JPH08285505A - 大径管の外径計測器 - Google Patents
大径管の外径計測器Info
- Publication number
- JPH08285505A JPH08285505A JP9345495A JP9345495A JPH08285505A JP H08285505 A JPH08285505 A JP H08285505A JP 9345495 A JP9345495 A JP 9345495A JP 9345495 A JP9345495 A JP 9345495A JP H08285505 A JPH08285505 A JP H08285505A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thin
- diameter
- diameter tube
- outer diameter
- thin band
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Length-Measuring Instruments Using Mechanical Means (AREA)
- A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 部分的な保温材の撤去で計測が可能であり、
大型の外側マイクロメータを必要とせず、作業時間の低
減が可能な計測器を実現する。 【構成】 端部にそれぞれ凹部と凸部が形成され大径管
１の外面円周方向に巻き付けられる薄肉バンド４と、薄
肉バンド４の両端部にそれぞれ設けられた引張金具５，
６と、それぞれの引張金具５，６の間に配設されるスプ
リング７と、薄肉バンド４の凹部と凸部の合せ部に形成
された全長計測用物差と副尺９を備え、大径管１の製作
加工時に大径管１に取付け、その後、取付状態が維持さ
れることによって、薄肉バンド４の凹部と凸部の合せ部
を包む保温材のみを取除くことにより、他の計測器を必
要とせずに大径管１の外径の計測が可能なため、１人作
業が可能となり、作業時間の大幅低減が可能となる。
大型の外側マイクロメータを必要とせず、作業時間の低
減が可能な計測器を実現する。 【構成】 端部にそれぞれ凹部と凸部が形成され大径管
１の外面円周方向に巻き付けられる薄肉バンド４と、薄
肉バンド４の両端部にそれぞれ設けられた引張金具５，
６と、それぞれの引張金具５，６の間に配設されるスプ
リング７と、薄肉バンド４の凹部と凸部の合せ部に形成
された全長計測用物差と副尺９を備え、大径管１の製作
加工時に大径管１に取付け、その後、取付状態が維持さ
れることによって、薄肉バンド４の凹部と凸部の合せ部
を包む保温材のみを取除くことにより、他の計測器を必
要とせずに大径管１の外径の計測が可能なため、１人作
業が可能となり、作業時間の大幅低減が可能となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、火力プラントの高温蒸
気配管等に適用される大径管の外径計測器に関する。
気配管等に適用される大径管の外径計測器に関する。
【０００２】
【従来の技術】火力プラントの蒸気管（大径管）は高温
で、しかも内圧が作用するためにクリープ現象が生じ、
そのクリープ量が大きくなると蒸気管の膨出，破裂とい
う大事故につながる。
で、しかも内圧が作用するためにクリープ現象が生じ、
そのクリープ量が大きくなると蒸気管の膨出，破裂とい
う大事故につながる。
【０００３】従来の火力プラントの蒸気管等において
は、このクリープ現象の経年的変化を把握するため、図
２に示すようにプラントの製作加工時、インコネルで製
作された直径約２０mm×高さ約１５mm程度のボタン（小
片）２を特定の蒸気管１の外表面の８等分した円周方向
の位置に溶接し、毎定期検査時に対向するボタン２ａ，
２ｂの頭部間を特別な外側マイクロメータ３を用いて測
定し、外径の変化を計測していた。
は、このクリープ現象の経年的変化を把握するため、図
２に示すようにプラントの製作加工時、インコネルで製
作された直径約２０mm×高さ約１５mm程度のボタン（小
片）２を特定の蒸気管１の外表面の８等分した円周方向
の位置に溶接し、毎定期検査時に対向するボタン２ａ，
２ｂの頭部間を特別な外側マイクロメータ３を用いて測
定し、外径の変化を計測していた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の蒸気管の外径計
測においては、外径を計測するため、蒸気管の外周に施
工されている保温材を全周に渡って撤去せねばならず、
また、蒸気管の外径は大きいために特別の外側マイクロ
メータを必要としていた。
測においては、外径を計測するため、蒸気管の外周に施
工されている保温材を全周に渡って撤去せねばならず、
また、蒸気管の外径は大きいために特別の外側マイクロ
メータを必要としていた。
【０００５】上記外側マイクロメータは極めて大きく、
蒸気管の外径を測るときには、図２に示すように蒸気管
の対向するボタン２ａ，２ｂ頭面に外側マイクロメータ
の測定面３ａ，３ｂを確実に設置せねばならないため、
２人の計測員が必要であった。
蒸気管の外径を測るときには、図２に示すように蒸気管
の対向するボタン２ａ，２ｂ頭面に外側マイクロメータ
の測定面３ａ，３ｂを確実に設置せねばならないため、
２人の計測員が必要であった。
【０００６】また、保温材を撤去する工事の際に、誤っ
てボタンの頭部を傷つけることがあり、その場合は真の
外径が判らなくなり、更に、保温材の撤去、外側マイク
ロメータの準備、外径計測等に多くの時間を要するとい
う課題があった。本発明は上記の課題を解決しようとす
るものである。
てボタンの頭部を傷つけることがあり、その場合は真の
外径が判らなくなり、更に、保温材の撤去、外側マイク
ロメータの準備、外径計測等に多くの時間を要するとい
う課題があった。本発明は上記の課題を解決しようとす
るものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の大径管の外径計
測器は、耐高温酸化性金属からなり一端部に凹部が形成
され他端部にこの凹部に挿入される凸部が形成され大径
管の外面円周方向に巻き付けられる薄肉バンド、同薄肉
バンドの一端部と他端部にそれぞれ設けられた引張金
具、同それぞれの引張金具の間に配設されるスプリン
グ、および上記薄肉バンドの凹部と凸部の合せ部に形成
された全長計測用物差と副尺を備えたことを特徴として
いる。
測器は、耐高温酸化性金属からなり一端部に凹部が形成
され他端部にこの凹部に挿入される凸部が形成され大径
管の外面円周方向に巻き付けられる薄肉バンド、同薄肉
バンドの一端部と他端部にそれぞれ設けられた引張金
具、同それぞれの引張金具の間に配設されるスプリン
グ、および上記薄肉バンドの凹部と凸部の合せ部に形成
された全長計測用物差と副尺を備えたことを特徴として
いる。
【０００８】
【作用】本発明においては、外径計測器は大径管の製作
加工時に大径管に取付けられるものであり、これにより
製作加工時点の大径管の外周の長さが薄肉バンドの凹部
と凸部の合せ部に形成された全長計測用物差と副尺によ
り計測された後、計測値が円周率で割算されて外径が求
められる。
加工時に大径管に取付けられるものであり、これにより
製作加工時点の大径管の外周の長さが薄肉バンドの凹部
と凸部の合せ部に形成された全長計測用物差と副尺によ
り計測された後、計測値が円周率で割算されて外径が求
められる。
【０００９】その後、外径計測器は大径管に取付けられ
た状態で維持され、定期検査時に上記合せ部を包む保温
材のみが取除かれ、上記と同様に大径管の外周の長さが
計測され、外径が求められる。
た状態で維持され、定期検査時に上記合せ部を包む保温
材のみが取除かれ、上記と同様に大径管の外周の長さが
計測され、外径が求められる。
【００１０】
【実施例】本発明の一実施例に係る外径計測器を図１に
示す。図１に示す本実施例の外径計測器は、耐高温酸化
性に優れたインコネルからなり大径管である蒸気管１の
外面円周方向に巻き付けられる薄肉バンド４、同薄肉バ
ンド４の凹部が形成された一端部に設けられた凹部側引
張金具５、上記薄肉バンド４の凸部が形成された他端部
に設けられた凸部側引張金具６、上記引張金具５，６の
間に配設されるスプリング７、上記薄肉バンド４の一端
部に設けられ薄肉バンド４の凸部を凹部内に押え込む押
え金具８、および上記薄肉バンド４の凹部と凸部の合せ
部に形成された全長計測用物差と１／１０mmの長さまで
の測定を可能とする副尺９を備えている。
示す。図１に示す本実施例の外径計測器は、耐高温酸化
性に優れたインコネルからなり大径管である蒸気管１の
外面円周方向に巻き付けられる薄肉バンド４、同薄肉バ
ンド４の凹部が形成された一端部に設けられた凹部側引
張金具５、上記薄肉バンド４の凸部が形成された他端部
に設けられた凸部側引張金具６、上記引張金具５，６の
間に配設されるスプリング７、上記薄肉バンド４の一端
部に設けられ薄肉バンド４の凸部を凹部内に押え込む押
え金具８、および上記薄肉バンド４の凹部と凸部の合せ
部に形成された全長計測用物差と１／１０mmの長さまで
の測定を可能とする副尺９を備えている。
【００１１】本実施例の外径計測器の蒸気管１への取付
けは、蒸気管１の製作加工時に行うものであり、まず、
蒸気管１の外表面のクリープ量を測定（すなわち、外径
計測）する位置に薄肉バンド４を巻き付けた後、この一
部を蒸気管１に溶接して固定する。
けは、蒸気管１の製作加工時に行うものであり、まず、
蒸気管１の外表面のクリープ量を測定（すなわち、外径
計測）する位置に薄肉バンド４を巻き付けた後、この一
部を蒸気管１に溶接して固定する。
【００１２】薄肉バンド４の固定後は、その一端部の凹
部に他端部の凸部を合せ、凹部側引張金具５と凸部側引
張金具６の間に常時引張り合う力が働くようにスプリン
グ７を取付ける。スプリング７の取付け後は、薄肉バン
ド４の凸部が蒸気管１の管表面から浮き上らないように
押え板８を薄肉バンド４の一端部に取付け、取付作業を
完了する。
部に他端部の凸部を合せ、凹部側引張金具５と凸部側引
張金具６の間に常時引張り合う力が働くようにスプリン
グ７を取付ける。スプリング７の取付け後は、薄肉バン
ド４の凸部が蒸気管１の管表面から浮き上らないように
押え板８を薄肉バンド４の一端部に取付け、取付作業を
完了する。
【００１３】本実施例の外径計測器を用いて行う蒸気管
１の外径寸法の計測は、蒸気管１を製作加工して本実施
例の計測器を取付けた直後、及び定期検査時に薄肉バン
ド４の凹部と凸部の合せ部を包む蒸気管１の保温材のみ
を取除いて行うものであり、それぞれの時点では、上記
合せ部に形成された全長計測用物差と副尺により蒸気管
１の外周の長さを１／１０mmの精度で求め、これを円周
率πで除すことにより蒸気管１の外径を求める。
１の外径寸法の計測は、蒸気管１を製作加工して本実施
例の計測器を取付けた直後、及び定期検査時に薄肉バン
ド４の凹部と凸部の合せ部を包む蒸気管１の保温材のみ
を取除いて行うものであり、それぞれの時点では、上記
合せ部に形成された全長計測用物差と副尺により蒸気管
１の外周の長さを１／１０mmの精度で求め、これを円周
率πで除すことにより蒸気管１の外径を求める。
【００１４】
【発明の効果】本発明の大径管の外径計測器は、端部に
それぞれ凹部と凸部が形成され大径管の外面円周方向に
巻き付けられる薄肉バンドと、薄肉バンドの両端部にそ
れぞれ設けられた引張金具と、それぞれの引張金具の間
に配設されるスプリングと、薄肉バンドの凹部と凸部の
合せ部に形成された全長計測用物差と副尺を備え、大径
管の製作加工時に大径管に取付け、その後、取付状態が
維持されることによって、薄肉バンドの凹部と凸部の合
せ部を包む保温材のみを取除くことにより、他の計測器
を必要とせずに大径管の外径の計測が可能なため、１人
作業が可能となり、作業時間の大幅低減が可能となると
ともに、従来のように大径管の表面へのボタンの取付け
が不要となり、また、ボタンの損傷による測定精度の低
下のおそれも解消する。
それぞれ凹部と凸部が形成され大径管の外面円周方向に
巻き付けられる薄肉バンドと、薄肉バンドの両端部にそ
れぞれ設けられた引張金具と、それぞれの引張金具の間
に配設されるスプリングと、薄肉バンドの凹部と凸部の
合せ部に形成された全長計測用物差と副尺を備え、大径
管の製作加工時に大径管に取付け、その後、取付状態が
維持されることによって、薄肉バンドの凹部と凸部の合
せ部を包む保温材のみを取除くことにより、他の計測器
を必要とせずに大径管の外径の計測が可能なため、１人
作業が可能となり、作業時間の大幅低減が可能となると
ともに、従来のように大径管の表面へのボタンの取付け
が不要となり、また、ボタンの損傷による測定精度の低
下のおそれも解消する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例に係る外径計測器の説明図
で、（ａ）は全体図、（ｂ）はＡ部の拡大図、（ｃ）は
（ｂ）のＢ−Ｂ矢視図である。
で、（ａ）は全体図、（ｂ）はＡ部の拡大図、（ｃ）は
（ｂ）のＢ−Ｂ矢視図である。
【図２】従来の外径計測器の全体図である。
１ 蒸気管 ４ インコネルの薄肉バンド ５ 凹部側引張金具 ６ 凸部側引張金具 ７ スプリング ８ 押え金具 ９ 副尺
Claims (1)
- 【請求項１】 耐高温酸化性金属からなり一端部に凹部
が形成され他端部にこの凹部に挿入される凸部が形成さ
れ大径管の外面円周方向に巻き付けられる薄肉バンド、
同薄肉バンドの一端部と他端部にそれぞれ設けられた引
張金具、同それぞれの引張金具の間に配設されるスプリ
ング、および上記薄肉バンドの凹部と凸部の合せ部に形
成された全長計測用物差と副尺を備えたことを特徴とす
る大径管の外径計測器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9345495A JPH08285505A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 大径管の外径計測器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9345495A JPH08285505A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 大径管の外径計測器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08285505A true JPH08285505A (ja) | 1996-11-01 |
Family
ID=14082780
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9345495A Withdrawn JPH08285505A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 大径管の外径計測器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08285505A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009522559A (ja) * | 2006-01-04 | 2009-06-11 | チエスケー・ビソケー・ウツエニー・テクニツケー・ベー・プラゼ・フアクルタ・ストロイニー | 空間内の対象物の位置を測定かつ／または較正するための方法および装置 |
| KR101235261B1 (ko) * | 2010-11-30 | 2013-02-20 | 주식회사 포스코 | 배관 부식 검출장치 |
| WO2016080330A1 (ja) * | 2014-11-20 | 2016-05-26 | 三菱重工業株式会社 | 高温高圧機器モニタリング装置 |
| CN111649646A (zh) * | 2020-06-02 | 2020-09-11 | 上海市水产研究所（上海市水产技术推广站） | 水产养殖过程中泥底池塘沉积物厚度的测量方法 |
-
1995
- 1995-04-19 JP JP9345495A patent/JPH08285505A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009522559A (ja) * | 2006-01-04 | 2009-06-11 | チエスケー・ビソケー・ウツエニー・テクニツケー・ベー・プラゼ・フアクルタ・ストロイニー | 空間内の対象物の位置を測定かつ／または較正するための方法および装置 |
| KR101235261B1 (ko) * | 2010-11-30 | 2013-02-20 | 주식회사 포스코 | 배관 부식 검출장치 |
| WO2016080330A1 (ja) * | 2014-11-20 | 2016-05-26 | 三菱重工業株式会社 | 高温高圧機器モニタリング装置 |
| CN111649646A (zh) * | 2020-06-02 | 2020-09-11 | 上海市水产研究所（上海市水产技术推广站） | 水产养殖过程中泥底池塘沉积物厚度的测量方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020702 |