JPH08280158A - モーター装置 - Google Patents

モーター装置

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JPH08280158A
JPH08280158A JP7115349A JP11534995A JPH08280158A JP H08280158 A JPH08280158 A JP H08280158A JP 7115349 A JP7115349 A JP 7115349A JP 11534995 A JP11534995 A JP 11534995A JP H08280158 A JPH08280158 A JP H08280158A
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Shigeto Suzuki
成人 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】モーターの優れたトルク・回転数の特性を生か
しつつ、短所である、高トルクで、0回転時又は低速回
転時の過電流や損失を、電源電圧制御によらないで、機
械的構造でエネルギー損失を少なくでき、モーター駆動
中、出力の回転が外部の負荷により止められたり、逆回
転させられても、回転力を維持しながら、モーターの運
転が続行できるモーター装置を提供する。 【構成】第1モーター1、第2モーター3の2つのモー
ターと、差動装置2を備え、該差動装置は、差動回転す
る3つの回転軸を有し、各々第1モーターの回転軸と第
2モーターの回転軸、駆動出力軸に接続され、モーター
の1つを駆動モーターとして作動させ、他方のモーター
を発電機として作動させる。2つのモーターは互いに逆
回転して、その2つのモーターの差動出力が外部との機
械出力または機械入力となることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は動力用のモーターとして
広く産業全般に利用されるモーター装置に関する。ま
た、応用分野として、小型油圧駆動システムの代用とし
て油圧駆動される装置の油圧に替わる駆動装置として広
く産業全般に利用可能である。また、他の応用分野とし
て、機械的外部インターフェースの駆動入力と駆動出力
の回転差を利用して無段変速装置として利用可能であ
る。
【従来の技術】出力回転数、出力トルクが広範囲に変化
する動力用モーターは、特に、車両等の動力源としての
電気モーター装置は、変速器を用いずにダイレクトに駆
動するか変速器を用いるかしてして使用される。従来技
術で、電気モーターを変速器なしで、車軸にダイレクト
に結合して用いた場合、高性能モーターほど、内部抵抗
が小さいため低速での扱いが難しいものである。直流モ
ーターは回転数が0のときに最も大きなトルクを生じ
る。回転数が上昇するに伴いトルクは低下し、無負荷状
態で高回転になった場合、ほとんどトルクを発生せずに
0に近付く。このT−N関係をグラフにしたのが、図2
のT−Nカーブであり、トルクの増大に反比例する形で
がNが減少する。これと同様に、モーター特性を知る上
で重要なものは、図3のT−Iカーブである。即ち、T
の増大に比例してIが増大していく。つまりトルクが大
きくなる程電流の消費が高まり、同時に電流を高めるこ
とでトルクも高められる。そして、高性能のモーター
は、T−Nカーブの勾配が非常に急激であり、高性能の
モーターの最大トルクは定格トルクの4.5倍以上とい
う非常に大きなものになり、それだけ、大量の電流が流
れる。トルクは、T=KIで、即ち、Kはトルク定数、
Iは電流、Eは電流、モーター内の抵抗=Rとする。す
ると、I=E/Rであり、モーターに電流が流れること
により発生する損失はW=RIで、これはコイル巻線
で発生する熱となる。高性能のモーターでは、最大トル
クのゼロ回転の場合、最大トルクを長時間維持すると大
きな電流が流れて、加熱し、やがてショートして煙を出
してしまう。特に、高性能モーターでは、電気的抵抗が
低いことにより電流が流れやすい性質を備えているの
で、低回転域での使用は困難である。また、電流がカッ
トされるべき回転数以下での使用は、渦電流や銅損によ
る損失と加熱が大きくなる高性能なモーターほど取り扱
いが困難である。その上回転数が下がった場合、一層大
きな電流が流れてしまう。従って、高性能モーターでは
負荷条件によって早く電流カットを行う必要がある。即
ち、モータードライバーには、電流を一定値以内に抑え
る制御回路が組み込まれる。従って、うまく電流をカッ
トできなかったり、電子回路にノイズが入って制御に失
敗したときなど、過大な電流が流れてモーターを破損し
てしまう可能性があり取り扱いが困難である。一般的
に、動力用モーターを広い回転範囲でしかも高負荷の状
態で使用する場合で、急激な外部負荷の変化があった場
合(例えば、むりやり逆回転させられたときなど)、従
来のモーターでは、過電流により破損するか、電源装置
に負担が大きくかかる。電圧制御などにより、回転速度
の制御は可能であるが、回転や電流を常に検出して制御
する必要があり、熱などにより制御装置が暴走した場合
もモーターを破損するか、電源装置に過負荷をかける
か、また制御応答性が悪いと、電力消費も高くなる。ま
た、大電力用モーターでは、電圧制御による高トル
ク、”0”回転時の運転が困難で、大電力を扱うので、
熱対策や装置が複雑になり、また、制御装置が高価にな
り、誤動作もしやすくなる。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するためになされたもので、特に直流モーター
の場合は、モーターの優れたトルク・回転数の特性を生
かしつつ、短所である、高トルクで、0回転時又は低速
回転時の過電流や損失を、電源電圧制御によらないで、
機械的構造でエネルギー損失を少なくできるモーター装
置を提供することを目的とする。また、本発明は、モー
ター駆動中、出力の回転が外部の負荷により止められた
り、逆回転させられても、回転力を維持しながら、モー
ターの運転が続行できるモーター装置を提供することを
目的とする。
【課題を解決するための手段】第1モーター、第2モー
ターの2つのモーターと、差動装置を備え、該差動装置
は、差動回転する3つの回転軸を有し、その3つの回転
軸は各々第1モーターの回転軸と第2モーターの回転
軸、駆動出力軸に接続され、即ち、第1モーターの回転
軸と第2モーターの回転軸とは差動装置を介して接続さ
れることになる。その2つのモーターの1つを駆動モー
ターとして作動させ、他方のモーターを発電モーターと
して作動させる。該2つのモーターは互いに逆回転し
て、その2つのモーターの差動出力が外部との機械出力
または機械入力となることを特徴とするモーター装置を
提供する。また、第1モーター、第2モーター及び差動
装置の回転軸を同軸上に配置し、1つのケースに収め、
一体化することができる。そして、第1モーター、第2
モーター及び差動装置の回転軸を同軸上に配置し、一体
化したものを、ホイール内に納めたものを利用できる。
また、第1モーターを駆動用モーターとして電源装置と
結合し、第2モーターを発電モーターとして発電回生装
置と結合し、該発電モーターから得られる発電力を、該
発電回生装置が昇圧及び発電量の制御を行い、電力の回
生を行うことが好適である。また、第1モーターを駆動
用モーターとして電源装置と結合し、第2モーターを発
電モーターとして利用し電源端子間に負荷抵抗器を配線
し、該負荷抵抗器で、消費させる構成とすることもでき
る。この場合、発電回生装置の代用として、該負荷抵抗
を用いることで、発電量は回生されないが、最も簡単な
回路構成であり、汎用的に利用可能となる。また、第2
モーターの発電力を、電圧を上げる回生装置により、第
1モーターへ直接回生、駆動することができる。この場
合は、駆動モーターの余分な出力は、発電力として回生
されるため、きわめて効率の良いモーターとなる。その
差動装置は、プラネタリーギアを用いることができる。
回転を減速させる減速機構を差動装置とモーターの間に
設けることができる。また、該2つのモーターにすでに
減速機構が内蔵されていてもよい。本発明のモーター装
置で使用するモーターは、どの種類のモーターも適用で
きるが、ブラシ直流モーターが最も単純でるので、本説
明書では、主に、このモーターを例にして説明する。本
発明は、その性質からどの種類のモーターにも適用でき
ることは明らかである。即ち、本発明のモーター装置
は、モーター装置自体の発明であり、その構造から電気
乗り物用の動力源として最適であるが、当然モーター駆
動装置として、あらゆる産業に利用できる。また、本発
明モーター装置の特徴である、0回転で高トルクを連続
運用でき、大きな外部負荷(外部反力、キックバックな
ど)に対しても構造的に対応できる優れた特徴を有する
ため小型油圧駆動システムの代用として油圧駆動される
あらゆる装置に利用可能である。また、第1モーター或
いは第2モーターの回転軸に駆動入力軸を接続し外部か
らの機械入力ができるようにしても良い、これにより機
械的外部インターフェースが駆動入力軸と駆動出力軸の
2つを有することになり、駆動入力軸は第1または第2
モーターと同一回転となるため駆動出力軸との間に回転
差が生じる。この入力と出力の回転差を利用して、本発
明モーター装置を無段変速装置とすることも可能であ
る。
【作用】図1は、本発明のモーター装置の2つのモータ
ーを、第1モーターは駆動用、第2モーターは発電用に
利用して、2つのモーターが、互いに逆回転し、その差
動出力を差動装置から得て出力とする場合の構成を示
す。その構造は、一般的に汎用動力用モーターとして最
適であるが、電気乗り物用としても、利用できる。次
に、モーターの動作曲線との関係で説明すると、次のよ
うになる。例えば、直流モーターでは図4に示されるよ
うに、回転数0の近い領域は、トルクの増大が著しくこ
れに比例して電流も増大するため電流制限してあるか使
用しない。モーターにかける電圧をV,モーターの界磁
の有効面積が作る地場の強さに界磁の有効面積をかけた
総磁束をφ、電気子の巻線数をZ、抵抗をRとすると回
転数の最大値Nmax=V/φZで、トルクの最大値T
max=φZV/Rとなる。図4の曲線で、回転数の軸
上でNmaxの点と回転数軸上でTmaxの点を結んだ
線が、このモーターの回転数−トルク特性である。図示
のように、トルクは回転数とともに低下する。Vは電池
