JPH08286145A - ビーム整形光学系および該ビーム整形光学系を備えた露光装置 - Google Patents

ビーム整形光学系および該ビーム整形光学系を備えた露光装置

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JPH08286145A
JPH08286145A JP7112379A JP11237995A JPH08286145A JP H08286145 A JPH08286145 A JP H08286145A JP 7112379 A JP7112379 A JP 7112379A JP 11237995 A JP11237995 A JP 11237995A JP H08286145 A JPH08286145 A JP H08286145A
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prism
axis
optical system
light
incident
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JP7112379A
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English (en)
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Osamu Tanitsu
修 谷津
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Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 入射光束を所望の倍率で整形することが可能
なビーム整形光学系を提供すること。 【構成】 本発明においては、第1軸線1に沿って平行
光束が入射する第1プリズム2と、該第1プリズムから
の平行光束を前記第1軸線に平行な第2軸線4に沿った
平行光束に変換して射出する第2プリズム3とを備え、
前記第1プリズムに入射した平行光束を前記第1軸線お
よび前記第2軸線を含む面内において整形して前記第2
プリズムから射出するビーム整形光学系において、前記
第1軸線および前記第2軸線を含む面内において前記第
1プリズムおよび前記第2プリズムをそれぞれ異なる方
向に回転させるための回動手段と、前記第1軸線に平行
な方向に沿って前記第1プリズムと前記第2プリズムと
を相対的に移動させるための移動手段とを備え、前記前
記第1プリズムおよび前記第2プリズムの回転量に応じ
た倍率で、前記第1プリズムに入射した平行光束を整形
して前記第2プリズムから射出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビーム整形光学系および
該ビーム整形光学系を備えた露光装置に関し、特にレー
ザー光源からのビームを整形するための光学系に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図11は、一対の三角プリズムからなる
従来のビーム整形光学系の構成を概略的に示す図であ
る。図11のビーム整形光学系は、第1軸線101に沿
って平行光束が入射する第1プリズム102を有する。
第1プリズム102に入射した光は、第1面102aで
屈折され第2面102bを通過した後、第2プリズム1
03に入射する。第2プリズム103に入射した光は、
第1面103aで屈折され第2面103bを通過した
後、第1軸線101と平行で且つ距離hだけ間隔を隔て
た第2軸線104に沿った平行光束として射出される。
【0003】このように、図11のビーム整形光学系で
は、第1プリズム102と第2プリズム103との作用
により、第1軸線に沿って入射した平行光束を図11の
紙面内において所定の倍率で整形した後、第2軸線に沿
った平行光束として射出することができる。ところで、
レーザー光源では、縦横比の異なるビーム、たとえば断
面形状が楕円状または矩形状のビームを射出することが
多い。そこで、レーザー光源からの楕円状または矩形状
のビームを、たとえば円形または正方形のビームに整形
するために、図11に示すようなビーム整形光学系が用
いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来のビーム整形光学系では、予め設計された所
定の倍率でしか整形を行うことができない。このため、
レーザー光源のビーム縦横比が変動したり、使用するレ
ーザー光源の種類が変わってビーム縦横比が変化したり
すると、所望の光束に整形することができないという不
都合があった。
【0005】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、入射光束を所望の倍率で整形することが可能
