JPH08285952A - 地震計 - Google Patents
地震計Info
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- JPH08285952A JPH08285952A JP8561295A JP8561295A JPH08285952A JP H08285952 A JPH08285952 A JP H08285952A JP 8561295 A JP8561295 A JP 8561295A JP 8561295 A JP8561295 A JP 8561295A JP H08285952 A JPH08285952 A JP H08285952A
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- accelerometer
- seismometer
- seismograph
- accelerometers
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 入力軸を傾斜することにより生成した重力加
速度を常時モニタすることにより動作状態を自己診断す
る信頼度の高い地震計を提供する。 【構成】 入力軸を直交する２軸に配列する２個の加速
度計１A 、１B により構成される加速度検出部１を具備
し、加速度計が検出した加速度を水平方向加速度にベク
トル合成する信号処理部２を具備し、水平方向加速度の
大きさに基づいて制御信号を生成する演算処理部３を具
備する地震計において、加速度計はその入力軸を水平方
向から傾斜して取り付け、入力軸を傾斜することにより
検出される重力加速度をモニタする自己診断部４を具備
する地震計。
速度を常時モニタすることにより動作状態を自己診断す
る信頼度の高い地震計を提供する。 【構成】 入力軸を直交する２軸に配列する２個の加速
度計１A 、１B により構成される加速度検出部１を具備
し、加速度計が検出した加速度を水平方向加速度にベク
トル合成する信号処理部２を具備し、水平方向加速度の
大きさに基づいて制御信号を生成する演算処理部３を具
備する地震計において、加速度計はその入力軸を水平方
向から傾斜して取り付け、入力軸を傾斜することにより
検出される重力加速度をモニタする自己診断部４を具備
する地震計。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、地震計に関し、特
に、地震が発生していない定常状態において地震計が正
常動作状態にあるか否かを自己診断する地震計に関す
る。
に、地震が発生していない定常状態において地震計が正
常動作状態にあるか否かを自己診断する地震計に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】加速度計により構成される地震計の従来
例を図３を参照して説明する。加速度計により地震計を
構成する場合、加速度計は地面との間に相対移動なく取
り付け固定される。地震計の従来例は、加速度計をその
入力軸を水平にして地震計ケース８の基板水平面９に配
置取り付け、このケース８を水平にして地面に取り付け
固定しているところから、加速度計には水平方向加速度
は入力することができてこれを検出することはできる
が、重力加速度は入力されない。地震計を構成する部材
を含めて地震計が正常動作状態にあるか否かは、現実に
地震が発生して水平方向振動加速度が加速度計に入力し
ない限り地震計は積極的に動作している様には見えない
のである。従って、加速度計が正常であって地震計は正
常動作状態にあるにもかかわらず、これを常時判定診断
することはできなかった。
例を図３を参照して説明する。加速度計により地震計を
構成する場合、加速度計は地面との間に相対移動なく取
り付け固定される。地震計の従来例は、加速度計をその
入力軸を水平にして地震計ケース８の基板水平面９に配
置取り付け、このケース８を水平にして地面に取り付け
固定しているところから、加速度計には水平方向加速度
は入力することができてこれを検出することはできる
が、重力加速度は入力されない。地震計を構成する部材
を含めて地震計が正常動作状態にあるか否かは、現実に
地震が発生して水平方向振動加速度が加速度計に入力し
ない限り地震計は積極的に動作している様には見えない
のである。従って、加速度計が正常であって地震計は正
常動作状態にあるにもかかわらず、これを常時判定診断
することはできなかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、加速度計
をその入力軸を水平方向から傾斜して取り付けて地震計
の動作状態を自己診断する地震計を提供するものであ
る。
をその入力軸を水平方向から傾斜して取り付けて地震計
