JPH08280796A - 血液透析器 - Google Patents
血液透析器Info
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- JPH08280796A JPH08280796A JP11663795A JP11663795A JPH08280796A JP H08280796 A JPH08280796 A JP H08280796A JP 11663795 A JP11663795 A JP 11663795A JP 11663795 A JP11663795 A JP 11663795A JP H08280796 A JPH08280796 A JP H08280796A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ダイアライザー内の中空糸間の透析液の流れ
を均一にした血液透析器の提供。 【構成】 このリング状の中空糸支持部16は、その円
筒ハウジング本体10aの両端からそのままの状態でそれ
ぞれに伸長するものである。つぎに、透析液流通細孔17
aがある。この透析液流通細孔17aは、上記の中空糸支
持部16のそれぞれの先端に透析液ガイドリング17に
よりリング状の位置に設けられたものである。そして、
その別な発明の実施例として、中空糸巻き付け糸40が
ある。この中空糸巻き付け糸40は、上記の血液透析器
の中空糸30の束を巻き付けて保持すると同時に、その
円筒ハウジング本体10aとこの中空糸30の束とが密着
しないようにその間に多少の隙間40aを設ける。 【効果】 ダイアライザー内の透析液の流れを均一にで
き、血液凝固も減少すると共に、血液ポート部の血液充
填量も少なくなった。
を均一にした血液透析器の提供。 【構成】 このリング状の中空糸支持部16は、その円
筒ハウジング本体10aの両端からそのままの状態でそれ
ぞれに伸長するものである。つぎに、透析液流通細孔17
aがある。この透析液流通細孔17aは、上記の中空糸支
持部16のそれぞれの先端に透析液ガイドリング17に
よりリング状の位置に設けられたものである。そして、
その別な発明の実施例として、中空糸巻き付け糸40が
ある。この中空糸巻き付け糸40は、上記の血液透析器
の中空糸30の束を巻き付けて保持すると同時に、その
円筒ハウジング本体10aとこの中空糸30の束とが密着
しないようにその間に多少の隙間40aを設ける。 【効果】 ダイアライザー内の透析液の流れを均一にで
き、血液凝固も減少すると共に、血液ポート部の血液充
填量も少なくなった。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広くは医療機器に関す
るものであり、特に中空糸型のダイアライザーに関する
ものである。就中、ダイアライザー内を流れる透析液の
流し方に関するものである。
るものであり、特に中空糸型のダイアライザーに関する
ものである。就中、ダイアライザー内を流れる透析液の
流し方に関するものである。
【0002】
【従来の技術】腎不全患者の老廃物を人工的に除去する
ための人工透析療法において用いられる中空糸型ダイア
ライザー(血液透析器)は、図1のごとく円筒型のハウ
ジング(容器)10に、血液および透析液の入口ポート
11と出口ポート12をそれぞれ設けてある。そして、
血液ポート13と透析液ポート11,12は、ポッティ
ング材20で遮断されている。それで、血液は容器10
内に束状に収納された中空糸膜30(約1万本)の中を
流れ、透析液はその中空糸膜30の外側を流れる構造と
なっている。こうして、血液中の老廃物は、血液と透析
液間の濃度勾配により血液側から透析液側へ中空糸膜を
透過して移行するようになっている。
ための人工透析療法において用いられる中空糸型ダイア
ライザー(血液透析器)は、図1のごとく円筒型のハウ
ジング(容器)10に、血液および透析液の入口ポート
11と出口ポート12をそれぞれ設けてある。そして、
血液ポート13と透析液ポート11,12は、ポッティ
ング材20で遮断されている。それで、血液は容器10
内に束状に収納された中空糸膜30(約1万本)の中を
流れ、透析液はその中空糸膜30の外側を流れる構造と
なっている。こうして、血液中の老廃物は、血液と透析
液間の濃度勾配により血液側から透析液側へ中空糸膜を
透過して移行するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ダイアライザーの物質
除去能力を最大限に発揮させるには、各中空糸内を血液
が、そしてその外側を透析液が各々均一に流れる必要が
ある。
除去能力を最大限に発揮させるには、各中空糸内を血液
が、そしてその外側を透析液が各々均一に流れる必要が
ある。
【0004】一般に中空糸の束は、透析液ポート部で
は、周囲に支持物がないため広がりやすく、ポッティン
グ材で束をまとめて固定する場合も束が大きくなりがち
であった。このため血液ポートの面積は大きくなり、さ
らに束の広がりに対応し得るように、束の周囲のリング
状のポッティング材だけの余白部分も大きくせざるを得
なかった。血液はこの束の周囲のリング状余白部分で淀
みやすく血液凝固の原因となる問題があった。
は、周囲に支持物がないため広がりやすく、ポッティン
グ材で束をまとめて固定する場合も束が大きくなりがち
であった。このため血液ポートの面積は大きくなり、さ
らに束の広がりに対応し得るように、束の周囲のリング
状のポッティング材だけの余白部分も大きくせざるを得
なかった。血液はこの束の周囲のリング状余白部分で淀
みやすく血液凝固の原因となる問題があった。
【0005】つぎに、中空糸型ダイアライザーの透析液
入口ポート11および出口ポート12は図1に示すごと
く、透析液ホースコネクター15よりダイアライザーへ
流入および流出する透析液の勢いにより中空糸30の束
が乱れ疎密なスペースが生じないように透析液の流出入
口に舌状の隔壁14を設け中空糸30の束を保護する構
造となっている。しかしながら、この舌状隔壁14で
は、透析液ポート11,12内での透析液の乱流が抑止
できない。それで、中空糸30の束に容易に疎密の隙間
が生じ、透析液はスペースの大きい疎の部分を多く流
れ、密の部分は逆に流れが少なくなってしまう。
入口ポート11および出口ポート12は図1に示すごと
く、透析液ホースコネクター15よりダイアライザーへ
流入および流出する透析液の勢いにより中空糸30の束
が乱れ疎密なスペースが生じないように透析液の流出入
口に舌状の隔壁14を設け中空糸30の束を保護する構
造となっている。しかしながら、この舌状隔壁14で
は、透析液ポート11,12内での透析液の乱流が抑止
できない。それで、中空糸30の束に容易に疎密の隙間
が生じ、透析液はスペースの大きい疎の部分を多く流
れ、密の部分は逆に流れが少なくなってしまう。
【0006】また、透析液は、中空糸30の束の外周部
より流入し、外周部より流出するために中空糸30の束
の中心部は透析液の流れが少なく、均一な流れを欠く結
果ダイアライザーの物質除去性能が低下する問題があっ
た。さらに、透析液は入口11より出口12へダイアラ
イザー内の最短流路を流れる。そのために、従来の構造
では、中空糸30の束のポッティング部20に近い両端
では透析液の流れは淀んでしまい、その部分では中空糸
膜30が有効に利用されないと言う問題があった。
より流入し、外周部より流出するために中空糸30の束
の中心部は透析液の流れが少なく、均一な流れを欠く結
果ダイアライザーの物質除去性能が低下する問題があっ
た。さらに、透析液は入口11より出口12へダイアラ
イザー内の最短流路を流れる。そのために、従来の構造
では、中空糸30の束のポッティング部20に近い両端
では透析液の流れは淀んでしまい、その部分では中空糸
膜30が有効に利用されないと言う問題があった。
【0007】さらには、中空糸30の束の外周部のもの
は、ハウジング本体10の内壁に直接接触するゆえに、
その部分の透析液の流れが阻まれる。また、この中空糸
30の束は取り扱いにくく、各糸が非常に細いのでその
ハウジング本体10に挿入時に切れてしまうことがあ
る。
は、ハウジング本体10の内壁に直接接触するゆえに、
その部分の透析液の流れが阻まれる。また、この中空糸
30の束は取り扱いにくく、各糸が非常に細いのでその
ハウジング本体10に挿入時に切れてしまうことがあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる血液透析
器は、以上の技術的な問題点に鑑みて、透析液の流入と
流出ポート部の構造を透析液が流体力学的に極力均一に
ダイアライザー内を流れるようになしたものである。具
体的には、中空糸の束が透析液ポート内で広がらないよ
うリング状の支持体を用いて束を支持したものである。
しかも、この支持体により、透析液が中空糸の束の最両
端部より束の周囲からその中心に向かって均一に流入
し、出口では束より均一に周囲に流出することを可能に
する構造となったものである。さらに、その別の発明に
おいては、その中空糸の束を束ねるべく、その外周から
巻き付けた糸を設けたものとした。
器は、以上の技術的な問題点に鑑みて、透析液の流入と
流出ポート部の構造を透析液が流体力学的に極力均一に
ダイアライザー内を流れるようになしたものである。具
体的には、中空糸の束が透析液ポート内で広がらないよ
うリング状の支持体を用いて束を支持したものである。
しかも、この支持体により、透析液が中空糸の束の最両
端部より束の周囲からその中心に向かって均一に流入
し、出口では束より均一に周囲に流出することを可能に
する構造となったものである。さらに、その別の発明に
おいては、その中空糸の束を束ねるべく、その外周から
巻き付けた糸を設けたものとした。
【0009】本発明にかかる血液透析器の具体的な構成
を以下に詳細に記載する。最初に、本発明の請求項1に
記載した発明の構成を説明する。まず、中空糸型血液透
析器において、リング状の中空糸支持部がある。このリ
ング状の中空糸支持部は、その円筒ハウジング本体の両
端からそのままの状態でそれぞれに伸長するものであ
る。つぎに、透析液流通細孔がある。この透析液流通細
孔は、上記の中空糸支持部のそれぞれの先端に透析液ガ
イドリングによりリング状の位置に設けられたものであ
る。最後に、中空糸巻き付け糸がある。この中空糸巻き
付け糸は、上記の血液透析器の中空糸の束を巻き付け保
持すると同時に、その円筒ハウジング本体とこの中空糸
の束が密着しないように設けるものである。
を以下に詳細に記載する。最初に、本発明の請求項1に
記載した発明の構成を説明する。まず、中空糸型血液透
析器において、リング状の中空糸支持部がある。このリ
ング状の中空糸支持部は、その円筒ハウジング本体の両
端からそのままの状態でそれぞれに伸長するものであ
る。つぎに、透析液流通細孔がある。この透析液流通細
孔は、上記の中空糸支持部のそれぞれの先端に透析液ガ
イドリングによりリング状の位置に設けられたものであ
る。最後に、中空糸巻き付け糸がある。この中空糸巻き
付け糸は、上記の血液透析器の中空糸の束を巻き付け保
持すると同時に、その円筒ハウジング本体とこの中空糸
の束が密着しないように設けるものである。
【0010】つぎに、本発明にかかる血液透析器の請求
項2に記載した発明の構成を説明する。まず、中空糸型
血液透析器において、リング状の中空糸支持部がある。
このリング状の中空糸支持部は、その円筒ハウジング本
体の両端からそのままの状態でそれぞれに伸長するもの
である。つぎに、透析液流通細孔がある。この透析液流
通細孔は、上記の中空糸支持部のそれぞれの先端に透析
液ガイドリングによりリング状の位置に設けられたもの
である。
項2に記載した発明の構成を説明する。まず、中空糸型
血液透析器において、リング状の中空糸支持部がある。
このリング状の中空糸支持部は、その円筒ハウジング本
体の両端からそのままの状態でそれぞれに伸長するもの
である。つぎに、透析液流通細孔がある。この透析液流
通細孔は、上記の中空糸支持部のそれぞれの先端に透析
液ガイドリングによりリング状の位置に設けられたもの
である。
【0011】最後に、本発明にかかる血液透析器の請求
項3に記載した発明の構成を説明する。この発明は、中
空糸型血液透析器において、中空糸巻き付け糸がある。
この中空糸巻き付け糸は、上記の血液透析器の中空糸の
束を巻き付け保持すると同時に、その血液透析器の円筒
ハウジング本体とこの中空糸の束が密着しないように設
けるものである。
項3に記載した発明の構成を説明する。この発明は、中
空糸型血液透析器において、中空糸巻き付け糸がある。
この中空糸巻き付け糸は、上記の血液透析器の中空糸の
束を巻き付け保持すると同時に、その血液透析器の円筒
ハウジング本体とこの中空糸の束が密着しないように設
けるものである。
【0012】
【作用】本発明にかかる血液透析器は、以上のごとき構
成に為したゆえに以下のごとき作用が生じた。最初に、
本発明の請求項1に記載した発明の作用を説明する。ま
ず、中空糸型血液透析器において、リング状の中空糸支
持部がその円筒ハウジング本体の両端からそのままの状
態でそれぞれに伸長するゆえに、中空糸は全体的に均一
に配置され、透析液を均一的に流す。つぎに、透析液流
通細孔が、上記の中空糸支持部のそれぞれの先端に透析
液ガイドリングによりリング状の位置に設けられたゆえ
に、透析液は中空糸に均一に流入し流出する。最後に、
中空糸巻き付け糸が、上記の血液透析器の中空糸の束を
巻き付け保持する。と同時に、その円筒ハウジング本体
とこの中空糸の束が密着しないように設ける。
成に為したゆえに以下のごとき作用が生じた。最初に、
本発明の請求項1に記載した発明の作用を説明する。ま
ず、中空糸型血液透析器において、リング状の中空糸支
持部がその円筒ハウジング本体の両端からそのままの状
態でそれぞれに伸長するゆえに、中空糸は全体的に均一
に配置され、透析液を均一的に流す。つぎに、透析液流
通細孔が、上記の中空糸支持部のそれぞれの先端に透析
液ガイドリングによりリング状の位置に設けられたゆえ
に、透析液は中空糸に均一に流入し流出する。最後に、
中空糸巻き付け糸が、上記の血液透析器の中空糸の束を
巻き付け保持する。と同時に、その円筒ハウジング本体
とこの中空糸の束が密着しないように設ける。
【0013】つぎに、本発明にかかる血液透析器の請求
項2に記載した発明の作用を説明する。この発明は、中
空糸型血液透析器において、リング状の中空糸支持部が
その円筒ハウジング本体の両端からそのままの状態でそ
れぞれに伸長するゆえに、中空糸は全体的に均一に配置
され、透析液を均一的に流す。つぎに、透析液流通細孔
が、上記の中空糸支持部のそれぞれの先端に透析液ガイ
ドリングによりリング状の位置に設けられたゆえに、透
析液は中空糸に均一に流入し流出する。
項2に記載した発明の作用を説明する。この発明は、中
空糸型血液透析器において、リング状の中空糸支持部が
その円筒ハウジング本体の両端からそのままの状態でそ
れぞれに伸長するゆえに、中空糸は全体的に均一に配置
され、透析液を均一的に流す。つぎに、透析液流通細孔
が、上記の中空糸支持部のそれぞれの先端に透析液ガイ
ドリングによりリング状の位置に設けられたゆえに、透
析液は中空糸に均一に流入し流出する。
【0014】最後に、本発明にかかる血液透析器の請求
項3に記載した発明の作用を説明する。この発明は、中
空糸型血液透析器において、中空糸巻き付け糸が上記の
血液透析器の中空糸の束を巻き付け保持する。と同時
に、その円筒ハウジング本体とこの中空糸の束が密着し
ないように設ける。
項3に記載した発明の作用を説明する。この発明は、中
空糸型血液透析器において、中空糸巻き付け糸が上記の
血液透析器の中空糸の束を巻き付け保持する。と同時
に、その円筒ハウジング本体とこの中空糸の束が密着し
ないように設ける。
【0015】
【実施例】以下に、本発明にかかる血液透析器をその一
実施例を用いて添付の図面と共に詳細に述べる。まず、
図2に示すごとく透析液ガイドリング17を固定するた
めに、ダイアライザーの円筒ハウジング本体10aを透析
液ポート11,12内へそのままの状態で突出させ、リ
ング状の中空糸支持部16とする。つぎに、このリング
状の中空糸支持部16に図3および図4に示すごときリ
ブ17a付透析液ガイドリング17をかぶせる。そして、
この透析液ガイドリング17のポッティング材20側の
端はポッティング材20で密閉する。なお、図2と5,
6,7および9においては、その下部はその上部と対称
ゆえに、その下部はを省略した。したがって、これらの
実施例においては、それらの透析液ポート12は、図1
を参照する。
実施例を用いて添付の図面と共に詳細に述べる。まず、
図2に示すごとく透析液ガイドリング17を固定するた
めに、ダイアライザーの円筒ハウジング本体10aを透析
液ポート11,12内へそのままの状態で突出させ、リ
ング状の中空糸支持部16とする。つぎに、このリング
状の中空糸支持部16に図3および図4に示すごときリ
ブ17a付透析液ガイドリング17をかぶせる。そして、
この透析液ガイドリング17のポッティング材20側の
端はポッティング材20で密閉する。なお、図2と5,
6,7および9においては、その下部はその上部と対称
ゆえに、その下部はを省略した。したがって、これらの
実施例においては、それらの透析液ポート12は、図1
を参照する。
【0016】透析液ガイドリング17の内壁とリング状
の中空糸支持部16との間に透析液ガイドリング17に
設けたリブ17aにより、透析液が流れる隙間(透析液流
通細孔)17bを構成する。リブ17aの数は複数、特に3
個以上の適当数とし、その数および隙間の大きさにより
透析液の流れを規制して、均一な流れを得ることを可能
にしたものである。以上の構造により、ダイアライザー
へ流入する透析液は、透析液ガイドリング17と中空糸
支持部16とにより構成された隙間をポッティング材2
0方向へ流れ、中空糸30の束に周囲より均一に流入
し、束に疎密を生じさせることなくダイアライザー内に
流入し、出口側でも同様なパターンで流出する。
の中空糸支持部16との間に透析液ガイドリング17に
設けたリブ17aにより、透析液が流れる隙間(透析液流
通細孔)17bを構成する。リブ17aの数は複数、特に3
個以上の適当数とし、その数および隙間の大きさにより
透析液の流れを規制して、均一な流れを得ることを可能
にしたものである。以上の構造により、ダイアライザー
へ流入する透析液は、透析液ガイドリング17と中空糸
支持部16とにより構成された隙間をポッティング材2
0方向へ流れ、中空糸30の束に周囲より均一に流入
し、束に疎密を生じさせることなくダイアライザー内に
流入し、出口側でも同様なパターンで流出する。
【0017】つぎに、透析液ガイドリング17は、図5
と6および図7と8に示すごとく、適当な面積と形状の
開口部(多数の円孔17cとか複数のスリット17d)を持
った有孔リングとなしてもよい。この場合は、中空糸支
持部16と有孔リングとの隙間17bは不要であり、有孔
リングは中空糸支持部16に密着して固定する。そし
て、ポッティング材20側は、リブ17a付の透析液ガイ
ドリング17と同様に、ポッティング材20で密閉す
る。こうして、透析液は、透析液ガイドリング17に設
けた開口部(孔)17c,17dより中空糸30の束へ流入
し、そして流出するものである。
と6および図7と8に示すごとく、適当な面積と形状の
開口部(多数の円孔17cとか複数のスリット17d)を持
った有孔リングとなしてもよい。この場合は、中空糸支
持部16と有孔リングとの隙間17bは不要であり、有孔
リングは中空糸支持部16に密着して固定する。そし
て、ポッティング材20側は、リブ17a付の透析液ガイ
ドリング17と同様に、ポッティング材20で密閉す
る。こうして、透析液は、透析液ガイドリング17に設
けた開口部(孔)17c,17dより中空糸30の束へ流入
し、そして流出するものである。
【0018】図2において、中空糸30の束は、透析液
ガイドリング17でまとめられ透析液ポート11,12
で広がることなくポッティングされ、血液ポート部13
の面積と中空糸30の束の周囲のリング状の余白部分の
面積は大幅に少なくなった。こうして、透析液は、透析
液ホースコネクター部15より透析液ポート11へ入
り、リブ17a付の透析液ガイドリング17と中空糸支持
部16との間の隙間17bを通る。そして、その隙間17b
で流れが規制されて均一になり中空糸の束の終端より中
空糸の束に均一に流入し、ダイアライザー内を流れる。
一方、出口側では流入口12と逆に透析液ガイドリング
17と中空糸支持部16の隙間17bより流れが規制され
る結果、均一な流れとなって中空糸の束の終端まで流れ
て、流出口12より流出する。最後に、中空糸巻き付け
糸40が、上記の血液透析器の中空糸30の束を巻き付
ける。
ガイドリング17でまとめられ透析液ポート11,12
で広がることなくポッティングされ、血液ポート部13
の面積と中空糸30の束の周囲のリング状の余白部分の
面積は大幅に少なくなった。こうして、透析液は、透析
液ホースコネクター部15より透析液ポート11へ入
り、リブ17a付の透析液ガイドリング17と中空糸支持
部16との間の隙間17bを通る。そして、その隙間17b
で流れが規制されて均一になり中空糸の束の終端より中
空糸の束に均一に流入し、ダイアライザー内を流れる。
一方、出口側では流入口12と逆に透析液ガイドリング
17と中空糸支持部16の隙間17bより流れが規制され
る結果、均一な流れとなって中空糸の束の終端まで流れ
て、流出口12より流出する。最後に、中空糸巻き付け
糸40が、上記の血液透析器の中空糸30の束を巻き付
ける。
【0019】以上をまとめると、まず、中空糸型血液透
析器において、リング状の中空糸支持部16がある。こ
のリング状の中空糸支持部16は、その円筒ハウジング
本体10aの両端からそのままの状態でそれぞれに伸長す
るものである。つぎに、透析液流通細孔17aがある。こ
の透析液流通細孔17aは、上記の中空糸支持部16のそ
れぞれの先端に透析液ガイドリング17によってリング
状の位置に設けられたものである。そして、その別な発
明の実施例として、中空糸巻き付け糸40がある。この
中空糸巻き付け糸40は、上記の血液透析器の中空糸3
0の束を巻き付け保持すると同時に、その円筒ハウジン
グ本体10aとこの中空糸30の束とが密着しないように
その間に多少の隙間40aを設ける。
析器において、リング状の中空糸支持部16がある。こ
のリング状の中空糸支持部16は、その円筒ハウジング
本体10aの両端からそのままの状態でそれぞれに伸長す
るものである。つぎに、透析液流通細孔17aがある。こ
の透析液流通細孔17aは、上記の中空糸支持部16のそ
れぞれの先端に透析液ガイドリング17によってリング
状の位置に設けられたものである。そして、その別な発
明の実施例として、中空糸巻き付け糸40がある。この
中空糸巻き付け糸40は、上記の血液透析器の中空糸3
0の束を巻き付け保持すると同時に、その円筒ハウジン
グ本体10aとこの中空糸30の束とが密着しないように
その間に多少の隙間40aを設ける。
【0020】
【発明の効果】本発明にかかる血液透析器は、以上のご
とくになしたゆえに以下のごとき多大な効果が生じた。
すなわち、ダイアライザー内の中空糸間の透析液の流れ
を均一にでき、透析液ポート部の透析膜も有効利用でき
るようになった。その結果、透析効率が大幅に向上し
た。透析液使用量を20から30%節約できた。また、
従来タイプより、ダイアライザーの性能のバラツキが少
なく、透析液流量を減少しても透析効果の低下が少ない
と言う長所が生じた。それゆえに、ランニングコストを
低減させるものとなった。。
とくになしたゆえに以下のごとき多大な効果が生じた。
すなわち、ダイアライザー内の中空糸間の透析液の流れ
を均一にでき、透析液ポート部の透析膜も有効利用でき
るようになった。その結果、透析効率が大幅に向上し
た。透析液使用量を20から30%節約できた。また、
従来タイプより、ダイアライザーの性能のバラツキが少
なく、透析液流量を減少しても透析効果の低下が少ない
と言う長所が生じた。それゆえに、ランニングコストを
低減させるものとなった。。
【0021】さらに、透析液ガイドリングにより、中空
糸型ダイアライザーの中空糸の束が血液出入口部で広が
ることなくポッティングされるものとなった。その結
果、血液ポート部のリング状余白スペースが少なくでき
た。それゆえに、ダイアライザー内での血液凝固が減少
すると共に、血液ポート部の血液充填量も少なくなるも
のとなった。
糸型ダイアライザーの中空糸の束が血液出入口部で広が
ることなくポッティングされるものとなった。その結
果、血液ポート部のリング状余白スペースが少なくでき
た。それゆえに、ダイアライザー内での血液凝固が減少
すると共に、血液ポート部の血液充填量も少なくなるも
のとなった。
【図1】従来の血液透析器の一実施例の側面断面図であ
る。
る。
【図2】本発明にかかる血液透析器の一実施例の上半部
の側面断面の端面図を示したものである。
の側面断面の端面図を示したものである。
【図3】図2のもののA−A’線断面図であって、中空
糸の束を省略したものである。
糸の束を省略したものである。
【図4】図3のもののB−B’線拡大断面の端面図を示
したものである。
したものである。
【図5】本発明にかかる血液透析器の他の実施例の上半
部の側面断面図を示したものである。
部の側面断面図を示したものである。
【図6】図5のものの中空糸支持部と透析液ガイドリン
グ付近の分解鳥かん図である。
グ付近の分解鳥かん図である。
【図7】本発明にかかる血液透析器のさらに別の実施例
の上半部の側面断面図である。
の上半部の側面断面図である。
【図8】図6のものの中空糸支持部と透析液ガイドリン
グ付近の分解鳥かん図を示したものである。
グ付近の分解鳥かん図を示したものである。
【図9】本発明にかかる血液透析器の他の実施例の上半
部の側面断面の端面図である。
部の側面断面の端面図である。
10 ハウジング本体 11,12 透析液ポート 13 血液ポート 16 中空糸支持部 17 透析液ガイドリング 17a リブ 17b 透析液流通細孔 17c 円孔 17d スリット 20 ポッティング材 30 中空糸 40 中空糸巻き付け糸
Claims (3)
- 【請求項1】中空糸型血液透析器において、その円筒ハ
ウジング本体の両端からそのままの状態でそれぞれに伸
長するリング状の中空糸支持部、該中空糸支持部のそれ
ぞれの先端に透析液ガイドリングによってリング状の位
置に設けられた透析液流通細孔、該血液透析器の中空糸
の束を巻き付け保持すると同時にその円筒ハウジング本
体とこの中空糸の束が密着しないように設ける中空糸巻
き付け糸、を有するものより構成されることを特徴とし
た血液透析器。 - 【請求項2】中空糸型血液透析器において、その円筒ハ
ウジング本体の両端からそのままの状態でそれぞれに伸
長するリング状の中空糸支持部、該中空糸支持部のそれ
ぞれの先端に透析液ガイドリングによってリング状の位
置に設けられた透析液流通細孔、を有するものより構成
されることを特徴とした血液透析器。 - 【請求項3】中空糸型血液透析器において、その中空糸
の束を巻き付け保持すると同時にその円筒ハウジング本
体とこの中空糸の束が密着しないように設ける中空糸巻
き付け糸を有するものより構成されることを特徴とした
血液透析器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11663795A JPH08280796A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 血液透析器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11663795A JPH08280796A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 血液透析器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08280796A true JPH08280796A (ja) | 1996-10-29 |
Family
ID=14692138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11663795A Pending JPH08280796A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 血液透析器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08280796A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1277510A3 (en) * | 2001-07-17 | 2003-12-17 | Fresenius USA, Inc. | Dialyzer |
US6802821B2 (en) | 2001-10-01 | 2004-10-12 | Fresenius Usa, Inc. | Dialyzer |
-
1995
- 1995-04-19 JP JP11663795A patent/JPH08280796A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1277510A3 (en) * | 2001-07-17 | 2003-12-17 | Fresenius USA, Inc. | Dialyzer |
US6802821B2 (en) | 2001-10-01 | 2004-10-12 | Fresenius Usa, Inc. | Dialyzer |
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