JPH0828157B2 - 真空インタラプタの化成方法 - Google Patents

真空インタラプタの化成方法

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JPH0828157B2
JPH0828157B2 JP62221993A JP22199387A JPH0828157B2 JP H0828157 B2 JPH0828157 B2 JP H0828157B2 JP 62221993 A JP62221993 A JP 62221993A JP 22199387 A JP22199387 A JP 22199387A JP H0828157 B2 JPH0828157 B2 JP H0828157B2
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vacuum interrupter
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泰司 野田
佳行 柏木
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Description

【発明の詳細な説明】 A. 産業上の利用分野 本発明は真空インタラプタの化成方法に関し、電極の
表面を均一に化成し得るよう工夫したものである。
B. 発明の概要 本発明は、化成時の真空インタラプタのアークに対し
縦磁界を加えるとともに、化成時の真空インタラプタの
開極スピードを通常時(定格開極時)の開極スピードよ
り大きくして縦磁界効果が電極表面全体に均一に広が
り、アークも電極表面全体に均一に広がるようにし、電
極表面の均一な化成を行ない得るようにしたものであ
る。
C. 従来の技術 真空遮断器は小形軽量で信頼性も高く、且つ保守も容
易な遮断器として汎用されている。真空遮断器の主要構
成部品は真空インタラプタであり、この真空インタラプ
タでは10-5Torr程度の真空容器内に相対向する一対の電
極が導入されており、一方が他方に対して接離すること
により回路を開閉するようになっている。
一方、この真空インタラプタは、高真空状態とするこ
とが必要であり、その製造工程においてはろう付け時、
加熱排気時において熱負荷を受ける。このため、電極表
面は熱負荷による荒れを起こし、初期において所定の絶
縁耐力及び絶縁回復特性が得られないことがある。そこ
で、この種の真空インタラプタでは、一般に、電極間に
アークを発生させ、このアークにより電極表面の荒れを
洗浄する、所謂電流化成が施されている。
従来技術に係る最も初期の化成方法は、閉極状態の化
成用の真空インタラプタの電極間に交流電圧を印加し、
この印加状態を継続したまま電極を開極することにより
電極間にアークを発生させるというものである。
ところが、上記化成方法は、真空インタラプタの電極
がディスク電極、スパイラル電極及びカップ電極等、縦
磁界型以外の場合、化成により発生するベーパーが真空
容器の内周面に付着してこれを汚損する。このため、化
成回数及び電流値が限定されるので、特に電極の径が大
きくなると充分な化成を行なうことができないという問
題がある。
かかる問題点を解消し得る化成方法として化成用の真
空インタラプタの外部に配設したコイルにより縦磁界を
加えるという方法が提案されている。
第1図は縦磁界を加える化成方法を実現するための回
路、第5図はそのときの化成電流の波形及び第6図はそ
のときの化成用の真空インタラプタの開極時のストロー
クの波形を夫々示す。
第1図中、1は交流電源、2は補助真空遮断器、3は
化成用の真空インタラプタ、4は縦磁界発生用のコイ
ル、5はコイル4のための交流電流、Dはダイオード、
Rは抵抗、Lはリアクトル、Cはコンデンサである。
かかる回路を用いて真空インタラプタ3の化成を行な
う場合は、コンデンサCに直流電圧を充電し、補助真空
遮断器2及び化成用のインタラプタ3を閉極してL−C
回路により50Hzの振動電流を作り、その後真空インタラ
プタ3を開極することによりこの真空インタラプタ3の
電極間にアークを発生させている。このとき、コイル4
によりアークに対しこのアークと同方向の縦磁界を作用
させている。
第6図中、Aは補助真空遮断器2における真空インタ
ラプタの閉極位置、Bは真空インタラプタ3の開極開始
位置、Cは真空インタラプタ3の全開位置である。
同図と第5図とを併せて参照すれば明らかな通り、真
空インタラプタ3の全開位置Aは化成電流の零点に略一
致している。これは、一般に、真空インタラプタ3は遮
断時の電流が零になった時点でアークを消すように考慮
して設計してあり、これに合わせて操作器による開極ス
ピードも決定しているからである。
D. 発明が解決しようとする問題点 ところで、縦磁界を加えて電流化成をする場合、上記
従来技術においては、化成電流のピーク時における真空
インタラプタ3の電極間のギャップが短かいため、即ち
第5図に示す化成電流のピーク時には第6図に示すよう
に電極は全開位置の略半分の位置迄しか開極していない
ため、アークが電極表面上で充分拡散しないという問題
がある。これはコイルを真空インタラプタの外部に配設
した場合でも、内部に配設した場合も、即ち縦磁界型の
真空インタラプタの場合でも同様であるが、特に電極の
径が100mm以上と大きくなると電極表面の外周部分が化
成されずに残ってしまうという結果を招来する。
対策として、1) 化成電流の最大値を増やす、2)
化成回数を増やすという手段が考えられるが、前者は
大きな設備が必要になるばかりでなく電極の中心部が損
傷するという問題があり、後者は電極の中心部のみが化
成されるだけで効果がないということが判明した。
本発明は、上記従来技術に鑑み、電極の径が大きくな
ってもその表面を均一に化成し得る真空インタラプタの
化成方法を提供することを目的とする。
E. 問題点を解決するための手段 上記目的を達成する本発明の構成は、閉極状態の真空
インタラプタの電極間に交流電圧を印加し、この印加状
態を継続したまま電極を開極することにより電極間にア
ークを発生させ、このアークにより電極表面を洗浄する
真空インタラプタの化成方法において、 アークに対しこのアークと同一方向の磁界をコイルに
より加えるとともに、定格開極スピードの1.5倍〜2.0倍
の開極スピードで真空インタラプタを開極することを特
徴とする。
F. 作用 上記構成の本発明によれば化成電流のピーク時には電
極間は従来に較べ大きく開極している。したがって、ア
ークは電極表面の全域に亘って均一に拡散する。
G. 実施例 以下本発明を実施例に基づき図面を用いて詳細に説明
する。
本実施例は第1図に示す回路を用いて真空インタラプ
タ3を電流化成するものである。
このときの諸条件は下記の通りである。
1) 化成回路 電圧;4kV、 2) 化成用の真空インタラプタ3 定格電圧;84kV(r.m.s) 定格電流;31.5kA(r.m.s) ギャップ長;60(mm) 電極;直径110(mm)のスパイラル 定格開極スピード;3m/s 上記条件の下で外部のコイル4により縦磁界を加えた
状態で従来と同様にして50Hzの振動電流を作り、その後
真空インタラプタ3を開極することによりこの真空イン
タラプタ3の電極間にアークを発生させる。このときの
真空インタラプタ3の開極スピードはこの真空インタラ
プタ3の定格開極スピード(3m/s)よりも速くする。即
ち、第2図に示す化成電流のピーク時には第3図に示す
ように電極間のギャップS、が定格開極スピードによる
開極時よりも大きくなるようにする。具体的には定格開
極スピード(3m/s)の1.5倍〜2.0倍とする。
かかる本実施例によれば、特にアークエネルギーが最
も大きい化成電流のピーク時に電極間のギャップを大き
くとることができるため、縦磁界が電極面全体に作用
し、アークを電極面全体に均一に拡散させる。
第4図は電流値、遮断回数を一定にした場合のインパ
ルス耐電圧特性を示すグラフである。同図における横軸
には開極スピードを種々変化させて化成した、本実施例
で使用したのと同様の真空インタラプタ3の化成電流の
ピーク時における電極間のギャップを採ってある。な
お、このときのインパルス耐電圧値は規格に基づくもの
であり、規格に対応して一義的に定まる。
同図を参照すれば化成電流のピーク時における電極間
のギャップが30(mm)(従来技術における場合と同様に
定格開極スピードで開極した場合)となるような開極ス
ピードで開極しながら化成した場合には、この化成によ
る真空インタラプタ3のインパルス耐電圧は70(%)で
あるのに対し、同ギャップが40(mm)の場合及び50(m
m)、60(mm)の場合、即ち開極スピードを定格開極ス
ピードよりも大きくした場合にはインパルス耐電圧が90
(%)、100(%)と夫々向上していることが分かる。
化成条件は前述の場合と同じにし、且つ本発明及び従
来における縦磁界を印加して化成後の真空インタラプタ
の耐電圧特性を調べた結果を第7図に示す。
第7図は縦磁界を加えて電流化成を行なった場合のイ
ンパルス耐電圧特性を示すグラフである。同図中、○印
は本発明による場合、 は従来の場合の耐電圧値の平均をプロットしてある。
第7図から明らかなように、本発明によれば初期より
安定した耐電圧特性が得られることが確認できた。
なお、前記実施例において縦磁界は外部のコイルによ
り発生させたが、これは内部のコイル、即ち縦磁界型の
真空インタラプタのコイルにより発生させても勿論良
い。
H. 発明の効果 以上実施例とともに具体的に説明したように、本発明
によれば定格開極スピードよりも大きい開極スピードで
真空インタラプタを開極するようにしたので、アークエ
ネルギが最も大きい化成電流のピーク時には電極間のギ
ャップが大きくなっており、したがって縦磁界が電極面
全体に均一に作用する。この結果、電極はその径が大き
くなっても全体的に均一に化成される。
【図面の簡単な説明】
第1図は化成用の回路を示す回路図、第2図はその化成
電流の波形を示す波形図、第3図は本実施例に係る化成
用の真空インタラプタの開極時のストローク波形を示す
波形図、第4図は化成時の開極スピードを種々変化させ
て得た真空インタラプタのインパルス耐電圧特性を示す
グラフ、第5図は化成電流の波形を示す波形図、第6図
は従来技術に係る化成用の真空インタラプタの開極時の
ストローク波形を示す波形図、第7図は化成時に縦磁界
を加えた本発明と従来における化成後の真空インタラプ
タのインパルス耐電圧特性を示すグラフである。 図面中、 1,5は交流電源、 3は真空インタラプタ、 4はコイルである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】閉極状態の真空インタラプタの電極間に交
    流電圧を印加し、この印加状態を継続したまま電極を開
    極することにより電極間にアークを発生させ、このアー
    クにより電極表面を洗浄する真空インタラプタの化成方
    法において、 アークに対しこのアークと同一方向の磁界をコイルによ
    り加えるとともに、定格開極スピードの1.5倍〜2.0倍の
    開極スピードで真空インタラプタを開極することを特徴
    とする真空インタラプタの化成方法。
JP62221993A 1987-09-07 1987-09-07 真空インタラプタの化成方法 Expired - Fee Related JPH0828157B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS55111025A (en) * 1979-02-19 1980-08-27 Tokyo Shibaura Electric Co Method of forming vacuum bulb
JPS60150519A (ja) * 1984-01-17 1985-08-08 株式会社東芝 真空バルブ

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