の動作状態を自己診断する地震計を提供するものであ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】入力軸を直交する２軸に
配列する２個の加速度計１A 、１B により構成される加
速度検出部１を具備し、加速度計が検出した加速度を水
平方向加速度にベクトル合成する信号処理部２を具備
し、水平方向加速度の大きさに基づいて制御信号を生成
する演算処理部３を具備する地震計において、加速度計
はその入力軸を水平方向から傾斜して取り付け、入力軸
を傾斜することにより検出される重力加速度をモニタす
る自己診断部４を具備する地震計を構成した。
配列する２個の加速度計１A 、１B により構成される加
速度検出部１を具備し、加速度計が検出した加速度を水
平方向加速度にベクトル合成する信号処理部２を具備
し、水平方向加速度の大きさに基づいて制御信号を生成
する演算処理部３を具備する地震計において、加速度計
はその入力軸を水平方向から傾斜して取り付け、入力軸
を傾斜することにより検出される重力加速度をモニタす
る自己診断部４を具備する地震計を構成した。
【０００５】そして、加速度計の入力軸の取り付け傾斜
角度は重力加速度をモニタする５．７゜近傍の僅かの角
度である地震計を構成した。また、加速度計ハウジング
６はその底板水平面７を地震計ケース８の基板水平面９
から僅かに上向きに傾斜して取り付けられたものである
地震計を構成した。更に、入力軸を互に異にする３個以
上の加速度計１A 、１B 、１C により構成される加速度
検出部１を具備し、３個以上の加速度計が検出した加速
度を互に直交するＸ軸、Ｙ軸およびＺ軸の３軸の成分に
座標変換して水平方向振動加速度および鉛直方向加速度
を計算し、鉛直方向加速度から重力加速度を分離する座
標変換計算部５を具備し、座標変換して得られる振動加
速度の大きさに基づいて制御信号を生成する演算処理部
３を具備する地震計において、加速度計はその入力軸を
水平方向から傾斜して取り付け、重力加速度をモニタす
る自己診断部４を具備する地震計を構成した。
角度は重力加速度をモニタする５．７゜近傍の僅かの角
度である地震計を構成した。また、加速度計ハウジング
６はその底板水平面７を地震計ケース８の基板水平面９
から僅かに上向きに傾斜して取り付けられたものである
地震計を構成した。更に、入力軸を互に異にする３個以
上の加速度計１A 、１B 、１C により構成される加速度
検出部１を具備し、３個以上の加速度計が検出した加速
度を互に直交するＸ軸、Ｙ軸およびＺ軸の３軸の成分に
座標変換して水平方向振動加速度および鉛直方向加速度
を計算し、鉛直方向加速度から重力加速度を分離する座
標変換計算部５を具備し、座標変換して得られる振動加
速度の大きさに基づいて制御信号を生成する演算処理部
３を具備する地震計において、加速度計はその入力軸を
水平方向から傾斜して取り付け、重力加速度をモニタす
る自己診断部４を具備する地震計を構成した。
【０００６】そして、３個以上の加速度計はこれらの入
力軸の取り付け傾斜角度を互に等しく取り付けられてい
る地震計を構成した。また、加速度計ハウジング６はそ
の底板水平面７を地震計ケース８の基板水平面９から上
向きに傾斜して取り付けられたものである地震計を構成
した。
力軸の取り付け傾斜角度を互に等しく取り付けられてい
る地震計を構成した。また、加速度計ハウジング６はそ
の底板水平面７を地震計ケース８の基板水平面９から上
向きに傾斜して取り付けられたものである地震計を構成
した。
【０００７】
【実施例】この発明の実施例を図１ないし図３を参照し
て説明する。ここで、図１はこの発明の実施例を説明す
るブロック図である。図２はこの発明の実施例における
加速度計の取り付け方を説明する図である。図３は地震
計の斜視図である。１は加速度検出部であり、１A によ
り示される加速度計および１B により示される加速度計
の２個の加速度計により構成されている。２個の加速度
計は、実際は、その入力軸を直交する２軸に配列して加
速度計ハウジング６の底板水平面７に固定、収容されて
いる。そして、この加速度計ハウジング６を９により示
される地震計ケース８の基板水平面９に配置取り付け
る。この配置取り付けに際して、加速度計ハウジング６
は、その底板水平面７を地震計ケース８の基板水平面９
から僅かに角度θだけ上向きに傾斜した取り付け傾斜角
度で取り付けられる。この様に取り付けることにより、
結局、加速度計１A および加速度計１B は入力軸を地震
計ケース８の基板水平面９から僅かに角度θだけ上向き
に傾斜した取り付け傾斜角度で取り付けられたことにな
る。加速度計としては、サーボ型、帰還型その他振動周
波数が０以上の振動を測定することができるタイプの加
速度計を使用する。
