JPH0827882A - コンクリート構造物および蓋止め機構 - Google Patents

コンクリート構造物および蓋止め機構

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JPH0827882A
JPH0827882A JP19001694A JP19001694A JPH0827882A JP H0827882 A JPH0827882 A JP H0827882A JP 19001694 A JP19001694 A JP 19001694A JP 19001694 A JP19001694 A JP 19001694A JP H0827882 A JPH0827882 A JP H0827882A
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JP
Japan
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lid
grating
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lock member
arm
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Withdrawn
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JP19001694A
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English (en)
Inventor
Etsuji Oike
悦二 大池
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Oike and Co Ltd
Original Assignee
Oike and Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両が通過する時に発生する騒音を防止する
ために、蓋受けの上にゴムシートを敷いて設置してある
グレーチングを、はね上げを防止できるように簡単に固
定できる機構を提供する。 【構成】 グレーチング10を通ってロック部材30を
溝1に挿入する。このロック部材30の頭部31はグレ
ーチング10の内部で鉛直方向に旋回可能であり、これ
に伴って頭部31から延びたアーム部35も旋回する。
アーム部35の先端の鉤部36は、溝1から突出したボ
ルト7と連結しグレーチング10を溝1に固定する。ア
ーム35の鉤部36と反対側には重り37を設けてある
ので、鉤部36はボルト7の側に常に押しつけられ、車
両の通行によってグレーチング10が振動しても外れる
ことはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溝、枡などの道路下と
なるコンクリート構造物の構造、特に、グレーチング、
パンチングメタルなどの格子状の蓋を備えたコンクリー
ト構造物の構造および、これに好適な蓋止め機構に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】道路を横断する溝や、道路下に設けられ
た溜枡などの蓋には、強度が高く、美観に優れ、また、
雨水の排水が容易であるなどの利点を備えたグレーチン
グが用いられている。図10に、グレーチングを蓋とし
て用いた溝の概略構成を示してある。本例の溝は、断面
が略U字型をしたコンクリート製の溝用単位ブロック1
を用いて構成してある。この溝用のブロック1の上方は
横に延びた開口2となっており、この開口2の両側に断
面が略L字型をした蓋受け金具3を埋め込んである。こ
の金具3には、上方に突出した雄ねじ4を一定の間隔を
おいて取り付けてある。
【0003】溝1の蓋となるグレーチング10は、帯状
に延びた略長方形で、金属製の受枠11を備えており、
この受枠11の内部に、金属製のベアリングバー12と
クロスバー13を格子状に組み合わせてある。また、グ
レーチング10の長手方向の両側には、受枠11に沿っ
てベアリングバー12によって構成された格子を設けて
あり、この格子によって雄ねじ4と同じ間隔をおいて設
置した略正方形のボックス14を構成してある。このボ
ックス14は、底面を備えており、その略中心にボルト
孔15を設けてある。したがって、グレーチング10を
溝の開口2に渡すと、ボルト孔15を介して蓋受け金具
から雄ねじ4が突出し、この雄ねじ4をナット16によ
り固定すれば、グレーチング10を溝1に固定できる。
【0004】このようにボルト4を用いてグレーチング
