JPH0828231A - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関

Info

Publication number
JPH0828231A
JPH0828231A JP16691894A JP16691894A JPH0828231A JP H0828231 A JPH0828231 A JP H0828231A JP 16691894 A JP16691894 A JP 16691894A JP 16691894 A JP16691894 A JP 16691894A JP H0828231 A JPH0828231 A JP H0828231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control valve
pump
cylinder block
hydraulic control
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP16691894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3231186B2 (ja
Inventor
Hideo Ueshima
英夫 上嶋
Fuminori Kawashima
文則 川島
Tsutomu Tanaka
力 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP16691894A priority Critical patent/JP3231186B2/ja
Publication of JPH0828231A publication Critical patent/JPH0828231A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3231186B2 publication Critical patent/JP3231186B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B75/22Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】シリンダブロックに複雑な加工を施すことを回
避するとともに、油圧制御弁のメンテナンスを容易と
し、しかも熱による悪影響が油圧制御弁に及ぶことを防
止する。 【構成】巻掛伝動系Tの駆動輪36および被動輪371
間での伝動部材38には、駆動輪36および被動輪37
1 への伝動部材38の巻掛け量を増大させる方向に伝動
部材38の走行経路を偏倚させる経路偏倚手段39が係
合され、ポンプケースの一部を形成してシリンダブロッ
ク15の一側壁外面に固着されるポンプボディ28に、
前記経路偏倚手段39の外側方に形成されるデッドスペ
ースDに位置する油圧制御弁Vが設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クランク軸に設けられ
る駆動輪ならびに機関本体に支承される被動輪に無端状
の伝動部材が巻掛けられて成るとともに機関本体の一側
壁外面に近接して配設される巻掛伝動系と、機関本体を
構成するシリンダブロックの一側壁外面および前記駆動
輪間に設けられるポンプケース内にクランク軸に連結さ
れる回転部材が収納されて成るオイルポンプと、該オイ
ルポンプおよび油圧アクチュエータ間に介設される油圧
制御弁とを備える内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる内燃機関において、油圧制
御弁は、特開平2−102311号公報で開示されるよ
うに、巻掛伝動系とは反対側でシリンダブロックの側壁
外面に直接取付けられたり、また特開平5−71315
号公報で開示されるようにV型内燃機関のVバンク間で
シリンダブロックに直接取付けられたりしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、シリンダブ
ロックに油圧制御弁が直接取付けられる構造では、該油
圧制御弁の取付け部や、油圧制御弁に直接連なる油路等
の複雑な加工をシリンダブロックに施す必要があり、大
型のワークであるシリンダブロックを加工工程に組み込
むように移動させる頻度が高くなり、製作上能率的であ
るとは言い難い。また特開平5−71315号公報のよ
うにV型内燃機関のVバンク間に油圧制御弁が配設され
るものでは、吸気マニホールド、左右のシリンダヘッ
ド、ならびに巻掛伝動系を覆うカバー等により油圧制御
弁が囲まれることになり、油圧制御弁のメンテナンスが
困難となるとともに油圧制御弁の昇温が避けられず、特
に油圧制御弁がソレノイド等の電気部品を有するもので
あるときにはその電気部品への熱による悪影響に伴って
正確な油圧制御ができなくなる虞がある。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、シリンダブロックに複雑な加工を施すことを
回避して製作を容易とするとともに、油圧制御弁のメン