て説明する。ここで、図１はこの発明の実施例を説明す
るブロック図である。図２はこの発明の実施例における
加速度計の取り付け方を説明する図である。図３は地震
計の斜視図である。１は加速度検出部であり、１A によ
り示される加速度計および１B により示される加速度計
の２個の加速度計により構成されている。２個の加速度
計は、実際は、その入力軸を直交する２軸に配列して加
速度計ハウジング６の底板水平面７に固定、収容されて
いる。そして、この加速度計ハウジング６を９により示
される地震計ケース８の基板水平面９に配置取り付け
る。この配置取り付けに際して、加速度計ハウジング６
は、その底板水平面７を地震計ケース８の基板水平面９
から僅かに角度θだけ上向きに傾斜した取り付け傾斜角
度で取り付けられる。この様に取り付けることにより、
結局、加速度計１A および加速度計１B は入力軸を地震
計ケース８の基板水平面９から僅かに角度θだけ上向き
に傾斜した取り付け傾斜角度で取り付けられたことにな
る。加速度計としては、サーボ型、帰還型その他振動周
波数が０以上の振動を測定することができるタイプの加
速度計を使用する。
【０００８】以上の通りに基板水平面９に対して配置取
り付けられた加速度計１A および加速度計１B により構
成される加速度検出部１は、直交する２方向の水平方向
振動加速度を検出すると共に、加速度計は入力軸を水平
面から僅かに角度θだけ上向きに傾斜して取り付けてい
るので、鉛直方向の加速度をSIN θ分だけ検出すること
ができる。２は信号処理部であり、加速度検出部１の加
速度計１A および加速度計１B が検出した加速度を水平
全方向加速度にベクトル合成すると共に、鉛直方向の加
速度成分を計算する。この様にベクトル合成された水平
方向加速度に基づいて、水平全方向から到来する地震波
を検出すると共に、水平方向振動加速度を測定すること
ができる。更に、加速度計の入力軸を傾斜することによ
り検出することに到ったSIN θ分だけの重力加速度を計
算する。このSIN θ分だけの重力加速度は、地震による
鉛直方向の振動加速度と重力加速度とを合成したもので
あるから、これから重力加速度成分のみを分離する。と
ころで、地震による鉛直方向の振動加速度と重力加速度
とは、重力加速度の振動周波数が０であるところから両
者の周波数帯域は大きく異なり、鉛直方向の加速度から
重力加速度成分のみをフィルタにより容易に分離して取
り出すことができる。
り付けられた加速度計１A および加速度計１B により構
成される加速度検出部１は、直交する２方向の水平方向
振動加速度を検出すると共に、加速度計は入力軸を水平
面から僅かに角度θだけ上向きに傾斜して取り付けてい
るので、鉛直方向の加速度をSIN θ分だけ検出すること
ができる。２は信号処理部であり、加速度検出部１の加
速度計１A および加速度計１B が検出した加速度を水平
全方向加速度にベクトル合成すると共に、鉛直方向の加
速度成分を計算する。この様にベクトル合成された水平
方向加速度に基づいて、水平全方向から到来する地震波
を検出すると共に、水平方向振動加速度を測定すること
ができる。更に、加速度計の入力軸を傾斜することによ
り検出することに到ったSIN θ分だけの重力加速度を計
算する。このSIN θ分だけの重力加速度は、地震による
鉛直方向の振動加速度と重力加速度とを合成したもので
あるから、これから重力加速度成分のみを分離する。と
ころで、地震による鉛直方向の振動加速度と重力加速度
とは、重力加速度の振動周波数が０であるところから両
者の周波数帯域は大きく異なり、鉛直方向の加速度から
重力加速度成分のみをフィルタにより容易に分離して取
り出すことができる。
【０００９】３は演算処理部であり、信号処理部２にお
いて計算して取り出された水平方向の振動加速度成分に
基づいて一般に地震の大きさを示す地震のレベル、規模
その他の情報を演算処理し、各種の制御信号、例えば震
度４以上の地震が観測された場合は出入り口の扉を開放
するという様な信号を生成出力する。４は自己診断部で
あり、信号処理部２において計算して取り出された鉛直
方向加速度成分の内の重力加速度成分が入力され、これ
をモニターして地震計が正常動作状態にあるか否かを自
己診断することができる。
いて計算して取り出された水平方向の振動加速度成分に
基づいて一般に地震の大きさを示す地震のレベル、規模
その他の情報を演算処理し、各種の制御信号、例えば震
度４以上の地震が観測された場合は出入り口の扉を開放
するという様な信号を生成出力する。４は自己診断部で
あり、信号処理部２において計算して取り出された鉛直
方向加速度成分の内の重力加速度成分が入力され、これ
をモニターして地震計が正常動作状態にあるか否かを自
己診断することができる。
