JPH08283891A - ろう付用アルミニウム合金複合材 - Google Patents

ろう付用アルミニウム合金複合材

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JPH08283891A
JPH08283891A JP7090766A JP9076695A JPH08283891A JP H08283891 A JPH08283891 A JP H08283891A JP 7090766 A JP7090766 A JP 7090766A JP 9076695 A JP9076695 A JP 9076695A JP H08283891 A JPH08283891 A JP H08283891A
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JP
Japan
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brazing
weight
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less
alloy composite
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JP7090766A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Okamoto
整 岡本
Osamu Takezoe
修 竹添
Atsushi Takigawa
淳 瀧川
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Shinko Alcoa Yuso Kizai KK
Original Assignee
Shinko Alcoa Yuso Kizai KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高強度及び高耐食性を有し、高周波溶接性が
優れたろう付用アルミニウム合金複合材を提供する。 【構成】 ろう付用アルミニウム合金複合材は、Mgを
0.2重量%以下に規制し、Cr:0.3重量%以下、
Fe:0.2重量%以下、Cu:0.2重量%を超え
1.0重量%以下、Si:0.3乃至1.3重量%を含
有し、且つCu及びSiの総量を1.5重量%以下に規
制し、更にMn:0.3乃至1.5重量%、Ti:0.
02乃至0.3重量%を含有し、残部がAl及び不可避
的不純物からなるアルミニウム合金の芯材1と、Al−
Si系ろう材3と、Mg:0.3乃至3重量%及びZ
n:2.2重量%を超え5重量%以下を含有し、残部が
Al及び不可避的不純物からなるアルミニウム合金の皮
材2とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のラジエータのチ
ューブ等に使用されるブレージングシートとして好適で
あり、高強度及び高耐食性を有し、ろう付性が優れたろ
う付用アルミニウム合金複合材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のラジエータのチューブ等
に使用されるろう付用アルミニウム合金複合材には、A
l−Mn系の3003合金を芯材とし、これにAl−S
i系ろう材を積層したブレージングシートが使用されて
いた。しかし、3003合金を芯材とするブレージング
シートでは、ろう付後の強度が約110N/mm2であ
り、あまり強度は大きくなく、また耐食性についても、
十分なものであるとはいえなかった。ろう付け後の強度
について、芯材とする合金にMgを添加することによ
り、強度を向上させることはできるが、ろう材による芯
材の浸食が大きくなるため、ろう付性及び耐食性が低下
してしまう。特に、ノコロック法によるろう付けでは、
芯材におけるMg含有量が0.2重量%を超えると、ろ
う付性が極めて低下する。このため、芯材の合金にMg
を添加することはあまり好ましくない。
【0003】そこで、ろう付性を阻害することなく、ろ
う付後の強度を向上させる技術として、特開平2−17
5093号、特開平4−198446号、特開平4−1
98447号及び特開平4−198448号等の技術が
公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
公知技術では、アルミニウム合金複合材のより一層の薄
肉化を図るには耐食性が不十分である。
【0005】即ち、特開平2−175093号では、皮
材におけるZnの含有量が2%以下と少ないため、Cu
の添加量が0.2重量%を超えると、犠牲陽極効果が不
十分となり、粒界腐食が発生する場合がある。また、芯
材にはTiを含有していないため、合金複合材は十分な
耐食性を得ることができない。
【0006】特開平4−198446号では、皮材にお
いてZnが添加されず、その代わりとしてIn、Sn及
びGa等を添加しているが、これらの元素はあまり一般
的には使用されないものであるため、製造コストを上昇
させ、またスクラップ後の再利用性についての問題もあ
る。このため、前記元素等を皮材に添加することはあま
り好ましくない。なお、特開平4−198446号にお
ける実施例ではZnを添加する場合も記載されている
が、その添加量は1.5重量%と少ないため、芯材にお
いてCuが0.2重量%を超えて添加されると、合金複
合材の内面耐食性は低下してしまう。
【0007】特開平4−198447号では、皮材にお
いてZnが0.5〜2.0重量%が添加されているが、
その量が少ないため、芯材においてCuが0.2重量%
を超えて添加されると、犠牲陽極効果が不十分となり、
粒界腐食が発生する場合がある。
【0008】また、特開平4−198448号では、皮
材においてZnが添加されず、芯材においてCuが0.
