JPH08283622A - 汚染物質剥離用樹脂組成物及びかび取り剤 - Google Patents

汚染物質剥離用樹脂組成物及びかび取り剤

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JPH08283622A
JPH08283622A JP9233195A JP9233195A JPH08283622A JP H08283622 A JPH08283622 A JP H08283622A JP 9233195 A JP9233195 A JP 9233195A JP 9233195 A JP9233195 A JP 9233195A JP H08283622 A JPH08283622 A JP H08283622A
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JP
Japan
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resin composition
bleaching agent
alcohol
weight
parts
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Pending
Application number
JP9233195A
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English (en)
Inventor
Yasushi Uematsu
靖 上松
Masafumi Numata
雅史 沼田
Kunio Yoneto
邦夫 米戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塩素系又は酸素系の酸化型漂白剤を汚染部分
に密封し、洗浄効果を高めると共に、付近の気中に揮散
するすることを防止して快適に使用でき、洗浄後は簡単
に汚染部分から汚染物質と共に剥離できる汚染物質剥離
用樹脂組成物及びかび取り剤を提供する。 【構成】 可剥離性膜形成能を有する樹脂を脂肪族低級
アルコールもしくは脂肪族低級アルコールと水の混合溶
液に溶解してなることを特徴とする汚染物質剥離用樹脂
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、汚染物質剥離用樹脂組
成物及びかび取り剤に関する。
【0002】
【従来の技術】浴室の壁、天井、目地部分等や通気性の
悪い居住空間の壁、天井ないしは前面を永らく本箱や室
内用温室等で覆われていた壁面等は、塵埃や湿気その他
の汚物を栄養原にしてかびや細菌が繁殖し、代謝物によ
る着色したしみを残し、衛生的にも美観の面からもその
防除が計られる。
【0003】従来、上記汚染部分に、次亜塩素酸ナトリ
ウムを用いた洗浄剤を塗布したり、スプレーにより塗布
したり、ないしは上記洗浄剤を薄いテッシュペーパー等
に浸み込ませて汚染部分に貼付して殺菌漂白を行ってき
た。
【0004】上記の方法では汚染物質が除去できない場
合には、汚染部分、例えば、浴室の壁等の目地部に、水
をかけ、上記次亜塩素酸ナトリウム等の漂白剤を配合し
たクレンザーを振り掛けスポンジブラシ等でごしごし擦
った上、水洗するといった荒っぽい方法が採られてい
た。
【0005】又、雑誌SOAP/COSMETICS/
CHEMICAL SPECIALTIES(1994
年2月号第50〜54頁)には、最近の情報として、耐
磨耗性で漂白機能を有するゲルタイプクリーナーや浴室
タイル用のエアロゾル型洗浄剤が開示されている。
【0006】しかし、上記いずれの洗浄剤も使用に手間
がかかり、その上、洗浄作業を開始してから相当時間が
経っても次亜塩素酸ナトリウム刺激臭が抜けず、更に、
洗浄剤が垂れ落ちたり、気散したりして洗浄効果も充分
なものではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、叙上の事実
に鑑みなされたものであって、その目的とするところ
は、使用する塩素系又は酸素系の酸化型漂白剤を汚染部
分に密封し、洗浄効果を高めると共に、付近の気中に揮
散するすることを防止して快適に使用でき、洗浄後は簡
単に汚染部分から汚染物質と共に剥離できる汚染物質剥
離用樹脂組成物及びかび取り剤を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、可剥離性膜形成能を有する樹脂を脂肪族低級アルコ