【００１０】加速度計の入力軸を水平面から５．７°だ
け上向きに傾斜して基板水平面９に対して取り付けた場
合の重力加速度成分および振動加速度成分について、こ
れを数値的に説明する。先ず、信号処理部２において計
算される水平振動加速度成分に与える誤差についてみる
と、ＣＯＳ（５．７゜）＝０．００５であり、ＣＯＳ
（０゜）＝１と比較して差異或は誤差は０．５％に過ぎ
ない。
け上向きに傾斜して基板水平面９に対して取り付けた場
合の重力加速度成分および振動加速度成分について、こ
れを数値的に説明する。先ず、信号処理部２において計
算される水平振動加速度成分に与える誤差についてみる
と、ＣＯＳ（５．７゜）＝０．００５であり、ＣＯＳ
（０゜）＝１と比較して差異或は誤差は０．５％に過ぎ
ない。
【００１１】従って、加速度計の入力軸の水平面となす
傾斜を５．７゜とした場合、地震計の測定結果を格別に
補正することなしにそのまま測定値としても実用上差し
支えない。そして、重力加速度成分のＳＩＮ５．７°分
は、重力加速度：Ｇの０．１Ｇとなる。自己診断部４に
おいては、モニターした値が０．１Ｇであることにより
地震計は正常動作状態にあるものと自己診断することが
できる。
傾斜を５．７゜とした場合、地震計の測定結果を格別に
補正することなしにそのまま測定値としても実用上差し
支えない。そして、重力加速度成分のＳＩＮ５．７°分
は、重力加速度：Ｇの０．１Ｇとなる。自己診断部４に
おいては、モニターした値が０．１Ｇであることにより
地震計は正常動作状態にあるものと自己診断することが
できる。
【００１２】そして、加速度計の入力軸を水平面から上
向きに傾斜して基板水平面９に対して取り付ける場合、
加速度計ハウジング６の底板水平面７を地震計ケース８
の基板水平面９から僅かに上向きに傾斜して取り付けて
いるが、この様にする方が、加速度計の入力軸を地震計
ケース８の基板水平面９に水平に取り付けておいて地震
計ケース８を上向きに傾斜して地面に取り付け固定する
のと比較して、取り付け固定が容易である。
向きに傾斜して基板水平面９に対して取り付ける場合、
加速度計ハウジング６の底板水平面７を地震計ケース８
の基板水平面９から僅かに上向きに傾斜して取り付けて
いるが、この様にする方が、加速度計の入力軸を地震計
ケース８の基板水平面９に水平に取り付けておいて地震
計ケース８を上向きに傾斜して地面に取り付け固定する
のと比較して、取り付け固定が容易である。
【００１３】この発明の他の実施例を図４および図５を
参照して説明する。ここで、図４はこの発明の他の実施
例を説明するブロック図である。図５はこの発明の他の
実施例における加速度計の取り付け方を説明する図であ
る。この実施例は、基板水平面９に対する入力軸の取り
付け傾斜角度を大きくして取り付た実施例である。１は
加速度検出部であり、１A により示される加速度計、１
B により示される加速度計および１C により示される加
速度計の３個の加速度計により構成されている。これら
３個の加速度計は、実際は、入力軸の向きを互に異にし
て３軸に配列して加速度計ハウジング６の底板水平面７
に固定、収容されている。そして、加速度計ハウジング
６は、その底板水平面７を基板水平面９から角度θだけ
上向きに傾斜して地震計ケース８の基板水平面９に配置
取り付けられている。この様に取り付けることにより、
結局、加速度計１A 、加速度計１B および加速度計１ C
は入力軸を基板水平面９から角度θだけ上向きに傾斜し
て取り付けられることになる。これら３個の加速度計は
互に同一の重力加速度が加わる様な空間配置とされると
好適である。即ち、これら３個の加速度計は基板水平面
９と入力軸のなす角度θを互に等しく基板水平面９に対
して取り付け固定されると好適である。加速度計として
は、サーボ型、帰還型その他振動周波数が０以上の振動
を測定することができるタイプの加速度計を使用する。
参照して説明する。ここで、図４はこの発明の他の実施
例を説明するブロック図である。図５はこの発明の他の
実施例における加速度計の取り付け方を説明する図であ
る。この実施例は、基板水平面９に対する入力軸の取り
付け傾斜角度を大きくして取り付た実施例である。１は
加速度検出部であり、１A により示される加速度計、１
B により示される加速度計および１C により示される加
速度計の３個の加速度計により構成されている。これら
３個の加速度計は、実際は、入力軸の向きを互に異にし
て３軸に配列して加速度計ハウジング６の底板水平面７
に固定、収容されている。そして、加速度計ハウジング
６は、その底板水平面７を基板水平面９から角度θだけ
上向きに傾斜して地震計ケース８の基板水平面９に配置
取り付けられている。この様に取り付けることにより、
結局、加速度計１A 、加速度計１B および加速度計１ C
は入力軸を基板水平面９から角度θだけ上向きに傾斜し
て取り付けられることになる。これら３個の加速度計は
互に同一の重力加速度が加わる様な空間配置とされると
好適である。即ち、これら３個の加速度計は基板水平面
９と入力軸のなす角度θを互に等しく基板水平面９に対
して取り付け固定されると好適である。加速度計として
は、サーボ型、帰還型その他振動周波数が０以上の振動
を測定することができるタイプの加速度計を使用する。
【００１４】これら３個の加速度計は、それぞれ、地震
計ケース８の基板水平面９に対する入力軸の射影方向の
地震による水平方向振動加速度をCOS θ分だけ、および
鉛直方向振動加速度をSIN θ分だけ検出すると共に鉛直
方向の重力加速度をSIN θ分だけ検出する。５は座標変
換計算部であり、加速度検出部１の加速度計１A 、加速
度計１B および加速度計１C の３個が検出した加速度を
互に直交するＸ軸、Ｙ軸およびＺ軸の３軸の成分に座標
変換し、これらに基づいて水平方向加速度成分、鉛直方
向加速度成分にベクトル合成する。この様にベクトル合
成された水平方向加速度成分および鉛直方向加速度成分
に基づいて水平方向振動加速度および鉛直方向加速度を
検出、計算する。そして、地震による鉛直方向の振動加
速度と重力加速度とが合成されている鉛直方向加速度か
ら重力加速度成分のみを分離する。
計ケース８の基板水平面９に対する入力軸の射影方向の
地震による水平方向振動加速度をCOS θ分だけ、および
鉛直方向振動加速度をSIN θ分だけ検出すると共に鉛直
方向の重力加速度をSIN θ分だけ検出する。５は座標変
換計算部であり、加速度検出部１の加速度計１A 、加速
度計１B および加速度計１C の３個が検出した加速度を
互に直交するＸ軸、Ｙ軸およびＺ軸の３軸の成分に座標
変換し、これらに基づいて水平方向加速度成分、鉛直方
向加速度成分にベクトル合成する。この様にベクトル合
成された水平方向加速度成分および鉛直方向加速度成分
に基づいて水平方向振動加速度および鉛直方向加速度を
検出、計算する。そして、地震による鉛直方向の振動加
速度と重力加速度とが合成されている鉛直方向加速度か
ら重力加速度成分のみを分離する。
【００１５】３は演算処理部であり、座標変換計算部５
において座標変換演算処理して取り出された水平方向加
速度成分と鉛直方向加速度成分が入力され、これに基づ
いて、一般に地震の大きさを示す地震のレベル、規模そ
の他の情報を演算処理して各種の制御信号、例えば震度
４以上の地震が観測された場合は出入り口の扉を開放す
るという様な信号を生成出力する。
において座標変換演算処理して取り出された水平方向加
速度成分と鉛直方向加速度成分が入力され、これに基づ
いて、一般に地震の大きさを示す地震のレベル、規模そ
の他の情報を演算処理して各種の制御信号、例えば震度
４以上の地震が観測された場合は出入り口の扉を開放す
るという様な信号を生成出力する。
【００１６】４は自己診断部であり、座標変換計算部５
において座標変換された鉛直方向加速度成分から演算し
て取り出された鉛直方向重力加速度分が入力され、鉛直
方向加速度が１Ｇであり、水平方向加速度が０Ｇである
ことをモニタして地震計が正常動作状態にあるか否かを
自己診断する。以上において、加速度検出部を２個の加
速度計により構成することもできる訳であるが、実用上
は３個の加速度計により構成すると好適であるし、この
加速度計の個数を増加することにより地震計の感度、特
性、信頼度を更に向上することができる。
において座標変換された鉛直方向加速度成分から演算し
て取り出された鉛直方向重力加速度分が入力され、鉛直
方向加速度が１Ｇであり、水平方向加速度が０Ｇである
ことをモニタして地震計が正常動作状態にあるか否かを
自己診断する。以上において、加速度検出部を２個の加
速度計により構成することもできる訳であるが、実用上
は３個の加速度計により構成すると好適であるし、この
加速度計の個数を増加することにより地震計の感度、特
性、信頼度を更に向上することができる。
【００１７】この発明の地震計の他の実施例は、先の実
施例と同様にその動作状態を自己診断することができる
上に、水平方向振動加速度成分の他に鉛直方向振動加速
度成分をも検出するものであるので、地震の本震の上下
動および初期微動をも検出することができる。
施例と同様にその動作状態を自己診断することができる
上に、水平方向振動加速度成分の他に鉛直方向振動加速
度成分をも検出するものであるので、地震の本震の上下
動および初期微動をも検出することができる。
【００１８】
【発明の効果】以上の通りであって、この発明は、地震
計を構成する加速度計を水平面に対して入力軸を傾斜し
て配置取り付け、入力軸を傾斜することにより生成した
重力加速度を常時モニタすることにより地震計の動作状
