JP4328902B2 - オンライン型大量液置換型血液透析器 - Google Patents

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Description

本発明は、血液浄化療法において効率良く多量の溶質を除去し透析液汚染物質の流入の危険性を低下させるための、血液透析器に関する。
従来の標準的な中空糸型血液透析器の一例を図2に示す。中空糸束12dを筒状容器11d内に装填した構造で、中空糸束の両端は血液入口側充填材17dと血液出口側充填材18dとにより、中空糸周囲腔、すなわち隣接する各中空糸外周面の間の空間及び中空糸外周面と筒状容器内面の間の空間、を密閉されて筒状容器11d内面の長軸方向両端に固定されている。中空糸周囲腔を含む透析液流路と、中空糸内腔を含む血液流路とは、この充填材と中空糸膜とで隔てられて連絡はなく、透析膜としての中空糸膜を介して透析液と血液との間で溶質と水分の移動がなされるものである。
この型の血液透析器において、透析を受ける血液は血液入口部カバー19dに形成された血液入口13dから血液透析器へ供給され、中空糸束12dの両端にある中空糸内腔の二ケ所の開口部の一方から中空糸内腔へ進入して血液透析を受け、中空糸内腔の他方の開口部から血液出口部カバー20dに形成された血液出口15dへいたる。透析液は、筒状容器11dの側面の血液出口寄りに形成された透析液入口16dから血液透析器へ供給され、中空糸周囲腔において、中空糸膜を介して血液との間で水分および溶質の交換が行われ、筒状容器11dの側面の血液入口寄りに形成された透析液出口14dから血液透析器の外へ排出される。この時、高い透析効率を得るために通常は、血液の流れと透析液の流れとは、向流、すなわち、透析膜をはさんで逆向きとなっている。
図3の、通常の血液透析器内部の血液圧と透析液圧とで示したように、血液圧も透析液圧も入口側で高く、出口側で低い。また透析液の流れと血液の流れとの関係は向流であることから、血液入口側では血液の圧が透析液の圧より高くなり、血液出口側では透析液の圧が血液の圧より高くなる。したがって、血液透析時には透析膜を介した透析、すなわち拡散による溶質移動の他に、主に血液入口側付近で血液から透析液へ溶液、すなわち水分と溶質、が移動する血液濾過が、血液出口側付近では血液の膠質浸透圧も働き、透析液から血液への溶液補充が行われる。この時、血液からある溶質を充分に除去するためには、その溶質に対する中空糸膜の透過性が充分に高い事が必要である。
ベータ2ミクログロブリンなどの低分子量蛋白質を含む中分子量物質は、長期透析患者にとって有害である。血液透析に代表される血液浄化療法で現在使用されている透析膜において、これらの中分子量物質の多くが血液濾過により除去される。以上より、これらの物質の充分な除去には、中分子量物質に対する透過性の高い透析膜を備えた血液透析器を用いて、充分な血液濾過とそれに見合う溶液補充とが行われる必要がある。
このため、慢性腎不全患者に対する血液浄化療法において、より多くの中分子量物質の除去を目標として透析膜の改良がおこなわれ、高透過性膜を使用した血液透析器が開発されている。ポリスルホン系、ポリアクリルニトリル系、ポリメチルメタクリレート系、エチレンビニルアルコール系、セルロースアセテート系、セルロースジアセテート系、セルローストリアセテート系、あるいはポリエステル系の合成膜を透析膜素材として高透過性で分画分子量特性に優れた血液透析器が、現在製造使用されている。これらに使用されている膜は、ハイパーフォマンス膜、またはハイフラックス膜と呼ばれ、従来の均質で密な膜構造を有して低透過性で中分子量物質の除去性能が低い、剛直で丈夫な再生セルロース系の素材を使用した透析膜に代表される、ローフラックス膜とは区別される。
しかし一方で、透過性の高いハイパーフォマンス膜は透析液から血液へ溶液補充される時に汚染物質等の生体にとって好ましくない物質の流入、すなわち逆濾過をおこしやすくなる。この事は透析患者の様々な合併症の発症と深く関係するため、物質透過性の高い透析膜を使用した血液透析器による血液透析においては透析液の充分な清浄化を行う必要が有る。さらに、通常の血液透析器による血液浄化療法では多量の血液濾過を得られず、透析膜の改良だけでは中分子量物質の除去には限界がある。そこで、透析膜の改良以外に、血液浄化療法施行時の血液濾過量を増加させる目的で種々の工夫がなされている。
血液浄化療法施行時に多量の血液濾過を行い、透析前あるいは透析後の血液に直接溶液を補充する血液透析濾過法は確実な血液濾過と溶液補充が行えるが、通常の血液透析濾過法においては滅菌された高価な置換液が必要であり、一般的な普及の障害になっている。このため、より安価な透析液を置換液として用いる様々な工夫がなされ、透析液を直接置換液として用いるオンライン型血液透析濾過法や二つの血液透析器を直列に使用して透析膜を介した溶液補充を行う2連ダイアライザー血液透析濾過法(非特許文献1参照)が開発された。
また、血液透析器の中空糸内径の狭小化や中空糸有効長の延長、中空糸充填率の増加等の工夫により、血液透析器内部での血液と透析液との透析膜間圧力差を増加させて、血液透析器の内部濾過を意図的に増加させた内部濾過促進型血液透析器が開発された(非特許文献2参照)。基本的構造は標準的な中空糸型血液透析器の構造と同じで、図2に示された通りである。図3に通常の血液透析器と内部濾過促進型血液透析器とにおける透析器内部の血液濾過量と溶液補充量との比較を模式的に示した。
「臨床透析」vol.18no.4 2002 35〜43 「臨床透析」vol.18no.4 2002 19〜34
しかしながら安価な透析液を置換液とし、血液濾過量を増加させて中分子量物質の除去量を増やすための、様々な従来技術においては、透析液の汚染対策にともなう管理上の手間やコスト、透析液汚染時に汚染物質が多量に血液に流入する危険性、さらに血液浄化療法施行時の管理上の手間や経済性の面での問題があり、普及の障害になっている。
透析液を直接置換液として用いるオンライン型血液透析濾過法においては、透析液の汚染による血液への汚染物質の流入が、透析中および透析後の血圧低下や発熱、さらに長期透析患者のアミロイドーシスの原因となるために、透析液の充分な清浄化が必要となりコストがかかるだけでなく、万一の透析液汚染の際には高濃度の汚染物質を含んだ透析液が置換液として直接血液に流入する危険性を伴う。また、血液濾過量と溶液補充量とのバランスを適切に調節するための特別な装置や操作を必要とする。
