JPH08281446A - より線の接合方法及び割り治具 - Google Patents

より線の接合方法及び割り治具

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JPH08281446A
JPH08281446A JP20197795A JP20197795A JPH08281446A JP H08281446 A JPH08281446 A JP H08281446A JP 20197795 A JP20197795 A JP 20197795A JP 20197795 A JP20197795 A JP 20197795A JP H08281446 A JPH08281446 A JP H08281446A
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JP
Japan
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jig
welding
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groove
split jig
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Withdrawn
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JP20197795A
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English (en)
Inventor
Yasumi Nagura
保身 名倉
Hiroshi Furuyasu
博司 古保
Yukihiro Kawai
幸博 河合
Kouichi Souhaku
宏一 早柏
Seiichi Kageyama
誠一 影山
Takashi Fujita
尊志 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Kinden Corp
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Kinden Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接合部での気孔の発生を防止し、接合部の機
械的強度の低下及び導電抵抗の増大を招かないより線の
接合方法等を提供することを目的とする。 【構成】 内周面に任意の幅及び深さの溝部6が円周方
向へ加工され、その内周面に離型材4が塗布された割り
治具3により線1を両側から挿入して突合せた後、抵抗
溶接するより線の接合方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、より線の接合方法及び
割り治具に関する。
【0002】
【従来の技術】電線の従来の抵抗溶接は、より線(電
線)1の素線10が加圧工程で傘状に座屈して開く現象
を防止するため、図9(a)(b)に示す銅スリーブ挿
入法又は割り治具法が用いられていた。
【0003】図9(a)に示す銅スリーブ挿入法は、よ
り線1と同材質であるとスリーブ2に、両側からより線
1を挿入して抵抗溶接する方法であり、また、同図
(b)に示す割り治具法は、割り治具3により線1を両
側から挿入して突合せた後、割り治具3を固定ボルト5
で固定することにより、抵抗溶接する方法である。
【0004】抵抗溶接法は、図8に示すように、接合材
料であるより線1の素線10を把持部14を介して溶接
電源12から電流Aを通電することにより、金属内部の
抵抗と接触抵抗に基づく発熱を利用して、接触部分を溶
接温度まで高めながら、同時に加圧機構13により接触
部分に加圧力Bを加えて圧着する方法である。
【0005】ここで、銅スリーブ挿入法では、より線1
とスリーブ2は、抵抗溶接時に熱膨張するが、体積差に
よりスリーブ2側が接合部近傍で隙間が大きくなる結
果、外部からの空気巻き込みによる酸化が原因で、溶接
部に多数の気孔が残存することがある。一方、割り治具
法では、半割れの割り治具3を固定ボルト5で固定する
ため、より線1との隙間を最小限に抑えることが可能で
ある。
【0006】しかし、抵抗溶接した場合、図10に示す
ように、接合界面7の溶融部8に集まった不純物は、割
り治具3とより線1との隙間が僅かなため完全に外部へ
バリ9として押し出せず、その殆どが接合界面7に残留
し、一部は素線10間の隙間11に押出力Cによって押
し出される程度であった。このため、適性条件であって
も完全溶融する場合と、一部しか溶融せずに気孔が残留
する場合とがあり、再現性がなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
では素線10のばらつきを防止するため、図9(a)
(b)に示すスリーブ挿入法又は割り治具法が用いられ
ている。しかし、従来のスリーブ挿入法では、より線と
スリーブ間の隙間が熱膨張により過大となり、空気を巻
き込んで気孔の原因を作ることがあった。
【0008】また、従来の割り治具法では、バリの逃げ
道がないため、不純物が溶接金属内に残り易く、接合界
面での溶接不足及び気孔の発生を伴うことがあった。更
に、このように接合部に多数の気孔が残留する影響のた
めに、接合部の機械的強度の低下及び導電抵抗の増大を
招く虞がある。本発明は、上記従来技術に鑑みてなされ
たものであり、接合部での気孔の残留を防止し、接合部
の機械的強度の低下及び導電抵抗の増大を招かないより
線の接合方法及び割り治具を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明の割り治具の構成は、より線が両側から挿入される
割り治具において、前記割り治具の内周面に、任意の幅
及び深さの溝を円周方向へ加工したことを特徴とする。
更に、前記割り治具の内面に離型材を塗布し、前記溝を
2個所に設けるようにしても良い。また、上記目的を達
成する本発明のより線の接合方法は、前記割り治具によ
り線を両側から挿入して突合せた後、抵抗溶接すること
を特徴とする。更に、前記割り治具内のより線の素線突
合部にインサート材を用いること、また、その両端面に
それぞれろう材を溶着したインサート材を用いることを
特徴とする。
【0010】
【作用】割り治具により線を両側から挿入した後、抵抗
溶接を行うと、接合界面の溶融部に集まった不純物の一
部は、素線間の隙間にバリとして出される一方、そのほ
とんどが接合部外面に押し出し力でバリとして押し出さ
れ、溝部内に整形されるため、その接合界面の近傍には
気孔がなく健全な状態となる。更に、割り治具の内面に
離型材を塗布しておけば、より線と割り治具とが誤って
溶接されることがない。
【0011】
【実施例】以下、本発明について、図面に示す実施例を
参照して詳細に説明する。
【0012】〔実施例1〕本発明の第1の実施例を図1
〜図3に示す。図2に示すように、割り治具3により線
1が両側から挿入して突合せられ、割り治具3の内面に
は、溝部6が円周方向に形成されると共にこの溝部6に
離型材4が塗布されている。
【0013】割り治具3は、図3に示すように、断面積
100mm2の電線を抵抗溶接時にアプセット量を4〜
5mmと設定した場合で、割り治具3の内面に円周方向
に溝部6が加工されている。溝部6の幅は約5mm、そ
のは深さ約1.5mmである。割り治具3の溝部6の幅
及び深さは、任意であり、特に限定するものではない
が、変位制御溶接法を用いて、選定した適正条件によ
り、押し出されるバリの体積を実験的に割り出し、適宜
設定すると良い。離型材4は、溝部6に塗布されるだけ
ではなく、より線1との接触面となる割り治具3の内面
にも塗布されている。離型材4としては、溶着を防止で
きるものであれば、特に限定されない。
【0014】従って、本実施例において、抵抗溶接を行
う際には、図1に示すように、接合界面7となる接触部
分に電流Aを流して、溶接温度まで加熱しながら、同時
に圧力Bを加えて圧着することにより、接合界面7の溶
融部8に集まった不純物は一部素線10間の隙間11に
バリ9として出される一方、そのほとんどが接合部外面
に押し出し力Cでバリ9として押し出され、溝部6内に
整形されるのが認められ、その接合界面7の近傍には気
孔がなく健全な状態であった。
【0015】また、本実施例では、溝部6及びより線1
との接触面にも離型材4が塗布されているため、溶接中
に不意のトラブルがあっても、より線1と割り治具3と
の間で溶接を防止する事が可能である。
【0016】〔実施例2〕本発明の第2の実施例を図
4,図5に示す。図5に示すように、割り治具23によ
り線の素線20が両側から挿入され、予め割り治具23
の中央に設定されたインサート材22を介して突き合わ
されている。割り治具23の内面には、溝部26が長手
方向の2個所に、円周方向に形成されている。この溝部
26及び割り治具23の内面には離型材24が塗布され
ている。
【0017】割り治具23は、断面積100mm2の電
線を対象に、抵抗溶接時のアプセット量を4〜5mmと
設定した場合、その内面に集合体としての素線20と同
径、同材質の約5mm幅のインサート材22が用いら
れ、その両端部にそれぞれ幅約5mm、深さ約1.0〜
1.5mmの溝部26が円周方向に加工されている。
【0018】割り治具23の溝部26の幅及び深さは、
任意であり、特に限定するものではないが、変位制御溶
接法を用いて、選定した適正条件により、押し出される
バリの体積を実験的に割り出し、適宜設定すると良い。
離型材24としては、溶着を防止できるものであれば、
特に限定されない。このように離型材24を用いること
より、溶接中に不意のトラブルがあっても、素線20と
割り治具23との間で溶着を防止することが可能であ
る。
【0019】従って、本実施例において、抵抗溶接を行
う際には、図4に示すように、接触部分を溶接温度まで
加熱しながら、同時に圧力を加えて圧着することによ
り、接合界面の溶融部25に集まった不純物の一部は素
線20間の隙間21に出されるが、溶融部25で過剰と
なった不純物を含むほとんどが接合部外面にバリ27と
して押し出され、溝部26内に整形されるのが認められ
た。
【0020】〔実施例3〕本発明の第3の実施例を図
6,図7に示す。両図に示すように、本実施例の割り治
具33は、第2の実施例と同様に、断面積100mm2
の電線を対象とするものである。
【0021】但し、本実施例の割り治具33は、インサ
ート材22の代えて、厚さ約5mmのインサート材32
の両端面にそれぞれ1.5mm厚のろう材38を溶着し
たものを用いている。更に、割り治具33の内面には、
インサート材32及びろう材38の両端部において深さ
約1mm、幅約10mmの溝部36が円周方向にに形成
されている。この溝部36及び割り治具33の内面には
離型材34が塗布されている。
【0022】割り治具33の溝部36の幅及び深さは、
任意であり、特に限定するものではないが、変位制御溶
接法を用いて、選定した適正条件により、押し出される
バリの体積を実験的に割り出し、適宜設定すると良い。
離型材34は、溝部36に塗布されるだけではなく、素
線30との接触面となる割り治具33の内面にも塗布さ
れている。離型材34としては、溶接を防止できるもの
であれば、特に限定されない。離型材34を用いること
より、溶接中に不意のトラブルがあっても、素線30と
割り治具33との間で溶着を防止することが可能であ
る。
【0023】従って、本実施例において、抵抗溶接を行
う際には、接触部分を溶接温度まで加熱する過程で、融
点の低いろう材38を溶かしながら圧力を加えて圧着す
ることにより、ろう材38の一部は素線30の隙間31
に含浸され、余剰のろう材38は素線30の外部に押し
出され、割り治具33の溝部36で整形され、融着され
ているのが認められた。
【0024】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明では、割り治具の内周面に溝部を設け
たため、抵抗溶接時にバリが溝部に押し出されて整形さ
れ、接合界面の近傍には気孔がなく健全な状態となる。
そのため、気泡の残留による電線接合部の機械的強度及
び導電抵抗が改善され、抵抗溶接法による大量生産品の
品質向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るより線の接合方法
において、抵抗溶接時の状態を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係るより線の接合方法
において、抵抗溶接前の状態を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る割り治具の説明図
である。
【図4】本発明の第2の実施例に係るより線の接合方法
において、抵抗溶接時の状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係るより線の接合方法
において、抵抗溶接前の状態を示す断面図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係るより線の接合方法
において、抵抗溶接時の状態を示す断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例に係る割り治具の説明図
である。
【図8】抵抗溶接法を示す説明図である。
【図9】従来の銅スリーブ挿入法及び割り治具法を示す
説明図である。
【図10】従来の割り治具法における抵抗溶接時の状態
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 より線(電線) 2 スリーブ 3,23,33 割り治具 4,24,34 離型材 5 固定ボルト 6,26,36 溝部 7 接合界面 8,25 溶接部 9,27 バリ 10,20,30 素線 11,21,31 隙間 12 溶接電源 13 加圧機構 14 把持部 22,32 インサート材 38 ろう材 A 電流(通電) B 加圧力 C 押し出し力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 幸博 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 早柏 宏一 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 影山 誠一 京都府相楽郡木津町相楽台3丁目1番3号 株式会社きんでん京都研究所内 (72)発明者 藤田 尊志 京都府相楽郡木津町相楽台3丁目1番3号 株式会社きんでん京都研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 より線が両側から挿入される割り治具に
    おいて、前記割り治具の内周面に、任意の幅及び深さの
    溝を円周方向へ加工したことを特徴とする割り治具。
  2. 【請求項2】 前記割り治具の内面には、離型材が塗布
    されることを特徴とする請求項1記載の割り治具。
  3. 【請求項3】 前記溝は、2個所に設けられることを特
    徴とする請求項1又は2記載の割り治具。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載の前記割り治具
    により線を両側から挿入して突合せた後、抵抗溶接する
    ことを特徴とするより線の接合方法。
  5. 【請求項5】 前記割り治具内のより線の素線突合部に
    インサート材を用いることを特徴とする請求項4記載の
    より線の接合方法。
  6. 【請求項6】 前記割り治具内のより線の素線突合部に
    その両端面にそれぞれろう材を溶着したインサート材を
    用いることを特徴とする請求項4記載のより線の接合方
    法。
JP20197795A 1995-02-14 1995-08-08 より線の接合方法及び割り治具 Withdrawn JPH08281446A (ja)

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JP2499395 1995-02-14
JP7-24993 1995-02-14
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104690574A (zh) * 2015-01-28 2015-06-10 宁夏共享机床辅机有限公司 一种过渡套加工夹具
KR101585427B1 (ko) * 2015-11-06 2016-01-15 (주)대호 안전벨트용 와이어와 안전벨트용 와이어의 제작방법 및 안전벨트용 와이어의 제작장비

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Effective date: 20021105