態を自己診断するものであり、信頼度の高い地震計を構
成することができる
計を構成する加速度計を水平面に対して入力軸を傾斜し
て配置取り付け、入力軸を傾斜することにより生成した
重力加速度を常時モニタすることにより地震計の動作状
態を自己診断するものであり、信頼度の高い地震計を構
成することができる
【図１】この発明の実施例を説明するブロック図。
【図２】この発明の実施例の加速度計の取り付け方を説
明する図。
明する図。
【図３】地震計の斜視図。
【図４】この発明の他の実施例を説明するブロック図。
【図５】この発明の他の実施例の加速度計の取り付け方
を説明する図。
を説明する図。
１ 加速度検出部 １A 加速度計 １B 加速度計 １C 加速度計 ２ 信号処理部 ３ 演算処理部 ４ 自己診断部 ５ 座標変換計算部 ６ 加速度計ハウジング ７ 底板水平面 ８ 地震計ケース ９ 基板水平面
Claims (6)
- 【請求項１】 入力軸を直交する２軸に配列する２個の
加速度計により構成される加速度検出部を具備し、 加速度計が検出した加速度を水平方向加速度にベクトル
合成する信号処理部を具備し、 水平方向加速度の大きさに基づいて制御信号を生成する
演算処理部を具備する地震計において、 加速度計はその入力軸を水平方向から傾斜して取り付
け、 入力軸を傾斜することにより検出される重力加速度をモ
ニタする自己診断部を具備する、ことを特徴とする地震
計。 - 【請求項２】 請求項１に記載される地震計において、 加速度計の入力軸の取り付け傾斜角度は重力加速度をモ
ニタする５．７゜近傍の僅かの角度である、 ことを特徴とする地震計。 - 【請求項３】 請求項１および請求項２の内の何れかに
記載される地震計において、 加速度計ハウジングはその底板水平面を地震計ケースの
基板水平面から僅かに上向きに傾斜して取り付けられた
ものである、 ことを特徴とする地震計。 - 【請求項４】 入力軸を互に異にする３個以上の加速度
計により構成される加速度検出部を具備し、 ３個以上の加速度計が検出した加速度を互に直交するＸ
軸、Ｙ軸およびＺ軸の３軸の成分に座標変換して水平方
向振動加速度および鉛直方向加速度を計算し、鉛直方向
加速度から重力加速度を分離する座標変換計算部を具備
し、 座標変換して得られる振動加速度の大きさに基づいて制
御信号を生成する演算処理部を具備する地震計におい
て、 加速度計はその入力軸を水平方向から傾斜して取り付
け、 重力加速度をモニタする自己診断部を具備する、 ことを特徴とする地震計。 - 【請求項５】 請求項４に記載される地震計において、 ３個以上の加速度計はこれらの入力軸の取り付け傾斜角
度を互に等しく取り付けられている、 ことを特徴とする地震計。 - 【請求項６】 請求項４および請求項５の内の何れかに
記載される地震計において、 加速度計ハウジングはその底板水平面を地震計ケースの
基板水平面から上向きに傾斜して取り付けられたもので
ある、 ことを特徴とする地震計。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8561295A JPH08285952A (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 地震計 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8561295A JPH08285952A (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 地震計 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08285952A true JPH08285952A (ja) | 1996-11-01 |
Family
ID=13863670
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8561295A Pending JPH08285952A (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 地震計 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08285952A (ja) |
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-
1995
- 1995-04-11 JP JP8561295A patent/JPH08285952A/ja active Pending
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19991116 |