JPH08278428A - 光ファイバ心線の端部構造 - Google Patents

光ファイバ心線の端部構造

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JPH08278428A
JPH08278428A JP7081170A JP8117095A JPH08278428A JP H08278428 A JPH08278428 A JP H08278428A JP 7081170 A JP7081170 A JP 7081170A JP 8117095 A JP8117095 A JP 8117095A JP H08278428 A JPH08278428 A JP H08278428A
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JP
Japan
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optical fiber
fiber core
core wire
end portion
optical
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Application number
JP7081170A
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English (en)
Inventor
Tomohiko Ueda
知彦 上田
Kenichiro Otsuka
健一郎 大塚
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接続作業の簡易化を図ることのできる光ファ
イバ心線端部構造および光ファイバ心線分岐部材を提供
する。 【構成】 単心光ファイバ心線1の端部の光ファイバ2
は、光ファイバ心線接続部材3のスリーブ4の中心穴に
ほぼ中間点まで挿入される。中間点には、整合剤注入穴
4cを有する。光ファイバ心線接続部材3は、スリーブ
4,左側クランプ5,左側コレット6,右側クランプ
7,右側コレット8,ケース9を有する。左側コレット
6を図示左側に移動させ、単心光ファイバ心線1を固定
する。スリーブ4の中心穴は、相手方の光ファイバ12
の先端部を受け、右側クランプ7および右側コレット8
は、相手方の単心光ファイバ心線11の端部を受ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバ心線の端部
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを永久接続する技術として、
光ファイバ同士を溶融一体化させる融着接続の他に、接
続の簡易性を実現できるメカニカルスプライスが知られ
ている。このメカニカルスプライスは、例えば、特開平
4−218005号公報に記載されているように、接続
する両光ファイバ心線の被覆を除去し、両光ファイバを
カットし、突き合わせ、機械的に固定するというもので
ある。
【0003】接続を行なう場所は屋内の他、架空などあ
らゆる場所が想定される。それゆえ、現地での接続作業
は極力簡易化することが必要とされる。しかし、従来の
メカニカルスプライスでは、1本の光ファイバ心線の被
覆を除去し、カットした後に、さらにもう1本のファイ
バに同様の処理を行なうため、作業量が2倍になるだけ
でなく、先にカットした光ファイバ心線を置いておく場
所を設ける等の必要性がある。したがって、現地での接
続作業に要する手数および時間が長く、また、十分な作
業スペースの確保を必要とするものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、接続作業の簡易化を図るこ
とのできる光ファイバ心線の端部構造を提供することを
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、光ファイバ心線の端部構造におい
て、接続されるべき光ファイバのクラッド部を受容する
部分を有する接続部材を端部にあらかじめ固定したこと
を特徴とするものである。
【0006】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の光ファイバ心線の端部構造において、前記光
ファイバ心線の端部が、多心光ファイバ心線を複数の単
心光ファイバ心線に分岐する光ファイバ心線分岐部材の
単心側の端部であることを特徴とするものである。
【0007】請求項3に記載の発明においては、請求項
1に記載の光ファイバ心線の端部構造において、前記光
ファイバ心線の端部が、加入者に引き落とす配線用光ケ
ーブルの光ファイバ心線の端部であることを特徴とする
ものである。
【0008】請求項4に記載の発明においては、請求項
1ないし3のいずれか1項に記載の光ファイバ心線の端
部構造において、誘電体多層膜フィルタが、前記光ファ
イバ心線の端部における光路上に挿入されたことを特徴
とするものである。
【0009】請求項5に記載の発明においては、請求項
1ないし3のいずれか1項に記載の光ファイバ心線の端
部構造において、前記光ファイバ心線の端部に、屈折率
の周期的変化が与えられたことを特徴とするものであ
る。
【0010】請求項6に記載の発明においては、請求項
2に記載の光ファイバ心線の端部構造において、前記光
ファイバ心線の端部が、多心光ファイバ心線を複数の単
心光ファイバ心線に分岐する光ファイバ心線分岐部材の
単心側の端部であり、該光ファイバ心線の端部に、それ
ぞれ異なる屈折率の周期的変化が与えられたことを特徴
とするものである。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、光ファイバ心
線の端部構造において、接続されるべき光ファイバのク
ラッド部を受容する部分を有する接続部材が端部にあら
かじめ固定されていることにより、接続されるべき光フ
ァイバ心線の端部の被覆を除去し、光ファイバを接続部
材に接続するだけで接続ができるから、現地での接続作
業の簡易化を図ることができる。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の光ファイバ心線の端部構造において、前記光フ
ァイバ心線の端部が、多心光ファイバ心線を複数の単心
光ファイバ心線に分岐する光ファイバ心線分岐部材の単
心側の端部であることにより、光ファイバ心線分岐部材
の単心側光ファイバ心線の端部の接続部材に光ファイバ
を接続するだけで接続ができるから、現地での接続作業
の簡易化を図ることができる。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の光ファイバ心線の端部構造において、前記光フ
ァイバ心線の端部が、加入者に引き落とす配線用光ケー
ブルの光ファイバ心線の端部であることにより、配線用
光ケーブルに接続されるべき光ファイバ心線について
は、その端部の被覆を除去し、光ファイバを接続部材に
接続するだけで接続がでできるから、現地での接続作業
の簡易化を図ることができる。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
ないし3のいずれか1項に記載の光ファイバ心線の端部
構造において、誘電体多層膜フィルタが、前記光ファイ
バ心線の端部における光路上に挿入されたことにより、
光ファイバ心線の光ファイバに所望の波長選択特性を与
えることができ、局側から断線の検知ができる。波長選
択特性を光ファイバ心線ごとに異なるようにしておくの
がよい。
【0015】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
ないし3のいずれか1項に記載の光ファイバ心線の端部
構造において、前記光ファイバ心線の端部に、屈折率の
周期的変化が与えられたことにより、光ファイバ心線の
光ファイバに所望の反射特性を与えることができる。
【0016】請求項6に記載の発明によれば、請求項2
に記載の光ファイバ心線の端部構造において、前記光フ
ァイバ心線の端部が、多心光ファイバ心線を複数の単心
光ファイバ心線に分岐する光ファイバ心線分岐部材の単
心側の端部であり、該光ファイバ心線の端部に、それぞ
れ異なる屈折率の周期的変化が与えられたことにより、
試験およびまたは監視システムにおいては、複数の単心
光ファイバ心線の光ファイバの判別をすることができ
る。
【0017】
【実施例】図1は、本発明の光ファイバ心線の端部構造
の第1の実施例である。この端部に使用している接続部
材を図を用いて説明する。図1(A)は断面図、図1
(B)は斜視図である。図中、1は単心光ファイバ心
線、2は光ファイバ素線、3は光ファイバ心線接続部
材、4はスリーブ、4aは整合剤注入穴、5は左側クラ
ンプ、5aは割溝、5bは単心光ファイバ心線挿入部、
6は左側コレット、7は右側クランプ、7aは割溝、7
bは光ファイバ心線挿入部、8は右側コレット、9はケ
ース、9aは整合剤注入穴である。なお、断面を表わす
ハッチングは、スリーブ4,左側クランプ5,右側クラ
ンプ6についてのみ図示した。
【0018】単心光ファイバ心線1の端部においては、
被覆が除去され、光ファイバ素線2のクラッドが露出し
た状態になっており、光ファイバ心線接続部材3が取り
付けられている。光ファイバ心線接続部材3は、スリー
ブ4,左側クランプ5,左側コレット6,右側クランプ
7,右側コレット8,ケース9を有する。光ファイバ素
線2は、光ファイバ心線接続部材3のスリーブ4の中心
穴に、左側からスリーブ4の左右のほぼ中間点まで挿入
される。スリーブ4としては、例えば、石英ガラスが用
いられる。スリーブ4の左右の挿入口は、テーパ状に開
口し、光ファイバ素線2が挿入されやすくなっている。
また、スリーブ4のほぼ中間点には、整合剤注入穴4c
を有する。
【0019】左側クランプ5は、図示左端部から所定長
にわたり、外径が徐々に小さくなるほぼ円錐台状の形状
であり、その先に円柱状の部分が続いている。さらに、
左側クランプ5は、図示左端部から所定長にわたり、中
心軸から放射状に伸びる複数の割溝5aが形成されてい
る。また、図示左端部の中心軸の近傍は、テーパ状に開
口した単心光ファイバ心線挿入部5bとなり、テーパ状
態が始まる内奥部、および、これよりさらに奥の所定区
間において開口面積が最小となる。さらにその先は、こ
れより開口面積が大きく、一定の内周径を有する筒状部
となる。図示右側の端部においては、さらに段差を有し
内周径が大きくなり、外周についても段差を有し外周径
が所定長にわたり若干小さくなった開口部を形成してい
る。右側クランプ6は、左側クランプ5とは左右対称の
ものであり、説明を省略する。
【0020】スリーブ4の左の端部は、左側クランプ5
の図示右側の端部の内周面に嵌合される。ケース9は、
略円筒状であり、その内周面は、左右の端部において内
周面の径が若干大きくなった段差部を有する。ケース9
の内周面の左の端部には、左側クランプ5の図示右側の
端部の外周面が嵌合され、ケース9の内周面の中央部に
は、スリーブ4の外周面が嵌合される。スリーブ4の右
の端部は、右側クランプ7の図示左側の端部の内周面に
嵌合され、ケース9の右側の端部の内周面は、右側クラ
ンプ7の図示左側の端部の外周面に嵌合される。ケース
9の整合剤注入穴9aは、スリーブ4の整合剤注入穴4
cと位置合わせされている。なお、組立の順序として
は、スリーブ4とケース9からなる組立体に整合剤注入
穴9a,4aをあけ、左右の端部にそれぞれ左クランプ
5、右クランプ7を嵌合させてもよい。
【0021】左側スリーブ4の外周には、予めリング状
の左側コレット6が嵌め込まれている。光ファイバ2を
スリーブ4の中心穴に挿入する際、単心光ファイバ心線
1の端部の被覆を残した部分が、左側スリーブ4の、テ
ーパ状態が始まる部分の近傍に位置する。左側コレット
6は、最初、図示右側寄りに位置し、単心光ファイバ心
線1が挿入された後、左側コレット6を徐々に図示左側
に移動させると、左側スリーブ4の外周面は、徐々に径
を大きくされており、かつ、割溝5aを有するから、左
側スリーブ4は、単心光ファイバ心線1を周囲から締め
付けることになり、単心光ファイバ心線1を固定する。
右側スリーブ7の外周にも、予め左側コレット6と同様
の右側コレット8が嵌め込まれている。スリーブの材料
としては、例えば、アルミニウム等の金属や合成樹脂を
用いることができる。
【0022】この実施例では、上述した、単心光ファイ
バ心線1およびこの端部に固定された光ファイバ心線接
続部材3により光ファイバ心線端部が構成されている。
光ファイバ心線接続部材3は、左右対称にされている
が、非対称の形状にしてもよい。
【0023】図2は、本発明の第1の実施例における接
続作業完了後の状態の断面図である。図中、図1と同様
な部分には同じ符号を用い説明を省略する。11は相手
方の単心光ファイバ心線、12は相手方の光ファイバ素
線である。相手方の単心光ファイバ心線11の端部にお
いても、被覆が除去され、光ファイバ素線12のクラッ
ドが露出した状態になっている。光ファイバ素線12
は、光ファイバ心線接続部材3のスリーブ4の中心穴
に、右側からスリーブ4の左右のほぼ中間点まで挿入さ
れ、光ファイバ2の先端部と突き合わされ接続される。
スリーブ4の中心穴の少なくとも中間点には、整合剤注
入穴9a,4cを通して、整合剤を注入しておくことに
より、光ファイバ2,12の接続点に隙間ができないよ
うにする。
【0024】相手方の単心光ファイバ心線11がスリー
ブ4の中心穴に挿入された後、左側コレット6を徐々に
図示右側に移動させると、左側スリーブ4の場合と同様
に、右側スリーブ7は、相手方の単心光ファイバ心線1
1の端部の被覆を有する部分を周囲から締め付けること
になり、相手方の単心光ファイバ心線11を固定する。
【0025】上述した、スリーブ4の中心穴は、相手方
の単心光ファイバ心線11の端部の相手方の光ファイバ
素線12の先端部を受容し位置決めする受端となる。ま
た、右側クランプ7および右側コレット8も、補助的に
相手方の単心光ファイバ心線11の端部を受容し位置決
めする受端となる。
【0026】図3は、本発明の第2の実施例の説明図で
ある。図中、図1,図2と同様な部分には同じ符号を付
して説明を省略する。21は光ファイバ心線分岐部材、
22は中間分岐光ファイバテープ、23は配線用光ケー
ブル、24は多心光ファイバ心線、25は分岐保護部、
26は補強チューブ、27は架空光ケーブル、28は分
岐接続函、29は加入者宅である。この実施例は、図
1,図2を参照して説明した光ファイバ心線端部構造
を、光ファイバ心線分岐部材21の単心光ファイバ心線
1の端部に用いたものである。
【0027】この光ファイバ心線分岐部材21は、多心
の中間分岐光ファイバテープ22の各単心光ファイバ心
線を、配線用光ケーブル23の単心光ファイバ心線に接
続するものであり、多心光ファイバ心線24内の複数の
単心光ファイバ心線を、分岐保護部25において互いに
分離させたものである。分離された単心光ファイバ心線
には、補強チューブ26がかぶせられている。この実施
例では、光ファイバ心線分岐部材21の単心光ファイバ
心線を、図1〜図3に示された単心光ファイバ心線1と
し、配線用光ケーブル23の単心光ファイバ心線を、図
3に示された相手方の単心光ファイバ心線11とするも
のである。分離された各単心光ファイバ心線1の端部に
は、図1〜図3を用いて説明した光ファイバ心線接続部
材3が固定接続されている。この固定接続は、予め工場
においてなされる。補強チューブ26は、単心光ファイ
バ心線1の補強のために用いられるものであり、必ずし
も用いられるものではなく、他の保護被覆が施されても
よく、これら保護被覆が光ファイバ心線接続部材3に固
定されてもよい。
【0028】吊り線を有する自己支持型光ケーブル等の
架空光ケーブル27は、中間点において外被が除去さ
れ、分岐接続函28が取り付けられる。架空光ケーブル
のスペーサの溝から、所望の光ファイバテープ22等の
光ファイバ心線を取り上げ、切断して引き出す。中間分
岐光ファイバテープ22は、光ファイバ心線分岐部材2
1の多心光ファイバ心線24と接続される。次に、配線
用光ケーブル23の相手方の単心光ファイバ心線11の
端部を光ファイバ心線接続部材3の受端に挿入し、その
先端の相手方の光ファイバ素線12を単心光ファイバ心
線1の先端の光ファイバ素線2に接続させ、接続作業を
完了させる。配線用光ケーブル23は、その中の支持線
を分岐接続函28の筺体に固定された上で、加入者宅2
9に引き落とされる。
【0029】この実施例の変形例として、中間分岐光フ
ァイバテープ22に融着接続される光ファイバ心線分岐
部材21を用いず、中間分岐光ファイバテープ22の端
部から複数の単心光ファイバ心線を分離し、各単心光フ
ァイバ心線に光ファイバ心線接続部材3を固定し、配線
用光ケーブル23の相手方の単心光ファイバ心線11の
端部を光ファイバ心線接続部材3の受端に挿入し接続し
てもよい。なお、中間分岐されるものが単心光ファイバ
心線である場合には、この単心光ファイバ心線に光ファ
イバ心線接続部材3を固定する。
【0030】図4は、本発明の第3の実施例の説明図で
ある。図中、図1〜図3と同様な部分には同じ符号を付
して説明を省略する。この実施例は、図1,図2を参照
して説明した光ファイバ心線端部構造を、配線用光ケー
ブル23の単心光ファイバ心線1の端部に用いたもので
ある。
【0031】この実施例においては、配線用光ケーブル
23の単心光ファイバ心線1の端部に、図1〜図3を用
いて説明した光ファイバ心線接続部材3をあらかじめ固
定接続したものである。この固定接続は、予め工場にお
いてなされる。
【0032】吊り線を有する自己支持型光ケーブル等の
架空光ケーブル27は、中間点において外被が除去さ
れ、分岐接続函28が取り付けられる。架空光ケーブル
のスペーサの溝から、所望の光ファイバテープ22等の
光ファイバ心線を取り上げ、切断して引き出す。中間分
岐光ファイバテープ22は、光ファイバ心線分岐部材2
1の多心光ファイバ心線24と接続される。次に、光フ
ァイバ心線分岐部材21の相手方の単心光ファイバ心線
11の端部を光ファイバ心線接続部材3の受端に挿入
し、その先端の光ファイバ素線12を単心光ファイバ心
線1の先端の光ファイバ素線2に接続させ、接続作業を
完了させる。配線用光ケーブル23は、その中の支持線
を分岐接続函28の筺体に固定された上で、加入者宅2
9に引き落とされる。
【0033】この実施例の変形例として、中間分岐光フ
ァイバテープ22に融着接続される光ファイバ心線分岐
部材21を用いず、中間分岐光ファイバテープ22の端
部から複数の単心光ファイバ心線を分離し、これを相手
方の単心光ファイバ心線11とし、この光ファイバを光
ファイバ心線接続部材3の受端に挿入して接続してもよ
い。なお、中間分岐されるものが単心光ファイバ心線で
ある場合には、これを相手方の単心光ファイバ心線11
とし、この光ファイバを光ファイバ心線接続部材3の受
端に挿入して接続してもよい。
【0034】図5は、本発明の第4の実施例を説明する
説明図である。図中、図1と同様な部分には同じ符号を
用い説明を省略する。31は誘電体多層膜フィルタ、3
2は切り込み部である。この実施例は、誘電体多層膜フ
ィルタが、光ファイバ心線接続部材3が固定された単心
光ファイバ心線1の端部における光路上に挿入され固定
されたものである。
【0035】図1を参照して説明した光ファイバ心線端
部構造において、ケース9の外側から傾斜した切り込み
を入れ、ケース9,スリーブ4,光ファイバ2にわたる
切り込み部32を形成する。この切り込み部32に、ケ
ース9の外側から誘電体多層膜フィルタ31を挿入し、
少なくとも光ファイバ2の光路をさえぎるようにする。
切り込みを光ファイバ2の長手方向に垂直な面よりも傾
斜させているのは、誘電体多層膜フィルタ31の表面で
反射された光がもとの光路に戻らないようにするためで
ある。なお、予め、ケース9,スリーブ4のみに切り込
み部32を形成しておき、光ファイバ2の接続固定後に
改めて切り込みをいれ、光ファイバ2の部分を含む切り
込み部32を形成するようにしてもよい。誘電体多層膜
フィルタ31は、光ファイバ2中を伝送される光の内、
特定の波長の光のみを透過させるものである。
【0036】試験光およびまたは監視光として、信号光
とは異なる波長の光を用いる場合がある。このような場
合において、誘電体多層膜フィルタ31により、加入者
宅には信号光の波長の光のみが伝送され 試験光および
または監視光の波長の光が伝送されることがないように
し、試験光およびまたは監視光が加入者との通信に影響
を与えないようにすることもできる。
【0037】本発明の第5の実施例としては、図示を省
略するが、上述した各図面に示された、光ファイバ心線
接続部材3に固定された単心光ファイバ心線1の光ファ
イバ素線2の端部に、ファイバグレーティングを形成し
て、特定の波長の光信号を反射させる心線端部構造とす
ることができる。この屈折率の周期的変化は、例えば、
Ge添加コア光ファイバに波長240nm付近の紫外光
を照射すると、コア部の屈折率が上昇することが知られ
ており、この現象を利用して、光ファイバコア中に周期
的な屈折率変化を形成することにより、回折格子を得る
ことができ、この回折格子により特定の波長を反射させ
ることができる。
【0038】また、光ファイバ心線分岐部材の単心に使
用された場合、単心光ファイバ心線1ごとに反射波長が
異なるように、屈折率の周期的変化を設定する。このよ
うにすることにより、光ケーブルの光損失測定,故障点
標定,心線対照,心線管理等を行なう試験およびまたは
監視システムを構築する場合に、試験光およびまたは監
視光の波長を変化させることにより、光信号が反射する
経路上にある光ファイバを判別することができる。
【0039】また、試験光およびまたは監視光として、
信号光とは異なる波長の光を用いる場合においては、加
入者宅には信号光の波長の光のみが伝送され、試験光お
よびまたは監視光の波長の光が反射され伝送されること
がないように、屈折率の周期的変化を設定する。このよ
うにすることにより、試験光およびまたは監視光が、加
入者との通信に影響を与えないようにすることもでき
る。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、接続作業を行なう場所において、被覆除去数
が半分になるなど、作業性が向上するという効果があ
る。また、光ファイバ心線分岐部材等の単心光ファイバ
心線に誘電体多層膜フィルタ31を挿入したり、屈折率
の周期的変化を施すことにより、複数の単心光ファイバ
心線の光ファイバに所望の伝送特性を与えることができ
るという効果がある。試験およびまたは監視システムに
おいては、複数の単心光ファイバ心線の光ファイバの判
別をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ心線の端部構造の第1の実
施例である。図1(A)は断面図、図1(B)は斜視図
である。
【図2】本発明の第1の実施例における接続作業完了後
の状態の断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例の説明図である。
【図4】本発明の第3の実施例の説明図である。
【図5】本発明の第4の実施例の説明図である。
【符号の説明】
1…単心光ファイバ心線、2…光ファイバ素線、3…光
ファイバ心線接続部材、4…スリーブ、5…左側クラン
プ、6…左側コレット、9…ケース、9a…整合剤注入
穴、21…光ファイバ心線分岐部材、22…中間分岐光
ファイバテープ、23…配線用光ケーブル、27…架空
光ケーブル、28…分岐接続函、31…誘電体多層膜フ
ィルタ、32…切り込み部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続されるべき光ファイバのクラッド部
    を受容する部分を有する接続部材を端部にあらかじめ固
    定したことを特徴とする接続部材付き光ファイバ心線の
    端部構造。
  2. 【請求項2】 前記光ファイバ心線の端部が、多心光フ
    ァイバ心線を複数の単心光ファイバ心線に分岐する光フ
    ァイバ心線分岐部材の単心側の端部であることを特徴と
    する請求項1に記載の光ファイバ心線の端部構造。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバ心線の端部が、加入者に
    引き落とす配線用光ケーブルの光ファイバ心線の端部で
    あることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ心線
    の端部構造。
  4. 【請求項4】 誘電体多層膜フィルタが、前記光ファイ
    バ心線の端部における光路上に挿入されたことを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光ファイ
    バ心線の端部構造。
  5. 【請求項5】 前記光ファイバ心線の端部に、屈折率の
    周期的変化が与えられたことを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれか1項に記載の光ファイバ心線の端部構
    造。
  6. 【請求項6】 前記光ファイバ心線の端部が、多心光フ
    ァイバ心線を複数の単心光ファイバ心線に分岐する光フ
    ァイバ心線分岐部材の単心側の端部であり、該光ファイ
    バ心線の端部に、それぞれ異なる屈折率の周期的変化が
    与えられたことを特徴とする請求項2に記載の光ファイ
    バ心線の端部構造。
JP7081170A 1995-04-06 1995-04-06 光ファイバ心線の端部構造 Pending JPH08278428A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007121672A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Hitachi Cable Ltd 現地組立型光コネクタ
JP2011064816A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバ接続部材、光ファイバ接続工具、光ファイバ接続用ユニット及び光ファイバ接続方法

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