なビーム整形光学系を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、第1軸線に沿って平行光束が入
射する第1プリズムと、該第1プリズムからの平行光束
を前記第1軸線に平行な第2軸線に沿った平行光束に変
換して射出する第2プリズムとを備え、前記第1プリズ
ムに入射した平行光束を前記第1軸線および前記第2軸
線を含む面内において整形して前記第2プリズムから射
出するビーム整形光学系において、前記第1軸線および
前記第2軸線を含む面内において前記第1プリズムおよ
び前記第2プリズムをそれぞれ異なる方向に回転させる
ための回動手段と、前記第1軸線に平行な方向に沿って
前記第1プリズムと前記第2プリズムとを相対的に移動
させるための移動手段とを備え、前記前記第1プリズム
および前記第2プリズムの回転量に応じた倍率で、前記
第1プリズムに入射した平行光束を整形して前記第2プ
リズムから射出することを特徴とするビーム整形光学系
を提供する。
【0007】本発明の好ましい態様によれば、前記第1
プリズムは、前記第1軸線に沿って固定であり、前記移
動手段は、前記第2軸線に沿って前記第2プリズムを移
動させ、前記回動手段は、前記第1プリズムに入射する
光束の中心線と前記第1プリズムから射出される光束の
中心線との交点がほぼ一定の位置を保持するように、前
記第1プリズムを回転させる。
【0008】また、本発明の別の局面によれば、上述の
本発明のビーム整形光学系と、前記ビーム整形光学系に
平行光束を供給するための光供給手段と、前記ビーム整
形光学系を介して整形された平行光束に基づいて、所定
のパターンが形成されたマスクを照明するための照明光
学系とを備え、前記マスクのパターン像を感光基板上に
形成することを特徴とする露光装置を提供する。
【0009】
【作用】図3は、プリズムの整形作用を説明する図であ
る。図3において、プリズム31は屈折率nおよび頂角
σを有する。このプリズム31の第1面31aに入射角
θ0 で幅がD1 の平行光束が入射すると、入射光束は第
1面31aで屈折され、第2面31bを通過して、幅が
2 の平行光束として射出される。このとき、以下の式
(1)に示す関係が成立するものとする。 sinθ0 =n sinσ (1)
【0010】この場合、第1面31aへの入射光束と第
2面31bからの射出光束との図3の紙面内における幅
の比である倍率M0 は、次の式(2)で表される。 M0 =D2 /D1 = cosσ/ cosθ0 (2) したがって、上述の式(1)および(2)に基づいて、
プリズム31の頂角σは次の式(3)で表される。 sin2σ=(M0 2−1)/(n2 0 2−1) (3) なお、図3では、入射光束の中心軸線32と射出光束の
中心軸線33との交点をC0 で、入射光束と射出光束と
のなす角度すなわち偏角をε0 で示している。
【0011】図4は、図3のプリズムを所定の角度だけ
回転させたときの様子を示す図である。なお、図4で
は、プリズムが所定の角度θだけ回転した状態と等価な
状態として入射光束の入射角が所定の角度θだけ変化し
た状態を示している。以下、図4を参照して、プリズム
31を角度θだけ回転したときの倍率Mを求める。図4
において、プリズム31の第1面31a上の点C0 に向
けて入射角θ1 (θ1 =θ0 −θ)で軸線34に沿って
光束を入射させると、第1面31aおよび第2面31b
で屈折された後、軸線35に沿った光束として射出され
る。
【0012】ここで、第1面31aにおける屈折角はθ
1'で、第2面31bへの入射角はθ2 で、第2面31b
からの最終射出角はθ2'でそれぞれ示されている。スネ
ルの法則により、最終射出角θ2'は、次の式(4)で表
される。また、倍率Mは、次の式(5)で表される。
【数1】 sinθ2'= sin{σ(n2 −sin2θ1 1/2 }− cosσ sinθ1 (4) M=( cosθ1' cosθ2')/( cosθ1 cosθ2 ) =〔{(n2 −sin2θ1 )(1−sin2θ2')} /{(1−sin2θ1 )(n2 −sin2θ2')}〕1/2 (5)
【0013】次に、プリズム31を回転させるときの回
転中心について考えてみる。図4では、入射光束の中心
軸線34が第1面31aと点C0 で交わるように入射し
ている。換言すれば、プリズム31が点C0 を中心に回
転している。ところが、入射角がθ1 のとき、入射光束
の中心軸線34と射出光束の中心軸線35との交点はC
1 となり、見かけ上の屈折点C1 はプリズム31の中に
存在することになる。すなわち、点C0 を中心としてプ
リズム31を回転させると、見かけ上の屈折点が点C0
から点C1 に移動することになる。
【0014】本発明のように、一対のプリズムを互いに
逆向きに回転させて整形を行うようなビーム整形光学系
では、射出光束の中心軸線を一定に保持するために2つ
のプリズム間距離を変化させる必要がある。この距離の
