JPH08281178A - シート状基材ゴミ取り装置 - Google Patents

シート状基材ゴミ取り装置

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JPH08281178A
JPH08281178A JP11393495A JP11393495A JPH08281178A JP H08281178 A JPH08281178 A JP H08281178A JP 11393495 A JP11393495 A JP 11393495A JP 11393495 A JP11393495 A JP 11393495A JP H08281178 A JPH08281178 A JP H08281178A
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dust removing
sheet
moving member
shaped substrate
roll
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Hiroyuki Oi
宏之 大井
Toshio Kojima
寿男 小島
Hiroshi Nishiwaki
宏 西脇
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Nippon Steel Corp
Techno Roll Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Techno Roll Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート状基材の厚みの規格が変わる度に、シ
ート状基材との接触圧力を調整せずに済み、ゴミ取りロ
ールとシート状基材との接触圧力を一定に保つことが出
来、ゴミ取りロールが摩耗し難いゴミ取り装置を得る。 【構成】 周面が粘着性を帯びており、搬送されるシー
ト状基材11の搬送面15に接して回転するゴミ取りロ
ール17を、支持部材44に搬送面15に向けて振動可
能に支持された移動部材45に軸支する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面に塗料やインキ等
を塗工したり印刷する金属板、合板、紙、フイルム等の
シート状基材(平板な資材)の表面に付着しているゴミ
(塵埃・異物)を除去するためのシート状基材ゴミ取り
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シート状基材の表面に付着しているゴミ
は、その表面に塗工・印刷される塗料やインキによって
強固に接着されてしまうので、塗工装置や印刷装置に
は、ブラシロールやバキューム等のゴミ取り装置が設け
られている。しかし、ブラシロールやバキューム等によ
っては、塗工装置や印刷装置を高速移動するシート状基
材の表面から瞬時にしてゴミを除去することは出来な
い。
【0003】そこで、周面が粘着性を帯びた粘着性ロー
ルをシート状基材に接触させて、ゴミをロールの周面
(表面)に粘着させることが考えられた。本発明者は、
この種の粘着性ロール(以下、ゴミ取りロールと言
う。)をシート状基材の搬送面に設置したゴミ取り装置
について種々改善工夫を重ね、特公平4−61705、
特公平6−47284、特公平5−79395、特開平
5−24184、特開平5−30949に開示してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ゴミ取りロールは、そ
れを傷めず長期間耐久性を維持する上で、シート状基材
(被ゴミ除去体)に極軽く接触させて(所謂キスタッチ
にして)効果的にゴミを粘着除去するようにすることが
望まれる。何故なら、ゴミ取りロールの周面はJISゴ
ム硬度10〜30°程度の非常に軟らかいものにすると
よく、そのように非常に軟らかいゴミ取りロールでは、
それをシート状基材に余り強く圧着させると、シート状
基材と擦れて摩滅しやすいからである。
【0005】又、ゴミ取りロールを用いたゴミ取り装置
は、厚みの異なる種々のシート状基材のゴミ除去に使用
されることが多く、そのような場合には、シート状基材
の厚みが変わる度にシート状基材の生産ライン停止して
ゴミ取りロールとシート状基材の接触圧力を調整するス
キマ調整や位置調整を行う必要がある。
【0006】しかし、その調整は人が手で行う煩雑な危
険を伴う手作業となり、その危険防止のためにはシート
状基材の生産ライン全体を停止させる必要があって稼働
率の低下をまねく。勿論、モーターその他の駆動源を用
いて、スキマ調整や位置調整をリモートコントロールま
たは自動化することが考えられたが、その場合には、ゴ
ミ取り装置の構造が複雑になり、多額の費用を要するこ
とにもなる。
【0007】
【発明の目的】そこで本発明は、シート状基材の厚みの
規格が変わる度に、シート状基材との接触圧力を調整す
るスキマ調整や位置調整をせずに済み、ゴミ取りロール
とシート状基材との接触圧力を一定に保つことが出来る
ゴミ取り装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシート状基
材ゴミ取り装置(以下、単に“ゴミ取り装置”とも言
う。)の第1の特徴は、周面が粘着性を帯びており、搬
送されるシート状基材11の搬送面15に接して回転す
るゴミ取りロール17が、支持部材44に支持された移
動部材45に、搬送面15に向けて移動可能に軸支され
ており、搬送面15との接触状態において搬送面15に
向けて振動可能になっていることにある。そのようにゴ
ミ取りロール17を搬送面15との接触状態において搬
送面15に向けて振動可能にするためには、搬送面15
に向き合う移動部材45の反対側に、移動部材45が振
動するに必要なスペース53を設ける。搬送面15に向
けて移動可能な移動部材45の移動方向は、移動部材4
5に軸支されたゴミ取りロール17が搬送面15に向け
て往復移動するのであれば、搬送面15に対する垂直方
向であっても斜め方向であっても良く、又、移動部材4
5の移動の仕方は、直線を描くような移動の仕方であっ
ても、円弧や曲線を描くような移動の仕方であってもよ
い。
【0009】本発明の第2の特徴は、上記第1の特徴に
加えて、移動部材45が支持部材44にピン接合されて
おり、そのピン接合点46を通る鉛直線47を境とする
左右に移動部材45からアーム45A・45Bが突出し
ており、その一方のアーム45Aにゴミ取りロール17
が軸支され、他方のアーム45Bに重り48が取り付け
られており、左右のアーム45A・45Bに作用するゴ
ミ取りロール17の荷重によるピン接合点46を中心と
する回転モーメントと重り48の荷重によるピン接合点
46を中心とする回転モーメントとの釣合状態におい
て、ゴミ取りロール17が搬送面15に接触状態にある
ことにある。
【0010】本発明の第3の特徴は、上記第2の特徴に
加えて、ゴミ取りロール17と重り48が取り付けられ
た状態における移動部材45の重心が、ピン接合点46
よりも低い位置に設定されていることにある。
【0011】本発明の第4の特徴は、上記第2の特徴に
加えて、移動部材45と支持部材44との間に、ピン接
合点46を中心として移動部材45が回転する方向に向
けて弾性変形する弾性体49が介在し、ピン接合点46
を中心とする移動部材45の回転角度が弾性体49によ
って一定範囲に規制されていることにある。
【0012】本発明の第5の特徴は、上記第4の特徴に
加えて、ゴミ取りロール17と重り48が取り付けられ
た状態における移動部材45の重心が、ピン接合点46
よりも低い位置に設定されていることにある。
【0013】本発明の第6の特徴は、上記第1の特徴に
加えて、移動部材45が支持部材44に摺動自在に取り
付けられたスライダー45Dであり、移動部材45と支
持部材44の間に、移動部材45が摺動する方向に向け
て弾性変形する弾性体49が介在し、移動部材45の摺
動距離が弾性体49によって一定範囲に規制されている
ことにある。
【0014】本発明の第7の特徴は、上記第1の特徴に
加えて、移動部材45が支持部材44にピン接合された
回転アーム45Eであり、移動部材45と支持部材44
の間に、移動部材45が回転する方向に向けて弾性変形
する弾性体49が介在し、移動部材45の回転角度が弾
性体49によって一定範囲に規制されていることにあ
る。
【0015】本発明の第8の特徴は、上記第1の特徴に
加えて、移動部材45が支持部材44に摺動自在に取り
付けられたスライダー45Dであり、支持部材44に滑
車50が軸支されており、その滑車50に巻き掛けたロ
ープ51の一端に移動部材45が連結されており、その
ロープ51の他端に重り48が掛けられていることにあ
る。
【0016】本発明の第9の特徴は、上記第1の特徴に
加えて、移動部材45が支持部材44に摺動自在に取り
付けられたスライダー45Dであり、支持部材44にテ
コ52が軸支されており、そのテコ52の一端に移動部
材45が支えられており、テコ52の他端に重り48が
掛けられていることにある。
【0017】このように、ゴミ取りロール17を搬送面
15に向けて振動自在に支持するには、移動部材45を
テコ52や滑車50を介して振子状に支持するか、弾性
体49を介して支持部材44に移動部材45を取り付け
る方法が採られる。弾性体49としては、コイルバネや
板バネ等の種種のバネやゴムベルト、ゴム紐、発泡ゴム
(スポンジ)等のゴム(弾性樹脂)が使用される。弾性
体49によって移動部材45の運動(回転移動や直線移
動)を一定範囲に規制する方法としては、移動部材の移
動方向において、移動部材と支持部材の間に弾性体を挟
み込む(図2、図5)、移動部材と支持部材を連結する
(図4)、支持部材に弾性体を介して移動部材を載せる
(図3)、弾性体を介して移動部材を支持部材に吊るす
等の方法が採られる。
【0018】
【作用】このように、ゴミ取りロール17を搬送面15
に向けて振動自在に支持すると、その搬送面15から離
れる方向に移動可能なスペース53が僅かでもある限
り、ゴミ取りロール17とシート状基材11との接触圧
力を、ゴミ取りロール17や移動部材45に作用する軽
い荷重、或いは、弾性体49から作用する軽い弾力に相
応する程度に極弱く、略ゼロに等しい程度に、言わばゴ
ミ取りロール17を無重力状態にしてシート状基材11
に接触させることが出来る。このため、シート状基材1
1の厚みが多少変化しても、ゴミ取りロール17とシー
ト状基材11とのスキマ調整や位置調整をせずに済み、
又、ゴミ取りロール17に過剰な負荷が掛かることがな
く、従って、シート状基材11と擦れて摩滅すると言う
ことが起き難くなり、その結果、ゴミ取りロール17の
耐久性が長期維持され、而も、ゴミが効率的に粘着除去
されるようになる。
【0019】一方、ゴミ取りロール17とシート状基材
11との接触圧力が、略ゼロに等しい程度の極僅かなも
のであっても、ゴミ取りロール17が粘着性を帯びてい
るので、一般市販の粘着テープがそうであるように、ゴ
ミ取りロール17がシート状基材11に一旦接触する
と、そのゴミ取りロール17が有する粘着力が、シート
状基材11からゴミ取りロール17が離れないように作
用することになるので、搬送されて移動するシート状基
材11に厚み斑があって多少薄くなるような場合でも、
シート状基材11とゴミ取りロール17の接触状態が維
持され、移動中のシート状基材11が振動してもゴミ取
りロール17がシート状基材11から離れるようなこと
は起こらない。
【0020】
【実施例】以下、図示する実施例により本発明を説明す
る。図1と図2は、ゴミ取りロール17を振子状に支持
してシート状基材11に接触させる場合を図示するもの
である。移動部材45は支持部材44にピン接合されて
いる。移動部材45からは、そのピン接合点46を通る
鉛直線47を境とする左右にアーム45A・45Bが突
き出している。その一方のアーム45Aにはゴミ取りロ
ール17が軸支され、他方のアーム45Bには重り48
が取り付けられている。ゴミ取りロール17の荷重が作
用するアーム45Aのピン接合点46を中心とする回転
モーメントは、重り48の荷重が作用するアーム45B
のピン接合点46を中心とする回転モーメントよりも僅
かに大きくなっており、それらピン接合点46の回りの
回転モーメントは略釣り合っている。ゴミ取りロール1
7は、その左右の回転モーメントが略釣り合った釣合状
態でシート状基材11に接触する。このようにピン接合
点46の回りの回転モーメントが釣合状態にあると、僅
かな外力を受けて移動部材45が回転してしまうような
不安定な状態におかれる訳であるが、左右のアーム45
A・45Bを下向きにし、ゴミ取りロール17と重り4
8が取り付けられた状態における移動部材45の重心
を、ピン接合点46よりも低い位置に設定すると、重心
が常に鉛直線(47)上に移動する方向に移動部材45
が回転(振動)するので、移動部材45が所定の位置に
保たれるようになる。
【0021】図2は、移動部材45の位置を更に安定に
したゴミ取り装置を図示するものである。移動部材45
の左右のアーム45A・45Bの間からは、第3のアー
ム45Cが、左右のアーム45A・45Bに作用するピ
ン接合点46の回りの回転モーメントの釣合状態におい
て、ピン接合点46を通る鉛直方向(47)に突き出て
いる。第3のアーム45Cの先端部分は、支持部材44
に設けたアーム54とアーム55の間に挟まれた状態に
おいて、それらのアーム54・55にバネ49によって
連結されている。ゴミ取りロール17は、そのバネ49
に僅かに弾性付勢されてシート状基材11に接触してい
る。このような状態では、シート状基材11の厚みが変
化して薄くなったとき、ゴミ取りロール17とシート状
基材11の間の接触圧力がゼロになるようにすることも
出来る。
【0022】図3は、移動部材45を支持部材44に摺
動自在に取り付ける場合を図示するものである。支持部
材44の先端には搬送面15に向けて長くなった長孔5
6が設けられている。移動部材45は、その長孔56に
摺動自在に嵌め込まれたスライダー45Dによって構成
されている。スライダー45Dは、長孔56の中でバネ
49に支えられている。このため、上側のゴミ取りロー
ル17では、それをシート状基材11に押し付けるとバ
ネ49が伸び、その伸びて変化したバネ49の弾性回復
力の変化分だけが、ゴミ取りロール17とシート状基材
11の間に作用する接触圧力となる。このような状態で
は、シート状基材11の厚みが変化して薄くなったと
き、ゴミ取りロール17とシート状基材11の間の接触
圧力がゼロになるようにすることも出来る。一方、下側
のゴミ取りロール17では、それをシート状基材11に
押し付けるとバネ49が縮み、その縮んで変化したバネ
49の弾性回復力の変化分だけが、ゴミ取りロール17
とシート状基材11の間に作用する接触圧力となる。こ
のような状態では、シート状基材11の厚みが変化して
薄くなったとき、ゴミ取りロール17とシート状基材1
1の間の接触圧力がゼロになるようにすることも出来
る。
【0023】図4は、シート状基材11が鉛直方向に搬
送される場合を図示するものである。移動部材45は、
支持部材44にピン接合された回転アーム45Eによっ
て構成されている。回転アーム45Eと支持部材44
は、回転アーム45Eが回転する方向に向けて弾性変形
するバネ49によって連結されている。このため、回転
アーム45Eの回転角度は、弾性体49が伸縮する一定
範囲に規制されることになる。ゴミ取りロール17は、
その中心とピン接合点46を結ぶ中心線が、ピン接合点
46を通る鉛直線47に一致した状態において、バネ4
9に弾性付勢されてシート状基材11に接触するように
なっている。そのような状態では、ゴミ取りロール17
と回転アーム45Eの荷重は、シート状基材11には掛
からず、全てピン接合点46に作用する。つまり、回転
アーム45Eと支持部材44の間で伸縮して生じたバネ
49の弾性回復力の変化分だけが、ゴミ取りロール17
とシート状基材11の間に作用する接触圧力となる。
【0024】図5は、テコ52と滑車50の原理を応用
してゴミ取りロール17を無重力状態にしてシート状基
材11に接触させる場合を図示するものである。支持部
材44は、ゴミ取りロール17を囲むアーチ型になって
いる。アーチの左右両端57・58には、図3に図示す
る形の長孔56が設けられている。移動部材45は、そ
の長孔56に摺動自在に嵌め込まれたスライダー45D
によって構成されている。支持部材44の中間部分44
Aには、重り48が上下方向に摺動自在に設けられてい
る。その中間部分44Aと重り48は、上下方向に弾性
変形するバネ49によって連結されている。支持部材4
4は、エアーシリンダー23によって、シート状基材1
1(搬送面15)に向けて昇降(往復)駆動されるよう
になっている。
【0025】上側の支持部材44の中間部分44Aには
滑車50が軸支されている。滑車50に巻き掛けたロー
プ51の一端はスライダー45Dに接合されており、そ
のロープ51の他端は重り48に接合されている。重り
48の全荷重は、スライダー45Dとゴミ取りロール1
7の合計荷重に等しくなっており、滑車50は釣合状態
になっている。即ち、ゴミ取りロール17は、スライダ
ー45Dを介して、ロープ51に吊り上げられて無重力
状態になっている。このような状態においてゴミ取りロ
ール17がシート状基材11に接触すると、中間部分4
4Aと重り48の間に介在するバネ49が弾性変形し、
その弾性変形して生じたバネ49の弾性回復力の変化分
だけが、ゴミ取りロール17とシート状基材11の間に
作用する接触圧力となる。バネ49が重り48に圧縮さ
れるように取り付けられている場合には、シート状基材
11の厚みが変化して薄くなったとき、ゴミ取りロール
17とシート状基材11の間の接触圧力がゼロになるよ
うにすることも出来る。それとは逆に、バネ49が重り
48に伸長されるように、つまり、バネ49が重り48
を吊り上げるように取り付けられている場合には、シー
ト状基材11の厚みが変化して厚くなったとき、ゴミ取
りロール17とシート状基材11の間の接触圧力がゼロ
になるようにすることも出来る。
【0026】下側の支持部材44の中間部分44Aには
テコ52が軸支されている。スライダー45Dはテコ5
2の一端に支えられており、テコ52の他端は重り48
を支えている。スライダー45Dとゴミ取りロール17
の合計荷重が作用するテコ52の一端側での支点59の
回りの回転モーメントは、重り48の全荷重が作用する
テコ52の他端での支点59の回りの回転モーメントは
等しくなっており、テコ52は釣合状態になっている。
このような状態においてゴミ取りロール17がシート状
基材11に接触すると、中間部分44Aと重り48の間
に介在するバネ49が弾性変形し、その弾性変形して生
じたバネ49の弾性回復力の変化分だけが、ゴミ取りロ
ール17とシート状基材11の間に作用する接触圧力と
なる。バネ49が重り48に圧縮されるように取り付け
られている場合には、シート状基材11の厚みが変化し
て薄くなったとき、ゴミ取りロール17とシート状基材
11の間の接触圧力がゼロになるようにすることも出来
る。それとは逆に、バネ49が重り48に伸長されるよ
うに、つまり、バネ49が重り48を吊り上げるように
取り付けられている場合には、シート状基材11の厚み
が変化して厚くなったとき、ゴミ取りロール17とシー
ト状基材11の間の接触圧力がゼロになるようにするこ
とも出来る。
【0027】この下側のゴミ取りロール17の場合、テ
コ52の一端の重り48を取り外し、その重り(48)
に代えて強いバネ(49)によってテコ52と支持部材
44を直接連結し、そのバネ49によって支点59の回
りに生じる回転モーメントと、スライダー45Dとゴミ
取りロール17の合計荷重が作用するテコ52の他端側
での支点59の回りの回転モーメントとを釣り合わせる
ことも出来る。従って、テコの原理を応用してゴミ取り
ロール17を無重力状態に支える場合には、重り48は
必ずしも必要とはならない。
【0027】上記の実施例において、図1、図2、図3
および図5に図示する支持部材44は、搬送面15に向
けて真っ直ぐに往復駆動されるようになっており、図4
に図示する支持部材44は、搬送面15に向けて揺動
(正逆回転)往復駆動されるようになっている。図5に
図示するエアーシリンダー23は、その支持部材44を
搬送面15に向けて駆動する駆動手段を例示するもので
ある。図1、図3および図4に図示する18は、ゴミ取
りロール17の周面を清掃する拭取部材である。27と
28は、拭取部材を引き出して巻取ロールへと送り出す
ガイドロールである。
【0028】即ち、図1、図2、図3、図4および図5
に図示する実施例において、ゴミ取りロール17は、エ
アーシリンダー23に駆動される支持部材44に担持さ
れて、搬送面15に向けて往復駆動されるようになって
いる。拭取部材18は、その移動して搬送面15から離
れたゴミ取りロール17に接触する位置に設けられてお
り、その搬送面15から離れて移動したゴミ取りロール
17は、拭取部材18に擦られ、その周面に付着したゴ
ミが拭き取られるようになっている。拭取部材18は、
スポンジ(発泡シート)や不織布その他の布帛等の多孔
質材料によって構成され、洗浄液が付与されるようにな
っている。拭取部材18は、ガイドロール27・28と
共に、ゴミ取りロールの軸芯方向に往復移動するキャリ
ア(図示せず)に搭載されており、キャリアに運ばれて
往復移動しつつゴミ取りロール17の周面を清掃するよ
うになっている。
【0029】ゴミ取りロール17は、図4に図示するよ
うに、搬送面15の片面に対して2本1組(ペアー)で
設けられ、拭取部材18で清掃しつつ交互に使用される
ようになっている。そのようにすると、シート状基材1
1から周面に粘着したゴミが蓄積してゴミ取りロール1
7が使用不能になったり、その粘着したゴミ取りロール
17の周面のゴミを拭き取るためにシート状基材11の
搬送作業を中断させたりせずに済む。
【0030】
【発明の効果】上記の通り本発明によると、搬送面15
に設置されたゴミ取りロール17は、搬送面15に向け
て振動可能な無重力状態に支持され、且つ又、ゴミ取り
ロール17がシート状基材11に粘着する性質を有する
ので、シート状基材11の厚みが変化してもシート状基
材11から離れることなく軽い接触状態を維持し、従っ
て、ゴミを除去すべきシート状基材11の厚みの規格が
変わる度にゴミ取りロール17の取り付け位置を変えて
ゴミ取りロール17とシート状基材11との接触圧力を
微調整せずに済むようになり、その接触圧力が強過ぎて
ゴミ取りロール17が摩耗してしまうようなことは起こ
らず、シート状基材上のゴミを綺麗に拭き取ることが出
来るようになる。
【0031】ゴミ取りロール17が搬送面15に向けて
無重力状態に支持して軽く接触させる手段が、バネやテ
コ、或いは、滑車等の安価で構造的にも単純な手段であ
るから、ゴミ取り装置を格別に複雑高価なものとせず、
従って、本発明は簡便に実施することが出来て実用的で
ある。
【0032】尚、この明細書の特許請求の範囲の欄の記
載事項には、図面に表示した番号に対応する番号を付記
しているが、その付記した番号は、この明細書の内容を
理解し易くするためのものであり、その付記した番号に
よって、その付記された特許請求の範囲の欄の記載事項
が、図面の記載事項に限定されることを意味するもので
はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート状基材ゴミ取り装置の要部
側面図である。
【図2】本発明に係るシート状基材ゴミ取り装置の要部
側面図である。
【図3】本発明に係るシート状基材ゴミ取り装置の要部
側面図である。
【図4】本発明に係るシート状基材ゴミ取り装置の要部
側面図である。
【図5】本発明に係るシート状基材ゴミ取り装置の要部
正面図である。
【符号の説明】
11 シート状基材 15 搬送面 17 ゴミ取りロール 18 拭取部材 23 エアーシリンダー 27 ガイドロール 28 ガイドロール 44 支持部材 44A 中間部分 45 移動部材 45A アーム 45B アーム 45C アーム 45D スライダー 45E 回転アーム 46 ピン接合点 47 鉛直線 48 重り 49 弾性体 50 滑車 51 ロープ 52 テコ 53 スペース 54 アーム 55 アーム 56 長孔 57 端 58 端 59 支点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西脇 宏 大阪府和泉市池田下町1914番地の1 テク ノロール株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周面が粘着性を帯びており、搬送される
    シート状基材(11)の搬送面(15)に接して回転す
    るゴミ取りロール(17)が、支持部材(44)に支持
    された移動部材(45)に、搬送面(15)に向けて移
    動可能に軸支されており、搬送面(15)との接触状態
    において搬送面(15)に向けて振動可能になっている
    ことを特徴とするシート状基材ゴミ取り装置。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載の移動部材(45)
    が支持部材(44)にピン接合されており、そのピン接
    合点(46)を通る鉛直線(47)を境とする左右に移
    動部材(45)からアーム(45A・45B)が突出し
    ており、その一方のアーム(45A)にゴミ取りロール
    (17)が軸支され、他方のアーム(45B)に重り
    (48)が取り付けられており、左右のアーム(45A
    ・45B)に作用するゴミ取りロール(17)の荷重に
    よるピン接合点(46)を中心とする回転モーメントと
    重り(48)の荷重によるピン接合点(46)を中心と
    する回転モーメントとの釣合状態において、ゴミ取りロ
    ール(17)が搬送面(15)に接触状態にあることを
    特徴とする前掲請求項1に記載のシート状基材ゴミ取り
    装置。
  3. 【請求項3】 前掲請求項2に記載のゴミ取りロール
    (17)と重り(48)が取り付けられた状態における
    移動部材(45)の重心が、ピン接合点(46)よりも
    低い位置に設定されていることを特徴とする前掲請求項
    2に記載のシート状基材ゴミ取り装置。
  4. 【請求項4】 前掲請求項2に記載の移動部材(45)
    と支持部材(44)との間に、ピン接合点(46)を中
    心として移動部材(45)が回転する方向に向けて弾性
    変形する弾性体(49)が介在し、ピン接合点(46)
    を中心とする移動部材(45)の回転角度が弾性体(4
    9)によって一定範囲に規制されていることを特徴とす
    る前掲請求項2に記載のシート状基材ゴミ取り装置。
  5. 【請求項5】 前掲請求項4に記載のゴミ取りロール
    (17)と重り(48)が取り付けられた状態における
    移動部材(45)の重心が、ピン接合点(46)よりも
    低い位置に設定されていることを特徴とする前掲請求項
    4に記載のシート状基材ゴミ取り装置。
  6. 【請求項6】 前掲請求項1に記載の移動部材(45)
    が支持部材(44)に摺動自在に取り付けられたスライ
    ダー(45D)であり、移動部材(45)と支持部材
    (44)の間に、移動部材(45)が摺動する方向に向
    けて弾性変形する弾性体(49)が介在し、移動部材
    (45)の摺動距離が弾性体(49)によって一定範囲
    に規制されていることを特徴とする前掲請求項1に記載
    のシート状基材ゴミ取り装置。
  7. 【請求項7】 前掲請求項1に記載の移動部材(45)
    が支持部材(44)にピン接合された回転アーム(45
    E)であり、移動部材(45)と支持部材(44)の間
    に、移動部材(45)が回転する方向に向けて弾性変形
    する弾性体(49)が介在し、移動部材(45)の回転
    角度が弾性体(49)によって一定範囲に規制されてい
    ることを特徴とする前掲請求項1に記載のシート状基材
    ゴミ取り装置。
  8. 【請求項8】 前掲請求項1に記載の移動部材(45)
    が支持部材(44)に摺動自在に取り付けられたスライ
    ダー(45D)であり、支持部材(44)に滑車(5
    0)が軸支されており、その滑車(50)に巻き掛けた
    ロープ(51)の一端に移動部材(45)が連結されて
    おり、そのロープ(51)の他端に重り(48)が掛け
    られていることを特徴とする前掲請求項1に記載のシー
    ト状基材ゴミ取り装置。
  9. 【請求項9】 前掲請求項1に記載の移動部材(45)
    が支持部材(44)に摺動自在に取り付けられたスライ
    ダー(45D)であり、支持部材(44)にテコ(5
    2)が軸支されており、そのテコ(52)の一端に移動
    部材(45)が支えられており、テコ(52)の他端に
    重り(48)が掛けられていることを特徴とする前掲請
    求項1に記載のシート状基材ゴミ取り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5723515A (en) * 1980-07-18 1982-02-06 Paburitsuchi Sangyo Kk Belt cleaner
JPH0240484U (ja) * 1988-09-09 1990-03-19
JPH02227177A (ja) * 1989-01-17 1990-09-10 Techno Roll Kk 基材表面清掃装置

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