JPH08287494A - 記録媒体の再生装置 - Google Patents

記録媒体の再生装置

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JPH08287494A
JPH08287494A JP8728795A JP8728795A JPH08287494A JP H08287494 A JPH08287494 A JP H08287494A JP 8728795 A JP8728795 A JP 8728795A JP 8728795 A JP8728795 A JP 8728795A JP H08287494 A JPH08287494 A JP H08287494A
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disturbance
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JP8728795A
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Toru Miama
徹 美甘
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外乱の影響を受けない最適な初期調整を行
う。 【構成】 CD再生装置1の光ピックアップ14のフォ
ーカスおよびトラッキングは、サーボ回路26によって
補正される。装置1に電源が投入されたとき、およびC
Dが交換されたときには、サーボ回路26は、フォーカ
スおよびトラッキングの初期調整を行う。初期調整が実
施される間に、傷検出回路47によってCD反射面に傷
があることが検出されたり、振動検出回路48によって
装置1に振動が加わったことが検出されると、サーボ回
路26は、初期調整を最初からやり直す。また、サーボ
回路26は、前記初期調整を実施する間に、振動や傷な
どの外乱が検出されると、初期調整のためにCD反射面
の信号を読取る調整位置を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンパクトディスク再
生装置などに好適に実施される、記録媒体の再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク(Conpact Disk;以
後、「CD」と略称する)は、直径約12cmのディス
クに、デジタル信号に変換された情報を光学的に記録す
る記録媒体である。記録される情報は、デジタル信号に
変換されたのち、CD反射面に形成される小判状の凹凸
であるピットとして、CDの反射面の内周から外周に向
かい、螺旋状のトラックに沿って記録される。
【0003】CD再生装置では、回転駆動されるCDの
反射面のトラックに沿って、光ピックアップを用い記録
されたピットを読取る。光ピックアップは、光源からの
照射レーザ光を対物レンズで収束して、CDの反射面で
焦点を結ぶように照射する。反射レーザ光はピットの有
無によって光量が変化する。たとえば、ピットのある部
分では、照射レーザ光が乱反射され、反射レーザ光の光
量が減少する。当該光ピックアップでは、反射レーザ光
の光量の変化をフォトダイオードで電気信号に変換す
る。この電気信号から、元の情報が再生される。
【0004】情報を正確に再生するには、光ピックアッ
プによって正確にピットを読取る必要がある。そのため
には、照射レーザ光が一本の螺旋状のトラックを追い続
ける必要がある。すなわち、照射レーザ光がトラックに
沿って、かつその焦点がトラックの中心から外れる事な
く移動する必要がある。さらに、ピットを安定に読取る
には、CDの反射面に照射レーザ光の焦点が一致する必
要がある。すなわち、CDの反射面と光ピックアップの
対物レンズとの距離を、所定距離に保つ必要がある。
【0005】CD再生装置では、光ピックアップが正確
にピットを読取るために、トラッキングサーボやフォー
カスサーボなどの調整を自動的に行っている。トラッキ
ングサーボは、照射レーザ光の焦点をトラックの中心か
ら外れないように追従させる調整である。フォーカスサ
ーボは照射レーザ光の焦点のCD反射面からのずれを補
正する調整である。上記調整は、CDの再生を行ってい
る間は、常に実施される。
【0006】トラッキングサーボに関する従来技術とし
て、特開平61−271631号公報が挙げられる。本
公報では、トラッキングサーボ回路のループゲインを、
各種の外乱に対応して、自動的に調整する技術が開示さ
れている。この調整は、前述した焦点であるビームスポ
ットが、トラック上から外れたことを検知したときに行
う。
【0007】たとえば外乱の1つであるCD反射面の
傷、およびCDやCD再生装置が受ける振動は、ともに
ピットを読取った信号の歪みから検知することができ、
かつ歪みの形から傷および振動を区別することができ
る。当該装置では、振動などを検知する場合にはサーボ
ゲインを強めるように、またCD反射面に傷や異物があ
る場合にはサーボゲインを弱めるように、調整を行う。
【0008】複数のCDでは、トラックの真円度やCD
のセンターホールの精度はそれぞれ異なる。また同一の
CDでも、CD再生装置に取付ける際に、取付け位置が
ずれることがある。これによって、照射レーザ光の焦点
が、トラックから大きくずれることがある。さらに、光
ピックアップに用いられる光源は、温度が上昇すると光
出力が変化することがある。このようなCDの再生時に
変動する条件を補正するために、前述したトラッキング
サーボやフォーカスサーボは、当該装置に電力付勢した
場合などにも実施される。また、当該装置が振動や温度
変化を受け易い車載用のCD再生装置などでは、再生す
るCDを交換する際にも実施される。
【0009】フォーカスサーボに関する従来技術として
特開平2−94033号公報が挙げられる。本公報で
は、フォーカスサーボのDCオフセット値を、CDを交
換する際や電源を入れる際に自動的に調整している。当
該調整は、まずDCオフセット値を変化させながら、C
Dから読取ったデータを再生する際に生じるエラーを示
す信号をエラーレート検出回路に入力する。次いで、エ
ラーレートが最小となるDCオフセット値を判定して、
DCオフセット値をその値に調整する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】特開平2−94033
号公報で開示されたように、CD再生装置の電源を入れ
た時や、CDを交換するときには、トラッキングサーボ
やフォーカスサーボなどを行う。このとき、光ピックア
ップは、CD反射面の最内周に形成されたリードインエ
リアに記録されたピットを読取る。
【0011】リードインエリアに傷や異物が存在する場
合、照射レーザ光の焦点はトラックの中心に沿って移動
しているのにもかかわらず、焦点が中心からずれている
と検知されることがある。また、読取りを実行する時に
CDや装置自体が振動すると、照射レーザ光の焦点が一
時的にトラックの中心からずれることがある。このよう
に、調整を行う際に傷や振動などの外乱を受けた場合、
トラッキングサーボやフォーカスサーボの調整量が外乱
の影響を受けて、必要な量からずれることがある。
【0012】従来技術のCD再生装置では、調整中に外
乱が加わったかどうかは判定されず、所定時間が経過す
ると、調整を終了していた。したがって、CD再生装置
の光ピックアップは必要量からずれた調整量に基づいて
調整されるので、最適な読取り位置に照射レーザ光の焦
点を合わせることが困難になる事があった。これによっ
て、リードインエリア以後のトラックを読取る際に、ピ
ットを正確に読取ることが困難になり、CDの再生能力
が劣化するという問題があった。
【0013】本発明の目的は、調整中にCDの傷や振動
などの外乱の影響を受けず、最適な調整を行うことがで
きる記録媒体の再生装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決しようとする手段】本発明は、円板状の記
録媒体を回転駆動する回転駆動手段と、前記記録媒体に
記録されている内容を読取る読取り素子と、読取り動作
のために、前記読取り素子と記録媒体とを相対的に変位
駆動する変位駆動手段とを含むピックアップ手段と、前
記ピックアップ手段を、記録媒体の半径方向に移動する
半径方向移動手段と、1または複数の調整箇所を有し、
前記読取り素子の出力に応答し、予め定める読取り動作
が行われるように、変位駆動手段を制御する変位駆動制
御手段と、前記変位駆動制御手段の調整箇所を調整し
て、変位駆動制御手段の予め定める特性が得られるよう
に調整する調整手段と、前記読取り素子の出力に応答
し、外乱を検出する外乱検出手段と、前記外乱検出手段
の出力に応答し、変位駆動制御手段の調整箇所の調整動
作中に外乱が検出されたとき、前記調整手段に調整動作
を再度行わせる調整制御手段とを含むことを特徴とする
記録媒体の再生装置である。また本発明は、前記調整制
御手段は、前記外乱検出手段の出力に応答して、前記調
整手段に、外乱が検出された時点で行われていた調整箇
所のみの調整を再度行わせ、さらに後続して、調整を行
うべき調整箇所の調整を行わせることを特徴とする。ま
た本発明は、前記外乱検出手段の出力に応答し、前記半
径方向移動手段によって、前記ピックアップ手段を半径
方向にずらして移動する手段をさらに含み、前記調整制
御手段は、外乱検出手段の出力に応答して、調整手段に
よる調整箇所の調整中に外乱が検出されたときには、半
径方向移動手段によってピックアップ手段を移動させた
後に、調整動作を再度行わせることを特徴とする。また
本発明は、前記調整箇所は複数設けられ、前記調整制御
手段は、調整手段による調整動作をこれらの調整箇所に
対して予め定める順序で順次的に行い、これらの調整場
所のうち1つの調整箇所の調整動作中に外乱が検出され
たときには、順次的に行うべき最初の調整箇所の調整動
作から再度調整を行わせることを特徴とする。また本発
明は、前記調整制御手段は、外乱が検出されたときに調
整動作が行われていた調整箇所の調整動作のみを前記ピ
ックアップ手段の半径方向移動完了後に再度行わせ、さ
らに後続して、調整すべき調整箇所の調整動作を行わせ
ることを特徴とする。また本発明は、前記調整箇所は複
数設けられ、前記調整制御手段は、調整手段による調整
動作を、これらの調整箇所に対して予め定める順序で順
次的に行い、これらの調整場所のうち1つの調整箇所の
調整動作中に外乱が検出されたときには、前記ピックア
ップ手段の半径方向移動完了後に、順次的に行うべき最
初の調整場所の調整動作から再度調整を行わせることを
特徴とする。また本発明は、記録媒体はコンパクトディ
スクであり、前記変位駆動手段は、読取り素子のトラッ
キングまたはフォーカスの少なくともどちらか一方のた
めの変位駆動を行うことを特徴とする。また本発明は、
前記調整箇所は、温度による変位駆動制御手段のオフセ
ットを無くすためのオフセット回路、読取り素子からの
出力を増幅するための利得を調整するゲイン回路、読取
り素子からの出力レベルの中心値の直流設定レベルを調
整するためのバランス回路のうちの少なくとも1つを含
むことを特徴とする。また本発明は、前記外乱検出手段
は、コンパクトディスクと読取り素子との相対的な振
動、およびコンパクトディスクの傷の少なくともいずれ
か一方の検出を行うことを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明に従えば、記録媒体の再生装置は、回転
駆動手段によって回転駆動された円板状の記録媒体に記
録された内容を、ピックアップ手段の読取り素子を用い
て読取り、再生する。
【0016】前記読取り素子は、ピックアップ手段の変
位駆動手段によって記録媒体と相対的に変位駆動され
る。かつピックアップ手段全体が、半径方向移動手段に
よって、記録媒体の半径方向に移動される。これによっ
て、ピックアップ手段の読取り素子は、たとえばその表
面に螺旋を描くように内容が記録された、たとえばCD
などの記録媒体の記録された内容を、記録された順に沿
って読取ることができる。
【0017】前記変位駆動手段の動作は、変位駆動制御
手段によって制御される。当該制御手段は、前記読取り
素子の出力に基づいて、予め定める読取り動作、たとえ
ばCD反射面の螺旋状のトラックの中心を、読取り素子
が読取るような動作が行われるように、変位駆動手段を
制御する。また、変位駆動制御手段には、1または複数
の調整箇所が設けられ、調整手段によって、当該制御手
段が予め定める特性を得るように調整する。
【0018】また、当該再生装置には、装置や記録媒体
に加えられた外乱を検出する外乱検出手段が設けられ
る。変位駆動制御手段の調整箇所の調整動作中に外乱が
検出されたときには、調整制御手段によって、調整動作
が再び行われる。
【0019】読取り素子の出力は、変位駆動手段の動作
の影響、すなわち当該駆動手段を制御する変位駆動制御
手段の特性の影響を受ける。装置に外乱が加えられたと
きに読取り素子が読取った内容は、変位駆動制御手段の
特性だけでなく、外乱にも影響される。当該調整動作
は、前記内容を読取った読取り素子の出力に基づいて変
位駆動制御手段の特性のずれを検出し、このずれに応じ
て特性を調整する。したがって、調整動作時に外乱の影
響を受けた場合、このときの読取り素子の出力に基づい
て調整を行うと、変位駆動制御手段の特性は、外乱の影
響の分だけ最適な特性からずれて調整される。したがっ
て、外乱を検出したときに、調整をやり直すことによっ
て、常に良好な調整結果を得ることができる。
【0020】また本発明に従えば、前記調整制御手段
は、調整動作中に外乱が検出されると、外乱が検出され
た時点で行われていた調整箇所のみの調整を再度行わせ
るように調整手段を制御する。調整箇所が1つである場
合は、再調整が終了すると、調整動作を終了する。調整
箇所が複数である場合は、続いて、再調整をを行った調
整箇所の次に調整を行うべき調整箇所の調整を行わせ、
後続して、調整が行われていない調整箇所の調整を順次
行わせる。
【0021】調整箇所が複数ある場合、外乱の影響を受
けるのは、外乱が加わったときに調整動作を行っていた
調整箇所の調整だけである。したがって、調整動作を実
施している間に外乱を検出した場合、調整が終了した調
整箇所または続行中の調整箇所のうち、外乱を検出した
ときに行っていた調整箇所の調整だけををやり直すだけ
で、当該調整箇所の全てが、外乱の影響を受けないで調
整されたことになる。これによって、当該箇所の調整
を、外乱の影響を受けない読取り素子の出力に基づいて
行うことができるので、常に良好な調整結果を得ること
ができる。かつ、外乱を検出するとすべての項目につい
て調整をやり直す手順と比較して、調整時間を短縮する
ことができる。
【0022】さらにまた本発明に従えば、外乱が検出さ
れたときには、半径方向移動手段によって、前記ピック
アップ手段を半径方向にずらして移動させ、読取り素子
によって、記録媒体上において内容が読取られる位置で
ある読取り位置を移動させる。前記調整制御手段は、移
動させた当該読取り位置の内容を読取った読取り素子の
出力を元に、調整手段に調整動作を行わせる。
【0023】たとえばCDなどの記録媒体において、内
容を記録した面に傷などが生じている場合、当該位置に
記録された内容を読取った読取り素子からの出力は、内
容の欠損などを生じた不良な出力となる。当該調整動作
は、読取られた内容そのものが良好であると仮定して、
当該内容を読取った読取り素子の出力に基づいて、調整
動作を行う。したがって、記録媒体の傷などの外乱が生
じた読取り位置から内容を読取る位置を移動させ、傷の
ない読取り位置の内容を読取り、この内容の出力に基づ
いて調整動作を行う。これによって、より外乱の影響を
排除することができ、調整動作を良好に実施することが
できる。
【0024】また本発明に従えば、変位動作制御手段の
調整箇所は複数設けられている。この調整箇所の調整動
作は、調整手段によって、予め定められた順序で順次的
に行われる。これらの調整場所のうち1つの調整箇所の
調整動作中に外乱が検出されたときには、前記調整制御
手段は、順次的に行うべき最初の調整箇所の調整動作か
ら、再度調整を行わせる。これによって、調整箇所が複
数存在する場合でも、確実に外乱の影響を受けない読取
り素子の出力に基づいて、調整箇所の調整を行うことが
できる。
【0025】さらにまた本発明に従えば、外乱が検出さ
れると、前記調整制御手段は、外乱が検出されたときに
調整動作が行われていた調整箇所の調整動作のみを前記
ピックアップ手段の半径方向移動完了後に再度行わせ
る。調整箇所が1カ所である場合、これで調整動作は終
了する。調整箇所が複数である場合、当該調整箇所の調
整動作が終了すると、続いて、未だ調整がなされていな
い調整箇所の調整箇所の調整を順次的に行わせる。これ
によって、外乱の影響を受けない読取り素子の出力に基
づいて、調整箇所の調整を行うことができると共に、調
整時間を複数の調整箇所の調整を総てやり直す場合と比
較して、短縮することができる。
【0026】また本発明に従えば、前記調整箇所が複数
設けられた場合、前記調整制御手段は、調整手段による
調整動作を、これらの調整箇所に対して予め定める順序
で順次的に行う。これらの調整場所のうち1つの調整箇
所の調整動作中に外乱が検出されたときには、前記ピッ
クアップ手段の半径方向移動完了後に、順次的に行うべ
き最初の調整場所の調整動作から再度調整を行わせる。
これによって、複数の調整箇所の調整を、傷などの外乱
の影響を受けない読取り位置から読取った内容の出力に
基づいて行うことができる。
【0027】さらにまた本発明に従えば、記録媒体はC
Dである。また、前記変位駆動手段は、読取り素子のト
ラッキングまたはフォーカスの少なくともどちらか一方
を調整するための変位駆動を行う手段である。これによ
って、CDの反射面に、螺旋状のトラックに沿って光学
的に記録された内容を、トラックに沿って適確に読取る
ことができる。
【0028】また本発明に従えば、前記調整箇所は、温
度による変位駆動制御手段のオフセットを無くすための
オフセット回路、読取り素子からの出力を増幅するため
の利得を調整するゲイン回路、読取り素子からの出力レ
ベルの中心値の直流設定レベルを調整するためのバラン
ス回路うちの少なくとも1つを含む。したがって、読取
り素子の動作を、温度や周囲の環境に影響されないで制
御することができる。
【0029】さらにまた本発明に従えば、前記外乱検出
手段は、コンパクトディスクと読取り素子との相対的な
振動、およびコンパクトディスクの傷の少なくともいず
れか一方の検出を行う。これによって、前記調整箇所の
調整において、最もCDの再生装置に加わり易い外乱で
ある振動および傷の影響を除去することができる。
【0030】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例であるCD再生
装置1の電気的構成を示すブロック図である。当該CD
再生装置1は、たとえば振動などの外乱を受け易い、自
動車などに搭載されて用いられる。当該CD再生装置1
は、デジタル信号に変換され記録媒体であるCDに記録
された内容である音響などの情報を、読取り部3で読取
り、制御部4で再生して、音響として出力する。
【0031】読取り部3のターンテーブル上に載置され
たCDは、回転駆動手段であるディスクモータ13によ
って回転駆動される。回転駆動されているCDの反射面
に記録されている情報は、光学的なピックアップ手段で
ある光ピックアップ14によって検出される。
【0032】光ピックアップ14は、光源からの照射レ
ーザ光を対物レンズで収束して、CDの反射面で焦点を
結ぶように照射する。反射レーザ光はピットの有無によ
って光量が変化する。ピットのない部分では、照射レー
ザ光はそのまま反射される。ピットのある部分では照射
レーザ光が乱反射され、反射レーザ光の光量がピットの
ない部分の反射レーザ光と比較して減少する。当該光ピ
ックアップ14では、反射レーザ光の光量の変化を、光
ピックアップ14内の読取り素子である光学的検出素子
14aで電気信号に変換する。また、光ピックアップ1
4内には、光ピックアップ14がCD反射面を読取る読
取り位置を微調整するトラッキング調整手段14b、お
よび照射レーザ光の焦点の位置をの許容範囲である焦点
深度を調整するためのフォーカス調整手段14cが設け
られている。
【0033】光ピックアップ14は、前記光検出器の検
出結果であるRF信号を出力する。RF信号は、高周波
(Radio Frequency;以後、「RF」と略称する)処理
手段15のRF増幅回路16で増幅されて、信号再生手
段17の信号処理回路18に入力される。信号処理回路
18では、RF信号の時間軸補正などが行われる。信号
処理回路18からの出力信号は、デジタルフィルタ19
で所定の周波数の信号に変換した後に、デジタル/アナ
ログ(以後、「D/A」と略称する)変換回路20に与
えられる。D/A変換回路20では、デジタルフィルタ
19からの出力は元の情報である音声信号に復調され
る。
【0034】信号再生手段17から出力された音声信号
は、音声出力手段21のローパスフィルタ22で濾波さ
れ、出力増幅回路23で増幅されて、アナログオーディ
オ出力端子24に接続された図示しないスピーカなどか
ら、音声として出力される。ローパスフィルタ22は、
図1では、「LPF」と略称する。また、信号再生手段
17のデジタルフィルタ19で濾波された信号は、デジ
タルオーディオ出力端子25からデジタル信号である音
声信号として出力される。
【0035】また、光ピックアップ14内に備えられる
前記光学的検出素子14aは、たとえばフォトダイオー
ドで実現され、4分割フォトダイオードおよび2つのサ
ブフォトダイオードを含んで構成される。また、CD反
射面に照射される照射レーザ光は、メインビームと2本
のサブビームとに分割される。メインビームは、当該C
Dにおいて、復調される情報を記録したトラック上のピ
ットを読取る読取り位置に照射され、その反射レーザ光
は4分割フォトダイオードの中心に導かれ、光量の変化
が検出される。サブビームはメインビームの読取り方向
前後にそれぞれ照射され、その反射光は4分割フォトダ
イオードを挟んで配置されるサブフォトダイオードに導
かれ、光量の変化が検出される。4分割フォトダイオー
ドの各ダイオードの出力の総和が、RF信号として出力
される。
【0036】信号再生手段17内には、光ピックアップ
14の焦点深度を調整するフォーカスサーボ、および光
ピックアップ14の半径方向の位置ずれを調整するトラ
ッキングサーボを行う変位駆動制御手段であるサーボ回
路26が備えられる。サーボ回路26には、信号処理回
路18から出力される、フォーカスエラー信号およびト
ラッキングエラー信号が与えられる。
【0037】フォーカスエラー信号は、前記4分割フォ
トダイオードの出力から生成される。CD反射面で反射
された反射レーザ光が4分割フォトダイオードの受光面
上に結ぶ像は、照射レーザ光の焦点がCD反射面と一致
しているときは円形になり、焦点がずれているときは楕
円形になる。この楕円形の長軸の方向は、焦点がCD再
生面よりも手前にあるか、後ろにあるかで90度変化す
る。さらに焦点とCD反射面との距離に応じて、像の大
きさが変化する。RF処理手段15では、4分割フォト
ダイオードの、対角線上に位置する一対のダイオードの
出力の和と、前記対角線と直行する対角線上に位置する
一対のダイオードの出力の和との差を求め、この差の値
をフォーカスエラー信号として出力する。
【0038】トラッキングエラー信号は、前記2つのサ
ブフォトダイオードの出力から生成される。分割された
2本のサブビームは、メインビームが照射される読取り
位置のピットの前後の位置に、ビームの中心がトラック
の中心から所定距離だけ読取り方向と直行する方向であ
り、かつそれぞれ反対方向にずれるように照射される。
2本のサブビームが照射される位置は、メインビームが
照射される位置を中心にして、点対称の位置である。メ
インビームの中心がトラックの中心からずれると、サブ
ビームが照射される位置がずれ、反射レーザ光の光量が
変化する。RF処理手段15では、2つのサブフォトダ
イオードの出力の差を求め、トラッキングエラー信号と
して出力する。
【0039】サーボ回路26では、これらの信号から光
ピックアップ14の焦点深度のずれや位置ずれの量を検
出し、調整駆動手段27内のフォーカス駆動回路27a
およびトラッキング駆動回路27bを介して、光ピック
アップ14内のトラッキング調整手段14bやフォーカ
ス調整手段14cを制御する。また、ディスク駆動手段
28は、信号再生手段17の出力に基づいて、ディスク
モータ13の回転を制御する。ピックアップ駆動手段2
9は、信号再生手段17の出力に基づいて、光ピックア
ップ14を半径方向に移動させる半径方向移動手段であ
る送りモータ30を制御する。
【0040】制御部4の処理回路31には、読取り部3
の原点スイッチ32、挿入スイッチ33、およびクラン
プ完了スイッチ34からの出力が与えられる。原点スイ
ッチ32は、光ピックアップ14が原点位置に存在する
ことを検知する。挿入スイッチ33は、読取り部3のタ
ーンテーブルにCDが載置されたことを検知する。クラ
ンプ完了スイッチ34は、前記ターンテーブル上のCD
がクランプで固定されたことを検知する。
【0041】また、処理回路31には、8/12判別セ
ンサ35、および排出完了センサ36からの出力が与え
られる。8/12判別センサ35は、ターンテーブル上
に載置されたCDが直径12cmのCDであるか、直径
8cmのCDであるかを検知する。排出完了センサ36
は、ターンテーブルからCDが完全に排出されたことを
検知する。
【0042】処理回路31は、各スイッチ32〜34、
および各センサ35,36の検知結果に基づいて、信号
再生手段17を制御する。また処理回路31は、前述し
たスイッチ32〜34やセンサ35,36に用いられ
る、発光素子37の点灯/消滅を制御する。さらに処理
回路31は、ローディングモータ駆動回路39を介し
て、ローディングモータ38の駆動を制御する。ローデ
ィングモータ38は、当該CD再生装置1が複数枚のC
Dを自動的に交換して再生する装置である場合、CDを
交換する機構を駆動するためのモータである。
【0043】また、処理回路31には、入出力端子40
を介して、当該CD再生装置1内の他の処理回路とデー
タの交換などを行っている。
【0044】当該処理部4は、外部の図示しない電源か
ら、端子41,42,43を介して電力付勢されてい
る。また、当該処理部4内には、電源回路44,45が
備えられ、外部の電源から与えられた電力を所望の電圧
に変換している。
【0045】前記RF処理手段15には、傷検出回路4
7および振動検出回路48が備えられる。傷検出回路4
7は、前記光ピックアップ13からの出力に応答して、
CDの反射面の傷を検出する。振動検出回路48は、光
ピックアップの出力に応答して、読取り部3における情
報読取り時に、CDや当該装置に振動が加わったかどう
かを検出する。傷検出回路47および振動検出回路48
の出力はサーボ回路26に与えられる。
【0046】図2は、図1の傷検出回路47の具体的な
電気的構成を示すブロック図である。傷検出回路47で
は、RF処理手段15で生成されたRF信号を包絡線検
波して、RF信号の欠落を検出する。
【0047】RF信号は、高速検波回路51と低速検波
回路52とにそれぞれ与えられる。高速検波回路51お
よび低速検波回路52とは、それぞれRF信号を包絡線
検波する回路であり、時定数が小さいものを高速検波回
路と称し、時定数が大きいものを高速検波回路と称す
る。高速検波回路51は、傷に対するレスポンスが速
く、低速検波回路52は、傷に対するレスポンスが高速
検波回路51と比較して遅い。
【0048】図3(1)は、傷検出回路47の高速検波
回路51と低速検波回路52との検波結果を示す波形図
である。実線53は高速検波回路51からの出力であ
る。実線54は低速検波回路52からの出力である。低
速検波回路52の出力には、予めオフセットを持たせ
る。図2の高速検波回路51の出力が出力されるライン
56と低速検波回路52の出力が出力されるライン57
との間に接続される抵抗R1とコンデンサC1とは、低
速検波回路52の出力にオフセットを加えるために設け
られる。
【0049】各検波回路51,52の出力は、ライン5
6,57を介して、比較器63に与えられる。CD反射
面に傷が存在している場合、RF信号の振幅が低下す
る。各検波回路51,52はこのRF信号を包絡線検波
するので、図3(1)に示す、各検波回路51,52か
らの出力53,54が、矢符60,61で示すように、
減少する。比較器63では、各検波回路51,52の出
力を比較して、どちらの出力も低下したときに、図3
(2)に示すような傷検出信号を出力する。
【0050】図4は、図1の振動検出回路48の具体的
な電気的構成を示すブロック図である。図5(1)は、
振動検出回路48に入力されるトラッキングエラー信号
を示す波形図である。図5(2)は振動検出回路48か
ら出力される振動検出信号を示す波形図である。振動検
出回路48は、トラッキングエラー信号から、CD反射
面に平行な方向に加わる振動を検出する。
【0051】RF処理手段15で生成されたトラッキン
グエラー信号は、図示しないトラッキングエラー増幅回
路で増幅され、バンドパスフィルタ66で濾波されて、
振動処理回路48に与えられる。バンドパスフィルタ6
6では、振動に起因するトラッキングエラーを示す信号
の振動成分だけが抽出される。図4では、バンドパスフ
ィルタ66は、「BPF」と略称する。CD反射面の傷
による信号の変化と、CDの振動による信号の変化と
は、周波数成分が異なる。したがって、バンドパスフィ
ルタ66で濾波される周波数帯域を、振動による信号の
変化に対応する周波数、たとえば10Hz〜1kHzの
範囲に設定すると、トラッキングエラー信号から振動成
分だけを抽出することができる。
【0052】トラッキングエラー信号の振動成分は、振
動検出回路のウィンドコンパレータに与えられる。ウィ
ンドコンパレータは、2つの比較器68,69およびO
R回路73を含んで構成される。比較器68の非反転端
子、および比較器69の反転端子には、基準電圧源7
1,72がそれぞれ接続される。基準電圧源71,72
の値は、それぞれ振動成分のレベルの許容値の最大値及
び最小値である。比較器68,69は、図5(1)の実
線74で示す入力された振動成分のレベルと、基準電圧
源71,72のレベルとを比較し、振動成分のレベルが
図5(1)の参照符74aで示すように、基準電圧源7
1、72のレベルの範囲以上になったとき、または図5
(1)の参照符74bで示すように、前記範囲以下にな
ったときに、ハイレベルの出力を出力する。比較器6
8,69の出力は、それぞれOR回路73に入力され、
比較器68,69のいずれか一方の出力がハイレベルで
あるときに、図5(2)の実線75a,75bで示すよ
うな、たとえば矩形波の振動検出信号を出力する。
【0053】図6は、図1のサーボ回路26の具体的な
電気的構成を示すブロック図である。
【0054】光ピックアップ14の光学的検出素子14
aのたとえば4分割フォトダイオードからの出力から生
成されたRF信号は、RF処理手段15内のI−V増幅
回路76、およびRF増幅回路16を介して、信号再生
手段17に与えられる。前記4分割フォトダイオードの
出力から生成されたフォーカスエラー信号は、フォーカ
スエラー増幅回路77で増幅され、サーボ回路26のフ
ォーカスサーボ部79に与えられる。図6では、フォー
カスエラー増幅回路77は「FE増幅」と略称する。ま
た、光ピックアップ14のサブダイオードの出力から生
成されたトラッキングエラー信号は、I−V増幅回路8
1を経て、トラッキングエラー増幅回路82で増幅され
て、サーボ回路26のトラッキングサーボ部84に与え
られる。図6では、トラッキングエラー増幅回路82は
「TE増幅」と略称する。
【0055】フォーカスサーボ部79では、フォーカス
エラー信号は、アナログ/デジタル変換回路(以後、
「A/D変換回路」と略称する)86でデジタル信号に
変換された後、減算器87で後述するループフィルタ8
8で所定の周波数帯域の信号だけが濾波される。ループ
フィルタ88は、フォーカスサーボ部の周波数特性を定
めるためのものである。フィルタ89で濾波された信号
は、可変利得増幅回路88で増幅された後、D/A変換
回路90でアナログ信号に変換されて、フォーカス駆動
手段27aに与えられる。
【0056】トラッキングサーボ部84では、トラッキ
ングエラー信号は、A/D変換回路91でデジタル信号
に変換された後、減算器92で後述するオフセット値が
減算され、ループフィルタ93で所定の周波数帯域の信
号だけが濾波される。ループフィルタ93は、トラッキ
ングサーボ部の周波数特性を定めるためのものである。
ループフィルタ93で濾波された信号は、可変利得増幅
回路94で増幅された後、D/A変換回路95でアナロ
グ信号に変換されて、トラッキング駆動手段27bに与
えられる。
【0057】フォーカス駆動手段27aは、フォーカス
サーボ部79の出力に応答して、光ピックアップ14内
のフォーカス調整手段14cの動作を制御する。トラッ
キング駆動手段27bは、トラッキングサーボ部84の
出力に応答して、光ピックアップ14内のトラッキング
調整手段14bの動作を制御する。トラッキング調整手
段14bとフォーカス調整手段14cとは、変位駆動手
段を構成する。
【0058】サーボ回路28の減算器87,92、可変
利得増幅回路89,84、およびRF処理手段15のフ
ォーカスエラー増幅回路77およびトラッキングエラー
増幅回路82とは、調整制御手段96によって制御され
る。調整制御手段は96は、後述する初期調整を実施す
る際に、これらの回路の特性を制御し、また外乱が検出
されると、初期調整をやり直すように制御する。調整制
御手段96は、調整手段と調整制御手段とを含んでい
る。
【0059】当該CD再生装置1では、装置1の電源が
投入された時に、トラッキングおよびフォーカスの初期
調整を行う。また、初期調整は、当該装置がたとえば車
載用のCD再生装置である場合、CDを交換する際にも
行われる。
【0060】図7は、図1のサーボ回路26において、
トラッキングおよびフォーカスの初期調整を行う調整動
作を説明するためのフローチャートである。本例では、
サーボ回路26では、初期調整を行う際に、当該装置に
振動が加わったことやCD反射面に傷があることなどを
検知すると、初期調整をやり直す。
【0061】電源が投入されたり、CDが交換される
と、ステップa1からステップa2に進む。ステップa
2では、トラッキングおよびフォーカスの初期調整が行
われる。初期調整は、たとえばCDの最内周のトラック
を読取り生成されたRF信号、フォーカスエラー信号、
およびトラッキングエラー信号に基づいて実施される。
トラッキング及びフォーカスの初期調整は、調整すべき
すべての要素について行われる。たとえばトラッキング
およびフォーカスの初期調整は、それぞれオフセット、
ゲインおよびバランスについて行われる。トラッキング
およびフォーカスは、CDに記録された情報を正しく読
取るために、正確に調整すべき項目である。また可能で
あれば、レーザ光のパワー調整や、スレッドサーボの調
整をともに行ってもよい。
【0062】最初にトラッキングオフセットの調整が行
われる。当該調整は、照射レーザ光の照射を停止して、
このときのトラッキングエラー信号を求める。このトラ
ッキングエラー信号の直流成分の値をトラッキングオフ
セット値として求める。以後、サーボ回路26に入力さ
れるトラッキングエラー信号の値から、減算器92によ
って、当該トラッキングオフセット値を減算した値をト
ラッキングエラー信号の値とするようにして調整する。
【0063】次いで、フォーカスオフセットの調整が行
われる。当該調整は、光ピックアップ14の対物レンズ
を調整可能範囲の最下点まで稼動させ、このときのフォ
ーカスエラー信号を求める。このフォーカスエラー信号
の直流成分の値をフォーカスオフセット値として求め
る。以後、サーボ回路26に入力されるフォーカスエラ
ー信号の値から、減算器87によって、当該フォーカス
オフセット値を減算した値を、フォーカスエラー信号の
値とするようにして調整する。
【0064】続いて、フォーカスゲイン調整のゲイン調
整値を求める。まず、対物レンズを調整可能範囲の最上
点から最下点まで稼動させ、このときのフォーカスエラ
ー信号を求める。フォーカスの焦点深度のずれなどが生
じる場合、当該信号に変動が生じるので、当該エラー信
号の値の極大および極小から、ゲイン調整値を求める。
【0065】次いで、トラッキングゲイン調整のゲイン
調整値を求める。まず、トラッキングサーボを停止し
て、意図的にメインビームがトラックからずれるように
して、このときのトラッキングエラー信号を求める。メ
インビームの中心がトラックの中心と一致していないと
きは当該信号に変動が生じるので、当該エラー信号の値
の極大および極小から、ゲイン調整値を求める。
【0066】続いて、トラッキングバランスを調整す
る。当該調整では、トラッキングサーボを停止して、こ
のときのトラッキングエラー信号を求め、サンプリング
する。サンプリングしたサンプルから抽出された、周波
数が予め定めた所定値となるサンプルの信号のレベルの
平均値が0となるように、RF処理手段15のフォーカ
スエラー増幅手段77の駆動条件を調整する。
【0067】次いで、フォーカスバランスを調整する。
当該調整では、RF信号の包絡線から、極大値および極
小値を求める。例えば、図8(1)に示すように、フォ
ーカスバランスがずれていて、そのずれが小さい場合、
RF信号101の包絡線102の極大値および極小値は
それぞれ2つずつ存在する。この極大値103,104
と極小値105,106から、極大値103,104の
差Δd1をバランスエラー量として求める。また、図8
(2)に示すように、フォーカスバランスのずれが大き
い場合には、RF信号111の包絡線112の極大値1
13と極小値114との差Δd2をバランスエラー量と
して求める。このバランスエラー量を用いて、図8
(3)で示すように、RF信号121の包絡線122の
極大値123,124の差Δd3が0となるように、す
なわちRF信号の振幅が最大の値となるように、RF処
理手段15のトラッキングエラー増幅手段82の駆動条
件を調整する。たとえば、フォーカスオフセット値が減
算されたフォーカスエラー信号107,117の出力レ
ベルの中心値108,118を、図8(3)の実線12
7で示すフォーカスオフセット値が減算されたフォーカ
スエラー信号127のように、バランス中心109,1
19に合わせるように調整する。すなわち、フォーカス
エラー信号の出力レベルの中心値の直流設定レベルを調
整する。
【0068】続いて、フォーカスゲインを調整する。前
述したフォーカスのゲイン調整値に基づいて、フォーカ
ス可変利得増幅回路88を、そのゲイン交点が所定値に
なるように調整する。
【0069】最後にトラッキングゲインを調整する。前
述したトラッキングのゲイン調整値に基づいて、トラッ
キング可変利得増幅回路93を、そのゲイン交点が所定
値となるように調整する。
【0070】以上の調整をすべて行うと、初期調整を終
了する。
【0071】初期調整が開始されると、ステップa2か
らステップa3に進む。ステップa3では、振動検出回
路48によって、振動が検出されたか否かが判断され
る。そうでないときは、ステップa4に進み、傷検出回
路47によって、CD反射面の傷が検出されたか否かが
判断される。そうでないとき、すなわち振動や傷などの
外乱が検出されない場合は、ステップa5に進んで初期
調整を継続する。ステップa3で振動が検出された場
合、またはステップa4で傷が検出された場合は、ステ
ップa2に戻り、初期調整を最初からやり直す。
【0072】ステップa5からステップa6に進み、初
期調整の全項目の調整が終了したか否かが判断される。
終了していない場合には、ステップa3に戻り、振動や
傷を検出したかどうかを判断する。終了した場合には、
ステップa7に進んで処理を終了する。
【0073】初期調整時に外乱が加わった場合、外乱に
よって前述した調整の調整量が狂い、調整が不良になる
場合が考えられる。本実施例のように、振動や傷が検出
された場合には初期調整を最初からやり直すようにする
ことによって、外乱の加わり易い、たとえば車載された
CD再生装置などにおいても、初期調整を良好に行うこ
とができる。
【0074】図9は、CD再生装置のサーボ回路におい
て、トラッキングおよびフォーカスの初期調整を行う調
整動作の第2の実施例を説明するためのフローチャート
である。当該実施例のCD再生装置の電気的構成は、図
1に示す第1実施例のCD再生装置の構成と同様の構成
である。図9のフローチャートは、図7のフローチャー
トに類似のものである。本実施例では、サーボ回路で
は、調整項目がn項目存在する初期調整を行う際に、C
D再生装置に外乱が加わったことを検知すると、外乱が
加わったときに実施されていた項目の調整をやり直す。
【0075】当該装置に電力が投入されたり、CDが交
換されたりすると、ステップb1からステップb2に進
み、n項目の初期調整のうち、最初に行われる第1調
整、たとえばトラッキングオフセット調整が開始され
る。ステップb2からステップb3に進み、振動検出回
路が振動を検出したか否かが判断される。そうでないと
きはステップb4に進み、傷検出回路が傷を検出したか
否かが判断される。振動や傷など、外乱が検出されてい
ない場合は、ステップb5に進み、第1調整を継続す
る。外乱が検出された場合は、ステップb2に戻って当
該第1調整をやり直す。
【0076】ステップb5からステップb6に進み、第
1調整が終了したが否かを判断する。終了していなけれ
ば、ステップb5に戻り、第1調整を続行する。またス
テップb3に戻ってもよい。終了していれば、次のステ
ップに進む。
【0077】第1調整が終了すると、第2調整、たとえ
ばフォーカスオフセット調整が実施される。第2調整が
開始されると、第1調整と同様に、調整動作中に振動や
傷などの外乱が検出されたか否かが判断される。外乱が
検出されれば、当該第2調整をやり直す。調整中に外乱
が検出されずに第2調整が終了すると、第3調整に移
る。第3調整〜第(n−1)調整は、第2調整と同様の
手順で実施され、外乱が検出されれば、検出されたとき
に実施されていた項目の調整を、最初からやり直す。
【0078】第(n−1)調整が終了すると、ステップ
b7に進み、第n調整、たとえばフォーカスゲイン調整
が開始される。第n調整は、第1調整と同様の手順をへ
て実施される。ステップb7からステップb8に進み、
振動が検出されたか否かが判断される。検出されないと
きは。ステップb8からステップb9に進み、傷が検出
されたか否かが判断される。検出されないときは、ステ
ップb10に進んで調整を継続する。振動や傷が検出さ
れたときは、ステップb7に戻って第n調整をやり直
す。ステップb10からステップb11に進み、調整が
終了したか否かを判断する。終了していなければ、ステ
ップb10に戻る。終了していれば、ステップb12に
進んで当該処理を終了する。
【0079】これによって、調整動作中に外乱を検出し
たときには、速やかに調整をやり直すことができる。し
たがって、調整を外乱の影響を受けずに実施することが
できる。さらに、やり直す対象となる調整は、外乱を検
出したときに調整動作を実施している項目の調整だけな
ので、調整時間を、外乱を検出したときにすべての調整
をやり直す場合と比較して、短縮することができる。
【0080】図10は、CD再生装置のサーボ回路にお
いて、トラッキングおよびフォーカスの初期調整を行う
調整動作の第3の実施例を説明するためのフローチャー
トである。当該実施例のCD再生装置の電気的構成は、
図1に示す第1実施例のCD再生装置の構成と同様の構
成である。図10のフローチャートは、図7のフローチ
ャートと類似のものであり、同一の動作を行うステップ
には同一の符号を付し、説明は省略する。本実施例で
は、サーボ回路では、初期調整動作中に、当該装置に振
動や傷などの外乱が加わったことを検知すると、調整動
作時に光ピックアップが照射レーザ光を照射して信号を
読取る調整位置を変更して、当該初期調整を最初からや
り直す。
【0081】当該初期調整においては、各項目の調整
は、光ピックアップによってCD反射面の最内周のトラ
ックを読取って生成したRF信号、フォーカスエラー信
号、トラッキングエラー信号などに基づいて行われる。
たとえば読取ったCD反射面に傷が存在する場合、RF
信号やエラー信号は傷の影響を受けた状態で生成され
る。この各信号に基づいて初期調整が実施された場合、
調整が完全にできない場合がある。この場合、CD反射
面の傷の存在しない別の場所、たとえば第1番目の情報
がストアされる領域のトラックのピットを読取り各信号
を生成して、当該各信号に基づいて、初期調整を最初か
らやり直す。
【0082】当該装置に電源が投入されたり、CDが交
換されたりすると、ステップc1からステップa2に進
み、初期調整を開始する。ステップa2〜ステップa6
において、振動や傷などの外乱が検出されない間は初期
調整を続行する。ステップa3において振動が検出され
たり、ステップa4において傷が検出されたりすると、
ステップc5に進む。
【0083】ステップc5では、調整位置を変更する。
調整位置は、たとえば外乱が検出されてから所定時間が
経過した間に、光ピックアップを移動させることによっ
て変更する。たとえば光ピックアップをCD反射面を読
取る所定の移動速度で半径方向に移動させつつ、タイマ
などで外乱が検出されてからの時間を計時し、所定時間
経過した後に、光ピックアップが読取ることのできる位
置のトラックを読取る。調整場所を移動するとステップ
c5からステップa2に戻り、移動した調整位置のトラ
ックに記録されたピットを読取り、前記各信号を生成し
て、当該各信号に基づいて初期調整をやり直す。
【0084】振動や傷が検出されない状態で各項目の調
整が終了すると、ステップa6からステップc8に進
み、処理を終了する。終了していない場合はステップa
6からステップa3に戻る。また、ステップa5に戻っ
てもよい。
【0085】これによって、CD反射面の当該初期調整
動作中に読取った調整位置に傷などの外乱が存在する場
合、外乱のない位置に光ピックアップを移動させた後
に、初期調整をやり直すことができる。これによって、
初期調整を外乱の影響のないRF信号などを基に実施す
ることができる。また、初期調整を行う調整位置は、C
D反射面に情報が記録される範囲であればどこでも良
い。
【0086】図11は、CD再生装置のサーボ回路にお
いて、トラッキングおよびフォーカスの初期調整を行う
調整動作の第4の実施例を説明するためのフローチャー
トである。当該実施例のCD再生装置の電気的構成は、
図1に示す第1実施例のCD再生装置の構成と同様の構
成である。図11のフローチャートは、図9のフローチ
ャートと類似のものであり、同一の動作を行うステップ
には同一の符号を付し、説明は省略する。本実施例で
は、サーボ回路では、複数の調整項目を順次調整する初
期調整動作中に、外乱が加わったことを検知すると、調
整位置を外乱の生じていない部分に変更し、外乱のない
CD反射面から読取った信号を基にして、外乱が加わっ
たときに実施されていた調整をやり直す。
【0087】当該装置に電源が投入されたり、CDが交
換されたりすると、ステップd1からステップb2に進
み、初期調整の項目のうち最初の項目である第1調整を
開始する。ステップb2〜ステップb6において、振動
や傷などの外乱が検出されないときは、初期調整のうち
第1調整を続行する。ステップb3またはステップb4
で傷や振動などの外乱が検出されたときには、ステップ
d5に進む。ステップd5では、CD反射面を読取る調
整位置を移動して、ステップb2に戻り、当該第1調整
を最初からやり直す。
【0088】ステップb6で第1調整が終了したと判断
されると、次のステップに進み、第2調整〜第(n−
1)調整が第1調整と同様の手順でが実施される。終了
していないと判断されると、ステップb5に戻る。また
ステップb2に戻ってもよい。各調整において、外乱が
検出されると、調整位置を外乱が生じていない部分に変
更して、当該調整を最初からやり直す。
【0089】第(n−1)調整が終了すると、ステップ
b7に進み、第n調整を開始する。ステップb7〜ステ
ップb11において、振動や傷などの外乱が検出されな
いときは、第n調整を続行する。第n調整が実施されて
いる間にステップb8またはステップb9で外乱が検出
された場合は、ステップd11に進み、調整位置を変更
して、ステップb7に戻り、当該第n調整を最初からや
り直す。外乱が検出されない状態で第n調整が終了する
と、ステップb11からステップd14に進み、当該処
理を終了する。
【0090】これによって、CD反射面の当該調整動作
中に読取った調整位置に傷などの外乱が存在する場合、
外乱のない位置に光ピックアップを移動させて調整を行
うことができる。これによって、各調整を外乱の影響の
ないRF信号などを基に実施することができる。また、
調整動作中に外乱を検出した場合は、外乱を検出したと
きに実施していた項目の調整だけをやり直すので、外乱
を検出した場合にすべての項目の調整をやり直す場合と
比較して、調整時間を短縮することができる。
【0091】本発明は、調整をやり直すのは、当該装置
に振動が加わったことや、CD反射面に傷が生じている
ことを検出した場合としたけれども、他の外乱など、調
整を失敗させるような要因を検出した場合に実施するよ
うにしてもよい。
【0092】また本発明は、音響の情報を記録したCD
以外にも、たとえばナビゲーション装置の道路情報など
の映像データなどを記録したCD−リードオンリメモリ
を読取り再生するCD−リードオンリメモリ再生装置な
どにも実施することができる。さらにまた、情報を光学
的に記録する記録媒体であるCDを読取り再生する再生
装置以外にも、たとえば情報を磁気的に記録するミニデ
ィスクなどを読取り再生する再生装置などにも、好適に
実施することができる。
【0093】さらにまた本発明は、光ピックアップの調
整において用いられるだけでなく、音響信号のノイズの
調整などにおいても実施することができる。
【0094】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、たとえば
CDであるような記録媒体の再生装置は、回転駆動され
た円板状の記録媒体に記録された内容をピックアップ手
段の読取り素子を用いて読取り、再生する。前記読取り
素子は、記録媒体と相対的に変位駆動され、かつピック
アップ手段全体が、記録媒体の半径方向に移動され、記
録媒体に所定の順序で記録された内容を、当該順序に沿
って読取る。
【0095】読取り素子を変位駆動する変位駆動手段の
動作を制御する変位駆動制御手段には、1または複数の
調整箇所が設けられ、調整手段によって、当該制御手段
が予め定める特性を得るように調整される。当該調整を
行う間に、傷や振動などの外乱が検出された場合、調整
は再び実施される。これによって、外乱を検出したとき
に、調整をやり直すことができ、当該制御手段の特性は
常に予め定める特性に保たれる。したがって、常に安定
した当該再生装置の再生能力を確保することができる。
【0096】また本発明によれば、前記調整制御手段
は、調整動作中に外乱が検出されると、外乱が検出され
た時点で行われていた調整箇所のみの調整を再度行わせ
る。これによって、外乱を検出したときには、そのとき
に調整していた調整箇所の調整だけをやり直す事がで
き、当該制御手段の当該調整箇所に拘わる特性を予め定
める特性に保つことができる。かつ、外乱を検出すると
すべての項目について調整をやり直す手順と比較して、
調整時間を短縮することができる。したがって、短時間
に常に安定した当該再生装置の再生能力を確保すること
ができる。
【0097】さらにまた本発明によれば、外乱が検出さ
れたときには、前記ピックアップ手段を半径方向にずら
して移動させ、移動先の記録媒体に記録された内容を読
取った読取り素子の出力を元に、調整手段に調整動作を
行わせる。これによって、特に傷などCD表面に加わる
外乱によって、調整ずれが起こることを防止することが
できる。
【0098】また本発明によれば、変位調整制御手段の
調整箇所は複数設けられ、順次的に調整が実施される。
複数の調整箇所のうちいずれか1つの箇所を調整する間
に、外乱が検出されると、複数箇所の調整を総て再度行
う。これによって、総ての調整箇所の調整において、外
乱の影響による調整ずれが起こることを防止することが
できる。
【0099】さらにまた本発明によれば、調整箇所の調
整動作中に外乱が検出されると、記録媒体を読取る位置
を変更した後に、外乱が検出された時点で実施されてい
た調整動作から調整をやり直す。これによって、CDの
傷など、記録媒体に起因する調整ずれを防止することが
でき、かつ短い調整時間内で確実に安定したディスク再
生能力を確保することができる。、また本発明に従え
ば、複数の調整箇所のうちの1つの調整箇所の調整を行
う時点で外乱が検出されると、記録媒体を読取る位置を
変更した後に再び、複数の調整箇所のうち最初に調整す
る調整箇所から、順次調整を行う。これによって、CD
の傷などに起因する調整ずれを防止することができる。
【0100】さらにまた本発明によれば、記録媒体はC
Dであり、変位駆動手段は、CDに記録された内容を適
確に読取るために、読取り素子の特性であるトラッキン
グおよびフォーカスを調整する。したがって、CD反射
面に螺旋状に記録された内容を、螺旋状のトラックに沿
って適確に読取ることができる。これによって、安定し
たディスク再生能力を確保することができる。
【0101】また本発明によれば、前記調整箇所は、変
位駆動制御手段の特性を調整するオフセット回路、ゲイ
ン回路、およびバランス回路である。したがって、読取
り素子の動作を温度や周囲の環境に影響されないで制御
することができる。
【0102】さらにまた本発明に従えば、外乱検出手段
はCDと読取り素子との相対的な振動およびCDの傷を
検出する。これらCD再生装置に容易に加わり易い外乱
を検知して、調整動作を制御するので、このような外乱
が加わり易い環境、たとえば車載の装置などにおいて
も、調整ずれを防ぎ、安定したディスク再生能力を確保
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるCD再生装置1の電
気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1の傷検出回路47の具体的な電気的構成を
示すブロック図である。
【図3】傷検出回路47の高速検波回路51と低速検波
回路52との検波結果を示す波形図および、傷検出回路
47から出力される傷検出信号を示す波形図である。
【図4】図1の振動検出回路48の具体的な電気的構成
を示すブロック図である。
【図5】振動検出回路48に入力されるトラッキングエ
ラー信号の波形図、および振動検出回路48から出力さ
れる振動検出信号の波形図である。
【図6】図1のサーボ回路26の具体的な電気的構成を
示すブロック図である。
【図7】図1のサーボ回路26において、トラッキング
およびフォーカスの初期調整を行う調整動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図8】フォーカスバランス調整を説明するためのRF
信号101,111,121、RF信号の包絡線10
2,112,122、およびフォーカスオフセット調整
が施されたフォーカスエラー信号107,117,12
7の波形図である。
【図9】CD再生装置のサーボ回路において、トラッキ
ングおよびフォーカスの初期調整を行う調整動作の第2
の実施例を説明するためのフローチャートである。
【図10】CD再生装置のサーボ回路において、トラッ
キングおよびフォーカスの初期調整を行う調整動作の第
3の実施例を説明するためのフローチャートである。
【図11】CD再生装置のサーボ回路において、トラッ
キングおよびフォーカスの初期調整を行う調整動作の第
4の実施例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 CD再生装置 3 読取り部 4 制御部 14 光ピックアップ 15 RF処理手段 17 信号再生手段 18 信号処理回路 21 音声出力手段 26 サーボ回路 47 傷検出回路 48 振動検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 21/10 8425−5D G11B 21/10 R

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状の記録媒体を回転駆動する回転駆
    動手段と、 前記記録媒体に記録されている内容を読取る読取り素子
    と、読取り動作のために、前記読取り素子と記録媒体と
    を相対的に変位駆動する変位駆動手段とを含むピックア
    ップ手段と、 前記ピックアップ手段を、記録媒体の半径方向に移動す
    る半径方向移動手段と、 1または複数の調整箇所を有し、前記読取り素子の出力
    に応答し、予め定める読取り動作が行われるように、変
    位駆動手段を制御する変位駆動制御手段と、 前記変位駆動制御手段の調整箇所を調整して、変位駆動
    制御手段の予め定める特性が得られるように調整する調
    整手段と、 前記読取り素子の出力に応答し、外乱を検出する外乱検
    出手段と、 前記外乱検出手段の出力に応答し、変位駆動制御手段の
    調整箇所の調整動作中に外乱が検出されたとき、前記調
    整手段に調整動作を再度行わせる調整制御手段とを含む
    ことを特徴とする記録媒体の再生装置。
  2. 【請求項2】 前記調整制御手段は、前記外乱検出手段
    の出力に応答して、前記調整手段に、外乱が検出された
    時点で行われていた調整箇所のみの調整を再度行わせ、
    さらに後続して、調整を行うべき調整箇所の調整を行わ
    せることを特徴とする請求項1記載の記録媒体の再生装
    置。
  3. 【請求項3】 前記外乱検出手段の出力に応答し、前記
    半径方向移動手段によって、前記ピックアップ手段を半
    径方向にずらして移動する手段をさらに含み、 前記調整制御手段は、外乱検出手段の出力に応答して、
    調整手段による調整箇所の調整中に外乱が検出されたと
    きには、半径方向移動手段によってピックアップ手段を
    移動させた後に、調整動作を再度行わせることを特徴と
    する請求項1記載の記録媒体の再生装置。
  4. 【請求項4】 前記調整箇所は複数設けられ、 前記調整制御手段は、調整手段による調整動作をこれら
    の調整箇所に対して予め定める順序で順次的に行い、こ
    れらの調整場所のうち1つの調整箇所の調整動作中に外
    乱が検出されたときには、順次的に行うべき最初の調整
    箇所の調整動作から再度調整を行わせることを特徴とす
    る請求項1記載の記録媒体の再生装置。
  5. 【請求項5】 前記調整制御手段は、外乱が検出された
    ときに調整動作が行われていた調整箇所の調整動作のみ
    を前記ピックアップ手段の半径方向移動完了後に再度行
    わせ、さらに後続して、調整すべき調整箇所の調整動作
    を行わせることを特徴とする請求項3記載の記録媒体の
    調整装置。
  6. 【請求項6】 前記調整箇所は複数設けられ、 前記調整制御手段は、調整手段による調整動作を、これ
    らの調整箇所に対して予め定める順序で順次的に行い、
    これらの調整場所のうち1つの調整箇所の調整動作中に
    外乱が検出されたときには、前記ピックアップ手段の半
    径方向移動完了後に、順次的に行うべき最初の調整場所
    の調整動作から再度調整を行わせることを特徴とする請
    求項3記載の記録媒体の再生装置。
  7. 【請求項7】 記録媒体はコンパクトディスクであり、 前記変位駆動手段は、読取り素子のトラッキングまたは
    フォーカスの少なくともどちらか一方のための変位駆動
    を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
    の記録媒体の再生装置。
  8. 【請求項8】 前記調整箇所は、 温度による変位駆動制御手段のオフセットを無くすため
    のオフセット回路、 読取り素子からの出力を増幅するための利得を調整する
    ゲイン回路、 読取り素子からの出力レベルの中心値の直流設定レベル
    を調整するためのバランス回路のうちの少なくとも1つ
    を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載
    の記録媒体の再生装置。
  9. 【請求項9】 前記外乱検出手段は、コンパクトディス
    クと読取り素子との相対的な振動、およびコンパクトデ
    ィスクの傷の少なくともいずれか一方の検出を行うこと
    を特徴とする請求項7記載の記録媒体の再生装置。
JP8728795A 1995-04-12 1995-04-12 記録媒体の再生装置 Withdrawn JPH08287494A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007226904A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Hitachi Ltd 光ディスク装置
JP2015230735A (ja) * 2014-06-04 2015-12-21 船井電機株式会社 光ディスク装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007226904A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Hitachi Ltd 光ディスク装置
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