとを相互に関連付け
て表示させるために、特定手段にて特定された識別子と
入力手段により入力された可変メッセージとを相互に関
連付けて送信する送信手段とを有することにより構成さ
れる。
【0007】第二の本発明の電話端末装置は、電話回線
を介して伝送可能な固定メッセージに対応する識別子が
特定されている他の電話端末に呼びをかけた場合、他の
電話端末から送られてくる識別子により固定メッセージ
が少なくとも自己の表示手段にて表示される電話交換シ
ステムで用いられる電話端末装置において、他の電話端
末にて可変メッセージが入力されている場合は、識別子
に対応する固定メッセージと可変メッセージとを表示手
段にて相互に関連付けて表示する表示手段を有すること
により構成される。
【0008】第二の本発明の電話交換システムは、表示
手段と、固定メッセージと固定メッセージを識別する識
別子との対応関係を記憶する記憶手段とを有する複数の
電話端末を含み、メッセージ通信を行う電話交換システ
ムであって、発信電話端末は、固定メッセージに対応す
る識別子に続いて可変メッセージが入力可能な入力手段
と、識別子と可変メッセージとからなるメッセージ情報
を送信する送信手段と、受信電話端末は、メッセージ情
報を受信する受信手段と、メッセージ情報のうち識別子
に基づき記憶手段から固定メッセージを読み出し、固定
メッセージとメッセージ情報の可変メッセージとを相互
に関連付けて表示手段にて表示する制御手段を有するこ
とにより構成される。
【0009】第三の本発明の電話端末装置は、固定メッ
セージと固定メッセージを識別する識別子との対応関係
を記憶する記憶手段と、識別子と可変メッセージとを受
信する受信手段と、固定メッセージと可変メッセージと
のうち少なくともいずれか一を表示する表示手段と、受
信手段にて受信する識別子に対応する固定メッセージを
読みだし、固定メッセージとメッセージ情報の可変メッ
セージとを相互に関連付けて表示手段にて表示する制御
手段を有することにより構成される。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施例を図面に
従って説明する。
【0011】この実施例に係るシステムを図2に示す。
このシステムは、ディスプレイを備えた電話端末(以
下、電話端末と呼ぶときは、原則としてこのタイプのも
のとする。)(11)と、交換系(13)とから成る。
このシステムでは、一の電話端末(11)においてメッ
セージが入力指示されると他の電話端末(11)に対し
てメッセージが転送表示される。メッセージが転送され
るのは、一の電話端末(11)から他の電話端末(1
1)への直接のメッセージの送出である場合、又は他の
電話端末(11)から一の電話端末(11)への発呼の
場合である。メッセージの転送については、後述するよ
うに識別子を用いる点がこの発明の一つの特徴である。
【0012】次に、系について詳述していく。まず、交
換系(13)は、図2に示されるように、電話端末(1
1)を交換系(13)に導くラインカード(15)を含
んでいる。ラインカード(15)と電話端末(11)間
とは、後述するように2線式双方向バースト伝送(ピン
ポン伝送)で接続されている。なお、図2中では電力供
給線を省略している。同一のラインカード(15)に対
しては、複数(2〜4個)の電話端末(11)が接続さ
れている。ラインカード(15)からは、PCMハイウ
ェイ(17)がタイムスイッチ回路(19)に延びてい
る。
【0013】このタイムスイッチ回路(19)には、ラ
インカード(15)ばかりでなく、トランクカード(2
1)、トーン回路(23)、会議回路(25)もPCM
ハイウェイ(27)、(29)、(31)を介して接続
されている。PCMハイウェイには、音声信号又はデー
タ信号が乗っている。
【0014】タイムスイッチ回路(19)は、PCMハ
イウェイ(17)、(27)、(29)、(31)の信
号についてのタイムスロットの変更等を行うものであ
る。
【0015】トランクカード(21)は局線、専用線等
が接続されるカードである。
【0016】トーン回路(23)は、各種トーンを電話
端末(11)や局線に送出するものである。各種トーン
は、ディジタル信号としてこの回路(23)から供給さ
れる。
【0017】会議回路(25)は、3者以上の通話を行
う場合の演算を行うものである。
【0018】なお、ラインカード(15)、タイムスイ
ッチ回路(19)、トランクカード(21)、トーン回
路(23)、会議回路(25)には、クロック発生器
(26)から基準クロックが供給され、動作が規定され
る。ラインカード(15)、トランクカード(21)、
トーン回路(23)、会議回路(25)には、一対の制
御線が接続されている。制御線の他端は、I/O(3
3)に接続されている。
【0019】I/O(33)に対して共通バス(35)
が設けられており、この共通バス(35)には、CPU
(37)、フロッピーディスク(FD)(39)、メモ
リ(41)、入出力回路(43)がぶら下がっている。
【0020】フロッピーディスク(39)には交換制御
動作のプログラム、各種データが記憶されている。フロ
ッピーディスク(39)の記憶内容は、メモリ(41)
にロードされ、メモリ(41)内の記憶内容に従いCP
U(37)は動作する。フロッピーディスク(39)
は、メモリ(41)のバックアップ用として用いられて
いる。
【0021】入出力回路(43)には、データ端末(4
5)が接続されている。データ端末(45)は、後述す
るようなカスタマデータの入力や保守管理に用いられ
る。カスタマデータは、電話端末の種別、電話番号、各
機能電話ではキーの機能割り当て等の属性情報である。
又、この実施例では、このデータ端末(45)からメッ
セージも入力される。
【0022】次に、電話端末(11)とラインカード
(15)との間の伝送方式について説明する。
【0023】前述のように、この実施例では、二線式双
方向バースト伝送方式を用いる。この方式では、電話端
末(11)と交換系機(ラインカード(15))との間
で信号をピンポンのように送受している。図3に示すよ
うに、所定フォーマットの信号がラインカード(15)
から電話端末(11)へバースト状に送信される。これ
に対して、電話端末(11)からラインカード(15)
へ信号がバースト状に送信される。これを125μse
c内に行う。
【0024】次に、この伝送方式での信号フォーマット
を説明する。図4に示すように、12ビットで1フレー
ムを形成している。先頭の1ビットは、フレーム同期ビ
ット(F)、次の8ビット(V)が音声信号に割り当て
られる。続いて、データに1ビット(D)、制御信号に
1ビット(C)が割り当てられ最後の1ビットがパリテ
ィ(P)用である。
【0025】音声信号だけを見れば125μsec毎に
8ビットが伝送されることになり、64kbpsPCM
実時間伝送を実現している。データ(D)は、電話端末
(11)にデータ端末等が接続され、電話回線を利用し
てデータ伝送も同時に行うときに用いられる。音声伝送
を行わないときは、音声信号用ビット(V)をも利用す
れば良い。
【0026】制御信号ビット(C)は、通常、電話端末
(11)の制御のための信号であり、12ビットで一単
位を成す。すなわち、図4に示すフォーマットの信号を
12回受信し、制御ビットCを12個蓄積することによ
って、図5に示す制御信号を得る(12マルチフレーム
構成)。送信は、これとは逆に、個々のビットに分けて
送信すればよい。パリティ(P)は、パリティチェック
のためのビットである。
【0027】以上のように、電話端末(11)とライン
カード(15)この間の伝送方式は、二線式双方向バー
スト伝送(ピンポン伝送)が採用されるが、個々の信号
は、伝送路上ではダイフェーズ符号化が施されている。
ダイフェーズ符号化は、クロックに同期してレベルが変
化し、しかも、「1」に対しては、その信号レベルが同
一クロック区間で一定であり、「0」に対しては、その
信号レベルが同一クロック区間で変化する符号化であ
る。
【0028】NRZ信号列に対してDP信号列が規定さ
れる具体例を図6(a)、(b)に示す。なお、ここで
のNRZ信号は、データに対してデューティ比が100
%で表現することを意味するだけである。よって、ここ
でNRZ信号列は、電話端末(11)、ラインカード
(15)内のディジタルデータとして考えればよい。な
お、必要なハードウェア構成については後述する。
【0029】次に、電話端末(11)について更に詳述
する。ここでの電話端末(11)の外観は、図7に示す
ようにLCD(51)を備えた点が大きな特徴である。
このLCD(51)の下にソフトキー(53)及至(6
3)が設けられている。1つのソフトキー(65)は、
LCD(51)外に設けられている。このソフトキー
(53)及至(65)の機能は、端末の状態に応じて割
り当てられる。LCD(51)内のソフトキー(53)
及至(63)に対応する部分には、端末の状態により割
り当てられる機能の名称が表示される。
【0030】このソフトキー(53)及至(65)の他
に、ファンクションキー(67)及至(79)が設けら
れている。このファンクションキー(67)及至(7
9)には、各種機能がプログラマブルに割り当てられて
いる。このキー(67)及至(79)の右側に、このキ
ーの(67)及至(79)の状態を示すLED(81)
及至(93)が設けられている。
【0031】更にファンクションキー(67)及至(7
9)の他に、ファンクションキー(95)及至(10
1)が設けられている。ファンクションキー(67)及
至(79)、(95)及至(101)は、固定的な機
能、例えば、オートダイヤル等の機能が固定的に割り当
てられており、端末の状態に応じて割り当てられる性質
のものではない。
【0032】電話端末(11)の筐体上部中央部には、
ダイヤルパッド(102)が設けられている。
【0033】又、筐体上部左側にはスピーカ(103)
が、送受話器(105)が設けられている。この送受話
器(105)は、筐体にコード(107)を介して接続
されている。このような電話端末(11)は、電話回線
(102)を介して交換機(ラインカード(15))と
接続されている。
【0034】次に、電話端末(11)の電子的構成を図
8に従って説明する。ここでは、電話端末(11)にデ
ータ端末(111)を接続し、ドローイングホンタブレ
ット入力装置(113)を備える例について説明する。
【0035】この端末(11)は、ピンポン伝送系(1
15)と音声系(117)と、操作系(119)と、処
理系(121)とから成る。ピンポン伝送系(115)
は、電話回線(109)との間で信号を送受し、更に音
声データを音声系(117)とやり取りしディジタルデ
ータを処理系(121)、データ端末(111)とやり
取りとする。音声系(117)は、ディジタル信号と音
声との変換を行う。操作系(119)は、操作表と処理
系(121)とのマンマシンインターフェースとして考
える事ができる。処理系(121)は、データに一定の
処理を施すと共に、端末(11)全体の動作を制御す
る。
【0036】音声系(117)は、送受話器(105)
とスピーカ(103)を含む。この音声系(117)
は、処理系(121)内のCPU(125)の制御及び
タイミング信号T2 (後述する)の制御の下にコーデ
ック&フィルタ(127)により、ピンポン伝送系(1
15)からのPCM音声データをアナログ音声信号に変
換する。このアナログ音声信号は、緩衝増幅回路(12
9)を介して送受話器(105)又はスピーカ(拡声
器)に送られ、可聴音となる。コーデック(code
c)は、符号器(coder)と復合器(decode
r)の両機能を備えたもので、PCM符号復合器であ
る。このコーデック&フィルタ(127)に対するCP
U(125)の制御は共通パス(123)音声用I/O
(131)を介して行われる。
【0037】送受話器(105)から送られてくるアナ
ログ音声信号は、コーデック&フィルタ(127)を介
してピンポン伝送系(115)の送信フレームレジスタ
(133)に送られる。送信フレームレジスタ(13
3)の出力は、パリティ付加回路(135)に送られ
る。パリティ付加回路(135)の出力は、NRZ/D
P変換回路(137)へ送られ、ハイブリッド(13
9)を介して電話回線(109)へ送出される。
【0038】以上がピンポン伝送系(115)のうち送
信部分である。
【0039】これに対して受信時は、ハイブリッド回路
(139)からの出力がDP/NRZ変換回路(14
1)へ供給される。DP/NRZ変換回路(141)の
出力は、受信フレームレジスタ(143)に送られる。
受信フレームレジスタ(143)は音声信号用(V)、
データ用(D)、制御信号用(C)の各領域を有する。
【0040】ビット数それぞれ8ビット、1ビット、1
ビットである。受信フレームレジスタ(143)のうち
音声信号用(V)領域のデータは、コーデック&フィル
タ(127)の入力となる。同じくデータ用(D)領域
のデータは、I/O(RS232C)(145)を介し
てデータ端末(111)へ送られる。制御信号用(C)
領域のデータは、12ビットシフトレジスタ(SR)
(147)へ送られる。
【0041】送信フレームレジスタ(133)も同様な
構成であって、8ビットの音声信号用(V)領域、1ビ
ットのデータ用(D)領域、1ビットの制御信号用
(C)領域から成る。前述のコーデック&フィルタ(1
27)の出力は送信フレームレジスタ(133)の音声
信号用(V)領域に入力する。データ用(D)領域に
は、I/O(145)を介してデータ端末(111)か
らのデータが入力する。制御信号用(C)領域には、1
2ビットシフトレジスタ(149)からの出力が入力す
る。12ビットシフトレジスタ(147)、(149)
は共通バス(123)と接続されている。
【0042】次に動作を説明する。コーデック&フィル
タ(127)からの8ビットPCM音声信号は、送信フ
レームレジスタ(133)内の音声信号(V)用領域に
一旦記憶される。
【0043】一方、CPU(125)からは、制御デー
タが12ビット単位で送られ、共通バス(123)を介
して、12ビットシフトレジスタ(149)に一旦記憶
される。この12ビットシフトレジスタ(149)から
の1ビットづつのデータが制御信号用(C)領域に記憶
される。12ビットシフトレジスタ(149)からのデ
ータ送出は125μsecに1回の割合である。これは
タイミング信号T1により制御される。データ端末(1
11)からのデータは、I/O(145)を介してデー
タ用(D)領域に記憶されるI/O(145)からのデ
ータ送出もタイミング信号T1 により制御される。こ
のように、10ビットのデータが用意されたなら、パリ
ティ付加回路(135)においてフレーム同期ビット
(F)及び、パリティビット(P)がそれぞれ1ビット
付加される。このフォーマットは図4に示すフォーマッ
トと同様である。このデータは、デューティ比100%
の形で出力される。これはNRZ(Non−Retur
n−To Zero)信号と同一形式となる。この信号
列はNRZ DP変換回路(137)でダイフェーズ符
号化が施される。その後、ハイブリッド回路(139)
を介して、電話回線(109)へ送出される。
【0044】受信時には、ハイブリッド回路(139)
から、ダイフェーズ符号化が施された信号がDP/NR
Z変換回路(141)においてNRZ信号列に変換され
る。
【0045】この信号は12ビット単位であって、フレ
ーム同期ビット(F)パリティビット(P)が除外さ
