JPH0827731B2 - 誤り訂正方法及び装置 - Google Patents
誤り訂正方法及び装置Info
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- JPH0827731B2 JPH0827731B2 JP5231428A JP23142893A JPH0827731B2 JP H0827731 B2 JPH0827731 B2 JP H0827731B2 JP 5231428 A JP5231428 A JP 5231428A JP 23142893 A JP23142893 A JP 23142893A JP H0827731 B2 JPH0827731 B2 JP H0827731B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル信号の再生
装置における誤り訂正に係り、特に、2重符号化された
誤り訂正符号を用いる場合に好適な誤り訂正方法及び装
置に関する。 【0002】 【従来の技術】ディジタル信号の伝送を行なう場合に
は、伝送系で発生するデータ誤りに対処するために、送
信時に検査ワードを付加し、受信時にその検査ワードに
よって誤り検出及び訂正を行なう場合が多い。検査ワー
ドとしては、能率が良く、復号の容易なリード・ソロモ
ン符号が多く用いられている。特に、リード・ソロモン
符号によって2重符号化を行なう方式は優れた訂正能力
を得ることができ、ディジタル・オーディオ・ディスク
等で用いられている。 【0003】図1はリード・ソロモン符号による2重符
号化の一例を示すものであって、1は情報ワード、2は
第1の検査ワード、3は第2の検査ワードである。 【0004】符号化は、まず、図1で斜めの破線で示す
12個の情報ワードW0〜W11に対して第1の検査ワー
ドQ0,Q1,Q2,Q3を付加する。この12個の情報ワ
ード及び4個の第1の検査ワードよりなるブロックをC
2ブロック5とする。次に、C2ブロック5の各シンボル
に対してインターリーブを行ない、図1に示すような配
列にする。そして、夫々異なるC2ブロックから選ばれ
た12個の情報ワードW0〜W11及び第1の検査ワード
Q0,Q1,Q2,Q3からなるデータブロック(図1にお
いて、横方向にみたデータブロック)に対して第2の検
査ワードP0,P1を付加する。この12個の情報ワー
ド、4個の第1の検査ワード及び2個の第2の検査ワー
ドよりなるブロック(即ち、図1において、横1列分の
データブロック)をC1ブロックとする。復号時には、
C1ブロックで誤り検出及び誤り訂正を行なった後にデ
インターリーブを行ない、そして、C2ブロックで誤り
検出及び誤り訂正を行なう。 【0005】C1ブロックでは、符号長18,検査ワー
ド数2,最小距離3の、C2ブロックでは、符号長1
6,検査ワード数4,最小距離5のリード・ソロモン符
号を用いている。従って、C1復号では、1シンボルの
誤り訂正が可能である(即ち、検査ワード数2により誤
りデータの場所(検査ワード1個により)とその誤りの
内容(検査ワード1個により)とが分かる)。また、C
2復号では、誤り位置が不明のS個の誤りと誤り位置が
既知のE個の誤り(以下の説明では、前者を誤り、後者
を消失とする)について、2S+E≦4の範囲で誤り訂
正を行なうことができる(特願昭58−110931
号)。 【0006】そこで、C1復号では、誤り検出及び1シ
ンボル訂正を行ない、これと同時に、復号の状態を示す
フラグをC1ブロックに付加し、C2復号では、C1復号
で付加されたフラグの状況に応じて以下に示す3種類の
復号のうちの最適な復号を行なうことにより、能力の優
れた誤り訂正を行なうことができる。 【0007】(1) S=2 E=0 :2個の誤り
を訂正する。 (2) S=1 E=2 :1個の誤りと2個の消失
を訂正する。 (3) S=0 E=4 :4個の消失を訂正する。 【0008】図2はC1 復号を示すフローチャートであ
る。 【0009】同図において、N(E)はC1復号で検出
された誤り数であり、誤りが1個と判断された場合に
は、1シンボル訂正を行なう。また、C1復号での復号
の状態を示すフラグとして2個のフラグ(F0フラグ,
F1フラグ)を用いる。F0フラグは誤りが検出された場
合に“1”とし、F1フラグは2個以上誤りがあって訂
正不能となった場合に“1”とする。 【0010】図3はC2復号を示すフローチャートであ
る。 【0011】同図において、N(F0),N(F1)は、
夫々図1で斜め破線方向にみたC2ブロック中に立てら
れたF0フラグ及びF1フラグの数である。C2復号で
は、フラグの数によって誤りの状況を推定し、最適な復
号方法を判断する。 【0012】例えば、N(F0)=4、即ち、F0フラグ
の数(F1フラグが付加されているものも含む)が4個
の場合には、フラグが付加されている位置を誤り位置と
して(3)の消失訂正を行なう。 【0013】図4は誤りが3個ある場合の例を示すもの
であって、6はC1ブロック、7はC2ブロックである。
また。8はC1ブロック毎に決まるフラグが付加されて
いる誤りのシンボル、9はC1ブロック毎に決まるフラ
グが付加されているが正しいシンボルを示している。 【0014】同図において、C1復号では、誤りがある
と、ブロック内の全てのシンボルにフラグが付加される
が、誤りが1シンボルならば正しく訂正され、また、誤
りが2シンボル以上ある場合でも正しいシンボルと誤っ
ているシンボルがある。従って、フラグが付加されてい
る誤りのシンボルと、フラグが付加されているが正しい
シンボルが存在する。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記(3)
の消失訂正では、フラグが付加されている4個までの誤
りを訂正できるが、誤り検出能力が限られているので、
フラグが付加されていない誤りがあると、誤訂正を行な
うことがある。 【0016】図5にその一例を示す。10がフラグが付
加されていない誤りのシンボルである。このフラグが付
加されていない誤りのシンボル10は、C1復号での検
出もれによるものである。従って、図1のように、C1
の検査ワード数が少なく、誤り検出能力が充分でない場
合には問題となる。図1の場合には、検査ワード数が2
なので、誤りが3個以上あると検出もれが発生する場合
がある。このような検出もれによる誤訂正を防止するに
は、N(F0)=4の場合にも、上記(1)の誤り訂正
を行なえばよい。この場合は、フラグが付加されていな
い誤りがあっても検出可能であり、また、フラグが付加
されている誤りが1個以下ならば訂正可能である。 【0017】しかし、上記(1)の誤り訂正では、図4
のように誤りが3個以上ある場合に訂正不能となってし
まい、訂正能力が悪くなってしまう。 【0018】本発明の目的は、2重符号化された誤り訂
正符号の持つ誤り訂正能力を最大限に活用できる誤り訂
正方法及び装置を提供することにある。 【0019】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、2重符号化された符号語を構成する第2
の符号ブロックを、第2の検査ワードを用いた第1の復
号によって誤り検出・訂正を行ない、これと同時に、誤
りが有る該第2の符号ブロックにフラグを付加する。次
に、この第1の復号がなされてデインターリーブされた
後の該符号語を形成する第1の符号ブロックに対して、
第1の検査ワードを用いた第2の復号による誤り検出を
行ない、該第1の符号ブロックで検出された誤りワード
数が該第1の検査ワードの最小距離d1によって決まる
個数以下の場合には、検出された誤りワードを訂正し、
この個数を超える場合には、この第1の符号ブロックで
のフラグが付加されている誤りワードの個数E2に応じ
て、2S2+E2≦d1−1(但し、S2は第1の符号ブロ
ックで検出された誤りワードのうちのフラグが付加され
ていないワードの個数)で決まるS2,E2の組合せの1
つを選び、この選ばれた組合せでのS2個以下のフラグ
が付加されていない誤りワードの検出を行ない、S2+
E2個までのフラグが付加されていない誤りワードと付
加されている誤りワードの訂正を行なう。 【0020】 【作用】第1の復号に続く第1の検査ワードを用いた第
2の復号では、検出されるワード数がこの第1の検査ワ
ードで訂正不能である場合、第1の復号で付加されたフ
ラグをもつワード数に応じた最適な復号方法が選択さ
れ、この選択された復号方法によって再度復号されるこ
とになる。これにより、誤り訂正能力及び誤り検出能力
が向上し、優れた誤り訂正が行なわれる。 【0021】 【実施例】以下、本発明の実施例を図1に示した誤り訂
正符号に適用した場合について説明する。 【0022】前述したように、図1の誤り訂正符号の復
号としては、C1復号では1シンボルの誤り訂正が可能
であり、C2復号では2シンボルの誤り訂正と、1シン
ボルの誤りと2シンボルの消失の訂正と、4シンボルの
消失訂正との3種類の復号が可能である。 【0023】そこで、C1復号としては、図2と同様
に、誤り検出及び1シンボル訂正を行ない、誤りを検出
した場合にはF0フラグを、訂正不能の場合にはF1フラ
グを夫々付加する。 【0024】次に、図7によってC2復号の手順を説明
する。 【0025】(1)まず、S=2,E=0として復号を
行なう。これにより、任意の位置にある2シンボルまで
の誤りの位置を検出できる。誤りが2個以下と判断され
た場合には、誤り位置に付加されているフラグの有無や
ブロック内のフラグ数から判断して誤訂正の可能性が少
ない場合には訂正を行なう。誤訂正の可能性がある場合
には訂正不能とする。 【0026】(2)(1)で誤りが3個以上と判断さ
れ、カツF0フラグの数が3個の場合、F0フラグが付加
されている3シンボル内の2シンボルを消失して、S=
1,E=2の復号を行なう。そして、フラグが付加され
ているシンボルのみに誤りがあると判断された場合に
は、この復号の結果を用いて訂正を行なう。 【0027】(3)(1)で誤りが3個以上と判断さ
れ、かつF0フラグの数が4個の場合、F0 フラグが付
加されている4シンボルを消失としてS=0,E=4の
復号を行ない、4シンボル訂正を行なう。 【0028】(4)(1)で誤りが3個以上と判断さ
れ、F0フラグの数が5個以上の場合、F1フラグの数が
3個ならば、F1フラグが付加されている3シンボルの
内の2シンボルを消失としてS=1,E=2の復号を行
なう。そして、F1フラグが付加されているシンボルの
みに誤りがあると判断された場合には、この復号の結果
を用いて訂正を行なう。 【0029】(5)(1)で誤りが3個以上と判断さ
れ、(2)〜(4)の訂正条件に該当しない場合には、
訂正不能とする。 【0030】このように、異なる復号方法を用いて2回
の復号を行なうことにより、1回路の復号では訂正不能
あるいは誤訂正となる場合でも訂正可能である。例え
ば、前述した図4及び図5の場合でも、図4は(3)に
よって、図5は(1)によって訂正可能である。(1)
〜(5)によって訂正できないものは、図6に示すよう
に、N(F0)=4ではフラグが付加されている誤りが
2個以上有り、かつ、フラグが付加されていない誤りが
ある場合のみである。さらに、このような場合でも、復
号の回数を増せば、S=1,E=2の復号を消失の位置
を変えて行なうことにより、任意の3個の誤りまでは訂
正可能とすることができる。また、(1)〜(5)では
復号を2回行なうように説明したが、2種類の異なる復
号を同時に行ない、復号後に最適な復号方法を判断し、
最適と判断した復号方法による復号結果によって誤り訂
正を行なうようにしてもよい。 【0031】図8は図7に示した実施例をさらに詳細に
説明したものである。 【0032】同図において、2(F0),2(F1)はC
2復号によって検出した誤り位置とF0フラグまたはF1
フラグが付加されている位置とが一致する数である。ま
た、Fは訂正不能と判断されたシンボルに付加する訂正
不能フラグであり、F=1の場合にはC2ブロックの全
てのシンボルにフラグを付加し、F=F0の場合には、
F0フラグが付加されているシンボルのみFフラグを付
加する。Fフラグが付加されたシンボルは、再生時に平
均値補間等によって誤り補正を行なう。図8に示したよ
うに、復号結果についてC1復号で付加したF0フラグ及
びF1フラグによってチェックを行なうことによって誤
訂正の確率を少なくすることができ、誤り訂正能力及び
誤り検出能力が共に優れた誤り訂正を行なうことができ
る。 【0033】本発明の誤り訂正方法は、図1に示したも
のの他にも、2重符号化された誤り訂正符号であれば、
いずれにも適用できる。図9及び図10は本発明による
誤り訂正方法の他の実施例を示すものであって、11は
情報ワード、12は第1の検査ワード、13は第2の検
査ワードである。 【0034】符号化は、まず、24個の情報ワードW
i,0〜Wi,23(i=0〜29)に対して第1の検査ワ
ードQi,0〜Qi,7を付加し、C2 ブロック15とす
る。 【0035】次に、30個の情報ワードW0,j〜
W29,j(j=0〜23)または30個の第1の検査ワ
ードQ0,k〜Q29,k(k=0〜7)に対して第2の
検査ワードP0j,P1j(j=0〜31)を付加し、C
1ブロック14とする。 【0036】復号時には、C1 ブロックで誤り検出及び
誤り訂正を行なった後に、C2ブロックで誤り検出及び
誤り訂正を行なう。 【0037】C1ブロックでは、符号長32,検査ワー
ド数2,最小距離3のリード・ソロモン符号を用いてい
る。従って、1シンボルの誤り訂正が可能であり、C1
復号は図2の場合と同じになる。また、C2ブロックで
は、符号長32,検査ワード数8,最小距離9のリード
ソロモン符号を用いている。従って、2S+E≦8の範
囲で誤り訂正を行なうことができる。 【0038】以下、図10に示したフローチャートに従
ってC2復号の手順を説明する。 【0039】(1)まず、S=4,E=0として復号を
行なう。これにより、任意の位置にある4シンボルの誤
りの位置を検出できる。誤りが3個以下と判断された場
合、または、誤りが4個で誤訂正の可能性が少ないと判
断された場合には、誤り訂正を行なう。 【0040】(2)(1)で誤りが5個以上と判断さ
れ、かつF0フラグの数が4個の場合、F0 フラグが付
加されている4シンボルを消失としてS=2,E=4の
復号を行ない、検出された誤りが2個以下ならば誤り訂
正を行なう。 【0041】(3)(1)で誤りが5個以上と判断さ
れ、かつF0フラグの数が5個の場合、F0 フラグが付
加されている5シンボルを消失としてS=1,E=5の
復号を行ない、検出された誤りが1個以下ならば誤り訂
正を行なう。 【0042】(4)(1)で誤りが5個以上と判断さ
れ、かつF0フラグの数が6個の場合、F0 フラグが付
加されているシンボルを消失としてS=1,E=6の復
号を行ない、検出された誤りが1個以下ならば誤り訂正
を行なう。 【0043】(5)(1)で誤りが5個以上と判断さ
れ、かつF0フラグの数が7個の場合、F0フラグが付加
されている7シンボルの内の6シンボルを消失としてS
=1,E=6の復号を行ない、フラグが付加されている
シンボルのみに誤りがあると判断された場合には誤り訂
正を行なう。 【0044】(6)(1)で誤りが5個以上と判断さ
れ、かつF0フラグの数が8個の場合、F0 フラグが付
加されている8シンボルを消失としてS=0,E=8の
復号を行ない、8シンボル訂正を行なう。 【0045】(7)(1)〜(6)の訂正条件に該当し
ない場合には、訂正不能とする。 【0046】次に、本発明の誤り訂正方法により誤り訂
正を行なう誤り訂正装置の一実施例について図11によ
り説明する。 【0047】図11はかかる誤り訂正装置を示すブロッ
ク図であって、17〜19はバスライン、20はシンド
ローム生成回路、21,22はROM、25,27,2
9はRAM、24は演算回路、26はカウンタ、28は
比較回路、30は条件判断回路、31はプログラムRO
M、32はアドレスカウンタである。 【0048】この装置は、3本のバスライン及びそのバ
スラインに接続されている回路と、プログラムによって
各回路の動作をコントロールするコントロール回路とに
より構成されている。 【0049】図11において、バスライン17は受信信
号や誤りパターン等のデータをやりとりするデータバ
ス、バスライン18はデータの位置(ロケーション)等
のデータをやりとりするロケーションバス、バスライン
19はデータに付加されるフラグのデータをやりとりす
るフラグバスである。また、各バスには、夫々データ入
出力端子38,ロケーション入出力端子,フラグ入出力
端子40が接続されている。 【0050】シンドローム生成回路20は、データ入出
力端子38から入力された受信信号によりシンドローム
を生成する。 【0051】演算回路24は、シンドローム生成回路2
0で生成されたシンドロームによって誤り位置及び誤り
パターンを求めるための演算を行なうものである。この
演算回路24では、GF(2m)上での乗算,除算及び
加算を行なう。 【0052】RAM25は、シンドームや演算回路24
での演算結果を記憶しておくためのものである。 【0053】また、23は8入力OR回路であり、デー
タバス17上のデータが“0”かどうかを判断するため
のものである。 【0054】ROM21,22はデータバス17とロケ
ーションバス18との間のデータ変換を行なうためのR
OMである。即ち、データバス17上では、データはベ
クトル表現で取り扱われており、ロケーションバス18
ではべき表現で取り扱われている。従って、データバス
17とロケーションバス18との間でデータのやりとり
を行なう場合には、ROM21またはROM22によっ
てデータの変換を行なう必要がある。 【0055】カウンタ26は1ブロック内のフラグ数を
カウントするものである。第2の復号では、カウンタ2
6でF0,F1の数をカウントし、その数を比較回路28
によって所定の数と比較し、何ワードの訂正を行なう
か、あるいは訂正を行なうか訂正を行なわないで訂正不
能とするか等の判断を行なう。 【0056】RAM27は、カウンタ26でカウントし
たフラグ数や誤り位置を記憶しておくためのものであ
る。また、比較回路28は、上述したフラグ数と所定の
数の比較や、復号処理途中におけるデータと定数との比
較に用いられる。 【0057】RAM29は、第2の復号においてデータ
に付加されている第1の復号の結果を示すフラグF0,
F1を記憶しておくものである。RAM29に記憶され
ているフラグの状況は、復号によって求められた誤り位
置におけるフラグの有無をチェックするために用いられ
る。 【0058】条件判断回路30は、OR回路23や比較
回路28で判断された結果やRAM29に記憶されてい
るフラグの状況に基づいて、プログラムの分岐を行なう
かどうかを判断するものである。 【0059】プログラムROM31は、上述した各回路
をコントロールして復号を行なうためのプムグラムを記
憶しておくものである。33はRAMのアドレスの決定
や各バスライン及び比較回路へ入力する定数を決める信
号である。34はプログラムの分岐を行なう場合の条件
を決める信号であり、条件判断回路30では、信号34
の内容とOR回路23、比較回路28、RAM29等の
状況を比較して分岐を行なうかどうかを決定する。35
は分岐する場合の分岐先を決める信号である。また、3
6は各バスに接続されているバッファ及びレジスタを制
御する信号である。 【0060】カウンタ32は、プログラムのアドレスを
コントロールするものである。このカウンタ32は、マ
スタークロック入力41より入力されるクロックにより
プログラムROM31のアドレスを進め、プログラムを
実行させる。また、プログラムの分岐を行なう場合に
は、分岐命令37により分岐先アドレス35をカウンタ
にロードし、プログラムを分岐させる。なお、入力端子
42は、プログラムスタート時にカウンタ32をリセッ
トする信号を入力するものである。 【0061】誤り訂正を行なう手順としては、まず、受
信信号を入力し、シンドロームの生成を行ない、C2 復
号ではフラグ数のカウント、フラグの状態のRAM29
への記憶を行なう。次に、プログラムにより復号を行な
い、誤り位置及び誤りパターンを求め、誤りデータの訂
正を行なう。また、C1復号及びC2復号において訂正不
能となった場合には、フラグ入出力40よりデータに付
加するフラグを出力する。 【0062】以上述べたように、本発明の誤り訂正装置
では、プログラムにより各回路をコントロールする方式
を用いており、回路規模が小さく、また、異なる誤り訂
正符号に対しても、プログラムの変更のみによって対処
できる。 【0063】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2重符号化された誤り訂正符号の能力を最大限に活用す
ることができ、誤り訂正能力及び誤り検出能力を向上さ
せることができる。
装置における誤り訂正に係り、特に、2重符号化された
誤り訂正符号を用いる場合に好適な誤り訂正方法及び装
置に関する。 【0002】 【従来の技術】ディジタル信号の伝送を行なう場合に
は、伝送系で発生するデータ誤りに対処するために、送
信時に検査ワードを付加し、受信時にその検査ワードに
よって誤り検出及び訂正を行なう場合が多い。検査ワー
ドとしては、能率が良く、復号の容易なリード・ソロモ
ン符号が多く用いられている。特に、リード・ソロモン
符号によって2重符号化を行なう方式は優れた訂正能力
を得ることができ、ディジタル・オーディオ・ディスク
等で用いられている。 【0003】図1はリード・ソロモン符号による2重符
号化の一例を示すものであって、1は情報ワード、2は
第1の検査ワード、3は第2の検査ワードである。 【0004】符号化は、まず、図1で斜めの破線で示す
12個の情報ワードW0〜W11に対して第1の検査ワー
ドQ0,Q1,Q2,Q3を付加する。この12個の情報ワ
ード及び4個の第1の検査ワードよりなるブロックをC
2ブロック5とする。次に、C2ブロック5の各シンボル
に対してインターリーブを行ない、図1に示すような配
列にする。そして、夫々異なるC2ブロックから選ばれ
た12個の情報ワードW0〜W11及び第1の検査ワード
Q0,Q1,Q2,Q3からなるデータブロック(図1にお
いて、横方向にみたデータブロック)に対して第2の検
査ワードP0,P1を付加する。この12個の情報ワー
ド、4個の第1の検査ワード及び2個の第2の検査ワー
ドよりなるブロック(即ち、図1において、横1列分の
データブロック)をC1ブロックとする。復号時には、
C1ブロックで誤り検出及び誤り訂正を行なった後にデ
インターリーブを行ない、そして、C2ブロックで誤り
検出及び誤り訂正を行なう。 【0005】C1ブロックでは、符号長18,検査ワー
ド数2,最小距離3の、C2ブロックでは、符号長1
6,検査ワード数4,最小距離5のリード・ソロモン符
号を用いている。従って、C1復号では、1シンボルの
誤り訂正が可能である(即ち、検査ワード数2により誤
りデータの場所(検査ワード1個により)とその誤りの
内容(検査ワード1個により)とが分かる)。また、C
2復号では、誤り位置が不明のS個の誤りと誤り位置が
既知のE個の誤り(以下の説明では、前者を誤り、後者
を消失とする)について、2S+E≦4の範囲で誤り訂
正を行なうことができる(特願昭58−110931
号)。 【0006】そこで、C1復号では、誤り検出及び1シ
ンボル訂正を行ない、これと同時に、復号の状態を示す
フラグをC1ブロックに付加し、C2復号では、C1復号
で付加されたフラグの状況に応じて以下に示す3種類の
復号のうちの最適な復号を行なうことにより、能力の優
れた誤り訂正を行なうことができる。 【0007】(1) S=2 E=0 :2個の誤り
を訂正する。 (2) S=1 E=2 :1個の誤りと2個の消失
を訂正する。 (3) S=0 E=4 :4個の消失を訂正する。 【0008】図2はC1 復号を示すフローチャートであ
る。 【0009】同図において、N(E)はC1復号で検出
された誤り数であり、誤りが1個と判断された場合に
は、1シンボル訂正を行なう。また、C1復号での復号
の状態を示すフラグとして2個のフラグ(F0フラグ,
F1フラグ)を用いる。F0フラグは誤りが検出された場
合に“1”とし、F1フラグは2個以上誤りがあって訂
正不能となった場合に“1”とする。 【0010】図3はC2復号を示すフローチャートであ
る。 【0011】同図において、N(F0),N(F1)は、
夫々図1で斜め破線方向にみたC2ブロック中に立てら
れたF0フラグ及びF1フラグの数である。C2復号で
は、フラグの数によって誤りの状況を推定し、最適な復
号方法を判断する。 【0012】例えば、N(F0)=4、即ち、F0フラグ
の数(F1フラグが付加されているものも含む)が4個
の場合には、フラグが付加されている位置を誤り位置と
して(3)の消失訂正を行なう。 【0013】図4は誤りが3個ある場合の例を示すもの
であって、6はC1ブロック、7はC2ブロックである。
また。8はC1ブロック毎に決まるフラグが付加されて
いる誤りのシンボル、9はC1ブロック毎に決まるフラ
グが付加されているが正しいシンボルを示している。 【0014】同図において、C1復号では、誤りがある
と、ブロック内の全てのシンボルにフラグが付加される
が、誤りが1シンボルならば正しく訂正され、また、誤
りが2シンボル以上ある場合でも正しいシンボルと誤っ
ているシンボルがある。従って、フラグが付加されてい
る誤りのシンボルと、フラグが付加されているが正しい
シンボルが存在する。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記(3)
の消失訂正では、フラグが付加されている4個までの誤
りを訂正できるが、誤り検出能力が限られているので、
フラグが付加されていない誤りがあると、誤訂正を行な
うことがある。 【0016】図5にその一例を示す。10がフラグが付
加されていない誤りのシンボルである。このフラグが付
加されていない誤りのシンボル10は、C1復号での検
出もれによるものである。従って、図1のように、C1
の検査ワード数が少なく、誤り検出能力が充分でない場
合には問題となる。図1の場合には、検査ワード数が2
なので、誤りが3個以上あると検出もれが発生する場合
がある。このような検出もれによる誤訂正を防止するに
は、N(F0)=4の場合にも、上記(1)の誤り訂正
を行なえばよい。この場合は、フラグが付加されていな
い誤りがあっても検出可能であり、また、フラグが付加
されている誤りが1個以下ならば訂正可能である。 【0017】しかし、上記(1)の誤り訂正では、図4
のように誤りが3個以上ある場合に訂正不能となってし
まい、訂正能力が悪くなってしまう。 【0018】本発明の目的は、2重符号化された誤り訂
正符号の持つ誤り訂正能力を最大限に活用できる誤り訂
正方法及び装置を提供することにある。 【0019】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、2重符号化された符号語を構成する第2
の符号ブロックを、第2の検査ワードを用いた第1の復
号によって誤り検出・訂正を行ない、これと同時に、誤
りが有る該第2の符号ブロックにフラグを付加する。次
に、この第1の復号がなされてデインターリーブされた
後の該符号語を形成する第1の符号ブロックに対して、
第1の検査ワードを用いた第2の復号による誤り検出を
行ない、該第1の符号ブロックで検出された誤りワード
数が該第1の検査ワードの最小距離d1によって決まる
個数以下の場合には、検出された誤りワードを訂正し、
この個数を超える場合には、この第1の符号ブロックで
のフラグが付加されている誤りワードの個数E2に応じ
て、2S2+E2≦d1−1(但し、S2は第1の符号ブロ
ックで検出された誤りワードのうちのフラグが付加され
ていないワードの個数)で決まるS2,E2の組合せの1
つを選び、この選ばれた組合せでのS2個以下のフラグ
が付加されていない誤りワードの検出を行ない、S2+
E2個までのフラグが付加されていない誤りワードと付
加されている誤りワードの訂正を行なう。 【0020】 【作用】第1の復号に続く第1の検査ワードを用いた第
2の復号では、検出されるワード数がこの第1の検査ワ
ードで訂正不能である場合、第1の復号で付加されたフ
ラグをもつワード数に応じた最適な復号方法が選択さ
れ、この選択された復号方法によって再度復号されるこ
とになる。これにより、誤り訂正能力及び誤り検出能力
が向上し、優れた誤り訂正が行なわれる。 【0021】 【実施例】以下、本発明の実施例を図1に示した誤り訂
正符号に適用した場合について説明する。 【0022】前述したように、図1の誤り訂正符号の復
号としては、C1復号では1シンボルの誤り訂正が可能
であり、C2復号では2シンボルの誤り訂正と、1シン
ボルの誤りと2シンボルの消失の訂正と、4シンボルの
消失訂正との3種類の復号が可能である。 【0023】そこで、C1復号としては、図2と同様
に、誤り検出及び1シンボル訂正を行ない、誤りを検出
した場合にはF0フラグを、訂正不能の場合にはF1フラ
グを夫々付加する。 【0024】次に、図7によってC2復号の手順を説明
する。 【0025】(1)まず、S=2,E=0として復号を
行なう。これにより、任意の位置にある2シンボルまで
の誤りの位置を検出できる。誤りが2個以下と判断され
た場合には、誤り位置に付加されているフラグの有無や
ブロック内のフラグ数から判断して誤訂正の可能性が少
ない場合には訂正を行なう。誤訂正の可能性がある場合
には訂正不能とする。 【0026】(2)(1)で誤りが3個以上と判断さ
れ、カツF0フラグの数が3個の場合、F0フラグが付加
されている3シンボル内の2シンボルを消失して、S=
1,E=2の復号を行なう。そして、フラグが付加され
ているシンボルのみに誤りがあると判断された場合に
は、この復号の結果を用いて訂正を行なう。 【0027】(3)(1)で誤りが3個以上と判断さ
れ、かつF0フラグの数が4個の場合、F0 フラグが付
加されている4シンボルを消失としてS=0,E=4の
復号を行ない、4シンボル訂正を行なう。 【0028】(4)(1)で誤りが3個以上と判断さ
れ、F0フラグの数が5個以上の場合、F1フラグの数が
3個ならば、F1フラグが付加されている3シンボルの
内の2シンボルを消失としてS=1,E=2の復号を行
なう。そして、F1フラグが付加されているシンボルの
みに誤りがあると判断された場合には、この復号の結果
を用いて訂正を行なう。 【0029】(5)(1)で誤りが3個以上と判断さ
れ、(2)〜(4)の訂正条件に該当しない場合には、
訂正不能とする。 【0030】このように、異なる復号方法を用いて2回
の復号を行なうことにより、1回路の復号では訂正不能
あるいは誤訂正となる場合でも訂正可能である。例え
ば、前述した図4及び図5の場合でも、図4は(3)に
よって、図5は(1)によって訂正可能である。(1)
〜(5)によって訂正できないものは、図6に示すよう
に、N(F0)=4ではフラグが付加されている誤りが
2個以上有り、かつ、フラグが付加されていない誤りが
ある場合のみである。さらに、このような場合でも、復
号の回数を増せば、S=1,E=2の復号を消失の位置
を変えて行なうことにより、任意の3個の誤りまでは訂
正可能とすることができる。また、(1)〜(5)では
復号を2回行なうように説明したが、2種類の異なる復
号を同時に行ない、復号後に最適な復号方法を判断し、
最適と判断した復号方法による復号結果によって誤り訂
正を行なうようにしてもよい。 【0031】図8は図7に示した実施例をさらに詳細に
説明したものである。 【0032】同図において、2(F0),2(F1)はC
2復号によって検出した誤り位置とF0フラグまたはF1
フラグが付加されている位置とが一致する数である。ま
た、Fは訂正不能と判断されたシンボルに付加する訂正
不能フラグであり、F=1の場合にはC2ブロックの全
てのシンボルにフラグを付加し、F=F0の場合には、
F0フラグが付加されているシンボルのみFフラグを付
加する。Fフラグが付加されたシンボルは、再生時に平
均値補間等によって誤り補正を行なう。図8に示したよ
うに、復号結果についてC1復号で付加したF0フラグ及
びF1フラグによってチェックを行なうことによって誤
訂正の確率を少なくすることができ、誤り訂正能力及び
誤り検出能力が共に優れた誤り訂正を行なうことができ
る。 【0033】本発明の誤り訂正方法は、図1に示したも
のの他にも、2重符号化された誤り訂正符号であれば、
いずれにも適用できる。図9及び図10は本発明による
誤り訂正方法の他の実施例を示すものであって、11は
情報ワード、12は第1の検査ワード、13は第2の検
査ワードである。 【0034】符号化は、まず、24個の情報ワードW
i,0〜Wi,23(i=0〜29)に対して第1の検査ワ
ードQi,0〜Qi,7を付加し、C2 ブロック15とす
る。 【0035】次に、30個の情報ワードW0,j〜
W29,j(j=0〜23)または30個の第1の検査ワ
ードQ0,k〜Q29,k(k=0〜7)に対して第2の
検査ワードP0j,P1j(j=0〜31)を付加し、C
1ブロック14とする。 【0036】復号時には、C1 ブロックで誤り検出及び
誤り訂正を行なった後に、C2ブロックで誤り検出及び
誤り訂正を行なう。 【0037】C1ブロックでは、符号長32,検査ワー
ド数2,最小距離3のリード・ソロモン符号を用いてい
る。従って、1シンボルの誤り訂正が可能であり、C1
復号は図2の場合と同じになる。また、C2ブロックで
は、符号長32,検査ワード数8,最小距離9のリード
ソロモン符号を用いている。従って、2S+E≦8の範
囲で誤り訂正を行なうことができる。 【0038】以下、図10に示したフローチャートに従
ってC2復号の手順を説明する。 【0039】(1)まず、S=4,E=0として復号を
行なう。これにより、任意の位置にある4シンボルの誤
りの位置を検出できる。誤りが3個以下と判断された場
合、または、誤りが4個で誤訂正の可能性が少ないと判
断された場合には、誤り訂正を行なう。 【0040】(2)(1)で誤りが5個以上と判断さ
れ、かつF0フラグの数が4個の場合、F0 フラグが付
加されている4シンボルを消失としてS=2,E=4の
復号を行ない、検出された誤りが2個以下ならば誤り訂
正を行なう。 【0041】(3)(1)で誤りが5個以上と判断さ
れ、かつF0フラグの数が5個の場合、F0 フラグが付
加されている5シンボルを消失としてS=1,E=5の
復号を行ない、検出された誤りが1個以下ならば誤り訂
正を行なう。 【0042】(4)(1)で誤りが5個以上と判断さ
れ、かつF0フラグの数が6個の場合、F0 フラグが付
加されているシンボルを消失としてS=1,E=6の復
号を行ない、検出された誤りが1個以下ならば誤り訂正
を行なう。 【0043】(5)(1)で誤りが5個以上と判断さ
れ、かつF0フラグの数が7個の場合、F0フラグが付加
されている7シンボルの内の6シンボルを消失としてS
=1,E=6の復号を行ない、フラグが付加されている
シンボルのみに誤りがあると判断された場合には誤り訂
正を行なう。 【0044】(6)(1)で誤りが5個以上と判断さ
れ、かつF0フラグの数が8個の場合、F0 フラグが付
加されている8シンボルを消失としてS=0,E=8の
復号を行ない、8シンボル訂正を行なう。 【0045】(7)(1)〜(6)の訂正条件に該当し
ない場合には、訂正不能とする。 【0046】次に、本発明の誤り訂正方法により誤り訂
正を行なう誤り訂正装置の一実施例について図11によ
り説明する。 【0047】図11はかかる誤り訂正装置を示すブロッ
ク図であって、17〜19はバスライン、20はシンド
ローム生成回路、21,22はROM、25,27,2
9はRAM、24は演算回路、26はカウンタ、28は
比較回路、30は条件判断回路、31はプログラムRO
M、32はアドレスカウンタである。 【0048】この装置は、3本のバスライン及びそのバ
スラインに接続されている回路と、プログラムによって
各回路の動作をコントロールするコントロール回路とに
より構成されている。 【0049】図11において、バスライン17は受信信
号や誤りパターン等のデータをやりとりするデータバ
ス、バスライン18はデータの位置(ロケーション)等
のデータをやりとりするロケーションバス、バスライン
19はデータに付加されるフラグのデータをやりとりす
るフラグバスである。また、各バスには、夫々データ入
出力端子38,ロケーション入出力端子,フラグ入出力
端子40が接続されている。 【0050】シンドローム生成回路20は、データ入出
力端子38から入力された受信信号によりシンドローム
を生成する。 【0051】演算回路24は、シンドローム生成回路2
0で生成されたシンドロームによって誤り位置及び誤り
パターンを求めるための演算を行なうものである。この
演算回路24では、GF(2m)上での乗算,除算及び
加算を行なう。 【0052】RAM25は、シンドームや演算回路24
での演算結果を記憶しておくためのものである。 【0053】また、23は8入力OR回路であり、デー
タバス17上のデータが“0”かどうかを判断するため
のものである。 【0054】ROM21,22はデータバス17とロケ
ーションバス18との間のデータ変換を行なうためのR
OMである。即ち、データバス17上では、データはベ
クトル表現で取り扱われており、ロケーションバス18
ではべき表現で取り扱われている。従って、データバス
17とロケーションバス18との間でデータのやりとり
を行なう場合には、ROM21またはROM22によっ
てデータの変換を行なう必要がある。 【0055】カウンタ26は1ブロック内のフラグ数を
カウントするものである。第2の復号では、カウンタ2
6でF0,F1の数をカウントし、その数を比較回路28
によって所定の数と比較し、何ワードの訂正を行なう
か、あるいは訂正を行なうか訂正を行なわないで訂正不
能とするか等の判断を行なう。 【0056】RAM27は、カウンタ26でカウントし
たフラグ数や誤り位置を記憶しておくためのものであ
る。また、比較回路28は、上述したフラグ数と所定の
数の比較や、復号処理途中におけるデータと定数との比
較に用いられる。 【0057】RAM29は、第2の復号においてデータ
に付加されている第1の復号の結果を示すフラグF0,
F1を記憶しておくものである。RAM29に記憶され
ているフラグの状況は、復号によって求められた誤り位
置におけるフラグの有無をチェックするために用いられ
る。 【0058】条件判断回路30は、OR回路23や比較
回路28で判断された結果やRAM29に記憶されてい
るフラグの状況に基づいて、プログラムの分岐を行なう
かどうかを判断するものである。 【0059】プログラムROM31は、上述した各回路
をコントロールして復号を行なうためのプムグラムを記
憶しておくものである。33はRAMのアドレスの決定
や各バスライン及び比較回路へ入力する定数を決める信
号である。34はプログラムの分岐を行なう場合の条件
を決める信号であり、条件判断回路30では、信号34
の内容とOR回路23、比較回路28、RAM29等の
状況を比較して分岐を行なうかどうかを決定する。35
は分岐する場合の分岐先を決める信号である。また、3
6は各バスに接続されているバッファ及びレジスタを制
御する信号である。 【0060】カウンタ32は、プログラムのアドレスを
コントロールするものである。このカウンタ32は、マ
スタークロック入力41より入力されるクロックにより
プログラムROM31のアドレスを進め、プログラムを
実行させる。また、プログラムの分岐を行なう場合に
は、分岐命令37により分岐先アドレス35をカウンタ
にロードし、プログラムを分岐させる。なお、入力端子
42は、プログラムスタート時にカウンタ32をリセッ
トする信号を入力するものである。 【0061】誤り訂正を行なう手順としては、まず、受
信信号を入力し、シンドロームの生成を行ない、C2 復
号ではフラグ数のカウント、フラグの状態のRAM29
への記憶を行なう。次に、プログラムにより復号を行な
い、誤り位置及び誤りパターンを求め、誤りデータの訂
正を行なう。また、C1復号及びC2復号において訂正不
能となった場合には、フラグ入出力40よりデータに付
加するフラグを出力する。 【0062】以上述べたように、本発明の誤り訂正装置
では、プログラムにより各回路をコントロールする方式
を用いており、回路規模が小さく、また、異なる誤り訂
正符号に対しても、プログラムの変更のみによって対処
できる。 【0063】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2重符号化された誤り訂正符号の能力を最大限に活用す
ることができ、誤り訂正能力及び誤り検出能力を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2重符号化された誤り訂正符号のデータ配列を
示す図である。 【図2】C1復号を示すフローチャートである。 【図3】従来のC2復号を示すフローチャートである。 【図4】C2ブロックでフラグが4個ある場合の誤りパ
ターンを示す図である。 【図5】C2ブロックでフラグが4個ある場合の誤りパ
ターンを示す図である。 【図6】C2ブロックでフラグが4個ある場合の誤りパ
ターンを示す図である。 【図7】本発明でのC2復号を示すフローチャートであ
る。 【図8】図7のフローチャートをさらに詳細に示す図で
ある。 【図9】2重符号化された誤り訂正符号の他の例を示す
図である。 【図10】図9に示した誤り訂正符号に適用した場合の
本発明でのC2復号を示すフローチャートである。 【図11】本発明による誤り訂正回路の一実施例を示す
ブロック図である。 【符号の説明】 20 シンドローム生成回路 21,22 ROM 23 OR回路 24 演算回路 25,27,29 RAM 26 カウンタ 28 比較回路 30 条件判断回路 31 プログラムROM 32 アドレスカウンタ
示す図である。 【図2】C1復号を示すフローチャートである。 【図3】従来のC2復号を示すフローチャートである。 【図4】C2ブロックでフラグが4個ある場合の誤りパ
ターンを示す図である。 【図5】C2ブロックでフラグが4個ある場合の誤りパ
ターンを示す図である。 【図6】C2ブロックでフラグが4個ある場合の誤りパ
ターンを示す図である。 【図7】本発明でのC2復号を示すフローチャートであ
る。 【図8】図7のフローチャートをさらに詳細に示す図で
ある。 【図9】2重符号化された誤り訂正符号の他の例を示す
図である。 【図10】図9に示した誤り訂正符号に適用した場合の
本発明でのC2復号を示すフローチャートである。 【図11】本発明による誤り訂正回路の一実施例を示す
ブロック図である。 【符号の説明】 20 シンドローム生成回路 21,22 ROM 23 OR回路 24 演算回路 25,27,29 RAM 26 カウンタ 28 比較回路 30 条件判断回路 31 プログラムROM 32 アドレスカウンタ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 野口 敬治
神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株
式会社 日立製作所 家電研究所内
(72)発明者 荒井 孝雄
神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株
式会社 日立製作所 家電研究所内
(56)参考文献 特開 昭58−171144(JP,A)
特開 昭58−111539(JP,A)
特開 昭57−10561(JP,A)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.複数の情報ワードと上記複数の情報ワードに対して
付加された最小距離がd1(d1は2以上の整数)である
第1の検査ワードとにより構成される第1の符号ブロッ
クの多数個よりなるデータブロックに対して、上記第1
の符号ブロックの各々から選ばれたワードからなるデー
タ系列とこのデータ系列に対して付加された最小距離が
d2(d2は2以上の整数)である第2の検査ワードとに
より、複数個の第2の符号ブロックが形成されるよう
に、2重に符号化された符号語の復号を行なう誤り訂正
方法において、 上記第2の検査ワードを用いて上記第2の符号ブロック
の誤り検出・訂正を行なうとともに、その誤り検出・訂
正結果に応じて、誤り検出がなされる上記第2の符号ブ
ロック毎にフラグを発生し、 上記第2の符号ブロックに対して上記第2の検査ワード
を用いた誤り検出・訂正がなされたデータブロックの上
記第1の符号ブロックを上記第1の検査ワードを用いて
誤り検出を行ない、検出された誤りワード数が2S1≦
d1−1である所定のワード数S1個以下の場合には、上
記第1の検査ワードを用いて誤りとして検出されたワー
ドの誤り値を求めて訂正し、 上記第1の検査ワードを用いて検出された誤りワード数
が上記S1個を超える場合には、上記第1の符号ブロッ
クに含まれる上記フラグの付加されているワード数に応
じて、2S2+E2≦d1−1である上記フラグが付加さ
れているワード数E2個と上記フラグが付加されていな
いワード数S2個の複数個の組合せの内の1つを選択
し、上記E2個のワードに誤りがあるとして、再度上記
第1の検査ワードを用いて上記誤りがあるとしたワード
以外の誤りの検出を行ない、検出された誤りの数がS 2
個以下である場合には、S2+E2個までの上記誤りがあ
るとしたワード及び誤りが検出されたワードの誤り値を
求めて訂正を行なうことを特徴とする誤り訂正方法。 2.前記フラグが付加されているワード数E2個と前記
フラグが付加されていないワード数S2個の複数の組合
せは、S2が0である場合を含むことを特徴とする特許
請求の範囲第1項記載の誤り訂正方法。 3.複数の情報ワードと上記複数の情報ワードに対して
付加された第1の検査ワードとにより構成された第1の
符号ブロックの多数個よりなるデータブロックに対し
て、第1の符号ブロックの各々から選ばれたワードから
なるデータ系列とこのデータ系列に対して付加された第
2の検査ワードとにより、複数個の第2の符号ブロック
が形成されるように、2重に符号化された符号語を復号
する誤り訂正装置において、 上記情報ワード及び検査ワードよりシンドロームを生成
するシンドローム生成回路と、 上記符号ブロック毎にフラグを付加するフラグ生成装置
と、 符号ブロック中の情報ワード及び検査ワードに付加され
ているフラグの数をカウントするカウンタと、 上記情報ワード及び検査ワードに付加されているフラグ
の位置を記憶する記憶回路と、 上記シンドローム生成回路で生成されたシンドローム及
び上記記憶回路に記憶されているフラグの位置情報とを
用いて誤り訂正演算を行なう演算回路とよりなり、 上記第1の符号ブロックの誤り訂正を行なうときには、
上記第1の検査ワードを用いて誤り検出を行ない、検出
された誤りワード数が2S1≦d1−1である所定のワー
ド数S1個以下の場合には、上記第1の検査ワードを用
いて誤りとして検出されたワードの誤り値を求めて訂正
し、 上記第1の検査ワードを用いて検出された誤りワード数
が上記S1個を超える場合には、上記第1の符号ブロッ
クに含まれる上記フラグが付加されているワード数によ
り、2S2+E2≦d1−1である上記フラグが付加され
ているワード数E2個と上記フラグが付加されていない
ワード数S2個の複数個の組合せの内の1つを選択し、
上記E2個のワードに誤りがあるとして、再度上記第1
の検査ワードを用いて上記誤りがあるとしたワード以外
の誤りの検出を行ない、検出された誤りの数がS 2 個以
下である場合には、S2+E2個までの上記誤りがあると
したワード及び誤りが検出されたワードの誤り値を求め
て訂正を行なうことを特徴とする誤り訂正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5231428A JPH0827731B2 (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 誤り訂正方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5231428A JPH0827731B2 (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 誤り訂正方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06324896A JPH06324896A (ja) | 1994-11-25 |
JPH0827731B2 true JPH0827731B2 (ja) | 1996-03-21 |
Family
ID=16923421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5231428A Expired - Lifetime JPH0827731B2 (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 誤り訂正方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0827731B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5710561A (en) * | 1980-06-20 | 1982-01-20 | Sony Corp | Error correcting method |
JPS58111539A (ja) * | 1981-12-25 | 1983-07-02 | Sony Corp | エラ−訂正方法 |
JPS58171144A (ja) * | 1982-04-01 | 1983-10-07 | Mitsubishi Electric Corp | 復号化装置 |
-
1993
- 1993-09-17 JP JP5231428A patent/JPH0827731B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06324896A (ja) | 1994-11-25 |
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