の電圧に相当し、電圧が2倍になると、最大トルク、最
高回転数ともに2倍に増える。φは強い磁石であればあ
るほど、そして大きなモーターであればあるほど大きく
なる。同じサイズのモーターであれば巻線数を変えるこ
とにより最大トルクや最高回転数を変化させることがで
きる。一方、トルクTは前述のように、電流Iが小さい
ときには、電流に比例する。その比例定数はφとZをか
けた値である。電流が大きくなるとトルクの伸びは次第
に小さくなる。即ち、飽和現象がある。本発明による差
動装置において、差動歯車の比率、即ち、差動比をXと
した。差動装置の比率は、1:1ならX=1で、2:1
ならX=2となる。第モーター側Xで、第2モーター側
1としてある。第1モーターのトルクと回転数をT
とし、出力回転軸の出力トルクと回転数をTとN
とし、第2モーターの消費トルクと回転数をT
とすると、次のようになる。 (X+1)T=T・・・・・・・・・・・・・・・・(1) (N−XN)/(X+1)=N・・・・・・(2) 従って、第1モーターによる機械出力は、摩擦等による
損失を考えないと、回転数(rpm)×トルクとなり、
・Nであり、第2モーターからの機械入力は、回
転数(rpm)×トルクとなり、T・Nである。よ
って、差動装置の出力の機械出力は、回転数(rpm)
×トルクとなり、T・Nである。従って、 T・N= T・N−T・N・・・・・・・・・・・(3) となる。従って、駆動軸のトルクは、X=1のときは、
駆動モーター(第1モーター)のトルクの2倍になる
が、その回転数は、Nは、第2モーターの出力0のと
き、即ち、第2モーターが回転しないとき、第1モータ
ーの回転数の1/2(X=1)になる。また、第1モー
ターと第2モーターの入出力トルクの関係は、 XT=T・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(6) そして、第2モーターからの電気出力の増減により、消
費トルクが変化するため、ここでは負荷抵抗は一定とす
る。発進時(停止状態)での、第1、第2モーターの回
転トルクは、出力回転数が”0”のため、式(3)か
ら、 0=T・N−T・T・・・・・・・・・(A) 式(6)から T=T・・・・・・・・・・・・・・・・・(B) (A)、(B)2つの条件を満たす回転数トルクでバラ
ンスする。即ち、第1モーターと第2モーターを差動装
置を介して、接続し、差動装置から駆動出力を得る。第
1モーターと第2モーターは、差動回転し、駆動出力と
第1、モーターの回転速度差分に比例した回転速度差
が、駆動出力と第2モーターにも生じる。例えば、第1
モーターが2000rpnで回転しているとして、差動
装置の比率を、1:1として、出力を1000rpnと
する。第2モーターは、0rpnとなる。同様に、出力
を0rpnとすると、第2モーターは、逆回転のrpn
となる。図1で説明すると、出力回転軸(6)は、
(4)軸と(5)軸の回転数の間の(4)−(6)間と
(5)−(6)間で一定の比率、即ち、このように差動
装置の比率が1:1では、(4)−(6)間回転数と
(5)−(6)間回転数差が1:1になる回転数が出力
される。電気モーター、特に高性能の直流モーターの場
合、内部抵抗が小さいために、”0”回転数のときで
は、過大電流が流れ、モーターを破損してしまう可能性
がある。また、電力の損失も大きい。通常では、電流を
制限してしまう。即ち、図4での曲線aでなく、曲線b
のようになるように、電流をカットしてしまうことが、
一般的に行われている。即ち、図4に示されるように回
転数0に近付くと、トルクは無限に大きくなるが、回転
数P1の点より低い範囲で、磁気飽和などの影響や過電
流によるモーター破損を防止するため、図示のように、
電流を制限して操作している。この場合、最大トルク
は、回転数P1で発生しており、それより更に回転数を
下げても、トルクは上がらない。従って、従来のモータ
ー装置では、リニアなトルク特性が得られなく、理論的
には電流〜トルク上昇となるべきが、磁気飽和してしま
う。また、電流が過大に流れて、モーターを破損する可
能性がある。或いは、電流を制限してしまうために、ト
ルク特性に制限があり、効率的でない。また、高トルク
回転数では、銅損失が大となり、エネルギー損失が大き
くなる。本発明のモーター装置では第1モーターを定常
回転まで回転させ、このとき、大2モーターの負荷を少
なくするために、電力は取り出さないでおく。この状態
をアイドリング状態と呼ぶことにする。この状態では、
第2モーターが空転状態なので、機械的な抵抗によるト
ルクが多少発生する状態である。ここでの出力回転は”
0”とする。このアイドリング状態では、第1モーター
はトルク0の最高回転数に近い状態にある。従って、す
でに2つのモーターは回転しているので高トルクの0回
転数からの発進駆動を円滑に行うことができる。アイド
リング状態では、出力回転を”0”とすると第2モータ
ーは、逆回転している。この第2モーターから電力を取
り出すことにより第2モーターに大きなトルクが発生す
る。即ち、第1モーターは、第2モーターを回すための
トルクになるまで、回転数が下がる。第2モーターのト
ルクと第1モーターのトルクが、バランスした回転数で
安定する。このときの第1モーターの回転数とトルク
は、第2モーターの発電に利用される。駆動出力は、回
転数”0”のため、駆動出力に回転数は、”0”でも、
トルクは第2モーターの回転数、消費トルクと第1モー
ターのトルクを加算したトルクが発生している。即ち、
出力回転数”0”の状態では、トルクは、加算した値が
得られ、大きな始動トルクを得ることができる。しか
も、この状態で第1モーターは、効率の良い回転数にな
るように調整することができる。且つ、第2モーターで
電力を同時に生み出しているという優れた特性を有す
る。従って、第2モーターの回転数は、出力の負荷と回
転数と、第2モーターのトルクと回転数が互いに関連し
あいながら変化する。そして、停止している状態、すな
わち、出力の回転数が0の場合、駆動モーターは高い回
転数を維持しながら順回転している。このため、駆動モ
ーターは回転速度低下による過電流の防止が可能であ
り、消費電力の増大を防ぐことができる。また、出力の
回転数が0の場合は、第1モーターの出力はすべて差動
装置により第2モーターの発電に消費される。この発電
された電力を回生することによりきわめて効率の良いモ
ーター装置となる。また、その電力を直接駆動モーター
に回生すれば、発進時及び低速走行時のトルクアップが
可能となる。また、発進時は、出力の負荷と回転数に応
じた第1モーターの出力が、差動道装置により配分され
る。残りは、第2モーターの配分される。また、減速時
も同様で、第1モーターの出力が差動装置により配分さ
れる。更に、減速時又は下り坂などの場合、出力の負荷
がマイナスになる場合もある。この場合は、第1モータ
ーへの供給電力よりも第2モーターの発電出力の方が大
きくなる。また、構造から出力の回転速度の変動を発電
モーターの回転速度で吸収して駆動モーターの回転速度
を定常回転範囲内に納めることも可能であり、また、逆
に駆動モーターの回転速度で吸収して発電モーターの回
転速度を一定にすることも可能である。即ち、発電量の
制御によりトルクが制御できるためである。本発明のモ
ーター装置は、駆動モーターの駆動力を差動装置により
出力と発電モーターとに配分され、駆動モーターの機械
出力と出力軸の機械出力の差がすべて発電モーターに配
分される。この回生電力の量を制御することにより出力
のトルク特性を、強弱制御することができる。このトル
ク特性は電流Iと磁束φに比例するため、トルク制御は
従来、電流を制御するか、磁束を変化させるかして行わ
れていたが、本発明では、回生される電力の量により制
御が可能となる。次に、実際に数値を上げて、グラフで
説明する。数値はあくまで説明のためであり、数値自体
になんら意味はない。説明を簡単にするために、差動歯
車の回転の比を、1:1として説明する。即ち、第1モ
ーターのAのトルク−回転数の曲線を、説明のためのみ
用いたT−N曲線として示す図4として、第2モーター
Bの発電時の必要となるトルクと回転数を説明のための
み用いた消費トルク−回転数の曲線として示す図5に示
す。更に、図6は、駆動出力軸のトルク−回転数の曲線
を示す。図示のように、第1モーターAは、回転数の上
昇とともにトルクは減少し、第2モーターBは、回転上
昇とともにトルクは増大する。そして、図6に示すよう
に駆動出力軸は、回転上昇とともにトルクが下がる。駆
動出力の回転数は、左から右へと上昇する。各P点は、
各グラフで示す点に相当している。
【表1】 発進時、出力回転数は’0’である。このときの第1モ
ーターと第2モーターの回転数とトルクは、(X=1)
式(A)、(B)より第1、第2モーターとも同じトル
ク同じ回転数P1,P2でバランスする。(但し、機械
的損失は考えないものとする)このとき、出力軸は、第
1モーターAのトクク10kg・m(P1)を2倍した
20kg・m(P3)が発生する。(式1、(X+1)
= T より)。また、この時出力回転は’0’
なので第1モーターのAの駆動エネルギーは、第2モー
ターBの発電用エネルギーとなるために、エネルギー損
失も少なくてすむ。(式A、0=T・N−T・N
より)。このとき、回転数”0”の高トルク20kg
・m(P3)のトルクが発生していても、実際第1モー
ターAは回転しているので、過電流にならず、通常に運
転できる。乗り物が発進して、出力軸の回転数が100
0rpm(P6)になった場合、駆動モーターと発電モ
ーターの回転数とトルクは、差動歯車の比が、1:1の
とき、駆動モーター、発電モーターとも同じトルクで、
バランスするため、式(1)、(2)、(6)より、駆
動モーターは回転数3000rpm、トルク5kg−m
(P4)で、発電モーターは回転数(駆動モーターとは
逆回転となる)1000rpm、トルク5kg−m(P
5)となる。このとき出力軸のトルクは、駆動モーター
のトルク5kg−m(P4)を2倍した10kg−mの
トルク(P6)が得られる。同様に、駆動モーターが
(P7)の場合は、発電モーターは、(P8)、出力は
(P9)となる。このようにして、常に駆動モーター
(図4のT−N曲線)と発電モーター(図5のT−N曲
線)と駆動出力(出力軸)がバランスして、図6のよう
なT−N曲線の出力が得られる。2つのモーターを減速
機構を使用して減速させての使用もなんら差し支えな
い。この場合、駆動用のモーターのみ減速でも、発電用
のモーターのみ減速でも同様である。図12は、モータ
ーと差動装置の間に減速装置を設けた場合の概略図であ
る。減速装置は、減速ギアでもよく、プラネタリーギア
でも、減速ベルトを使用しても何ら差し支えない。次
に、いくつかの本発明モーター装置の制御例を示すが、
本発明はそれらによって限定されるものではない。ここ
では、第1モーター(M1)を駆動用として、第2モー
ター(M2)を発電用として使用する場合の制御例を示
す。例1.第2モーター(M2)の電源端子に負荷抵抗
を設けるだけの、本発明モーター装置の最も簡単な制御
例を図7に示す。発電側に負荷抵抗を入れたことにより
出力トルクを発生させ、該抵抗値の大きさで出力トルク
の大きさを制御させるものである。発電による電力は、
抵抗により消費され損失は大きいが回路が単純で汎用性
があり、(小型駆動モーターなどあらゆる分野のモータ
ー装置として利用可)、また、モーターの種類(交流、
直流)を問わない。また、本発明の特徴である出力0回
転時からの使用が可能である。このため、駆動側が直流
モーターの場合、回転中に外部からの機械的負荷により
出力回転が止められても、駆動側モーターにかかる負担
は大きくならないので、過電流防止策を講じなくてもよ
い。これに対し、駆動側が交流モーターの場合、駆動モ
ーターのトルクの高い回転域の範囲内で、出力0回転時
からの使用が可能となる。また、本発明のモーター装置
においては、モーターの回生電力の量(負荷)を制御す
ることにより、出力トルクの特性を、強弱制御すること
ができる。従来、トルク制御は、電流を制御するか磁束
を変化させるかして行われていたが、本発明のモーター
装置では、回生される電力の量により制御が可能とな
る。このため、負荷抵抗の値を変えることにより、トル
クの値も変えられる。勿論、負荷抵抗を可変抵抗にして
もよい。例2.次に、発電力を回生させる場合の制御方
法について説明する。昇圧回路を設けないで、発電力を
回生させることもできる。そのためには、充電電圧又は
駆動側供給電圧よりも高い電圧になるように、第2モー
ター(M2)の磁束を大きくするか、又は、回転速度を
上げるための差動比の調整が必要となる。 E[V]=K・N・Φ である。(但し、Kは係数である。) 従って、以下の方法により昇圧しなくても回生すること
ができる。先ず、差動比を変えて出力0回転のときに、
M1よりM2の回転を大きくする。或いは、M1よりM
2の磁束を大きくする。或いは、別電源に充電し、充電
電圧を低くしておく。次に、図8Aに示す、逆流防止ダ
イオードD1を介して駆動モーター(M1)に直接回生
する回路である。M1、M2とも直流モーターである。
ダイオードD1は、逆流防止用のダイオードであり、回
生電流を直接駆動モーターに供給させる。例3.次に、
図8Bに、M2が交流モーターの場合の、逆流防止ダイ
オードが整流器RTに置き換えた回路を示す。M1は直
流モーターである。整流器RTとしては、トランジスタ
素子を用いることができるが、トランジスタ素子に限る
ものではなく、サイリスタ、GTO、IGBT,FET
など主主の半導体素子を用いることができる。例4.回
生電力を充電器に充電する場合について、説明する。逆
流防止ダイオード(M2が直流モーター)又は整流器
(M2が交流モーター)と充電器の間に、停電圧回路を
設ける。これは、M2で発電される電圧が一定でないた
めに、電圧変動を定電圧回路で一定にして充電器に充電
する。従って、このための制御回路の概略は、図9Aに
示される。そのための1番簡単な定電圧回路の具体例
を、図9Bに示す。例5.前記の例2.例3.例4で十
分な起電力が得られず、回生できない場合では、昇圧回
路を、M2と逆流防止ダイオード又は整流器の間に設
け、M2の起電流を昇圧して回生することができる。こ
の制御回路の概略を、図10A、及び、図10Bに示
す。例6.前記の例2.例3.例4.例5の場合、出力
の回転上昇に伴い、M2の回転速度が下がり、それに伴
い、発電電圧が下がるため、ある速度以上になると発電
力が回生されなくなる。この状態では、M2の負荷はか
からなくなるので、出力トルクは下がり、出力の速度も
上がらなくなる。これは、発電時の負荷と駆動側の負荷
とがバランスし、その負荷の和が出力トルクになるため
である。そこで、回生されなくなった場合でも、負荷ト
ルクを発生させて、出力トルクと回転速度を限界点近く
まで上昇可能にするための回路を、図11に示す。ここ
で、限界点とは、差動比を1:1とした場合、最大出力
回転速度=駆動側回転速度/2である。(即ち、発電側
の回転はない。)出力トルク= 駆動側トルク+発電側
トルクとなる。逆流防止ダイオード又は整流器M1又は
定電圧回路の間には、図11の負荷回路を設ける。即
ち、図11の回路が、例2.例3.例4.例5の回路に
付加される。オペアンプでダイオードの入力点と出力点
との電圧を比較して、出力点の方が電圧が高い場合、回
生されていないと判断して、スイッチングトランジスタ
をONにして、M2の回生電力が抵抗に流れるようにす
る。但し、ダイオードの電圧降下部分は考慮するものと
する。また、回生されている場合は、ダイオードの入力
点の方が高くなるので、スイッチングトランジスタはO
FFのままで抵抗には流れないようにする。これによ
り、回生されていないときも、負荷はM2にかかるよう
にできる。次に、いくつかの本発明モーター装置の実施
例を示すが、本発明はそれらによって限定されるもので
はない。
【実施例1】図13は、差動装置にプラネタリーギアを
使用した場合の1例を模試的に示す断面図である。図1
4は、プラネタリーギア(図13)を差動装置に使用し
て、減速ギアでモーター回転を減速して使用する場合の
本発明モーター装置の一例を示す。差動装置は主にサン
ギア27とピニオンギア28該ピニオンギアを支持する
プラネタリーアーム29、インターナルギア22などか
ら構成される。第1モーター20のローターシャフトに
減速ギア21が接合され、該減速ギア21は、減速ギア
26と噛み合わされる。該減速ギア26はサンギア27
と接合され、該モーターの回転が減速されて差動装置の
サンギア27の回転となる。第2モーター24のロータ
ーシャフトに減速ギア23が接合され、該減速ギア23
は、減速ギア30と噛み合わされる。該減速ギア30は
インターナルギア22と接合され、該モーターの回転が
減速されて差動装置のインターナルギア22の回転とな
る。該サンギア27と該インターナルギア22の間に内
接されるピニオンギア28の公転が該2つのモーター回
転の差動出力となる。該ピニオンギア28の公転が、こ
れを支持するプラネタリーアーム29の回転となり、該
プラネタリーアーム29と接合されている駆動出力軸2
5の出力回転となる。
【実施例2】図13は、差動装置にプラネタリーギアを
使用した場合の1例を模試的に示す断面図である。図1
5は、プラネタリーギア(図13)を差動装置に使用し
て、モーター及び差動装置を同軸上に配設する場合の本
発明モーター装置の一例を示す。差動装置は主にサンギ
ア32とピニオンギア34該ピニオンギアを支持するプ
ラネタリーアーム36、インターナルギア35などから
構成される。第1モーターのローターシャフト80は差
動装置のサンギア32と直接接合され、第2モーターの
ローターシャフト40は差動装置のインターナルギア3
5に直接接合される。該サンギア32と該インターナル
ギア35の間に内接されるピニオンギア34の公転が、
該2つのモーター回転の差動出力となる。該ピニオンギ
ア34の公転が、これを支持するプラネタリーアーム3
6の回転となり、該プラネタリーアーム36と接合され
ている駆動出力軸39の出力回転となる。
【実施例3】図13は、差動装置にプラネタリーギアを
使用した場合の1例を模試的に示す断面図である。図1
6は、プラネタリーギア(図13)を差動装置及び減速
装置に使用して、モーター回転をプラネタリーギアで減
速して、モーター及び差動装置、減速装置を同軸上に配
設する場合の本発明モーター装置の一例を示す。差動装
置は主にサンギア57とピニオンギア58該ピニオンギ
アを支持するプラネタリーアーム60、インターナルギ
ア59などから構成される。第1モーターの減速装置は
主にサンギア52とピニオンギア54該ピニオンギアを
支持するプラネタリーアーム56、インターナルギア5
5などから構成される。第2モーターの減速装置は主に
サンギア53とピニオンギア63該ピニオンギアを支持
するプラネタリーアーム61、インターナルギア62な
どから構成される。第1モーターのローターシャフト6
8に減速装置のサンギア52が接合され、該サンギア5
2とケース64に固定されたインターナルギア55の間
に内接されるピニオンギア54の公転が該モーター回転
の減速出力となる。該ピニオンギア54の公転がプラネ
タリーアーム56の回転となる。該プラネタリーアーム
56は差動装置のサンギア57と接合され、該モーター
の回転が減速されて差動装置のサンギア57の回転とな
る。第2モーターのローターシャフト69に減速装置の
サンギア53が接合され、該サンギア53とケース64
に固定されたインターナルギア62の間に内接されるピ
ニオンギア63の公転が該モーター回転の減速出力とな
る。該ピニオンギア63の公転がプラネタリーアーム6
1の回転となる。該プラネタリーアーム61は差動装置
のインターナルギア59と接合され、該モーターの回転
が減速されて差動装置のインターナルギア59の回転と
なる。該サンギア57と該インターナルギア59の間に
内接されるピニオンギア58の公転が該2つのモーター
回転の差動出力となる。該ピニオンギア58の公転が、
これを支持するプラネタリーアーム60の回転となり、
該プラネタリーアーム60と接合されている駆動出力軸
67の出力回転となる。本発明のモーター装置は、図示
のような構造により、次のごとき技術的効果があった。
即ち、直流モーターのすぐれたトルク−回転数特性を生
かしつつ欠点である高トルクで”0”回転数のときの過
電流防止や、発電回生による消費電力の節約を行うモー
ター装置を提供した。出力回転が0でも、モーターは回
転している。このことは回転していない場合に比べてモ
ーターの効率が良いことになる。モーターの駆動出力は
差動装置を介して発電モーターと出力に配分され、出力
回転が0の場合、すべて発電モーターに分配されるため
発電モーターの起電力を回生させることにより極めて消
