JPH08288143A - 可変インダクター - Google Patents
可変インダクターInfo
- Publication number
- JPH08288143A JPH08288143A JP9099795A JP9099795A JPH08288143A JP H08288143 A JPH08288143 A JP H08288143A JP 9099795 A JP9099795 A JP 9099795A JP 9099795 A JP9099795 A JP 9099795A JP H08288143 A JPH08288143 A JP H08288143A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- spiral coil
- variable inductor
- magnetostriction
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型で、高周波に対応させることができ、し
かも電気的な手段によってインダクタンスを変化させる
ことのできる可変インダクターを提供する。 【構成】 圧電体基板1の両面に、それぞれ電極2a、
2bを形成する。電極2aの上に、磁歪を有する強磁性
体からなる磁歪層3aを形成する。磁歪層3aの上の中
央部に、角型スパイラルコイル4を形成する。このスパ
イラルコイル4の一端を、スパイラルコイル4と同じ材
質からなる入出力端子5aに接続する。磁歪層3aの上
に、スパイラルコイル4を覆うようにして磁歪層3bを
形成し、磁歪層3bに形成されたスルーホール6を介し
てスパイラルコイル4の他端を入出力端子5bに接続す
る。入出力端子5a、5bも磁歪層3aの上に形成す
る。
かも電気的な手段によってインダクタンスを変化させる
ことのできる可変インダクターを提供する。 【構成】 圧電体基板1の両面に、それぞれ電極2a、
2bを形成する。電極2aの上に、磁歪を有する強磁性
体からなる磁歪層3aを形成する。磁歪層3aの上の中
央部に、角型スパイラルコイル4を形成する。このスパ
イラルコイル4の一端を、スパイラルコイル4と同じ材
質からなる入出力端子5aに接続する。磁歪層3aの上
に、スパイラルコイル4を覆うようにして磁歪層3bを
形成し、磁歪層3bに形成されたスルーホール6を介し
てスパイラルコイル4の他端を入出力端子5bに接続す
る。入出力端子5a、5bも磁歪層3aの上に形成す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種電子回路に用いら
れる可変インダクターに関する。特に、小型で、電気的
な手段によってインダクタンスを変化させることのでき
る可変インダクターに関する。
れる可変インダクターに関する。特に、小型で、電気的
な手段によってインダクタンスを変化させることのでき
る可変インダクターに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化、高周波化に伴
い、電子機器に用いられる可変インダクターに対して
も、より一層の小型化が求められるようになってきた。
従来の可変インダクターは、線材(直径:20〜30μ
m以上)をソレノイド状に巻いて作製されたコイルと、
前記コイルの中心にネジ加工された状態で配置されたフ
ェライトとにより構成されており、前記フェライトを回
転させてコイル内の位置を変えることにより、インダク
タンスが変化するようにされている。
い、電子機器に用いられる可変インダクターに対して
も、より一層の小型化が求められるようになってきた。
従来の可変インダクターは、線材(直径:20〜30μ
m以上)をソレノイド状に巻いて作製されたコイルと、
前記コイルの中心にネジ加工された状態で配置されたフ
ェライトとにより構成されており、前記フェライトを回
転させてコイル内の位置を変えることにより、インダク
タンスが変化するようにされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の可変インダクターでは、線材をソレノイド状に巻
いて作製したコイルと強磁性体バルクとが用いられてい
るため、小型化、高周波化が困難であるといった問題点
があった。また、インダクタンスを変化させるにはネジ
状のフェライトを回転させる必要があるため、電子回路
によってインダクタンスを変化させることは不可能であ
った。
従来の可変インダクターでは、線材をソレノイド状に巻
いて作製したコイルと強磁性体バルクとが用いられてい
るため、小型化、高周波化が困難であるといった問題点
があった。また、インダクタンスを変化させるにはネジ
状のフェライトを回転させる必要があるため、電子回路
によってインダクタンスを変化させることは不可能であ
った。
【0004】本発明は、従来技術における前記課題を解
決するため、小型で、高周波に対応させることができ、
しかも電気的な手段によってインダクタンスを変化させ
ることのできる可変インダクターを提供することを目的
とする。
決するため、小型で、高周波に対応させることができ、
しかも電気的な手段によってインダクタンスを変化させ
ることのできる可変インダクターを提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る可変インダクターの構成は、磁歪を有
する強磁性体と、前記強磁性体を励磁するコイルと、前
記強磁性体に応力を印加する圧電体と、前記圧電体に電
圧を印加する手段とを少なくとも備えたものである。
め、本発明に係る可変インダクターの構成は、磁歪を有
する強磁性体と、前記強磁性体を励磁するコイルと、前
記強磁性体に応力を印加する圧電体と、前記圧電体に電
圧を印加する手段とを少なくとも備えたものである。
【0006】また、前記本発明の構成においては、強磁
性体が、圧電体基板上に形成された薄膜からなるのが好
ましい。また、この場合には、コイルが、圧電体基板上
に形成された平面コイルであるのが好ましく、さらに
は、平面コイルがスパイラルコイルであるのが好まし
い。
性体が、圧電体基板上に形成された薄膜からなるのが好
ましい。また、この場合には、コイルが、圧電体基板上
に形成された平面コイルであるのが好ましく、さらに
は、平面コイルがスパイラルコイルであるのが好まし
い。
【0007】
【作用】前記本発明の構成によれば、磁歪を有する強磁
性体と、前記強磁性体を励磁するコイルと、前記強磁性
体に応力を印加する圧電体と、前記圧電体に電圧を印加
する手段とを少なくとも備えたものであるため、電圧印
加によって圧電体に歪みが生じ、強磁性体に応力が加わ
ると、磁気弾性エネルギーによって応力方向に磁気異方
性が誘起され、応力方向の透磁率が変化する。これによ
り、コイルが発生させる磁束の密度が変化するので、コ
イルのインダクタンスが変化する。このように、本発明
の構成によれば、電気的な手段によってインダクタンス
を変化させることのできる可変インダクターが実現され
る。
性体と、前記強磁性体を励磁するコイルと、前記強磁性
体に応力を印加する圧電体と、前記圧電体に電圧を印加
する手段とを少なくとも備えたものであるため、電圧印
加によって圧電体に歪みが生じ、強磁性体に応力が加わ
ると、磁気弾性エネルギーによって応力方向に磁気異方
性が誘起され、応力方向の透磁率が変化する。これによ
り、コイルが発生させる磁束の密度が変化するので、コ
イルのインダクタンスが変化する。このように、本発明
の構成によれば、電気的な手段によってインダクタンス
を変化させることのできる可変インダクターが実現され
る。
【0008】また、前記本発明の構成において、強磁性
体が、圧電体基板上に形成された薄膜からなるという好
ましい例によれば、高周波に対応させることができる。
この場合、コイルが、圧電体基板上に形成された平面コ
イルであるという好ましい例によれば、小型化、薄型化
が図られ、また、薄膜プロセスに容易に対応させること
ができる。この場合、さらに、平面コイルがスパイラル
コイルであるという好ましい例によれば、小さなコイル
面積で大きなインダクタンスを実現することができる。
体が、圧電体基板上に形成された薄膜からなるという好
ましい例によれば、高周波に対応させることができる。
この場合、コイルが、圧電体基板上に形成された平面コ
イルであるという好ましい例によれば、小型化、薄型化
が図られ、また、薄膜プロセスに容易に対応させること
ができる。この場合、さらに、平面コイルがスパイラル
コイルであるという好ましい例によれば、小さなコイル
面積で大きなインダクタンスを実現することができる。
【0009】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的
に説明する。図1は本発明に係る可変インダクターの一
実施例を示す平面図、図2は図1のI−I断面図であ
る、図1、図2に示すように、長辺10mm、短辺5m
m、厚さ0.1mmの圧電体基板1の両面には、それぞ
れ電極2a、2bが形成されている。また、電極2aの
上には、長辺8mm、短辺4mm、厚さ10μmの磁歪
を有する強磁性体からなる磁歪層3aが形成されてい
る。ここで、圧電体基板1は、Pb(Zr,Ti)O3
系の圧電体であり、その厚さ方向に分極処理が施されて
いる。磁歪層3aはNiZn系フェライト膜からなり、
150MHz以下における比透磁率は50、飽和磁歪定
数は−22ppm、抵抗率は105 Ω・mであり、絶縁
体とみなすことができる。
に説明する。図1は本発明に係る可変インダクターの一
実施例を示す平面図、図2は図1のI−I断面図であ
る、図1、図2に示すように、長辺10mm、短辺5m
m、厚さ0.1mmの圧電体基板1の両面には、それぞ
れ電極2a、2bが形成されている。また、電極2aの
上には、長辺8mm、短辺4mm、厚さ10μmの磁歪
を有する強磁性体からなる磁歪層3aが形成されてい
る。ここで、圧電体基板1は、Pb(Zr,Ti)O3
