JPH08285228A - 加圧流動層ボイラの燃料パージ方法 - Google Patents

加圧流動層ボイラの燃料パージ方法

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JPH08285228A
JPH08285228A JP8947895A JP8947895A JPH08285228A JP H08285228 A JPH08285228 A JP H08285228A JP 8947895 A JP8947895 A JP 8947895A JP 8947895 A JP8947895 A JP 8947895A JP H08285228 A JPH08285228 A JP H08285228A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料の残留による詰まりを抑制する。 【構成】 圧力容器2に収容され容器2内の高圧空気が
導入される火炉1に燃料スラリを供給する燃料配管12
をパージする方法において、前記燃料配管12に、前記
燃料スラリのスラリタンク13に連通する循環管29が
接続された三方弁26を介設し、燃料スラリの供給が停
止したとき、三方弁26を三方弁26の上流側の燃料配
管12と循環管29とが連通するように作動させた後、
三方弁26の上流側の燃料配管12をパージガスでパー
ジし、その後、三方弁26を燃料配管12が連通するよ
うに作動させて、火炉1内圧で燃料配管12内の燃料を
三方弁26の上流側に移動させ、移動後、三方弁26を
三方弁26の上流側の燃料配管12と循環管29とが連
通するように作動させてから三方弁26の上流側の燃料
配管12をパージするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料スラリを供給する
燃料配管をパージする加圧流動層ボイラの燃料パージ方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、燃料を高い燃焼効率で燃焼でき、
かつコンパクト化、高脱硫率及びプラント熱効率の向上
等を図れる加圧流動層ボイラが研究開発されつつある。
【0003】加圧流動層ボイラは、図3に示すように、
火炉1が収容されている圧力容器2に高圧の空気を供給
し、その圧力容器2内の燃焼空気を火炉1内に導いて、
燃料(石炭)をベッド材と共に流動化させながら燃焼さ
せるものであり、火炉1からの燃焼排ガスをガスタービ
ンに供給すると共に、流動層内の燃焼熱の一部を伝熱管
により収熱して蒸気を発生させ、この蒸気を蒸気タービ
ンに供給する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の加圧
流動層ボイラでは、燃料をスラリ状にして供給すること
が提案されている。例えば粉砕した石炭(石灰石を含む
場合もある)と水とを混合してスラリにし、この石炭水
スラリ(CWM)を火炉に供給する。このように燃料を
スラリ状にするため、燃料供給停止時に燃料が燃料配管
内に残留し、このままの状態であると燃料が配管等に固
着して詰まりの原因となる。特に加圧流動層ボイラでは
火炉内が高圧であり、この高圧ガスがノズルや配管内に
逆流するため、残留スラリが乾燥して固化し易い。
【0005】そこで、本発明は、このような事情を考慮
してなされたものであり、その目的は、燃料の残留によ
る詰まりを抑制できる加圧流動層ボイラの燃料パージ方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の加圧流動層ボイ
ラの燃料パージ方法は、圧力容器に収容され容器内の高
圧空気が導入される火炉に燃料スラリを供給する燃料配
管をパージする方法において、前記燃料配管に、前記燃
料スラリのスラリタンクに連通する循環管が接続された
三方弁を介設し、燃料スラリの供給が停止したとき、三
方弁を三方弁の上流側の燃料配管と循環管とが連通する
ように作動させた後、三方弁の上流側の燃料配管をパー
ジガスでパージし、その後、三方弁を燃料配管が連通す
るように作動させて、火炉内圧で燃料配管内の燃料を三
方弁の上流側に移動させ、移動後、三方弁を三方弁の上
流側の燃料配管と循環管とが連通するように作動させて
から三方弁の上流側の燃料配管をパージするものであ
る。
【0007】
【作用】燃料スラリの供給が停止すると、燃料が燃料配
管内に残留するが、燃料配管に介設した三方弁が三方弁
の上流側の燃料配管と循環管とが連通するように作動さ
れ、三方弁の上流側の燃料配管がパージされる。そし
て、その三方弁は燃料配管が連通するように作動する。
これにより、火炉内圧により燃料配管内の燃料が逆流し
て三方弁より上流側に移動する。移動後、三方弁の上流
側の燃料配管がパージされる。これにより、燃料配管内
に残留した燃料がパージされるので、燃料の残留による
詰まりを抑制することが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳述する。
【0009】図3において、1は圧力容器2に収容され
ている火炉を示し、この火炉1には、スラリ状の燃料例
えば石炭水スラリ(CWM)を噴出する燃料ノズル3が
設けられている。
【0010】圧力容器2には、容器2内を高圧にするた
めの空気供給管4が接続され、この空気供給管4から高
圧の空気が圧力容器2内の空気分散板5から容器1内に
噴射される。この空気により灰や石灰石等からなるベッ
ド材が流動化して流動層が形成され、高温高圧(例えば
約 860℃、 9〜10kg/cm2 )下で燃料(石炭)が燃焼す
る。この燃焼排ガスは、圧力容器2内のサイクロン6を
介して排ガス管7に流入しそしてガスタービン8に供給
される。また、燃焼熱の一部は、伝熱管9に収熱され、
これにより発生した蒸気が蒸気管10を介して蒸気ター
ビン11に供給される。
【0011】燃料ノズル3には、図1及び図3に示すよ
うに、燃料配管12が接続され、この燃料配管12は燃
料スラリタンク13に接続されている。燃料スラリタン
ク13は、燃料製造装置などで製造された燃料スラリ
(例えば平均粒径が8mmまたはそれ以下の石炭(石灰石
を含む場合もある)と水とを混合した石炭水スラリ(C
WM))が供給・貯蔵されるようになっており、このC
WMが燃料配管12を介して燃料ノズル3から火炉1内
に噴出される。また、燃料ノズル3には、コンプレッサ
14、燃料分散空気弁15、流量調整弁16、流量計1
7を有する燃料分散空気管18が接続され、燃料分散空
気管18からの空気により燃料が分散される。燃料分散
空気管18にはバックアップ用の窒素(N2 )を供給す
るためのバックアップ弁19を有するN2 供給管20が
接続されている。また、燃料分散空気管18の流量計1
7の下流側には、高圧(例えば35kg/cm2 )の空気でノ
ズル3のパージを行うための高圧パージ弁21及びノズ
ルパージ弁22を有するパージ配管23が接続され、こ
の高圧パージ弁21とノズルパージ弁22との間のパー
ジ配管23には燃料分散空気弁15を介した空気等が流
入するガス管24が接続されている。
【0012】燃料配管12には、燃料の流れ方向に、燃
料スラリポンプ25、吐出三方弁26、燃料遮断弁2
7、燃料遮断弁27の前後の配管の圧力及びその圧力差
を計測する圧力計28が順次介設されている。吐出三方
弁26の残りの口には燃料スラリタンク13に接続され
ている循環管29が接続され、この吐出三方弁26の開
は燃料配管12が連通する状態を示し、閉は三方弁26
の上流側の燃料配管12と循環管29とが連通する状態
を示す。すなわち、三方弁26が開の状態を示すときは
燃料スラリポンプ25からの燃料がノズル3に供給さ
れ、閉のときは燃料がスラリタンク13に戻されて循環
する。
【0013】燃料スラリポンプ25と吐出三方弁26と
の間の燃料配管12には圧力7kg/cm2 の空気又は前記
高圧(35kg/cm2 )の空気でその燃料配管12をパージ
するための吐出パージ弁30を有するパージ空気管31
が接続されている。循環管29にはその圧力7kg/cm2
の空気で循環管29内をパージするための循環パージ弁
32を有する循環パージ管33が接続されている。
【0014】吐出三方弁26と燃料遮断弁27との間の
燃料配管12には、雑用水等の水を供給するための水濡
らし弁34を有する水供給管35、水を燃料スラリタン
ク13に排出するための水濡らし戻し弁36を有する水
排出管37、前記ガス管24に流入した例えば分散空気
又は前記パージ配管23に流入した高圧空気で燃料配管
12をパージするための配管パージ弁38を有するパー
ジ管39が接続されている。
【0015】燃料遮断弁27と燃料ノズル3との間の燃
料配管12には、前記ガス管24に流入した例えば分散
空気で燃料配管12をパージするための逆流防止パージ
弁40を有するパージ導管41が接続されている。
【0016】次に燃料配管12をパージする場合につい
て述べる。
【0017】起動時は、ガスタービン8を起動させた
後、圧力容器2内の圧力が 0.5kg/cm2 以上になると、
逆流防止パージ弁40を開き(尚、燃料分散空気弁15
は通常開状態に維持される)、燃料スラリが配管12等
を逆流するのを防止する。そして、圧力計28により燃
料配管12内の詰まりを判断する。これは、燃料配管1
2がノズル3を介して火炉1に接続されているためであ
り、燃料配管12内の圧力が火炉1圧とほぼ同じである
場合は詰まり無し、圧力差が大きい場合には詰まり有り
とする。詰まり有りの場合は、詰まりを解消するための
詰まり解消パージ(後述する)が行われ、これにより詰
まりが解消される。詰まりが解消されると、詰まり無し
の場合と共に燃料ノズルパージ(後述する)が2回実施
され、その後、層内温度が 600℃以上になるとCWMの
投入が行われ、通常に運転される。
【0018】運転中、燃料スラリがトリップされると
(ガスタービン運転継続の場合)、図3に示すように、
火炉1内が高圧のまま遮断パージマスタが行われる。
尚、運転中は、燃料スラリポンプ25が運転されると共
に、吐出三方弁26、燃料遮断弁27、燃料分散空気弁
15、流量調整弁16及び逆流防止パージ弁40が開で
あり、それ以外の弁は通常閉である。
【0019】遮断パージマスタは次のようにして行われ
る。
【0020】まず、スラリポンプ25が停止すると、燃
料遮断弁27,三方弁26が開から閉になるように作動
する。燃料遮断弁27,三方弁26が閉になると、吐出
パージ弁30,ノズルパージ弁22が開となる。これに
より、例えば高圧(35kg/cm 2 )の空気が三方弁26の
上流側の燃料配管12に供給されて、その配管12内の
燃料が循環管29を介して燃料スラリタンク13に戻さ
れ、三方弁26の上流側の燃料配管12がパージされる
と共に、燃料ノズル3がパージされる。そして、所定時
間(三方弁26の上流側の燃料配管12のパージが終了
した)後、吐出パージ弁30が閉じられ、燃料遮断弁2
7,三方弁26が開となる。これにより、燃料配管12
が火炉1と連通して炉1内圧により三方弁26より下流
側の燃料が三方弁26の上流側の燃料配管12に移動す
る。移動後、三方弁26が閉へと作動すると共に配管パ
ージ弁38が開へと作動し、三方弁26が閉じられると
吐出パージ弁30が開となる。これにより、配管パージ
弁38からのガスで三方弁26の下流側の燃料配管12
がパージされると共に、三方弁26の上流側の燃料配管
12がパージされる。そして配管パージ弁38、燃料遮
断弁27が閉じられると、水濡らし弁34,水濡らし戻
し弁36が開となる。これにより、雑用水等の水が吐出
三方弁26と燃料遮断弁27との間の燃料配管12に供
給されて、水によりその燃料配管12がパージされる。
そして、吐出パージ弁30、ノズルパージ弁22、水濡
らし弁34が閉となり、その後、水濡らし戻し弁36が
閉となって、遮断パージマスタが終了する。
【0021】すなわち、まず、三方弁26の上流側の燃
料配管12内の燃料が燃料タンク13に戻され、次に、
火炉1内圧を利用して三方弁26より下流側の燃料が三
方弁26の上流側の燃料配管12に移動された後、この
燃料がタンク13に戻されてその燃料配管12が空気で
パージされると共に、三方弁26の下流側の燃料配管1
2が空気でパージされてから三方弁26と燃料遮断弁2
7との間の燃料配管12が水でパージされて、遮断パー
ジマスタが終了する。このように、燃料のパージを三方
弁26及び燃料遮断弁27を用いて火炉1内圧が作用し
ないところで行うので、高圧の火炉1内に燃料をパージ
する場合に比して配管12等に燃料が残留しにくくより
確実に燃料のパージを行える。また、火炉1内の高圧ガ
スを利用して燃料の移動を行うので、その移動を行うた
めのガスや配管等を必要としない。さらに、三方弁26
と燃料遮断弁27との間の燃料配管12を水でパージし
たので、より確実に燃料のパージを行える。よって、燃
料配管12内に残留した燃料を火炉1内圧を利用しつつ
燃料スラリタンク13に戻すことができ、燃料の残留に
よる詰まりを抑制することができる。
【0022】遮断パージマスタ終了後、燃料ノズルパー
ジが1回実施されてから層高下げ操作が実施される。層
高が 0.2m以下になると燃料ノズルパージが1回実施さ
れ、その後ガスタービン8が停止される。
【0023】燃料ノズルパージは次のようにして行われ
る。
【0024】水濡らし戻し弁36が開となると、水濡ら
し弁34が10秒開かれ、水により吐出三方弁26と燃
料遮断弁27との間の燃料配管12がパージされる。水
濡らし弁34、水濡らし戻し弁36が閉じられると、配
管パージ弁38が開けられ、逆流防止パージ弁40が閉
じられた後、燃料遮断弁27が30秒開けられる。これ
により配管パージ弁38からの空気により、吐出三方弁
26の下流側の燃料配管12がパージされる。燃料遮断
弁27、配管パージ弁38が閉じられると、逆流防止パ
ージ弁40が開けられる。そして、水濡らし戻し弁36
が開けられてから水濡らし弁34が10秒開かれ、水に
よる吐出三方弁26と燃料遮断弁27との間の燃料配管
12のパージが行われ、水濡らし弁34、水濡らし戻し
弁36が閉じられて、燃料ノズルパージが終了する。こ
れにより、吐出三方弁26の下流側の燃料配管12がパ
ージされる。このパージは一種のクリーニングであり、
これによりその燃料配管12に燃料が残留又は付着しに
くくなる。これは、その燃料配管12に燃料が付着しや
すいからである。
【0025】次に、運転中にガスタービン8がトリップ
される場合を述べる。
【0026】ガスタービン8がトリップされると、火炉
1の冷却が行われると共に、次に述べるようなGTトリ
ップ遮断パージが行われる。
【0027】GTトリップ遮断パージ スラリポンプ25が停止すると、燃料遮断弁27,三方
弁26が開から閉になるように作動する。燃料遮断弁2
7,三方弁26が閉になると、吐出パージ弁30,ノズ
ルパージ弁22が開となる。これにより、例えば高圧
(35kg/cm2 )の空気が三方弁26の上流側の燃料配管
12に供給されて、その配管12内の燃料が循環管29
を介して燃料スラリタンク13に戻され、三方弁26の
上流側の燃料配管12がパージされると共に、燃料ノズ
ル3がパージされる。そして、所定時間(三方弁26の
上流側の燃料配管12のパージ終了)後、吐出パージ弁
30が閉じられ、燃料遮断弁27,三方弁26が開とな
る。これにより、燃料配管12が火炉1と連通して炉1
内圧により三方弁26より下流側の燃料が三方弁26の
上流側の燃料配管12に移動する。移動後、三方弁26
が閉じられると、吐出パージ弁30が開となる。これに
より、配管パージ弁38からのガスで三方弁26の下流
側の燃料配管12がパージされると共に、三方弁26の
上流側の燃料配管12がパージされる。そして燃料遮断
弁27が閉じられてから、吐出パージ弁30,ノズルパ
ージ弁22が閉じられて、GTトリップ遮断パージマス
タが終了する。このように、燃料のパージを三方弁26
及び燃料遮断弁27を用いて火炉1内圧が作用しないと
ころで行うので、高圧の火炉1内に燃料をパージする場
合に比して配管12等に燃料が残留しにくくより確実に
燃料のパージを行える。また、火炉1内の高圧ガスを利
用して燃料の移動を行うので、その移動を行うためのガ
スや配管等を必要としない。よって、燃料配管12内に
残留した燃料を火炉1内圧を利用しつつ燃料スラリタン
ク13に戻すことができ、燃料の残留による詰まりを抑
制することができる。
【0028】そして、GTトリップ遮断パージマスタが
終了すると共に、層内温度が 350℃以下になると、ガス
タービン8を再起動する(この際逆流防止パージ弁40
が開とならないようにする)。ガスタービン再起動後、
図5に示すような一連の詰まり解消パージが行われる。
【0029】詰まり解消パージは、詰まりが発生した場
合等に行われるもので、具体的には図2に示すようにし
て行われる。
【0030】図2に示すように、まず、スラリノズル詰
まりが発生すると、スラリポンプ25が停止された後、
前述の遮断パージマスタが行われる。遮断パージマスタ
が完了すると、スラリポンプ25の循環運転が開始され
ると共に、高圧パージ弁21が開かれる。ガスタービン
トリップ時の場合はここから始まる。そしてノズルパー
ジ弁22が開かれてから逆流防止パージ弁40が閉じら
れる。次に、水張り・リバース、リバース、空気パージ
が順次行われ、詰まりが解消されるまではこの3つの操
作が繰り返される。すなわち、詰まりが解消されるまで
はこれらの操作が繰り返され、また水張り・リバースの
みでも詰まりが解消される(圧力計28により確認され
る)こともありうる。尚、これら3つの操作のいずれか
を繰り返し実施して詰まりを解消するようにしてもよ
い。詰まりが解消されると、燃料ノズルパージが2回実
施されて、詰まりが解消されたことになり、逆流防止パ
ージ弁40が開、ノズルパージ弁22が閉、高圧パージ
弁21が閉へと順次作動して、詰まり解消パージが終了
する。
【0031】水張り・リバース 水濡らし戻し弁36が開となると、水濡らし弁34が1
0秒開けられ、吐出三方弁26と燃料遮断弁27との間
の燃料配管12が水によりパージされる。水濡らし弁3
4、水濡らし戻し弁36が閉じられると、燃料遮断弁2
7が5秒開けられ、燃料配管12の燃料遮断弁27の前
後が連通して、火炉1内のガスが燃料配管12、水濡ら
し戻し弁36及び水排出管37を介して燃料スラリタン
ク13に流入し、燃料配管12内がパージされる。これ
らの操作が繰り返された後、水濡らし戻し弁36が開と
なると、水濡らし弁34が10秒開かれてから、燃料遮
断弁27が5秒開けられる。これにより、吐出三方弁2
6と燃料遮断弁27との間の燃料配管12が水によりパ
ージされてから、火炉1内のガスにより燃料配管12内
がパージされ、水張り・リバースが終了する。
【0032】リバース 水濡らし戻し弁36が開けられてから燃料遮断弁27が
5秒開けられ、燃料配管12の燃料遮断弁27の前後が
連通して、火炉1内のガスが燃料配管12、水濡らし戻
し弁36及び水排出管37を介して燃料スラリタンク1
3に流入し、燃料配管12内がパージされる。パージ
後、燃料遮断弁27、水濡らし戻し弁36が閉じられ、
リバースが終了する。
【0033】空気パージ 配管パージ弁38が開けられてから燃料遮断弁27が3
0秒開けられる。これにより、高圧(35kg/cm2 )の空
気が燃料配管12内を火炉1へと流れ、配管12がパー
ジされる。パージ後、燃料遮断弁27、配管パージ弁3
8が閉じられ、空気パージが終了する。
【0034】すなわち、水張り・リバース、リバース、
空気パージを行うと、まず吐出三方弁26と燃料遮断弁
27との間の燃料配管12が水によりパージされ、そし
て火炉1内のガスが吐出三方弁26の下流側の燃料配管
12を逆流してその配管12内がパージされ、次に高圧
(35kg/cm2 )の空気がその燃料配管12内に火炉1に
向けて流れて配管12がパージされる。このように、燃
料配管12内が水でパージされると共にガスが管12内
を行ったり来たりするので、燃料配管12又は燃料ノズ
ル3の詰まりを解消することができる。また、火炉1内
の高圧ガスを利用して詰まりの解消を行うので、燃料配
管12内を逆流させるためのガスや配管等が不要で装置
の簡素化が図れる。尚、吐出三方弁26の下流側だけを
パージするのは、停止時に吐出三方弁26の上流側の燃
料配管12は水張りされるため詰まりが発生することが
ほとんどないからである。
【0035】従って、燃料配管12内に残留した燃料が
パージされるので、燃料の残留による詰まりを抑制する
ことができると共に、詰まりが発生しても詰まりを解消
することができる。
【0036】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、燃料の残
留による詰まりを抑制できるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の詰まり解消パージを説明するための図
である。
【図3】加圧流動層ボイラの一例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 火炉 2 圧力容器 12 燃料配管 13 スラリタンク 26 三方弁 29 循環管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力容器に収容され容器内の高圧空気が
    導入される火炉に燃料スラリを供給する燃料配管をパー
    ジする方法において、前記燃料配管に、前記燃料スラリ
    のスラリタンクに連通する循環管が接続された三方弁を
    介設し、燃料スラリの供給が停止したとき、三方弁を三
    方弁の上流側の燃料配管と循環管とが連通するように作
    動させた後、三方弁の上流側の燃料配管をパージガスで
    パージし、その後、三方弁を燃料配管が連通するように
    作動させて、火炉内圧で燃料配管内の燃料を三方弁の上
    流側に移動させ、移動後、三方弁を三方弁の上流側の燃
    料配管と循環管とが連通するように作動させてから三方
    弁の上流側の燃料配管をパージすることを特徴とする加
    圧流動層ボイラの燃料パージ方法。
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