れ、先頭から2ビット及至9ビット目のデータが、音声
信号用(V)領域に記憶される。続いて10ビット目が
データ用(D)領域に、11ビット目が制御信号用
(C)領域に記憶される。音声信号用領域のデータはコ
ーデック&フィルタ(127)へ入力され、前述のよう
に可聴音に変換される。
【0046】データ用領域のデータは、I/O(14
5)を介してデータ端末(111)へ送られる。制御信
号用領域のデータは、12ビットシフトレジスタ(14
7)へ送られ、12ビット蓄積されたなら共通バス(1
23)を介し、CPU(125)へ送られる。
【0047】操作系(119)は、LCD(51)を駆
動制御するLCDコントローラ(151)を含む。ダイ
ヤルパッド(102)、ソフトキー(53)及至(6
5)、ファンクションキー(67)及至(79)、(9
5)及至(101)からのキー入力情報は、I/O(1
53)共通バス(123)を介してCPU(125)へ
伝えられる。又、ファンクションキー(67)及至(7
9)の操作状態について情報を得たCPU(125)
は、所定の処理を行うと共に、LED駆動系(155)
に所定のLED(81)及至(93)を表示させるよう
に命令を与える。
【0048】CPU(125)は、ROM(157)に
記憶されたプログラムに従って所定の処理を行う。又、
データ端末(111)は、I/O(145)、I/O
(159)を介してデータのやり取りを行う。ドローイ
ングホンタブレット入力装置(113)からの入力パタ
ーン情報は、I/O(159)を介してCPU(12
5)へ伝えられる。
【0049】次に、NRZ/DP変換回路(137)、
ハイブリット回路(139)、DP/NRZ変換回路
(141)の具体的構成について図9に従って説明す
る。
【0050】これらの回路(137)、(139)、
(141)は、電話回線(109)とハイブリットコイ
ル(161)を介して電気的に接続される。そしてNR
Z/DP変換回路(137)を中心とした送信部(16
3)と、DP/NRZ変換回路(141)を中心とした
受信部(165)とから成る。
【0051】このような構成により電話回線(109)
からの信号が、ディジタルデータとして得られ、ディジ
タルデータがダイフェーズ符号化が施されて電話回線
(109)に送出される。
【0052】次に、電話端末(11)の動作クロックに
ついて説明する。この実施例では、図8に示されるフレ
ーム検出回路(167)とタイミング制御回路(16
9)から動作フロックを得ている。すなわち、フレーム
検出回路(167)において受信した信号からフレーム
同期ビットを検出し、この検出タイミングに同期してク
ロック信号を発生させる。これは、図示しないクロック
発生器(タイミング発生回路(169)間に設けられ
る。)からのクロック信号から上記のフレーム検出に応
じてタイミング信号T1 〜T4 を生成する。
【0053】タイミング信号T1 は8KHz、タイミ
ング信号T2 は64KHz、タイミング信号T3
は、256KHz、タイミング信号T4 は2MHzの
クロック信号である。又、前述したように、送信フレー
ムレジスタ(133)に対しては、コーデック&フィル
タ(127)、I/O(145)及び12ビットシフト
レジスタ(149)からデータを書き込み、パリティ付
加回路(135)へデータの読み出しを行うので、この
書き込みと読み出しについては、位相をずらす必要があ
るのは当然である。受信フレームレジスタ(143)に
ついても同様である。
【0054】次にラインカード(15)について図10
に従って説明する。このラインカード(15)は、ハイ
ブリッド回路(201)と送受信回路(203)と、受
信フレームレジスタ(205)とを備える。ハイブリッ
ド回路(201)と、送受信回路(203)の構成は、
図9に示す具体的構成と同一である。すなわち、電話回
線(109)の信号の符号化を解きNRZ信号に変換
し、逆にNRZ信号をダイフェーズ信号(DP信号)に
変換するものである。ここでNRZ信号は、ディジタル
データと同一に考えてよい。ダイフェーズ符号が解かれ
た信号は、同期信号検出回路(204)において、フレ
ーム同期ビット(F)の検出を行い、この信号に基づい
てNRZ信号を、受信フレームレジスタ(205)にロ
ードする。
【0055】このとき、先頭(フレーム同期ビット
(F)から数える)から2ビット及至9ビット図のデー
タは、音声信号用領域に記憶される。10ビット目のデ
ータは、データ用領域に記憶される。11ビット目のデ
ータは、制御信号用領域に記憶される。次に、音声信号
用領域及びデータ用領域のデータは、レジスタ(20
7)、(209)に転送される。このレジスタ(20
7)、(209)に対して、マルチプレクタ(213)
とカウンタ(215)と、コンパレータ(217)とが
設けられる。レジスタ(207)、(209)は、クロ
ック信号に基づいて格納データをマルチプレクサに送出
する。このクロック信号は、図2に示されるクロック発
生器(26)からのクロック信号線(219)を介して
供給される。このクロック信号は、カウンタ(215)
にも供給され、カウンタ(215)において計数され
る。カウンタ(215)は、PCMのフレーム同期信号
により初期化される。このPCMフレーム同期信号は、
フレーム信号線(221)を介してI/O(33)から
送られる。
【0056】図2では省略されているがPCMハイウェ
イ(17)等として一緒に設けられていると考えればよ
い。よって、カウンタ(215)は、PCMのフレーム
の先頭からクロック信号を計数していき、コンパレータ
(217)において、予め定められた値との一致検出が
行われる。この予め定められた値は、各ラインカード毎
に定められた固有アドレスであって、後述するように各
ラインカード(又は電話端末(11))に割り当てられ
たタイムスロットの番号でもある。
【0057】なお、ラインカード(15)に対して、複
数の電話端末(11)が設定されている場合には、こう
してコンパレータ(217)において固有アドレスと計
数クロック信号数とが一致したなら、この結果をマルチ
プレクサ(213)及び後述するデマルチプレクサ(2
23)に知らせる。マルチプレクサ(213)は、これ
を受けてレジスタ(207)、(209)の内容を多重
化してPCMハイウェイ(17)に送出する。このPC
Mハイウェイ(17)は前述のように、タイムスイッチ
回路(19)に接続されている。
【0058】一方、受信フレームレジスタ(205)の
制御信号用領域に記憶された制御信号は、12ビットシ
フトレジスタ(211)に蓄積される。12ビット分蓄
積されたなら、一つの制御信号として、バス(225)
を介して、CPU(227)に送られる。
【0059】CPU(227)は、メモリ(229)の
記憶内容に従って、一定の処理により解読し、必要があ
れば、その内容をI/O(231)を介してデータハイ
ウェイ(233)に送出する。データハイウェイ(23
3)に送出されたデータは、CPU(37)に送られ、
所定の処理が施される。
【0060】以上が電話端末(11)から交換機側への
伝送であるが、次に交換機側から電話端末(11)への
伝送について説明する。PCMハイウェイ(17)を介
して送られてくるPCM音声データは、時分割多重され
ている。このデータがデマルチプレクサ(223)にお
いて、ラインカード(15)内に取り込まれる。前述の
ように、各ラインカード(15)は、固有アドレスが割
り当てられており、これが各ラインカード(15)に割
り当てられたタイムスロットの番号にもなっている。前
述のようにコンパレータ(217)では、PCMのフレ
ームの開始から計数したクロック値と、固有アドレスと
の一致を見ており、一致した際には、デマルチプレクサ
(223)にもこの結果を知らせる。デマルチプレクサ
(223)では、これを受けて受信PCM信号を音声と
データとに分離し、各々レジスタ(235)、(23
7)とに転送する。レジスタ(235)、(237)
は、クロック信号線(219)からクロック信号の供給
を受けて動作する。
【0061】データハイウェイ(233)を介して送ら
れてくるデータは、交換制御にとって必要なデータであ
って、前述のPCMハイウェイ(17)を介して伝送さ
れるデータとは区別される。データハイウェイ(23)
を介して送られてくるデータは、I/O(231)を介
してCPU(227)に送られ、更に、レジスタ(23
9)に蓄積される。次に、レジスタ(235)、(23
7)、(239)の内容が送信フレームレジスタ(24
1)に転送される。この送信フレームレジスタ(24
1)は、3つの領域に分かれれているのは、受信フレー
ムレジスタ(205)、又は、電話端末(11)での受
信フレームレジスタ(133)等と同一である。
【0062】この送信フレームレジスタ(241)の内
容は、送受信回路(203)に送られる。この回路(2
03)において、データは、ダイフェーズ符号化が施さ
れて、ハイブリッド回路(201)を介して電話回線
(109)に送出される。 次にメッセージ通信につい
て説明する。この実施例では、メッセージを固定部分と
可変部分として分離し、前者を識別子により表現してい
る。更に、この実施例では、メッセージ通信を主に上記
識別子により行う点に一つの特徴がある。識別子とメッ
セージの固定部分(以下固定メッセージと呼ぶ)との対
応は、例えば表1(以下識別子表と呼ぶ)に示されるご
とく設定される。
【0063】
【表1】 表1の固定メッセージ中、下線が施された部分がメッセ
ージの可変部分である。このようにメッセージを固定部
分と可変部分とに分けたのは、日常生活、業務において
必要なメッセージはパターン化されていることに着目し
たものである。
【0064】可変部分は必ず必要という訳ではない。こ
の識別子−固定メッセージの対応は、少くともディスプ
レイ件電話端末(11)の全てに保持記憶されている。
この記憶の仕方には2通りある。
【0065】1つは、ROMに記憶する場合であって、
もう1つは、RAMに記憶する場合である。最初の実施
例では、ROMに上記対応を記憶させた例について説明
する。
【0066】ROMは、読み出し専用メモリであるから
予め上記対応を記憶させ、各端末(11)に備えておく
必要がある。この場合、交換機側では、この対応を予め
持っていることは必ずしも必要ではないが、ここでは端
末(11)でのROMと同一の記憶内容をメモリ(4
1)又は、フロッピーディスク(39)に記憶させてお
く。初期入力については後述する。
【0067】次にメッセージ通信について説明する。こ
の実施例でのメッセージ通信には2通りのモードがあ
る。メッセージ設定要求モードとし、メッセージ送出要
求モードである。メッセージ設定要求モードは、電話端
末(11)操作者自体が不在等で、これ以降電話(1
1)に応答できない時に、予めメッセージを設定してお
き、たの端末(11)からは発呼された時、この発呼者
に上記メッセージを転送するものである。
【0068】メッセージ送出モードは、他の端末(1
1)に対して発呼した際に、被発呼者が応答しない時
に、メッセージをその被発呼者に送出するものである。
【0069】まず、メッセージ設定要求モードについて
説明する。このモードを行うには、まず、電話端末(1
1)のキー(65)を操作する。このキー(65)は、
メッセージ設定/選択キーである。最初このキー(6
5)を押すと電話端末のCPU(125)は、この操作
状態を検出人、メッセージ設定モードとする。このモー
ドにおいて、CPU(125)は、識別子表から識別子
「1」の内容を呼び出しLCD(51)に表示する。こ
こでは、識別子「1」に対応する「ガイシュツ、チョッ
キ」が表示される。これは、今必要なメッセージではな
いので操作者は、メッセージ設定/選択キー(65)を
押す。すると、識別子「2」の内容が表示される。以下
同様な操作を繰り返し、識別子「5」の内容が表示され
たなら、操作者は確認キーを押す。確認キーとしては、
ダイヤルパッド(102)中のを用いてもよいし、ファ
ンクションキー(67)〜(79)、(95)〜(10
1)の中から適当に1つを選んで設定しておいてもよ
い。又、ソフトキー(53)及至(63)の1つに機能
を割り当ててもよい。これで固定メッセージの設定が終
了した。
【0070】次に、可変メッセージ「03:00」を入
力する。これは、ダイヤルパッド(102)を「0」
「3」「0」「0」と押す。CPU(125)は、この
「0」「3」「0」「0」を、LCD(51)上に表示
されているメッセージ中の下線が施された領域に03:
00と表示する。すると、「カイギチュウ03:00マ
デ」と表示される。このとき、CPU(125)は、R
AM(156)に識別子「5」と可変メッセージ「03
00」を「50300」として記憶しておく。同時に、
この「50300」を交換機に対してデータとして送出
する。
【0071】これを更に詳しく説明する。このデータの
送出は、電話端末(11)の制御信号の送出と同様にし
て行う。この実施例では、ピンポン伝送方式を採用して
いるので図4に示されるフォーマット中の制御信号用ビ
ットを用いることになる。又、ここで用いるデータ自体
は、12ビットで一単位とする。まず、CPU(12
5)は、メッセージ設定要求を交換機へ送る。この設定
要求の一例を図14に示す。ここでは12ビットで一単
位であるが、C0 は、フレーム同期用ビット、C1
、C2 は、この12ビットのデータが表わす意味を
示すビット、C3〜C10は送出するデータC11はパ
リティチェック用ビット(この例では偶数)である。
【0072】このような12ビットのデータをCPU
(125)から12ビットシフトレジスタ(149)
(図8に示す)に送出し、前述の手順により交換機に送
出される。続いて、メッセージの識別子番号、可変デー
タ(メッセージ中の時間、月日等)、メッセージ設定終
了が送出される。交換機側では、以上のようなデータを
ラインカード(15)で受信し、CPU(37)まで送
る。
【0073】CPU(37)は、メッセージ設定要求を
受け取り、認識した後、メッセージの識別番号、可変デ
ータを認識し、メモリ(41)のメッセージ登録領域に
記憶する。このメモリ(41)のメッセージ登録領域の
構成について説明する。この実施例ではポート対応で構
成し、カスタマデータをも考慮してメッセージ登録領域
を構成する。
【0074】この具体例を図12に示す。
【0075】ポートは、例えば、図2のラインカード
(15)の端末(11)側の出力端子を指す。ポート番
号という場合、ここでは、前述の固有アドレスに対して
2ビットを付加した番号を用いればよい。カスタマデー
タは、電話端末(11)の種別、状態、電話番号、キー
の機能割り当て等の属性である。端末(11)の種別と
しては通常のダイヤル電話、プッシュホン、ディスプレ
イ付電話、データ端末付電話(例えばコンピュータホ
ン)等である。電話端末(11)の状態とは状態遷移図
で用いられるレベルの概念であって、図13及び表2に
示されるように、交換制御の見地から見た端末(11)
の状態である。この実施例では、状態「7」として「メ
ッセージセット中」という状態を設けた点に特徴があ
る。
【0076】
【表2】 このようなポート対応のカスタマデータに対してセット
中メッセージを記憶する。このセット中メッセージは識
別子から成る固定データ部と可変データ部とから成る。
ここでは識別子「5」、可変データ部「0300」であ
る。
【0077】このように交換機内が設定されたときに、
メッセージを送出した端末(11)以外の端末(11)
から、メッセージ送出端末(11)に対して発呼したと
する。交換機内のCPU(37)は、端末(11)から
の発呼を受け、ポート対応のカスタマデータをサーチす
る。このサーチにより、被発呼端末の状態を調べる。状
態「0」であれば回線接続を行うが、ここでは端末
「5」が状態「7」であって、メッセージ設定中である
ことをCPU(37)は認識する。
【0078】この後、セット中メッセージを呼び出し、
「50300」というデータを発呼端末への制御データ
として送出する。このときの送出手順は、メッセージ設
定時の端末(11)から交換機への送出手順と同一であ
って、交換機内のCPU(37)は、図14に示される
フォーマットでラインカード(15)等を介して発呼端
末へ上記制御データを送る。ラインカード(15)及び
電話端末(11)間は、前述のようにピンポン伝送方式
を用いている。
【0079】メッセージ転送を受けた端末のCPU(1
25)では、制御データを認識した後、識別子を用いて
メモリ(157)から識別子表の内容を呼び出す。ここ
では「5」に対応する「カイギチュウ: マデ」を呼び
出すことになる。ただし、識別子表を記憶させる際に
は、「カイギチュウ: マデ」に対応するキャラクタを
そのまま記憶してもよいし、キャラクタジェネレータを
別に用意し、キャラクタコードを記憶するだけでもよ
い。
【0080】次に、CPU(125)は、呼び出した固
定メッセージと可変データをLCD(57)に表示す
る。このようにして発呼端末には、「カイギチュウ0
3:00マデ」という表示が成され、メッセージの転
送、表示が成されたことになる。このような表示と同時
に被発呼端末の番号、被発呼端末操作者等を表示するよ
うにしてもよい。
【0081】次にメッセージ送出要求モードについて説
明する。これは、被発呼端末が通話中のときでも大至急
連絡を取りたい場合に必要なモードである。例えば秘書
が大至急上司と連絡を取り来客を知らせたいときであ
る。このような場合、発呼端末に対しては交換機のトー
ン回路(23)からビジートーンを送出する。このよう
なビジートーンを受けると、電話端末(11)のCPU
(125)は、キー(53)〜(63)に対してキャン
プオン、自動呼返し、再呼び、メッセージ転送、割り込
みの各機能を割り当てる。同時に、LCD(51)内の
キー(53)〜(63)に対応する部分に、CPO(キ
ャンプオン)、ACB(自動呼返し)、RCL(再呼
び)、LMG(メッセージ転送)、OUR(割込み)を
表示する。
【0082】次に操作者は、キー(59)を押す。この
ソフトキー(59)は、この状態では、メッセージ転送
キーであって、このキー(59)を押すことにより、以
下の処理により作成されたメッセージを被呼先へ転送す
ることになる。
【0083】まず、メッセージの設定がCPU(12
5)に対して表示される。そして前述のメッセージ設定
要求モードと同様に、識別子表が呼び出され、識別子
「1」の内容から表示されていく。そしてキー(65)
とダイヤルパッド(102)の操作により、メッセージ
の固定部分が決まる。ここでは識別子「6」を選択する
ものとする。この例では可変データは不要であって、図
15に示される手順及びフォーマットに従ってメッセー
ジがまず交換機へ送出される。交換機のCPU(37)
では、メッセージ送出要求を認識すると、図15に示さ
れるフォーマットのデータをそのまま被呼端へ、端末
(11)の制御データとして送出する。
【0084】このようにすることにより、被呼端末が通
話中(又どのような状態)であってもメッセージは転送
可能であって、しかも識別子を用いるので転送量も大幅
に削減できる。前述の実施例では、識別子表をROMに
記憶させる例について説明したが、当然RAM(Ran
dom Access Memory)に記憶させるこ
ともできる。しかもこの場合には以下の説明より明らか
となる効果を有する。
【0085】以下に示す説明では、交換機内のフロッピ
ーディスク(39)にデータ端末(45)から識別子−
メッセージの対応を入力すると同時に、各電話端末(1
1)には初期状態において識別子−メッセージの対応が
記憶されていないものとする。ハードウェア的な構成は
前述実施例と同一であるとする。
【0086】まず、フロッピーディクス(39)への識
別子−メッセージの対応関係の入力について説明する。
データ端末(45)は、保守用端末であって、この端末
(45)からメッセージを書き込む時には、オーソライ
ゼーションコードを入力する。例えば、オーソライゼー
ションコードが「0003」の時には、以下の処理が診
断であり、「0002」の時は、カスタマデータのセッ
トそして「0001」の時は、メッセージの書き込みと
いうように決めておく。ここでは、オーソライゼーショ
ンコード「0001」を入力すると、これ以降のデータ
が識別子番号と(固定)メッセージであるとCPU(3
7)は認識する。よって、この内容を、フロッピーディ
スク(39)又はメモリ(41)のRAMで構成された
部分に記憶していく。この記憶内容は、第1表に限定さ
れない。
【0087】このようにして、識別子番号とメッセージ
との対応が決定したなら、この記憶内容を各電話端末
(11)に転送する処理を行う。もっとも、転送という
概念は、交換機内のメッセージについての情報がいつ用
意されるかといったこととは直接関係はない。すなわ
ち、交換機内ではROMに上記内容を蓄積していてもよ
いのは当然である。
【0088】さて、上記記憶内容(識別子番号とメッセ
ージとの対応)の転送は、交換機の電源立上げ時、新規
端末接続時、メッセージの変更、新規事項付加時等に行
うことが好ましい。まず、電源立上げ時の転送について
説明する。交換機の電源が投入されると、図16に示さ
れるように、フロッピーディスク(39)に記憶された
交換プログラム、必要なデータ(前述のメッセージにつ
いてのデータをも含む場合がある。)をロードし、メモ
リ(41)に記憶させる。次に後述するイニシャルプロ
グラムがスタートとし、このプログラムによる処理が完
了後、スーパーバイザーにより、I/O処理、交換処
理、バックグラウンド処理、障害処理等が優先順位に従
って実行される。
【0089】次にイニシャルプログラムについて説明す
る。
【0090】このプログラムは、図17に示されるよう
に、まず、ハードウェア全体のイニシャライズ、特にデ
ータ領域のメモリをクリアするという処理から開始す
る。
【0091】これは、交換プログラム、必要なデータの
ロードだけでは、データ領域の初期状態の内容が保証さ
れないからである。データ領域とは、以下に示すライン
カード等の実装状態についてのデータの記憶領域であっ
て、上記クリアによって、正しいデータの記憶に先立
ち、メモリを初期化している。
【0092】次に、ラインカード(15)、トランクカ
ード(21)等の実装状態をチェックする。このために
CPU(37)から問い合わせ信号を制御信号線(デー
タハイウェイ)を利用してラインカード(15)、トラ
ンクカード(21)に送出する。これに対して、各ライ
ンカード(15)等のCPU(227)は、実装されて
いるという返答をCPU(37)に送り返す。この返答
は例えば、各ラインカード(15)に与えられている固
有の番号等を用いればよい、固有の番号としては、第1
0図に示されるコンパレータ(217)の基準値として
用いている固有アドレスの下位2ビットを省略したもの
を用いればよい。
【0093】ここで、下位2ビットを捨てたのは、この
固有アドレスが、本来電話端末(11)(ポート)に対
して設定されたものであって、この実施例では、1つの
ラインカード(15)に4個の端末(11)が接続する
としたために、固有アドレスの下位2ビット以外のもの
によりラインカード(15)が識別され、下位2ビット
まで含めて電話端末(21)までを識別している。当
然、ラインカード(15)に対して接続される端末(1
1)数が変化すれば固有アドレスの表現も変化するの
で、ここでの固有の番号の表現も変化する。このような
応答をCPU(37)が受けることによって、ラインカ
ード(15)等の実装を確認する。
【0094】これによって、CPU(37)は、カード
の実装についてのマップを得る。次に、電話端末(1
1)の接続状態のチェックについて説明する。
【0095】交換機のCPU(37)は、問い合わせ信
号を制御信号として、各端末(11)に送出する。この
実施例での問い合わせ信号のフォーマットは、図5に従
うのは当然である。これに対し、電話端末(11)のC
PU(125)は、問い合わせ信号を受信すると、例え
ば自己の固有番号を返答として交換機に送出する。(こ
れについては更に後述する。) CPU(37)はこの応答を受けて端末(11)の実装
状態についてのマップをつくる。問い合わせ信号とこれ
に対する応答の一例を図18に示す。このようにしてカ
ード(15)、端末(11)についての実装状態がチェ
ックされ、CPU(37)は実装マップを完成すること
ができる。
【0096】次にCPU(37)は、電話端末(11)
をイニシャライズする。このイニシャライズにより、電
話端末(11)は、送受信可能になる。続いて、CPU
(37)は、フロッピーディスク(39)から読み出さ
れ、メモリ(41)に記憶されているメッセージについ
てのデータを読み出し、端末(11)へ送る。
【0097】このデータの転送は、端末(11)への制
御データの転送として行う。このときのデータフォーマ
ットを図20に示す。
【0098】交換機内のCPU(37)は、まず、12
ビットから成るメッセージ記憶要求命令を発する。これ
がラインカード(15)内のCPU(227)により受
信されてレジスタ(239)に一旦蓄積される。この
後、ピンポン伝送フォーマット中の制御信号用ビットを
用いて、電話回線(109)を介して端末(11)へ送
られる。端末(11)では受信フレームレジスタ(14
3)、12ビットシフトレジスタ(147)等を介し
て、CPU(125)に送られる。
【0099】このような手順により、上記メッセージ記
憶要求、メッセージの識別子番号、メッセージが次々と
端末(11)に送られる。端末(11)のCPU(12
5)は、識別子とメッセージとをRAM(156)内に
記憶していく。そしてメッセージ記憶終了命令を受けた
なら、この処理を終了させる。
【0100】こうして電話端末(11)のCPU(12
5)は、送られてきたデータをRAM(156)に蓄積
する。これにより、交換機と電話端末(11)とは、全
く同一の識別子とメッセージを保有することになる。こ
れでイニシャルプログラムは終了し、通常交換プログラ
ムがスタートする。
【0101】CPU(37)は、交換処理の空き時間を
利用して、原則的に一定周期で実装マップの更新を行っ
ている。すなわち、新規端末(11)の接続、端末(1
1)の接続位置の変更(接続ポートの変更)等を行って
いる。これは、ポート対応で得れば、カスタマデータの
自動変更ということになる。カスタマデータの変更が、
特に新規端末(11)が交換機の支配する系に接続され
た場合に起因するときは、上記のイニシャルプログラム
と同様にして識別子とメッセージとを当該新規端末(1
1)へ転送する。新規端末(11)では、転送されたデ
ータをRAMに蓄積し、交換機、たの端末(11)と同
一のデータを保有することになる。
【0102】ここで、端末(11)が接続されているか
否かのチェックについて詳しく説明する。交換機は一定
周期で各ポートに対し、端末が接続されているか、接続
されていないかをチェックするための問い合わせを行っ
ている。この問い合わせに対し、端末が応答する事によ
り、交換機はそのポートに端末が接続されている事を認
識する。
【0103】図21に問い合わせ時の交換機の動作をフ
ローチャートで示した。平常時(端末を接続したとき
や、端末を抜いた時以外)は、交換機は各ポートに対
し、順々に問い合わせを行っている。交換機に端末を接
続したときには、交換機から見ると、それまで応答のな
かったポートから突然応答が返ってくる事になる。この
場合、交換機は同一ポートに3回問い合わせを繰り返
し、全てに対し応答があれば、上記ポートの先に端末が
接続されたと認識する。
【0104】逆に、交換機から端末を抜いた(端末を切
断した)時には、交換機から見ると、それまで正常な応
答を返していたポートから突然応答が返らなくなる。こ
の場合、交換機は同一ポートに対し、3回続けて問い合
わせを送出し、全てに対し応答がなければ、上記ポート
に接続されていた端末が抜かれたと認識する。
【0105】交換機に新たに多機能ボタン電話を接続す
る場合について説明する。一例として電話回線(10
9)に多機能ボタンを接続する(図2端末Aの位置)も
のとする。接続直後の問い合わせにより交換機は端末が
接続された事を認識し、識別番号送信要求を送ってく
る。これに対して、多機能ボタン電話機(11)はCP
U(125)の制御のもとに、読み出し専用メモリ(1
26)に固定的に記憶している端末識別コード(機種に
ついて固有)を制御信号とし、共通バス(123)、シ
フトレジスタ(149)、送信フレームレジスタ(13
3)の制御信号領域(C)、パリティ付加回路(13
5)、NRZ/DP変換回路(137)、ハイブリッド
回路(139)、電話回線(101)を介して交換機側
に送出する。
【0106】交換機側では、この端末識別コードをライ
ンカード(65)で受信すると、ラインカード(15)
内のCPU(227)によりデータハイウェイ(23
3)、I/O(33)を介して、処理系のCPU(3
7)まで、上記端末識別コードと、これを受信したポー
トの番号(PN)を伝える。
【0107】CPU(37)は上記ポートに新たに多機
能電話が接続されたと認識し、これらの2情報により端
末に対応したデータ(カスタマ−データ等)をメモリ
(41)に設定する。又、制御信号としてI/O(3
3)、データハイウェイ(233)ラインカード(1
5)、電話回線(109)を介し多機能ボタン電話(端
末Aの位置)に端末識別のための識別番号(端末ごとに
異なる)を送出する。
【0108】多機能ボタン電話側では、上記識別番号
を、ハイブリッド(139)、DP/NRZ変換回路
(141)、受信フレームレジスタ(143)、シフト
レジスタ(147)、共通バス(123)を介して電話
端末CPU(125)が受信すると、CPU(125)
は書き替え可能なメモリー((126)CE2 PRO
Mで構成すればよい)内に、上記識別番号を蓄積する。
このメモリーの内容は、電話端末がパワーダウンしても
保持される。これにより上記端末は、電話線を接続する
だけで使用可能な状態となる。
【0109】使用中の多機能ボタン電話を他の場所に移
動する場合について説明する。一例として、電話回線
(109A)につながっていた多機能ボタン電話を電話
海線(109B)につなぎ換える(端末Aの場所から端
末Bの場所に移動する)場合を想定する。
【0110】電話回線(109A)、(109B)は、
それぞれ交換機の端子番号(PN)1,2のポートに接
続されているものとする。この電話機を回線(109
A)からはずすと、前述のような問い合わせにより、交
換機は電話機がPN=1ポートからはずされたと認識す
る。この電話機が回線(109B)に接続されると、問
い合わせにより、PN=2のポートに電話機が接続され
た子とを交換機は認識する。交換機からは、PN=2の
ポートに対して識別番号送出要求を送る。
【0111】これに対し、電話機内にCPU(125)
は、RAM(126)に記憶されている識別番号を制御
データとして交換機に送る。交換機側では、上記識別番
号をラインカード(15)、データハイウェイ(23
3)、I/O(33)を介して、CPU(37)が受信
する。CPU(37)は識別番号から、PN=2のポー
トに接続された端末が、今までPN=1のポートに接続
されていた多機能ボタン電話機であると認識する。そこ
でメモリ(41)に蓄積している端末に対応したデータ
(カスタマ−データ等)の書き替えを行う。
【0112】PN=1の情報として記憶していた内容
を、PN=2の情報に、そっくりそのまま移し換える。
これにより、電話線を接続する動作だけで変更前と同じ
状態で移動後も使用可能となる。当然ながら各キーの機
能の割り当て方も同一である。
【0113】多機能ボタン電話以外の標準電話機等をこ
の実施例での交換機に接続する場合は、上記のような問
い合わせにより、交換機はあるポートに端末が接続され
た事を知り、識別番号送出要求を送り出すが、応答がな
いので、交換機は上記端末を多機能ボタン電話以外の端
末だと認識する。
【0114】このとき、端末に対応したデータが既にセ
ットされていれば、次のポートの問い合わせを行う。も
し、端末に対応したデータがセットされていなければ、
保守端末(45)に対し、端末(電話機)に対応したデ
ータの打ち込み要求を送出し、入力待ちとなる。
【0115】次にメッセージの新規登録、削除、変更等
を交換機側で行う場合について説明する。これは、交換
機の処理としてはI/O処理で実行される。まず、端末
(45)から「ORG」とキーインする。すると、I/
O処理により、「CODE?」と表示される。これに対
して端末(45)から「0001」を打つ。これは、メ
ッセージ入力用のオーソライゼーションコードである。
続いて、I/O処理により、「MODE?」と表示され
る。これは、メッセージの入力が、新規登録か、変更
か、削除化であるかを指定することをI/O処理が要求
している訳である。
【0116】これに対して、端末(45)から、それぞ
れ、「NEW」、「CHG」、「DEL」をキーインす
ればよい。キーインの後、「NUMBER?」と「ME
SSAGE?」という問い合わせがされるので、これに
従って、識別子、メッセージを入力していけばよい。
【0117】このようにしてI/O処理において、メッ
セージの新規登録、変更、削除等が終了したなら、この
旨がバックグラウンドジョブに伝えられ、変換処理のあ
い間に、メッセージ、識別子(変更部分だけでもよい)
が電話端末(11)へ送られる。
【0118】次にディスプレイを持たない電話機、すな
わち、標準電話機がこの実施例での交換系に接続された
場合のメッセージ転送について説明する。ここでは、メ
ッセージを音声に変換して標準電話機に転送するものと
する。このときの全体構成は、図22に示されるよう
に、交換機(13)側に音声合成回路(301)が設け
られている点が特徴である。
【0119】この音声合成回路(301)は、図23に
示されるように、CPU(303)と、ROM(30
5)と、RAM(307)と、I/O(311)とを備
えている。CPU(303)は、ROM(305)内に
記憶されたプログラムに従って処理を行う。又、ROM
(305)内には、音声合成用の単語辞書、規則合成用
パラメータデータそして前述の識別子とメッセージとの
対応をも記憶している。
【0120】もちろん、この対応は、RAM(307)
に記憶させてもよい、RAMに記憶させる場合には、内
容をセットする方法が前述のとおりいくつか考えられ
る。
【0121】メッセージ転送を交換機が行う場合、前述
のように転送先端末の状態をカスタマデータから得てい
る。この結果転送先が標準電話機であると、交換機(1
3)のCPU(37)は、識別子(更に可変データが付
加される場合もある。)を上記の音声合成回路(30
1)に送る。これは、データハイウェイ(233)を介
して行う。CPU(303)はI/O(311)、共通
バス(309)を介して識別子を受け取ると、音声合成
処理を開始する。
【0122】例えば、今、識別子+可変データとして
「50300」がCPU(303)に送られたとする。
まず、これに対して、「5」に対応したメッセージをR
OM(305)から読み出す。そして「カイギチュウ0
3:00マデ」の形に変換する。これを以下に述べるよ
うに、音声合成を行い、8KHz間隔のPCM音声デー
タに変換する。図24には、音声合成の処理フローを示
す。上記のようなメッセージデータに対して、各単語毎
に単語辞書を参照して読みとアクセントとを与える。こ
の例では、「03:00」に対して「サンジ」という読
みが与えられる。
【0123】次に、文節としてのアクセント及びポーズ
が与えられ、話し言葉への変換が行われる。続いて、音
声パラメータをもとに、規則音声合成が行われ、8KH
z間隔のPCMデータ「カイギチュウ サンジマデ」が
得られる。このデータがPCMハイウェイ(17)を介
して、ラインカード(15)に送られる。
【0124】このPCMデータは、ラインカードにおい
て、アナログ音声信号に変換されて、標準電話機(32
1)へ送られ、メッセージ転送が成される。このとき、
登録されたメッセージである事を示す音や案内文をメッ
セージの前に付加してもよい。又、メッセージ送出を標
準電話機(321)において送受話器を置くまで回復し
ても良い。
【0125】以上、この説明の実施例につき説明した
が、この発明は、この実施例に限定されるものではな
い。例えば、交換機のCPUメモリ等をラインカード、
トランクカード等に分散させて、メッセージを各々のカ
ードのメモリに蓄積しても良く、交換機と電話端末の間
の伝送方式、フォーマットとも本発明に限るものではな
い。電話端末においても、CRT、LED、LCD、そ
の他どのようなディスプレイでもよく、キー配列、キー
操作も本実施例に限るものではない。
【0126】メッセージ選択にしても、例えばダイヤル
パッド等で直接識別子を選択してもよく、本方式に限る
ものではない。電話端末に接続できるデータ端末でタブ
レット等についてもなくてもよいことは明白である。
又、メッセージ例、制御信号コードについても本実施例
に限るものではないことは明白である。又、メッセージ
に対する識別子の設定も実施例には限定されない。
【0127】実施例においては、会社内での使用頻度が
高いメッセージを固定メッセージとして捉え、これらを
識別子により識別したが、どのようなメッセージに対し
て識別子を付与するかは、システムにおいて任意に決定
されるものである。又、識別子としては、実施例のよう
に数字を与えてもよいし、記号を用いてもよい。又、メ
モリのアドレスを識別子に用いてもよい。又、メッセー
ジは、電話端末全てについて共通する必要は必ずしもな
く、電話端末により使用できるメッセージに制限をつけ
てもよい。
【0128】
【発明の効果】本発明によれば、メッセージの通信に際
し、回線上伝送するのは識別子と可変メッセージである
ため、より具体的なメッセージを受信者に知らせること
ができるため、受信者はより適切な対応をすることがで
き、かつメッセージのうち固定のものに関しては識別子
を利用するため伝送量の削減をすることができ、よって
伝送時間の短縮が図れることができる。
【0129】例えば、「ただいまがいしゅつちゅう3:
00キシャ」というメッセージを送る場合には、「3:
00」は識別子ではなくキャラクターといった可変メッ
セージで伝送する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の特徴を示す図
【図2】 一実施例に係わるシステムの全体構成図、
【図3】 この実施例で用いている二線式双方向バース
ト伝送方式(ピンポン伝送方式)を説明するための図、
【図4】 ピンポン伝送での信号フォーマット、
【図5】 制御信号がマルチフレーム構成であることを
示す図、
【図6】 NRZ信号とDP信号別を示す図、
【図7】 この実施例で用いるディスプレイ付電話端末
の外観図、
【図8】 図7に示すディスプレイ付電話機の電気的構
成図、
【図9】 図8中のハイブリッド回路(139)周辺の
具体的回路図、
【図10】 図2に示されるシステム中のラインカード
(15)の具体的構成図、
【図11】 図7に示されるディスプレイ付電話端末で
の表示例(ソフトキーの表示例)を示す図、
【図12】 交換機内に記憶されたポート対応のカスタ
マデータ、及びセット中メッセージを示す図、
【図13】 状態遷移図
【図14】 メッセージ設定要求時のデータフォーマッ
トを示す図、
【図15】 メッセージ送出要求時のデータフォーマッ
トを示す図、
【図16】 交換機内のCPU(37)の処理を説明す
るためフローチャートを示す図、
【図17】 図16でのイニシャルプログラムの具体的
処理手順を示す図、
【図18】 実装マップ作成時の問い合わせ及び応答の
フォーマットを示す図、
【図19】 図2に示す端末(45)からメッセージを
入力する際の具体的入力手順例を示す図、
【図20】 交換機側から端末側へ識別子−メッセージ
を初期設定する場合に用いる信号のフォーマットを示す
図、
【図21】 交換動作のあい間等に行われる端末の接続
状態をチェックし、カスタマデータを自動的に更新する
処理の流れを示す図、
【図22】 端末として標準電話機が混在する場合の全
体構成図、
【図23】 図22中の音声合成回路(301)の具体
的構成図、
【図24】 図23の音声合成回路において、メッセー
ジデータからPCM音声データを得るための処理を示す
図である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一の固定メッセージと前記固
    定メッセージに対応して設けられた識別子とを記憶する
    記憶手段を利用し、交換装置に接続された電話端末間の
    電話回線の少なくとも一部にて前記識別子によるメッセ
    ージ伝送が可能な電話交換システムにおいて、 前記電話端末のうち被呼端末は、 可変メッセージを入力する入力手段と、 固定メッセージに対応する識別子を特定する特定手段
    と、 前記入力手段により入力された可変メッセージと特定手
    段により特定された識別子とを送信する第一の送信手段
    と、 前記交換装置は、 前記電話端末でのメッセージ設定状況を記憶する第一の
    記憶手段と、 前記第一の送信手段により送られてきた可変メッセージ
    と識別子とを記憶する第二の記憶手段と、 前記固定メッセージと前記可変メッセージとを相互に関
    連付けて表示するための表示情報を前記電話端末のうち
    発呼端末に送信する第二の送信手段とを有し、前記電話
    端末のうち発呼端末は、 前記メッセージが表示可能な表示手段を有し、 前記発呼端末から前記被呼端末に対し呼びがかけられた
    際に前記交換装置にて前記第一の記憶手段のメッセージ
    設定状況に基づきメッセージが設定されていると判断さ
    れた場合は、前記発呼端末の表示手段にて前記表示情報
    により前記固定メッセージと前記可変メッセージとを相
    互に関連付けて表示することを特徴とする電話交換シス
    テム。
  2. 【請求項2】 更に前記被呼端末の送信手段は前記固定
    メッセージに対応する識別子のみの送信を可能とし、前
    記発呼端末の表示手段にて前記固定メッセージのみの表
    示も可能であることを特徴とする請求項1記載の電話交
    換システム。
  3. 【請求項3】 前記被呼端末は、前記識別子に対応する
    前記固定メッセージと前記可変メッセージとによる前記
    発呼端末の表示手段での表示内容とほぼ同じ内容を表示
    する表示内容確認手段を有することを特徴とする請求項
    1記載の電話交換システム。
  4. 【請求項4】 他の電話端末から呼びをかけられたとき
    にメッセージが設定されている場合、少なくとも電話回
    線を介して伝送可能な識別子に対応する固定メッセージ
    を前記他の電話端末の表示手段にて表示される電話交換
    システムで用いられる電話端末装置において、 可変メッセージを入力する入力手段と、 前記固定メッセージに対応する前記識別子を特定する特
    定手段と、 前記他の電話端末の表示手段にて前記識別子に対応する
    前記固定メッセージと前記可変メッセージとを相互に関
    連付けて表示させるために、前記特定手段にて特定され
    た前記識別子と前記入力手段により入力された前記可変
    メッセージとを相互に関連付けて送信する送信手段とを
    有することを特徴とする電話端末装置。
  5. 【請求項5】 前記他の電話端末の表示手段にて前記固
    定メッセージのみの表示を可能とするため前記送信手段
    は更に前記固定メッセージに対応する識別子のみ送信も
    可能であることを特徴とする請求項4記載の電話端末装
    置。
  6. 【請求項6】 前記識別子に対応する前記固定メッセー
    ジと前記可変メッセージとによる前記他の電話端末の表
    示手段での表示内容とほぼ同じ内容を表示する表示内容
    確認手段を有することを特徴とする請求項4記載の電話
    端末装置。
  7. 【請求項7】 電話回線を介して伝送可能な固定メッセ
    ージに対応する識別子が特定されている他の電話端末に
    呼びをかけた場合、前記他の電話端末から送られてくる
    前記識別子により前記固定メッセージが少なくとも自己
    の表示手段にて表示される電話交換システムで用いられ
    る電話端末装置において、 前記他の電話端末にて可変メッセージが入力されている
    場合は、前記識別子に対応する固定メッセージと前記可
    変メッセージとを前記表示手段にて相互に関連付けて表
    示する表示手段を有することを特徴する電話端末装置。
  8. 【請求項8】 表示手段と、固定メッセージと前記固定
    メッセージを識別する識別子との対応関係を記憶する記
    憶手段とを有する複数の電話端末を含み、メッセージ通
    信を行う電話交換システムであって、 発信電話端末は、 前記固定メッセージに対応する識別子に続いて可変メッ
    セージが入力可能な入力手段と、 前記識別子と可変メッセージとからなるメッセージ情報
    を送信する送信手段と、 受信電話端末は、 前記メッセージ情報を受信する受信手段と、 前記メッセージ情報のうち識別子に基づき前記記憶手段
    から固定メッセージを読み出し、前記固定メッセージと
    前記メッセージ情報の可変メッセージとを相互に関連付
    けて前記表示手段にて表示する制御手段を有することを
    特徴とする電話交換システム。
  9. 【請求項9】 固定メッセージと前記固定メッセージを
    識別する識別子との対応関係を記憶する記憶手段と、 前記識別子と可変メッセージとを受信する受信手段と、 前記固定メッセージと前記可変メッセージとのうち少な
    くともいずれか一を表示する表示手段と、 前記受信手段にて受信する前記識別子に対応する固定メ
    ッセージを読みだし、前記固定メッセージと前記メッセ
    ージ情報の可変メッセージとを相互に関連付けて前記表
    示手段にて表示する制御手段を有することを特徴とする
    電話端末装置。
  10. 【請求項10】 更に前記受信手段は前記固定メッセー
    ジのみの受信を可能にし、前記表示手段は前記固定メッ
    セージのみの表示を可能とすることを特徴とする請求項
    9記載の電話端末装置。
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