系の圧電体であり、その厚さ方向に分極処理が施されて
いる。磁歪層3aはNiZn系フェライト膜からなり、
150MHz以下における比透磁率は50、飽和磁歪定
数は−22ppm、抵抗率は105 Ω・mであり、絶縁
体とみなすことができる。
【0010】磁歪層3aの上の中央部には、幅50μ
m、厚さ10μmの銅配線からなる4ターンの角型スパ
イラルコイル(コイル面積は3mm×3mm)4が形成
されており、このスパイラルコイル4の一端は入出力端
子5aに接続されている。このように平面コイルとして
スパイラルコイル4を用いれば、小さなコイル面積で大
きなインダクタンスを実現することができる。ここで、
入出力端子5aは、スパイラルコイル4と同じ材質から
なり、同様に磁歪層3aの上に形成されている。また、
磁歪層3aの上には、スパイラルコイル4を覆うように
して磁歪層3bが形成されており、磁歪層3bに形成さ
れたスルーホール6を介してスパイラルコイル4と入出
力端子5bとが接続されている。ここで、磁歪層3bは
磁歪層3aと同じ材質からなり、厚さも同じである。
尚、説明の都合上、図1においては、磁歪層3bに覆わ
れているスパイラルコイル4が見えるように図示されて
いる。
m、厚さ10μmの銅配線からなる4ターンの角型スパ
イラルコイル(コイル面積は3mm×3mm)4が形成
されており、このスパイラルコイル4の一端は入出力端
子5aに接続されている。このように平面コイルとして
スパイラルコイル4を用いれば、小さなコイル面積で大
きなインダクタンスを実現することができる。ここで、
入出力端子5aは、スパイラルコイル4と同じ材質から
なり、同様に磁歪層3aの上に形成されている。また、
磁歪層3aの上には、スパイラルコイル4を覆うように
して磁歪層3bが形成されており、磁歪層3bに形成さ
れたスルーホール6を介してスパイラルコイル4と入出
力端子5bとが接続されている。ここで、磁歪層3bは
磁歪層3aと同じ材質からなり、厚さも同じである。
尚、説明の都合上、図1においては、磁歪層3bに覆わ
れているスパイラルコイル4が見えるように図示されて
いる。
【0011】本実施例においては、スパイラルコイル4
によって励磁される強磁性体として、厚さ10μmの絶
縁性薄膜が用いられているため、高周波に対応させるこ
とができる。また、電極2aとスパイラルコイル4との
絶縁が磁歪層3aによって行われるため、構造及び作製
プロセスが簡略化される。さらに、平面コイル(スパイ
ラルコイル4)と強磁性体薄膜からなる磁歪層3a、3
bとが用いられているため、小型化、薄型化が図られ、
また、薄膜プロセスに容易に対応させることができる。
によって励磁される強磁性体として、厚さ10μmの絶
縁性薄膜が用いられているため、高周波に対応させるこ
とができる。また、電極2aとスパイラルコイル4との
絶縁が磁歪層3aによって行われるため、構造及び作製
プロセスが簡略化される。さらに、平面コイル(スパイ
ラルコイル4)と強磁性体薄膜からなる磁歪層3a、3
bとが用いられているため、小型化、薄型化が図られ、
また、薄膜プロセスに容易に対応させることができる。
【0012】次に、上記のような構成を有する可変イン
ダクタの動作について説明する。電極2a、2bに電圧
を印加すると、圧電体基板1が最大200ppmだけ厚
さ方向に伸びる。これにより、圧電体基板1はポアソン
比の分だけ面内方向に縮み、磁歪層3a、3bには面内
方向に圧縮応力が印加される。そして、このように磁歪
を有する強磁性体からなる磁歪層3a、3bに応力が加
わると、磁気弾性エネルギーによって応力方向に磁気異
方性が誘起され、応力方向の透磁率が変化する。
ダクタの動作について説明する。電極2a、2bに電圧
を印加すると、圧電体基板1が最大200ppmだけ厚
さ方向に伸びる。これにより、圧電体基板1はポアソン
比の分だけ面内方向に縮み、磁歪層3a、3bには面内
方向に圧縮応力が印加される。そして、このように磁歪
を有する強磁性体からなる磁歪層3a、3bに応力が加
わると、磁気弾性エネルギーによって応力方向に磁気異
方性が誘起され、応力方向の透磁率が変化する。
【0013】図3に示すように、スパイラルコイル4が
発生させる磁束7は、透磁率の高い磁歪層3a、3bの
中を主に面内方向に通っている。磁束7と応力の方向は
同様に面内であるため、磁束7の密度が変化し、その結
果、スパイラルコイル4のインダクタンスが変化する。
本実施例においては、負の飽和磁歪定数を有する磁歪層
3a、3bを用いているため、圧縮応力が印加される
と、透磁率が増加し、インダクタンスが大きくなる。こ
のように、本実施例の構成によれば、電圧印加という電
気的な手段によってインダクタンスを変化させることの
できる可変インダクターが実現される。
発生させる磁束7は、透磁率の高い磁歪層3a、3bの
中を主に面内方向に通っている。磁束7と応力の方向は
同様に面内であるため、磁束7の密度が変化し、その結
果、スパイラルコイル4のインダクタンスが変化する。
本実施例においては、負の飽和磁歪定数を有する磁歪層
3a、3bを用いているため、圧縮応力が印加される
と、透磁率が増加し、インダクタンスが大きくなる。こ
のように、本実施例の構成によれば、電圧印加という電
気的な手段によってインダクタンスを変化させることの
できる可変インダクターが実現される。
【0014】次に、本可変インダクタの特性を測定した
結果について説明する。圧電体基板1に0〜100Vの
電圧を印加して、面内方向に0〜60ppmの圧縮歪を
発生させたところ、インダクタンスは250nH〜30
0nHの範囲で圧縮歪の大きさに比例して変化した。集
中定数等価回路を用いて計算した浮遊容量は12pFで
あり、共振周波数は83MHz〜92MHzの範囲で変
化した。このことから、周波数可変のLCフィルターと
しても利用できると考えられる。
結果について説明する。圧電体基板1に0〜100Vの
電圧を印加して、面内方向に0〜60ppmの圧縮歪を
発生させたところ、インダクタンスは250nH〜30
0nHの範囲で圧縮歪の大きさに比例して変化した。集
中定数等価回路を用いて計算した浮遊容量は12pFで
あり、共振周波数は83MHz〜92MHzの範囲で変
化した。このことから、周波数可変のLCフィルターと
しても利用できると考えられる。
【0015】尚、本実施例においては、磁歪層3a、3
bとして負の飽和磁歪定数を有する絶縁性のフェライト
を用いているが、必ずしも負の飽和磁歪定数を有するも
のに限定されるものではない。磁歪を有する強磁性体で
あれば、正の飽和磁歪定数を有する磁性材料や、金属磁
性材料も同様に用いることができる。
bとして負の飽和磁歪定数を有する絶縁性のフェライト
を用いているが、必ずしも負の飽和磁歪定数を有するも
のに限定されるものではない。磁歪を有する強磁性体で
あれば、正の飽和磁歪定数を有する磁性材料や、金属磁
性材料も同様に用いることができる。
【0016】また、本実施例においては、平面コイルと
してスパイラルコイル4を用いているが、必ずしもこれ
に限定されるものではなく、例えば、ミアンダコイルを
用いることもできる。
してスパイラルコイル4を用いているが、必ずしもこれ
に限定されるものではなく、例えば、ミアンダコイルを
用いることもできる。
【0017】また、本実施例においては、薄膜プロセス
に対応させるために、薄膜状に形成され強磁性体と平面
コイル(スパイラルコイル4)とを用いているが、必ず
しもこの構成に限定されるものではない。バルク状の強
磁性体に線材を巻き付けて作製したインダクターであっ
ても、圧電体によって強磁性体に応力を印加することが
できれば、同様にインダクタンスを変化させることがで
きる。
に対応させるために、薄膜状に形成され強磁性体と平面
コイル(スパイラルコイル4)とを用いているが、必ず
しもこの構成に限定されるものではない。バルク状の強
磁性体に線材を巻き付けて作製したインダクターであっ
ても、圧電体によって強磁性体に応力を印加することが
できれば、同様にインダクタンスを変化させることがで
きる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、磁
歪を有する強磁性体と、前記強磁性体を励磁するコイル
と、前記強磁性体に応力を印加する圧電体と、前記圧電
体に電圧を印加する手段とを少なくとも備えたものであ
るため、電圧印加によって圧電体に歪みが生じ、強磁性
体に応力が加わると、磁気弾性エネルギーによって応力
方向に磁気異方性が誘起され、応力方向の透磁率が変化
する。これにより、コイルが発生させる磁束の密度が変
化するので、コイルのインダクタンスが変化する。この
ように、本発明の構成によれば、電気的な手段によって
インダクタンスを変化させることのできる可変インダク
ターが実現される。
歪を有する強磁性体と、前記強磁性体を励磁するコイル
と、前記強磁性体に応力を印加する圧電体と、前記圧電
体に電圧を印加する手段とを少なくとも備えたものであ
るため、電圧印加によって圧電体に歪みが生じ、強磁性
体に応力が加わると、磁気弾性エネルギーによって応力
方向に磁気異方性が誘起され、応力方向の透磁率が変化
する。これにより、コイルが発生させる磁束の密度が変
化するので、コイルのインダクタンスが変化する。この
ように、本発明の構成によれば、電気的な手段によって
インダクタンスを変化させることのできる可変インダク
ターが実現される。
【0019】また、前記本発明の構成において、強磁性
体が、圧電体基板上に形成された薄膜からなるという好
ましい例によれば、高周波に対応させることができる。
この場合、コイルが、圧電体基板上に形成された平面コ
イルであるという好ましい例によれば、小型化、薄型化
が図られ、また、薄膜プロセスに容易に対応させること
ができる。この場合、さらに、平面コイルがスパイラル
コイルであるという好ましい例によれば、小さなコイル
面積で大きなインダクタンスを実現することができる。
体が、圧電体基板上に形成された薄膜からなるという好
ましい例によれば、高周波に対応させることができる。
この場合、コイルが、圧電体基板上に形成された平面コ
イルであるという好ましい例によれば、小型化、薄型化
が図られ、また、薄膜プロセスに容易に対応させること
ができる。この場合、さらに、平面コイルがスパイラル
コイルであるという好ましい例によれば、小さなコイル
面積で大きなインダクタンスを実現することができる。
【図1】本発明に係る可変インダクターの一実施例を示
す平面図である。
す平面図である。
【図2】図1のI−I断面図である。
【図3】図1のII−II断面における磁気回路の模式
図である。
図である。
1 圧電体基板 2a、2b 電極 3a、3b 磁歪層 4 スパイラルコイル 5a、5b 入出力端子 6 スルーホール 7 磁束
Claims (4)
- 【請求項1】 磁歪を有する強磁性体と、前記強磁性体
を励磁するコイルと、前記強磁性体に応力を印加する圧
電体と、前記圧電体に電圧を印加する手段とを少なくと
も備えた可変インダクター。 - 【請求項2】 強磁性体が、圧電体基板上に形成された
薄膜からなる請求項1に記載の可変インダクター。 - 【請求項3】 コイルが、圧電体基板上に形成された平
面コイルである請求項2に記載の可変インダクター。 - 【請求項4】 平面コイルがスパイラルコイルである請
求項3に記載の可変インダクター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09099795A JP3485280B2 (ja) | 1995-04-17 | 1995-04-17 | 可変インダクター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09099795A JP3485280B2 (ja) | 1995-04-17 | 1995-04-17 | 可変インダクター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08288143A true JPH08288143A (ja) | 1996-11-01 |
JP3485280B2 JP3485280B2 (ja) | 2004-01-13 |
Family
ID=14014148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09099795A Expired - Fee Related JP3485280B2 (ja) | 1995-04-17 | 1995-04-17 | 可変インダクター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3485280B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6362525B1 (en) * | 1999-11-09 | 2002-03-26 | Cypress Semiconductor Corp. | Circuit structure including a passive element formed within a grid array substrate and method for making the same |
WO2003105340A1 (de) * | 2002-06-06 | 2003-12-18 | Epcos Ag | Abstimmbares filter und verfahren zur frequenzabstimmung |
FR2905793A1 (fr) * | 2006-09-12 | 2008-03-14 | Commissariat Energie Atomique | Dispositif magnetique integre controle piezoelectriquement |
WO2008145478A2 (de) * | 2007-05-29 | 2008-12-04 | Siemens Aktiengesellschaft | Abstimmbares induktives bauelement und verwendung des bauelements |
EP2323142A1 (fr) * | 2009-11-17 | 2011-05-18 | Commissariat à l'Énergie Atomique et aux Énergies Alternatives | Dispositif radiofréquence magnétique à réponse variable |
CN103714955A (zh) * | 2013-12-30 | 2014-04-09 | 北京大学 | 可调控环形电感 |
