JPH08287900A - Li電池用電極とそれを用いたLi電池およびLi電池用電極の製造方法 - Google Patents
Li電池用電極とそれを用いたLi電池およびLi電池用電極の製造方法Info
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- JPH08287900A JPH08287900A JP7092829A JP9282995A JPH08287900A JP H08287900 A JPH08287900 A JP H08287900A JP 7092829 A JP7092829 A JP 7092829A JP 9282995 A JP9282995 A JP 9282995A JP H08287900 A JPH08287900 A JP H08287900A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 炭素材料と結着剤とを含む電極の少なくとも
表層部近傍の結着剤が実質除去されているLi電池用電
極。 【効果】 効率的な電池が得られる。
表層部近傍の結着剤が実質除去されているLi電池用電
極。 【効果】 効率的な電池が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭素材料を電極とする
Li電池に関する。
Li電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ポータブル電話機やビデオカメラ
等の諸電子機器の小型化に伴い、従来の電池、例えばニ
ッカド電池等の2次電池(充電できる電池)に代わっ
て、平均放電圧が約3.6Vで、より高いエネルギー密
度を実現するLi電池が注目されている。
等の諸電子機器の小型化に伴い、従来の電池、例えばニ
ッカド電池等の2次電池(充電できる電池)に代わっ
て、平均放電圧が約3.6Vで、より高いエネルギー密
度を実現するLi電池が注目されている。
【0003】Li電池としては負極に金属Liを用いる
金属リチウム電池の他、負極に炭素材料を用いるLiイ
オン電池が知られている。Liイオン電池の場合、陽極
には活物質として通常、LiCoO2 、LiMn
2 O4 、LiNiO2 、V2 O5 、TiO2 等を用いて
いる。電解液としてはLi塩を含む液、例えばLiCl
04をLi塩として、これをプロピレンカーボネイト、
ジエチルカーボネイト、ジメチルカーボネイト等に混合
したものが通常使用される。
金属リチウム電池の他、負極に炭素材料を用いるLiイ
オン電池が知られている。Liイオン電池の場合、陽極
には活物質として通常、LiCoO2 、LiMn
2 O4 、LiNiO2 、V2 O5 、TiO2 等を用いて
いる。電解液としてはLi塩を含む液、例えばLiCl
04をLi塩として、これをプロピレンカーボネイト、
ジエチルカーボネイト、ジメチルカーボネイト等に混合
したものが通常使用される。
【0004】なお電極には電気的な意味での+、−が係
るが、本明細書では充電時と放電時の区別なく、電池と
して組み立てた後の、放電時における正極、負極を、電
池の充電時や電極の充放電試験においても正極、負極と
呼称することにする。
るが、本明細書では充電時と放電時の区別なく、電池と
して組み立てた後の、放電時における正極、負極を、電
池の充電時や電極の充放電試験においても正極、負極と
呼称することにする。
【0005】上述のLi電池では、充電時に炭素電極
(負極)中にLi(イオン)が取り込まれ、そして放電
時には取り込まれたLiがイオンとして電解液中に放出
される。この場合、上述の炭素電極(負極)を構成する
炭素材料は電池の起電反応に直接係る物質ではないが、
Li電池の分野においては、負極の炭素材料も活物質と
呼ばれる場合が多い。
(負極)中にLi(イオン)が取り込まれ、そして放電
時には取り込まれたLiがイオンとして電解液中に放出
される。この場合、上述の炭素電極(負極)を構成する
炭素材料は電池の起電反応に直接係る物質ではないが、
Li電池の分野においては、負極の炭素材料も活物質と
呼ばれる場合が多い。
【0006】上記した炭素電極は通常以下のようにして
作製される。即ち、粉体状の炭素をスラリー状にして銅
箔等の集電体に被覆、成形して、更に必要なら加熱処理
等を施す。この際、結着剤を併用することで粉体炭素同
士、または粉体炭素と集電体との結着を向上させる。電
極の形状は電池によって異なるが、例えば円筒状の電池
の場合、上記した銅箔を円筒状に巻き電極とする。
作製される。即ち、粉体状の炭素をスラリー状にして銅
箔等の集電体に被覆、成形して、更に必要なら加熱処理
等を施す。この際、結着剤を併用することで粉体炭素同
士、または粉体炭素と集電体との結着を向上させる。電
極の形状は電池によって異なるが、例えば円筒状の電池
の場合、上記した銅箔を円筒状に巻き電極とする。
【0007】上述したように、Li電池においては充電
時にLiは炭素電極中に取り込まれる。従って、Liイ
オン電池では、負極である炭素材料のLi収容容量を増
加させることが、充電容量の増大の手段の一つになる。
またLiが取り込まれる際、Liは炭素(黒鉛)材料の
結晶構造におけるC軸面に沿って移動することが知られ
ている。なおここでC軸面と呼ばれるものは以下のもの
である。黒鉛のような結晶性の高い炭素材料の場合、そ
の構造は2次元的な組織が積層したようになっており、
この2次元的な組織面をC軸面と称し、またC軸面に対
する法線方向をC軸と称している。放電時、即ちLiイ
オンが炭素電極から離脱する場合も上記同様、C軸面に
そって移動することが知られている。このため炭素電極
の内部までLiイオンが深く侵入するようにするには、
C軸面でない面がなるべく多く電解液と接していること
が望ましい。
時にLiは炭素電極中に取り込まれる。従って、Liイ
オン電池では、負極である炭素材料のLi収容容量を増
加させることが、充電容量の増大の手段の一つになる。
またLiが取り込まれる際、Liは炭素(黒鉛)材料の
結晶構造におけるC軸面に沿って移動することが知られ
ている。なおここでC軸面と呼ばれるものは以下のもの
である。黒鉛のような結晶性の高い炭素材料の場合、そ
の構造は2次元的な組織が積層したようになっており、
この2次元的な組織面をC軸面と称し、またC軸面に対
する法線方向をC軸と称している。放電時、即ちLiイ
オンが炭素電極から離脱する場合も上記同様、C軸面に
そって移動することが知られている。このため炭素電極
の内部までLiイオンが深く侵入するようにするには、
C軸面でない面がなるべく多く電解液と接していること
が望ましい。
【0008】ところで電解液や電極等を収容する電池内
部の空間は限られている。このため炭素電極を上述した
ように作製する際、集電体に炭素材料の被覆層を形成し
た後、更に圧延等のプレス加工を施すことがある。こう
することで被覆層における炭素材料の充填密度を増大さ
せることができるからである。しかし一方では、天然黒
鉛等、結晶性の高い炭素材料は、その粉体が偏平になっ
ており、上述のプレス加工を施すと炭素粉体に配向性が
生じて、電極面(電解液と広く接する面)にC軸面が多
く露出するようになる。この結果、Liイオンが電極内
部に侵入しにくくなり、単位重量あたりの炭素材料に対
する充電容量が低下してしまう、という欠点があった。
部の空間は限られている。このため炭素電極を上述した
ように作製する際、集電体に炭素材料の被覆層を形成し
た後、更に圧延等のプレス加工を施すことがある。こう
することで被覆層における炭素材料の充填密度を増大さ
せることができるからである。しかし一方では、天然黒
鉛等、結晶性の高い炭素材料は、その粉体が偏平になっ
ており、上述のプレス加工を施すと炭素粉体に配向性が
生じて、電極面(電解液と広く接する面)にC軸面が多
く露出するようになる。この結果、Liイオンが電極内
部に侵入しにくくなり、単位重量あたりの炭素材料に対
する充電容量が低下してしまう、という欠点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】現在、Li電池の本格
的な実用化に向けて、充放電寿命の長大化や高容量化が
研究、開発されつつある。Li電池の充放電寿命や容量
に係る詳細なメカニズムは現在解明には至っていない。
本発明者らは、好適なLi電池用電極を開発し、効率的
な電池を提供することを目的とし、以下の発明に至っ
た。
的な実用化に向けて、充放電寿命の長大化や高容量化が
研究、開発されつつある。Li電池の充放電寿命や容量
に係る詳細なメカニズムは現在解明には至っていない。
本発明者らは、好適なLi電池用電極を開発し、効率的
な電池を提供することを目的とし、以下の発明に至っ
た。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明として、炭
素材料と結着剤とを含むLi電池用電極であって、当該
電極の少なくとも表層部近傍の結着剤が実質除去されて
いることを特徴とするLi電池用電極を提供する。ま
た、Li電池用電極(炭素電極)の製造方法として、黒
鉛粉体と結着剤とを含む混合体を成形した後、更に前記
結着剤の一部除去を行うことを特徴とするLi電池用電
極の製造方法を提供する。上記電極を用いることで優れ
たLi電池が得られる。
素材料と結着剤とを含むLi電池用電極であって、当該
電極の少なくとも表層部近傍の結着剤が実質除去されて
いることを特徴とするLi電池用電極を提供する。ま
た、Li電池用電極(炭素電極)の製造方法として、黒
鉛粉体と結着剤とを含む混合体を成形した後、更に前記
結着剤の一部除去を行うことを特徴とするLi電池用電
極の製造方法を提供する。上記電極を用いることで優れ
たLi電池が得られる。
【0011】
【作用】本発明における炭素材料としては、天然黒鉛
や、人造炭素材(人造黒鉛や無定型炭素材料)等が適用
できる。本発明の電極は炭素材料と結着剤とを含むもの
であるが、結着剤は粉体状の炭素材料同士の結着性や、
炭素材料と集電体との結着性を高める役割を奏する。
や、人造炭素材(人造黒鉛や無定型炭素材料)等が適用
できる。本発明の電極は炭素材料と結着剤とを含むもの
であるが、結着剤は粉体状の炭素材料同士の結着性や、
炭素材料と集電体との結着性を高める役割を奏する。
【0012】炭素材料と結着剤とを含む本発明のLi電
池用電極は、以下のようにして製造すればよい。結着剤
を適当な溶剤に溶かし、これに炭素材料の粉末を混練し
てスラリー状にする。そして銅材等による集電体とこの
スラリーを合体させた成形体を作製する。この際必要な
ら圧延等のプレス加工を施すこともある。なお結着剤と
して具体的にはポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポ
リテトラフルオロエチレン(PTFE)、EPゴム(E
PDM)等が適宜使用できる。
池用電極は、以下のようにして製造すればよい。結着剤
を適当な溶剤に溶かし、これに炭素材料の粉末を混練し
てスラリー状にする。そして銅材等による集電体とこの
スラリーを合体させた成形体を作製する。この際必要な
ら圧延等のプレス加工を施すこともある。なお結着剤と
して具体的にはポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポ
リテトラフルオロエチレン(PTFE)、EPゴム(E
PDM)等が適宜使用できる。
【0013】次に必要なら加熱処理等を施してから、こ
の成形体に含有される前記結着剤の一部除去処理を行
う。その方法は特に限定されないが、結着剤を溶かすの
に用いた溶剤に浸漬する等により結着剤を前記成形体か
ら一部溶解排出させる方法等が適用できる。もちろんこ
こで使用する溶剤は結着剤を溶かすのに用いた溶剤と異
なっても構わない。こうして主に表層部近傍から結着剤
が実質除去されたLi電池用電極ができる。なお、ここ
で実質除去とは、結着剤の完全な除去を意味するのでは
なく、電極を構成する炭素材料の粉末間に存在する結着
剤を量的に減少せしめることである。
の成形体に含有される前記結着剤の一部除去処理を行
う。その方法は特に限定されないが、結着剤を溶かすの
に用いた溶剤に浸漬する等により結着剤を前記成形体か
ら一部溶解排出させる方法等が適用できる。もちろんこ
こで使用する溶剤は結着剤を溶かすのに用いた溶剤と異
なっても構わない。こうして主に表層部近傍から結着剤
が実質除去されたLi電池用電極ができる。なお、ここ
で実質除去とは、結着剤の完全な除去を意味するのでは
なく、電極を構成する炭素材料の粉末間に存在する結着
剤を量的に減少せしめることである。
【0014】結着剤を溶解させる溶剤としては特に限定
されないが、以下に一例を記しておく。結着剤にPVD
Fを用いた場合はN−メチル−2−ピロリドン(NM
P)、シクロペンタノン等を好適に使用できる。EPD
Mを用いた場合はシクロヘキサン等が好適である。
されないが、以下に一例を記しておく。結着剤にPVD
Fを用いた場合はN−メチル−2−ピロリドン(NM
P)、シクロペンタノン等を好適に使用できる。EPD
Mを用いた場合はシクロヘキサン等が好適である。
【0015】本発明の電極は、電極の少なくとも表層部
近傍から結着剤が実質除去されているものであるが、本
発明者らの研究、実験によれば、充放電の容量が増大化
し、充放電寿命も延びている等、優れた特性を発現する
ことが確認されている。このように特性が向上するメカ
ニズムの詳細について解明するに至っていないが、本発
明者らは以下のように推定する。
近傍から結着剤が実質除去されているものであるが、本
発明者らの研究、実験によれば、充放電の容量が増大化
し、充放電寿命も延びている等、優れた特性を発現する
ことが確認されている。このように特性が向上するメカ
ニズムの詳細について解明するに至っていないが、本発
明者らは以下のように推定する。
【0016】電極の少なくとも表層部近傍から結着剤が
実質除去されているので、電解液と接する活物質(炭素
材料)の表面積が実質的に増大化している。またLiイ
オンを含む電解液が電極内部にまで到達しやすくなって
いる。このため充放電容量が増大するものと思われる。
また電極内部と外部との間で、従来の(炭素材料によ
る)電極に比べ電解液が比較的スムーズに循環し、電解
液の劣化等が抑制されるものと推定できる。
実質除去されているので、電解液と接する活物質(炭素
材料)の表面積が実質的に増大化している。またLiイ
オンを含む電解液が電極内部にまで到達しやすくなって
いる。このため充放電容量が増大するものと思われる。
また電極内部と外部との間で、従来の(炭素材料によ
る)電極に比べ電解液が比較的スムーズに循環し、電解
液の劣化等が抑制されるものと推定できる。
【0017】また、電解液が浸透しやすい電極表層部近
傍において結着剤が減少せしめられているので、電解液
と結着剤とが反応することによる膜の生成が抑制でき
る。この膜は電極表面の特性劣化の原因となるものと推
定されるが、これが抑制されることで充放電寿命が延び
るものと考えられる。
傍において結着剤が減少せしめられているので、電解液
と結着剤とが反応することによる膜の生成が抑制でき
る。この膜は電極表面の特性劣化の原因となるものと推
定されるが、これが抑制されることで充放電寿命が延び
るものと考えられる。
【0018】ところで炭素材料の粉末と上記結着剤とを
溶剤に混合して混練してなるスラリーを集電体上に合体
させた成形体にプレス加工を施すと、炭素材料の充填密
度が増大する利点がある一方、単位重量あたりの炭素材
料に対する充電容量が低下する欠点があることは上述し
たとおりである。しかし本発明によれば、上述のプレス
加工を施すことによる単位重量当たりの炭素材料に対す
る充電容量の低下を少なく抑制することも可能である。
溶剤に混合して混練してなるスラリーを集電体上に合体
させた成形体にプレス加工を施すと、炭素材料の充填密
度が増大する利点がある一方、単位重量あたりの炭素材
料に対する充電容量が低下する欠点があることは上述し
たとおりである。しかし本発明によれば、上述のプレス
加工を施すことによる単位重量当たりの炭素材料に対す
る充電容量の低下を少なく抑制することも可能である。
【0019】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて詳細に説明す
る。 実施例1 炭素材料による電極(Li電池用電極)を以下のように
して作製した。結着剤(PVDF)を溶剤(シクロペン
タノン)に溶かした液に、平均粒径が29μmで平均層
間距離(d002 )が0.343nmの無定形炭素材料を
混練してスラリー状にした。混合比は、シクロペンタノ
ン5mlに炭素材料と結着剤を各々0.9g、0.1g
の割合である。
る。 実施例1 炭素材料による電極(Li電池用電極)を以下のように
して作製した。結着剤(PVDF)を溶剤(シクロペン
タノン)に溶かした液に、平均粒径が29μmで平均層
間距離(d002 )が0.343nmの無定形炭素材料を
混練してスラリー状にした。混合比は、シクロペンタノ
ン5mlに炭素材料と結着剤を各々0.9g、0.1g
の割合である。
【0020】上記スラリーを十分混練した後、直径2c
mで厚さ70μmの銅箔の片面に塗布し、次いで200
℃で1時間、加熱処理を施した。次いでこの銅箔を室温
のシクロペンタノン40mlに10分間浸して、電極表
層部近傍の結着剤を量的に減少せしめる除去処理を行っ
た。なおここではこの除去処理においてシクロペンタノ
ンを使用したが、この処理において使用する溶剤は特に
限定されるものではなく、結着剤の種類等によって適宜
溶剤を選定すればよい。しかし溶剤の種類によっては、
結着剤の溶出が不十分であったり、炭素材料自体が多く
溶出してしまうことがある。この実施例においては、シ
クロペンタノン溶液を用いると、例えば1−メチル1−
2−ピロリドンを用いた場合に比べ、溶出処理における
炭素材料自体の脱落が少なく優れていることを本発明者
らは確認している。こうして作製した炭素電極中に含ま
れる炭素重量は約0.01gであった。
mで厚さ70μmの銅箔の片面に塗布し、次いで200
℃で1時間、加熱処理を施した。次いでこの銅箔を室温
のシクロペンタノン40mlに10分間浸して、電極表
層部近傍の結着剤を量的に減少せしめる除去処理を行っ
た。なおここではこの除去処理においてシクロペンタノ
ンを使用したが、この処理において使用する溶剤は特に
限定されるものではなく、結着剤の種類等によって適宜
溶剤を選定すればよい。しかし溶剤の種類によっては、
結着剤の溶出が不十分であったり、炭素材料自体が多く
溶出してしまうことがある。この実施例においては、シ
クロペンタノン溶液を用いると、例えば1−メチル1−
2−ピロリドンを用いた場合に比べ、溶出処理における
炭素材料自体の脱落が少なく優れていることを本発明者
らは確認している。こうして作製した炭素電極中に含ま
れる炭素重量は約0.01gであった。
【0021】こうして作製した炭素電極(試験電極)の
特性を以下のようにして評価した。図1、2を参照しな
がら説明する。図1は炭素電極の充放電試験セルの概略
を示す正面図、図2は図1のA−A部の断面図(電解液
15、参照極8、押さえ板9、ネジ10を除く)であ
る。この装置において用いた電解槽16中には電解液1
5(等比混合のエチレンカーボネイト+ジメチルカーボ
ネイト混合溶液にLi塩としてLiClO4 を1モル/
リットル含むように溶かした電解液)が収容されてい
る。
特性を以下のようにして評価した。図1、2を参照しな
がら説明する。図1は炭素電極の充放電試験セルの概略
を示す正面図、図2は図1のA−A部の断面図(電解液
15、参照極8、押さえ板9、ネジ10を除く)であ
る。この装置において用いた電解槽16中には電解液1
5(等比混合のエチレンカーボネイト+ジメチルカーボ
ネイト混合溶液にLi塩としてLiClO4 を1モル/
リットル含むように溶かした電解液)が収容されてい
る。
【0022】図2は銅箔3、炭素材料2、セパレーター
4、金属Li電極5、ニッケルメッシュ6で構成される
試験ユニットを示している。図示するように炭素材料
2、セパレーター4、金属Li電極5、ニッケルメッシ
ュ6をこの順に配置し、両脇をガラス板7a、7bで挟
んでこれらを保持した。セパレーター4としては微孔質
のポリプロピレンフィルムを用いている。金属Li電極
5はニッケルメッシュ6を介してステンレスリード棒1
2に電気的に接続している。炭素材料2と銅箔3(集電
体)とで構成される炭素電極1はステンレスリード棒1
1と電気的に接続している。金属Li電極5は炭素電極
1に対する対極である。なおLi電池を組み立てる場
合、通常、負極である炭素電極に対し、陽極(対極)と
してLiCoO2 等が使用されるが、ここでは炭素電極
の充放電特性を調べる目的であるので、対極には金属L
iを用いている。
4、金属Li電極5、ニッケルメッシュ6で構成される
試験ユニットを示している。図示するように炭素材料
2、セパレーター4、金属Li電極5、ニッケルメッシ
ュ6をこの順に配置し、両脇をガラス板7a、7bで挟
んでこれらを保持した。セパレーター4としては微孔質
のポリプロピレンフィルムを用いている。金属Li電極
5はニッケルメッシュ6を介してステンレスリード棒1
2に電気的に接続している。炭素材料2と銅箔3(集電
体)とで構成される炭素電極1はステンレスリード棒1
1と電気的に接続している。金属Li電極5は炭素電極
1に対する対極である。なおLi電池を組み立てる場
合、通常、負極である炭素電極に対し、陽極(対極)と
してLiCoO2 等が使用されるが、ここでは炭素電極
の充放電特性を調べる目的であるので、対極には金属L
iを用いている。
【0023】また電解液15中に金属Li製の参照極8
を浸した。これは炭素電極1との電位差を測定するため
のものである。この参照極8は白金極13に電気的に接
続されている。
を浸した。これは炭素電極1との電位差を測定するため
のものである。この参照極8は白金極13に電気的に接
続されている。
【0024】図2に示す試験ユニットを電解液15に浸
した状態で24時間放置した後、充放電試験を開始し
た。ステンレスリード棒11とステンレスリード棒12
との間に電源装置を設置し、炭素電極1の炭素材料2側
の面の単位面積(1cm2 )当たり0.5mAに保つ電
流密度で試験セルに通電して充電を開始し、参照極8に
対する炭素電極1の電位差がほぼ0Vになった時点で充
電を止めた。その後、逆電流を流して試験セルを強制放
電させた。放電は参照極8に対する炭素電極1の電位差
がほぼ3Vになるまで続けた。この充放電サイクルを試
験を繰り返した。
した状態で24時間放置した後、充放電試験を開始し
た。ステンレスリード棒11とステンレスリード棒12
との間に電源装置を設置し、炭素電極1の炭素材料2側
の面の単位面積(1cm2 )当たり0.5mAに保つ電
流密度で試験セルに通電して充電を開始し、参照極8に
対する炭素電極1の電位差がほぼ0Vになった時点で充
電を止めた。その後、逆電流を流して試験セルを強制放
電させた。放電は参照極8に対する炭素電極1の電位差
がほぼ3Vになるまで続けた。この充放電サイクルを試
験を繰り返した。
【0025】比較例1 比較例1は実施例1において、シクロペンタノン溶液に
浸して、電極表層部近傍の結着剤を実質除去する処理を
省いた以外は実施例1と同様にして炭素電極を作製し、
また実施例1と同様に充放電試験を行った。
浸して、電極表層部近傍の結着剤を実質除去する処理を
省いた以外は実施例1と同様にして炭素電極を作製し、
また実施例1と同様に充放電試験を行った。
【0026】上記充放電サイクル試験において、充放電
容量を充放電試験のサイクル数毎に測定した。このよう
な実験を実施例1および比較例1でn=10で行い、そ
の平均値を図3に示す。図3では横軸に充放電のサイク
ル数、縦軸に炭素電極1を構成する炭素材料1g当たり
の放電容量(以下、放電容量密度と称する、単位mAh
/g)の平均値を示す。図3を見れば判るように、本発
明の実施例1はサイクル数に伴う放電容量密度の低下が
小さく、一方比較例1は充放電のサイクルが20回頃か
ら放電容量密度が大きく低下し、40回目を過ぎる頃に
は初期容量の20分の1程度まで低下してしまってい
る。これに対し実施例1ではその低下が顕著に抑制され
ていることが判る。
容量を充放電試験のサイクル数毎に測定した。このよう
な実験を実施例1および比較例1でn=10で行い、そ
の平均値を図3に示す。図3では横軸に充放電のサイク
ル数、縦軸に炭素電極1を構成する炭素材料1g当たり
の放電容量(以下、放電容量密度と称する、単位mAh
/g)の平均値を示す。図3を見れば判るように、本発
明の実施例1はサイクル数に伴う放電容量密度の低下が
小さく、一方比較例1は充放電のサイクルが20回頃か
ら放電容量密度が大きく低下し、40回目を過ぎる頃に
は初期容量の20分の1程度まで低下してしまってい
る。これに対し実施例1ではその低下が顕著に抑制され
ていることが判る。
【0027】実施例2 実施例1において使用した炭素材料に換えて、平均層間
距離(d002 )が0.336nmで、C軸方向の結晶子
の大きさLcが150nmより大きい人造黒鉛(平均粒
径8μm以下)を用いた以外は実施例1と同様にして炭
素電極を作製した。
距離(d002 )が0.336nmで、C軸方向の結晶子
の大きさLcが150nmより大きい人造黒鉛(平均粒
径8μm以下)を用いた以外は実施例1と同様にして炭
素電極を作製した。
【0028】比較例2 比較例1において使用した炭素材料に換えて、平均層間
距離(d002 )が0.336nmで、C軸方向の結晶子
の大きさLcが150nmより大きい人造黒鉛を用いた
以外は比較例1と同様にして炭素電極を作製した。
距離(d002 )が0.336nmで、C軸方向の結晶子
の大きさLcが150nmより大きい人造黒鉛を用いた
以外は比較例1と同様にして炭素電極を作製した。
【0029】実施例2、比較例2の電極について実施例
1と同様の充放電試験を行い、その結果を図4に示し
た。図4を見れば判るように、比較例2は初期容量が3
00mAh/g強であったのに対し、充放電のサイクル
が20回頃から放電容量密度が大きく低下し、60回目
を過ぎる頃には100mAh/g近くまで低下してい
る。これに対し実施例2ではその低下が顕著に抑制さ
れ、サイクルが100回の場合でも250mAh/g程
度を維持していることが判る。
1と同様の充放電試験を行い、その結果を図4に示し
た。図4を見れば判るように、比較例2は初期容量が3
00mAh/g強であったのに対し、充放電のサイクル
が20回頃から放電容量密度が大きく低下し、60回目
を過ぎる頃には100mAh/g近くまで低下してい
る。これに対し実施例2ではその低下が顕著に抑制さ
れ、サイクルが100回の場合でも250mAh/g程
度を維持していることが判る。
【0030】実施例3 実施例2において使用した炭素材料と同じ種類の人造黒
鉛を用いた。この人造黒鉛を走査電子顕微鏡によって観
察すると、偏平な平板形状の組織が観察された。この人
造黒鉛を、結着剤(PVDF)を溶剤(シクロペンタノ
ン)に溶かした液に混練してスラリー状にした。混合比
は、シクロペンタノン5mlに炭素材料と結着剤を各々
0.9g、0.1gの割合である。
鉛を用いた。この人造黒鉛を走査電子顕微鏡によって観
察すると、偏平な平板形状の組織が観察された。この人
造黒鉛を、結着剤(PVDF)を溶剤(シクロペンタノ
ン)に溶かした液に混練してスラリー状にした。混合比
は、シクロペンタノン5mlに炭素材料と結着剤を各々
0.9g、0.1gの割合である。
【0031】上記スラリー状を、直径2cm、厚さ70
μmの銅箔の片面に塗布した。次いで200℃で1時間
加熱する処理を施した。更にこれに3.2トン/cm2
の圧力でプレス処理をした(加圧保持時間10秒)。こ
うして作製した電極をシクロペンタノン40ml(室
温)に10分間浸して、電極表層部近傍の結着剤を量的
に減少せしめる除去処理を行った。こうして作製した炭
素電極中に含まれる炭素重量は約0.01gであった。
μmの銅箔の片面に塗布した。次いで200℃で1時間
加熱する処理を施した。更にこれに3.2トン/cm2
の圧力でプレス処理をした(加圧保持時間10秒)。こ
うして作製した電極をシクロペンタノン40ml(室
温)に10分間浸して、電極表層部近傍の結着剤を量的
に減少せしめる除去処理を行った。こうして作製した炭
素電極中に含まれる炭素重量は約0.01gであった。
【0032】比較例3 実施例3において、結着剤の溶出処理を省いた以外は実
施例3と同様にして炭素電極を作製した。こうして作製
した実施例3、比較例3の電極について実施例1と同様
の充放電試験を行い、その結果を図5に示した。図5と
図4とを比較すれば判るように、比較例3は初期容量密
度が比較例2に比べ明白に低くなっているのに対し、実
施例3は実施例2と同等レベルの初期容量密度を有して
いる。つまり電極の作製に際し、炭素材料の密度を増大
させるプレス加工を施しても、単位重量あたりの炭素材
料に対する充電容量の低下が少なく抑制されることが判
る。
施例3と同様にして炭素電極を作製した。こうして作製
した実施例3、比較例3の電極について実施例1と同様
の充放電試験を行い、その結果を図5に示した。図5と
図4とを比較すれば判るように、比較例3は初期容量密
度が比較例2に比べ明白に低くなっているのに対し、実
施例3は実施例2と同等レベルの初期容量密度を有して
いる。つまり電極の作製に際し、炭素材料の密度を増大
させるプレス加工を施しても、単位重量あたりの炭素材
料に対する充電容量の低下が少なく抑制されることが判
る。
【0033】実施例4 平均粒径7μmで比表面積が5.5m2 /gの天然黒鉛
を用いた。この天然黒鉛と結着剤(PVDF)とを溶剤
である1−メチル−2−ピロリドンに混合し(混合比
は、1−メチル−2−ピロリドン5mlに天然黒鉛と結
着剤を各々0.9g、0.1gの割合である)、これを
混練してスラリー状にし、これを直径2cm、厚さ70
μmの銅箔に塗布し、80℃で5時間加熱する処理を施
した。この銅箔にプレス加工として、圧延機を用いて、
銅箔を含めた厚さを0.2mmにし調整した。次にこれ
をシクロペンタノン溶液40ml(室温)に10分間浸
して、電極表層部近傍の結着剤を量的に減少せしめる除
去処理を行った。こうして作製した炭素電極中に含まれ
る炭素重量は約0.01gであった。
を用いた。この天然黒鉛と結着剤(PVDF)とを溶剤
である1−メチル−2−ピロリドンに混合し(混合比
は、1−メチル−2−ピロリドン5mlに天然黒鉛と結
着剤を各々0.9g、0.1gの割合である)、これを
混練してスラリー状にし、これを直径2cm、厚さ70
μmの銅箔に塗布し、80℃で5時間加熱する処理を施
した。この銅箔にプレス加工として、圧延機を用いて、
銅箔を含めた厚さを0.2mmにし調整した。次にこれ
をシクロペンタノン溶液40ml(室温)に10分間浸
して、電極表層部近傍の結着剤を量的に減少せしめる除
去処理を行った。こうして作製した炭素電極中に含まれ
る炭素重量は約0.01gであった。
【0034】比較例4 実施例4において、結着剤の溶出処理を省いた以外は実
施例4と同様にして炭素電極を作製した。こうして作製
した実施例4、比較例4の電極について実施例1と同様
に充放電試験を行い、その結果を図6に示した。図6を
見れば判るように、比較例4は初期容量が270mAh
/g程度であるが、充放電のサイクルが70回頃から放
電容量密度が大きく低下し、200回目には100mA
h/g程度に低下してしまっている。それに対し実施例
4は初期容量が370mAh/g程度と高く、またサイ
クル数に伴うその低下が小さいことが判る。
施例4と同様にして炭素電極を作製した。こうして作製
した実施例4、比較例4の電極について実施例1と同様
に充放電試験を行い、その結果を図6に示した。図6を
見れば判るように、比較例4は初期容量が270mAh
/g程度であるが、充放電のサイクルが70回頃から放
電容量密度が大きく低下し、200回目には100mA
h/g程度に低下してしまっている。それに対し実施例
4は初期容量が370mAh/g程度と高く、またサイ
クル数に伴うその低下が小さいことが判る。
【0035】ところでLiインターカレイション化合物
としてLiC6 を仮定した場合の理論容量密度は372
mAh/gであるが(文献J.Electroche
m.、Soc.、Vol.140、No9、Page2
490〜2498参照)、実施例4の初期放電容量密度
は370mAh/g程度であるから、この値は上記理論
値とほぼ一致していることが判る。
としてLiC6 を仮定した場合の理論容量密度は372
mAh/gであるが(文献J.Electroche
m.、Soc.、Vol.140、No9、Page2
490〜2498参照)、実施例4の初期放電容量密度
は370mAh/g程度であるから、この値は上記理論
値とほぼ一致していることが判る。
【0036】なお、実施例3および比較例3は、実施例
4および比較例4の炭素電極の場合に比べ、充放電のサ
イクルに伴う容量の低下が小さく優れていることが判
る。これは天然黒鉛の場合、人造黒鉛より触媒作用が強
く、このため電解液の分解が実施例3の場合より促進さ
れたためと推定される。
4および比較例4の炭素電極の場合に比べ、充放電のサ
イクルに伴う容量の低下が小さく優れていることが判
る。これは天然黒鉛の場合、人造黒鉛より触媒作用が強
く、このため電解液の分解が実施例3の場合より促進さ
れたためと推定される。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のLi電池用
電極は、充放電サイクルに対する放電容量密度の低下が
小さく抑制され、この電極を用いることで電池の長寿命
化を実現するものである。また電極の作製に際し、炭素
材料の密度を増大させるプレス加工を施しても、単位重
量あたりの炭素材料に対する充電容量の低下が少なく抑
制されるので、高容量の電池が得られる。このように本
発明は工業上顕著な貢献を奏するものである。
電極は、充放電サイクルに対する放電容量密度の低下が
小さく抑制され、この電極を用いることで電池の長寿命
化を実現するものである。また電極の作製に際し、炭素
材料の密度を増大させるプレス加工を施しても、単位重
量あたりの炭素材料に対する充電容量の低下が少なく抑
制されるので、高容量の電池が得られる。このように本
発明は工業上顕著な貢献を奏するものである。
【図1】実施例における充放電試験セルの概略を示す正
面図である。
面図である。
【図2】図1のA−A部の断面図(電解液15、参照極
8、押さえ板9、ネジ10を除く)である。
8、押さえ板9、ネジ10を除く)である。
【図3】本実施例および比較例における充放電試験のサ
イクル回数と炭素電極の放電容量密度との関係を示すグ
ラフである。
イクル回数と炭素電極の放電容量密度との関係を示すグ
ラフである。
【図4】本実施例および比較例における充放電試験のサ
イクル回数と炭素電極の放電容量密度との関係を示すグ
ラフである。
イクル回数と炭素電極の放電容量密度との関係を示すグ
ラフである。
【図5】本実施例および比較例における充放電試験のサ
イクル回数と炭素電極の放電容量密度との関係を示すグ
ラフである。
イクル回数と炭素電極の放電容量密度との関係を示すグ
ラフである。
【図6】本実施例および比較例における充放電試験のサ
イクル回数と炭素電極の放電容量密度との関係を示すグ
ラフである。
イクル回数と炭素電極の放電容量密度との関係を示すグ
ラフである。
1 炭素電極 2 炭素材料 3 銅箔 4 セパレーター 5 金属Li電極 6 ニッケルメッシュ 7a ガラス板 7b ガラス板 8 参照極 9 おさえ板 10 ネジ 11 ステンレスリード棒 12 ステンレスリード棒 13 白金線 14 シリコン栓 15 電解液 16 電解槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 高義 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 炭素材料と結着剤とを含むLi電池用電
極であって、当該電極の少なくとも表層部近傍の結着剤
が実質除去されていることを特徴とするLi電池用電
極。 - 【請求項2】 炭素材料を負極とするLi電池用電極の
製造方法であって、粉体状の炭素材料と結着剤とを含む
混合体を成形した後、更に前記結着剤の一部除去を行う
ことを特徴とするLi電池用電極の製造方法。 - 【請求項3】請求項1記載のLi電池用電極を用いたL
i電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7092829A JPH08287900A (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | Li電池用電極とそれを用いたLi電池およびLi電池用電極の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7092829A JPH08287900A (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | Li電池用電極とそれを用いたLi電池およびLi電池用電極の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08287900A true JPH08287900A (ja) | 1996-11-01 |
Family
ID=14065330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7092829A Pending JPH08287900A (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | Li電池用電極とそれを用いたLi電池およびLi電池用電極の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08287900A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007180043A (ja) * | 1996-12-04 | 2007-07-12 | Hitachi Chem Co Ltd | リチウム二次電池用負極及びリチウム二次電池 |
-
1995
- 1995-04-18 JP JP7092829A patent/JPH08287900A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007180043A (ja) * | 1996-12-04 | 2007-07-12 | Hitachi Chem Co Ltd | リチウム二次電池用負極及びリチウム二次電池 |
JP4687661B2 (ja) * | 1996-12-04 | 2011-05-25 | 日立化成工業株式会社 | リチウム二次電池用負極及びリチウム二次電池 |
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