所要変化量を求めようとするとき、プリズムの回転に伴
って見かけ上の屈折点が移動すると解析が非常に複雑に
なってしまう。そこで、角度θだけプリズムが回転して
も、回転前の屈折点C0 と回転後の屈折点C1 とが同じ
位置を保持するような回転軸線Oを中心としてプリズム
31を回転するのが好ましい。以下、図5を参照して、
プリズム31の回転軸線Oを求める。
【0015】図5において、回転前のプリズム31を実
線で、角度θだけ回転した後のプリズム31を破線でそ
れぞれ示している。ここで、プリズム31が角度θだけ
回転したときに点C0 が点C0'に点C1 が点C0 にそれ
ぞれ移動すれば、角度θだけプリズムが回転しても回転
前の屈折点C0 と回転後の屈折点C1 とが同じ位置を保
持することになる。なお、プリズム31の回転角θは、
倍率Mが1になるときに最大回転角となる。そして、倍
率Mが1のとき、入射角は最小偏角を与える角度に等し
い。このとき、θ1 =θ2'、θ1'=θ2 の関係が成り立
つ。
【0016】回転後の屈折点C1 は、中心軸線34と頂
角σの2等分線との交点である。そこで、屈折点C0
通り且つ中心軸線32に対して垂直な線を法線36と
し、屈折点C0 を通り且つ中心軸線34に対して垂直な
線を法線37とする。そして、法線36と法線37との
なす角の2等分線を38とする。また、屈折点C1 を通
り法線37に平行な直線39と線38との交点をC2
する。なお、法線37と線39とは平行であるから、線
38と線39とのなす角はθ/2に等しい。そこで、線
38上の点C2 と点C0 との中点Oを中心とする円40
は、点C0 および点C1 を通ることになる。
【0017】点Oから点C0 および点C1 を見込む角度
は、円の定理からθに等しい。ゆえに、軸線Oを中心に
してプリズム31を回転させれば、点C1 は点C0 の位
置に移動する。図6は、プリズムの回転軸線Oについて
さらに詳細に説明する図である。
【0018】図6を参照すると、回転前のプリズム31
が実線で、回転軸線Oを中心として角度θだけ回転させ
たプリズム31が破線でそれぞれ示されている。回転前
の状態では、入射光束の中心軸線32は点C0 において
プリズム31の第1面31aに入射する。そして、第1
面31aで屈折され、第2面31bを通過した後、中心
軸線33に沿って第2面31bから射出される。すなわ
ち、回転前のプリズム31の偏角はε0 である。
【0019】一方、回転軸線Oを中心として角度θだけ
プリズム31を回転させた状態では、入射光束の中心軸
線34は点C0'においてプリズム31の第1面31aに
入射する。そして、第1面31aおよび第2面31bで
それぞれ屈折された後、中心軸線35に沿って第2面3
1bから射出される。すなわち、回転後のプリズム31
の偏角はεである。したがって、回転前と回転後との偏
角の差は、Δε(Δε=ε0 −ε)である。
【0020】図6を参照して明らかなように、回転前の
状態における入射光束の中心軸線32と射出光束の中心
軸線33との交点も、回転後の状態における入射光束の
中心軸線34と射出光束の中心軸線35との交点も、と
もに点C0 となり全く同じ位置を保持する。こうして、
プリズム31を回転させても、見かけ上の屈折点の位置
が移動しないような回転軸線Oが得られたことになる。
【0021】次に、図7を参照して、一対のプリズムを
組み合わせた本発明のビーム整形光学系における整形作
用について説明する。図7の光学系は、第1軸線1に沿
って平行光束(図中実線)が入射する第1プリズム2を
有する。第1プリズム2に入射した光は、第1面2aで
屈折され第2面2bを通過した後、第2プリズム3に入
射する。第2プリズム3に入射した光は、第1面3aで
屈折され第2面3bを通過した後、第1軸線1と平行で
且つ距離H(偏心量)だけ間隔を隔てた第2軸線4に沿
った平行光束として射出される。こうして、図7の紙面
内においてD1 の幅を有する入射光束が、D2 の幅を有
する射出光束に整形される。
【0022】ここで、回転軸線O1 を中心として図中反
時計周りに角度θだけ第1プリズム2を回転させる。回
転後の第1プリズム2’を、図中破線で示す。また、第
2プリズム3を第2軸線4に沿って図中左側に距離Sだ
け移動させた後、回転軸線O2 を中心として図中時計周
りに角度θだけ回転させ、さらに偏角の差Δεだけ図中
反時計周りに回転させる。移動および回転の後の第2プ
リズム3’を図中実線で示す。なお、第2プリズム3
を、移動の後に回転しても、回転の後に移動してもよ
い。
【0023】こうして、回転後の第1プリズム2’に第
1軸線1に沿って入射した光は、第1面2aおよび第2
面2bで屈折された後、移動および回転の後の第2プリ
ズム3’に入射する。第2プリズム3’に入射した光
は、第1面3aおよび第2面3bで屈折された後、第2
軸線4に沿った平行光束として射出される。この場合、
図7の紙面内においてD1 の幅を有する入射光束が、D
3 の幅を有する射出光束に整形される。このように、射
出光束の中心軸線を変化させることなく、一対のプリズ
ム2および3の回転量に応じて、整形の倍率を変化させ
ることができる。
【0024】図7において、第2プリズム3からの射出
光束の中心軸線が回転前においても回転後においても第
2軸線4と一致するために必要な第2プリズム3の所要
移動量Sは、次の式(6)で表される。 S=(H/ tanε)−(H/ tanε0 ) (6) ただし、次の式(7)乃至(9)に示す関係が成立す
る。 ε=θ1 +θ2'−σ (7) ε0 =θ0 −σ (8) θ1 =θ0 −θ (9)
【0025】つまり、図7において、回転前の第1プリ
ズム2には、図中右側の移動前の第2プリズム3が対応
する。そして、回転軸線O1 を中心として図中反時計周
りに角度θだけ第1プリズム2を回転させると、第2プ
リズム2は図中左側に距離Sだけ第2軸線4に沿って移
動し、回転軸線O2 を中心として図中時計周りに角度θ
12だけ回転される。この角度θ12は、次の式(10)で表
される。 θ12=θ−(ε0 −ε) (10) こうして、本発明のビーム整形光学系では、偏心量Hを
一定に保ちつつプリズムの回転量に応じて整形倍率を任
意に変化させることができる。
【0026】
【実施例】本発明の実施例を、添付図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の実施例にかかるビーム整形光学
系の構成を概略的に示す図である。図示のビーム整形光
学系は、第1軸線1に沿って平行光束が入射する第1プ
リズム2を有する。第1プリズム2に入射した光は、第
1面2aで屈折され第2面2bを通過した後、第2プリ
ズム3に入射する。第2プリズム3に入射した光は、第
1面3aで屈折され第2面3bを通過した後、第1軸線
1と平行で且つ距離H(偏心量)だけ間隔を隔てた第2
軸線4に沿った平行光束として射出される。こうして、
図1の紙面内においてD1 の幅を有する入射光束が、D
2 の幅を有する射出光束に整形される。
【0027】第1プリズム2は、その回転軸線O1 を中
心として図示を省略した駆動手段によって回転駆動され
るようになった第1回転台5の上に支持されている。し
たがって、第1回転台5を適宜回転駆動することによ
り、回転軸線O1 を中心として第1プリズム2を所要角
度だけ回転させることができる。
【0028】一方、第2プリズム3は、その回転軸線O
2 を中心として図示を省略した駆動手段によって回転駆
動されるようになった第2回転台6の上に支持されてい
る。第2回転台6は、ステージ7上において第2軸線4
に沿って滑動自在に支持されている。したがって、第2
回転台6を適宜回転駆動することにより回転軸線O2
中心として第2プリズム3を所要角度だけ回転させるこ
とができるとともに、第2回転台6を第2軸線4に沿っ
て適宜駆動することにより第2プリズム3を第2軸線4
に沿って所要距離だけ移動させることができる。なお、
後述するように、第2プリズム3からの射出光束の傾き
および位置ずれを補正することができるように、ステー
ジ7は図1の紙面内において二次元的に微動可能に構成
されている。
【0029】ここで、回転軸線O1 を中心として図中反
時計周りに角度θだけ第1プリズム2を回転させる。そ
して、図中破線で示すように、回転移動された第1プリ
ズム2’を得る。また、第2プリズム3を第2軸線4に
沿って図中左側に距離Sだけ移動させた後、回転軸線O
2 を中心として図中時計周りに角度θ12(θ12=θ−Δ
ε)だけ回転させる。そして、図中実線で示すように、
移動および回転の後の第2プリズム3’を得る。なお、
第2プリズム3を、移動の後に回転しても、回転の後に
移動してもよいことはすでに述べた通りである。
【0030】こうして、回転後の第1プリズム2’に第
1軸線1に沿って入射した光は、第1面2aおよび第2
面2bで屈折された後、移動および回転の後の第2プリ
ズム3’に入射する。第2プリズム3’に入射した光
は、第1面3aおよび第2面3bで屈折された後、第2
軸線4に沿った平行光束として射出される。この場合、
図1の紙面内においてD1 の幅を有する入射光束が、D
3 の幅を有する射出光束に整形される。このように、射
出光束の中心軸線を変化させることなく、一対のプリズ
ム2および3の回転量に応じて、整形の倍率を変化させ
ることができる。
【0031】以下、具体的な数値例にしたがって、各プ
リズムの回転角と第2プリズムの所要移動量との関係等
を求めてみる。第1プリズム2および第2プリズム3の
屈折率nをともに1.5とし、各プリズムの基準倍率M
0 を2とすると、式(3)に基づいて各プリズムの頂角
σは37.76°となる。また、式(1)より、回転前
の基準状態における第1面2aへの入射角θ0 は66.
71°となり、式(8)より基準状態における偏角ε0
は28.95°となる。
【0032】この場合、第1プリズム2の回転角θと各
プリズムの倍率Mの二乗との関係を図8に示す。また、
第1プリズム2の回転角θと第2プリズム2の回転角θ
12との関係を図9に示す。さらに、偏心量H=20mm
として、第1プリズム2の回転角θと第2プリズム3の
所要移動量Sとの関係を図10に示す。
【0033】また、図1のビーム整形光学系は、第1プ
リズム2への入射光束光路中に配置されたハーフミラー
8を備えている。ハーフミラー8で反射された光は、た
とえば二次元CCDからなる二次元撮像素子9の撮像面
に達する。こうして、二次元撮像素子9において第1プ
リズム2への入射光束の断面形状を検出することができ
る。二次元CCD9の出力は、制御系10に入力され
る。
【0034】さらに、図1のビーム整形光学系は、第2
プリズム3からの射出光束光路中に配置されたハーフミ
ラー11を備えている。ハーフミラー11で反射された
光は、もう1つのハーフミラー12に入射する。ハーフ
ミラー12で反射された光は、たとえば二次元CCDか
らなる二次元撮像素子13の撮像面に達する。こうし
て、二次元撮像素子13において第2プリズム3からの
射出光束の断面形状を検出することができる。二次元C
CD13の出力は、制御系10に入力される。
【0035】一方、ハーフミラー12を透過した光は、
さらにもう1つのハーフミラー14に入射する。ハーフ
ミラー14で反射された光は、集光レンズ15を介して
4分割ディテクタ16上に結像する。こうして、4分割
ディテクタ16では、4つの分割領域のうち対角領域の
差分信号をとることにより、第2プリズム3からの射出
光束の中心軸線の第2軸線4に対する傾きを検出するこ
とができる。4分割ディテクタ16の出力も、制御系1
0に入力される。
【0036】ハーフミラー14を透過した光は、平行光
束のまま4分割ディテクタ17上に導かれる。こうし
て、4分割ディテクタ17において、第2プリズム3か
らの射出光束の中心軸線の第2軸線4に対する位置ずれ
を検出することができる。4分割ディテクタ17の出力
も、制御系10に入力される。
【0037】このように、制御系10には、第1プリズ
ム2への入射光束の断面形状、第2プリズム3からの射
出光束の断面形状、第2プリズム3からの射出光束の中
心軸線の第2軸線4に対する傾き、および第2プリズム
3からの射出光束の中心軸線の第2軸線4に対する位置
ずれに関する情報が、各センサ手段を介して入力され
る。こうして、制御系10は、入力された情報に基づい
て第2回転台6およびステージ7を適宜駆動し、第2プ
リズム3からの射出光束が所望の断面形状に整形され且
つ第2軸線4に沿って射出されるように補正制御する。
【0038】なお、ハーフミラー8および11は、光の
大部分を透過し、たとえば数パーセントの光だけを反射
するような光学特性を有する。したがって、ハーフミラ
ー8および11では、薄膜を蒸着しないノーコート面で
反射面を形成することにより、エネルギー照射による反
射光の変動を低減することができる。一方、ハーフミラ
ー12はたとえば1/3の光を反射するように、ハーフ
ミラー14はほぼ50:50の分割率を有するように構
成すれば、ハーフミラー11によって取り出された光
を、3つのセンサ手段13、16および17に等分に分
割することができる。
【0039】なお、たとえばエキシマレーザーからの光
束を小さな倍率で整形するような場合、第2プリズム3
からの射出光束は縦横の光束径の差の大きい矩形状の光
束となる。この場合、ハーフミラー12とハーフミラー
14との間の光路中に、アフォーカルのシリンダーエキ
スパンダーレンズを介在させるのが好ましい。シリンダ
ーエキスパンダーレンズは、図1の紙面内に曲率を有す
るシリンドリカルレンズを組み合わせて構成することが
できる。こうして、一方向のみの倍率を変えて縦横の光
束径の差のない正方形の光束に整形することによって、
4分割ディテクタ16および17において光束を精度良
く検出することができる。
【0040】図2は、本発明のビーム整形光学系を組み
込んだ本発明の実施例にかかる露光装置の構成を概略的
に示す図である。なお、図2において、(a)および
(b)はそれぞれ光軸を含む2つの直交面における構成
を示している。図2の露光装置は、たとえばエキシマレ
ーザーのような光源手段21を備えている。光源手段2
1から供給された矩形状の平行光束は、一対のプリズム
からなるビーム整形光学系22により整形された後、第
1フライアイレンズ23に入射する。
【0041】第1フライアイレンズ23に入射した光束
は、第1フライアイレンズ23を構成する複数のレンズ
エレメントにより二次元的に分割され、第1フライアイ
レンズ23の後側焦点位置に複数の二次光源像を形成す
る。複数の二次光源像からの光束は、一対のレンズから
なる集光光学系24により集光された後、第2フライア
イレンズ25を重畳的に照明する。第2フライアイレン
ズ25に入射した光束は、第2フライアイレンズ25を
構成する複数のレンズエレメントにより二次元的に分割
され、第2フライアイレンズ25の後側焦点位置に複数
の光源像を形成する。
【0042】複数の光源像からの光束は、コンデンサー
レンズ26により集光され、マスク27を重畳的に照明
する。マスク27を透過した光束は、投影光学系28を
介して、その像面に位置決めされたウエハ29に達す
る。こうして、感光基板であるウエハ29上には、マス
ク27のパターンが転写される。図2の露光装置では、
ビーム整形光学系22により、エキシマレーザーからの
矩形状光束を第1フライアイレンズ23の断面形状に合
致した矩形状に随時整形することができる。したがっ
て、エキシマレーザーからの光束形状が変動しても、エ
キシマレーザーを他の光源と交換して光束形状が変化し
ても、ビーム整形光学系22により随時整形して、第1
フライアイレンズ23の入射面における光量損失を最小
限に抑えることができる。
【0043】なお、上述の実施例では、本発明のビーム
整形光学系を縮小倍率系として使用した例を示したが、
光束の入射方向を逆にすることにより本発明のビーム整
形光学系を拡大倍率系として使用することもできる。ま
た、上述の実施例では、第2プリズムを第2軸線に沿っ
て移動させている例を示したが、第1プリズムを第1軸
線に沿って移動させても、あるいは双方のプリズムを移
動させてもよい。
【0044】さらに、上述の実施例では、エキシマレー
ザーを光源とする露光装置に本発明のビーム整形光学系
を組み込んだ例を示したが、他の光源を用いた露光装置
に本発明のビーム整形光学系を組み込むこともできる。
なお、エキシマレーザーのような紫外線を発する光源を
用いる場合には、紫外線に対して安定した光学特性を有
する光学材料、たとえば石英ガラスや蛍石で一対のプリ
ズムを構成することが好ましい。
【0045】
【効果】以上説明したように、本発明のビーム整形光学
系では、一対のプリズムを互いに逆の方向に回転させる
ことにより、入射した平行光束を回転量に応じた倍率で
整形することができる。すなわち、一対のプリズムから
なる本発明のビーム整形光学系により、入射光束を所望
の倍率で整形することが可能である。したがって、本発
明のビーム整形光学系をたとえば露光装置の照明光学系
に組み込んだ場合、光源からの光束の形状が変動して
も、フライアイレンズの入射面における光量損失を最小
限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるビーム整形光学系の構
成を概略的に示す図である。
【図2】本発明のビーム整形光学系を組み込んだ本発明
の実施例にかかる露光装置の構成を概略的に示す図であ
る。
【図3】プリズムの整形作用を説明する図である。
【図4】図3のプリズムを所定の角度だけ回転させたと
きの様子を示す図である。
【図5】図4におけるプリズムの回転軸線を説明する図
である。
【図6】プリズムの回転軸線についてさらに詳細に説明
する図である。
【図7】一対のプリズムを組み合わせた本発明のビーム
整形光学系における整形作用について説明する図であ
る。
【図8】図7における、第1プリズム2の回転角θと各
プリズムの倍率Mの二乗との関係示す図である。
【図9】図7における、第1プリズム2の回転角θと第
2プリズム2の回転角θ12との関係を示す図である。
【図10】図7において偏心量H=20mmとして、第
1プリズム2の回転角θと第2プリズム3の所要移動量
Sとの関係を示す図である。
【図11】一対の三角プリズムからなる従来のビーム整
形光学系の構成を概略的に示す図である。
【符号の説明】
1 第1軸線 2 第1プリズム 3 第2プリズム 4 第2軸線 5 第1回転台 6 第2回転台 7 ステージ 8 ハーフミラー 9 二次元CCD 10 制御系 11 ハーフミラー 13 二次元CCD 16 4分割ディテクタ 17 4分割ディテクタ H 偏心量 S 第2プリズムの移動量
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/30 516A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1軸線に沿って平行光束が入射する第
    1プリズムと、該第1プリズムからの平行光束を前記第
    1軸線に平行な第2軸線に沿った平行光束に変換して射
    出する第2プリズムとを備え、前記第1プリズムに入射
    した平行光束を前記第1軸線および前記第2軸線を含む
    面内において整形して前記第2プリズムから射出するビ
    ーム整形光学系において、 前記第1軸線および前記第2軸線を含む面内において前
    記第1プリズムおよび前記第2プリズムをそれぞれ異な
    る方向に回転させるための回動手段と、 前記第1軸線に平行な方向に沿って前記第1プリズムと
    前記第2プリズムとを相対的に移動させるための移動手
    段とを備え、 前記前記第1プリズムおよび前記第2プリズムの回転量
    に応じた倍率で、前記第1プリズムに入射した平行光束
    を整形して前記第2プリズムから射出することを特徴と
    するビーム整形光学系。
  2. 【請求項2】 前記第1プリズムは、前記第1軸線に沿
    って固定であり、 前記移動手段は、前記第2軸線に沿って前記第2プリズ
    ムを移動させ、 前記回動手段は、前記第1プリズムに入射する光束の中
    心線と前記第1プリズムから射出される光束の中心線と
    の交点がほぼ一定の位置を保持するように、前記第1プ
    リズムを回転させることを特徴とする請求項1に記載の
    ビーム整形光学系。
  3. 【請求項3】 前記第2プリズムから射出された光束を
    検出するための光検出手段と、 前記光検出手段の出力に基づいて、前記回動手段および
    前記移動手段を制御するための制御手段とをさらに備え
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載のビー
    ム整形光学系。
  4. 【請求項4】 前記光検出手段は、 前記第2プリズムから射出された光束の断面形状を検出
    するための断面形状検出手段と、 前記第2プリズムから射出された光束の中心線の前記第
    2軸線に対する傾きを検出するための傾き検出手段と、 前記第2プリズムから射出された光束の中心線の前記第
    2軸線に対する位置ずれを検出するための位置ずれ検出
    手段とを有し、 前記制御手段は、前記回動手段および前記移動手段を駆
    動制御して、前記第2プリズムから射出された光束の断
    面形状、傾きおよび位置ずれを補正することを特徴とす
    る請求項3に記載のビーム整形光学系。
  5. 【請求項5】 前記第1プリズムに入射する光束を検出
    するための第2光検出手段をさらに備え、 前記制御手段は、前記第2光検出手段の出力に基づい
    て、前記回動手段および前記移動手段を制御することを
    特徴とする請求項3または4に記載のビーム整形光学
    系。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    ビーム整形光学系と、 前記ビーム整形光学系に平行光束を供給するための光供
    給手段と、 前記ビーム整形光学系を介して整形された平行光束に基
    づいて、所定のパターンが形成されたマスクを照明する
    ための照明光学系とを備え、 前記マスクのパターン像を感光基板上に形成することを
    特徴とする露光装置。
JP7112379A 1995-04-13 1995-04-13 ビーム整形光学系および該ビーム整形光学系を備えた露光装置 Pending JPH08286145A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001009660A3 (en) * 1999-07-30 2001-11-08 Etec Systems Inc Counter-rotating anamorphic prism assembly with variable spacing
EP3345713B1 (de) * 2017-01-05 2023-06-21 Robert Bosch GmbH Verfahren und vorrichtung zur prozessorientierten strahlformanpassung und strahlorientierung

Cited By (3)

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US6429982B2 (en) 1999-07-30 2002-08-06 Applied Materials, Inc. Counter-rotating anamorphic prism assembly with variable spacing
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