US20180075966A1 (en) * | 2011-08-18 | 2018-03-15 | Winchester Technologies, Llc. | Electrostatically tunable magnetoelectric inductors with large inductance tunability |
US10204728B2 (en) | 2015-06-16 | 2019-02-12 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Variable inductance inductor and variable inductance inductor module |
JP2020120014A (ja) * | 2019-01-24 | 2020-08-06 | 日本製鉄株式会社 | 漏れインダクタンス調整トランス |
-
1995
- 1995-04-17 JP JP09099795A patent/JP3485280B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6362525B1 (en) * | 1999-11-09 | 2002-03-26 | Cypress Semiconductor Corp. | Circuit structure including a passive element formed within a grid array substrate and method for making the same |
WO2003105340A1 (de) * | 2002-06-06 | 2003-12-18 | Epcos Ag | Abstimmbares filter und verfahren zur frequenzabstimmung |
FR2905793A1 (fr) * | 2006-09-12 | 2008-03-14 | Commissariat Energie Atomique | Dispositif magnetique integre controle piezoelectriquement |
EP1901317A1 (fr) * | 2006-09-12 | 2008-03-19 | Commissariat à l'Energie Atomique | Dispositif magnétique intégré controlé piézoélectriquement |
JP2008072120A (ja) * | 2006-09-12 | 2008-03-27 | Commissariat A L'energie Atomique | 圧電制御された集積磁性装置 |
US7608975B2 (en) | 2006-09-12 | 2009-10-27 | Commissariat A L'energie Atomique | Piezoelectrically-controlled integrated magnetic device |
WO2008145478A2 (de) * | 2007-05-29 | 2008-12-04 | Siemens Aktiengesellschaft | Abstimmbares induktives bauelement und verwendung des bauelements |
WO2008145478A3 (de) * | 2007-05-29 | 2009-01-22 | Siemens Ag | Abstimmbares induktives bauelement und verwendung des bauelements |
EP2323142A1 (fr) * | 2009-11-17 | 2011-05-18 | Commissariat à l'Énergie Atomique et aux Énergies Alternatives | Dispositif radiofréquence magnétique à réponse variable |
FR2952754A1 (fr) * | 2009-11-17 | 2011-05-20 | Commissariat Energie Atomique | Dispositif radiofrequence magnetique a reponse variable |
US8610428B2 (en) | 2009-11-17 | 2013-12-17 | Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives | Variable-response magnetic radiofrequency device |
US20180075966A1 (en) * | 2011-08-18 | 2018-03-15 | Winchester Technologies, Llc. | Electrostatically tunable magnetoelectric inductors with large inductance tunability |
US10665383B2 (en) * | 2011-08-18 | 2020-05-26 | Winchester Technologies, Llc. | Manufacturing method for electrostatically tunable magnetoelectric inductors with large inductance tunability |
CN103714955A (zh) * | 2013-12-30 | 2014-04-09 | 北京大学 | 可调控环形电感 |
US10204728B2 (en) | 2015-06-16 | 2019-02-12 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Variable inductance inductor and variable inductance inductor module |
JP2020120014A (ja) * | 2019-01-24 | 2020-08-06 | 日本製鉄株式会社 | 漏れインダクタンス調整トランス |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3485280B2 (ja) | 2004-01-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR960006848B1 (ko) | 평면형 자기소자 | |
US6466122B1 (en) | Planar inductor | |
US10665383B2 (en) | Manufacturing method for electrostatically tunable magnetoelectric inductors with large inductance tunability | |
JP3441082B2 (ja) | 平面型磁気素子 | |
JP5058732B2 (ja) | 圧電制御された集積磁性装置 | |
JP2002158112A (ja) | 微小インダクタや微小変圧器といったタイプの微小素子 | |
JP3485280B2 (ja) | 可変インダクター | |
JP3540733B2 (ja) | 平面型磁気素子及びそれを用いた半導体装置 | |
JP2005044952A (ja) | コモンモードチョークコイル及びその製造方法並びにコモンモードチョークコイルアレイ | |
JP3825141B2 (ja) | インダクタンス素子 | |
JP2001102235A (ja) | 平面型磁気素子及びその製造方法 | |
KR102454903B1 (ko) | 압전 복합체, 그 제조방법, 및 이를 포함하는 자기전기 적층형 구조체 | |
Xiao et al. | Theoretical analyses of magnetoelectric effects for magnetostrictive/radial mode piezoelectric transformer composite under dual ac stress and magnetic field modulation | |
JP2004537905A (ja) | 極超短波共振回路ならびにそのような共振回路を使用した同調可能な極超短波フィルタ | |
KR20040073515A (ko) | 방위 센서와 그 제조 방법 | |
Saveliev et al. | Resonance magnetoelectric effect in a composite ferromagnet–dielectric–piezoelectric Langevin-type resonator | |
JP3831584B2 (ja) | 磁気インピーダンス効果素子 | |
US20230207998A1 (en) | Dually Electrically Tunable 3-D Compact RF Phase Shifter | |
JP2020047965A (ja) | 共振器 | |
JPH05326262A (ja) | 磁性多層膜 | |
JP2002006015A (ja) | 高周波キャリア型磁気センサ、及びその製造方法、及びその磁気バイアス印加方法 | |
JPH0613256A (ja) | 平面型磁気素子の製造方法 | |
TW200529256A (en) | High frequency thin film electrical circuit element | |
JPH06251967A (ja) | 電流プローブコア | |
JPH1187125A (ja) | 異方性フェライト磁性体及びその製造方法、異方性フェライト磁性体を用いた平面磁気素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |