JPH0828712A - 軸封装置 - Google Patents

軸封装置

Info

Publication number
JPH0828712A
JPH0828712A JP6166663A JP16666394A JPH0828712A JP H0828712 A JPH0828712 A JP H0828712A JP 6166663 A JP6166663 A JP 6166663A JP 16666394 A JP16666394 A JP 16666394A JP H0828712 A JPH0828712 A JP H0828712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
seal ring
elastic seal
shaft
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6166663A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2821989B2 (ja
Inventor
Masao Shimizu
正夫 清水
Akira Tajino
明 太治野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Pillar Packing Co Ltd filed Critical Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority to JP6166663A priority Critical patent/JP2821989B2/ja
Publication of JPH0828712A publication Critical patent/JPH0828712A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2821989B2 publication Critical patent/JP2821989B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Mechanical Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転時の遠心力を利用して、境面潤滑状態を
良好に保持させて所定のシール性能を安定よく確保する
ことができるとともに、十分な冷却効果も発揮させて使
用可能な軸径周速を高めることができ、また、正圧、負
圧の両仕様に対しても密封性を維持できるようにする。 【構成】 ケーシング1に固定されたプレート4の軸方
向の両側にそれぞれ第1および第2の弾性シールリング
11,12を配置し、これら両弾性シールリング11,
12のつば部11b,12cの外周部外側面11d,1
2eをプレート4の両側面4a,4bに摺接させるよう
にし、回転軸3、プレート4および両弾性シールリング
11,12で囲まれる空間部PにグリースGを充填させ
た構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雨水、下水、海水、河
川水あるいはかんがい用水用のポンプなどの各種流体機
器における軸封部として適用される軸封装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば、河川水の排水などに使用される
横軸斜流ポンプにおいては、図5に示すように、ケーシ
ング101に形成された回転軸貫通孔102に、外周面
にスリーブ103が嵌着された回転軸104を貫通し、
上記スリーブ103に対応してケーシング101の内周
面に形成された環状のパッキン嵌入溝105内にグラン
ドパッキン106を挿入し、このグランドパッキン10
6を上記ケーシング101に締付け固定される押輪10
7の軸方向内端面107aでポンプ液S側(奥側)に押
圧し、上記ケーシング101に上記パッキン嵌入溝10
5にまで達するフラッシング孔108を形成してなるグ
ランドパッキン方式の軸封装置が用いられている。
【0003】しかし、上記グランドパッキン方式の軸封
装置は、グランドパッキン106の焼き付き防止のため
に、別途、給水装置が必要であるために、装置構造が複
雑になる上に、ポンプの起動前の真空引きにおける空気
吸込み量が多くて定常運転に至るまでに長い時間がかか
るという難点がある。
【0004】このようなグランドパッキン方式の軸封装
置に代わって、従来から、NBRなどからなる弾性シー
ルリングを用いた軸封装置が開発され使用されている。
その一例として図6に示すような構成の軸封装置が知ら
れている。この軸封装置は、ケーシング101の側壁1
01aに対向する環状のプレート109を上記ケーシン
グ101に固定し、上記側壁101aとプレート109
との間の回転軸104の外周面に、軸方向の両端に縦断
面かぎ形のつば部110a,110bを有する略Vプー
リー状の弾性シールリング110を固定し、この弾性シ
ールリング110の一方のつば部110aの外周面外側
面110cを上記側壁101aの内側面101bに摺接
させるとともに、他方のつば部110bの外周面外側面
110dを上記プレート109の一側面109aに摺接
させ、かつ、上記ケーシング101、プレート109お
よび弾性シールリング110で囲まれる空間部P内に潤
滑剤としてのグリースGを充填させてなるものであり、
この軸封装置によれば、上記弾性シールリング110に
おける軸方向両端のつば部110a,110bの外周面
外側面110c,110dとケーシング101の側壁1
01aの内周面101bおよびプレート109の一側面
109aとの間をそれぞれ上記グリースGによる境面潤
滑状態としてシール面とするものである。
【0005】また、弾性シールリングを用いた軸封装置
の他の例として図7に示すような構成のものも従来から
知られている。この軸封装置は、水没状態で使用される
水没方式であって、基本的には図6に示す構成と同一で
あるが、水中において回転軸104上で構成部材の分
解、組立を必要とすることから、回転軸104の外周面
に固定部材112を介してスリーブ111を挿入固定
し、このスリーブ111の外周面に弾性シールリング1
10を固定した構成を採用したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した構成の従来の
軸封装置のうち、図6に示すものは、弾性シールリング
110の径方向の外側の空間部PにグリースGが充填さ
れているので、回転軸104の回転にともない上記グリ
ースGに遠心力が働き、回転速度が増すにつれてグリー
スGが径方向外方へ移動し、上記シール面で油(グリー
ス)切れを起こしてシール性能の低下、ひいては摺接面
の焼き付きを生じやすい。その上、弾性シールリング1
10は空冷されるだけで冷却効果も不十分であることか
ら、許容軸径周速も1m/secが限度である。また、
ポンプの正圧の仕様では、ポンプ液Sが上記弾性シール
リング110の一方のつば部110bの外周面外側面1
10dのプレート109の一側面109aに対する摺接
力が弱くなって、境面潤滑状態での所定のシール性能を
維持することができず、その摺接部位からポンプ液Sが
グリースG内に混入して、グリースGの性状が変化し、
該グリースGによる境面潤滑状態でのシール性能が一段
と悪化するという問題があった。
【0007】また、図7に示すものは、水没方式である
ために、弾性シールリング110に対する冷却効果は図
6のものより優れているものの、回転軸104の高速回
転による遠心力でグリースGが径方向外方へ移動するこ
とにともなうシール性能の低下は避けられず、許容軸径
周速も3m/secが限度である。その上、スリーブ1
11を使用するので、全体の構造が複雑となり、分解、
組立にも手数がかかるという問題があった。
【0008】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、構造の複雑化を招くことなく、高速回転に対
しても弾性シールリングと相手側との間での境面潤滑に
よるシール性能を常に安定よく維持することができ、し
かも、正圧および負圧のいずれの仕様においても空気の
吸い込みや封入液体の潤滑剤への混入を防止することが
できる軸封装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る軸封装置は、回転軸が貫通される孔を
形成したケーシングの側壁に対向して該ケーシングに固
定された環状のプレートと、縦断面かぎ形のつば部を有
し、上記ケーシングの側壁とプレートとの間に位置させ
て前記回転軸の外周面に固定された第1の弾性シールリ
ングと、縦断面かぎ形のつば部を有し、上記プレートよ
りも封入液体側に位置させて上記回転軸の外周面に固定
され、かつ上記つば部の外周部外側面が上記プレートの
他方の側面に摺接する第2の弾性シールリングとを具備
し、上記回転軸、プレートおよび両弾性シールリングで
囲まれる空間部に潤滑剤を充填供給するように構成した
ものである。
【0010】
【作用】本発明によれば、ケーシングの側壁に対向して
該ケーシングに固定した環状プレートの軸方向の両側に
おいて回転軸にそれぞれ固定した第1および第2の弾性
シールリングのつば部の外周面外側面を上記プレートの
両側面に摺接させるとともに、回転軸、プレートおよび
両弾性シールリングで囲まれる空間部に潤滑剤を充填供
給した構成としているので、回転軸の回転時に潤滑剤に
働く遠心力によって該潤滑剤が常に両弾性シールリング
のつば部の外周部外側面と上記プレートの両側面との摺
接面に押込み供給されることになって、それら両摺接面
での境面潤滑状態が安定よく保たれ、これによって、高
速回転時においても所定のシール性能を確保することが
可能である。
【0011】また、封入液側の第2の弾性シールリング
および環状プレートが封入液体に接しているために、そ
れらに対する冷却効果が高く、軸径周速を高くすること
が可能である。さらに、正圧の仕様では第2の弾性シー
ルリングのつば部の外周部外側面がプレートの一方の側
面に強く摺接して、封入液体が潤滑剤充填空間部に侵入
することを防止し、かつ、負圧の仕様では第1の弾性シ
ールリングのつば部の外周部外側面がプレートの他方の
側面に強く摺接して、大気からの空気の吸い込みを防止
するといったように、正圧、負圧のいずれの仕様に対し
ても所定のシール機能を確実に保持することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて
説明する。図1は本発明の一実施例による軸封装置の縦
断面図であり、同図において、1はケーシングであり、
その側壁1aに形成された回転軸貫通孔2には回転軸3
が挿通されている。4は上記側壁1aに対向する環状の
プレートであり、缶M側の植込みボルト5を介して上記
ケーシング1の軸方向におけるポンプ液S側の側面に固
定されている。6は上記プレート4の軸心部に形成され
た回転軸貫通孔である。7は上記ケーシング1側の環状
凹部8に嵌合されて上記プレート4とケーシング1との
接合部位をシールするOリング、9は上記プレート4側
の環状凹部10に嵌合されてプレート4と缶Mとの接合
部位をシールするOリングである。
【0013】11は上記ケーシング1の側壁1aと上記
プレート4との間に配設された第1の弾性シールリン
グ、12は上記プレート4に対してポンプ液S側に隣接
して配設された第2の弾性シールリングであり、これら
両弾性シールリング11,12はそれぞれドライブバン
ド13,14を介して上記回転軸3の外周面に固定され
ている。
【0014】上記第1の弾性シールリング11は、NB
R、VITION、ネオプレン、ハイパロン、EPR等
のゴムやそれらに繊維を配合した繊維強化ゴムなどの有
機弾性体などからなる円筒部11aの軸方向両端にそれ
ぞれ縦断面かぎ形のつば部11b,11cを一体形成し
て略Vプーリー状に構成されており、一方のつば部11
bの外周部外側面11dが上記プレート4の一方の側面
4aに弾性的に摺接され、他方のつば部11cの外周部
外側面11eが上記ケーシング1の側壁1aの内側面1
bに軽く当接されている。
【0015】上記第2の弾性シールリング12は、NB
R、VITION、ネオプレン、ハイパロン、EPR等
のゴムやそれらに繊維を配合した繊維強化ゴムなどの有
機弾性体などからなる円筒部12aの軸方向両端にそれ
ぞれ縦断面かぎ形のつば部12b,12cを一体形成し
て略Vプーリー状に構成されており、一方のつば部12
bの外周部外側面12dはそのままで、他方のつば部1
2cの外周部外側面12eが上記プレート4の他方の側
面4bに弾性的に摺接されている。
【0016】上記回転軸3、プレート4および第1,第
2の弾性シールリング11,12で囲まれた空間部Pに
は、潤滑剤としてのグリースGが充填供給されており、
このグリースGは上記プレート4に形成されたグリース
供給孔15を通して空間部Pに供給されるようになって
いる。
【0017】つぎに、上記構成の軸封装置による動作に
ついて説明する。ポンプの通常運転において回転軸3の
回転につれて、第1および第2の弾性シールリング1
1,12が一体に回転する。この回転にともない、第1
の弾性シールリング11における一方のつば部11bの
外周部外側面11dがプレート4の一方の側面4aに摺
接し、他方のつば部11cの外周部外側面11eがケー
シング1の側壁1aの内側面1bに軽く当接するととも
に、第2の弾性シールリング12の一方のつば部12c
の外周部外側面12eが上記プレート4の他方の側面4
bに摺接する。
【0018】このとき、上記空間部Pに充填されている
グリースGは遠心力を受けて径方向の外方へ移動されて
おり、上記第1の弾性シールリング11における一方の
つば部11bの外周部外側面11dとプレート4の一方
の側面4aとの間および第2の弾性シールリング12の
一方のつば部12cの外周部外側面12eと上記プレー
ト4の他方の側面4bとの間にそれぞれ押込まれて、両
面11d,4aおよび12e,4b間に境面潤滑による
シール機能が付与され、これによって、ケーシング1と
回転軸3との間が封止されることになる。
【0019】ところで、上記回転軸3の回転速度が増す
と、上記遠心力によるグリースGの径方向外方への移動
力が大きくなり、上記両面11d,4aおよび12e,
4b間へのグリースGの供給が促進されるために、上記
境面潤滑によるシール機能が安定的に維持されることに
なる。また、第2の弾性シールリング12およびプレー
ト4はポンプ液Sに常に接しているので、それらを有効
に冷却することが可能であり、したがって、軸径周速が
5m/sec程度でも所定のシール性能を保持させて十
分に対応させることができる。
【0020】また、ポンプの正圧の仕様では、ポンプ液
S側にある第2の弾性シールリング12におけるつば部
12cの外周部外側面12eがプレート4の一方の側面
4bに強く摺接する状態となって、この摺接部でのシー
ル性が高められることになり、ポンプ液SがグリースG
の充填空間部Pに侵入することが防止される。また、ポ
ンプの起動前の真空引きのような負圧の仕様では、大気
A側にある第1の弾性シールリング11のつば部11b
の外周部外側面11dがプレート4の他方の側面4bに
強く摺接する状態となって、この摺接部でのシール性が
高められることになり、大気A側からの空気の吸い込み
が有効に防止される。
【0021】さらに、上記構成の軸封装置では、上記両
弾性シールリング11,12を回転軸3の外周面に直接
固定する構成であるから、従来の水没方式の場合に必要
であったスリーブの使用が全く不要となり、構造の簡素
化と同時に、2分割構造が容易なため、組立性も改善す
ることが可能である。なお、本実施例における第1の弾
性シールリング11のつば部11cは、ゴミや異物がつ
ば部11bの外周部外側面11dとプレートとの摺接部
に入り込むのを防ぐものであり、使用する状況により、
つば部11c,12bのない第1および第2の弾性シー
ルリングを選択することも可能である。
【0022】以下、本発明者が行なったシール性能の評
価試験について簡単に説明する。図2は上記軸封装置を
横軸斜流ポンプの軸封に適用して、実施した回転試験の
ための装置の概要を示す構成図である。上記両弾性シー
ルリング11,12に対応して、供試シールリングNS
とダミーシールリングNDを準備した。このポンプの仕
様はつぎの通りである。 流体名:河川水 圧 力:始動前 0〜−10m(5分以内、空気と水) 運転中 −2.2〜−4.65m(水中埋没) 温 度:常温 回転数:442rpm、 周速:3m/sec
【0023】図2において、21は供試シールリングN
SおよびダミーシールリングNDが装着された回転軸3
を支持する軸受、22は上記回転軸3を駆動する変速モ
ータである。23は水槽24内の水Wを上記供試シール
リングNSおよびダミーシールリングNDに供給するた
めのポンプ、25はポンプ23の吐出側に設けられた流
量計、26は潤滑剤としての密封流体に対する圧力計で
ある。
【0024】上記回転試験装置による試験条件は、つぎ
の通りである。 密封流体 水(グリース溜め込み) 密封流体温度 常温 密封流体圧力 0〜20m 回転数 442,558,738rpm フラッシング量 3.0,5.0,10 l/min (給水の有無)有:供試シールリングNS側からフラッ
シングを実施 無:ダミーシールリングND側からフラッシングを実施 試験時間 30〜150min なお、この試験は実ポンプでの実流体の攪拌を予想して
実施したもので、この場合、NS側へのフラッシングは
ない。
【0025】上記供試シールリングNSの取付け状態
で、図3に示す各部T1〜T6の温度を測定した。
【0026】上記試験内容結果の要約を表にして図4に
示すが、封入グリースの漏れは、全試験を通じて観られ
ず、また、大気側への漏れも観られなかった。さらに、
開放後の供試シールリングNS、プレートおよびケーシ
ングプレートのシール面に異常はみられなかった。
【0027】また、上記の試験結果を考察してみたとこ
ろ、上記供試シールリングNSのシールの使用可否は、
その材質であるNBRの耐熱温度によって決定され、使
用許容温度は通常60℃までである。この60℃以下ま
でを使用範囲とすれば、試験結果から、最も高い温度を
示したプレートシール面でみると、軸径周速3m/se
c(回転数442rpm)は十分に使用可能な範囲であ
る。また、給水無しで、ダミーシールリングND側のフ
ラッシング量が10l/min以上確保されれば、シー
ル面温度は550℃近辺で安定するが、周速を4m/s
ecにすると、給水無しでダミーシールリングND側の
フラッシング量を15l/min以上にしても、数分間
で70℃を越えてしまい、実質的に使用することができ
ない。
【0028】一方、供試シールリングNS側から給水す
ると、温度は一時的に49℃まで上昇するが、その後、
40℃以内に保たれる。さらに、軸径周速を5m/se
cまで上げても問題はなかった。また、試験圧力を5m
から10,20mに上げた場合、フラッシング量を10
l/min以上にすれば使用可能であることが確認でき
た。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ケーシ
ングの側壁に対向して該ケーシングに固定した環状プレ
ートの軸方向両側において回転軸にそれぞれ固定した第
1および第2の弾性シールリングのつば部の外周面外側
面を上記プレートの両側面に摺接させる構成とするとと
もに、回転軸、プレートおよび両弾性シールリングで囲
まれる空間部に潤滑剤を充填した構成としているので、
回転軸の回転時の遠心力によって潤滑剤を常に両弾性シ
ールリングのつば部の外周部外側面と上記プレートの両
側面との摺接面に押込み供給させて、それら両摺接面で
の境面潤滑状態を安定よく確保することができる。ま
た、高温側の第2の弾性シールリングおよび環状プレー
トが封入液体に接しているために、それらに対する冷却
効果も十分に発揮させることができる。これらによっ
て、高速回転時においても所定のシール性能を安定よく
確保することができる。換言すると、シール性能の低下
を招くことなく、使用可能な軸径周速を高めることがで
きる。
【0030】しかも、正圧の仕様では第2の弾性シール
リングによるシール機能を高めて、封入液体が潤滑剤充
填空間部に侵入することを防止でき、かつ、負圧の仕様
では第1の弾性シールリングによるシール機能を高め
て、大気からの空気の吸い込みを防止できるといったよ
うに、正圧、負圧のいずれの仕様に対しても所定のシー
ル機能を確実良好に保持することができる。さらに、両
弾性シールリングを回転軸に直接固定させて、スリーブ
の使用が不要であるから、構造の簡素化および組立性の
向上も図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による軸封装置の縦断側面図
である。
【図2】同上軸封装置を横軸斜流ポンプの軸封に適用し
た場合のシールリングの回転試験装置の概要を示す構成
図である。
【図3】回転試験を行なう際の軸封装置に対する測温部
位の配置を示す要部の縦断面図である。
【図4】試験内容結果を要約した図表である。
【図5】従来一般のグランドパッキン方式の軸封装置を
示す半截縦断面図である。
【図6】従来の弾性シールリング空冷方式の軸封装置を
示す半截縦断面図である。
【図7】従来の弾性シールリング水冷方式の軸封装置を
示す半截縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 1a ケーシングの側壁 2 回転軸貫通孔 3 回転軸 4 プレート 4a,4b プレートの側面 11 第1の弾性シールリング 11b 第1の弾性シールリングのつば部 12 第2の弾性シールリング 12c 第2の弾性シールリングのつば部 11d,12e つば部の外周部外側面 G グリース(潤滑剤) P 空間部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸が貫通される孔を形成したケーシ
    ングの側壁に対向して該ケーシングに固定された環状の
    プレートと、縦断面かぎ形のつば部を有し、上記ケーシ
    ングの側壁とプレートとの間に位置させて前記回転軸の
    外周面に固定された第1の弾性シールリングと、縦断面
    かぎ形のつば部を有し、上記プレートよりも封入液体側
    に位置させて上記回転軸の外周面に固定され、かつ上記
    つば部の外周部外側面が上記プレートの他方の側面に摺
    接する第2の弾性シールリングとを具備し、上記回転
    軸、プレートおよび両弾性シールリングで囲まれる空間
    部に潤滑剤を充填供給するように構成したことを特徴と
    する軸封装置。
JP6166663A 1994-07-19 1994-07-19 軸封装置 Expired - Fee Related JP2821989B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6166663A JP2821989B2 (ja) 1994-07-19 1994-07-19 軸封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6166663A JP2821989B2 (ja) 1994-07-19 1994-07-19 軸封装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0828712A true JPH0828712A (ja) 1996-02-02
JP2821989B2 JP2821989B2 (ja) 1998-11-05

Family

ID=15835432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6166663A Expired - Fee Related JP2821989B2 (ja) 1994-07-19 1994-07-19 軸封装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2821989B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005325924A (ja) * 2004-05-14 2005-11-24 Nok Corp 密封装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0189667U (ja) * 1987-12-08 1989-06-13
JPH0485397A (ja) * 1990-07-28 1992-03-18 Nippon Pillar Packing Co Ltd 流体潤滑摺動部材
JPH04198687A (ja) * 1990-11-29 1992-07-20 Nkk Corp 冷蔵倉庫用自動化設備駆動回転軸の軸封装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0189667U (ja) * 1987-12-08 1989-06-13
JPH0485397A (ja) * 1990-07-28 1992-03-18 Nippon Pillar Packing Co Ltd 流体潤滑摺動部材
JPH04198687A (ja) * 1990-11-29 1992-07-20 Nkk Corp 冷蔵倉庫用自動化設備駆動回転軸の軸封装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005325924A (ja) * 2004-05-14 2005-11-24 Nok Corp 密封装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2821989B2 (ja) 1998-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5553867A (en) Triple cartridge seal having one inboard and two concentric seals for chemical processing pump
US20080226440A1 (en) Centrifugal water pump
US5387040A (en) Sealing system
JP2008255796A (ja) オイルフリーロータリ圧縮機の軸封装置
BRPI0803690B1 (pt) Selo restritivo compacto para caixa de mancais
EP0412634B1 (en) Sealing device for oil rotary vacuum pump
JP4684266B2 (ja) 車両用主電動機の軸受装置
CN104832653A (zh) 一种用于高速转轴中的密封装置
CA2969760C (en) Bearing isolator seal with enhanced rotor drive coupling
JPH0828712A (ja) 軸封装置
JPH0636364Y2 (ja) スラリーシールのクエンチング機構
JP6001073B2 (ja) 垂直な両吸込ポンプ、及びケーシングアセンブリ,シャフト,そして一体型ベローズ式メカニカル面シールを備える装置
WO2017212534A1 (ja) 立軸ポンプ
JP2005521005A (ja) スピンドル用密封装置
JPH09133217A (ja) リップ型シール
EP1637782A1 (en) Seal housing for a mechanical seal
JP4750154B2 (ja) 横軸ポンプの軸封装置の保護機構
US3938811A (en) Sealing means for stirling engine crankcases
JP2966698B2 (ja) 軸封装置のシールユニット
KR980008639U (ko) 원심펌프의 베어링 커버
JPH07208327A (ja) 軸シールを備えた回転式流体圧力エネルギー変換装置
US4398873A (en) Device for sealing the penetration of drive shaft/housing in rotary pumps for liquids, especially oil pumps for motor vehicles
JP6936060B2 (ja) 立軸ポンプ
JPH0882373A (ja) 液化ガス用タンデムシール
SU1366752A1 (ru) Лабиринтное уплотнение

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080904

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090904

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090904

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100904

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees