JPH08278210A - トルクセンサ - Google Patents

トルクセンサ

Info

Publication number
JPH08278210A
JPH08278210A JP7080476A JP8047695A JPH08278210A JP H08278210 A JPH08278210 A JP H08278210A JP 7080476 A JP7080476 A JP 7080476A JP 8047695 A JP8047695 A JP 8047695A JP H08278210 A JPH08278210 A JP H08278210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
torque
power supply
temperature
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7080476A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3407467B2 (ja
Inventor
Yutaka Mori
豊 森
Takuya Okubo
拓哉 大久保
Fukami Imai
深見 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Koki KK filed Critical Toyoda Koki KK
Priority to JP08047695A priority Critical patent/JP3407467B2/ja
Publication of JPH08278210A publication Critical patent/JPH08278210A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3407467B2 publication Critical patent/JP3407467B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】電源切換器26が基準交流電圧発生器24とコ
イル22の接続を行うと、コイル22には交流電流が供
給される。これによってコイル22に磁束が発生して入
力軸10と出力軸11の間に磁気通路Nが形成され、入
力軸10と出力軸11の間で相対回転により、磁気通路
Rの磁気抵抗が変化する。この磁気抵抗の変化によりト
ルク検出手段が入力軸10と出力軸11の相対回転によ
るトルクを検出する。また、電源切換器26が基準直流
電圧発生器25とコイル22の接続を行うと、コイル2
2には直流電流が供給される。このときコイル22の両
端電圧は抵抗成分によってのみ決定され、、入力軸10
と出力軸11の相対回転の影響を受けず、コイル22の
両端電圧VCから温度検出手段は温度を求めることがで
きる。 【効果】温度検出とトルク検出を同一の機構で行えるの
で、部品点数を減らして装置の簡素化を図ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は入力軸もしくは出力軸か
ら加わるトルクを磁気抵抗の変化により検出するトルク
センサ、特に自動車の操舵装置に用いられるトルクセン
サに関する。
【0002】
【従来技術】従来、自動車の動力舵取装置には、ハンド
ルもしくは車輪から入力されるトルクをトルクセンサに
て検出し、このトルクに基づいて操舵力を制御するよう
なものがある。かかるトルクセンサには、例えば実開平
1−158936号に記載のように、入力軸と出力軸の
相対回転による磁気抵抗の変化によってトルクを検出す
るものがある。
【0003】このものは、図9に示すようにハンドルに
接続された出力軸1、車輪機構に接続された入力軸2を
有し、この出力軸1と入力軸2をトーションバー3によ
って結合している。出力軸1には、その先端に円筒状の
磁性体からなる円筒部材4が嵌合されており、この円筒
部材4の端面には、歯形4aが形成されている。
【0004】また、入力軸2の先端には円筒状の磁性体
からなる円筒部材5および円筒部材6が隙間をもって嵌
合されている。そして円筒部材5の両端面には歯形5a
および歯形5bが形成されており、円筒部材6の円筒部
材5側の端面には円筒部材4、円筒部材5と同様に歯形
9が形成されている。
【0005】一方、出力軸1はベアリングを介してハウ
ジング7に支承されており、このハウジング7には円筒
部材4、5、6を覆う外形部7aが形成されている。こ
の外形部7aの内周面には、温度検出用コイル8とトル
ク検出用コイル9が装着されており、この温度検出用コ
イル8は円筒部材5および円筒部材6のほぼ中央に位置
しており、また、トルク検出用コイル9は円筒部材4お
よび円筒部材5のほぼ中央に位置している。
【0006】以上のような構成のトルクセンサの動作
は、温度検出用コイル8とトルク検出用コイル9にそれ
ぞれ励磁電流を流すと、円筒部材4および円筒部材5と
の間でトルク検出用の磁束通路Zが形成されるととも
に、円筒部材5および円筒部材6との間で温度検出用の
磁束通路Yが形成されることになる。ここで、磁束通路
Zは出力軸1と入力軸2の相対回転により、円筒部材4
および円筒部材5に形成された歯形5aおよび歯形4a
の対向する凸部の面積が変化するため、ここを通過する
ための磁気抵抗が変化するのでトルク検出用コイル9の
電圧が変化する。この変化を用いてトルク検出が行われ
る。
【0007】また、磁束通路Yの磁気抵抗は円筒部材5
および円筒部材6が相対回転しないので、歯形5aと歯
形6aの対向する凸部の面積は変化しない。従って温度
検出用コイル8の両端電圧は出力軸1と入力軸2の相対
回転には影響されず、温度変化による磁気抵抗の変化に
よる電圧の変動だけとなる。このため、トルク検出用コ
イル9の電圧から温度検出用コイル8の電圧を減算すれ
ば、温度特性の影響のないトルクに応じた電圧が得られ
ることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
トルクセンサでは、トルクを検出するためのコイル9と
温度を検出するためのコイル8を別々に有しているた
め、トルクセンサの構成を複雑にしてトルクセンサを大
型化するとともにコスト上昇の要因となっていた。ま
た、従来のトルクセンサにおいてはトルク検出用コイル
9と温度検出用コイル8は別の部品から構成されている
ため、温度が同じであっても個々の部品で磁気抵抗にバ
ラツキがあり、これによって得られたトルクの数値に温
度特性の影響が発生してしまっていた。
【0009】そこで、請求項1および請求項2の目的は
トルクと温度の検出を行えるトルクセンサの構成を簡単
にすることである。請求項3の目的は構成部品が及ぼす
温度特性の影響を除去し、精度のよいトルクの数値を得
られるようにすることである。また、請求項4の目的は
トルク検出に影響を及ぼさないように温度検出を行える
ようにすることである
【0010】
【課題を解決しようとする手段】本発明は上述した問題
を解決しようとするもので、請求項1の発明では直流の
基準電流を発生する基準直流電源と、交流の基準電流を
発生する基準交流電源と、前記基準直流電源と基準交流
電源に選択的に接続され前記磁気通路に磁束を発生させ
るコイルと、前記基準直流電源と基準交流電源とを前記
コイルに選択的に接続する接続手段と、このコイルに前
記基準交流電源が接続されたときの前記コイルの両端電
圧を検出してトルクを求めるトルク検出手段と、前記コ
イルに前記基準直流電源が接続されたときの前記コイル
の両端電圧を検出して前記コイルの温度を求める温度検
出手段とを備えたものである。
【0011】また、請求項2の発明では、直流の基準電
圧を発生する基準直流電源と、交流の基準電圧を発生す
る基準交流電源と、前記基準直流電源と基準交流電源に
選択的に接続され前記磁気通路に磁束を発生させるコイ
ルと、前記基準直流電源と基準交流電源とを前記コイル
に選択的に接続する接続手段と、このコイルに前記基準
交流電源が接続されたときの前記コイルの両端電流を検
出してトルクを求めるトルク検出手段と、前記コイルに
前記基準直流電源が接続されたときの前記コイルの両端
電流を検出して前記コイルの温度を求める温度検出手段
とを備えたものである。
【0012】さらに請求項3の発明では、前記トルク検
出手段にて求められたトルクを前記温度検出手段で求め
た温度に基づいて補正するトルク補正手段とを備えたも
のである。そして、請求項4の発明では接続手段は、前
記トルク検出手段にて求められるトルクの変化を監視し
て前記トルクの変化がないときは前記基準直流電源と前
記コイルを接続し、トルクの変化があるときは前記交流
直流電源と前記コイルを接続する接続制御手段を備えた
ものである。
【0013】
【作用】請求項1の発明の作用は、接続手段が基準交流
電源とコイルの接続を行うと、コイルには交流電流が供
給される。これによってコイルに磁束が発生して入力軸
と出力軸の間に磁気通路が形成される。このとき、入力
軸と出力軸の間で相対回転が発生すると、磁気通路の磁
気抵抗が変化する。この磁気抵抗の変化によりコイルの
両端電圧が変化することから、トルク検出手段が入力軸
と出力軸の相対回転によるトルクが検出する。
【0014】また、接続手段が基準直流電源とコイルの
接続を行うと、コイルには直流電流が供給される。この
ときコイルの両端電圧VLは、
【0015】
【数1】VL=Ri+Ldi/dt で示される。(ここで、Rは抵抗値、Lはリアンクタン
ス) この数1の式にて基準直流電源では供給される電流に変
動がなく、di/dt =0となり、両端電圧VLは、抵抗値
Rのみで定まる。
【0016】このため、コイルの両端電圧は入力軸と出
力軸の間で相対回転があっても変化せず、このときのコ
イルの両端電圧VLは、この抵抗値Rが温度に依存する
ことから、コイルの両端電圧VLから温度検出手段は温
度を求めることができる。そして請求項2では、電源と
して基準直流電圧源と、基準交流電圧源を使用してコイ
ルの流れる交流電流をトルク検出手段が、直流電流を温
度検出手段がそれぞれ検出することにより、トルクと温
度が検出される。
【0017】また、請求項3はトルク補正手段がトルク
検出手段にて求められたトルクを温度検出手段にて求め
られた温度で補正することで、温度変化に影響されない
トルクを得ることができる。また、請求項4の作用は接
続制御手段が、トルク検出手段にて求められるトルクの
変化を監視して前記トルクの変化がないときは前記基準
直流電源と前記コイルを接続して温度検出を行い、トル
クの変化があるときは前記交流直流電源と前記コイルを
接続する。
【0018】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1において、10は入力軸で、11は出力軸であ
る。この入力軸10は図略の自動車のハンドルに連結さ
れており、出力軸11は自動車の図略の車輪機構に接続
されている。
【0019】入力軸10は円筒状に形成され、ベアリン
グ12を介してハウジングGに回転可能に軸承され、入
力軸10の内周にはトーションバー13が配置されてい
る。このトーションバー13は一端が入力軸10に、他
端が出力軸11に結合されされ、トーションバー13が
捩じれることによって入力軸10と出力軸11の相対回
転を許容している。
【0020】入力軸10の先端外周には図1に示すよう
に径方向に伸びる歯車部17が形成されている。一方、
出力軸11の先端には円筒状の中空部18が形成されて
おり、この中空部18の先端には突起19が形成されて
いる。この突起19は、入力軸10の外周に形成された
歯車部17と、入力軸10と出力軸11に相対回転が発
生していないときに所定の隙間をもって噛合しており、
入力軸10と出力軸11の相対回転量を規制してトーシ
ョンバー13の破損を防止をしている。
【0021】また、入力軸10の外周のほぼ中央には、
図2に示すように非磁性体からなる嵌合部材14を介し
て磁性体からなる第1の円筒体15が固着されており、
この第1の円筒体15の一端には軸線方向に伸びる歯部
16が形成されている。突起19の先端には磁性体から
なる第2の円筒体20がピン結合されており、この円筒
体20の自由端には、図2に示すように軸線方向に伸び
る歯部21が第1の円筒体15の歯部16と軸線方向で
オーバラップして形成されている。
【0022】この歯部16と歯部21の外側にはコイル
22がハウジングGに磁性体からなる枠体23を介して
取り付けられている。枠体23は断面がコの字状に形成
されており、コイル22を包囲する枠体23、第2の円
筒体20および第1の円筒体15によって磁気通路Nが
形成される。このような構成において、入力軸10と出
力軸11の間に相対回転が発生すると歯部21と歯部1
6の重合する面積が変化して磁気通路Nに流れる磁束が
変化することになる。
【0023】また、コイル22には、図3に示す電気回
路が接続されている。図3において、24は基準交流電
圧発生器であり、25は基準直流電圧発生器で、この基
準交流電圧発生器24は、所定電圧の正弦波を発生し、
基準直流電圧発生器25は所定電圧の直流波を発生す
る。この基準交流電圧発生器24および、基準直流電圧
発生器25はマルチプレクサからなる電源切換器26の
入力端子側A,Bに接続されており、この電源切換器2
6は後述するCPU35からの切換信号によって出力端
子Cに交流電圧もしくは直流電圧を供給する。
【0024】この電源切換器26の出力端子Cには、定
電流器27が接続されており、この定電流器27は負荷
側の負荷に関わらず負荷側に一定電流を供給するもので
ある。 この定電流器27にはコイル22が接続され、
さらに、この定電流器27とコイル22の間には、交流
信号処理装置28と直流信号処理装置29が並列接続さ
れている。
【0025】この交流信号処理装置28は、バイアス回
路38とピークホールド回路30および差動増幅回路3
1から構成され、直流信号処理装置29は差動増幅回路
32を主な構成要素としている。バイアス回路38は入
力された波形にオフセット電圧を印加して出力側に出力
する。また、ピークホールド回路30はバイアス回路3
8から出力された波形の最大値を保持して出力する。
【0026】さらに交流信号処理装置28の差動増幅回
路31および直流信号処理装置29の差動増幅回路32
は入力値を所定の増幅率で増幅して出力する。この差動
増幅回路31、32はそれぞれ、信号切換器33の入力
端子側D,Eに接続されており、この信号切換器33は
電源切換器26と同様に後述するCPU35からの切換
信号によって出力端子Fに差動増幅回路31もしくは差
動増幅回路32の信号を出力する。
【0027】この交流信号処理装置28と直流信号処理
装置29は処理装置34に接続され、この処理装置33
は主に、CPU35、ROM36、RAM37より構成
されている。ROM36には図4に示すコイル22の磁
気抵抗とトルクの関係を示すデータと、図5コイル22
の抵抗値と温度の関係を示すデータおよびCPU34に
て実行されるプログラムが記憶されている。
【0028】なお、図5のコイル22の磁気抵抗とトル
クの関係を示すデータはコイル22の各温度毎に記憶さ
れている。また、RAM37にはCPU35の処理過程
で必要なデータが一時的に記憶されるものである。以上
のような構成で処理装置34のCPU35の動作を図6
のフローチャートによって説明する。
【0029】図6において、ステップ100は温度検出
を行うタイミングであるか否かを判定するステップで、
時間変数T1としきい値Hとを比較し、時間変数T1の
ほうが大きい場合は温度検出を行うタイミングであると
判定し、ステップ102にて時間変数T1を0にクリア
してステップ104に進む。ステップ104に進むと図
7に示す操舵中か非操舵かを判定する操舵判定処理に基
づいて設定される操舵判定フラグが0であるか否かが判
定される。
【0030】この判定フラグが0であれば、非操舵であ
ると判定してステップ106に進み、判定フラグが0で
なければ、操舵中であると判断してステップ116まで
進む。ステップ106からステップ112はコイル22
の温度検出処理であり、ステップ106においては電源
切換器26および信号切換器33を操作し、コイル22
に基準直流電圧発生器25が接続されるとともに、処理
装置34には直流信号処理装置29が接続される。
【0031】処理装置34に直流信号処理装置29が接
続されと、ステップ108に移行し、この直流信号処理
装置29の出力信号がコイル22の両端電圧VCとしノ
イズ除去フィルタおよびA/D変換器を介してCPU3
5に読み込まれる。そして、ステップ110に進み、次
式によってコイル22の抵抗値RCを算出する。
【0032】
【数2】RC=VC/IC ここでICはコイル22に流れる電流であり、この電流
ICは定電流器27によって予め定めらた電流値とな
る。この抵抗値RCが求められると、ステップ112に
進み、ROM36に記憶されたコイル22の抵抗値RC
と温度Sの関係を示すデータからコイル22の温度Sが
求められ、RAM37に記憶され、さらに、ステップ1
14では電源切換器26および信号切換器33を操作
し、コイル22に基準交流電圧発生器24が接続される
とともに、処理装置34には交流信号処理装置28が接
続される。
【0033】次にステップ116からステップ118に
おいては、入力軸10と出力軸11の相対回転に基づく
トルクの算出が行われる。ステップ116では、この交
流信号処理装置28の出力信号がコイル22の両端電圧
VTとしてAD変換器を介してCPU35に読み込まれ
る。このコイル22の両端電圧VTが読み込まれるとス
テップ118に移行し、RAM37に記憶された温度S
とコイル22の両端電圧VTに基づいてROM36に記
憶されたコイル22の両端電圧とトルクの関係を示すデ
ータから温度補正された実トルクTMが出力される。
【0034】一方、ステップ100において時間変数T
1としきい値Hとを比較し、時間変数T1のほうが小さ
い場合はステップ122に進み、時間変数T1に時間定
数T2が加算されたのち、ステップ116からステップ
118の入力軸10と出力軸11の相対回転に基づくト
ルクの算出のみが行われる。そしてステップ120では
図7に示す操舵判定が行われる。
【0035】この操舵判定を図7に基づいて説明する。
ステップ200では、非操舵の連続時間を示す変数TA
TIMEが0であるか否かが判定され、0であればステ
ップ222に進み、0でなければステップ202に進
む。ステップ202に進むと、連続して変数TATIM
Eが0と判定された時間から現在までの時間、つまり連
続して非操舵と判定された時間内においる最小の実トル
ク値TM1と現在の実トルクTM0とを比較し、現在の
実トルクTM0のほうが小さい時は、ステップ204に
進み、大きい時はステップ206に進む。
【0036】ステップ204に進むと現在の実トルクT
M0を最小トルクTM1として記憶する。一方、ステッ
プ206に進むと連続して非操舵と判定された時間内に
おける最大の実トルク値TM2と現在の実トルクTM0
とを比較し、現在の実トルクTM0のほうが大きい時
は、ステップ208に進み、小さいときはステップ21
0に進む。
【0037】ステップ208に進むと現在の実トルクT
M0を最大トルクTM2として記憶する。ステップ21
0に進むと最大トルクTM2と最小トルクTM1の差が
許容値TMSより小さいか否かを判定し、小さい場合に
はトルクの変動は非操舵状態と判定できるほど小さいこ
とから非操舵であると判定し、ステップ214に進んで
変数TATIMEに1を加算し、ステップ216に進
む。
【0038】また、最大トルクTM2と最小トルクTM
1の差が許容値TMSより大きいと判定されると、操舵
中と判定してステップ212に進み、変数TATIME
を0にクリアする。ステップ216に進むと変数TAT
IMEの継続時間が設定時間VTRTより大きいか否か
判定し、変数TATIMEのほうが大きい場合には非操
舵状態の一定期間継続により、温度検出が可能と判断し
てステップ218にて変数TATMGに1を加算して温
度検出のタイミングと判定する。
【0039】また、変数TATIMEのほうが小さい場
合には操舵状態にあると判定してステップ220にて変
数TATMGを0にクリアして温度検出不可であるとす
る。一方、ステップ200では、非操舵の継続時間を示
す変数TATIMEが0であると判定され、ステップ2
22に進むと、現在の実トルクTM0が初期設定値Hi
ghより大きいか否かを判定し、大きい場合にはステッ
プ224にて現在の実トルクTM0を最大トルクTM2
として初期設定するとともに、最小トルクTM1を現在
の実トルクTM0から1を減算した値に初期設定する。
【0040】また、ステップ222で現在の実トルクT
M0が初期設定値Highより小さい場合にはステップ
226にて現在の実トルクTM0を最小トルクTM1と
して初期設定するとともに、最大トルクTM2を現在の
実トルクTM0から1を加算した値に初期設定し、処理
を終了する。この図6および図7のフローチャートを実
行することで、非操舵時には温度検出を行った後にトル
クの検出が行われ、操舵時においてはトルク検出のみが
行われることになる。
【0041】また、このように非操舵時にのみ、温度検
出を行うのではなく所定の周期によって温度検出を行う
ようにしてもよい。なお、この場合には温度検出時に操
舵が行われた場合にはトルク検出ができなくなるので、
この場合には、図6および図7のフローチャートの実行
速度を極力早くして1サイクルで発生するトルクの変化
量を小さくしてやる必要がある。
【0042】そして、上記実施例のトルクの補正以外に
検出した温度を利用してトルクセンサが設置されている
付近にある装置、例えば動力舵取装置のアシスト用の電
気モータの温度検出を本トルクセンサにて行うことによ
り、電気モータの発熱による故障の防止を行うことがで
きる。また、上記実施例では、基準交流電圧発生器24
と基準直流電圧発生器25の電圧を定電流器27にて一
定電流にし、コイル22の両端電圧を検出するようにし
ていたが、これに限られるものでなく、基準交流電圧発
生器24と基準直流電圧発生器25の電圧をコイル22
に直接印加し、コイル22の電流を検出するようにして
もよい。
【0043】なお、この場合には基準直流電圧源25が
接続され、温度検出が行われているときに操舵が行われ
ると、図8のように磁気抵抗の変化による振動が発生す
るので、この振動成分を除去するためにフィルターを差
動増幅回路32の前に挿入する。
【0044】
【効果】以上のように本発明は1つのコイルに交流と直
流の電源を切り換えて接続し、温度とトルクの検出を行
えるようにしたので、装置の簡略化が図れ、小型化およ
びコスト低減ができる。また、トルクと温度を1つのコ
イルで検出して温度補償することにより、個々の部品の
特性のばらつきによる誤差を排除でき、精度のよいトル
ク検出が行える。
【0045】さらに、トルクの変化がないときに温度検
出を行うようにすれば、トルク検出に影響を与えること
なく、温度検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるトルクセンサの外観図
を示す図である。
【図2】本発明の実施例におけるトルクセンサの外観図
を示す図である。
【図3】温度検出およびトルク検出を行うための電気回
路図である。
【図4】コイルの抵抗値と温度の関係を示す図である。
【図5】コイルの磁気抵抗とトルクの関係を示す図であ
る。
【図6】CPUの動作を示す図である。
【図7】CPUの動作を示す図である。
【図8】他の実施例における温度検出時の電流値を示す
図である。
【図9】従来のトルクセンサの構成を示す図である。
【符号の説明】
10 入力軸 11 出力軸 13 トーションバー 15 第1の円筒体 16 歯部 20 第2の円筒体 21 歯部 22 コイル 24 基準交流電圧発生器 25 基準直流電圧発生器 26 電源切換器 28 交流信号処理装置 29 直流信号処理装置 33 補正処理装置 N 磁気通路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トーションバーを介して連結される入力軸
    と出力軸との間に、前記入力軸と出力軸の相対回転によ
    って磁気抵抗の変化する磁気通路を形成し、この磁気通
    路の磁気抵抗の変化によりトルクを検出するトルクセン
    サにおいて、直流の基準電流を発生する基準直流電源
    と、交流の基準電流を発生する基準交流電源と、前記基
    準直流電源と基準交流電源に選択的に接続され前記磁気
    通路に磁束を発生させるコイルと、前記基準直流電源と
    基準交流電源とを前記コイルに選択的に接続する接続手
    段と、このコイルに前記基準交流電源が接続されたとき
    の前記コイルの両端電圧を検出してトルクを求めるトル
    ク検出手段と、前記コイルに前記基準直流電源が接続さ
    れたときの前記コイルの両端電圧を検出して前記コイル
    の温度を求める温度検出手段とを備えたことを特徴とす
    るトルクセンサ。
  2. 【請求項2】トーションバーを介して連結される入力軸
    と出力軸との間に、前記入力軸と出力軸の相対回転によ
    って磁気抵抗の変化する磁気通路を形成し、この磁気通
    路の磁気抵抗の変化によりトルクを検出するトルクセン
    サにおいて、直流の基準電圧を発生する基準直流電源
    と、交流の基準電圧を発生する基準交流電源と、前記基
    準直流電源と基準交流電源に選択的に接続され前記磁気
    通路に磁束を発生させるコイルと、前記基準直流電源と
    基準交流電源とを前記コイルに選択的に接続する接続手
    段と、このコイルに前記基準交流電源が接続されたとき
    の前記コイルの両端電流を検出してトルクを求めるトル
    ク検出手段と、前記コイルに前記基準直流電源が接続さ
    れたときの前記コイルの両端電流を検出して前記コイル
    の温度を求める温度検出手段とを備えたことを特徴とす
    るトルクセンサ。
  3. 【請求項3】前記トルク検出手段にて求められたトルク
    を前記温度検出手段で求めた温度に基づいて補正するト
    ルク補正手段とを備えたことを特徴とする請求項1もし
    くは請求項2に記載のトルクセンサ。
  4. 【請求項4】前記接続手段は前記トルク検出手段にて求
    められるトルクの変化を監視して前記トルクの変化がな
    いときは前記基準直流電源と前記コイルを接続し、トル
    クの変化があるときは前記交流直流電源と前記コイルを
    接続する接続制御手段を備えたものである請求項1もし
    くは請求項2もしくは請求項3に記載のトルクセンサ。
JP08047695A 1995-04-05 1995-04-05 トルクセンサ Expired - Fee Related JP3407467B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08047695A JP3407467B2 (ja) 1995-04-05 1995-04-05 トルクセンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08047695A JP3407467B2 (ja) 1995-04-05 1995-04-05 トルクセンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08278210A true JPH08278210A (ja) 1996-10-22
JP3407467B2 JP3407467B2 (ja) 2003-05-19

Family

ID=13719331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08047695A Expired - Fee Related JP3407467B2 (ja) 1995-04-05 1995-04-05 トルクセンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3407467B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000344118A (ja) * 1999-06-03 2000-12-12 Toyota Motor Corp 電動パワーステアリング装置
JP2008275548A (ja) * 2007-05-07 2008-11-13 Shinko Electric Co Ltd 応力測定装置及びアクチュエータ
JP2014081317A (ja) * 2012-10-18 2014-05-08 Nsk Ltd トルク検出装置及び電動パワーステアリング装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000344118A (ja) * 1999-06-03 2000-12-12 Toyota Motor Corp 電動パワーステアリング装置
JP2008275548A (ja) * 2007-05-07 2008-11-13 Shinko Electric Co Ltd 応力測定装置及びアクチュエータ
JP2014081317A (ja) * 2012-10-18 2014-05-08 Nsk Ltd トルク検出装置及び電動パワーステアリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3407467B2 (ja) 2003-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8434583B2 (en) Electric power steering system
JP3715136B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
EP1595767A2 (en) Power steering control device for monitoring reference voltage
US7661324B2 (en) Magnetostrictive torque sensor and electric power steering apparatus
US6386052B1 (en) Torque sensor
US6622576B1 (en) Torque sensor having period detection means
US5739616A (en) Fixing structure of coil yoke
JP3898610B2 (ja) トルクセンサ
WO2008056792A1 (fr) Appareil de détermination de l'angle de rotation
JP3407467B2 (ja) トルクセンサ
US6851325B2 (en) DSP based algorithm for non-contacting torque sensor
JP5018577B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3560025B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4246191B2 (ja) 電動パワーステアリング制御装置
JP3173903B2 (ja) トルクセンサの異常検出装置および異常検出方法
JP6164073B2 (ja) トルクセンサ及びそれを搭載した電動パワーステアリング装置
JP4043116B2 (ja) トルクセンサ
JP3575319B2 (ja) トルクセンサ
JP2001074572A (ja) パワーステアリング用トルク検出装置
JP2002181670A (ja) 設備診断装置
JP3458771B2 (ja) トルクセンサ
JP4320570B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3380276B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4024130B2 (ja) トルクセンサの温度補償装置
JPH11118628A (ja) トルクセンサ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees