JPH0828816A - 流動床焼却装置及び流動床焼却方法 - Google Patents

流動床焼却装置及び流動床焼却方法

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JPH0828816A
JPH0828816A JP16768194A JP16768194A JPH0828816A JP H0828816 A JPH0828816 A JP H0828816A JP 16768194 A JP16768194 A JP 16768194A JP 16768194 A JP16768194 A JP 16768194A JP H0828816 A JPH0828816 A JP H0828816A
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JP
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flow velocity
velocity region
small flow
small
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JP16768194A
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Inventor
Norio Maki
教雄 牧
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Kurabo Industries Ltd
Kurashiki Spinning Co Ltd
Original Assignee
Kurabo Industries Ltd
Kurashiki Spinning Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流動床部内での流動砂の流動不良を効果的に
防止することができる流動床焼却装置及び流動床焼却方
法を提供する。 【構成】 流動床焼却装置の流動床部21b,31b,
41b,51bの散気領域を少なくとも小流速領域10
0,200,300,400,500と大流速領域10
2,202,302,402,502とに分け、大流速
領域を小流速領域よりも流動床の流速を大きくして、流
動床部の上部で流動不良が生じないように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、汚泥類、液状又は固形
廃棄物の焼却に使用されるものであって、複数の散気管
からの流動空気の流出により、媒体である硅砂を高温の
流動状態に保ち、この中に焼却物を投入して瞬時に完全
焼却する流動床焼却装置及び流動床焼却方法に関する。
【0002】
【従来の技術】流動床焼却装置は、同じ焼却量、同じ流
動空気量で炉床面積を大きくすると、一般的に、炉床の
熱容量が増大し安定化する。しかし、流動空気の空筒速
度が低下し、流動砂の活動力が低下し、最後には流動化
しなくなるといった問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この対策として、流動
空気量を増加させることにより砂が流動することにな
る。しかしながら、余分な空気の加熱が必要になり、油
消費量が増大し、装置が大型化するといった欠点があ
る。これを解決するため、炉本体の流動床部を逆円錐形
状又は逆角錐形状に構成することにより、流動床部の下
部では、必要十分な運動エネルギーや運動量を流動砂に
与えて、流動砂を流動させる流動空気の流速を流動床部
の流動化開始速度より十分大きくすることができる。し
かしながら、流動床部の上部での空筒速度は、結果とし
て下部より低下することになる。すなわち、散気管より
流出した流動空気の散気状態が平均的な分布であれば、
散気管直上の部分は十分な流動をするが、その他の部分
すなわち散気管直上の部分の周囲部分では流動不良にな
るといった問題があった。従って、本発明の目的は、上
記問題を解決することによって、流動床部内での流動砂
の流動不良を効果的に防止することができる流動床焼却
装置及び流動床焼却方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、流動床焼却装置の流動床部の散気領域を
少なくとも小流速領域と大流速領域とに分け、大流速領
域を小流速領域よりも散気管から流出する気体の流速を
大きくして、流動床部の上部で流動不良が生じないよう
に構成する。すなわち、請求項1にかかる発明は、流動
床焼却炉本体はその内部空間が下部面積より上部面積が
大きくなるように傾斜した流動床部を有し、該流動床部
の下部に複数の散気管を備え、該散気管より流出する気
体の流速が小さな小流速領域と該小流速領域より大きな
流速の大流速領域との2つの領域を上記流動床部の内部
に形成し、かつ、上記小流速領域を流動床部の中央側に
配置するとともに、上記大流速領域を小流速領域の大略
周囲に配置するようにしたことを特徴とする。請求項2
にかかる発明は、請求項1の発明において、上記散気管
の散気ノズル孔の数が、上記小流速領域より上記大流速
領域のほうが大きくなるように配置している。請求項3
にかかる発明は、請求項1の発明において、上記散気管
の各散気ノズル径の開口面積が、上記小流速領域より上
記大流速領域のほうが大きくなるように構成している。
【0005】請求項4にかかる発明は、請求項1〜3の
いずれかの発明において、上記流動床部の内部形状が円
形であり、上記流動床部の上記小流速領域は円形よりな
り、上記大流速領域は円形小流速領域の周りを囲む円環
状よりなるように構成している。請求項5にかかる発明
は、請求項1〜3のいずれかの発明において、上記流動
床部の内部形状が円形であり、上記流動床部の上記小流
速領域は複数に分割された円形部分よりなり、該各円形
部分の周囲部分が上記大流速領域であるように構成して
いる。請求項6にかかる発明は、請求項1〜3のいずれ
かの発明において、上記流動床部の内部形状が矩形であ
り、上記流動床部の上記小流速領域は上記流動床部の上
記矩形と相似の矩形であり、上記大流速領域は矩形の小
流速領域の周りを囲む相似の矩形枠形状よりなるように
構成している。請求項7にかかる発明は、請求項1〜3
のいずれかの発明において、上記流動床部の内部形状が
矩形であり、上記流動床部の上記小流速領域は複数に分
割された矩形部分よりなり、該各矩形部分を囲む部分が
上記大流速領域であるように構成している。
【0006】請求項8にかかる発明は、請求項1〜7の
いずれかの発明において、上記流動床部の内部形状が円
形であり、上記流動床部の内部は、散気管より流出する
気体の流速が、上記大流速領域の流速と上記小流速領域
の流速との中間の流速である中間流速領域をさらに有
し、該中間流速領域が、上記小流速領域と大流速領域と
の間に形成されるように構成している。請求項9にかか
る流動床焼却方法の発明は、流動床焼却炉本体はその内
部空間が下部面積より上部面積が大きくなるように傾斜
した流動床部を有し、該流動床部の下部に複数の散気管
を備える流動床焼却装置を使用する流動床焼却方法にお
いて、上記散気管より流出する気体の流速が小さな小流
速領域と該小流速領域より大きな流速の大流速領域との
2つの領域を上記流動床部の内部に形成し、かつ、上記
小流速領域を流動床部の流動良好部分に配置するととも
に、上記大流速領域を小流速領域の大略周囲の流動不良
部分に配置するようにしたことを特徴とする。請求項1
0にかかる流動床焼却方法の発明は、流動床焼却炉本体
はその内部空間が下部面積より上部面積が大きくなるよ
うに傾斜した流動床部を有し、該流動床部の下部に複数
の散気管を備える流動床焼却装置を使用する流動床焼却
方法において、上記散気管より流出する気体の流速が小
さな小流速領域と該小流速領域より大きな流速の大流速
領域との2つの領域を上記流動床部の内部に形成し、か
つ、上記小流速領域を流動床部の中央側に配置するとと
もに、上記大流速領域を小流速領域の大略周囲に配置す
るようにしたことを特徴とする。
【0007】
【発明の効果】本発明の構成によれば、流動床部の散気
領域を小流速領域と大流速領域とに分割し、大流速領域
での流動気体の流速を小流速領域の流速よりも大きくす
るように構成している。よって、大流速領域での流動床
例えば流動砂の運動量や運動エネルギーが非常に大きく
なり、流動床部の上部において、上記散気管の直上の部
分の周囲部分において従来発生していたいわゆる流動砂
を流動させるための流動空気の流速が低下するデッド部
分がなくなり、良好な流動砂の運動分布が得られる。よ
って、少ない流動空気で汚泥処理能力を増大させかつ流
動床部を効果的に流動化させることができ、汚泥の負荷
変動にも十分対応することができる。また、従来では、
流動床部では流動砂の上下方向のエネルギー伝達速度に
比べて横方向のエネルギー伝達速度は1/10位と低い
欠点を持っていた。これに対して、本発明によれば、流
動床部内に流動砂の運動量分布を形成することができる
ため、運動エネルギーや運動量の多い所から少ない所へ
流動砂が移動し、砂の循環現象が発生する。その結果、
流動床部での流動砂の横方向のエネルギー伝達速度を上
昇させることができる。また、本発明によれば、流動床
部の中央部の周囲部分すなわち上記大流速領域で流動砂
は十分な運動エネルギーと熱エネルギーとを獲得し、運
動エネルギーの差で中央部すなわち小流速領域に砂が移
動するので、燃料油消費量が従来より減少し、その結
果、排ガス温度も低下することになる。
【0008】
【実施例】以下に、本発明にかかる実施例を図1〜図1
0に基づいて詳細に説明する。本実施例にかかる流動床
焼却装置は、図1に示す焼却システムに使用されるもの
であって、焼却物10がコンベヤ11にて流動床焼却装
置1のフリーボード1a内に搬入され、散気装置の散気
管2からの散気により流動床3が流動した状態で燃焼が
行われ、燃焼ガスは熱交換器12内で熱交換される。そ
して、その後、集塵機14で集塵されたのち誘引ファン
15を介して煙突16より排気される一方、固形分は集
塵機14より回収され廃棄される。図中、13は熱交換
器用流動ブロア、70は燃料油を供給する助燃バーナで
ある。この流動床焼却装置1の詳細を図2に示す。図2
において、流動床焼却装置1は、耐火レンガ、不定型耐
火物等の耐火物よりなる炉本体21を備え、該炉本体2
1の上部は円筒形状として浮遊燃焼ゾーンであるフリー
ボード部21aとし、下部は流動燃焼ゾーンとして下方
に向かうに従い径が小さくなる円錐形状の筒型の流動床
部21bとする。この流動床部21bは、下部面積より
上部面積が徐々に大きくなるように平滑に傾斜した側面
を有している。側面の傾斜角度としては、0度より大き
く、45度以下が好ましい。
【0009】次に、流動床部21bを詳細に説明する
が、説明のために構造を単純化したのが図3(B),
(C)であり、実例にかかる構造を示すのが図4であ
る。この流動床部21bには、1つの散気ヘッダ22a
より複数分岐した散気管22b,…,22bを所定間隔
に配置して散気装置22を構成している。各散気管22
bには、水平方向または下部方向に開孔した多数のノズ
ルが形成されており、該ノズルより流動空気が流出され
る。これらの散気管22bによる流速が、散気管22b
の配置面において、流動床部21bの中央側の小流速領
域と周囲側の大流速領域との少なくとも2つに分割し
て、大流速領域を小流速領域よりも流速を大きくして、
流動床部21bの上部において流動不良が生じないよう
にしている。なお、流動床部の大きさに応じて又は必要
に応じて、散気ヘッダを2つ以上備えるようにしてもよ
いとともに、2つ以上の散気ヘッダを互いに流動床部を
挟んで対向させて、散気管を配置するようにしてもよ
い。流速を大きくするためには、(i)散気管のノズル
径を大きくするか、又は、(ii)散気管のノズルの配
置ピッチを小さくするか、又は(iii)散気管のノズ
ルの配置ピッチの列を複数にするか、などのいずれかの
方法が考えられる。この第1実施例では、ノズル径を大
きくする場合について説明する。また、流動床部の内部
の領域の分割数としては2〜6程度が好ましい。また、
その領域の分割形状としては、流動床部の内部の形状と
相似形状に分割することが好ましい。
【0010】本発明にかかる第1実施例としては、図3
(C)に示すように、流動床部21bの内部が円形状
で、これを等心円に3分割した場合について説明する。
すなわち、流動床部21bの内部を、円形の小流速領域
(第3ゾーン)100と、該小流速領域100を囲むよ
うに形成された円環状の中間流速領域(第2ゾーン)1
01と、この中間流速領域101を囲むように円環状に
形成された大流速領域(第1ゾーン)102とに分割す
る。図3(B),(C)に示すように、流動床部21b
の底面の半径をrとしたとき、第3ゾーン100の外径
は1/3rとし、第2ゾーン101の内径は1/3r、
外径は2/3rとし、第1ゾーン102の内径は2/3
rとし、外径はrとする。この結果、第3ゾーン100
の中点の半径値はr1=0、第2ゾーン101の中点の
半径値はr2=(1/2)r、第1ゾーン102の中点
の半径値はr3=(5/6)rとなる。図3(C)は構
造を単純化したため、散気管22bの数を4本に簡略化
しているが、第1実施例としては、図4のように散気管
22b1〜22b12が12本あり、それぞれ流動床部の
内部形状に従って、散気ヘッダ22aの中央部分より分
岐した散気管22b6,22b7からそれぞれ端部の散気
管22b1,22b12に向かうに従い短くなるようにし
ている。図5に示すように、散気管22bの散気ノズル
は、ゾーンに応じてノズル径の大きさを変化させてお
り、第1ゾーン102では、ノズル径Cが6.9mm、
ノズルピッチPが20mmであり、第2ゾーン101で
は、ノズル径Cが6.26mm、ノズルピッチPが20
mmであり、第3ゾーン100では、ノズル径Cが5.
15mm、ノズルピッチPが20mmである。すなわ
ち、第3ゾーン100から第1ゾーン101に向かうに
従い流速が大きくなるように、ノズルを分布させてい
る。
【0011】この流速の分布は、例えば、半径rに対し
て一次式:
【数1】 のように分布させる。ここで
【数2】 は流動床部の上部平均流速であって流動化開始速度以上
であって、例えば0.5m/secとする。aは係数で
あって正の数である。なお、rに対して高次式、指数関
数式の設定も可能である。流動化開始速度と流動空気温
度との関係を砂の粒径別に一例として図6に示す。
【0012】第1実施例として3分割した場合には、そ
の分布の中点の半径値rに対して設定流速vは
【数3】 とする。よって、
【数4】
【数5】 となる。
【数6】 となる。
【数7】 となる。ここで、
【数8】 は流動床部の下部平均流速であって0.8m/secで
ある。これより、a=0.317=54/(5×34)
であるから、
【数9】 となる。
【0013】従って、上記実施例においては、図3
(D)に示すように、各流速v1,v2,v3を上記した
ように分布させると、大流速領域での流動砂の運動量や
運動エネルギーが非常に大きくなり、流動床部の上部に
おいて、上記散気管の直上の部分の周囲部分すなわち上
記半径rの流動床部下部に相当する部分の外側部分にお
いて従来発生していたいわゆる流動砂を流動させる流動
空気の流速が低下するデッド部分がなくなり、良好な流
動砂の運動分布が得られる。よって、少ない流動空気で
汚泥処理能力を増大させかつ流動床部を効果的に流動化
させることができ、汚泥の負荷変動にも十分対応するこ
とができる。また、従来では、流動床部では流動砂の上
下方向のエネルギー伝達速度に比べて横方向のエネルギ
ー伝達速度は1/10位と低い欠点を持っていた。これ
に対して、本実施例によれば、流動床部内に流動砂の運
動量分布を形成することができるため、運動エネルギー
や運動量の多い所から少ない所へ流動砂が移動し、砂の
循環現象が発生する。その結果、流動床部での流動砂の
横方向のエネルギー伝達速度を上昇させることができ
る。
【0014】また、流動床へのエネルギー補給は、一般
的に側壁の補助バーナ(図1における助燃バーナ70に
相当)より油を入れ、昇温させるが、この側壁の補助バ
ーナの加熱範囲は約50cmφ位である。したがって、
炉内径が1m位までは、炉中心に対して0度,90度,
180度,270度の位置に各1本の側壁の補助バーナ
があれば砂の加熱及び昇温には問題がない。しかしなが
ら、それ以上の炉内径、特に、炉内径2m以上になる
と、砂の横方のエネルギー伝達によって側壁部の砂は加
熱及び昇温されているが、砂の横方向のエネルギー伝達
は不良であるため、中央部へのエネルギー補給が不良と
なり、燃料油消費量が増大し排ガス温度が上昇するとい
った問題があった。しかしながら、本実施例によれば、
流動床部の中央部の周囲部分すなわち上記大流速領域で
砂は十分な運動エネルギーと熱エネルギーとを獲得し、
運動エネルギーの差で中央部すなわち小流速領域に砂が
移動するので、燃料油消費量が従来より減少し、その結
果、排ガス温度も低下することになる。なお、焼却条件
を同一にした場合における本実施例の実例と従来例との
比較例を表1に示す。
【0015】
【表1】 流動床部の下部では、流動床流動化開始速度より十分に
速い流速となり、必要十分な運動エネルギーや運動量を
流動砂に与えることができるとともに、流動床部の上部
では、空筒速度は結果として炉下部より低下することに
なる。
【0016】以下に、散気装置の実例を挙げる。表2は
図4の丸型流動床部に使用する散気装置の種々の設計値
であり、表3〜5は第1〜3ゾーンにおける各の散気管
の長さを示す。なお、図4内に記載した数値は散気装置
の実例の寸法(単位はmm)である。
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】
【表5】
【0021】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その他種々の態様で実施できる。流動床焼
却装置31の流動床部としては、丸型に限らず図7
(B),(C)に示すように第2実施例として角型のも
のでもよい。この角型流動床部31bは、その内部を、
正方形の小流速領域(第3ゾーン)300と、該小流速
領域300を囲むように形成された四角枠状の中間流速
領域(第2ゾーン)301と、この中間流速領域301
を囲むように四角枠状に形成された大流速領域(第1ゾ
ーン)302とに分割する。図7(B)に示すように、
流動床部31bの底面の一辺の1/2の寸法をLとした
とき、第3ゾーン300の外径は1/3Lとし、第2ゾ
ーン301の内側寸法径は1/3L、外側寸法は2/3
Lとし、第1ゾーン302の内側寸法は2/3Lとし、
外側寸法はLとする。この結果、第3ゾーン300の中
点の半径値はL1=0、第2ゾーン301の中点の半径
値はL2=(1/2)L、第1ゾーン302の中点の半
径値はL3=(5/6)Lとなる。図7(C)は構造を
単純化したため、散気管22bの数を4本に簡略化して
いるが、第2実施例としては、図4の第1実施例の実例
のように散気管22b1〜22b12が12本配置されて
いるが、流動床部の内部形状が円形ではなく正方形であ
るため、上記第1実施例の実例とは異なり、各散気管の
長さ寸法は同一となっている。図5に示すように、散気
管22bの散気ノズルは、ゾーンに応じてノズル径の大
きさを第1実施例の実例と同様に変化させてている。
【0022】以下に、この第2実施例にかかる散気装置
の実例を挙げる。表6は図4の丸型流動床部と同数の散
気管を図7(B),(C)の角型流動床部に適用した場
合の散気装置の種々の設計値であり、表7〜9は第1〜
3ゾーンにおける各の散気管の長さを示す。
【0023】
【表6】
【0024】
【表7】
【0025】
【表8】
【0026】
【表9】
【0027】また、流動床部の内部は、その内部形状に
相似形状に分割した領域を形成するものに限らず、図8
(A),(B)に示すように、第3実施例として、丸型
流動床部において、その中央部分に4個の2重の円形部
分を形成して、各2重円の内側の円形部分を第3ゾーン
200、外側の円環状部分を第2ゾーン201、その他
の部分を第3ゾーン202として領域を分けるようにし
てもよい。さらに、本発明の第4実施例として、炉本体
51の流動床部51bが図9(A),(B)に示すよう
に長方形状とし、小流速領域500が上記長方形と相似
の長方形、中間流速領域501が小流速領域500を囲
む長方形枠形状、大流速領域502がさらに中間流速領
域501を囲む長方形枠形状としてもよい。さらに、本
発明の第5実施例として、炉本体41の流動床部41b
が図10(A),(B)に示すように長方形状とし、3
個の小流速領域400が上記長方形とは相似ではない正
方形、中間流速領域401が小流速領域400を囲む正
方形枠形状、大流速領域402がさらに中間流速領域4
01を囲むその他の部分により形成するようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例にかかる流動床焼却装置を
含む焼却装置の概略図である。
【図2】 図1に示す流動床焼却装置の側面図である。
【図3】 (A)は本発明の第1実施例にかかる流動床
部の炉上部平均流速グラフ、(B)は流動床部の側面
図、(C)は流動床部の概略平面図、(D)は流動床部
を3分割の領域に分けたときの流速の分布図である。
【図4】 第1実施例にかかる流動床部の実例の平面図
である。
【図5】 散気管のノズル径とノズルピッチとを示す説
明図である。
【図6】 3種類の粒径における流動化開始速度と流動
空気温度との関係を示すグラフである。
【図7】 (A)は本発明の第2実施例にかかる炉上部
平均流速グラフ、(B)は流動床部の側面図、(C)は
流動床部の概略平面図、(D)は流動床部を3分割の領
域に分けたときの流速の分布図である。
【図8】 (A)は本発明の第3実施例にかかる流動床
部の側面図、(B)は該流動床部の平面図である。
【図9】 (A)は本発明の第4実施例にかかる流動床
部の側面図、(B)は該流動床部の平面図である。
【図10】 (A)は本発明の第5実施例にかかる流動
床部の側面図、(B)は該流動床部の平面図である。
【符号の説明】
1…流動床焼却装置、1a,21a…フリーボード、2
…散気管、3…流動床、10…焼却物、11…コンベ
ヤ、12…熱交換器、13…流動ブロア、14…集塵
機、15…誘引ファン、16…煙突、21,31,4
1,51…炉本体、21b,31b,41b,51b…
流動床部、22…散気装置、22a…散気ヘッダ、22
b…散気管、70…助燃バーナ、100,200,30
0,400,500…小流速領域、101,201,3
01,401,501…中間流速領域、102,20
2,302,402,502…大流速領域。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動床焼却炉本体(21,31,41,
    51)はその内部空間が下部面積より上部面積が大きく
    なるように傾斜した流動床部(21b,31b,41
    b,51b)を有し、該流動床部の下部に複数の散気管
    (22b)を備え、該散気管より流出する気体の流速が
    小さな小流速領域(100,200,300,400,
    500)と該小流速領域より大きな流速の大流速領域
    (102,202,302,402,502)との2つ
    の領域を上記流動床部の内部に形成し、かつ、上記小流
    速領域を流動床部の中央側に配置するとともに、上記大
    流速領域を小流速領域の大略周囲に配置するようにした
    ことを特徴とする流動床焼却装置。
  2. 【請求項2】 上記散気管の散気ノズル孔の数が、上記
    小流速領域より上記大流速領域のほうが大きくなるよう
    に配置した請求項1に記載の流動床焼却装置。
  3. 【請求項3】 上記散気管の各散気ノズル径(C)の開
    口面積が、上記小流速領域より上記大流速領域のほうが
    大きくなるようにした請求項1に記載の流動床焼却装
    置。
  4. 【請求項4】 上記流動床部(21b)の内部形状が円
    形であり、上記流動床部の上記小流速領域(100)は
    円形よりなり、上記大流速領域(102)は円形小流速
    領域の周りを囲む円環状よりなる請求項1〜3のいずれ
    かに記載の流動床焼却装置。
  5. 【請求項5】 上記流動床部(21b)の内部形状が円
    形であり、上記流動床部の上記小流速領域(200)は
    複数に分割された円形部分よりなり、該各円形部分の周
    囲部分が上記大流速領域(202)である請求項1〜3
    のいずれかに記載の流動床焼却装置。
  6. 【請求項6】 上記流動床部(31b,51b)の内部
    形状が矩形であり、上記流動床部の上記小流速領域(3
    00,500)は上記流動床部の上記矩形と相似の矩形
    であり、上記大流速領域(302,502)は矩形の小
    流速領域の周りを囲む相似の矩形枠形状よりなる請求項
    1〜3のいずれかに記載の流動床焼却装置。
  7. 【請求項7】 上記流動床部(41b)の内部形状が矩
    形であり、上記流動床部の上記小流速領域(400)は
    複数に分割された矩形部分よりなり、該各矩形部分を囲
    む部分が上記大流速領域(402)である請求項1〜3
    のいずれかに記載の流動床焼却装置。
  8. 【請求項8】 上記流動床部(21b)の内部形状が円
    形であり、上記流動床部の内部は、散気管より流出する
    気体の流速が、上記大流速領域の流速と上記小流速領域
    の流速との中間の流速である中間流速領域(101,2
    01,301,401,501)をさらに有し、該中間
    流速領域が、上記小流速領域と大流速領域との間に形成
    されるようにした請求項1〜7のいずれかに記載の流動
    床焼却装置。
  9. 【請求項9】 流動床焼却炉本体(21,31,41,
    51)はその内部空間が下部面積より上部面積が大きく
    なるように傾斜した流動床部(21b,31b,41
    b,51b)を有し、該流動床部の下部に複数の散気管
    (22b)を備える流動床焼却装置を使用する流動床焼
    却方法において、 上記散気管より流出する気体の流速が小さな小流速領域
    (100,200,300,400,500)と該小流
    速領域より大きな流速の大流速領域(102,202,
    302,402,502)との2つの領域を上記流動床
    部の内部に形成し、かつ、上記小流速領域を流動床部の
    流動良好部分に配置するとともに、上記大流速領域を小
    流速領域の大略周囲の流動不良部分に配置するようにし
    たことを特徴とする流動床焼却方法。
  10. 【請求項10】 流動床焼却炉本体(21,31,4
    1,51)はその内部空間が下部面積より上部面積が大
    きくなるように傾斜した流動床部(21b,31b,4
    1b,51b)を有し、該流動床部の下部に複数の散気
    管(22b)を備える流動床焼却装置を使用する流動床
    焼却方法において、 上記散気管より流出する気体の流速が小さな小流速領域
    (100,200,300,400,500)と該小流
    速領域より大きな流速の大流速領域(102,202,
    302,402,502)との2つの領域を上記流動床
    部の内部に形成し、かつ、上記小流速領域を流動床部の
    中央側に配置するとともに、上記大流速領域を小流速領
    域の大略周囲に配置するようにしたことを特徴とする流
    動床焼却方法。
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