2重量%を超えて添加されると、犠牲陽極効果が不十分
となり、粒界腐食が発生する場合がある。
【0009】更に、上述のような従来技術による合金複
合材では、芯材におけるCu及びSiの添加量が多い
と、高周波溶接する場合においてミクロ割れが生じやす
く、また溶接の歩留まりを低下させてしまう。
【0010】従って、上述のような従来技術では高強
度、高耐食性、ろう付性及び高周波溶接性等を有する優
れた合金複合材を製作することは困難である。また、自
動車のラジエータのような熱交換器等においては、軽量
化及び製造コストの低減を図るために、素材を薄肉化す
る必要があり、高強度及び高耐食性を有し、優れたろう
付性を有するアルミニウム合金複合材の開発が求められ
ている。
【0011】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、高強度及び高耐食性を有し、高周波溶接性
が優れたろう付用アルミニウム合金複合材を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るろう付用ア
ルミニウム合金複合材は、Mgを0.2重量%以下に規
制し、Cr:0.3重量%以下、Fe:0.2重量%以
下、Cu:0.2重量%を超え1.0重量%以下、S
i:0.3乃至1.3重量%を含有し、且つCu及びS
iの総量を1.5重量%以下に規制し、更にMn:0.
3乃至1.5重量%、Ti:0.02乃至0.3重量%
を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなるアル
ミニウム合金の芯材と、この芯材の一面に形成されたA
l−Si系ろう材と、前記芯材の他面に形成されたM
g:0.3乃至3重量%及びZn:2.2重量%を超え
5重量%以下を含有し、残部がAl及び不可避的不純物
からなるアルミニウム合金の皮材とを有することを特徴
とするを特徴とする。
【0013】また、前記皮材にSi:0.1乃至1.0
重量%を含有することが好ましい。更に、芯材の板厚断
面の結晶粒の長径が150μm以下であり、芯材の板厚
がろう材の板厚の2.5倍以上で、0.1乃至1.0m
mであることが好ましい。更にまた、ろう付後のアルミ
ニウム合金複合材において、芯材、皮材及びろう材の孔
食電位は芯材が皮材及びろう材より貴であり、芯材と皮
材との孔食電位差が80乃至180mVであることが好
ましい。
【0014】
【作用】本発明において、合金複合材は、芯材の一面に
皮材が積層され、他面にろう材が積層されたものであ
る。以下、本発明に係るろう付用アルミニウム合金複合
材の芯材、皮材及びろう材における成分添加の限定理由
について説明する。先ず、芯材については以下の成分を
添加したアルミニウム合金を使用する。
【0015】Mg(マグネシウム):0.2重量%以下 Mgは芯材の強度を向上させる元素であるが、0.2重
量%を超えて添加されると、ろう付性を低下させてしま
う。特に、ノコロック法によるろう付けではその低下が
極めて大きい。従って、Mgの含有量は0.2重量%以
下に制限する。なお、より一層ろう付性の低下を抑制す
るためには、Mgの含有量を0.1重量%以下とするこ
とが好ましい。また、ろう付けの加熱時において、芯材
には皮材からMgが拡散するため、ろう付性を阻害する
ことなく、芯材の強度を向上させることができる。
【0016】Cu(銅):0.2重量%を超えて1.0重量%以下 Cuは芯材の強度を向上させる元素であり、またろう材
側の耐食性も向上させる。しかし、芯材にCuを添加す
ると、粒界腐食感受性を増大させるため、皮材面側の耐
食性を低下させてしまう。そこで、皮材にZnを2.2
重量%以上添加することにより、皮材の電位を粒界に対
して卑に設定することができると共に、粒界腐食を防止
することができる。つまり、皮材におけるZnの添加量
を多くすることにより、芯材に対する皮材の電位を芯材
マトリックスのみならず、粒界に対しても低く設定する
ことができるため、粒界腐食を防止することができる。
【0017】Cuの添加量が0.2重量%以下では芯材
の強度を向上させるには不十分であり、一方Cuが1.
0重量%を超えて添加されると、芯材の融点を低下させ
るため、ろう付作業性及び高周波溶接性を低下させてし
まう。従って、Cuの含有量は0.2重量%を超えて
1.0重量%以下とする。なお、Cuの含有量の上限は
0.8重量%以下とすることが好ましい。
【0018】Si(シリコン):0.3乃至1.3重量% Siは芯材の強度を向上させる元素であり、特にMn−
Si系析出物と、皮材から拡散するMgとの反応による
Mg2Siの金属間化合物の析出とにより芯材の強度が
向上する。しかし、Siの添加量が0.3重量%未満で
は芯材の強度を向上させるには不十分であり、一方Si
が1.3重量%を超えて添加されると、芯材の融点を低
下させると共に、低融点相の増加に起因してろう付けの
作業性及び高周波溶接性を低下させてしまう。従って、
Siの含有量は0.3乃至1.3重量%とする。
【0019】Cu及びSiの総量:1.5重量%以下 上述のように、Cu及びSiはいずれも所定量を超えて
添加されると、ろう付けの作業性及び高周波溶接性を低
下させてしまう。これを防止するため、Si及びCuの
添加量の総計を1.5重量%以下に制限する必要があ
る。従って、Si及びCuの含有総量を1.5重量%以
下とする。
【0020】Mn(マンガン):0.3乃至1.5重量% Mnは芯材の耐食性、ろう付性及び強度を向上させる元
素である。Mnの添加量が0.3重量%未満であると、
芯材の耐食性、ろう付性及び強度を十分に向上させるこ
とができない。一方、Mnの添加量が1.5重量%を超
えると、結晶が粗大化した化合物を生成するため、加工
性が低下してしまう。従って、Mnの含有量は0.3乃
至1.5重量%とする。
【0021】Ti(チタン):0.02乃至0.3重量% Tiは芯材の耐食性をより一層向上させる元素である。
Tiの添加量が0.02重量%未満であると、芯材の耐
食性を十分に向上させることができず、一方Tiが0.
3重量%を超えて添加されても、それ以上は芯材の耐食
性を向上させることができず、却って結晶が粗大化した
化合物を生成するため、加工性が低下してしまう。従っ
て、Tiの含有量は0.02乃至0.3重量%とする。
【0022】このように、Tiは芯材の耐食性を向上さ
せるためには不可欠の元素であり、Tiを添加すると、
芯材において層状に析出して、孔食が深さ方向へ進行す
ることを抑制すると共に、Tiの添加により芯材電位を
貴に移行させることができる。また、Tiはアルミニウ
ム合金において拡散速度が小さく、ろう付時の移動も少
ないため、Tiを添加することは、芯材とろう材、又は
芯材と皮材の電位差を維持して、電気化学的に芯材を防
食することに有効である。
【0023】Cr(クロム):0.3重量%以下 Crは芯材の耐食性、強度及びろう付性を向上させる元
素である。Crが0.3重量%を超えて添加されても、
それ以上は芯材の耐食性、強度及びろう付性を向上させ
ることができず、却って化合物の結晶の粗大化により加
工性を低下させてしまう。従って、Crの含有量は0.
3重量%以下とする。なお、より好ましいCrの添加量
は0.02乃至0.3重量%である。
【0024】Fe(鉄):0.2重量%以下 Feは芯材における結晶粒を微細化させると共に、芯材
の強度及び溶接性を向上させる元素である。Feの添加
量が0.2重量%を超えると、芯材の耐食性が低下して
しまう。従って、Feの含有量は0.2重量%以下とす
る。なお、より好ましいFeの添加量は、0.02乃至
0.2重量%である。
【0025】Zr(ジルコニウム):0.2重量%以下 Zrは結晶粒を制御して芯材の耐食性及びろう付性を向
上させる元素であり、必要に応じて添加される。Zrが
0.2重量%を超えて添加されても、それ以上は芯材の
耐食性及びろう付性を向上させることができず、却って
化合物の結晶の粗大化により加工性を低下させてしま
う。従って、Zrの含有量は0.2重量%以下とする。
なお、より好ましいZrの添加量は、0.02乃至0.
2重量%である。
【0026】次に、芯材の厚さ及び結晶粒の長径の限定
理由について説明する。
【0027】芯材の厚さ:ろう材の厚さの2.5倍以
上、且つ0.1乃至1.0mm 芯材の厚さについては、ろう付時において皮材のMgが
芯材中を拡散してろう材側の芯材表面、即ち皮材が積層
されている側とは反対側の芯材の表面に到達しないもの
であることが必要である。このため、芯材は、皮材のM
gがろう材の表面に到達せず、強度が最大となる厚さを
有することが好ましい。しかし、芯材の厚さが1.0m
mを超えると芯材中のMg拡散領域の割合が小さく、強
度が不十分である。従って、芯材の厚さは、ろう材の厚
さの2.5倍以上、且つ0.1乃至1.0mmとする。
【0028】結晶粒の長径:150μm以下 本発明に係るろう付用アルミニウム合金複合材は主に高
周波溶接による電縫管の材料として使用される。このた
め、この複合材は高周波溶接性が優れていること、即ち
溶接時におけるミクロ割れ感受性が低いことが要求され
る。結晶粒の長径が150μmを超えて大きいと、溶接
時においてミクロ割れが発生してしまう。従って、結晶
粒の長径を150μm以下とする。なお、本発明では、
合金複合材の製造時における焼鈍の昇温速度を所定値以
上とすることにより、結晶粒の拡大を防止して、結晶粒
の長径を150μm以下とする。
【0029】次に、皮材の成分における限定理由につい
て説明する。
【0030】Mg(マグネシウム):0.3乃至3重量% Mgは皮材の強度を向上させる元素である。ろう付けの
加熱時において、皮材に含有されたMgは芯材へ拡散す
ることにより、芯材においてMg2Siを生成してろう
付後の合金複合材の強度を向上させる。またこのとき、
皮材にSiが添加されていると、皮材自体の強度も向上
させることができるため、より一層高強度の合金複合材
を得ることができる。なお、合金複合材の厚さがラジエ
ータのチューブ等のように約0.4mm以下であれば、
皮材に添加されたMgが芯材中へ拡散して、充分合金複
合材の強度を向上させることができる。
【0031】Mgの添加量はろう付け条件等により異な
るが、その添加量が0.3重量%未満であると、皮材の
強度を向上させることができず、一方Mgが3重量%を
超えて添加されると、皮材を芯材に積層させることが困
難となる。従って、Mgの含有量は0.3乃至3重量%
とする。
【0032】Zn(亜鉛):2.2重量%を超えて5重量%以下 通常、皮材を犠牲陽極として利用する場合には、Mn、
Cu、Ti又はCr等の電位を貴とする元素を芯材に添
加することが有効であるが、より一層皮材の電位を卑と
するために、皮材にZnを添加する。この場合、芯材に
おけるCuの添加量が0.2重量%以下であると、皮材
におけるZnの添加量が2重量%以下で十分な犠牲陽極
効果を得ることができると共に、耐食性を維持すること
ができる。しかし、上述したように、芯材におけるCu
の添加量が0.2重量%を超えて、0.8重量%以下で
ある場合には、皮材におけるZnの添加量を2.2重量
%を超えて5重量%以下とすることが好ましい。これ
は、皮材におけるZnの添加量が2.2重量%以下であ
ると、皮材の電位は粒界に対して十分な電位差をとるこ
とができず、粒界腐食が発生して、皮材側の耐食性が低
下してしまうからであり、一方Znを皮材に5重量%を
超えて添加すると、ろう付時において炉の汚染を生じる
場合があるからである。
【0033】Si(シリコン):0.1乃至1.0重量% Siは皮材の強度を向上させる元素である。Siの添加
量が0.1重量%未満であると、皮材の強度を十分に向
上させることができず、一方Siが1.0重量%を超え
て添加されると、皮材の融点が低下するため、ろう付時
において激しい反応を生じる。従って、Siの含有量は
0.1乃至1.0重量%とする。
【0034】なお、合金複合材の板厚がより一層厚くな
る場合には、上述した皮材における添加成分以外に、M
n、Cu、Ti及びZr等を芯材における添加量と同程
度を皮材に添加して皮材の強度を向上させることができ
る。
【0035】次に、ろう材について説明する。ろう材に
は、従来使用されているろう材と同様のAl−Si系合
金、例えばA4045合金等を使用することができる。
また、ろう材にZnを添加することにより、ろう材を積
極的に犠牲陽極として作用させることもできる。この場
合には、Znの添加量を皮材におけるZnの添加量と同
量、即ち2.2重量%を超えて5重量%以下とすること
が好ましい。
【0036】次に、ろう付後のアルミニウム合金複合材
における芯材、皮材及びろう材の孔食電位差について説
明する。
【0037】孔食電位差:芯材>皮材、80乃至180mV 上述した芯材、皮材及びろう材からなるアルミニウム合