テナンスを容易とし、しかも熱による悪影響が油圧制御
弁に及ぶことを防止した内燃機関を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、クランク軸に設けられる駆
動輪ならびに機関本体に支承される被動輪に無端状の伝
動部材が巻掛けられて成るとともに機関本体の一側壁外
面に近接して配設される巻掛伝動系と、機関本体を構成
するシリンダブロックの一側壁外面および前記駆動輪間
に設けられるポンプケース内にクランク軸に連結される
回転部材が収納されて成るオイルポンプと、該オイルポ
ンプおよび油圧アクチュエータ間に介設される油圧制御
弁とを備える内燃機関において、巻掛伝動系の駆動輪お
よび被動輪間での伝動部材には、駆動輪および被動輪へ
の伝動部材の巻掛け量を増大させる方向に伝動部材の走
行経路を偏倚させる経路偏倚手段が係合され、ポンプケ
ースの一部を形成してシリンダブロックの一側壁外面に
固着されるポンプボディに、前記経路偏倚手段の外側方
に形成されるデッドスペースに位置する油圧制御弁が設
けられることを特徴とする。
【0006】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、巻掛伝動系を覆うカ
バーの一部がポンプボディに取付けられ、油圧制御弁
は、該カバーの外側方でポンプボディに設けられる。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明をV型内燃機関に適
用したときの一実施例について説明する。
【0008】図1ないし図12は本発明の一実施例を示
すものであり、図1はV型内燃機関の正面図、図2は図
1の2−2線拡大断面図、図3はカバーを外した状態で
の図2の3−3に沿う断面図、図4はポンプボディの正
面図、図5はポンプボディの背面図、図6は油圧回路
図、図7は図3の7−7線断面図、図8は図3の8−8
線断面図、図9は図3の9−9線断面図、図10はシリ
ンダブロックのポンプボディとの結合面を示す側面図、
図11は図3の11−11線断面図、図12はシリンダ
ブロックの平面図である。
【0009】先ず図1および図2において、機関本体E
は、シリンダブロック15の上部に一対のシリンダヘッ
ド161 ,162 を結合して構成され、シリンダブロッ
ク15の下部にはオイルパン17が、また両シリンダヘ
ッド161 ,162 の上部にはヘッドカバー181 ,1
2 がそれぞれ結合される。
【0010】シリンダブロック15は、クランクケース
部15aと、該クランクケース部15aからV字形をな
して上方に延びる一対のシリンダバレル部15b1 ,1
5b 2 とを有し、両シリンダバレル部15b1 ,15b
2 の上部にシリンダヘッド161 ,162 が結合され
る。また両シリンダバレル部15b1 ,15b2 には、
直列に並ぶ複数のシリンダボア19…がそれぞれ設けら
れており、これらのシリンダボア19…内にピストン2
0がそれぞれ摺動自在に嵌合される。またクランクケー
ス部15aには、各シリンダボア19…の配列方向に沿
って複数のジャーナル軸受21…が隔設されており、各
ジャーナル軸受21…の下面にそれぞれ固着される軸受
キャップ22…と、前記各ジャーナル軸受21…とによ
りクランク軸23が回転自在に支承され、該クランク軸
23のクランクピン23a…と、前記各ピストン20…
とはコンロッド24…を介して連結される。
【0011】クランク軸23の軸方向一端側で、シリン
ダブロック15における一側壁外面には、クランク軸2
3で駆動されるオイルポンプPが配設される。このオイ
ルポンプPは、シリンダブロック15の前記側壁外面に
取付けられるポンプケース25内に、クランク軸23に
固定される回転部材としての内側ロータ26と、該内側
ロータ26に噛合する外側ロータ27とが相互に偏心し
た位置で回転自在に収納、配置されて成るトロコイドポ
ンプである。
【0012】図3、図4および図5を併せて参照して、
シリンダブロック15の一側壁外面にはポンプボディ2
8が締結される。而してポンプケース25は、ポンプボ
ディ28の背面側に設けられたポンプケース部29と、
該ポンプケース部29に結合されるケース部材30とで
構成されるものであり、ケース部材30がポンプケース
部29の背面側すなわちシリンダブロック15側に取付
けられた状態で、ポンプボディ28がシリンダブロック
15に結合される。
【0013】ポンプケース25に設けられる吸込み口3
1には、オイルパン17内に配置されるオイルストレー
ナ32が吸込み管33を介して接続される。
【0014】機関本体Eにおける一側壁外面に近接した
位置には、クランク軸23と平行にして両シリンダヘッ
ド161 ,162 にそれぞれ回転自在に支承される動弁
カム軸351 ,352 を駆動するための巻掛伝動系Tが
配設されるものであり、この巻掛伝動系Tは、オイルポ
ンプPのポンプケース25から突出したクランク軸23
の端部に固定される駆動輪としての第1駆動プーリ36
と、動弁カム軸351,352 の端部にそれぞれ固定さ
れる被動輪としての被動プーリ371 ,372と、第1
駆動プーリ36および被動プーリ371 ,372 に巻掛
けられる無端状の伝動部材としてのタイミングベルト3
8とを備え、第1駆動プーリ36は、ポンプケース25
をシリンダブロック15の一側壁外面との間に挟む位置
でクランク軸23に固定されることになる。
【0015】巻掛伝動系Tにおいて、第1駆動プーリ3
6および被動プーリ371 間でのタイミングベルト38
の外周側には、経路偏倚手段としてのアイドルプーリ3
9が係合され、このアイドルプーリ39の係合によりタ
イミングベルト38は、第1駆動プーリ36および被動
プーリ371 間を仮に直接結ぶようにしたときの仮想系
路Rよりも内方側、すなわち第1駆動プーリ36および
被動プーリ371 へのタイミングベルト38の巻掛け量
を増大させる方向にタイミングベルト38の走行経路が
偏倚されることになる。而してポンプボディ28には、
アイドルプーリ39を回転自在に支承するためのボス4
0が設けられる。
【0016】両被動プーリ371 ,372 間でタイミン
グベルト38はウォータポンプ41に巻掛けられる。ま
た被動プーリ372 および第1駆動プーリ36間でタイ
ミングベルト38の外周には回転輪42が係合されてお
り、この回転輪42は、該回転輪42をタイミングベル
ト38に圧接する方向のばね力を発揮するテンションば
ね43とともにテンショナ44を構成する。
【0017】このような巻掛伝動系Tはカバー45で覆
われるものであり、ポンプボディ28には、カバー45
の下部周縁を係合させる隆起部46が、第1駆動プーリ
36およびアイドルプーリ39を囲むようにして設けら
れる。またカバー45の上部には、シリンダヘッド16
1 ,162 との間に配置されるリヤカバー47が結合さ
れる。
【0018】クランク軸23はカバー45からさらに突
出されるものであり、クランク軸23のカバー45から
の突出端部には、たとえば図示しないACジェネレータ
や空気調和装置用コンプレッサを駆動するための第2駆
動プーリ48と、たとえば図示しないパワーステアリン
グ用油圧ポンプを駆動するための第3駆動プーリ49と
を有する回転輪50が固着される。
【0019】図6において、この内燃機関は、シリンダ
ブロック15の両シリンダバレル部15b1 ,15b2
のシリンダボア19…毎に一対ずつの吸気弁(図示せ
ず)を備えるものであり、一方のシリンダバレル部15
1 側での各シリンダボア19…毎の両吸気弁はそれぞ
れ油圧アクチュエータA1 によって作動特性を変更可能
であり、また他方のシリンダバレル部15b2 側での各
シリンダボア19…毎の両吸気弁はそれぞれ油圧アクチ
ュエータA2 によって作動特性を変更可能である。
【0020】シリンダバレル部15b2 側において、両
吸気弁は、一対の駆動ロッカアーム51,52にそれぞ
れ連動、連結されており、両駆動ロッカアーム51,5
2と、それらの駆動ロッカアーム51,52間に挟まれ
る自由ロッカアーム53とは、固定のロッカ軸542
揺動可能に支承され、両駆動ロッカアーム51,52に
は、動弁カム軸352 に設けられた一対の低速カム6
1,61(図2参照)によって揺動駆動され、自由ロッ
カアーム53は動弁カム軸352 に設けられた高速カム
62(図2参照)によって揺動駆動される。
【0021】油圧アクチュエータA2 は、自由ロッカア
ーム53への嵌合を可能として一方の駆動ロッカアーム
51に摺動自在に嵌合されるとともに駆動ロッカアーム
51との間に油圧室59を形成する第1切換ピン55
と、第1切換ピン55の油圧室59とは反対側の端面に
一端面を当接させて自由ロッカアーム53に摺動自在に
嵌合されるとともに他方の駆動ロッカアーム52への嵌
合が可能な第2切換ピン56と、第2切換ピン56の他
端面に当接して他方の駆動ロッカアーム52に摺動自在
に嵌合される規制ピン57と、第2切換ピン56を介し
て第1切換ピン55に当接した状態にある規制ピン57
を油圧室59側に付勢するばね力を発揮して駆動ロッカ
アーム52および規制ピン57間に縮設される戻しばね
58とを備える。しかもロッカ軸542 には油圧室59
に常時通じる油路602 が設けられる。
【0022】かかる油圧アクチュエータA2 では、油圧
室59の油圧が高くなることにより、第1切換ピン55
が自由ロッカアーム53に嵌合するとともに第2切換ピ
ン56が他方の駆動ロッカアーム52に嵌合して、各ロ
ッカアーム51,52,53が連結される。このように
各ロッカアーム51〜53が連結されると、両駆動ロッ
カアーム51,52は、高速カム62で揺動駆動される
自由ロッカアーム53と一体的に揺動作動することにな
り、両吸気弁は高速カム62に応じたタイミングおよび
リフト量で開閉作動することになる。また油圧室59の
油圧が低くなると戻しばね58のばね力により第1切換
ピン55が第2切換ピン56との当接面を駆動ロッカア
ーム51および自由ロッカアーム53間に対応させる位
置まで戻り、第2切換ピン56が規制ピン57との当接
面を自由ロッカアーム53および駆動ロッカアーム52
間に対応させる位置まで戻るので各ロッカアーム51〜
53の連結状態が解除される。而してこの連結解除状態
では、両駆動ロッカアーム51,52が低速カム61,
61により揺動駆動されることになり、吸気弁は低速カ
ム61,61に応じたタイミングおよびリフト量で開閉
作動することになる。
【0023】シリンダバレル部15b1 側においても、
両吸気弁は、低速カム(図示せず)で揺動駆動される一
対の駆動ロッカアーム51,52にそれぞれ連動、連結
されており、両駆動ロッカアーム51,52と、それら
の駆動ロッカアーム51,52間に挟まれて高速カム
(図示せず)で揺動駆動される自由ロッカアーム53と
が固定のロッカ軸541 に揺動可能に支承される。而し
て、それらのロッカアーム51〜53に設けられる油圧
アクチュエータA1 は、上記油圧アクチュエータA2
同様に構成され、ロッカ軸541 には油路601 が設け
られる。
【0024】オイルポンプPの吐出口63は、フィルタ
・クーラユニット64を介してメインギャラリー65に
接続されるとともに、フィルタ・クーラユニット64お
よび油圧制御弁Vを介して、両ロッカ軸541 ,542
の油路601 ,602 に接続される。またオイルポンプ
Pの吸込み口31および吐出口63間にはリリーフ弁6
6が設けられる。
【0025】図7において、リリーフ弁66は、ポンプ
ボディ28のポンプケース部29に配設されるものであ
り、吐出口63に通じる小径孔68に段差を介して同軸
に連なるとともに外端がキャップ70が閉塞された大径
孔69に摺動可能に嵌合される有底円筒状の弁体71
と、吸込み口31に通じて大径孔69に開口される連通
孔72を閉鎖する方向のばね力を発揮して弁体71およ
びキャップ70間に縮設される弁ばね73とを備える。
而して弁体71の閉塞端に作用する吐出口63の油圧に
よる開弁方向の力が、弁ばね73による閉弁方向の力を
上回ると、吸込み口31に連なる連通孔72を小径孔6
8に連通させる位置まで弁体71が移動して、吐出口6
3から吸込み口31にオイルの一部が戻されることにな
る。
【0026】オイルポンプPに隣接する位置でポンプボ
ディ28の外面側には、円形の取付座74が設けられて
おり、該取付座74にフィルタ・クーラユニット64が
取付けられる。
【0027】ポンプボディ28には、図8で示すよう
に、オイルポンプPの吐出口63に内端を通じさせると
ともに外端をキャップ76で閉じた油路75が取付座7
4に対応する部分で一直線状に延びて設けられる。また
取付座74内に開口する入口孔78がポンプボディ28
に設けられ、シリンダブロック15に設けられている連
通路77の一端が、ポンプボディ28がシリンダブロッ
ク15に結合された状態にあってはキャップ76の近傍
で油路75に連通され、該連通路77の他端は前記入口
孔78に連通される。
【0028】またポンプボディ28には、図9で示すよ
うに、一端がキャップ80で閉じられる油路79が取付
座74に対応する部分で前記油路75とほぼ平行に設け
られており、該油路79に、取付座74内に開口してポ
ンプボディ28に設けられる出口孔81が連通される。
【0029】すなわちオイルポンプPから吐出されるオ
イルは、油路75から連通路77および入口孔78を経
てフィルタ・クーラユニット64内に導入され、該フィ
ルタ・クーラユニット64内で清浄化されつつ冷却され
たオイルは出口孔81から油路79に導出されることに
なる。
【0030】油路79の他端は、ポンプボディ28のシ
リンダブロック15側の面に設けられた凹部82に連通
されており、該凹部82は、ポンプボディ28がシリン
ダブロック15に結合されたときに、図10で示すよう
にシリンダブロック15に設けられているメインギャラ
リー65に連通される。すなわち油路79はメインギャ
ラリー65に連通される。
【0031】ところで、図1および図3で示すように、
巻掛伝動系Tにおける第1駆動プーリ36および被動プ
ーリ371 間でタイミングベルト38にアイドルプーリ
39が係合されることにより、アイドルプーリ39の外
側方にはデットスペースDが生じるものであり、巻掛伝
動系Tを覆うカバー45すなわち隆起部46よりも外方
側で前記デッドスペースDに位置するようにして油圧制
御弁Vがポンプボディ28に配設される。
【0032】ポンプボディ28には、内端を油路79に
通じさせるとともに外端をキャップ85で閉じた入口油
路83と、外端をキャップ86で閉じた出口油路84と
がほぼ平行に設けられ、前記凹部82に隣接する位置で
ポンプボディ28のシリンダブロック15の側の面に設
けられた円形凹部87に出口油路84の内端が連通され
る。しかも該円形凹部87は、ポンプボディ28がシリ
ンダブロック15に結合されたときに、図10で示すよ
うにシリンダブロック15に設けられている油路88に
連通されるものであり、該油路88は、両シリンダヘッ
ド161 ,16 2 のロッカ軸541 ,542 内に設けら
れた油路601 ,602 に連通されている。
【0033】ポンプボディ28の外面側には、入口油路
83および出口油路84の長手方向とほぼ直交する方向
に長く延びる弁取付座91が設けられており、入口油路
83に通じる入口側開口部92と、出口油路84に通じ
る出口側開口部93と、排出側開口部94とが弁取付座
91に開口される。而して排出側開口部94は、ポンプ
ボディ28のシリンダブロック15への結合時に該シリ
ンダブロック15に設けられた排出路89に連通され、
該排出路89は、シリンダブロック15内を下方に延び
るとともに下端がオイルパン17に開口される。
【0034】図6に特に注目して、油圧制御弁Vは、前
記入口側開口部92に通じる入口ポート96、前記出口
側開口部93に通じる出口ポート97、ならびに前記排
出側開口部94に通じる解放ポート98を有して弁取付
座91に結合されるハウジング95内に、油路83,8
4を介して油路601 ,602 に低油圧のオイルを供給
せしめる低油圧位置(上方位置)と、油路83,84を
介して油路601 ,602 に高油圧のオイルを供給する
高油圧位置(下方位置)との間で移動可能にしてスプー
ル弁体99が摺動自在に嵌合されて成る。
【0035】ハウジング95には、上端をキャップ10
0で閉塞されるシリンダ孔101が穿設されており、ス
プール弁体99は、キヤップ100との間にパイロット
室102を形成して該シリンダ孔101に摺動自在に嵌
合される。しかもハウジング95の下部とスプール弁体
99との間に形成されたばね室103には、スプール弁
体99を上方に向けて付勢するばね104が収納され
る。而してスプール弁体99は、ばね104により上方
すなわち低油圧位置側に付勢されるとともに、パイロッ
ト室102に高油圧が作用したときにはパイロット室1
02の油圧力により高油圧位置側へと移動せしめられ
る。またスプール弁体99には、入口ポート96および
出口ポート97間を連通可能な環状凹部105が設けら
れており、図6で示すようにスプール弁体99が上動し
ているときには、スプール弁体99は入口ポート96お
よび出口ポート97間を遮断する状態にある。
【0036】ハウジング95がポンプボディ28に結合
された状態で、入口ポート96と入口側開口部92との
間にはオイルフィルタ106が挟持される。またハウジ
ング95には、入口ポート96および出口ポート97間
を連通するオリフィス孔107が穿設される。したがっ
てスプール弁体99が低圧位置に在る状態でも、入口ポ
ート96および出口ポート97間はオリフィス孔107
を介して連通されており、オリフィス孔107で絞られ
た油圧が、出口ポート97から油路84,85を介して
油路601 ,602 に供給される。
【0037】またハウジング95には、スプール弁体9
9が低油圧位置にあるときのみ環状凹部105を介して
出口ポート97に通じるバイパスポート108が穿設さ
れ、このバイパスポート108は解放ポート98に連通
する。さらにハウジング95にはパイロット室102を
解放ポート98に連通させるリークジェット109が設
けられる。
【0038】キャップ100にはパイロット室102に
通じる接続孔110が穿設されており、入口ポート96
に通じてハウジング95に設けられた油路112と、前
記接続孔110との間に介在するようにしてソレノイド
弁111がハウジング95に取付けられる。
【0039】したがってソレノイド弁111を励磁して
開弁することによりパイロット室102に油圧を作用せ
しめてスプール弁体99を高油圧位置に作動させること
ができ、ソレノイド弁111を消磁して閉弁することに
より、パイロット室102の油圧を低下させてスプール
弁体99を低油圧位置に作動させることができる。
【0040】図11および図12を併せて参照して、ポ
ンプボディ28のシリンダブロック15側の面には、シ
リンダブロック15の側壁外面に設けられた凹部113
と協働して下部ブローバイガス通路115を形成する凹
部114が設けられており、この下部ブローバイガス通
路115の下端は、シリンダブロック15内に形成され
るクランク室内に開口される。
【0041】ところで、シリンダブロック15におい
て、一方のシリンダバレル部15b1に設けられるシリ
ンダボア19…と、他方のシリンダバレル部15b2
設けられるシリンダボア19…とは、図12で示すよう
に、オフセット量dだけずれて配置されるものであり、
一方のシリンダバレル部15b1 には、オフセット量d
だけシリンダボア19…がずれて配置されることによ
り、ポンプボディ28が結合される側壁側に厚肉部11
7が生じるものであり、その厚肉部117に上部ブロー
バイガス通路116が上下に延びて設けられ、この上部
ブローバイガス通路116の下端は下部ブローバイガス
通路115の上端に連通される。
【0042】しかもポンプボディ28において、入口油
路83および出口油路84を形成する部分は、下部ブロ
ーバイガス通路115の上部に突出した突出部28aと
して形成されている。
【0043】而してブローバイガスは、下部ブローバイ
ガス通路115を経て上部ブローバイガス通路116へ
と上昇するが、その途中で前記突出部28aにブローバ
イガスが衝突することによりブローバイガスが同伴した
オイルの分離が促進され、またシリンダブロック15の
厚肉部117を有効利用して全体をコンパクトにするこ
とができる。
【0044】次にこの実施例の作用について説明する
と、シリンダブロック15に結合されるポンプボディ2
8に油圧制御弁Vが設けられることにより、油圧制御弁
Vの取付け部や、油圧制御弁Vに直接連なる油路等の複
雑な加工を比較的小型、軽量であるポンプボディ28に
施すようにして、大型のシリンダブロック15を加工工
程に組み込むことを回避することができるので、製作を
容易とするとともに製作能率を向上することができる。
【0045】しかも巻掛伝動系Tの第1駆動プーリ36
および被動プーリ371 間でのタイミングベルト38
に、第1駆動プーリ36および被動プーリ371 へのタ
イミングベルト38の巻掛け量を増大させる方向にタイ
ミングベルト38の走行経路を偏倚させるようにしてア
イドルプーリ39が係合され、アイドルプーリ39の外
側方にデッドスペースDが生じるが、油圧制御弁Vがそ
のデッドスペースDに位置するようにしてポンプボディ
28に配設されるので、油圧制御弁Vの配設により内燃
機関が大型化することを避けるとともに、油圧制御弁V
を囲む部材を少なくして油圧制御弁Vのメンテナンスを
容易とすることができ、油圧制御弁Vのソレノイド弁1
11に熱による悪影響が及ぶことを極力回避することが
できる。
【0046】さらに油圧制御弁Vは、巻掛伝動系Tを覆
うカバー45の外側方でポンプボディ28に配設される
ので、メンテナンス性をより一層向上することができ、
熱による悪影響が及ぶことをより一層確実に回避するこ
とができる。
【0047】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0048】たとえば、本発明はV型内燃機関に限るも
のではなく、また油圧アクチュエータが吸気弁の作動特
性を変更させるもの以外のものであってもよく、アイド
ルプーリ39に代えてテンショナを経路偏倚手段として
タイミングベルト38に係合させてもよく、タイミング
ベルト38に代えて無端状のチェーンを伝動部材として
用いる巻掛伝動系であってもよい。
【0049】さらに油圧制御弁Vから排出されるオイル
をオイルパン17に導く排出路がポンプボディ28に設
けられていてもよく、そうすれば、排出路をシリンダブ
ロック15内のクランク室から確実に隔絶させ、クラン
ク軸23の回転風圧を受けることなくオイルをオイルパ
ン17に戻すようにして、油圧制御弁V側へのエアの混
入を防止することができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、巻掛伝動系の駆動輪および被動輪間での伝動部材に
は、駆動輪および被動輪への伝動部材の巻掛け量を増大
させる方向に伝動部材の走行経路を偏倚させる経路偏倚
手段が係合され、ポンプケースの一部を形成してシリン
ダブロックの一側壁外面に固着されるポンプボディに、
前記経路偏倚手段の外側方に形成されるデッドスペース
に位置する油圧制御弁が設けられるので、油圧制御弁に
通じる複雑な油路を比較的小さなポンプボディに形成す
るようにして製作を容易とすることができ、しかも油圧
制御弁の配設による内燃機関の大型化を回避した上で油
圧制御弁のメンテナンス性を向上することが可能であ
り、また熱による悪影響が油圧制御弁に及ぶことを極力
防止することができる。
【0051】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、巻掛伝動系を覆うカ
バーの一部がポンプボディに取付けられ、油圧制御弁
は、該カバーの外側方でポンプボディに設けられるの
で、油圧制御弁がカバーで覆われないようにして、メン
テナンス性をより一層向上するとともに、熱による悪影
響が油圧制御弁に及ぶことをより確実に防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】V型内燃機関の正面図である。
【図2】図1の2−2線拡大断面図である。
【図3】カバーを外した状態での図2の3−3に沿う断
面図である。
【図4】ポンプボディの正面図である。
【図5】ポンプボディの背面図である。
【図6】油圧回路図である。
【図7】図3の7−7線断面図である。
【図8】図3の8−8線断面図である。
【図9】図3の9−9線断面図である。
【図10】シリンダブロックのポンプボディとの結合面
を示す側面図である。
【図11】図3の11−11線断面図である。
【図12】シリンダブロックの平面図である。
【符号の説明】
15 ・・・シリンダブロック 23・・・クランク軸 25・・・ポンプケース 26・・・回転部材としての内側ロータ 27・・・回転部材としての外側ロータ 28・・・ポンプボディ 36・・・駆動輪としての第1駆動プーリ 371 ・・・被動輪としての被動プーリ 38・・・伝動部材としてのタイミングベルト 39・・・経路偏倚手段としてのアイドルプーリ 45・・・カバー A1 ,A2 ・・・油圧アクチュエータ D・・・デッドスペース E・・・機関本体 P・・・オイルポンプ T・・・巻掛伝動系 V・・・油圧制御弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸(23)に設けられる駆動輪
    (36)ならびに機関本体(E)に支承される被動輪
    (371 )に無端状の伝動部材(38)が巻掛けられて
    成るとともに機関本体(E)の一側壁外面に近接して配
    設される巻掛伝動系(T)と、機関本体(E)を構成す
    るシリンダブロック(15)の一側壁外面および前記駆
    動輪(36)間に設けられるポンプケース(25)内に
    クランク軸(23)に連結される回転部材(26,2
    7)が収納されて成るオイルポンプ(P)と、該オイル
    ポンプ(P)および油圧アクチュエータ(A1 ,A2
    間に介設される油圧制御弁(V)とを備える内燃機関に
    おいて、巻掛伝動系(T)の駆動輪(36)および被動
    輪(371 )間での伝動部材(38)には、駆動輪(3
    6)および被動輪(371 )への伝動部材(38)の巻
    掛け量を増大させる方向に伝動部材(38)の走行経路
    を偏倚させる経路偏倚手段(39)が係合され、ポンプ
    ケース(25)の一部を形成してシリンダブロック(1
    5)の一側壁外面に固着されるポンプボディ(28)
    に、前記経路偏倚手段(39)の外側方に形成されるデ
    ッドスペース(D)に位置する油圧制御弁(V)が設け
    られることを特徴とする内燃機関。
  2. 【請求項2】 巻掛伝動系(T)を覆うカバー(45)
    の一部がポンプボディ(28)に取付けられ、油圧制御
    弁(V)は、該カバー(45)の外側方でポンプボディ
    (28)に設けられることを特徴とする請求項1記載の
    内燃機関。
JP16691894A 1994-07-19 1994-07-19 内燃機関 Expired - Fee Related JP3231186B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16691894A JP3231186B2 (ja) 1994-07-19 1994-07-19 内燃機関

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16691894A JP3231186B2 (ja) 1994-07-19 1994-07-19 内燃機関

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0828231A true JPH0828231A (ja) 1996-01-30
JP3231186B2 JP3231186B2 (ja) 2001-11-19

Family

ID=15840069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16691894A Expired - Fee Related JP3231186B2 (ja) 1994-07-19 1994-07-19 内燃機関

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3231186B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6182625B1 (en) 1998-12-29 2001-02-06 Suzuki Motor Corporation Oil-passage structure of internal combustion engine
US6182624B1 (en) 1998-12-29 2001-02-06 Suzuki Motor Corporation Hydraulic control valve mounting structure in an engine
US6260533B1 (en) 1998-04-30 2001-07-17 Suzuki Motor Corporation Oil passageway structure for internal combustion engine
US6263844B1 (en) 1998-12-29 2001-07-24 Suzuki Motor Corporation Oil passage for internal combustion engine
EP1182338A2 (en) 2000-08-25 2002-02-27 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Auxiliary machinery mounting structure of an engine

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6260533B1 (en) 1998-04-30 2001-07-17 Suzuki Motor Corporation Oil passageway structure for internal combustion engine
DE19919103B4 (de) * 1998-04-30 2010-07-22 Suzuki Motor Corp., Hamamatsu-Shi Öldurchtrittsstruktur für einen Verbrennungsmotor
US6182625B1 (en) 1998-12-29 2001-02-06 Suzuki Motor Corporation Oil-passage structure of internal combustion engine
US6182624B1 (en) 1998-12-29 2001-02-06 Suzuki Motor Corporation Hydraulic control valve mounting structure in an engine
US6263844B1 (en) 1998-12-29 2001-07-24 Suzuki Motor Corporation Oil passage for internal combustion engine
EP1182338A2 (en) 2000-08-25 2002-02-27 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Auxiliary machinery mounting structure of an engine
US6568363B2 (en) 2000-08-25 2003-05-27 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Auxiliary machinery mounting structure of an engine

Also Published As

Publication number Publication date
JP3231186B2 (ja) 2001-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2741492B2 (ja) エンジンのオイル通路構造
JP3464715B2 (ja) Ohcエンジン
EP0761934B1 (en) Valve operating system in a multi-cylinder SOHC-type engine
US6289861B1 (en) Control for variable valve timing
US7637236B2 (en) Cylinder head for an overhead-cam internal combustion engine, engine incorporating same, and vehicle incorporating the engine
US6619247B2 (en) Valve operating control system for engine
EP1039099B1 (en) Drive train for overhead cam engine
US7673620B2 (en) Internal combustion engine with breather chamber
US6083140A (en) Pneumatic valve spring system having a single air compressor to also supply air actuated accessories
JPH10148156A (ja) 内燃機関
JP3318292B2 (ja) 内燃機関のカム軸駆動用無端可撓部材の収容室構造
JPH0828231A (ja) 内燃機関
US6378483B1 (en) Lubrication system for four-stroke engine
CN1625645B (zh) 曲轴箱扫气式四冲程发动机
JP3231192B2 (ja) エンジンにおけるブリーザ装置
JP3136666B2 (ja) 船外機のオイルポンプ
US6582262B2 (en) Four-stroke-cycle engine of an outboard motor
EP1895147A1 (en) Internal Combustion Engine
US7219637B2 (en) Engine with variable value timing device
JP2701609B2 (ja) V型内燃機関
JP4602305B2 (ja) 筒内直噴式内燃機関
JP4007885B2 (ja) 空気ポンプ駆動装置
US6966284B2 (en) Outboard motor
JP2009174478A (ja) 油路が設けられたカバー体
JP3688401B2 (ja) 車両用エンジンユニット

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070914

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080914

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees