JPH08280995A - 衣類乾燥機のフィルタ装置 - Google Patents

衣類乾燥機のフィルタ装置

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JPH08280995A
JPH08280995A JP7084345A JP8434595A JPH08280995A JP H08280995 A JPH08280995 A JP H08280995A JP 7084345 A JP7084345 A JP 7084345A JP 8434595 A JP8434595 A JP 8434595A JP H08280995 A JPH08280995 A JP H08280995A
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scraper
filter cover
dust
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Yoshimi Tsujimoto
吉視 辻本
Masayuki Kawamoto
正行 川本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】回転ドラムと一体回転するフィルタと、これに
対して一定間隔を置いて相対回転自在に設け且多数の通
気孔を具備するフィルタカバー(3) と、これの裏面に設
け且前記フィルタに略摺接するスクレーパ(31)とからな
る衣類乾燥機のフィルタ装置において、スクレーパ(31)
の回転方向の前方に集積する埃等が多くなった時に前記
埃等がフィルタカバー(3) の外部に漏れ出ないようにす
ること。 【構成】フィルタカバー(3) のフィルタの通気部(2a)と
の対面部には、スクレーパ(31)の配置部からフィルタカ
バー(3) のフィルタに対する相対回転方向前方の一定範
囲までに設けられた無開口部(3a)と、これの両端をつな
ぐように、多数の開口(30)(30)を帯状で且円弧状に配列
した通気部(3b)とを具備する構成としたこと

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衣類乾燥機のフィルタ
装置、とくに、衣類を収容する回転ドラムの排気側壁面
中央に設けたフィルタ装置であって、回転ドラムと一体
回転するフィルタと、このフィルタと衣類との接触を防
止する為にこのフィルタに被覆させたフィルタカバーと
からなるフィルタ装置に関するものである。
【0002】
【従来技術及び課題】この種フィルタ装置として、既
に、実開昭61−56991号公報に開示されており、
このものでは、図1〜図3に示す様に、回転ドラム(1)
の背面中央に設けた円盤状のフィルタ(2) を介して湿潤
空気を排気する構成とし、前記回転ドラム(1) にはフィ
ルタ(2) の内周側に多数の開口を具備させたフィルタカ
バー(3)がこの回転ドラム(1) に対して相対回動自在に
設けられている。
【0003】このものでは、回転ドラム(1) 内に収容さ
れた衣類は回転ドラム(1) の回転によって攪拌され、そ
して、この回転ドラム(1) 内に送り込まれる加熱空気に
よって乾燥されてこの衣類の湿潤空気はフィルタ(2) の
背面に設けた排気用ファン(図示せず)によって排気筒
等の排気経路を通って排気出口から外部に排出される。
【0004】この排出の際、回転ドラム(1) 内で発生し
た糸屑や微細な繊維屑等の埃等はフィルタ(2) に捕集さ
れて排気経路に排出されない。従って、これら埃等が排
気経路に詰まったり、乾燥機の外部に放出される不都合
が解消される。繰り返し乾燥工程を実行させると、最終
的には、フィルタ(2) の表面の全域に埃等が堆積し乾燥
不能に陥る。このような状態になると、フィルタ装置を
分解して、フィルタ(2) に堆積した埃等を除去するため
の掃除が必要となる。
【0005】この従来のものでは、フィルタカバー(3)
には円弧状に屈曲するスクレーパ(31)がフィルタ(2) の
表面に接触する様に設けられ、しかも、このスクレーパ
(31)は、フィルタ(2) に対するフィルタカバー(3) の相
対回転方向において内周側が前方となり、外周側が後方
となるように傾斜した状態に取付けられている。また、
フィルタカバー(3) の表面に駆動突起(39)(39)が設けら
れている。従って、前記駆動突起(39)(39)と回転ドラム
(1) 内の衣類との接触によってフィルタカバー(3) がフ
ィルタ(2) に対して相対回転され、これにより、前記ス
クレーパ(31)によってフィルタ(2) に堆積した埃等がか
き寄せられる。この結果、フィルタ(2)の目詰まりが生
じにくくフィルタ装置の掃除が必要となるまでの使用可
能な時間が長くなる。
【0006】ところが、前記スクレーパ(31)によってか
き寄せられて集積した埃等(以下、埃集積体(M) とい
う)が多くなると、これらの埃等がスクレーパ(31)の回
転方向の前面側の広い範囲にわたって集積され、場合に
よってはこれらの埃がフィルタカバー(3) における多数
の開口(30)(30)を形成した通気部(3b)から回転ドラム
(1) 側に逆流したり、はみ出したりして、回転ドラム
(1) 内の衣類等を汚すこととなる。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、『回転ドラム(1) から排気出口への通気経路に
設け且前記回転ドラム(1) と一体回転するフィルタ(2)
と、このフィルタ(2) を回転ドラム(1) の内側から被覆
し且前記フィルタ(2) との対面部に多数の開口からなる
通気部を具備させたカバーであって、前記回転ドラム
(1) に相対回転自在に設けられたフィルタカバー(3)
と、このフィルタカバー(3) に突設されて前記フィルタ
(2) に略摺接するスクレーパ(31)とからなり、乾燥運転
時における前記フィルタカバー(3) とフィルタ(2) との
相対回転により前記フィルタ(2) に捕集された埃や糸く
ずを前記スクレーパ(31)によってこれの回転方向前方に
集めるようにした衣類乾燥機のフィルタ装置』におい
て、スクレーパ(31)の回転方向前方に集積される埃等が
回転ドラム(1) 内にはみ出したり逆流しないようにする
ことをその課題とする。
【0008】
【技術的手段】上記課題を解決するための本発明の技術
的手段は、『フィルタカバー(3) のフィルタ(2) との対
面部には、スクレーパ(31)の配置部からフィルタカバー
(3) のフィルタ(2) に対する相対回転方向前方の一定範
囲までに設けられた無開口部(3a)と、これの両端をつな
ぐように、多数の開口(30)(30)を帯状で且円弧状に配列
した通気部(3b)とを具備する構成とした』ことである。
【0009】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。フィル
タ(2) に対するフィルタカバー(3) の相対回転によって
スクレーパ(31)の前記相対回転方向の前面側にはフィル
タ(2) に付着した埃等が集積される。埃等の集積量が増
えると、上記したように回転ドラム(1) 内に逆流しよう
とするが、この埃等の集積部の回転ドラム(1) 側はフィ
ルタカバー(3) の無開口部(3a)によって閉鎖されている
から、前記逆流やはみ出しが防止できる。
【0010】なお、この無開口部(3a)の範囲は広い程多
くの埃等を前記無開口部(3a)とフィルタ(2) の通気部と
の間の空間に収容、集積できるが、通気部(3b)の面積が
少なくなると、回転ドラム(1) 内からの排気の通過抵抗
が大きくなるので望ましくない。従って、フィルタカバ
ー(3) からの前記排気の通過抵抗を大幅に増大させない
程度に設定する。即ち、フィルタカバー(3) の通気部(3
b)の通過抵抗がフィルタ(2) の通過抵抗と等しいか、ま
たは、これより小さくなるように前記無開口部(3a)の面
積を設定する。例えば、全周にわたって通気部(3b)が形
成された場合の3分の2程度に設定する。
【0011】
【効果】スクレーパ(31)の相対回転方向の前方に多量に
埃等が集積されても、これが回転ドラム(1) 内に逆流す
ることがなく、回転ドラム(1) 内の衣類等が一旦集積し
た埃等によって汚れる心配がない。
【0012】
【実施例】次に、上記した本発明の実施例を図面に従っ
て詳述する。図4〜図6に示す実施例1は、フィルタカ
バー(3) の通気部(3a)は渦巻き状の多数の湾曲桟(33)(3
3)と一つの環状桟(34)とが形成され、これら各桟相互の
間が開口(30)(30)となっている。
【0013】以下回転ドラム(1) の背面(10)の中央に配
設され且前記フィルタカバー(3) を具備するフィルタ装
置について詳述する。[バックフィルタ(21)]この実施
例でも、従来のものと同様に、回転ドラム(1) の後壁と
なる背面壁(10)の中央に設けた多数の透孔を形成した環
状の排気口部(11)の回転ドラム(1) 内側にバックフィル
タ(21)が固定される。
【0014】このバックフィルタ(21)は、回転ドラム
(1) の回転軸部に外嵌する軸挿通部(22)と、前記排気口
部(11)の外周部に取り外し可能に係着される外周枠(23)
と、これらの間に張設される放射状桟(図示せず)と、
前記軸挿通部(22)と外周枠(23)との間に張設されるフィ
ルタシート(24)とからなる。そして、バックフィルタ(2
1)を取り外し可能とするために、外周枠(23)の背面から
突出させた複数(4つ)のカギ状の係止片(25)(25)が回
転ドラム(1) に於ける排気口部(11)の外周域に設けた係
止孔(12)に係合させ、回転軸蓋(J) をねじ込んで固定し
ている。バックフィルタ(21)の全体が弾性合成樹脂から
構成されるから、回転軸蓋(J) を取り外した後、バック
フィルタ(21)を背面壁(10)から引きはがすようにする
と、前記係止片(25)が係止孔(12)から引き抜かれてバッ
クフィルタ(21)が取り外せる。
【0015】前記バックフィルタ(21)の内側には回転ド
ラム(1) と一体回転するフィルタ(2) と、補助フィルタ
(7) とが設けられている。 [フィルタ(2) ]フィルタ(2) は、図4、図8のよう
に、上記バックフィルタ(21)の軸挿通部(22)に具備させ
た環状部(22a) に対してスプライン嵌合によりすすみ対
偶状態に遊嵌させた筒軸部(26)と、外周環状枠に設けた
環状壁(27)及び周縁舌部(271) と、前記筒軸部(26)の中
程から張り出させたフランジ部(F1)と、前記環状壁(27)
の内側に張り出させたフランジ部(F2)と、これらフラン
ジ部相互をつなぐように張設された一定幅で環状のフィ
ルターシート(28)(200メッシュ:通気部(2a)に相当
する)とからなり、図9のように、前記筒軸部(26)の外
周に設けた複数の凸部と環状部(22a) の複数の凹部との
スプライン嵌合(すすみ対偶)によってフィルタ(2) と
回転ドラム(1) とが一体回動する構成である。
【0016】補助フィルタ(7) は、図8,9のように、
前記フィルタ(2) に取付けられて前記フィルタ(2) に対
してバックフィルタ(21)側に位置する。前記補助フィル
タ(7) は、フィルタ(2) のフィルタシート(28)よりも目
の粗いフィルターシート(70)(100メッシュ)を具備
し、筒軸部(26)に対して、前記環状部(22a) と同様に、
スプライン嵌合する中央孔部を具備する環状取付け板(7
2)と、周縁の環状枠(73)との間に前記フィルターシート
(70)が張設される構成である。
【0017】この補助フィルタ(7) の環状取付け板(72)
の一方の面には、前記フランジ部(F 1)に設けた一対の係
合孔(9) (9) に各別に係合するカギ状の係合突起(74)(7
4)を具備させ、反対側の面にはこの係合突起と一致する
位置に操作突起(75)(75)を形成している。この補助フィ
ルタ(7) は、環状取付け板(72)を筒軸部(26)に外嵌する
と、図9のように、中央孔部の複数の切欠(72a) と前記
筒軸部(26)の凸部(26a) との嵌合により相対回転阻止状
態となり、さらに、係合孔(9) (9) と係合突起(74)(74)
との係合により抜止め状態に装着される。なお、前記係
合突起(74)(74)は係合孔(9) の内側の辺に外側から係合
する関係となっている。従って、上記操作突起(75)(75)
をつまむようにして内側に倒すと、係合突起(74)(74)が
係合孔(9) (9) から外れて補助フィルタ(7) がフィルタ
(2) から取り外せる。
【0018】[フィルタカバー(3) ]フィルタカバー
(3) は、全体として皿状に構成されてその周縁近傍の一
部に回転ドラム(1) 内に突出する駆動突起(39)が設けら
れ、周縁部にはフィルタ(2) の環状壁(27)に遊嵌状態に
外嵌する環状の内壁(35)と、バックフィルタ(21)の外周
枠(23)の周縁部に形成した環状リブ(23a) に遊嵌状態に
嵌入する環状の外壁(36)とを具備し、中央部背面には回
転ドラム(1) の回転軸蓋(J) に抜け止め状態に遊嵌する
係合筒部(4) が設けられている。この係合筒部(4) は、
図6の背面図に示す様に一部に軸線方向に開放するスリ
ット(41)(41)が設けられて半径方向に弾性変形可能に構
成され、係合筒部(4) の先端内周面から部分的に突出さ
せた突起(42)が、回転軸蓋(J) に形成した環状凹溝(J1)
に遊嵌している。
【0019】また、係合筒部(4) の外周の2か所に設け
た係合突起(4a)(4a)が、フィルタ(2) の筒軸部(26)の回
転ドラム(1) 側端部内周に略全周に亙って設けた係合爪
(26b) とが軸線方向に係合している。従って、このフィ
ルタカバー(3) は回転軸蓋(J) 、フィルタ(2) 及びバッ
クフィルタ(21)との嵌合部が何れも遊嵌状態にあるか
ら、回転ドラム(1) と一体回動するフィルタ(2) に対し
て相対回動可能である。
【0020】また、上記外壁(36)の一部で、後述のスク
レーパ(31)の配設部の外周には、図4,5,6,9のよ
うに、内側に突出する係合舌片(361) が設けられて、フ
ィルタ(2) の環状壁(27)のさらに外周に位置する周縁部
(271) と係合する。つまり、前記周縁部がフィルタカバ
ー(3) の外壁(36)から外側(バックフィルタ(21)側)に
脱出するのを前記係合舌片(361) によって阻止してい
る。なお、前記係合舌片(361) の一方の端部は、スクレ
ーパ(31)に対して回転方向の前方に離れた位置にあり、
少なくとも、前記スクレーパ(31)の最外終端から一定範
囲前方に前記係合舌片(361) が配設されている。
【0021】図5に示すように、フィルタカバー(3) の
平面部のうち、前記フィルタ(2) の通気部(2a)に対面す
る環状帯部は、多数の開口(30)(30)を貫通形成した円弧
状の通気部(3b)と、この通気部の両端間に挟まれる無開
口部(3a)とからなる。この無開口部(3a)の面積は、排気
の通過抵抗を増大させない程度に設定することが望まし
く、通気部(3b)からの通過抵抗がフィルタシート(28)の
通過抵抗都道等又はこれよりも小さな値となるように、
前記無開口部(3a)の面積を設定している。
【0022】通気部(3b)は、前記係合筒部(4) を具備さ
せた中央の円盤部(37)と、前記内壁(35)及び外壁(36)を
具備させた外周部(38)との間に設けた多数の渦巻き状の
湾曲桟(33)(33)とこれらの中程よりも僅かに外側をつな
ぐ環状桟(34)からなる。前記無開口部(3a)の背面で且フ
ィルタカバー(3) のフィルタ(2) に対する相対回転方向
の後端に位置する一つの湾曲桟(33)の背面にスクレーパ
(31)が突出形成されている。このスクレーパ(31)の背面
側の端縁は小さな突起が所定のピッチで連続する構成と
なり、この山形連続部(31a) がフィルタ(2) のフィルタ
ーシート(28)と接触する。
【0023】尚、前記湾曲桟(33)の内周端と外周端とは
円周方向にずれており、前記両端とフィルタカバー(3)
の中心とを結ぶ線の挟角は約30度程度となる様にして
あり、この実施例では、フィルタカバー(3) の相対回転
方向は、回転ドラム(1) の回転方向によって生じる衣類
の落下方向との関係によって決定される。つまり、この
衣類の落下の際、これらと上記駆動突起(39)との接触に
よって相対回転力が付与され、図5に於いて時計方向に
回転する態様のフィルタカバー(3) に採用されたもので
あり、この相対回転方向において、湾曲桟(33)の内周側
がその外周側に対して前方となる。
【0024】なお、前記各湾曲桟(33)はフィルタカバー
(3) の裏面側に突出する一定幅の桟で、環状桟(34)はこ
れら湾曲桟(33)(33)の回転ドラム(1) 内側端部に形成さ
れている。この実施例の場合、乾燥動作中には、フィル
タ(2) のフィルターシート(28)の表面に埃等が付着す
る。フィルタカバー(3) は図5の時計方向に相対回転さ
れることから、これによって、フィルターシート(28)の
表面に付着した埃等がスクレーパ(31)によってかき集め
られる。このようにしてかき集められた埃等は、図7に
示す様に、スクレーパ(31)の前記相対回転方向の前方部
に集積されて埃集積体(M) が形成され、同図(イ)のよ
うに、これが一定の量(例えば、角度θ=30〜40度
の変形扇形になる程度)に達すると、間欠回転するスク
レーパ(31)の回転力と埃集積体(M) の慣性力との相関作
用によってスクレーパ(31)の増速時に埃集積体(M) の一
部が外周側に移動される。
【0025】この実施例では、スクレーパ(31)及び湾曲
桟(33)の外周端を外れた位置には、フィルタカバー(3)
の外周部(38)とフランジ部(F2)との間に環状のリント収
容部(3c)が形成されているから、外周側に移動した埃集
積体(M) の一部は、同図の(ロ)のように、前記リント
収容部(3c)側に貯留又は脱出される。埃集積体(M) の量
が所定量に増量されると、フィルタカバー(3) の間欠回
転の増速の度に、上記動作が行われて埃集積体(M) の一
部が外周側に移動されてリント収容部(3c)内に順次貯留
又は脱出される。通常は、フィルタ(2) のフィルターシ
ート(28)の約60パーセント程度が埃等で被覆された状
態で、前記埃等を除去する為にフィルタ装置の掃除が必
要であるが、この実施例では、リント収容部(3c)内に埃
等が充満して、スクレーパ(31)の前方側の埃集積体(M)
の量がフィルターシート(28)の約60パーセントを占め
る量に達する程度まで連続使用が可能となる。従って、
スクレーパを具備しないものに比べて大幅に長時間連続
使用可能である。
【0026】尚、この実施例では、湾曲桟(33)の背面側
への突出幅は、長手方向に沿って一定に設定し、環状桟
(34)の背面からフィルターシート(28)の表面までの間隔
の約1/3程度に設定している。 [実施例2]この実施例は、上記実施例1とは、フィル
タカバー(3) に於けるスクレーパ(31)及び通気部(3b)の
構成のみが相違し、他の構成は、上記実施例1と全く同
一に構成される。
【0027】通気部(3b)は、図10、図11に示す様
に、4つのスクレーパ(31)(31)とこのスクレーパ(31)の
回転ドラム内側の端縁に連設した補強桟としての複数の
環状桟(34)(34)から構成され、前記スクレーパ(31)は、
通気部(3b)の円周方向において約1/4円周の範囲に亙
って渦巻き状に形成されている。このものでは、前記ス
クレーパ(31)(31)と環状桟(34)(34)によって囲まれる区
画が開口(30)(30)となり、前記各スクレーパ(31)の相対
回転方向の前方側の一定範囲が前記開口(30)を部分的に
閉塞する閉塞片部(311) とした無開口部(3a)となってい
る。この無開口部(3a)の面積は、上記実施例と同様の値
に設定されている。
【0028】この実施例のものでは、上記実施例(1) と
同様にしてフィルタカバー(3) が衣類との接触により相
対回転され、通気部(3b)の背面とフィルタシート(28)と
の間に埃等がスクレーパ(31)の相対回転方向の前方部に
集積される。そして、上記実施例1の場合と同様な作用
によって埃集積体(M) が外周側に移動されることとなる
が、環状桟(34)(34)が通気部(3b)の背面側には突出しな
いから、これら環状桟(34)(34)は埃集積体(M) の移動の
抵抗にはならない。従って、スクレーパ(31)(31)の回転
方向の前方に集積される埃集積体(M) が上記実施例1よ
りも円滑に外周側に移動されることとなる。また、前記
埃集積体(M) の量が増えたとしても、これが回転ドラム
(1) 内に逆流する(戻る)のを前記閉塞片部(311) によ
って阻止する。
【0029】[その他]また、この実施例では、回転ド
ラム(1) の回転方向等との関係でフィルタカバー(3) の
回転ドラム(1) に対する相対回転方向は、図5の時計方
向となっているが、この一方への相対回転を確実にする
には、駆動突起(39)として、図12に示すような山形突
起(5) をフィルタカバー(3) の表面外周部に形成すれば
良い。この山形突起(5) は、フィルタカバー(3) の相対
回転方向の面が傾斜面(51)で、他方の面が垂直面(52)と
なっている。従って、この場合には、回転ドラム(1) 内
の衣類とフィルタカバー(3) とが相対移動する時、図5
において衣類が時計方向に移動する時には、これによっ
てフィルタカバー(3) が時計方向に回転駆動され易く、
逆方向に移動する時には回転力が殆ど付与されないこと
となる。従って、フィルタカバー(3) の回転ドラム(1)
及びフィルタ(2) に対する一方への相対回転が一層確実
になる。なお、前記相対回転の方向を回転ドラム(1) の
回転方向に対して逆方向に設定してもよく、駆動突起(3
9)は副数個(例えば3個又は4個)としてもよい。
【0030】なお、上記実施例では、フィルタカバー
(3) はフィルタ(2) に対して主として一方に相対回転す
る構成であるが、両方向に相対回転する構成のものにも
本発明を実施出来る。この場合、無開口部(3a)をスクレ
ーパ(31)の両側に回転割合に対応して形成すれば良い。
【0031】上記実施例1においては、フィルタカバー
(3) は回転ドラム(1) に対して一方に相対回転するが、
この方向への相対回転量と逆方向への相対回転量の比
は、9:1となっている。そこで、無開口部(3a)の10
%を逆転対応部(3a1) としてスクレーパ(31)の相対回転
方向の後方に設けている。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の要部断面図
【図2】その正面図
【図3】要部拡大断面図
【図4】本発明の実施例の要部断面図
【図5】その正面図
【図6】フィルタカバー(3) の背面図
【図7】埃集積体(M) が移動される過程を示す説明図
【図8】フィルタカバー(3) とフィルタ(2) 及び補助フ
ィルタ(7) の要部詳細図
【図9】その背面図
【図10】実施例2のフィルタカバー(3) の正面図
【図11】その要部のX−X断面図
【図12】駆動突起(39)の他の例の説明図
【符号の説明】
(1) ・・・回転ドラム (2) ・・・フィルタ (3) ・・・フィルタカバー (31)・・・スクレーパ (33)・・・湾曲桟 (36)・・・外壁 (361) ・・係合舌片 (4) ・・・係合筒部 (26)・・・筒軸部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ドラム(1) から排気出口への通気経
    路に設け且前記回転ドラム(1) と一体回転するフィルタ
    (2) と、 このフィルタ(2) を回転ドラム(1) の内側から被覆し且
    前記フィルタ(2) との対面部に多数の開口からなる通気
    部を具備させたカバーであって、前記回転ドラム(1) に
    相対回転自在に設けられたフィルタカバー(3) と、 このフィルタカバー(3) に突設されて前記フィルタ(2)
    に略摺接するスクレーパ(31)とからなり、 乾燥運転時における前記フィルタカバー(3) とフィルタ
    (2) との相対回転により前記フィルタ(2) に捕集された
    埃や糸くずを前記スクレーパ(31)によってこれの回転方
    向前方に集めるようにした衣類乾燥機のフィルタ装置に
    おいて、 フィルタカバー(3) のフィルタ(2) との対面部には、ス
    クレーパ(31)の配置部からフィルタカバー(3) のフィル
    タ(2) に対する相対回転方向前方の一定範囲までに設け
    られた無開口部(3a)と、これの両端をつなぐように、多
    数の開口(30)(30)を帯状で且円弧状に配列した通気部(3
    b)とを具備する構成とした衣類乾燥機のフィルタ装置。
  2. 【請求項2】 フィルタカバー(3) 及びフィルタ(2) を
    同心円板状として回転ドラム(1) の後壁の中央部に配置
    すると共に、前記フィルタ(2) の通気部(2a)をこのフィ
    ルタ(2) に対して同心環状に構成し、 前記環状の通気部(2a)の内外に連設される環状枠部が全
    周に亙ってフィルタカバー(3) に回動自在に接触する構
    成とし、 フィルタカバー(3) の円弧状の通気部(3b)が前記通気部
    (2a)と略同一の円周上に配置される構成とした請求項1
    に記載の衣類乾燥機のフィルタ装置。
  3. 【請求項3】 スクレーパ(31)は、フィルタ(2) に対す
    るフィルタカバー(3) の相対回転方向において内周側が
    前方となり且外周側が後方となるように傾斜するものと
    し、 これと同方向に傾斜する複数の湾曲桟(33)(33)をフィル
    タカバー(3) の無開口部(3a)及び通気部(3b)からフィル
    タ(2) 側に突出させた請求項1または2に記載の衣類乾
    燥機のフィルタ装置。
  4. 【請求項4】 スクレーパ(3) 及び湾曲桟(33)(33)が同
    方向に延びる同様な渦巻き状とした請求項3に記載の衣
    類乾燥機のフィルタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009061057A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Panasonic Corp ドラム式洗濯乾燥機
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