金複合材を使用して、ラジエータ等のチューブを製作す
る場合には、皮材を内周面、ろう材を外周面となるよう
に製管する。この場合において、内面耐食性を向上させ
るためには、皮材を芯材に対して犠牲陽極的に作用させ
ることが有効である。しかし、ノコロックろう付法によ
りろう付けされる場合には、大気圧下でろう付けされる
ため皮材に含有されたZnは殆ど蒸発しないが、ろう付
けの加熱によりZnが芯材に拡散するため、皮材の表面
濃度が低下してしまう。
【0038】通常、ラジエータ等のチューブの内面クー
ラント側の耐食性を皮材の犠牲陽極効果によって、より
一層向上させるためには、皮材表面と芯材マトリックス
との孔食電位の差を30mV以上とすることが必要であ
る。しかし、芯材にCuを0.2重量%を超えて添加す
ると、粒界腐食の原因となるAl−Si−Cu−Mg系
金属間化合物が粒界に析出するため、粒界近傍のCu欠
乏帯における孔食電位は芯材マトリックスより約30〜
60mV低くなってしまう。このため、実質的には芯材
と皮材の孔食電位差を80mV以上に設定することが必
要である。一方、孔食電位差が180mV以上となる
と、皮材の消耗速度が大きくなり、長期に亘る犠牲陽極
効果を得ることができない。従って、皮材と芯材の孔食
電位差をろう付後において、80乃至180mVとす
る。なお、皮材と芯材との孔食電位差は皮材組織、芯材
組織及びろう付条件により変化するが、上述した範囲内
であれば、長期に亘り優れた耐食性を得ることができ
る。また、芯材とろう材との孔食電位差は30mV以上
であれば十分な犠牲陽極効果を得ることができる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例について、本発明の特
許請求の範囲から外れる比較例と比較して説明する。
【0040】先ず、実施例及び比較例において使用した
芯材の成分組成を下記表1に示す。この表1に示す芯材
No1〜8は本発明の特許請求の範囲内の芯材であり、
芯材No9〜14は本発明の特許請求の範囲から外れる
芯材である。なお、芯材No9〜14における特許請求
の範囲から外れる成分については、その組成値に下線を
付けて示す。
【0041】
【表1】
【0042】また、実施例及び比較例において使用した
皮材の成分組成を下記表2に示す。この表2に示す皮材
No1〜6は本発明の特許請求の範囲内の皮材であり、
皮材No7及び8は本発明の特許請求の範囲から外れる
皮材である。なお、上記表1と同様に、特許請求の範囲
から外れる成分の皮材については、その組成値に下線を
付けて示す。
【0043】
【表2】
【0044】上記表1及び2に示す各芯材及び皮材と、
ろう材(4045合金;Si:10.5重量%、Fe:
0.05重量%、Cu:0.05重量%、Ti:0.0
2重量%、Al:残部)とを使用して、図1に示すよう
なろう付用アルミニウム合金複合材を製作した。図1
は、本発明の実施例に係るろう付用アルミニウム合金複
合材を示す断面図である。この図1に示すように、この
合金複合材は芯材1の両面を皮材2及びろう材3で挟ん
で積層することにより構成されている。また、各複合材
の芯材及び皮材の組み合わせ並びにそれらの厚さ、ろう
材の厚さ及び複合材の厚さについて下記表3に示す。
【0045】
【表3】
【0046】上記表3に示す組み合わせからなる各複合
材について、次のような試験を行った。以下その試験方
法及び試験結果について下記表4を使用しつつ説明す
る。
【0047】ろう付性試験 ろう付用アルミニウム合金複合材のろう材面において、
ノコロック用フラックスを5g/m2塗布し、乾燥させ
た後、露点が−40℃の温度である窒素雰囲気中におい
て600℃の温度で5分間加熱した。
【0048】図3はラジエータのチューブの一部を示す
断面図である。この図3に示すように、実際にはラジエ
ータの製造においては、芯材31、皮材32及びろう材
33からなるチューブ34と、熱を放出するためのフィ
ン35と、チューブ34を連結するヘッダ36とを組み
合わせた状態においてろう付けを行うが、ろう付け評価
の簡易化及び定量化を考慮して、ドロップ試験による流
動係数によりろう付性を評価した。その結果を下記表4
のろう付性の欄に示す。
【0049】この下記表4に示すように、実施例No1
〜13はいずれも優れたろう付性を有するが、芯材にM
gが0.3重量%添加された比較例No4のろう付性は
実施例及び他の比較例に比べて極めて劣ったものとなっ
た。
【0050】引張試験 上述したろう付性試験と同様に加熱したろう付用アルミ
ニウム合金複合材を室温で7日間放置した後、引張試験
を行った。その結果を下記表4の引張強さの欄に示す。
【0051】この下記表4に示すように、実施例No1
〜13はいずれも強度が170N/mm2を超える高強
度を有するものであった。一方、比較例No1は芯材の
強度を向上させるSiの添加量が所定量より少なく、ま
た比較例No7は皮材の強度を向上させるMgの添加量
が所定量より少ないため、比較例No1及び7は実施例
及び他の比較例に比べて強度が低くなった。
【0052】ろう材側腐食試験 上述したろう付性試験と同様に加熱したろう付用アルミ
ニウム合金複合材をCASS試験により連続250時間
試験を行った。その結果を下記表4のろう材側腐食浸食
深さの欄に示す。
【0053】この下記表4に示すように、実施例No1
〜13はいずれも浸食深さが0.07mm以下と良好な
結果であった。一方、比較例No4は芯材にMgが所定
量を超えて添加されているため、強度は向上したもの
の、耐腐食性が低下してしまった。また比較例No6は
芯材にTiが全く添加されていないため、実施例及び他
の比較例に比べて耐食性が低いものとなった。
【0054】皮材側腐食試験 上述したろう付性試験と同様に加熱したろう付用アルミ
ニウム合金複合材を人工水(Cl:300ppm、SO
4:100ppm、Cu:5ppm)を使用して腐食試
験を行った。先ず88℃の温度の人工水に合金複合材を
8時間浸漬し、その後人工水から取り出して、浸漬した
まま、室温で16時間放置する。このような手順で30
日間の腐食試験を行った。その結果を下記表4の皮材側
腐食浸食深さの欄に示す。
【0055】この下記表4に示すように、実施例No1
〜13はいずれも浸食深さが0.03mmであり良好な
結果であった。一方、比較例No4及び6は上述のろう
材腐食試験における理由と同様の理由により耐食性が低
いものとなった。また、比較例No8は皮材におけるZ
n添加量が所定量より少ないため、合金複合材が貫通し
てしまった。
【0056】孔食電位分析 上述したろう付性試験と同様に加熱したろう付用アルミ
ニウム合金複合材において、その皮材表面及びろう材表
面の孔食電位と、皮材をエメリー研磨紙で機械的に除去
した後、芯材の孔食電位とを測定した。なお、この測定
は電解液として3.5%のNaCl水溶液(脱気)を使
用し、この水溶液を25℃の温度にして、ポテンショス
タットを使用した電位走査法(10mV/分)により測
定した。その結果を下記表4の皮材及び芯材孔食電位差
の欄に示す。
【0057】この下記表4に示すように、実施例No1
〜13における合金複合材の皮材と芯材との孔食電位の
差はいずれも80〜180mVの値となった。
【0058】
【表4】
【0059】次に、実施例に係る合金複合材を使用し
て、管を製作する場合について説明する。図4は合金複
合材の製管工程を示す模式図であり、図5は製管工程に
より合金複合材をチューブにする場合の断面形状を示す
模式図である。この図4に示すように、製管工程では、
アンコイラー40に巻かれた合金複合材44を、先ずフ
ィンパスロール41により円管に成形する。即ち、図5
(a)に示すように偏平な合金複合材54を円管に成形
する。次に、高周波誘導溶接機42により合金複合材の
端部同士を溶接する。具体的には図6に示すように、加
圧ロール61と高周波コイル62を使用して、合金複合
材63上を矢印64の方向に電流を通流し、矢印65の
方向に合金複合材63を移動させることにより電縫して
溶接する。
【0060】そして、高周波誘導溶接機により円筒状に
成形された合金複合材44は、ビードカッター43によ
って、図5(b)に示すように、電縫管56における不
要なビード部55を取り除く。その後、溶接により生じ
たスパッタ又はダライ(切り屑)等を洗浄機45におい
て洗浄する。そして、サイジングロール46によって、
図5(c)に示すように円筒形の電縫管を偏平状の管5
7に加工すると共に、所定の寸法に成形する。
【0061】以上のような製管工程により、上記表3実
施例No2に係るアルミニウム合金複合材を使用して、
外面がろう材となるように製管加工を施した。なお、溶
接条件は、周波数:400kHz、電流:3.7mA、
電圧:6.7kV、アプセット量:200μm、製管速
度:90m/分である。
【0062】この結果、溶接部、寸法精度ともに良好な
電縫管を製造することができた。
【0063】次に、実施例に係る合金複合材を加工した
チューブに放熱フィンをろう接する場合について説明す
る。図3に示すように、チューブ34は、芯材31の一
面に皮材32を積層し、他面にろう材33を積層して、
ろう材33が外周面となるように成形した。そして、こ
のチューブ34間を放熱フィン35及びヘッダ36によ
り連結するように配置した。
【0064】このように配置された、チューブ、放熱フ
ィン及びヘッダに対して、3g/m3のノコロック用フ
ラックスをスプレー塗布し、そして乾燥させた後、露点
−40℃、酸素濃度300ppmで600℃の温度の窒
素雰囲気下において、5分間加熱した。この結果、チュ
ーブ34、放熱フィン35及びヘッダ36間の接続部に
おいて、良好なフィレットが形成された。
【0065】なお、本発明に係るアルミニウム合金複合
材は、Mgによるろう付性の阻害が極めて大きいノコロ
ックろう付けに適用する場合にその効果が最大になる
が、他の雰囲気ろう付け、フラックスろう付け及び真空
ろう付け等のろう付方法においても適用できる。
【0066】また、図2に示すように、Mgを含有する
皮材12の両面にMgを実質的に含有しない芯材11を
積層させ、更に夫々の外面にAl−Si系のろう材を積
層させることにより、両面ブレージングシートとして使
用することもできる。
【0067】次に、溶接性の評価に関する試験について
説明する。
【0068】溶接性試験1 この試験では、溶接のミクロ割れに対する結晶粒径の影
響を分析するため、高周波誘導溶接と同様のメカニズム
(材料の半溶融状態において外力が作用することにより
生じる)によりミクロ割れが発生する直流(DC)バッ
ト溶接により溶接性の評価を行った。
【0069】この溶接では、先ず、上記表1における芯
材No2の成分組成を有する合金を、通常使用される方
法により溶製し、厚さが35mmとなるように熱間圧延
した後、冷間圧延、焼鈍して再度冷間圧延して厚さが
3.5mmの板状に成形加工した。このような板材を、
冷間圧延率及び焼鈍時の加熱速度を変化させることによ
り、結晶粒径が異なるものを5種類製作した。そして、
各板材から縦30mm、横100mm、厚さ3.5mm
の試験片を切り取った。
【0070】このように製作した試験片に対してDCバ
ット溶接を施し、その後溶接部断面におけるミクロ割れ
数を観察した。その結果及び試験片の結晶粒の長径並び
に試験片製作の条件について下記表5に示す。なお、割
れ発生率は、(割れが生じた溶接回数)/(溶接回数)
×100により算出された値である。
【0071】
【表5】
【0072】上記表5に示すように、結晶粒の長径を1
50μm以下とした実施例No14及び15はミクロ割
れが全く発生しなかったが、結晶粒の長径が150μm
を超えた比較例No9〜11はミクロ割れが高い確率で
発生した。
【0073】溶接性試験2 この試験では、溶接のミクロ割れに対する芯材成分の影
響を分析するため、成分組成の異なる5種類の合金材を
使用して、高温下で圧縮することにより、溶接性の評価
を行った。
【0074】この試験で使用した芯材の成分組成を下記
表6に示す。各芯材を通常使用される方法により溶製
し、熱間及び冷間圧延して、厚さが10mmの板状に成
形加工した。そして、この板材から直径10mm、高さ
が10mmの円筒状の試験片を切り取った。
【0075】
【表6】
【0076】上記表6に示す各芯材から上述のように製
作した試験片に対して、630℃の温度下で圧力を印加
し、ミクロ割れが発生したときの圧縮率を下記表7に示
す。なお、圧力を印加する前の試験片の高さをH0、圧
力を印加した後の試験片の高さをH1とする場合、圧縮
率は(H0−H1)/H0×100により算出された値で
ある。
【0077】
【表7】
【0078】上記表7に示すように、本発明の特許請求
の範囲内である実施例No16〜18において、ミクロ
割れ発生時の圧縮率はいずれも35%以上となり、一方
比較例No12及び13におけるミクロ割れ発生時の圧
縮率はいずれも15%以下となった。これは、比較例N
o12及び13に係る試験片のSi及びCuの総量が所
定量の1.5重量%を超えて添加されているため、試験
片の融点が低下し、圧縮率が小さくてもミクロ割れが発
生するからである。
【0079】溶接性試験3 この試験では、高周波誘導溶接による溶接性の評価を行
った。この高周波誘導溶接に使用した合金複合材には、
実施例No19として、下記表8に示すように、芯材に
は芯材No8、皮材には皮材No2を使用し、またろう
材には実施例No1と同様のろう材を使用して合金複合
材を構成した。なお、この合金複合材では、先ず、芯材
を通常使用される方法により溶製し、皮材及びろう材を
熱間圧延により積層し、2.0mmの板厚とした。その
後、この合金複合材を300℃/分の昇温速度で500
℃まで昇温させた後、冷却した(焼鈍処理)。そして、
冷間圧延により0.3mmの板状に加工した。
【0080】一方、比較例として、下記表8に示すよう
に、芯材には芯材No19、皮材には皮材No2を使用
し、またろう材には実施例No1と同様のろう材を使用
して合金複合材を構成した。なお、この合金複合材で
は、上述の実施例No19と同様に熱間圧延により2.
0mmの板厚とし、50℃/時間の昇温速度で250℃
まで昇温させた後、冷却した(焼鈍処理)。そして、冷
間圧延により0.3mmの板状に加工した。
【0081】このように加工した合金複合材を高周波誘
導溶接により溶接し、溶接部の断面を観察してミクロ割
れの発生数を調査した。その結果を試験材の結晶粒の長
径と共に下記表8に示す。なお、ミクロ割れ発生率は、
上述の溶接性試験1における算出方法同様である。
【0082】
【表8】
【0083】上記表8に示すように、実施例No19で
はミクロ割れは発生せず、一方比較例No14では、結
晶粒の長径が150μm以上であるため、ミクロ割れが
発生し、その発生率は5%であった。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高強度、高耐食性及び高周波溶接性が優れており、特に
ノコロックろう付法によっても、ろう付性を阻害するこ
とがないアルミニウム合金複合材を製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るろう付用アルミニウム合
金複合材を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例に係るろう付用アルミニウム合
金複合材を示す断面図である。
【図3】ラジエータのチューブの一部を示す断面図であ
る。
【図4】合金複合材の製管工程を示す模式図である。
【図5】製管工程により合金複合材をチューブに加工す
る場合の断面形状を示す模式図である。
【図6】高周波溶接を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、11、31;芯材 2、12、32;皮材 3、13、33;ろう材 4、14、34;チューブ 36;ヘッダ 40;アンコイラー 41;フィンパスロール 42;高周波誘導溶接機 43;ビードカッター 44;チューブ材 45;洗浄機 46;サイジングロール 54;合金複合材 55;ビード 56;電縫管 57;偏平管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Mgを0.2重量%以下に規制し、C
    r:0.3重量%以下、Fe:0.2重量%以下、C
    u:0.2重量%を超え1.0重量%以下、Si:0.
    3乃至1.3重量%を含有し、且つCu及びSiの総量
    を1.5重量%以下に規制し、更にMn:0.3乃至
    1.5重量%、Ti:0.02乃至0.3重量%を含有
    し、残部がAl及び不可避的不純物からなるアルミニウ
    ム合金の芯材と、この芯材の一面に形成されたAl−S
    i系ろう材と、前記芯材の他面に形成されたMg:0.
    3乃至3重量%及びZn:2.2重量%を超え5重量%
    以下を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなる
    アルミニウム合金の皮材とを有することを特徴とするろ
    う付用アルミニウム合金複合材。
  2. 【請求項2】 Mgを0.2重量%以下に規制し、C
    r:0.3重量%以下、Fe:0.2重量%以下、C
    u:0.2重量%を超え1.0重量%以下、Si:0.
    3乃至1.3重量%を含有し、且つCu及びSiの総量
    を1.5重量%以下に規制し、更にMn:0.3乃至
    1.5重量%、Ti:0.02乃至0.3重量%を含有
    し、残部がAl及び不可避的不純物からなるアルミニウ
    ム合金の芯材と、この芯材の一面に形成されたAl−S
    i系ろう材と、前記芯材の他面に形成されたMg:0.
    3乃至3重量%、Zn:2.2重量%を超え5重量%以
    下及びSi:0.1乃至1.0重量%を含有し、残部が
    Al及び不可避的不純物からなるアルミニウム合金の皮
    材とを有することを特徴とするろう付用アルミニウム合
    金複合材。
  3. 【請求項3】 芯材の板厚断面の結晶粒の長径が150
    μm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載
    のろう付用アルミニウム合金複合材。
  4. 【請求項4】 芯材の板厚がろう材の板厚の2.5倍以
    上で、0.1乃至1.0mmであることを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれか1項に記載のろう付用アルミニ
    ウム合金複合材。
  5. 【請求項5】 ろう付後のアルミニウム合金複合材にお
    いて、芯材、皮材及びろう材の孔食電位は芯材が皮材及
    びろう材より貴であり、芯材と皮材との孔食電位差が8
    0乃至180mVであることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれか1項に記載のろう付用アルミニウム合金複
    合材。
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