費電力が少なくてすむ。第2に、駆動用の第1モーター
を中〜高速回転を維持したまま、出力の回転範囲が0回
転から中速回転まで変動して利用することが可能でなの
で、出力回転変動の大きい場合でも、バッテリー及び制
御回路の負担が軽減でき、駆動モーターの回転数の変動
が少ないので、電流変動が少なくてすむ。また、モータ
ーの許容回転数範囲が狭くても、その狭い範囲を利用し
て0回転からの使用が可能となり、交流モーターなどの
低速で低トルクのモーターでも最高のトルクと効率の回
転数の範囲で運転することができる。第3に、出力が0
回転或いは低速回転の高トルク(負荷)使用ができる。
モーター自体は定常回転で回転可能なためである。更
に、磁気飽和を防止でき、モーター自体は低速回転にす
る必要はない。そして、直流モーターの場合、過電流防
止回路などの電流制限の回路が不要にできる。第4に、
モーター運転中、大きな外部負荷によるモーター破損の
危険が少ない。大きな反力やキックバックなどにより出
力回転が止められても、また、多少外部要因で出力回転
が逆回転させられても影響なく、回転力を維持しながら
モーターの運転が可能である。第5に、発電用のモータ
ーの発電量を制御することにより、出力トルクを制御す
ることができる。これは次の効果をもたらす。モーター
の種類を選ばず、トルク制御が可能となり、電圧制御で
きないモーターでも、磁束制御できないモーターでもト
ルク制御できることになる。これは、交流でも直流でも
モーター本来の機能である駆動又は発電ができるモータ
ーがあれば、トルク制御が可能となる。また、第2モー
ターの発電量を0にすることにより、発電による負荷ト
ルクはなくなり、発電側は空回り状態として、駆動用モ
ーターの駆動力が出力に伝達されない状態となり(慣性
トルクがあるのでその分だけは伝達される)、丁度、ク
ラッチを切った状態を作り出せ、クラッチと同じ機能が
提供できる様になる。第6に、発電用のモーターの発電
力を回生することにより、出力が発進時(0回転時)及
び低速回転域での電力の節約ができる。また、発電力を
駆動側に直接回生させることにより、発進及び低速回転
域での出力トルクを増強できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモーター装置の1例の構成を示す。
【図2】モーターのT−N曲線を表すグラフである。
【図3】モーターのT−I曲線を表すグラフである。
【図4】本発明モーター装置での第1モーターのトルク
−回転数の関係を示すグラフである。
【図5】本発明モーター装置での第2モーターのトルク
−回転数の関係を示すグラフである。
【図6】本発明モーター装置での出力軸のトルク−回転
数の関係を示すグラフである。
【図9】本発明モーター装置の1例の構成を示す。
【図7】本発明モーター装置の最も簡単な制御回路の例
を示した図である。
【図8】本発明モーター装置の各モーターに対する制御
回路の例を示した図である。
【図9】本発明モーター装置の回生制御回路の例を示し
たものである。
【図10】本発明モーター装置での、昇圧回路を設けた
回生制御回路の例を示した図である。
【図11】本発明モーター装置での、回生可能電圧以下
でも発電トルクを維持できる回路を設けた例である。
【図12】本発明モーター装置に減速装置を設ける場合
の例を示した概略図である。
【図13】本発明モーター装置の差動装置の遊星歯車を
使用した1例を示す断面図である。
【図14】減速機構を有する本発明モーター装置の1例
を示す断面図である。
【図15】本発明モーター装置のモーターおよび差動装
置を同軸に配設した場合の1例を示す断面図である。
【図16】本発明モーター装置に遊星歯車による減速機
構を配設し、モーターおよび差動装置、減速機構を同軸
に配設した場合の1例を示す断面図である。
【符号の説明】
1、M1、20 第1モーター 4、 第1モーター
回転軸 2、 差動装置 6、25、39、67 差動出力軸
(駆動出力軸) 3、M2、24 第2モーター 5、 第2モーター
回転軸 14、29、36、56、60、61 プラネタリー
キャリア(アーム) 13、28、34、54、58、63 ピニオンギア 11、22、35、55、59、62 インターナル
ギア 12、27、32、52、53、57 サンギア 33、50 コイル(第1
モーター) 31、51 磁石(第1モ
ーター) 37、65 コイル(第2
モーター) 41、66 磁石(第2モ
ーター) 40、68、69、80 モーターのロ
ーターシャフト 38、64 ケース 10、 減速装置 21、23 減速ギア(モ
ーターシャフト側) 26、30 減速ギア(差
動装置側)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年7月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモーター装置の1例の構成を示す。
【図2】モーターのT−N曲線を表すグラフである。
【図3】モーターのT−I曲線を表すグラフである。
【図4】本発明モーター装置での第1モーターのトルク
−回転数の関係を示すグラフである。
【図5】本発明モーター装置での第2モーターのトルク
−回転数の関係を示すグラフである。
【図6】本発明モーター装置での出力軸のトルク−回転
数の関係を示すグラフである。
【図7】本発明モーター装置の最も簡単な制御回路の例
を示した図である。
【図8】本発明モーター装置の各モーターに対する制御
回路の例を示した図である。
【図9】本発明モーター装置の回生制御回路の例を示し
たものである。
【図10】本発明モーター装置での、昇圧回路を設けた
回生制御回路の例を示した図である。
【図11】本発明モーター装置での、回生可能電圧以下
でも発電トルクを維持できる回路を設けた例である。
【図12】本発明モーター装置に減速装置を設ける場合
の例を示した概略図である。
【図13】本発明モーター装置の差動装置の遊星歯車を
使用した1例を示す断面図である。
【図14】減速機構を有する本発明モーター装置の1例
を示す断面図である。
【図15】本発明モーター装置のモーターおよび差動装
置を同軸に配設した場合の1例を示す断面図である。
【図16】本発明モーター装置に遊星歯車による減速機
構を配設し、モーターおよび差動装置、減速機構を同軸
に配設した場合の1例を示す断面図である。
【符号の説明】 1、M1、20 第1モーター 4、 第1モーター回
転軸 2、 差動装置 6、25、39、67 差動出力軸(駆
動出力軸) 3、M2、24 第2モーター 5、 第2モーター回
転軸 14、29、36、56、60、61 プラネタリーキ
ャリア(アーム) 13、28、34、54、58、63 ピニオンギア 11、22、35、55、59、62 インターナルギ
ア 12、27、32、52、53、57 サンギア 33、50 コイル(第1モ
ーター) 31、51 磁石(第1モー
ター) 37、65 コイル(第2モ
ーター) 41、66 磁石(第2モー
ター) 40、68、69、80 モーターのロー
ターシャフト 38、64 ケース 10、 減速装置 21、23 減速ギア(モー
ターシャフト側) 26、30 減速ギア(差動
装置側)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1モーター、第2モーターの2つのモー
    ターと、差動装置を備え、該差動装置は、差動回転する
    3つの回転軸を有し、その3つの回転軸は各々第1モー
    ターの回転軸と第2モーターの回転軸、駆動出力軸に接
    続され、即ち、第1モーターの回転軸と第2モーターの
    回転軸とは差動装置を介して接続されることになる。そ
    の2つのモーターの1つを駆動モーターとして作動さ
    せ、他方のモーターを発電モーターとして作動させる。
    該2つのモーターは互いに逆回転して、その2つのモー
    ターの差動出力から駆動出力を得ることを特徴とするモ
    ーター装置。
  2. 【請求項2】該差動装置は、プラネタリーギア(遊星歯
    車)であり、そのサンギアとインターナルギアの回転軸
    が、各々第1、第2モーターの回転軸に接続され、公転
    するピニオンギアを支持するプラネタリーアームの回転
    軸が駆動出力となることを特徴とする請求項1に記載の
    モーター装置。
  3. 【請求項3】該2つ或いは片方のモーターの回転を減速
    させる減速装置を、該2つ或いは片方のモーター回転軸
    に接続し、該差動装置の回転軸とは減速装置を介して接
    続されることを特徴とする請求項1に記載のモーター装
    置。
  4. 【請求項4】第1モーター或いは第2モーターの回転軸
    に駆動入力軸を接続し外部からの機械入力ができるよう
    にし、駆動入力軸と駆動出力軸の2つの機械的外部イン
    ターフェースを有することを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載のモーター装置。
JP7115349A 1995-04-05 1995-04-05 モーター装置 Pending JPH08280158A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002087210A (ja) * 2000-09-12 2002-03-27 Takata Corp モータ駆動式シートベルトリトラクタ
WO2001077544A3 (fr) * 2000-03-31 2002-10-17 Alexei Andreevich Gordeev Procede electromecanique d'execution de commandes et autres mecanismes d'execution
JP2003088186A (ja) * 2001-09-05 2003-03-20 Ihi Aerospace Co Ltd 電動アクチュエータおよび電動アクチュエータの制御方法
JP2019148293A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 三菱重工コンプレッサ株式会社 可変速増速機及び可変速増速機の制御方法

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