ールもしくは脂肪族低級アルコールと水の混合溶液に溶
解してなることを特徴とする汚染物質剥離用樹脂組成
物、
【0009】請求項2記載の本発明は、塩素系又は酸素
系の酸化型漂白剤を請求項1記載の汚染物質剥離用樹脂
組成物に添加してなることを特徴とする汚染物質剥離用
樹脂組成物、
【0010】請求項3記載の本発明は、請求項2記載の
汚染物質剥離用樹脂組成物からなることを特徴とするか
び取り剤、をその要旨とするものである。
【0011】上記脂肪族低級アルコールは、炭素数4以
下の脂肪族アルコールが使用され、人体に安全なエタノ
ール、イソプロピルアルコール等が好適に使用される。
本発明において、可剥離性膜形成能を有する樹脂の溶媒
として使用される上記脂肪族低級アルコールは、単独で
使用されてもよく、2種以上が併用されてもよい。又、
上記脂肪族低級アルコールと水の混合溶媒であってもよ
い。
【0012】上記可剥離性膜形成能を有する樹脂として
は、上記脂肪族アルコールに可溶性の、例えば、ポリビ
ニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、メチル
セルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルブチラ
ール、変成ポリウレタン、変成酢酸ビニル、アクリル酸
−メタクリル酸エステル共重合体等が挙げられが、これ
らに限定されるものではない。これらの樹脂は、単独で
用いられてもよいが、2種以上が併用されてもよい。
【0013】上記可剥離性膜形成能を有する樹脂は、上
記脂肪族低級アルコールもしくは上記脂肪族低級アルコ
ールと水の混合溶媒100重量部に対し、1〜30重量
部、更に好ましくは3〜10重量部で配合されることが
望ましい。
【0014】上記塩素系の酸化型漂白剤としては、酸化
型漂白性能を有するものであれば特に限定されるもので
はなく、例えば、次亜塩素酸ナトリウム、さらし粉、高
度さらし粉、亜塩素酸ナトリウム、二塩素化イソシアヌ
ル酸等が挙げられる。又、酸素系の酸化型漂白剤として
は、上記同様、酸化型漂白性能を有するものであれば特
に限定されるものではなく、例えば、過炭酸ナトリウ
ム、過ホウ酸ナトリウム、過硫酸カリウム等が挙げられ
る。
【0015】上記塩素系の酸化型漂白剤は、酸素系の酸
化型漂白剤に比べて、強力な漂白作用を有し、浴室の目
地部分の汚染物質を除去するには好適であるが、使用法
を誤ると塩化ビニル樹脂製の壁材やカーペットを変色さ
せたりするので、用途毎に使い分けることが好ましい。
【0016】本発明の汚染物質剥離用樹脂組成物及びか
び取り剤は、上記可剥離性膜形成能を有する樹脂を上記
脂肪族低級アルコールもしくは上記脂肪族低級アルコー
ルと水からなる混合溶媒に溶解され、塩素系又は酸素系
の酸化型漂白剤を混合してなるものであるが、必要に応
じて酸化防止剤や紫外線吸収剤が配合されてもよく、抗
菌剤が配合されてもよい。就中、浴室用洗浄剤に抗菌剤
が配合されていると、洗浄効果を永らく維持することが
できる。
【0017】
【作用】本発明の汚染物質剥離用樹脂組成物及びかび取
り剤は、塩素系又は酸素系の酸化型漂白剤を可剥離性膜
形成能を有する樹脂の脂肪族低級アルコールもしくは脂
肪族低級アルコールと水の溶液に含有せしめてなるもの
であるので、使用する塩素系又は酸素系の酸化型漂白剤
を汚染部分に密封し、洗浄効果を高めると共に、付近の
気中に揮散するすることを防止して快適に使用でき、洗
浄後は簡単に汚染部分から汚染物質と共に剥離できる。
【0018】
【実施例】
(実施例1)ポリビニルアルコール(日本合成化学社
製、商品名:ゴーセノールGH−20)10重量部、エ
タノール100重量部、抗菌剤(日本オーリン社製、商
品名:ジンクオマジン)1重量部からなる汚染物質剥離
用樹脂組成物を混合して溶解し、汚染物質剥離用樹脂組
成物を作製した。
【0019】(実施例2)実施例1のポリビニルアルコ
ール10重量部及びエタノール100重量部に替えて、
ポリビニルブチラール(積水化学社製、商品名:エスレ
ックBM−S)5重量部、エタノール50重量部及びイ
ソプロピルアルコール50重量部を使用したこと以外、
実施例1と同様にして汚染物質剥離用樹脂組成物を作製
した。
【0020】(実施例3)実施例1のポリビニルアルコ
ール10重量部及びエタノール100重量部に替えて、
変成ビニルブチラール(積水化学社製、商品名:エスレ
ックBM−S)5重量部、エタノール50重量部及びイ
ソプロピルアルコール50重量部を使用したこと以外、
実施例1と同様にして汚染物質剥離用樹脂組成物を作製
した。
【0021】(比較例1)ポリエチレングリコール(和
光純薬社製、平均分子量3000)10重量部、2−ペ
ンタノール100重量部を混合溶解して汚染物質剥離用
樹脂組成物を作製した。
【0022】(比較例2)ポリビニルブチラール(積水
化学社製、商品名:エスレックBH−S)0.5重量
部、1−オクタノール100重量部を混合溶解して汚染
物質剥離用樹脂組成物を作製した。
【0023】(実施例4)ポリビニルピロリドン2重量
部、カルボキシメチルセルロース4重量部、ポリビニル
アルコール17重量部、グリセリン6重量部、エタノー
ル25重量部、抗菌剤(前出)1重量部、次亜塩素酸ナ
トリウム10重量部、純水35重量部を均一に混合し、
かび取り剤を作製した。
【0024】(実施例5)実施例4の次亜塩素酸ナトリ
ウム10重量部に替えて、過炭酸ナトリウム10重量部
を使用したこと以外、実施例4と同様にしてかび取り剤
を作製した。
【0025】上記実施例及び比較例で得られた汚染物質
剥離用樹脂組成物及びかび取り剤を浴室壁のセメント目
地部に刷毛で塗布し、1ヵ月間通常の状態で浴室を使用
した後、汚染物質剥離用樹脂組成物塗膜及びかび取り剤
塗膜を剥離して、その性能を観察した。
【0026】1.塗膜性能 ○:浴室壁材及び目地部に強固に付着しており、浴室使
用中、塗着面から剥離や浮きがなく、使用後、浴室壁材
及び目地部に損傷を与えることなく綺麗に剥離すること
のできたもの。 ×:塗布に際し、液だれし、塗膜にむらがあり、塗着し
た浴室壁材及び目地部から剥離が難しく、綺麗に剥離で
きなかったもの。の2段階で評価した。
【0027】2.目地部の清浄化の度合 ○:塗膜を剥離した目地部が、ぬめりもなく、汚染も認
められない清浄化を示したもの。 ×:塗膜を剥離した目地部が、ぬめりが残っており、目
地部が黄ばんで見える程度に汚染が残っていたもの。の
2段階で評価した。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明の汚染物質剥離用樹脂組成物及び
かび取り剤は、叙上の如く構成されているので、洗浄
しにくい浴室の目地部やその他の凹凸のある面でも、塗
膜がこれらの汚染面に液だれなく、作業性よく塗膜が形
成でき、使用中、剥離したり浮き上がったりすることな
く強固に塗着面に貼着されている。汚染面に形成され
た塗膜内に、塩素系又は酸素系の酸化型漂白剤が密封さ
れているので、塗布後、周囲に上記塩素系又は酸素系の
酸化型漂白剤の不快な臭気が充満することなく、且つ、
効果的に漂白清浄化ができる。使用後、塗着面から容
易に剥離することができ、浴室壁等の塗着面に何らの損
傷も与えない。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可剥離性膜形成能を有する樹脂を脂肪族
    低級アルコールもしくは脂肪族低級アルコールと水の混
    合溶液に溶解してなることを特徴とする汚染物質剥離用
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 塩素系又は酸素系の酸化型漂白剤を請求
    項1記載の汚染物質剥離用樹脂組成物に添加してなるこ
    とを特徴とする汚染物質剥離用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の汚染物質剥離用樹脂組成
    物からなることを特徴とするかび取り剤。
JP9233195A 1995-04-18 1995-04-18 汚染物質剥離用樹脂組成物及びかび取り剤 Pending JPH08283622A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013137147A1 (ja) * 2012-03-16 2013-09-19 株式会社スリーボンド 塗料組成物
CN111607272A (zh) * 2020-06-12 2020-09-01 四川星波科技有限公司 一种具有杀菌功能的除菌膜及其制备工艺和用途

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013137147A1 (ja) * 2012-03-16 2013-09-19 株式会社スリーボンド 塗料組成物
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