JPH08283045A - 飛散防止反射防止性ガラス - Google Patents

飛散防止反射防止性ガラス

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Publication number
JPH08283045A
JPH08283045A JP7111051A JP11105195A JPH08283045A JP H08283045 A JPH08283045 A JP H08283045A JP 7111051 A JP7111051 A JP 7111051A JP 11105195 A JP11105195 A JP 11105195A JP H08283045 A JPH08283045 A JP H08283045A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
plastic film
film
layer
antireflection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7111051A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Ikeda
智之 池田
Kenji Inasawa
謙二 稲沢
Tatsuro Yoshida
達朗 吉田
Yoshitaka Goto
義隆 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Oil and Fats Co Ltd filed Critical Nippon Oil and Fats Co Ltd
Priority to JP7111051A priority Critical patent/JPH08283045A/ja
Publication of JPH08283045A publication Critical patent/JPH08283045A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無反射ガラスの安全性を高めるために、反射
防止機能を付与したフィルムを普通のガラスに付着させ
て用いることで飛散防止機能も兼ね備えた無反射ガラス
を提供する。 【構成】 ガラス(1)の少なくとも片面に、粘着接着
層(2)を介してプラスチックフィルム層(3)を有し、
プラスチックフィルムの表面に反射防止層(4)が形成
されている、飛散防止反射防止性ガラス

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は飛散防止性能と反射防止
性能を同時に有するガラスに関する。本発明の飛散防止
反射防止性ガラスはディスプレイ、建材、眼鏡レンズ、
自動車部品などのガラスとして有用である。
【0002】
【従来の技術】ガラスは建材、電気製品、機械工業など
ほとんどあらゆる分野、製品の透明部分に使われている
材料である。ガラスはその透明性や耐久性などから広く
用いられている。昨今電気製品や光学部品、建材のガラ
ス部分に、フッ化マグネシウム薄膜を蒸着やスパッタリ
ング法などによって付着させた無反射ガラスを用いるこ
とで、その視認性をはかるようになってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら無反射ガ
ラスはその視認性の向上という用途から必然的にその表
面が常に外界に露出している。例えば建材、特に高層建
築物に無反射ガラスが使われている場合は地震などによ
ってガラスが破損し落下することで人体に対して非常に
危険な状態になることもある。また屋内のディスプレイ
等に使われている場合も不慮の事故などでガラスが割れ
て怪我を負うのも珍しいことではない。
【0004】本発明の目的は無反射ガラスの安全性を高
めるために、反射防止機能を付与したフィルムを普通の
ガラスに付着させて用いることで飛散防止機能も兼ね備
えた無反射ガラスを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は次の(I)および
(II)からなる。 (I)ガラス(1)の片面に、粘着接着層(2)を介してプ
ラスチックフィルム層(3)を有し、プラスチックフィ
ルムの表面に反射防止層(4)が形成されている、飛散
防止反射防止性ガラス。 (II)ガラス(1)の両面に、粘着接着層(2)を介してプ
ラスチックフィルム層(3)を有し、プラスチックフィ
ルムの表面に反射防止層(4)が形成されている、飛散
防止反射防止性ガラス。
【0006】本発明に使用されるガラスはその形状、材
質には全く限定されるものではない。
【0007】プラスチックフィルムは、たとえば、ポリ
エステル系、ポリアクリル系、ポリウレタン系、ポリオ
レフィン系、ポリカーボネート、トリアセチルセルロー
ス、ジアセチルセルロース、アセテートブチレートセル
ロース、ポリエーテルサルホン、ポリスルホン、ポリエ
ーテル、トリメチルペンテン、ポリエーテルケトン、ポ
リアクリロニトリル等が用いられる。またこれらのフィ
ルムは無色透明でもよくその用途によっては着色されて
もよく、また柄付きでも良い。またプラスチックフィル
ムの厚さは1μm以上500μm以下であり、さらに好ましく
は10μm以上250μm以下である。
【0008】プラスチックフィルム上に形成される反射
防止層についてはそこに用いられる物質は従来公知のも
のでよく、例えば、無機物質で言えば酸化チタン、フッ
化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化シラン、酸化
タンタル、酸化イットリウム、酸化イッテルビウム、酸
化ジルコニウム、フッ化セリウム、酸化セリウム、フッ
化ランタン等が挙げられ、これらはプラスチック上に蒸
着することで反射防止層を形成する。また有機物質で言
えば、フッ素系化合物、シラン化合物等が挙げられる。
これらは薄膜として塗布後、そのまま用いるかあるいは
電子線、紫外線、熱などで硬化することで反射防止層を
形成する。反射防止層は前述の物質を単層で形成しても
多層で形成してもよく、膜厚は基板、膜の構成によって
異なるが、一層あたり可視光波長と同じ厚さもしくはそ
れ以下の厚さが好ましい。
【0009】このプラスチックフィルムとガラスとを粘
着、接着させる粘着、接着層は従来公知の粘着、接着テ
ープや粘着、接着シールに使用されているものでよく、
例えば、ポリイソプレンゴム、ポリイソブチレンゴム、
スチレンブタジエンゴム、ブタジエンアクリロニトリル
ゴム等のゴム系樹脂、(メタ)アクリル酸エステル系樹
脂、ポリビニルエーテル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹
脂、ポリ塩化ビニル/酢酸ビニル共重合系樹脂、ポリス
チレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩素化オレフィ
ン系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、シリコン系樹
脂、ウレタン系樹脂などに適当な粘着付与剤例えばロジ
ン、ダンマル、重合ロジン、テルペン変性体、石油系樹
脂、シクロペンタジエン系樹脂を適宜添加したものが用
いられる。粘着接着層の膜厚は1μm以上100μm以下が好
ましい。
【0010】上記の部材を組み合わせて本発明のガラス
を形成させるが、その形成方法はあらかじめ反射防止フ
ィルムを作製した後にそのフィルムをガラスに粘着、接
着させてもよく、またガラスにフィルムを粘着、接着さ
せた後に反射防止能を付与させても良い。ただし最外層
は常に反射防止層でなければならない。
【0011】ガラスとフィルムの粘着、接着方法につい
ては、上記粘着、接着剤をガラスあるいはフィルム上に
塗工し粘着、接着するか、あらかじめフィルム面に粘
着、接着剤を塗布しておき貼り付けることができる。ま
たフィルムもしくはガラス面にあらかじめ塗布した粘
着、接着剤あるいは粘着、接着剤シートをガラスとフィ
ルムとの間に介してニップロール等で連続ラミネートす
る方法、上記と同様に積層後オートクレーブ等に導入
し、熱及び圧力で貼り付けすることができる。
【0012】上記のように処理をされた本発明のガラス
は不慮の事故等でガラスが破損した場合にもその破片が
プラスチックフィルム上に粘着、接着したままになり、
人体等に非常に安全である。
【0013】
【発明の効果】本発明におけるガラスは飛散防止性能と
反射防止性能を同時に有しており、ディスプレイ、建
材、眼鏡レンズ、自動車部品などの従来ガラスを使用し
ている部分に有用である。
【0014】
【実施例】
[実施例1]膜厚100μmのハードコート処理済みアクリル
フィルムを真空蒸着装置内にセットし、真空室を10-7To
rrまで排気した後、酸素ガスを10-4Torrになるまで真空
室へ導入して、電子ビーム蒸発源によりフッ化マグネシ
ウムを蒸発させて、膜厚0.25λ (λ=550nm)をアクリ
ルフィルムに被覆して、反射防止アクリルフィルムを作
製した。次にこのフィルムをガラス上に貼り合わせるた
めに反射防止処理を施していない面に粘着剤を塗布しラ
ミネーターを用いてガラスに熱圧着することで反射及び
飛散防止ガラスを得た。この処理ガラスの550nmにおけ
る反射率は処理前が4%だったのに対し0.6%まで低減す
ることができた。また飛散防止性能はJISR3205に示され
ているショットバッグテストに供試したところ、耐貫通
性の目安である落下高さとして150cmを得た。
【0015】[実施例2]ジアクリル酸-2,2,3,3,4,4,5,5,
6,6,7,7,8,8,9,9,9-ヘプタデカフルオロノニルエチレン
グリコール10重量部、ポリ(アクリル酸-3,3,4,4,5,5,
6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10-ヘプタデカフルオロデシ
ル)1重量部、トリフルオロメチルベンゼン80重量部を
混合し反射防止層塗液を調整した。次いでマイクログラ
ビアコーター(康井精機社製)を用いて膜厚100μmのPE
Tフィルム上に乾燥膜厚が0.25λ(λ=550nm)になるよ
うに塗布し、電子線照射器(岩崎電気社製)により加速
器電圧174kV、ビーム電流5mAで吸収線量30Mradの電子線
を照射し、効果を行って反射防止層を形成した。ガラス
の貼り合わせについては実施例1に準じて反射及び飛散
防止ガラスを得た。この処理ガラスの550nmにおける反
射率は処理前が4%だったのに対し1.5%まで低減するこ
とができた。また飛散防止性能はJISR3205に示されてい
るショットバッグテストに供試したところ、耐貫通性の
目安である落下高さとして150cmを得た。
【0016】[実施例3]実施例1で得たフィルムを実施例
1の方法に準じてガラスの両面に貼り合わせた。この処
理ガラスの550nmにおける反射率は処理前が4%だったの
に対し0.3%まで低減することができた。また飛散防止
性能はJISR3205に示されているショットバッグテストに
供試したところ、耐貫通性の目安である落下高さとして
180cmを得た。
【0017】[比較例]実施例1および実施例2で用いたガ
ラスに対し、実施例1と同様の蒸着処理を施して、反射
防止ガラスを作製した。この処理ガラスの550nmにおけ
る反射率は処理前が4%だったのに対し0.6%まで低減す
ることができた。また飛散防止性能はJISR3205に示され
ているショットバッグテストに供試したところ、耐貫通
性の目安である落下高さとして20cmを得た。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の飛散防止反射防止性ガラスの一例を示
す断面図である。
【符号の説明】
(1)ガラス (2)粘着接着層 (3)プラスチックフィルム (4)反射防止層
【図2】本発明の飛散防止反射防止性ガラスの他例を示
す断面図である。
【符号の説明】
(1)ガラス (2)粘着接着層 (3)プラスチックフィルム (4)反射防止層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス(1)の片面に、粘着接着層(2)
    を介してプラスチックフィルム層(3)を有し、プラス
    チックフィルムの表面に反射防止層(4)が形成されて
    いる飛散防止反射防止性ガラス
  2. 【請求項2】 ガラス(1)の両面に、粘着接着層(2)
    を介してプラスチックフィルム層(3)を有し、プラス
    チックフィルムの表面に反射防止層(4)が形成されて
    いる飛散防止反射防止性ガラス
JP7111051A 1995-04-13 1995-04-13 飛散防止反射防止性ガラス Pending JPH08283045A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7111051A JPH08283045A (ja) 1995-04-13 1995-04-13 飛散防止反射防止性ガラス

Applications Claiming Priority (1)

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JP7111051A JPH08283045A (ja) 1995-04-13 1995-04-13 飛散防止反射防止性ガラス

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JPH08283045A true JPH08283045A (ja) 1996-10-29

Family

ID=14551173

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JP7111051A Pending JPH08283045A (ja) 1995-04-13 1995-04-13 飛散防止反射防止性ガラス

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JP (1) JPH08283045A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002341776A (ja) * 2001-05-16 2002-11-29 Nitto Denko Corp ガラス割れ防止用フィルム状フィルタとプラズマ表示装置
JP2008522874A (ja) * 2004-12-03 2008-07-03 シーシーシーアイピー・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー 光学的透過性のある防護具用複合材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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