また、2連ダイアライザー血液透析濾過法は、物質透過性の低い透析膜を介して溶液補充を行えるが、一度の血液浄化療法施行時に二つの血液透析器を使用するために、コストの問題が大きく、汎用される血液透析監視制御装置での施行は不可能で、一般には普及していない。
また、血液透析器内部で多量の血液濾過と溶液補充を行う内部濾過促進型血液透析器による血液浄化療法は、通常の血液透析監視制御装置で行いえるが、中分子量物質を効率的に除去するためには、高透過性の透析膜の使用が必要であり、透析液中に菌塊やエンドトキシンなどの汚染物質が存在すれば、これらは高透過性膜を介して血液中に容易に流入することとなる。したがって、内部濾過促進型血液透析器も、透析液の充分な清浄化が必要となりコストがかかるだけでなく、万一の透析液汚染の際には高濃度の汚染物質を含んだ透析液が、高透過性の透析膜を介して置換液として血液に流入する危険性を伴う。
そこでこの発明は、一つの膜型血液透析器を汎用型の血液透析監視制御装置で制御し、置換液として安価な透析液を使用して行われる、大量液置換型血液透析療法で使用される血液透析器において、血液透析器の特徴的構造により、効率的に、多量の溶質の除去を行いながら透析液の汚染物質の血液への流入の危険性を軽減することができる血液透析器を提供することを課題とする。
請求項1に記載された血液透析器は、血液入口と血液出口と透析液入口と透析液出口とを形成された容器構造の内腔に、透析膜とこの透析膜を容器構造内面に固定する充填材とを備え、前記充填材と隔膜としての前記透析膜とで前記容器構造の内腔が二つの隔室に区分され、これら二つの隔室のうちの第1の隔室が前記血液入口および前記血液出口に連絡し、第1の隔室とは異なる第2の隔室が前記透析液入口および前記透析液出口に連絡し、第1の隔室を流れる血液と第2の隔室を流れる透析液との間で前記透析膜を介して血液透析を行う、膜型血液透析器であって、さらに次のように構成されている。
まず、透析膜が、相対的に物質透過性の高い第1の透析膜でできている、血液透析器の第1部分と、この第1部分とは異なる血液透析器の部分であって、透析膜が第1の透析膜と比べて相対的に物質透過性の低い第2の透析膜でできている、血液透析器の第2部分と、を有している。
そして第1部分の第1の隔室と第2部分の第1の隔室とが、第1の隔室に連絡した前期血 液入口の断面積より小さな断面積を有する血液連絡路により連絡して血液流路を形成し、この連絡した血液流路を流れる血流に関して、第1部分と第2部分とが直列に配置されている。また、第1部分の第2の隔室と第2部分の第2の隔室とが連絡している。
そして、第1の隔室に連絡した前記血液入口が第1部分の容器構造に形成され、第1の隔室に連絡した前記血液出口と第2の隔室に連絡した前記透析液入口とが、第2部分の容器構造に形成されている。さらに、透析液入口から第2の隔室へ入って流れる透析液の流れの向きが、第1の隔室を流れる血液の流れの向きに対して、向流となる位置に前記透析液出口が形成されている。請求項1に記載された血液透析器の発明は以上の様に構成されている。
請求項2に記載された血液透析器は、請求項1記載の血液透析器であって、透析液出口が、血液透析器の第1部分の容器構造に形成されている血液透析器である。
請求項3に記載された血液透析器は、請求項1記載の血液透析器であって、透析液出口が、血液透析器の第2部分の容器構造に形成されている血液透析器である。
請求項4に記載された血液透析器は、両側の開口部の中心点を結ぶ軸を長軸とした第1の筒状容器の内側に第1の中空糸束を装填した構造をなす第1部分と、第1部分とは異なる部分で、両側の開口部の中心点を結ぶ軸を長軸とした第2の筒状容器の内側に第2の中空糸束を装填した構造をなす第2部分とを有し、第1の筒状容器と第2の筒状容器とが固定された構造をなす血液透析器であって、さらに次のように構成されている。
まず、第1の中空糸束は、二ヶ所の第1部分充填材により中空糸束両端の中空糸周囲腔を密閉されつつ、かつ個々の中空糸の全長にわたり中空糸内腔を開存させた状態で、この中空糸束の両端において、この二ヶ所の第1部分充填材により第1の筒状容器の長軸方向両側の内面に固定されている。そして、第1部分には、第1の中空糸束の長軸方向両端にある二ケ所の中空糸内腔開口部のうちの一方の開口部に連絡した血液入口と、もう一方の開口部に連絡した第1の血液連絡口と、第1の中空糸束の中空糸周囲腔に連絡して第1の筒状容器に形成された透析液出口と、第1の中空糸束の中空糸周囲腔に連絡して透析液出口とは別の位置で第1の筒状容器に形成された第1の中空糸周囲腔連絡口と、が形成されている。
また、第2の中空糸束は、二ヶ所の第2部分充填材により中空糸束両端の中空糸周囲腔を密閉されつつ、かつ個々の中空糸の全長にわたり中空糸内腔を開存させた状態で、この中空糸束の両端において、この二ヶ所の第2部分充填材により第2の筒状容器の長軸方向両側の内面に固定されている。そして、第2部分には、第2の中空糸束の長軸方向両端にある二ケ所の中空糸内腔開口部のうちの一方の開口部に連絡した血液出口と、もう一方の開口部に連絡した第2の血液連絡口と、第2の中空糸束の中空糸周囲腔に連絡して第2の筒状容器に形成された透析液入口と、第2の中空糸束の中空糸周囲腔に連絡して透析液入口とは別の位置で第2の筒状容器に形成された第2の中空糸周囲腔連絡口と、が形成されている。
さらに、第1の中空糸束の中空糸が相対的に物質透過性が高い第1の透析膜でできていて、第2の中空糸束の中空糸が第1の透析膜よりも相対的に物質透過性が低い第2の透析膜でできている。そして、第1の血液連絡口と第2の血液連絡口とが、第1部分に形成され た前期血液入口の断面積より小さな断面積を有する血液連絡路により連絡しており、第1の中空糸周囲腔連絡口と第2の中空糸周囲腔連絡口とが連絡している。請求項4に記載された血液透析器の発明は以上の様に構成されている。
請求項5に記載された血液透析器は、両側の開口部の中心点を結ぶ軸を長軸とした第1の筒状容器の内側に第1の中空糸束を装填した構造をなす第1部分と、第1部分とは異なる部分であって、両側の開口部の中心点を結ぶ軸を長軸とした第2の筒状容器の内側に第2の中空糸束を装填した構造をなす第2部分とを有し、第1の筒状容器と第2の筒状容器とが固定された構造をなす血液透析器であって、さらに次のように構成されている。
まず、第1の中空糸束は、二ヶ所の第1部分充填材により中空糸束両端の中空糸周囲腔を密閉されつつ、かつ個々の中空糸の全長にわたり中空糸内腔を開存させた状態で、この中空糸束の両端において、この二ヶ所の第1部分充填材により第1の筒状容器の長軸方向両側の内面に固定されている。そして、第1部分には、第1の中空糸束の長軸方向両端にある二ケ所の中空糸内腔開口部のうちの一方の開口部に連絡した血液入口と、もう一方の開口部に連絡した第1の血液連絡口と、第1の中空糸束の中空糸周囲腔に連絡して第1の筒状容器に形成された第1の中空糸周囲腔連絡口と、が形成されている。
また、第2の中空糸束は、二ヶ所の第2部分充填材により中空糸束両端の中空糸周囲腔を密閉されつつ、かつ個々の中空糸の全長にわたり中空糸内腔を開存させた状態で、この中空糸束の両端において、この二ヶ所の第2部分充填材により第2の筒状容器の長軸方向両側の内面に固定されている。そして、第2部分には、第2の中空糸束の長軸方向両端にある二ケ所の中空糸内腔開口部のうちの一方の開口部に連絡した血液出口と、もう一方の開口部に連絡した第2の血液連絡口と、第2の中空糸束の中空糸周囲腔に連絡して第2の筒状容器に形成された透析液入口と、第2の中空糸束の中空糸周囲腔に連絡して透析液入口とは別の位置で第2の筒状容器に形成された第2の中空糸周囲腔連絡口と、が形成されている。
さらに、第1の中空糸束の中空糸が相対的に物質透過性が高い第1の透析膜でできていて、第2の中空糸束の中空糸が第1の透析膜よりも相対的に物質透過性が低い第2の透析膜でできている。また、第1の血液連絡口と第2の血液連絡口とが、第1部分に形成された 前期血液入口の断面積より小さな断面積を有する血液連絡路により連絡しており、第1の中空糸周囲腔連絡口と第2の中空糸周囲腔連絡口とが連絡して、中空糸周囲腔連絡路を形成している。そして、透析液出口が、前記中空糸周囲腔連絡路から分岐して形成された透析液出口であるか、または、透析液出口が、第2部分の透析液入口と第2の中空糸周囲腔連絡口とは別の位置で、第2の中空糸束の中空糸周囲腔に連絡して第2の筒状容器に形成された透析液出口であるか、のいずれかの透析液出口となっている。請求項5に記載された血液透析器の発明は以上の様に構成されている。
請求項6に記載された血液透析器は請求項4または請求項5に記載の血液透析器であって、第1の血液連絡口と第2の血液連絡口とが連絡して形成された血液連絡路を流れる血液を採取するための血液採取孔が、この血液連絡路から形成され血液透析器の外表面に開口した血液透析器である。
請求項1に記載された血液透析器の発明を血液浄化療法に使用することにより、次のような効果が得られる。
血液は血液入口から本血液透析器へ供給され、容器構造内の第1の隔室に至り、隔膜としての透析膜を介して、透析と血液濾過、溶液補充を受け、血液出口から血液透析器を出る。また、透析液は透析液入口から第2の隔室に供給され、血液の流れと向流に流れて血液浄化に使用され透析液出口から排出される。血液浄化療法の施行にあたり、この他には血液や透析液の関与を必要としない。本血液透析器使用時の血液および透析液の流れは、従来の汎用型の膜型血液透析器におけるものと同様である。従って、本血液透析器は汎用されている血液透析監視制御装置により制御することが可能となっている。
また、本血液透析器においては従来の膜型血液透析器と同様に、透析膜を介した拡散による溶質移動の他に、主として血液入口側の透析膜を介した血液濾過と、血液出口側の透析膜を介した血液への溶液補充とが行われる。この時、本血液透析器の特徴的構造により増 幅した透析膜間圧力差によって、血液入口のある第1部分の物質透過性の高い第1の透析膜を介して多量の血液濾過が行われ、血液出口のある第2部分の物質透過性の低い第2の透析膜を介して血液濾過量に見合った溶液補充が行われる。これにより、物質透過性の高い透析膜を介して充分な溶質の除去を行いながら、物質透過性の低い透析膜を介して安全に溶液補充ができる。
さらに本血液透析器を使用して血液浄化療法を行う時には、血液透析器内部で血液濾過と溶液補充とが行われるため、汎用型の血液透析器と同じく限外濾過量の設定により血液濾過量と溶液補充量とが決定される。このため、血液濾過量と溶液補充量とを決定するのに、従来の汎用型の膜型血液透析器の使用と同じく、特別な装置や操作を必要としない。
上述のごとく請求項1に記載された本血液透析器の発明は、一つの膜型血液透析器を汎用型の血液透析監視制御装置で制御し、置換液として安価な透析液を使用して行われる、大量液置換型血液透析療法で使用される血液透析器において、血液透析器の特徴的構造により、効率的に、多量の溶質の除去を行いながら透析液の汚染物質の血液への流入の危険性を軽減することができる血液透析器を提供する課題を解決した。
請求項2に記載された血液透析器の発明を血液浄化療法に使用することにより、次のような効果が得られる。
請求項2に記載された血液透析器の発明は、請求項1記載の血液透析器であるので、請求項1記載の血液透析器と同じく、一つの膜型血液透析器を汎用型の血液透析監視制御装置で制御し、置換液として安価な透析液を使用して行われる、大量液置換型血液透析療法で使用される血液透析器において、血液透析器の特徴的構造により、効率的に、多量の溶質の除去を行いながら透析液の汚染物質の血液への流入の危険性を軽減することができる血液透析器を提供する課題を解決した。
また、透析液出口を第1部分に形成したことで、第1部分と第2部分との両方の透析膜を介して、血液と透析液との間で拡散による溶質と水分の移動が行われることになる。このことにより、請求項2に記載の血液透析器の発明は、高い透析性能をも有する。
請求項3に記載された血液透析器の発明を血液浄化療法に使用することにより、次のような効果が得られる。
請求項3に記載された血液透析器の発明は、請求項1記載の血液透析器であるので、請求項1記載の血液透析器と同じく、一つの膜型血液透析器を汎用型の血液透析監視制御装置で制御し、置換液として安価な透析液を使用して行われる、大量液置換型血液透析療法で使用される血液透析器において、血液透析器の特徴的構造により、効率的に、多量の溶質の除去を行いながら透析液の汚染物質の血液への流入の危険性を軽減することができる血液透析器を提供する課題を解決した。
また、透析液出口を第2部分に形成したことで、物質透過性の低い第2部分の透析膜のみを介して、血液と透析液との間で溶質と水分の移動が行われ、物質透過性の高い第1部分の透析膜は透析液に接することがなく、血液濾過にのみ使用されることになる。このことにより、高い血液濾過性能を有したまま、万一の透析液の汚染時にも、物質透過性の高い透析膜を介して、拡散により汚染物質が血液に流入するおそれがない。
請求項4に記載された血液透析器の発明を血液浄化療法に使用することにより、次のような効果が得られる。
血液は、血液入口から血液透析器内へ供給され、第1部分の第1の中空糸束の中空糸内腔を通って第1の血液連絡口にいたり、第2部分の第2の血液連絡口から第2の中空糸束の中空糸内腔にいたり、血液出口から血液透析器を出る。また透析液は透析液入口から第2部分の第2の中空糸束の中空糸周囲腔に供給され、第2の中空糸周囲腔連絡口から第1部分の第1の中空糸周囲腔連絡口にいたり、第1の中空糸束の中空糸周囲腔を通って、透析液出口から排出される。
血液は血液入口から血液透析器に供給され、透析、血液濾過、溶液補充が行われ、血液出口から血液透析器の外へ出る。透析液は透析液入口から血液透析器に供給され、透析、溶液補充に使用され、透析液出口から排出される。血液浄化療法の施行にあたり、この他には血液や透析液の関与を必要としない。本血液透析器使用時の血液および透析液の流れは、従来の汎用型の膜型血液透析器におけるものと同様である。従って本血液透析器は、汎用されている血液透析監視制御装置により制御することが可能となっている。
本血液透析器内では、第1の中空糸束の中空糸膜と、第2の中空糸束の中空糸膜とを介して、血液と透析液との間で、溶質と水分の移動がなされるが、本血液透析器内を流れる血液と透析液との流れの方向から、血液入口と透析液出口とを有する第1部分では血液の圧が透析液の圧より高く、血液出口と透析液入口とを有する第2部分では透析液の圧が血液の圧より高くなる。従って、第1部分では主として透析と血液濾過が、第2部分では主として透析と溶液補充が行われることになる。
この時、第1の中空糸束の中空糸は物質透過性の高い第1の透析膜でできており、第2の中空糸束の中空糸は物質透過性の低い第2の透析膜でできているため、本血液透析器の 徴的構造により増幅した透析膜間圧力差によって、物質透過性の高い透析膜を介して多量の血液濾過、すなわち充分な溶質の除去を行いながら、物質透過性の低い透析膜を介して安全に溶液補充が行える。
また、本血液透析器の第1部分と第2部分とはどちらも従来の中空糸型血液透析器と基本的構造が一致し、さらに、第1の透析膜には、現在ハイパーフォマンス膜やハイフラックス膜として使用されている透析膜を、第2の透析膜には、現在ローフラックス膜として使用されている透析膜を使用する事で期待される効果が得られる。従って従来の中空糸型血液透析器の製造法を応用して本血液透析器を製造できるため、産業上の有用性も高い。
以上、請求項4に記載された血液透析器の発明は、一つの膜型血液透析器を汎用型の血液透析監視制御装置で制御し、置換液として安価な透析液を使用して行われる、大量液置換型血液透析療法で使用される血液透析器において、血液透析器の特徴的構造により、効率的に、多量の溶質の除去を行いながら透析液の汚染物質の血液への流入の危険性を軽減することができる血液透析器を提供する課題を解決した。さらに本血液透析器は従来の中空糸型血液透析器の製造法の応用にて製造できるため、産業上の有用性も高い。
請求項5に記載された血液透析器の発明を血液浄化療法に使用することにより、次のような効果が得られる。
血液は、血液入口から血液透析器内に供給され、第1部分の第1の中空糸束の中空糸内腔を通って第1の血液連絡口にいたり、第2部分の第2の血液連絡口から第2の中空糸束の中空糸内腔にいたり、血液出口から、血液透析器を出る。
また透析液は、透析液入口から第2の中空糸束の中空糸周囲腔に供給された後、透析液出口の形成された部位により、次の二つのいずれかのルートを通って血液透析器の外に排出される。一つ目のルートは、第2の中空糸周囲腔から第2の中空糸周囲腔連絡路を通って、中空糸周囲腔連絡路に分岐して形成された透析液出口を経て血液透析器の外にでるルートであり、他のもう一つのルートは、第2の中空糸周囲腔から第2部分に形成された透析液出口を経て血液透析器の外にでるルートである。
血液は血液入口から血液透析器に供給され、血液濾過、透析、溶液補充が行われ、血液出口から血液透析器の外へ出る。透析液は透析液入口から血液透析器に供給され、第2部分で透析と溶液補充のために使用されて、透析液出口から排出される。血液浄化療法の施行にあたり、この他には血液や透析液の関与を必要としない。本血液透析器使用時の血液および透析液の流れは、従来の汎用型の膜型血液透析器におけるものと同様である。従って本血液透析器は汎用されている血液透析監視制御装置により制御することが可能となっている。
本血液透析器内では第1部分の第1の中空糸束の中空糸内腔へは血液が供給されるが、第1の中空糸束の中空糸周囲腔へは透析液が供給されない。従って、第1部分では透析液から血液への、水分と溶質の移動は行われず、血液濾過のみが行われる。この濾液は、第1の中空糸周囲腔連絡口から中空糸周囲腔連絡路へ至り、ここに形成された透析液出口を通るか、中空糸周囲腔連絡路から第2部分の中空糸周囲腔に入ったのち第2部分に形成された透析液出口を通るかして、血液透析に使用された透析液と共に、血液透析器の外にでる。濾液の排出部位は、上記の透析液出口の形成された部位により決まることになる。また、第2部分では、第2の中空糸束の中空糸膜とを介して、血液と透析液との間で、溶質と水分の移動がなされる。
従って、本血液透析器内においては、主として第1部分で血液濾過が、第2部分で透析と溶液補充が行われることになる。この時、第1の中空糸束の中空糸は物質透過性の高い第1の透析膜でできており、第2の中空糸束の中空糸は物質透過性の低い第2の透析膜でできているため、本血液透析器の特徴的構造により増幅した透析膜間圧力差によって、物質透過性の高い透析膜を介して多量の血液濾過、すなわち充分な溶質の除去を行いながら、物質透過性の低い透析膜を介して安全に溶液補充が行える。そして、第1部分に透析液が供給されず、透析液の汚染時にも物質透過性の高い第1の透析膜を介して汚染物質が血液に流れ込むおそれがない。
また、本血液透析器の第1部分と第2部分とはどちらも従来の中空糸型血液透析器と基本的構造が類似し、さらに第1の透析膜には、現在ハイパーフォマンス膜やハイフラックス膜として使用されている透析膜を、第2の透析膜には、現在ローフラックス膜として使用されている透析膜を使用する事で期待される効果が得られる。従って、従来の中空糸型血液透析器の製造法を応用して本血液透析器を製造できるため、産業上の有用性も高い。
以上、請求項5に記載された血液透析器の発明は、一つの膜型血液透析器を汎用型の血液透析監視制御装置で制御し、置換液として安価な透析液を使用して行われる、大量液置換型血液透析療法で使用される血液透析器において、血液透析器の特徴的構造により、効率的に、多量の溶質の除去を行いながら透析液の汚染物質の血液への流入の危険性を軽減することができる血液透析器を提供する課題を解決した。さらに、本血液透析器は、従来の中空糸型血液透析器の製造法の応用にて製造できるため、産業上の有用性も高い。
請求項6に記載された血液透析器の発明を血液浄化療法に使用することにより次のような効果が得られる。請求項6に記載された血液透析器の発明は請求項4または請求項5に記載の血液透析器であるので請求項4または請求項5に記載の血液透析器と同じく、一つの膜型血液透析器を汎用型の血液透析監視制御装置で制御し、置換液として安価な透析液を使用して行われる、大量液置換型血液透析療法で使用される血液透析器において、血液透析器の特徴的構造により、効率的に、多量の溶質の除去を行いながら透析液の汚染物質の血液への流入の危険性を軽減することができる血液透析器を提供する課題を解決した。
また、前記血液連絡路から形成され血液透析器の外表面に開口した血液採取孔により第1部分を通過した血液の採取が容易となり、血液入口での採取血液とのへマトクリット値の差と透析器に供給される血流量とから、第1部分での血液濾過量を容易に推計できる効果も得られる。溶液補充量は、限外濾過量すなわち血液浄化療法前後での体重減少量を、血液濾過量から引く事で求められる。
この発明を実施するための最良の形態の血液透析器を、縦断面図として図1に示す。連結部の構造を解りやすくするため、連結部を実際の割合より縦方向に長く延ばして描き、血液連絡路の径と血液採取孔の径とを実際の割合より大きく描いている。
ともに透明または半透明の合成樹脂から作られた第1部分筒状容器11aと第2部分筒状容器21aとは、血液連絡路35aを形成された合成樹脂の連結部31aで、連結固定され一体化している。第1部分筒状容器11a内には第1の中空糸束12aが装填され、中空糸膜としてポリスルホン径の素材を用い、高い物質透過性と優れた低分子量蛋白の除去性能を持つハイパーフォマンス膜が使用されている。第1の中空糸束12aは内径200マイクロメートル、膜厚40マイクロメートルの中空糸の約1万本の束でできており、第1の中空糸束12aの有効膜面積は0.5〜1.0平方メートルで、想定される使用状況に応じて決定される。第1部分筒状容器11aの中空糸充填率は45〜55%である。
第1の中空糸束12aの両端は第1部分充填材17aと第1部分充填材18aとで第1部分筒状容器11aの内面の両端に固定されている。第1の中空糸束12aの両端は、第1部分充填材17aと第1部分充填材18aとにより、中空糸周囲腔を密閉されており、第1の中空糸束12aの中空糸内腔と中空糸周囲腔とは、この中空糸束の中空糸膜と第1部分充填材17aと第1部分充填材18aとで区分されている。
また第1の中空糸束12aの中空糸内腔はその全長に渡って開存しており、第1の中空糸束12a長軸方向両端の二ケ所の中空糸内腔開口部のうちの一方の開口部は第1部分カバー19aに形成された血液入口13aに連絡しており、他の開口部は第1の血液連絡口15aとして、前記連結部31aに形成された前記血液連絡路35aに連絡している。
第1部分筒状容器11aの側面の血液入口13aに近い部位に、第1の中空糸束12aの中空糸周囲腔に連絡して透析液出口14aが形成され、第1の血液連絡口15aに近い部位に、第1の中空糸束12aの中空糸周囲腔に連絡して第1の中空糸周囲腔連絡口16aが形成されている。また、図1の様に透析液出口14aと第1の中空糸周囲腔連絡口16aとは、第1部分筒状容器11aの側面の反対側に形成されている。
第2部分筒状容器21a内には第2の中空糸束22aが装填され、中空糸膜として力学的な強度に優れたセルロース系で、生体親和性を高めた改質再生セルロース系の素材の使用により低い物質透過性を有し透析液汚染物質の逆濾過を減少させるローフラックス膜が使用されている。第2の中空糸束22aは内径180〜200マイクロメートル、膜厚10〜20マイクロメートルの約1万本の中空糸の束からできており、第2の中空糸束22aの有効膜面積は0.5〜1.0平方メートルで、想定される使用状況に応じて決定される。第2部分筒状容器21aの中空糸充填率はおよそ45〜55%である。
第2の中空糸束22aの両端は第2部分充填材27aと第2部分充填材28aとで第2部分筒状容器21aの内面の両端に固定され、第2部分充填材27aと第2部分充填材28aとにより、第2の中空糸束22aの両端は中空糸周囲腔を密閉されており、第2の中空糸束22aの中空糸内腔と中空糸周囲腔とは、この中空糸膜と第2部分充填材27aと第2部分充填材28aとで区分されている。
また、第2の中空糸束22aの中空糸内腔はその全長に渡って開存しており、第2の中空糸束22a長軸方向両端の二ケ所の中空糸内腔開口部のうちのひとつは、第2部分カバー29aに形成された血液出口23aに連絡しており、もうひとつの開口部は第2の血液連絡口25aとして、前記連結部31aに形成された前記血液連絡路35aを介して、前記第1の血液連絡口15aに連絡している。
第2部分筒状容器21aの側面の血液出口23aに近い部位に、第2の中空糸束22aの中空糸周囲腔に連絡して透析液入口24aが形成され、第2の血液連絡口25aに近い部位に、第2の中空糸束22aの中空糸周囲腔に連絡して第2の中空糸周囲腔連絡口26aが形成されている。また、図1のごとく透析液入口24aと第2の中空糸周囲腔連絡口26aとは、第2部分筒状容器21aの側面の反対側に形成されている。
第1の中空糸周囲腔連絡口16aと第2の中空糸周囲腔連絡口26aとは弾性を有する素材から作られた連結管41aを介して連結し、中空糸周囲腔連絡路46aを形成する。この連結管41aの第1の中空糸周囲腔連絡口16aに近い部位から分岐して、他のラインを取り付け可能な開口部の形状となっている濾液透析液共通排出口44aが形成されている。この、濾液透析液共通排出口44aには、取り外し可能な濾液透析液共通排出口蓋49aが取り付けられて閉じられている。
図1では、連結部の構造を見やすくするため実際の割合よりも大きく描かれているが、連結部31aに形成された前記血液連絡路35aの径は、血液入口13aの径の凡そ50〜70%とされ血流に対して抵抗となる様に形成されている。また、連結部31aの外表面に開口する血液採取用の側孔がこの血液連絡路35aから形成され、血液採取孔33aとなっている。この開口部は血液採取を容易にする為に、活栓や注射器等の用具に適した外部の形状を持つ。血液採取孔33aには取り外し可能な血液採取孔栓39aが通常は取り付けられて閉じられている。以上に、この発明を実施するための最良の形態を示した。
上記の説明では、第1の中空糸束12aの透析膜として、ポリスルホン系のハイパーフォマンス膜を選択しているが、素材としては他のハイパーフォマンス膜、例えば、ポリアクリルニトリル系、ポリメチルメタクリレート系、エチレンビニルアルコール系、セルロースアセテート系、セルロースジアセテート系、セルローストリアセテート系、あるいはポリエステル系の合成膜、を素材としたハイパーフォマンス膜でも同様の効果が得られる。また、合成膜以外の再生セルロース膜を改良し高透過性膜としたハイパーフォマンス膜でも同様の効果が得られる。
上記の説明では、第2の中空糸束22aの透析膜として低い物質透過性を有する再生セルロース系のローフラックス膜を選択しているが、他の素材を使用したローフラックス膜でも同様の効果が得られる。また、第1の中空糸束12aの透析膜と第2の中空糸束22aの透析膜との、上述の素材を様々に組合わせる事でも同様の効果を有する血液透析器を製造できる。そして第1の中空糸束12aと第2の中空糸束22aとの中空糸内径、中空糸膜厚、有効膜面積、および第1部分筒状容器11aと第2部分筒状容器21aとの中空糸充填率も、想定される使用状況に応じて様々に組換える事ができる。
図5に本発明の最良の形態の血液透析器を、慢性透析時の血液浄化療法に使用する時の一実施例を模式的に示した。濾液透析液共通排出口蓋49aで排出口を閉じ、血液採取孔33aに活栓を閉じた状態で付けている。血液浄化療法を受ける患者のブラッドアクセスから脱血され血液供給ラインを通じて血液入口13aから本血液透析器に供給された血液は、第1部分筒状容器11a内で物質透過性の高い透析膜により血液濾過と透析とを受けた後、連結部31aの血液連絡路を通って、第2部分筒状容器21a内で物質透過性の低い透析膜により透析と溶液補充とを受け、血液出口23aから返血ラインを通りブラッドアクセスを介して患者に返血される。
また、透析液供給ラインから供給された透析液は透析液入口24aを通って第2部分筒状容器21a内の中空糸周囲腔に供給され、中空糸内腔の血液の流れと向流に流れ、第2の中空糸周囲腔連絡口26aから連結管41aを介し、第1の中空糸周囲腔連絡口16aを通って、第1部分筒状容器11a内の中空糸周囲腔に入り、中空糸内腔の血液の流れと向流に流れ、透析液出口14aから透析液排出ラインを通って排出される。
この時連結部31aに設けられた血液連絡路の血流に対する抵抗から、第1部分の中空糸内腔の血液の圧が上昇し血液濾過の効率を増加させる。さらに、第2部分の中空糸内腔の血液の圧は低下するため、血液濾過量の増加にあわせて溶液補充量が増加する。
血液濾過量と溶液補充量とをさらに増加させるために、弾性を有する素材でできた連結管41aを締付などにより狭窄させて、内腔を流れる透析液に対する抵抗を増加させることもできる。これにより第1部分の中空糸周囲腔の透析液の圧が低下して血液濾過量を増加させ、第2部分の中空糸周囲腔の圧が上昇して溶液補充量を増加させることができ、それぞれの患者にあわせて血液濾過量と溶液補充量を一定の範囲で調節する事ができる。
図4は本実施例での血液透析器内部で発生する血液濾過と溶液補充を示したグラフの模式的な図である。血液に対する連結部31aの血液連絡路の抵抗と透析液に対する連結管41aの中空糸周囲腔連絡路の抵抗とにより、第1部分と第2部分とでともに血液と透析液の透析膜間圧力差が増加し、より多くの血液濾過と溶液補充とが行われる事が示されている。
さらに、透析液入口24aと第2の中空糸周囲腔連絡口26aとは、そして、透析液出口14aと第1の中空糸周囲腔連絡口16aとは、各々第1部分と第2部分の筒状容器の側面の反対側に形成されているため、各々の中空糸周囲腔を流れる透析液は、各々の中空糸内腔を流れる血液に対し、向流に流れるだけでなく撹拌される効果も得られて、より高い透析効率を得られる。
本透析器において血液濾過は主として第1部分で行われる。血液濾過量の推計には、第1部分を通過して血液濾過を受けた後、血液連絡路を流れている血液を血液採取孔33aから採取すれば、血液入口での採取血液とのヘマトクリット値の差と血液流量とを元に近似的に求める事が可能である。血液濾過量と透析前後の体重変化とから、溶液補充量も推計する事ができる。図5の様に予め血液採取孔33aに活栓を取り付けておく等の工夫で血液の採取は容易になる。
図6に、本発明の最良の形態の血液透析器を、慢性透析時の血液浄化療法に使用する時の他の一実施例を模式的に示した。不十分な透析液の清浄化や透析液汚染時、または透析液汚染が疑われる条件下で、高い物質透過性を有する第1部分の透析膜を通じて透析液中の汚染物質が血液中に流入する事を防ぐために、透析液出口14aを閉じて、濾液透析液共通排出口44aに透析液排出ラインを接続する。
この事で透析液供給ラインから供給された透析液は透析液入口24aを通って第2部分筒状容器21a内の中空糸周囲腔に供給されて、中空糸内腔の血液の流れと向流に流れ、連結管41aを通って、濾液透析液共通排出口44aから透析液排出路を通じて排出される。第1部分では血液濾過のみが行われその濾液は濾液透析液共通排出口44aから透析液とともに排出される。
第1部分の中空糸内腔の血液の圧は連結部31aの血液連絡路の抵抗により増加しているため、透析液出口付近の連結管41a内腔の圧より常に高い。従って、第1部分では血液濾過が連続して行われ、第1部分の中空糸周囲腔の濾液は、濾液透析液共通排出口44aに向かって持続的に流れる事になる。これにより清浄化が不十分な、または、汚染された、または汚染が疑われる透析液は、第1部分筒状容器11a内の中空糸周囲腔に供給されない。
この時、連結部31aに形成された血液連絡路の血流に対する抵抗により、第2部分の中空糸内腔の血液の圧が低下し溶液補充の効率を増加させる。また、濾液透析液共通排出口44aと第2の中空糸周囲腔連絡口26aの間の連結管41aを締付ける等の方法で連結管41a内腔を流れる透析液に対する抵抗を増加させることにより、第1部分の中空糸周囲腔の圧が低下して血液濾過量を増加させ、第2部分の中空糸周囲腔の圧が上昇して溶液補充量を増加させることができる。
また透析液が供給される透析膜の面積が減少するために、透析効率の低下をきたすが、本発明の形態では、透析液入口24aと第2の中空糸周囲腔連絡口26aとが、第2部分筒状容器21aの側面の反対側に形成されているため、中空糸内腔を流れる血液に対し中空糸周囲腔を流れる透析液は、向流に流れるだけでなく撹拌される効果も得られて、透析効率の低下を補い、また第1部分での血液濾過による血液中の物質の除去もあるので、全体として除去性能が大きく低下する事はない。
他の実施形態
図7に、本発明を実施するための第2の形態の血液透析器の縦断面図を示した。図1の最良の形態の一実施例と比べて、第1部分の構造と第2部分の構造とは同じで、連結管41bからの濾液透析液共通排出口の分岐がなく、また連結部31bに血液採取孔が形成されていない。図5に相当する、血液浄化療法に使用が可能である。連結部31bと連結管41bの形態が簡単になった分、製造に伴うコストの削減を見込める。
また、第1部分と第2部分とは図1の実施例と同じであるため、製造時に、連結部31bを血液採取孔の有るものと無いものと、を組み換える事で使用時の意図に適した本発明にかかる血液透析器を製造する事は容易である。また、連結管41bについても同様に製造時に、または血液浄化療法の使用時の回路組立時に、濾液透析液共通排出口の有るものと無いものとを、組み換える事で使用時の意図に適した本発明にかかる血液透析器を製造する事は容易である。
図8に、本発明を実施するための第3の形態の血液透析器の縦断面を示した。第1部分筒状容器11cと第2部分筒状容器21cとを直接に接続固定している。また、第1の中空糸周囲腔連絡口16cと第2の中空糸周囲腔連絡口26cとを直接に接続している。第1 部分筒状容器11cと第2部分筒状容器21cとの間に複数の血液連絡路35cを有する 多孔板32cを挿間している。複数の血液連絡路35cの断面積の合計が血液入口の断面 積より小さく、血流に対する抵抗を形成している。図5に相当する血液浄化療法に使用する事が可能である。
一方、この形態は透析器を小さく作成でき複数の連絡路を有することで、血液連絡路が閉 塞した場合でも、他の連絡路を通って血流が確保できる。
また血液濾過量と溶液補充量との増加をもたらせるために、中空糸周囲腔連絡口の口径を小さく製造して透析液の流れに対する抵抗を増加させ、血液濾過量と溶液補充量とを増加させた血液透析器を製造する事も、この形態の血液透析器の発明において容易に行える。
本発明を実施するための最良の形態の血液透析器を示した縦断面図である。 標準的な中空糸型血液透析器および内部濾過促進型血液透析器の基本的構造の一例を示す縦断面図である。 通常の血液透析器の内部と内部濾過促進型膜型血液透析器の内部で、血液と透析液の透析膜間圧力差により発生する血液濾過と溶液補充とを模式的に示したグラフの図である。 本発明を実施するための最良の形態の血液透析器の内部で、血液と透析液の透析膜間圧力差により発生する血液濾過と溶液補充とを模式的に示したグラフの図である。 本発明の最良の形態の血液透析器を慢性透析時の血液浄化療法に使用する時の一実施例を模式的に示した図である。 本発明の最良の形態の血液透析器を慢性透析時の血液浄化療法に使用する時の、他の一実施例を模式的に示した図である。 本発明を実施するための第2の形態の血液透析器を示した縦断面図である。 本発明を実施するための第3の形態の血液透析器を示した縦断面図である。
符号の説明
11a 第1部分筒状容器 12a 第1の中空糸束
13a 血液入口 14a 透析液出口
15a 第1の血液連絡口 16a 第1の中空糸周囲腔連絡口
17a 第1部分充填材 18a 第1部分充填材
19a 第1部分カバー 21a 第2部分筒状容器
22a 第2の中空糸束 23a 血液出口
24a 透析液入口 25a 第2の血液連絡口
26a 第2の中空糸周囲腔連絡口 27a 第2部分充填材
28a 第2部分充填材 29a 第2部分カバー
31a 連結部 33a 血液採取孔
35a 血液連絡路 39a 血液採取孔栓
41a 連結管 44a 濾液透析液共通排出口
46a 中空糸周囲腔連絡路 49a 濾液透析液共通排出口蓋
11b 第1部分筒状容器 12b 第1の中空糸束
13b 血液入口 14b 透析液出口
15b 第1の血液連絡口 16b 第1の中空糸周囲腔連絡口
17b 第1部分充填材 18b 第1部分充填材
19b 第1部分カバー 21b 第2部分筒状容器
22b 第2の中空糸束 23b 血液出口
24b 透析液入口 25b 第2の血液連絡口
26b 第2の中空糸周囲腔連絡口 27b 第2部分充填材
28b 第2部分充填材 29b 第2部分カバー
31b 連結部 35b 血液連絡路
41b 連結管 46b 中空糸周囲腔連絡路
11c 第1部分筒状容器 12c 第1の中空糸束
13c 血液入口 14c 透析液出口
16c 第1の中空糸周囲腔連絡口 17c 第1部分充填材
18c 第1部分充填材 19c 第1部分カバー
21c 第2部分筒状容器 22c 第2の中空糸束
23c 血液出口 24c 透析液入口
26c 第2の中空糸周囲腔連絡口 27c 第2部分充填材
28c 第2部分充填材 29c 第2部分カバー
32c 多孔板 35c 血液連絡路
46c 中空糸周囲腔連絡路
11d 筒状容器 12d 中空糸束
13d 血液入口 14d 透析液出口
5d 血液出口 16d 透析液入口
17d 血液入口側充填材 18d 血液出口側充填材
19d 血液入口部カバー 20d 血液出口部カバー

Claims (6)

  1. 血液入口と血液出口と透析液入口と透析液出口とを形成された容器構造の内腔に、透析膜とこの透析膜を容器構造内面に固定する充填材とを備え、前記充填材と隔膜としての前記透析膜とで前記容器構造の内腔が二つの隔室に区分され、これら二つの隔室のうちの第1の隔室が前記血液入口および前記血液出口に連絡し、第1の隔室とは異なる第2の隔室が前記透析液入口および前記透析液出口に連絡し、第1の隔室を流れる血液と第2の隔室を流れる透析液との間で前記透析膜を介して血液透析を行う、膜型血液透析器であって、
    透析膜が、相対的に物質透過性の高い第1の透析膜でできている、血液透析器の第1部分と、
    この第1部分とは異なる血液透析器の部分であって、透析膜が第1の透析膜と比べて相対的に物質透過性の低い第2の透析膜でできている、血液透析器の第2部分と、
    を有しており、
    第1部分の第1の隔室と第2部分の第1の隔室とが、第1の隔室に連絡した前期血液入口 の断面積より小さな断面積を有する血液連絡路により連絡して血液流路を形成し、この連絡した血液流路を流れる血流に関して、第1部分と第2部分とが直列に配置されており、第1部分の第2の隔室と第2部分の第2の隔室とが連絡しており、
    第1の隔室に連絡した前記血液入口が第1部分の容器構造に形成され、
    第1の隔室に連絡した前記血液出口と第2の隔室に連絡した前記透析液入口とが、第2部分の容器構造に形成され、
    透析液入口から第2の隔室へ入って流れる透析液の流れの向きが、第1の隔室を流れる血液の流れの向きに対して、向流となる位置に前記透析液出口が形成されている、
    血液透析器。
  2. 請求項1記載の血液透析器であって、
    透析液出口が、血液透析器の第1部分の容器構造に形成されている血液透析器。
  3. 請求項1記載の血液透析器であって、
    透析液出口が、血液透析器の第2部分の容器構造に形成されている血液透析器。
  4. 両側の開口部の中心点を結ぶ軸を長軸とした第1の筒状容器の内側に第1の中空糸束を装填した構造をなす第1部分と、第1部分とは異なる部分で、両側の開口部の中心点を結ぶ軸を長軸とした第2の筒状容器の内側に第2の中空糸束を装填した構造をなす第2部分とを有し、
    第1の筒状容器と第2の筒状容器とが固定された構造をなす血液透析器であって、
    第1の中空糸束は、二ヶ所の第1部分充填材により中空糸束両端の中空糸周囲腔を密閉されつつ、かつ個々の中空糸の全長にわたり中空糸内腔を開存させた状態で、この中空糸束の両端において、この二ヶ所の第1部分充填材により第1の筒状容器の長軸方向両側の内面に固定されており、
    第1部分には、第1の中空糸束の長軸方向両端にある二ヶ所の中空糸内腔開口部のうちの一方の開口部に連絡した血液入口と、もう一方の開口部に連絡した第1の血液連絡口と、第1の中空糸束の中空糸周囲腔に連絡して第1の筒状容器に形成された透析液出口と、第1の中空糸束の中空糸周囲腔に連絡して透析液出口とは別の位置で第1の筒状容器に形成された第1の中空糸周囲腔連絡口と、が形成されており、
    第2の中空糸束は、二ヶ所の第2部分充填材により中空糸束両端の中空糸周囲腔を密閉されつつ、かつ個々の中空糸の全長にわたり中空糸内腔を開存させた状態で、この中空糸束の両端において、この二ヶ所の第2部分充填材により第2の筒状容器の長軸方向両側の内面に固定されており、
    第2部分には、第2の中空糸束の長軸方向両端にある二ケ所の中空糸内腔開口部のうちの一方の開口部に連絡した血液出口と、もう一方の開口部に連絡した第2の血液連絡口と、第2の中空糸束の中空糸周囲腔に連絡して第2の筒状容器に形成された透析液入口と、第2の中空糸束の中空糸周囲腔に連絡して透析液入口とは別の位置で第2の筒状容器に形成された第2の中空糸周囲腔連絡口と、が形成されており、
    第1の中空糸束の中空糸が相対的に物質透過性が高い第1の透析膜でできていて、第2の中空糸束の中空糸が第1の透析膜よりも相対的に物質透過性が低い第2の透析膜でできており、
    第1の血液連絡口と第2の血液連絡口とが、第1部分に形成された前期血液入口の断面積 より小さな断面積を有する血液連絡路により連絡しており、
    第1の中空糸周囲腔連絡口と第2の中空糸周囲腔連絡口とが連絡している、
    血液透析器。
  5. 両側の開口部の中心点を結ぶ軸を長軸とした第1の筒状容器の内側に第1の中空糸束を装填した構造をなす第1部分と、第1部分とは異なる部分であって、両側の開口部の中心点を結ぶ軸を長軸とした第2の筒状容器の内側に第2の中空糸束を装填した構造をなす第2部分とを有し、
    第1の筒状容器と第2の筒状容器とが固定された構造をなす血液透析器であって、
    第1の中空糸束は、二ヶ所の第1部分充填材により中空糸束両端の中空糸周囲腔を密閉されつつ、かつ個々の中空糸の全長にわたり中空糸内腔を開存させた状態で、この中空糸束の両端において、この二ヶ所の第1部分充填材により第1の筒状容器の長軸方向両側の内面に固定されており、
    第1部分には、第1の中空糸束の長軸方向両端にある二ケ所の中空糸内腔開口部のうちの一方の開口部に連絡した血液入口と、もう一方の開口部に連絡した第1の血液連絡口と、第1の中空糸束の中空糸周囲腔に連絡して第1の筒状容器に形成された第1の中空糸周囲腔連絡口と、が形成されており、
    第2の中空糸束は、二ヶ所の第2部分充填材により中空糸束両端の中空糸周囲腔を密閉されつつ、かつ個々の中空糸の全長にわたり中空糸内腔を開存させた状態で、この中空糸束の両端において、この二ヶ所の第2部分充填材により第2の筒状容器の長軸方向両側の内面に固定されており、
    第2部分には、第2の中空糸束の長軸方向両端にある二ケ所の中空糸内腔開口部のうちの一方の開口部に連絡した血液出口と、もう一方の開口部に連絡した第2の血液連絡口と、第2の中空糸束の中空糸周囲腔に連絡して第2の筒状容器に形成された透析液入口と、第2の中空糸束の中空糸周囲腔に連絡して透析液入口とは別の位置で第2の筒状容器に形成された第2の中空糸周囲腔連絡口と、が形成されており、
    第1の中空糸束の中空糸が相対的に物質透過性が高い第1の透析膜でできていて、第2の中空糸束の中空糸が第1の透析膜よりも相対的に物貿透過性が低い第2の透析膜でできており、
    第1の血液連絡口と第2の血液連絡口とが、第1部分に形成された前期血液入口の断面積 より小さな断面積を有する血液連絡路により連絡しており、
    第1の中空糸周囲腔連絡口と第2の中空糸周囲腔連絡口とが連絡して、中空糸周囲腔連絡路を形成し、
    透析液出口が、前記中空糸周囲腔連絡路から分岐して形成された透析液出口であるか、
    または、
    透析液出口が、第2部分の前記透析液入口と第2の中空糸周囲腔連絡口とは別の位置で、第2の中空糸束の中空糸周囲腔に連絡して第2の筒状容器に形成された透析液出口であるか、
    のいずれかの透析液出口となっている
    血液透析器。
  6. 請求項4または請求項5に記載の血液透析器であって、
    第1の血液連絡口と第2の血液連絡口とが連絡して形成された血液連絡路を流れる血液を採取するための血液採取孔が、この血液連絡路から形成され血液透析器の外表面に開口した血液透析器。
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