10を溝1に固定すると、グレーチング10の上を車両
が通過してもグレーチング10は振動しない。このた
め、グレーチング同士や、グレーチング10と蓋受け金
具3との接触を防止できるので、車両の通過に伴う騒音
の発生も防止できる。しかし、溝を掃除するためにグレ
ーチングを取り外した後に、ボルト4をナット16で締
めつけ忘れることがある。また、蓋受け金具3とグレー
チング10との間に砂などの異物が入ったままグレーチ
ング10を固定すると、ボルト4とナット16の固定が
緩み、騒音が発生してしまう。さらに、積雪のある地域
では、道路に散布された塩化カリなどの融雪剤によって
ボルトやナットが錆てしまい、グレーチング10を固定
できなくなることもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ボルト、ナットを用い
てグレーチングを溝に固定して騒音を防止する代わり
に、グレーチング10と蓋受け金具3との間に、ゴムな
どの騒音防止用のパッキンを敷いて騒音を防止すること
も考えられている。しかし、パッキンを敷いただけで
は、グレーチングの一端に車両重量が集中してかかった
時などに、グレーチングがはね上げることがある。従っ
て、積載荷重の大きな車両の通行する路では使用が難し
い。
【0006】パッキンを敷き、さらに、グレーチングを
ボルトおよびナットを用いて固定することも考えられ
る。しかし、弾性体のパッキンの上でグレーチングが上
下に振動するので、ナットが緩んでしまい、グレーチン
グのはね上げを防止することはできない。
【0007】そこで、本発明においては、グレーチング
などの振動によって騒音の発生し易い蓋を道路上に敷設
する際に、騒音と、蓋のはね上げの両方を防止できるコ
ンクリートの構造物、および蓋止め機構を提供すること
を目的としている。また、溝などを清掃するために、簡
単に蓋を取外しできる蓋止め機構を提供することも目的
としている。さらに、このような機構をシンプルな構成
で実現して、信頼性の高い蓋止め機構を提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコンクリー
ト構造物は、道路下となる本体と、この本体の上部の開
口に弾性体を介して取付けられる格子状の蓋と、この蓋
の少なくとも1つの格子を通って本体に達するロック部
材とを有し、このロック部材は、格子の中で旋回可能な
頭部と、この頭部から本体に向かって延びた略棒状のア
ーム部と、このアーム部が旋回すると本体の一部と着脱
可能に結合する先端部と、この先端部が本体の一部と連
結する位置となるようにアーム部を旋回する復元部とを
備えていることを特徴としている。
【0009】上記のような蓋止め機構を用いて本体の上
部の開口に弾性体を介して格子状の蓋を取り付ければ、
蓋の上を車両が通過しても、蓋と本体との間には弾性体
があるので騒音は発生しない。また、ロック部材によっ
て蓋を本体に固定してあるので、蓋がはね上げられるこ
ともない。さらに、車両の通過時に弾性体の上に敷かれ
た蓋が上下に振動しても、先端部を本体と連結する位置
に導く復元部を備えているので、先端部が本体から離れ
て蓋が外れてしまうことはない。本体の清掃などのため
に蓋を取り外す時は、ロック部材の頭部を旋回して先端
部を本体の一部から取り外すだけで良い。
【0010】アーム部が頭部を支点として鉛直方向に旋
回可能なロック部材においては、アーム部の下端を略鉤
状に一方に曲がって先端部とし、この先端部に対しアー
ム部の反対側に重りを設けて復元部とすれば良い。ま
た、本体には、ロック部材の先端部と連結するように、
蓋を設置する蓋受け部の下方から開口の内側に向かって
突出した突起を設けておけば良い。
【0011】また、アーム部が頭部を支点として水平方
向に旋回可能なロック部材においては、まず、頭部が嵌
まり込む格子に、蓋の長手方向の断面が略逆三角形をし
たロック溝を形成する。そして、頭部から水平方向に延
びた柱状で、格子の中のロック溝に設置可能なハンドル
部を復元部とし、さらに、アーム部の下端をこのハンド
ル部の延びた方向に略水平に曲げて先端部とすれば良
い。また、本体には、蓋を受ける蓋受け部の下に、ロッ
ク部材の先端部をはめ込み可能な凹みを設ければ良い。
【0012】このような構成のロック部材は、蓋に取り
付けられていても良く、蓋とは別個に取外し可能であっ
ても良い。
【0013】このようなロック部材を用いた蓋止め機構
では、振動などによってロック部材が蓋を本体に設定す
る所定の位置からずれた場合であっても、復元部によっ
てその所定の位置にロック部材は自ら復帰する。従っ
て、弾性体を蓋の下に敷いておいても確実に蓋のはね上
げを防止できる。これに加えて、ロック部材の頭部と、
この頭部の挿入された格子との隙間を埋めるように充填
部材を設置すれば、ロック部材が所定の位置からずれる
ことを防止できるので、より確実に蓋を設定できる。
【0014】
【実施例】以下に図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0015】〔実施例1〕図1に、本発明の実施例に係
る蓋止め機構を用いてグレーチング10を、道路下の溝
1の上に設定する様子を示してある。本例では、溝は断
面が略U字型をしたコンクリート製の溝用単位ブロック
1を用いて形成してあり、この単位ブロック1の上方は
溝に沿って帯状に延びた開口2となっている。この開口
2の長手要綱の両側にあたる、単位ブロック1の端部に
は断面が略L字型をした金属製の蓋受け3をそれぞれ埋
設してある。さらに、この蓋受け3の下方の、単位ブロ
ック1の内壁5に開口2の方向を向いたインサート6を
一定の間隔をおいて埋設してある。このインサート6は
中空であり、内部に雌ねじが切ってある。そして、この
インサート6にボルト7を挿入し、このボルト7の頭が
内壁5から所定の距離だけ突出するようにボルト7を固
定してある。
【0016】開口2の両側にあるL字型の蓋受け3のそ
れぞれの上には、帯状にカットされたゴムシート20a
および20bを装着してある。これらのゴムシート20
aおよび20bの上に、開口2へはめ込み可能な略長方
形のグレーチング10を設定してある。本例のグレーチ
ング10は、従来のグレーチングを略同じ構成であり、
略長方形で金属製の受枠11と、この受枠11の内部に
格子状に組み合わされた金属製のベアリングバー12と
クロスバー13を備えている。また、グレーチング10
の長手方向の両側に、受枠11に沿ってベアリングバー
12によって構成された略長方形の格子であるボックス
22を一定の間隔をおいて設けてある。このボックス2
2を通してロック部材30を設定すれば、グレーチング
10を溝の本体1に固定できるようになっている。
【0017】本例のロック部材30は、水平に延びた短
い円柱部材によって構成された頭部31と、この頭部3
1と直角に水平方向に延びたハンドル32と、頭部31
から鉛直方向に下へ延びた細い棒状のアーム部35と、
アーム部35の下端で略U字型に曲がった鉤部36と、
アーム部35に対し鉤部36と反対側に付いた重り37
とを備えている。このロック部材30は、グレーチング
10に用意してあるボックス22を通ってアーム部35
を溝本体1の側に挿入できるようになっており、頭部3
1はボックス22に引っ掛かるようになっている。
【0018】さらに、グレーチングのボックス22に挿
入できる略長方形のゴムキャップ40を用意してある。
ボックス22の中にロック部材30を挿入した後、この
ゴムキャップ40でロック部材30の頭部31を押さえ
れば、頭部31の動きを阻止できるようになっている。
【0019】図2に、本例のロック部材30を用いてグ
レーチング蓋10を溝本体1に固定して状態を側面から
示してある。また、図3に、固定した状態のロック部材
30を、ゴムキャップ4を外して上からみた様子を示し
てある。これらの図に示すように、本例のグレーチング
のボックス22の下には底壁23を用意してある。この
底壁23の略中央に、溝本体1の長手方向に延びたスリ
ット24を切ってある。このスリット24はロック部材
30のアーム部35を通すことが可能な幅を備えてお
り、このスリット24を通って鉤部36、重り37およ
びアーム部35を溝1の開口2の内部に挿入できる。ロ
ック部材30の頭部31の水平方向の長さは、このスリ
ット24の幅より長くしてあるので、頭部31はボック
ス22の底壁23の上に収まる。また、頭部31の直径
はボックス22の高さより低くしてあるので、グレーチ
ング10から頭部31が突出することはない。さらに、
頭部31は円柱状なので、底壁23の上で旋回可能であ
り、頭部31が旋回するとこれに伴ってアーム部35も
鉛直方向に旋回する。頭部31から直角に水平に延びた
ハンドル32によって頭部31の角度を変えられるよう
になっている。また、このハンドル32は頭部31と同
じ、あるいは小さな径の部材で構成してあるので、ハン
ドル32もグレーチング10の厚みの範囲内に収まる。
【0020】ロック部材30のアーム部35はグレーチ
ング10を通って下に延びている。そして、インサート
6に溝1から開口2の方向に突出するように挿入された
ボルト7に、このアーム部35は達する。このため、ボ
ルト7とアーム部35の下端にある鉤部36は連結し、
これによってグレーチング10を溝1に固定できる。従
って、グレーチング10の片隅に荷重がかかってもグレ
ーチング10が跳ね上がることはない。また、グレーチ
ング10と溝1の蓋受け3との間にはゴムシート20を
敷いてある。このため、グレーチング10の上を車両な
どが通過し、グレーチング10が振動しても、グレーチ
ング10と蓋受け3とが直接接触することはない。従っ
て、車両の通行などに伴う騒音の発生を防止できる。
【0021】このように金属製のグレーチング10と蓋
受け3とが直接接触せず、また、グレーチング10の振
動を減衰するために、これらの間にゴムシート20など
の弾性体を挿入してある。このため、グレーチング10
の上を車両が通るとグレーチング10はゴムシート20
の中に沈み込む。従来のようにグレーチング10をボル
ト・ナットで溝本体1と固定してあると、車両が通過す
るときにボルトナットにかかる振動とグレーチングの沈
み込みによってボルト・ナットが緩んでしまう。しか
し、本例のロック部材30はアーム部35に鉤部36と
反対側に重り37を用意してある。この重り37によっ
て、アーム部35に鉤部36がボルト7の側に旋回する
ようなモーメントを常に発生できる。従って、グレーチ
ング10が沈み込んで、ボルト7と鉤部36との連結が
緩んでも、アーム部35には常に鉤部36をボルト7側
に旋回し、連結する位置に復元する力が働く。このた
め、車両が通過してグレーチング10が元の高さに復帰
した際は、鉤部36とボルト7とは確実に連結し、外れ
ることはない。本例のロック部材30においては、重り
37と同じ方向に頭部31のハンドル32を設けてある
ので、このハンドル32によってもアーム部35を復帰
するモーメントを導きだせる。
【0022】このように、本例のロック部材30を用い
てグレーチング10を溝1に固定すれば、騒音を防止す
るために弾性体をグレーチング10と溝1との間に挿入
してもグレーチング10を確実に溝1に固定できる。そ
して、車両が繰り返しグレーチング10の上を通過した
場合であっても、ロック部材30は確実に溝1と連結す
る位置に復帰するので、グレーチング10が外れてしま
ったり、車両の通過時に跳ね上がるようなトラブルを未
然に防止できる。飛び跳ねを防止するために、弾性体を
溝に沿ったグレーチングの側面と蓋受けとの間に詰める
ことも可能であるが、弾性体の収縮によってグレーチン
グの側面と蓋受けとの間に隙間が生じ易い。従って、本
例のようにロック部材30を用いて機械的にグレーチン
グ10を溝1に固定するほうが信頼性は高く、安全であ
る。
【0023】さらに、本例ではボックス22にゴムキャ
ップ40を装着して、ロック部材30の頭部31とハン
ドル32の動きを阻害してある。これによって、グレー
チングが振動してもロック部材30が外れないように2
重の保護をしてある。キャップ40はプラスチックなど
の他の素材によって構成することも可能である。
【0024】図4に、本例のロック部材30を取外し、
グレーチング10を溝1から取り外す様子を示してあ
る。まず、ゴムキャップ40をボックス22から取外
し、ロック部材30のハンドル32を用いて頭部31を
旋回する。これにより、アーム部35も鉛直方向に旋回
するので、鉤部36はボルト7から外れる。従って、グ
レーチング10は溝1との連結が解かれるので、グレー
チング10を溝1の開口2から外すことができる。この
ように、本例のロック部材30を用いるとハンドル32
を操作するだけで簡単にグレーチング10を取り外すこ
とができる。溝の内部の清掃のためにグレーチング10
を定期的に取り外す必要があるが、本例のロック部材3
0を用いれば取外しに必要な時間を短縮できる。従来の
ようなボルト・ナットを用いてグレーチングを固定して
あると、雨水や融雪に使用される塩化カリウムなどの影
響によってボルト・ナット同士が錆びついてしまい取外
しに手間取ることがある。しかし、本例のロック部材を
用いればそのようなトラブルも防止できる。また、錆び
ついたボルト・ナットを取り外すと、ボルトあるいはナ
ットのネジ山が傷つき再使用できないこともあるが、本
例のロック部材はシンプルな構成なので錆などの発生に
よって機能が損なわれることもない。
【0025】さらに、ボルト・ナットを用いていると、
取り外したグレーチングを再度取り付ける時にボルト・
ナットの締めつけを確実に行う必要がある。締めつけ力
の不足したボルト・ナットは外れやすく危険である。ま
た、ナット自体を付け忘れる危険もある。しかし、本例
のロック部材30は、グレーチングのボックス22に挿
入すれば、アーム部35についた重り37の作用によっ
て鉤部36と溝のボルト7とが自ら連結するので、手間
はかからず締めつけ忘れなども心配する必要はない。従
って、本例のロック部材30は、作業中にミスの発生す
ることも少なく、安全な固定治具である。従って、本例
の蓋を取り付ける機構を用いれば、道路上に設置される
グレーチングを安全、確実に取付けできる。もちろん、
蓋の取付け部分からの騒音も少ない。さらに、ロック部
材30を溝1に取り付ける部分は、溝1から突出したボ
ルト7の頭と、ロック部材の鉤部36であり、この部分
にゴミ、砂などがかかっても、これらが詰まることはな
く、連結の障害となる事態は発生しない。従って、ごみ
や砂が侵入し易い道路下に設置する蓋の取付け機構とし
て好適である。また、メンテナンス時もごみや砂の侵入
を気にしなくて良いので作業も容易となる。
【0026】図5に、本例のロック部材30の頭部31
に孔33を設け、この孔33に金属製のシャフト21を
通してボックス22に固定した例を示してある。ロック
部材30はシャフト21に取り付けてあるので、ボック
ス22の底壁は不要となる。このように頭部31をグレ
ーチング10に旋回可能に取り付けておけば、メンテナ
ンス中にロック部材30が紛失することはなく、作業管
理も簡単となる。
【0027】〔実施例2〕図6に本発明に係る異なるロ
ック部材を用いてグレーチング10を溝1に取り付ける
ようすを示してある。本例の溝もU字型をしたコンクリ
ート製の溝用の単位ブロック1を本体として構成してあ
り、開口2に沿って両側に、L字型をした蓋受け3を埋
設してある。そして、これらの蓋受け3の下に、一定の
間隔をおいて開口2の両側に開口2に向かって横方向に
開いた凹み8を設けてある。
【0028】それぞれの蓋受け3の上に、ゴムシート2
0aおよび20bを設置し、これらの上にグレーチング
10を設置できるようになっている。グレーチング10
は、略長方形で金属製の受枠11の中に金属製のベアリ
ングバー12とクロスバー13が格子状に組み合わされ
たものである。本例のグレーチング10も両側の受枠1
1に沿ってベアリングバー12によって構成された略正
方形の格子であるボックス25を一定の間隔をおいて設
けてある。このボックス25を通して本例のロック部材
50を設定すれば、グレーチング10を溝の本体1に固
定できるようになっている。
【0029】本例のロック部材50は、水平に延びた細
長い棒材によって構成されたハンドル51と、このハン
ドル51の略中央から下に向かって延びたL字型の棒材
によって構成されたアーム52を備えている。このハン
ドル51は、ボックス25の中で水平に旋回でき、アー
ム52をグレーチング10に取り付ける頭部の機能も果
たしている。また、L字型に延びたアーム52の水平方
向に曲がった下端53は、ハンドル51の向きと同じ方
向に延びている。この下端53を溝1に形成された凹み
8に挿入することにより、グレーチング10を溝1に固
定できるようになっている。なお、アーム52は、L字
型に限らず、逆T字型に下端が延びたものであっても良
い。
【0030】さらに、グレーチングのボックス25に挿
入できる略長方形のゴムキャップ42を用意してある。
ボックス25の中にロック部材50を挿入した後、この
ゴムキャップ42を挿入すれば、ロック部材50のハン
ドル51の動きを押さえることできるようになってい
る。
【0031】図7に、本例のロック部材50を用いてグ
レーチング10を溝1に固定した状態を横から示してあ
る。また、図8に、ロック部材50をグレーチングのボ
ックス25に設置した状態を平面図を用いて示してあ
る。本例のボックス25は底壁26を備えており、この
底壁26の略中央に開口に沿って延びたスリット27を
形成してある。このスリット27はロック部材のアーム
52が、その下端53をスリット27の延びた方向に沿
って向けて通過できる幅を備えており、このスリット2
7を通ってアーム52を溝本体1の開口2に挿入できる
ようになっている。また、底壁26は、溝1の延びた方
向に沿ってボックス25の中央29に向かって徐々に低
くなったスロープ28を形成してある。これらの中央2
9に向かって低くなった2つのスロープ28によって、
底壁26は、溝1に沿ったグレーチング10の長手方向
の断面が略逆三角形に上方に向かって開いたロック溝と
なっている。
【0032】本例のロック部材50は、底壁のスリット
27を通ってアーム52を溝の開口2に挿入し、ハンド
ル51によってアーム52を水平方向に旋回すると、ア
ーム52の下端53が溝1の凹み8に入るようになって
いる。これによって、グレーチング10を溝1に固定で
きる。ハンドル51を手放すと、ハンドル51はスロー
プ28によってボックス25の中央に導かれ、スリット
27と水平方向に直角な状態で安定する。この状態は溝
1の凹み8にロック部材50の下端53が入った状態な
ので、自然にロック部材50と溝本体1は連結し、グレ
ーチングを固定できる。このようにハンドル51をボッ
クス25の底壁26の上に置くと、ハンドル51は溝1
とグレーチング10を連結する中央29の位置に自動的
に動く。このため、実施例1と同様にグレーチング10
の上を車両が通過して、ゴムシート20の上で沈み込ん
でもロック部材50は連結する位置に復帰し、確実にグ
レーチング10を溝1に固定できる。従って、グレーチ
ング10のはね上げを防止できる。このように、本例の
ロック部材50を用いても、実施例1と同様に車が通過
しても静かな状態を保て、また、グレーチング10のは
ね上げなどの心配なくグレーチング10を溝に固定でき
る。
【0033】さらに、本例でも、中央がハンドル51の
形に凹んだゴムキャップ42をボックス25に挿入する
ことにより、ハンドル51の動きを抑えてより安全にグ
レーチング10を溝に設定できる。
【0034】図9に、本例のロック部材50を取り外す
様子を示してある。まず、ゴムキャップ42を外し、続
いてハンドル51を溝1に沿った方向に水平に旋回させ
れば、アーム52の下端53が溝1の凹み8から外れ、
簡単にグレーチング10を溝1から取り外せる。従っ
て、溝などのメンテナンスを簡単に行え、その後の復帰
も簡単である。本例のロック部材50も自動的にグレー
チング10を溝1と連結する箇所に動くので、締め忘れ
などのトラブルもない。また、雨水や融雪剤などによっ
て錆びても機能上の障害にならないことは上記の実施例
と同様である。さらに、本例のロック部材50を用いた
蓋止め機構においても、溝1には開口の下に横方向に開
いた凹みを設けてあるだけなので、溝1にゴミや砂が入
ってもこれらの凹み8が埋まることはなく、確実にロッ
ク部材50を設定できる。また、多少の砂などの凹み8
に詰まっている場合でも、ロック部材50を設定する
と、アーム52の先端53は横方向に旋回してゴミや砂
を払いのけるので、掃除などの手間はいらない。
【0035】なお、上記においては、溝を用いて本発明
の実施例を説明しているが、溝に限らず枡、あるいはマ
ンホールなどの蓋を設定する場合でももちろん良い。特
に、これらの蓋からの騒音を防止するために弾性体を蓋
の下に敷く必要があるような交通量の多い箇所におい
て、本発明に係る蓋止め機構は非常に効果的である。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように、本例のロック部
材を用いれば、単純な機構でグレーチングを溝に固定で
き、グレーチングの上から溝の中に手を入れなくても簡
単にグレーチングの取外しが可能である。また、レバー
やリンクなどの動作機構は不要なので、信頼性も高く外
部からの美観を損ねることもない。従って、本例のロッ
ク部材はグレーチングやパンチングメタルなど隙間を設
けてある蓋を路面に固定するのに好適である。
【0037】さらに、溝などの道路下の構造物へ蓋を固
定する位置に、ロック部材は自動的に動くので、蓋を締
め忘れることはなく、はね上げなどのトラブルを未然
に、また、確実に防止できる。蓋の上を車両が通過した
際に発生する騒音を防止するために、ゴムシートなどの
弾性体を敷いた場合でも、ロック部材は蓋を固定する位
置に自動的に復元するので、蓋が外れることはない。従
って、本発明の蓋止め機構を用いれば、静かな状態で、
はね上げなどの危険なく蓋を構造物本体に設定できる。
【0038】また、本発明に係るロック部材は頭部を旋
回すれば簡単に外せるので、構造物本体内部をメンテナ
ンスする際も簡単に蓋を開けることができる。そして、
蓋を閉める際もロック部材をグレーチングなどの蓋の所
定の場所に挿入するだけで良いので、非常に簡単であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る蓋止め機構を用いた溝
の構成を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示すロック部材を用いてグレーチングを
溝に固定した状態を一部断面を用いて示す側面図であ
る。
【図3】図2に示す状態を上から見た平面図である。
【図4】図1に示すロック部材を外す様子を一部断面を
用いて示す側面図である。
【図5】実施例1の変形例を一部断面を用いて示す側面
図である。
【図6】本発明の実施例2に係る蓋止め機構を用いた溝
の構成を示す分解斜視図である。
【図7】図6に示すロック部材を用いてグレーチングを
溝に固定した状態を一部断面を用いて示す側面図であ
る。
【図8】図7に示す状態を上から見た平面図である。
【図9】図6に示すロック部材を外す様子を一部断面を
用いて示す側面図である。
【図10】グレーチングを溝に止める従来の例を示す分
解斜視図である。
【符号の説明】
1・・溝本体 2・・溝の開口 3・・蓋受け金具 4・・蓋受け金具から突出した雄ねじ 6・・インサート 7・・ロック部材と連結するボルト 8・・ロック部材と連結する凹み 10・・グレーチング 11・・受枠 12・・ベアリングバー 13・・クロスバー 14、22、25・・ボックス 15・・ネジ孔 16・・ナット 20・・ゴムシート 21・・シャフト 23、26・・ボックスの底壁 24、27・・スリット 28・・スロープ 29・・中央部 30、50・・ロック部材 31・・頭部 32、51・・ハンドル 35、52・・アーム 36・・鉤部 37・・重り 40、42・・ゴムキャップ 53・・アームの下端

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路下となる本体と、この本体の上部の
    開口に弾性体を介して取付けられる格子状の蓋と、この
    蓋の少なくとも1つの格子を通って前記本体に達するロ
    ック部材とを有し、 このロック部材は、前記格子の中で旋回可能な頭部と、
    この頭部から前記本体に向かって延びた略棒状のアーム
    部と、このアーム部が旋回すると前記本体の一部と着脱
    可能に結合する先端部と、この先端部が前記本体の一部
    と連結する位置となるように前記アーム部を旋回する復
    元部とを備えていることを特徴とするコンクリート構造
    物。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ロック部材の頭
    部と、この頭部の挿入された前記格子との隙間を埋める
    充填部材を有することを特徴とするコンクリート構造
    物。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記ロック部材のア
    ーム部は前記頭部を支点として鉛直方向に旋回可能であ
    り、前記先端部は略鉤状に一方に曲がった前記アーム部
    の下端であり、さらに、前記復元部はこの先端部に対し
    アーム部の反対側に設けられた重りであり、 前記本体は、前記蓋を設置する蓋受け部の下方から前記
    開口の内側に向かって突出した突起を備えていることを
    特徴とするコンクリート構造物。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記格子には前記蓋
    の長手方向の断面が略逆三角形のロック溝が形成されて
    おり、 前記ロック部材のアーム部は前記頭部を支点として水平
    方向に旋回可能であり、前記復元部は前記頭部から水平
    方向に延びた柱状で、前記格子の中のロック溝に設置可
    能なハンドル部であり、さらに、前記先端部は前記ハン
    ドル部の延びた方向に略水平に曲がった前記アーム部の
    下端であり、 前記本体は、前記蓋を受ける蓋受け部の下に、前記ロッ
    ク部材の先端部をはめ込み可能な凹みが形成されている
    ことを特徴とするコンクリート構造物。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載のロック部材。
  6. 【請求項6】 本体の上部の開口に弾性体を介して格子
    状の蓋を取り付ける蓋止め機構であって、この蓋の少な
    くとも1つの格子を通って前記本体に達するロック部材
    を有し、このロック部材は、前記格子の中で旋回可能な
    頭部と、この頭部から前記本体に向かって延びた略棒状
    のアーム部と、このアーム部が旋回すると前記本体の一
    部と着脱可能に結合する先端部と、この先端部を前記本
    体の一部と連結する位置となるように前記アーム部を旋
    回する復元部とを備えていることを特徴とする蓋止め機
    構。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100702391B1 (ko) * 2005-03-03 2007-04-02 다키겐 세이조 가부시키가이샤 그레이팅 덮개용 로크장치
JP2008101465A (ja) * 2008-01-15 2008-05-01 Shinko Kenzai Ltd グレーチング
JP2008101464A (ja) * 2008-01-15 2008-05-01 Shinko Kenzai Ltd 溝蓋
JP2019210667A (ja) * 2018-06-04 2019-12-12 西日本高速道路メンテナンス中国株式会社 マス蓋飛散防止具及びマス蓋飛散防止具の設置方法

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