JPH08277269A - キノリン−4−カルボニルグアニジン誘導体、それらの製造方法及び該化合物を含有する医薬 - Google Patents

キノリン−4−カルボニルグアニジン誘導体、それらの製造方法及び該化合物を含有する医薬

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JPH08277269A
JPH08277269A JP1587896A JP1587896A JPH08277269A JP H08277269 A JPH08277269 A JP H08277269A JP 1587896 A JP1587896 A JP 1587896A JP 1587896 A JP1587896 A JP 1587896A JP H08277269 A JPH08277269 A JP H08277269A
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quinoline
phenyl
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methylphenyl
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JP1587896A
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Junya Fujiwara
純也 藤原
Haruki Mori
春樹 森
Hiroyuki Yamashita
博之 山下
Takashi Kitamori
隆士 北森
Junko Hosoya
純子 細谷
Hitoshi Sakano
仁 坂野
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】新規なキノリン−4−カルボニルグアニジン誘
導体、その製造方法および該化合物を含有する医薬の提
供。 【解決手段】一般式(1)で表されるキノリン−4−カ
ルボニルグアニジン誘導体、その製造方法およびその薬
理学的に許容される塩を有効成分とするNa/H
換担体阻害剤の提供。 〔式中、R乃至Rは水素原子、ハロゲン原子、C
〜Cアルキル基等を;X乃至Xは水素原子、ハロ
ゲン原子、C〜Cアルキル基等を;Yは水素原子ま
たはC〜Cアルキル基を;表す〕 【効果】 Na/H交換担体(NHE)の阻害剤と
して有用な新規化合物、その製造方法およびこの新規な
化合物を有効成分として含有し、NHEの機能亢進に起
因する高血圧、不整脈、梗塞症、狭心症、動脈硬化症、
糖尿病合併症、線維症、肥大、癌などの種々の疾病の治
療および/または予防剤、移植臓器の保護液またはNH
Eの機能亢進による疾患の診断薬が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なキノリン−4
−カルボニルグアニジン誘導体またはその薬理学的に許
容される塩に関する。さらに詳しくは、該化合物を含有
し、特にNa+/H+交換担体(以下、NHEと表記す
る)の阻害剤として例えば高血圧、不整脈、梗塞症、狭
心症、動脈硬化症、糖尿病合併症、肺、肝、腎などの線
維症、および心筋、前立腺などの肥大、癌等の治療およ
び/または予防に有効な薬剤、移植臓器の保護液さらに
は診断薬等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】細胞内のpHが変化すると細胞内の酵素
や様々なイオンチャネルの活性変化がおこり、結果的に
細胞の生理学的機能に大きな影響を与えることが知られ
ていた。そのため細胞内pH調節機構に関する研究は古
くから行われ、細胞内pHのホメオスタシス維持に寄与
している種々のイオン交換系の存在が明らかにされてき
た。NHEはその一つであり、細菌から高等生物にいた
るあらゆる細胞に存在し、細胞内pHの調節、細胞容積
の調節、細胞増殖の調節など様々な生理学的機能が知ら
れるようになってきた。近年、実験的に種々のホルモ
ン、成長因子や細胞内アシドーシスがNHEを活性化
し、細胞内pHをアルカリ方向にシフトさせることが明
らかにされている(Cir.Res.,57,773-788(1985))。こ
れらのNHE活性化因子が種々の疾病の惹起因子として
注目されており、NHEの機能亢進とこれら疾病との因
果関係の解明を目指した研究が現在精力的に進められて
いる。NHEに関する研究の成果として、Cir.Res.,57,
773-788(1985)、Hypertension,21,607-617(1993) など
の総説がある。
【0003】最近、心筋虚血再灌流時にNHEが活性化
されることが報告されており(Cir.Res.,66,1156-1159
(1990))、NHEを阻害することにより、心筋虚血によ
る障害およびそれに伴う不整脈の予防に有効であること
が報告されている(Cir.Res.,73,269-275(1993))。し
たがってNHE阻害剤は、虚血が原因となる疾患である
狭心症、心筋梗塞、虚血性不整脈、再灌流性不整脈、虚
血再灌流による臓器障害、脳虚血障害、脳卒中、四肢、
末梢臓器の虚血症状などの予防もしくは治療に有用であ
る。さらに酸素供給が不足する外科手術時または臓器移
植時の虚血および再灌流に伴う臓器障害の治療および/
または予防剤として、あるいは移植臓器の障害の予防ま
たは治療のための保護液としても有用である。
【0004】NHEと高血圧との関連については以前か
ら注目されている。最近、本態性高血圧患者の血小板や
赤血球、白血球など種々の細胞において、NHEの機能
亢進が認められ(Hypertension,21,607-617(1993))、N
HEと高血圧との関係が解明されてきている。
【0005】またNHEは、多くの細胞において細胞内
へのNa+の取り込みと細胞内アルカリ化を介して細胞
増殖に関与しており、NHE阻害作用を有するアミロラ
イドが心肥大形成を抑制することが報告されている(Ci
rculation,86(Suppl.I)I-177(1992))。すなわち、NH
Eを阻害することにより、NHEの機能亢進による細胞
増殖、または肥大が原因をなす疾患の予防および/また
は治療の可能性が示唆され、NHE阻害剤は、例えば動
脈硬化症、経皮的冠動脈形成術(PTCA)後の血管平
滑筋の増殖による血管再狭窄、滑膜細胞の増殖による関
節リウマチ、血管新生による糖尿病の合併症、メサンギ
ウム細胞の増殖による腎糸球体硬化症、線維芽細胞の増
殖による肺、肝、腎などの繊維症、前立腺肥大、癌など
の予防および/または治療薬として有用である(Cir.Re
s.,57,773-788(1985),Proc.Natl.Acad.Sci.USA.,86,45
25-4529(1989),Cir.Res.,73,269-275,(1993))。ま
た、NHEの活性化と炎症との関係も報告されており
(Am.J.Physiol.,267.C1623-C1632(1994))、NHE阻
害剤はNHEの機能亢進による白血球の浸潤が原因とな
る疾患、例えば炎症などの治療および/または予防剤と
して有用である。
【0006】前記のように多くの疾患でNHEが機能亢
進していることが知られている。例えば、血小板、赤血
球、白血球など容易に入手可能な細胞に対し、強いNH
E阻害剤を用いることにより、NHE活性を容易に測定
することができる。すなわち、NHE阻害剤は高血圧、
細胞増殖性疾患、糖尿病等の診断薬としても有用であ
る。
【0007】これまで動物実験にはNHE阻害剤とし
て、グアニジノカルボニル基を有するアミロライド誘導
体が用いられている。これらの化合物は、NHEを抑制
する濃度でNa+(ナトリウムイオン)チャネル、Na+/Ca2+
(ナトリウムイオン/カルシウムイオン)交換担体なども同時に抑制する
ことが報告されており、NHE阻害活性もIC50(50%阻
害濃度)が100μM程度で十分なものではなかった(J.Me
mbrane.Biol.,105,1-21(1988))。
【0008】NHE阻害剤としては、単環の化合物とし
て前記のアミロライド誘導体、ベンゾイルグアニジン誘
導体(特開平3-106858号公報[EP416499]など)等が知
られている。他方、縮合環の化合物としてはイソキノリ
ン誘導体(特開平6-211799号公報[EP590455])、イン
ドール誘導体(特開平7-10839号公報[EP622356])、
キノリン誘導体(EP682017)が知られている。EP682017
記載のキノリン誘導体は、3位にグアニジノカルボニル
基を有する化合物であり、NHE阻害活性はIC 50が数μ
M程度であり、未だ十分とはいえなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】強いNHE阻害作用を
有し、NHEの機能亢進に起因する種々の疾病の予防お
よび/または治療薬、さらには診断薬として有用な化合
物および該化合物を含有する医薬用組成物を提供するこ
と。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題解決のため鋭意検討する中で、2位にフェニル基が置
換したキノリン−4−カルボニルグアニジン誘導体が強
いNHE阻害作用を有することを見いだし、本発明を完
成した。すなわち、本発明は〔1〕下記の一般式(1)
[化3]
【0011】
【化3】 (式中、R1、R2、R3、R4は同一または異なって水素
原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、ニト
ロ基、アミノ基、ヒドロキシ基、炭素数1〜6のアルキ
ルオキシ基、末端に炭素数1〜6のアルキルオキシ基を
有する炭素数1〜6のアルキルオキシ基、炭素数1〜6
のアルキルスルホニルアミノ基、炭素数2〜6のアルカ
ノイルアミノ基を表す。X1、X2、X3、X4、X5は同
一または異なって水素原子、炭素数1〜6のアルキル
基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、ヒドロキシ
基、トリフルオロメチル基、炭素数1〜6のアルキルオ
キシ基、末端に炭素数1〜6のアルキルオキシ基を有す
る炭素数1〜6のアルキルオキシ基、トリフルオロメト
キシ基を表す。Yは水素原子または炭素数1〜6のアル
キル基を表す。)で表されるキノリン−4−カルボニル
グアニジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩で
あり、また〔2〕R1、R2、R3、R4の1つまたは2つ
が炭素数1〜6のアルキルオキシ基を表す〔1〕記載の
キノリン−4−カルボニルグアニジン誘導体またはその
薬理学的に許容される塩であり、また〔3〕X1がメチ
ル基を表す〔1〕記載のキノリン−4−カルボニルグア
ニジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩であ
り、また〔4〕X1がメチル基を表す〔2〕記載のキノ
リン−4−カルボニルグアニジン誘導体またはその薬理
学的に許容される塩であり、また〔5〕一般式(2)
[化4]
【0012】
【化4】 (式中、Lは水酸基または求核性試薬により容易に置換
できる脱離基を表し、R 1、R2、R3、R4、X1、X2
3、X4、X5、Yは一般式(1)の場合と同義)で表
されるキノリン−4−カルボン酸誘導体とグアニジンを
反応させることを特徴とする〔1〕〜〔4〕のいずれか
に記載のキノリン−4−カルボニルグアニジン誘導体の
製造方法であり、また〔6〕〔1〕〜〔4〕のいずれか
に記載のキノリン−4−カルボニルグアニジン誘導体ま
たはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする医薬
用組成物であり、また〔7〕〔1〕〜〔4〕のいずれか
に記載のキノリン−4−カルボニルグアニジン誘導体ま
たはその薬理学的に許容される塩を有効成分とするNa
+/H+交換担体阻害剤であり、また〔8〕〔1〕〜
〔4〕のいずれかに記載のキノリン−4−カルボニルグ
アニジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有
効成分とする、高血圧の治療および/または予防剤であ
り、また
〔9〕〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載のキノ
リン−4−カルボニルグアニジン誘導体またはその薬理
学的に許容される塩を有効成分とする、不整脈の治療お
よび/または予防剤であり、また〔10〕〔1〕〜
〔4〕のいずれかに記載のキノリン−4−カルボニルグ
アニジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有
効成分とする虚血が原因をなす狭心症、心筋梗塞、虚血
性不整脈、再灌流性不整脈、虚血再灌流による臓器障
害、脳虚血障害、脳卒中、四肢、末梢臓器の虚血症状を
対象とする治療および/または予防剤であり、また〔1
1〕〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載のキノリン−4−
カルボニルグアニジン誘導体またはその薬理学的に許容
される塩を有効成分とする細胞増殖、または肥大が原因
をなす動脈硬化症、経皮的冠動脈形成術(PTCA)後
の血管再狭窄、関節リウマチ、糖尿病の合併症、腎糸球
体硬化症、肺、肝、腎などの線維症、心肥大、前立腺肥
大、癌の治療および/または予防剤であり、また〔1
2〕〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載のキノリン−4−
カルボニルグアニジン誘導体またはその薬理学的に許容
される塩を有効成分とする、外科手術または臓器移植時
の虚血に伴う臓器障害の治療および/または予防剤であ
り、また〔13〕〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載のキ
ノリン−4−カルボニルグアニジン誘導体またはその薬
理学的に許容される塩を有効成分とする、白血球の浸潤
が原因となる疾患の治療および/または予防剤であり、
また〔14〕〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載のキノリ
ン−4−カルボニルグアニジン誘導体またはその薬理学
的に許容される塩を有効成分とする移植臓器の保護液で
あり、また〔15〕〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の
キノリン−4−カルボニルグアニジン誘導体またはその
薬理学的に許容される塩を有効成分とする、Na+/H+
交換担体の阻害による高血圧、細胞増殖性疾患、糖尿病
の診断薬である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
一般式(1)[化5]において、
【0014】
【化5】 1、R2、R3、R4の炭素数1〜6のアルキル基とは、
炭素数1〜6の直鎖状、分岐状または環状のアルキル基
を表し、例えばメチル、エチル、n−プロピル、n−ブ
チル、n−ペンチル、n−ヘキシル、イソプロピル、2
−メチルプロピル、1−メチルプロピル、t−ブチル、
2−メチルブチル、1−メチルブチル、1,2−ジメチ
ルプロピル、1,1−ジメチルプロピル、2,2−ジメ
チルプロピル、4−メチルペンチル、3−メチルペンチ
ル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチル、1,
2,2−トリメチルプロピル、1,1−ジメチルブチ
ル、1,1,2−トリメチルプロピル、2,2−ジメチ
ルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチル
ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル基等が例示できる。
【0015】ハロゲン原子とは沃素原子、臭素原子、塩
素原子、フッ素原子が例示できる。炭素数1〜6のアル
キルオキシ基とは、炭素数1〜6の直鎖状、分岐状また
は環状のアルキルオキシ基を表し、メトキシ、エトキ
シ、n−プロピルオキシ、n−ブチルオキシ、n−ペン
チルオキシ、n−ヘキシルオキシ、イソプロピルオキ
シ、2−メチルプロピルオキシ、1−メチルプロピルオ
キシ、t−ブチルオキシ、2−メチルブチルオキシ、1
−メチルブチルオキシ、1,2−ジメチルプロピルオキ
シ、1,1−ジメチルプロピルオキシ、2,2−ジメチ
ルプロピルオキシ、4−メチルペンチルオキシ、3−メ
チルペンチルオキシ、2−メチルペンチルオキシ、1−
メチルペンチルオキシ、1,2,2−トリメチルプロピ
ルオキシ、1,1−ジメチルブチルオキシ、1,1,2
−トリメチルプロピルオキシ、2,2−ジメチルブチル
オキシ、1,3−ジメチルブチルオキシ、2,3−ジメ
チルブチルオキシ、シクロプロピルオキシ、シクロブチ
ルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキ
シ等の基が例示できる。
【0016】末端に炭素数1〜6のアルキルオキシ基を
有する炭素数1〜6のアルキルオキシ基とは、メトキシ
メチルオキシ、エトキシメチルオキシ、n−プロピルオ
キシエチルオキシ、イソプロピルオキシプロピルオキ
シ、シクロプロピルオキシブチルオキシ、n−ブチルオ
キシペンチルオキシ、t−ブチルオキシヘキシルオキ
シ、2−メチルプロピルオキシメチルオキシ、1−メチ
ルオキシエチルオキシ、n−ペンチルオキシプロピルオ
キシ、シクロペンチルオキシメチルオキシ、n−ヘキシ
ルオキシブチルオキシ、シクロヘキシルオキシペンチル
オキシ等の基が例示できる。
【0017】炭素数1〜6のアルキルスルホニルアミノ
基とは、メタンスルホニルアミノ、エタンスルホニルア
ミノ、n−プロパンスルホニルアミノ、n−ブタンスル
ホニルアミノ、n−ペンタンスルホニルアミノ、n−ヘ
キサンスルホニルアミノ、イソプロパンスルホニルアミ
ノ、2−メチルプロパンスルホニルアミノ、1−メチル
プロパンスルホニルアミノ、t−ブタンスルホニルアミ
ノ、3−メチルブタンスルホニルアミノ、2−メチルブ
タンスルホニルアミノ、1−メチルブタンスルホニルア
ミノ、1,2−ジメチルプロパンスルホニルアミノ、
1,1−ジメチルプロパンスルホニルアミノ、2,2−
ジメチルプロパンスルホニルアミノ、4−メチルペンタ
ンスルホニルアミノ、3−メチルペンタンスルホニルア
ミノ、2−メチルペンタンスルホニルアミノ、1−メチ
ルペンタンスルホニルアミノ、1,2,2−トリメチル
プロパンスルホニルアミノ、1,1−ジメチルブタンス
ルホニルアミノ、1,1,2−トリメチルプロパンスル
ホニルアミノ、2,2−ジメチルブタンスルホニルアミ
ノ、1,3−ジメチルブタンスルホニルアミノ、2,3
−ジメチルブタンスルホニルアミノ、シクロプロパンス
ルホニルアミノ、シクロブタンスルホニルアミノ、シク
ロペンタンスルホニルアミノ、シクロヘキサンスルホニ
ルアミノ等の基が例示できる。
【0018】炭素数2〜6のアルカノイルアミノ基と
は、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルア
ミノ、バレリルアミノ、ヘキサノイルアミノ、イソブチ
リルアミノ、イソバレリルアミノ、ピバロイルアミノ、
シクロペンチルカルボニルアミノ等の基が例示できる。
1、R2、R3、R4のうち1つまたは2つが炭素数1〜
6のアルキルオキシ基であることが好ましい。
【0019】一般式(1)において、X1、X2、X3
4、X5の炭素数1〜6のアルキル基とは、炭素数1〜
6の直鎖状、分岐状または環状のアルキル基を表し、例
えばメチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−
ペンチル、n−ヘキシル、イソプロピル、2−メチルプ
ロピル、1−メチルプロピル、t−ブチル、2−メチル
ブチル、1−メチルブチル、1,2−ジメチルプロピ
ル、1,1−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロ
ピル、4−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2−
メチルペンチル、1−メチルペンチル、1,2,2−ト
リメチルプロピル、1,1−ジメチルブチル、1,1,
2−トリメチルプロピル、2,2−ジメチルブチル、
1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、シ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシル等の基が例示できる。
【0020】ハロゲン原子とは沃素原子、臭素原子、塩
素原子、フッ素原子が例示できる。炭素数1〜6のアル
キルオキシ基とは、炭素数1〜6の直鎖状、分岐状また
は環状のアルキルオキシ基を表し、メトキシ、エトキ
シ、n−プロピルオキシ、n−ブチルオキシ、n−ペン
チルオキシ、n−ヘキシルオキシ、イソプロピルオキ
シ、2−メチルプロピルオキシ、1−メチルプロピルオ
キシ、t−ブチルオキシ、2−メチルブチルオキシ、1
−メチルブチルオキシ、1,2−ジメチルプロピルオキ
シ、1,1−ジメチルプロピルオキシ、2,2−ジメチ
ルプロピルオキシ、4−メチルペンチルオキシ、3−メ
チルペンチルオキシ、2−メチルペンチルオキシ、1−
メチルペンチルオキシ、1,2,2−トリメチルプロピ
ルオキシ、1,1−ジメチルブチルオキシ、1,1,2
−トリメチルプロピルオキシ、2,2−ジメチルブチル
オキシ、1,3−ジメチルブチルオキシ、2,3−ジメ
チルブチルオキシ、シクロプロピルオキシ、シクロブチ
ルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキ
シ等の基が例示できる。
【0021】末端に炭素数1〜6のアルキルオキシ基を
有する炭素数1〜6のアルキルオキシ基とは、メトキシ
メチルオキシ、エトキシメチルオキシ、n−プロピルオ
キシエチルオキシ、イソプロピルオキシプロピルオキ
シ、シクロプロピルオキシブチルオキシ、n−ブチルオ
キシペンチルオキシ、t−ブチルオキシヘキシルオキ
シ、2−メチルプロピルオキシメチルオキシ、1−メチ
ルオキシエチルオキシ、n−ペンチルオキシプロピルオ
キシ、シクロペンチルオキシメチルオキシ、n−ヘキシ
ルオキシブチルオキシ、シクロヘキシルオキシペンチル
オキシ等の基が例示できる。X1はメチル基であること
が好ましい。
【0022】一般式(1)において、Yの炭素数1〜6
のアルキル基とは、炭素数1〜6の直鎖状、分岐状また
は環状のアルキル基を表し、例えばメチル、エチル、n
−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシ
ル、イソプロピル、2−メチルプロピル、1−メチルプ
ロピル、t−ブチル、2−メチルブチル、1−メチルブ
チル、1,2−ジメチルプロピル、1,1−ジメチルプ
ロピル、2,2−ジメチルプロピル、4−メチルペンチ
ル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチル、1−メ
チルペンチル、1,2,2−トリメチルプロピル、1,
1−ジメチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピ
ル、2,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチ
ル、2,3−ジメチルブチル、シクロプロピル、シクロ
ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等の基が例示
できる。
【0023】なお、一般式(1)においてR1、R2、R
3、R4、X1、X2、X3、X4、X5またはYが不斉炭素
を有する場合、本発明の一般式(1)の化合物は光学活
性体を含む。
【0024】一般式(1)の化合物は、必要に応じて薬
理学的に許容される塩とすることができ、例えば塩酸、
臭化水素酸、リン酸、硫酸などの無機酸またはギ酸、酢
酸、フマル酸、クエン酸、マレイン酸、フマル酸、蓚
酸、リンゴ酸、酒石酸、メタンスルホン酸、ベンゼンス
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸などの有機酸との塩
が挙げられる。次に本発明の化合物の製造方法について
詳細に説明する。一般式(2)[化6]
【0025】
【化6】 〔式中、Lは水酸基または求核性試薬により容易に置換
できる脱離基を表し、R 1、R2、R3、R4、R5、X1
2、X3、X4、X5、およびYは一般式(1)の場合と
同義〕で表されるキノリン−4−カルボン酸誘導体とグ
アニジンを、溶媒を用いず混合するか、適当な溶媒や分
散剤に溶解または懸濁した状態で反応させることにより
合成できる。一般式(2)の化合物とグアニジンの使用
割合には特に制限はないが、通常はモル比で前者:後者
が1:1〜1:20、好ましくは1:3〜1:10である。本反応によ
り得た化合物はさらに再結晶、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィーなど通常の方法で精製することができる。
【0026】以下にLが水酸基の場合と水酸基以外の場
合に分けて反応を説明する。 (1)Lが水酸基の場合:反応に縮合剤を使用すること
ができ、この反応に用いる適当な溶媒または分散剤とし
ては例えばベンゼン、トルエン、キシレン、1,4−ジ
オキサン、ジメチルホルムアミド(以下、DMFと表
記)、テトラヒドロフラン(以下、THFと表記)、エ
チルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジメチルス
ルホキシド(以下、DMSOと表記)、クロロホルム、
ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどが利用で
きる。
【0027】反応に使用可能な縮合剤としては、例えば
1,1´−カルボニルジイミダゾール(H.A.Staab:Ange
w.Chem.Int.Ed.Engl.,1,351-367,(1962))、ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(以下、DCCと表記)、1−エ
チル−3−(3´−ジメチルアミノプロピル)カルボジ
イミド、ジフェニルホスホリルアジドなどが挙げられ
る。この反応は-20℃から当該反応混合物の還流温度以
下の温度で行われ、たとえば-10〜150℃、好ましくは室
温〜100℃に加熱することにより得られる。反応時間は
条件によるが、約1〜48時間である。 (2)Lが水酸基以外の場合:一般式(2)で表される
キノリン−4−カルボン酸誘導体の活性化体としては、
例えば酸ハライド(L=ハロゲンの場合)、酸無水物
(特に混合酸無水物としてL=アルコキシカルボニルオ
キシの場合)、カルボン酸エステルが挙げられ、一般式
(2)のカルボン酸(L=OHの場合)から公知の方法
で容易に合成できる。酸ハライドとしては、カルボン酸
から例えば塩化チオニル、オキザリルクロリド、五塩化
リン等の塩素化剤を用いてカルボン酸クロリドを合成で
きる。
【0028】酸無水物は、カルボン酸から例えばクロロ
炭酸エチルなどの炭酸モノアルキルエステルとトリエチ
ルアミン等の塩基を用いて合成できる。カルボン酸エス
テルは、例えばカルボン酸をメタノール中塩化水素ガス
で処理することによりメチルエステルが、またp−ニト
ロフェノールとDCCで処理することにより活性エステ
ルであるp−ニトロフェニルエステルが合成できる。
【0029】グアニジンと上記カルボン酸活性化体との
反応に用いる適当な溶媒または分散剤としては、メチル
エチルケトン、1,4−ジオキサン、DMF、THF、
エチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジメチル
スルホキシド、ベンゼン、キシレン、トルエン、クロロ
ホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ピ
リジンなど、また場合によりメタノール、エタノール、
イソプロパノールなどのアルコール類が使用できる。
【0030】このキノリン−4−カルボン酸活性化体と
グアニジンとの反応は、-20℃から当該反応混合物の還
流温度以下の温度で行われ、例えば-10〜150℃、好まし
くは0〜100℃に加熱することにより得られる。反応時間
は条件によるが、約1〜48時間である。この反応を促進
させる塩基としては、例えばピリジン、ジメチルアミノ
ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルア
ミンなどの有機塩基、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機塩基を挙
げることができる。
【0031】一般式(2)のキノリン−4−カルボン酸
(L=OHの場合)が水酸基やアミノ基などの活性基を
有する場合、これらの活性基をあらかじめ保護基で保護
し、上記の製造方法でキノリン−4−カルボニルグアニ
ジンを製造した後、脱保護することにより、目的の一般
式(1)のキノリン−4−カルボニルグアニジン誘導体
を得ることができる。この際、保護および脱保護は公知
の方法(例えば、T.W.Green:Protective Groups in Org
anic Synthesis,John Wiley & Sons(1981))で行える。
【0032】一般式(1)のキノリン−4−カルボニル
グアニジン誘導体がアミノ基を有する場合、ニトロ基を
有するキノリン−4−カルボニルグアニジン誘導体を公
知の方法で還元することにより合成できる。還元条件と
しては、鉄、亜鉛などの金属を用いた酸性条件での還
元、パラジウム付活性炭(以下、Pd/Cと表記する)
などの触媒を用いた接触水素添加反応などが利用でき
る。
【0033】また、一般式(2)のキノリン−4−カル
ボン酸(L=OHの場合)の合成法は、総説(例えば、
G.Jones:The Chemistry of Heterocyclic Compounds,vo
l.32,Quinolines PartI,JOHN WILEY & SONS等)に記載
されており、Doebnerの方法(Ber.,20,277(1887)他)ま
たはPfitzingerの方法(J.Prakt.Chem.,33,100(1886)
他)により合成できる。Doebnerの方法は、アニリン誘
導体、ベンズアルデヒド誘導体およびピルビン酸を反応
させる方法であり、Pfitzingerの方法はアセトフェノン
とイサチン誘導体を反応させる方法である。イサチン誘
導体の合成法は、例えば、F.D.Popp: The Chemistry of
Isatin,Adv.Heterocycl.Chem.,18,1-58(1975)に記載さ
れている。
【0034】一般式(1)で表される本発明化合物は、
NHEの活性化によりおこる高血圧、不整脈、虚血が一
次もしくは二次的な原因となる疾患、細胞増殖、または
肥大が原因をなす疾患、白血球の浸潤が原因となる疾患
の治療および/または予防剤として有効な医薬用組成物
である。
【0035】本発明化合物が対象の虚血が原因となる急
性または慢性の疾患としては、例えば狭心症、心筋梗
塞、虚血性不整脈、再灌流性不整脈、虚血再灌流による
臓器障害、脳虚血障害、脳卒中、四肢、末梢臓器の虚血
症状などがあげられる。また本発明化合物は、酸素供給
が不足する外科手術時または臓器移植時の虚血および再
灌流に伴う臓器障害の治療および/または予防剤とし
て、あるいは移植臓器の障害の予防および/または治療
のため保護液として使用できる。
【0036】本発明化合物が対象の細胞増殖、または肥
大が原因をなす疾患としては、例えば動脈硬化症、経皮
的冠動脈形成術(PTCA)後の血管平滑筋の増殖によ
る血管再狭窄、滑膜細胞の増殖による関節リウマチ、血
管新生による糖尿病の合併症、メサンギウム細胞の増殖
による腎糸球体硬化症、線維芽細胞の増殖による肺、
肝、腎などの線維症、心肥大、前立腺肥大、癌などがあ
げられる。さらに本発明化合物が対象のNHEの機能亢
進による白血球の浸潤が原因となる疾患として、例えば
炎症などがあげられる。
【0037】前記のように、多くの疾患でNHEが機能
亢進していることが知られている。例えば、血小板、赤
血球、白血球など容易に入手可能な細胞に対し、強いN
HE阻害剤である本発明化合物を用いることにより、N
HE活性を容易に測定することができる。すなわち、本
発明化合物は、高血圧、細胞増殖性疾患、糖尿病等の診
断薬として使用することができる。
【0038】本発明の一般式(1)に含まれる化合物と
して、例えば下記に具体的化合物名が挙げられるが、本
発明はこれらのものに限定されることはない。 1.2−フェニルキノリン−4−カルボニルグアニジン 2.2−(2′−メチルフェニル)キノリン−4−カル
ボニルグアニジン 3.2−(2′−エチルフェニル)キノリン−4−カル
ボニルグアニジン 4.2−(2′−n−プロピルフェニル)キノリン−4
−カルボニルグアニジン 5.2−(2′−イソプロピルフェニル)キノリン−4
−カルボニルグアニジン 6.2−(2′−n−ブチルフェニル)キノリン−4−
カルボニルグアニジン 7.2−(2′−シクロブチルフェニル)キノリン−4
−カルボニルグアニジン 8.2−{2′−(2−メチルプロピル)フェニル}キ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 9.2−{2′−(1−メチルプロピル)フェニル}キ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 10.2−{2′−(1,1−ジメチルプロピル)フェ
ニル}キノリン−4−カルボニルグアニジン
【0039】11.2−{2′−(1,2−ジメチルプ
ロピル)フェニル}キノリン−4−カルボニルグアニジ
ン 12.2−{2′−(2,2−ジメチルプロピル)フェ
ニル}キノリン−4−カルボニルグアニジン 13.2−(2′−n−ペンチルフェニル)キノリン−
4−カルボニルグアニジン 14.2−(2′−シクロペンチルフェニル)キノリン
−4−カルボニルグアニジン 15.2−{2′−(1−メチルブチル)フェニル}キ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 16.2−(2′−n−ヘキシルフェニル)キノリン−
4−カルボニルグアニジン 17.2−{2′−(3−メチルペンチル)}フェニル
キノリン−4−カルボニルグアニジン 18.2−{2′−(1,3−ジメチルブチル)フェニ
ル}キノリン−4−カルボニルグアニジン 19.2−(3′−メチルフェニル)キノリン−4−カ
ルボニルグアニジン 20.2−(3′−シクロプロピルフェニル)キノリン
−4−カルボニルグアニジン
【0040】21.2−(3′−イソプロピルフェニ
ル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 22.2−{3′−(3−メチルブチル)フェニル}キ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 23.2−(3′−シクロヘキシルフェニル)キノリン
−4−カルボニルグアニジン 24.2−{3′−(2−メチルペンチル)フェニル}
キノリン−4−カルボニルグアニジン 25.2−{3′−(1,2,2−トリメチルプロピ
ル)フェニル}キノリン−4−カルボニルグアニジン 26.2−{3′−(1,1,2−トリメチルプロピ
ル)フェニル}キノリン−4−カルボニルグアニジン 27.2−{3′−(1,1−ジメチルブチル)フェニ
ル}キノリン−4−カルボニルグアニジン 28.2−(4′−メチルフェニル)キノリン−4−カ
ルボニルグアニジン 29.2−(4′−t−ブチルフェニル)キノリン−4
−カルボニルグアニジン 30.2−{4′−(2−メチルブチル)フェニル}キ
ノリン−4−カルボニルグアニジン
【0041】31.2−{4′−(2,2−ジメチルブ
チル)フェニル}キノリン−4−カルボニルグアニジン 32.2−{4′−(2,3−ジメチルブチル)フェニ
ル}キノリン−4−カルボニルグアニジン 33.2−{4′−(4−メチルペンチル)フェニル}
キノリン−4−カルボニルグアニジン 34.2−{4′−(1−メチルペンチル)フェニル}
キノリン−4−カルボニルグアニジン 35.2−(2′,3′−ジメチルフェニル)キノリン
−4−カルボニルグアニジン 36.2−(2′,4′−ジメチルフェニル)キノリン
−4−カルボニルグアニジン 37.2−(2′,5′−ジメチルフェニル)キノリン
−4−カルボニルグアニジン 38.2−(2′,6′−ジメチルフェニル)キノリン
−4−カルボニルグアニジン 39.2−(3′,4′−ジメチルフェニル)キノリン
−4−カルボニルグアニジン 40.2−(3′,5′−ジメチルフェニル)キノリン
−4−カルボニルグアニジン
【0042】41.2−(2′,4′,6′−トリメチ
ルフェニル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 42.2−(2′−クロロフェニル)キノリン−4−カ
ルボニルグアニジン 43.2−(3′−クロロフェニル)キノリン−4−カ
ルボニルグアニジン 44.2−(4′−ブロモフェニル)キノリン−4−カ
ルボニルグアニジン 45.2−(4′−ヨードフェニル)キノリン−4−カ
ルボニルグアニジン 46.2−(3′−フルオロフェニル)キノリン−4−
カルボニルグアニジン 47.2−(4′−フルオロフェニル)キノリン−4−
カルボニルグアニジン 48.2−(2′−ニトロフェニル)キノリン−4−カ
ルボニルグアニジン 49.2−(3′−ニトロフェニル)キノリン−4−カ
ルボニルグアニジン 50.2−(4′−ニトロフェニル)キノリン−4−カ
ルボニルグアニジン
【0043】51.2−(2′−アミノフェニル)キノ
リン−4−カルボニルグアニジン 52.2−(3′−アミノフェニル)キノリン−4−カ
ルボニルグアニジン 53.2−(4′−アミノフェニル)キノリン−4−カ
ルボニルグアニジン 54.2−(2′−ヒドロキシフェニル)キノリン−4
−カルボニルグアニジン 55.2−(3′−ヒドロキシフェニル)キノリン−4
−カルボニルグアニジン 56.2−(4′−ヒドロキシフェニル)キノリン−4
−カルボニルグアニジン 57.2−(2′−トリフルオロメチルフェニル)キノ
リン−4−カルボニルグアニジン 58.2−(3′−トリフルオロメチルフェニル)キノ
リン−4−カルボニルグアニジン 59.2−(4′−トリフルオロメチルフェニル)キノ
リン−4−カルボニルグアニジン 60.2−(2′−トリフルオロメトキシフェニル)キ
ノリン−4−カルボニルグアニジン
【0044】61.2−(3′−トリフルオロメトキシ
フェニル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 62.2−(4′−トリフルオロメトキシフェニル)キ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 63.2−(2′−メトキシフェニル)キノリン−4−
カルボニルグアニジン 64.2−(3′−メトキシフェニル)キノリン−4−
カルボニルグアニジン 65.2−(4′−メトキシフェニル)キノリン−4−
カルボニルグアニジン 66.2−(2′−エトキシフェニル)キノリン−4−
カルボニルグアニジン 67.2−(2′−n−プロピルオキシフェニル)キノ
リン−4−カルボニルグアニジン 68.2−(2′−イソプロピルオキシフェニル)キノ
リン−4−カルボニルグアニジン 69.2−(2′−n−ブチルオキシフェニル)キノリ
ン−4−カルボニルグアニジン 70.2−(2′−シクロブチルオキシフェニル)キノ
リン−4−カルボニルグアニジン
【0045】71.2−{2′−(2−メチルプロピル
オキシ)フェニル}キノリン−4−カルボニルグアニジ
ン 72.2−{2′−(1−メチルプロピルオキシ)フェ
ニル}キノリン−4−カルボニルグアニジン 73.2−{2′−(1,1−ジメチルプロピルオキ
シ)フェニル}キノリン−4−カルボニルグアニジン 74.2−{2′−(1,2−ジメチルプロピルオキ
シ)フェニル}キノリン−4−カルボニルグアニジン 75.2−{2′−(2,2−ジメチルプロピルオキ
シ)フェニル}キノリン−4−カルボニルグアニジン 76.2−(2′−n−ペンチルオキシフェニル)キノ
リン−4−カルボニルグアニジン 77.2−(2′−シクロペンチルオキシフェニル)キ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 78.2−{2′−(1−メチルブチルオキシ)フェニ
ル}キノリン−4−カルボニルグアニジン 79.2−(2′−n−ヘキシルオキシフェニル)キノ
リン−4−カルボニルグアニジン 80.2−{2′−(3−メチルペンチルオキシ)フェ
ニル}キノリン−4−カルボニルグアニジン
【0046】81.2−{2′−(1,3−ジメチルブ
チルオキシ)フェニル}キノリン−4−カルボニルグア
ニジン 82.2−(3′−シクロプロピルオキシフェニル)キ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 83.2−(3′−イソプロピルオキシフェニル)キノ
リン−4−カルボニルグアニジン 84.2−(3′−t−ブチルオキシフェニル)キノリ
ン−4−カルボニルグアニジン 85.2−{3′−(3−メチルブチルオキシ)フェニ
ル}キノリン−4−カルボニルグアニジン 86.2−(3′−シクロヘキシルオキシフェニル)キ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 87.2−{3′−(2−メチルペンチルオキシ)フェ
ニル}キノリン−4−カルボニルグアニジン 88.2−{3′−(1,2,2−トリメチルプロピル
オキシ)フェニル}キノリン−4−カルボニルグアニジ
ン 89.2−{3′−(1,1,2−トリメチルプロピル
オキシ)フェニル}キノリン−4−カルボニルグアニジ
ン 90.2−{3′−(1,1−ジメチルブチルオキシ)
フェニル}キノリン−4−カルボニルグアニジン
【0047】91.2−{4′−(2−メチルブチルオ
キシ)フェニル}キノリン−4−カルボニルグアニジン 92.2−{4′−(2,2−ジメチルブチルオキシ)
フェニル}キノリン−4−カルボニルグアニジン 93.2−{4′−(2,3−ジメチルブチルオキシ)
フェニル}キノリン−4−カルボニルグアニジン 94.2−{4′−(4−メチルペンチルオキシ)フェ
ニル}キノリン−4−カルボニルグアニジン 95.2−{4′−(1−メチルペンチルオキシ)フェ
ニル}キノリン−4−カルボニルグアニジン 96.2−(2′,3′−ジメトキシフェニル)キノリ
ン−4−カルボニルグアニジン 97.2−(2′,4′−ジメトキシフェニル)キノリ
ン−4−カルボニルグアニジン 98.2−(2′,5′−ジメトキシフェニル)キノリ
ン−4−カルボニルグアニジン 99.2−(2′,6′−ジメトキシフェニル)キノリ
ン−4−カルボニルグアニジン 100.2−(3′,4′−ジメトキシフェニル)キノ
リン−4−カルボニルグアニジン
【0048】101.2−(3′,5′−ジメトキシフ
ェニル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 102.2−(2′−メトキシメチルオキシフェニル)
キノリン−4−カルボニルグアニジン 103.2−(3′−エトキシメチルオキシフェニル)
キノリン−4−カルボニルグアニジン 104.2−(4′−n−プロピルオキシエチルオキシ
フェニル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 105.2−(2′−イソプロピルオキシプロピルオキ
シフェニル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 106.2−(3′−シクロプロピルオキシブチルオキ
シフェニル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 107.2−(4′−n−ブチルオキシペンチルオキシ
フェニル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 108.2−(2′−t−ブチルオキシヘキシルオキシ
フェニル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 109.2−{3′−(2−メチルプロピルオキシメチ
ルオキシ)フェニル}キノリン−4−カルボニルグアニ
ジン 110.2−{4′−(1−メチルプロピルオキシエチ
ルオキシ)フェニル}キノリン−4−カルボニルグアニ
ジン
【0049】111.2−(2′−n−ペンチルオキシ
プロピルオキシフェニル)キノリン−4−カルボニルグ
アニジン 112.2−(3′−シクロペンチルオキシメチルオキ
シフェニル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 113.2−(4′−n−ヘキシルオキシペンチルオキ
シフェニル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 114.2−フェニル−3−メチルキノリン−4−カル
ボニルグアニジン 115.2−(2′−メチルフェニル)−3−メチルキ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 116.2−フェニル−3−エチルキノリン−4−カル
ボニルグアニジン 117.2−(2′−メチルフェニル)−3−エチルキ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 118.2−フェニル−3−n−プロピルキノリン−4
−カルボニルグアニジン 119.2−(2′−メチルフェニル)−3−n−プロ
ピルキノリン−4−カルボニルグアニジン 120.2−フェニル−3−イソプロピルキノリン−4
−カルボニルグアニジン
【0050】121.2−(2′−メチルフェニル)−
3−イソプロピルキノリン−4−カルボニルグアニジン 122.2−フェニル−3−シクロプロピルキノリン−
4−カルボニルグアニジン 123.2−フェニル−3−n−ブチルキノリン−4−
カルボニルグアニジン 124.2−フェニル−3−t−ブチルキノリン−4−
カルボニルグアニジン 125.2−フェニル−3−(2−メチルプロピル)キ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 126.2−フェニル−3−(1−メチルプロピル)キ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 127.2−フェニル−3−シクロブチルキノリン−4
−カルボニルグアニジン 128.2−フェニル−3−n−ペンチルキノリン−4
−カルボニルグアニジン 129.2−フェニル−3−(2−メチルブチル)キノ
リン−4−カルボニルグアニジン 130.2−フェニル−3−(1−メチルブチル)キノ
リン−4−カルボニルグアニジン
【0051】131.2−フェニル−3−(1,2−ジ
メチルプロピル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 132.2−フェニル−3−(1,1−ジメチルプロピ
ル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 133.2−フェニル−3−(2,2−ジメチルプロピ
ル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 134.2−フェニル−3−シクロペンチルキノリン−
4−カルボニルグアニジン 135.2−フェニル−3−n−ヘキシルキノリン−4
−カルボニルグアニジン 136.2−フェニル−3−(4−メチルペンチル)キ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 137.2−フェニル−3−(3−メチルペンチル)キ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 138.2−フェニル−3−(2−メチルペンチル)キ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 139.2−フェニル−3−(1−メチルペンチル)キ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 140.2−フェニル−3−(1,2,2−トリメチル
プロピル)キノリン−4−カルボニルグアニジン
【0052】141.2−フェニル−3−(1,1−ジ
メチルブチル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 142.2−フェニル−3−(1,1,2−トリメチル
プロピル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 143.2−フェニル−3−(2,2−ジメチルブチ
ル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 144.2−フェニル−3−(1,3−ジメチルブチ
ル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 145.2−フェニル−3−(2,3−ジメチルブチ
ル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 146.2−フェニル−3−シクロヘキシルキノリン−
4−カルボニルグアニジン 147.2−フェニル−5−メチルキノリン−4−カル
ボニルグアニジン 148.2−フェニル−6−メチルキノリン−4−カル
ボニルグアニジン 149.2−フェニル−7−メチルキノリン−4−カル
ボニルグアニジン 150.2−フェニル−8−メチルキノリン−4−カル
ボニルグアニジン
【0053】151.2−(2′−メチルフェニル)−
5−メチルキノリン−4−カルボニルグアニジン 152.2−フェニル−6−エチルキノリン−4−カル
ボニルグアニジン 153.2−フェニル−7−n−プロピルキノリン−4
−カルボニルグアニジン 154.2−フェニル−6−イソプロピルキノリン−4
−カルボニルグアニジン 155.2−フェニル−5−n−ブチルキノリン−4−
カルボニルグアニジン 156.2−フェニル−6−t−ブチルキノリン−4−
カルボニルグアニジン 157.2−フェニル−7−(2−メチルプロピル)キ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 158.2−フェニル−8−(1−メチルプロピル)キ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 159.2−フェニル−5−シクロブチルキノリン−4
−カルボニルグアニジン 160.2−フェニル−6−n−ペンチルキノリン−4
−カルボニルグアニジン
【0054】161.2−フェニル−7−(2−メチル
ブチル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 162.2−フェニル−8−(1−メチルブチル)キノ
リン−4−カルボニルグアニジン 163.2−フェニル−5−(1,2−ジメチルプロピ
ル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 164.2−フェニル−6−(1,1−ジメチルプロピ
ル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 165.2−フェニル−7−(2,2−ジメチルプロピ
ル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 166.2−フェニル−7−シクロペンチルキノリン−
4−カルボニルグアニジン 167.2−フェニル−8−n−ヘキシルキノリン−4
−カルボニルグアニジン 168.2−フェニル−5−(4−メチルペンチル)キ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 169.2−フェニル−6−(3−メチルペンチル)キ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 170.2−フェニル−7−(2−メチルペンチル)キ
ノリン−4−カルボニルグアニジン
【0055】171.2−フェニル−8−(1−メチル
ペンチル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 172.2−フェニル−5−(1,2,2−トリメチル
プロピル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 173.2−フェニル−6−(1,1−ジメチルブチ
ル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 174.2−フェニル−7−(1,1,2−トリメチル
プロピル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 175.2−フェニル−8−(2,2−ジメチルブチ
ル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 176.2−フェニル−5−(1,3−ジメチルブチ
ル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 177.2−フェニル−6−(2,3−ジメチルブチ
ル)キノリン−4−カルボニルグアニジン 178.2−フェニル−7−シクロヘキシルキノリン−
4−カルボニルグアニジン 179.2−フェニル−5−フルオロキノリン−4−カ
ルボニルグアニジン 180.2−フェニル−5−クロロキノリン−4−カル
ボニルグアニジン
【0056】181.2−(2′−メチルフェニル)−
5−フルオロキノリン−4−カルボニルグアニジン 182.2−(2′−メチルフェニル)−5−クロロキ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 183.2−(2′−メチルフェニル)−5−ブロモキ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 184.2−(2′−メチルフェニル)−5−ヨードキ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 185.2−フェニル−6−フルオロキノリン−4−カ
ルボニルグアニジン 186.2−フェニル−6−クロロキノリン−4−カル
ボニルグアニジン 187.2−フェニル−6−ヨードキノリン−4−カル
ボニルグアニジン 188.2−フェニル−7−ブロモキノリン−4−カル
ボニルグアニジン 189.2−フェニル−7−クロロキノリン−4−カル
ボニルグアニジン 190.2−フェニル−8−クロロキノリン−4−カル
ボニルグアニジン
【0057】191.2−フェニル−8−ヨードキノリ
ン−4−カルボニルグアニジン 192.2−フェニル−5−ニトロキノリン−4−カル
ボニルグアニジン 193.2−フェニル−6−ニトロキノリン−4−カル
ボニルグアニジン 194.2−フェニル−7−ニトロキノリン−4−カル
ボニルグアニジン 195.2−フェニル−8−ニトロキノリン−4−カル
ボニルグアニジン 196.2−フェニル−5−アミノキノリン−4−カル
ボニルグアニジン 197.2−フェニル−6−アミノキノリン−4−カル
ボニルグアニジン 198.2−フェニル−7−アミノキノリン−4−カル
ボニルグアニジン 199.2−フェニル−8−アミノキノリン−4−カル
ボニルグアニジン 200.2−フェニル−5−ヒドロキシキノリン−4−
カルボニルグアニジン
【0058】201.2−フェニル−6−ヒドロキシキ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 202.2−フェニル−7−ヒドロキシキノリン−4−
カルボニルグアニジン 203.2−フェニル−8−ヒドロキシキノリン−4−
カルボニルグアニジン 204.2−(2′−メチルフェニル)−5−ヒドロキ
シキノリン−4−カルボニルグアニジン 205.2−(2′−メチルフェニル)−6−ヒドロキ
シキノリン−4−カルボニルグアニジン 206.2−(2′−メチルフェニル)−7−ヒドロキ
シキノリン−4−カルボニルグアニジン 207.2−(2′−メチルフェニル)−8−ヒドロキ
シキノリン−4−カルボニルグアニジン 208.2−(2′−メチルフェニル)−5,6−ジヒ
ドロキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 209.2−(2′−メチルフェニル)−5,7−ジヒ
ドロキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 210.2−(2′−メチルフェニル)−5,8−ジヒ
ドロキシキノリン−4−カルボニルグアニジン
【0059】211.2−(2′−メチルフェニル)−
6,7−ジヒドロキシキノリン−4−カルボニルグアニ
ジン 212.2−(2′−メチルフェニル)−6,8−ジヒ
ドロキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 213.2−(2′−メチルフェニル)−7,8−ジヒ
ドロキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 214.2−フェニル−5−メトキシキノリン−4−カ
ルボニルグアニジン 215.2−フェニル−6−メトキシキノリン−4−カ
ルボニルグアニジン 216.2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−カ
ルボニルグアニジン 217.2−フェニル−8−メトキシキノリン−4−カ
ルボニルグアニジン 218.2−フェニル−5,6−ジメトキシキノリン−
4−カルボニルグアニジン 219.2−フェニル−5,7−ジメトキシキノリン−
4−カルボニルグアニジン 220.2−フェニル−5,8−ジメトキシキノリン−
4−カルボニルグアニジン
【0060】221.2−フェニル−6,7−ジメトキ
シキノリン−4−カルボニルグアニジン 222.2−フェニル−6,8−ジメトキシキノリン−
4−カルボニルグアニジン 223.2−フェニル−7,8−ジメトキシキノリン−
4−カルボニルグアニジン 224.2−フェニル−5,6,7−トリメトキシキノ
リン−4−カルボニルグアニジン 225.2−フェニル−5,6,8−トリメトキシキノ
リン−4−カルボニルグアニジン 226.2−フェニル−5,7,8−トリメトキシキノ
リン−4−カルボニルグアニジン 227.2−フェニル−6,7,8−トリメトキシキノ
リン−4−カルボニルグアニジン 228.2−フェニル−5,6,7,8−テトラメトキ
シキノリン−4−カルボニルグアニジン 229.2−(2′−メチルフェニル)−5−メトキシ
キノリン−4−カルボニルグアニジン 230.2−(2′−メチルフェニル)−6−メトキシ
キノリン−4−カルボニルグアニジン
【0061】231.2−(2′−メチルフェニル)−
7−メトキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 232.2−(2′−メチルフェニル)−8−メトキシ
キノリン−4−カルボニルグアニジン 233.2−(2′−メチルフェニル)−5,6−ジメ
トキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 234.2−(2′−メチルフェニル)−5,7−ジメ
トキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 235.2−(2′−メチルフェニル)−5,8−ジメ
トキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 236.2−(2′−メチルフェニル)−6,7−ジメ
トキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 237.2−(2′−メチルフェニル)−6,8−ジメ
トキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 238.2−(2′−メチルフェニル)−7,8−ジメ
トキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 239.2−(2′−メチルフェニル)−5,6,7−
トリメトキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 240.2−(2′−メチルフェニル)−5,6,8−
トリメトキシキノリン−4−カルボニルグアニジン
【0062】241.2−(2′−メチルフェニル)−
5,7,8−トリメトキシキノリン−4−カルボニルグ
アニジン 242.2−(2′−メチルフェニル)−6,7,8−
トリメトキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 243.2−(2′−メチルフェニル)−5,6,7,
8−テトラメトキシキノリン−4−カルボニルグアニジ
ン 244.2−フェニル−5−エトキシキノリン−4−カ
ルボニルグアニジン 245.2−フェニル−6−エトキシキノリン−4−カ
ルボニルグアニジン 246.2−フェニル−7−エトキシキノリン−4−カ
ルボニルグアニジン 247.2−フェニル−8−エトキシキノリン−4−カ
ルボニルグアニジン 248.2−(2′−メチルフェニル)−5−エトキシ
キノリン−4−カルボニルグアニジン 249.2−(2′−メチルフェニル)−6−エトキシ
キノリン−4−カルボニルグアニジン 250.2−(2′−メチルフェニル)−7−エトキシ
キノリン−4−カルボニルグアニジン
【0063】251.2−(2′−メチルフェニル)−
8−エトキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 252.2−(2′−メチルフェニル)−5−n−プロ
ピルオキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 253.2−(2′−メチルフェニル)−6−イソプロ
ピルオキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 254.2−(2′−メチルフェニル)−7−シクロプ
ロピルオキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 255.2−(2′−メチルフェニル)−8−n−ブチ
ルオキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 256.2−(2′−メチルフェニル)−5−t−ブチ
ルオキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 257.2−(2′−メチルフェニル)−6−シクロブ
チルオキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 258.2−(2′−メチルフェニル)−7−(2−メ
チルプロピルオキシ)キノリン−4−カルボニルグアニ
ジン 259.2−(2′−メチルフェニル)−8−(1−メ
チルプロピルオキシ)キノリン−4−カルボニルグアニ
ジン 260.2−(2′−メチルフェニル)−5−n−ペン
チルオキシキノリン−4−カルボニルグアニジン
【0064】261.2−(2′−メチルフェニル)−
6−シクロペンチルオキシキノリン−4−カルボニルグ
アニジン 262.2−(2′−メチルフェニル)−7−(2−メ
チルブチルオキシ)キノリン−4−カルボニルグアニジ
ン 263.2−(2′−メチルフェニル)−8−(1−メ
チルブチルオキシ)キノリン−4−カルボニルグアニジ
ン 264.2−(2′−メチルフェニル)−5−(1,2
−ジメチルプロピルオキシ)キノリン−4−カルボニル
グアニジン 265.2−(2′−メチルフェニル)−6−(1,1
−ジメチルプロピルオキシ)キノリン−4−カルボニル
グアニジン 266.2−(2′−メチルフェニル)−7−(2,2
−ジメチルプロピルオキシ)キノリン−4−カルボニル
グアニジン 267.2−(2′−メチルフェニル)−8−n−ペン
チルオキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 268.2−(2′−メチルフェニル)−5−シクロペ
ンチルオキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 269.2−(2′−メチルフェニル)−6−(4−メ
チルペンチルオキシ)キノリン−4−カルボニルグアニ
ジン 270.2−(2′−メチルフェニル)−7−(3−メ
チルペンチルオキシ)キノリン−4−カルボニルグアニ
ジン
【0065】271.2−(2′−メチルフェニル)−
8−(2−メチルペンチルオキシ)キノリン−4−カル
ボニルグアニジン 272.2−(2′−メチルフェニル)−5−(1−メ
チルペンチルオキシ)キノリン−4−カルボニルグアニ
ジン 273.2−(2′−メチルフェニル)−6−(1,
2,2−トリメチルプロピルオキシ)キノリン−4−カ
ルボニルグアニジン 274.2−(2′−メチルフェニル)−7−(1,1
−ジメチルブチルオキシ)キノリン−4−カルボニルグ
アニジン 275.2−(2′−メチルフェニル)−8−(1,
1,2−トリメチルプロピルオキシ)キノリン−4−カ
ルボニルグアニジン 276.2−(2′−メチルフェニル)−5−(2,2
−ジメチルブチルオキシ)キノリン−4−カルボニルグ
アニジン 277.2−(2′−メチルフェニル)−6−(2,3
−ジメチルブチルオキシ)キノリン−4−カルボニルグ
アニジン 278.2−(2′−メチルフェニル)−5−メトキシ
メチルオキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 279.2−フェニル−8−メトキシエチルオキシキノ
リン−4−カルボニルグアニジン 280.2−(2′−メチルフェニル)−6−エトキシ
メチルオキシキノリン−4−カルボニルグアニジン
【0066】281.2−(2′−メチルフェニル)−
7−メトキシメチルオキシキノリン−4−カルボニルグ
アニジン 282.2−(2′−メチルフェニル)−7−n−プロ
ピルオキシエチルオキシキノリン−4−カルボニルグア
ニジン 283.2−(2′−メチルフェニル)−8−イソプロ
ピルオキシプロピルオキシキノリン−4−カルボニルグ
アニジン 284.2−(2′−メチルフェニル)−5−シクロプ
ロピルオキシブチルオキシキノリン−4−カルボニルグ
アニジン 285.2−(2′−メチルフェニル)−6−n−ブチ
ルオキシペンチルオキシキノリン−4−カルボニルグア
ニジン 286.2−(2′−メチルフェニル)−7−t−ブチ
ルオキシヘキシルオキシキノリン−4−カルボニルグア
ニジン 287.2−(2′−メチルフェニル)−8−(2−メ
チルプロピルオキシメチルオキシ)キノリン−4−カル
ボニルグアニジン 288.2−(2′−メチルフェニル)−5−(1−メ
チルプロピルオキシエチルオキシ)キノリン−4−カル
ボニルグアニジン 289.2−(2′−メチルフェニル)−6−n−ペン
チルオキシプロピルオキシキノリン−4−カルボニルグ
アニジン 290.2−(2′−メチルフェニル)−7−シクロペ
ンチルオキシメチルオキシキノリン−4−カルボニルグ
アニジン
【0067】291.2−(2′−メチルフェニル)−
8−n−ヘキシルオキシペンチルオキシキノリン−4−
カルボニルグアニジン 292.2−フェニル−5−メタンスルホニルアミノキ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 293.2−フェニル−6−メタンスルホニルアミノキ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 294.2−フェニル−7−メタンスルホニルアミノキ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 295.2−フェニル−8−メタンスルホニルアミノキ
ノリン−4−カルボニルグアニジン 296.2−(2′−メチルフェニル)−5−メタンス
ルホニルアミノキノリン−4−カルボニルグアニジン 297.2−(2′−メチルフェニル)−6−メタンス
ルホニルアミノキノリン−4−カルボニルグアニジン 298.2−(2′−メチルフェニル)−7−メタンス
ルホニルアミノキノリン−4−カルボニルグアニジン 299.2−(2′−メチルフェニル)−8−メタンス
ルホニルアミノキノリン−4−カルボニルグアニジン 300.2−フェニル−5−エタンスルホニルアミノキ
ノリン−4−カルボニルグアニジン
【0068】301.2−フェニル−6−エタンスルホ
ニルアミノキノリン−4−カルボニルグアニジン 302.2−フェニル−7−n−プロパンスルホニルア
ミノキノリン−4−カルボニルグアニジン 303.2−フェニル−8−イソプロパンスルホニルア
ミノキノリン−4−カルボニルグアニジン 304.2−フェニル−5−n−ブタンスルホニルアミ
ノキノリン−4−カルボニルグアニジン 305.2−フェニル−6−t−ブタンスルホニルアミ
ノキノリン−4−カルボニルグアニジン 306.2−フェニル−7−(2−メチルプロパンスル
ホニルアミノ)キノリン−4−カルボニルグアニジン 307.2−フェニル−8−(1−メチルプロパンスル
ホニルアミノ)キノリン−4−カルボニルグアニジン 308.2−フェニル−5−シクロブタンスルホニルア
ミノキノリン−4−カルボニルグアニジン 309.2−フェニル−6−n−ペンタンスルホニルア
ミノキノリン−4−カルボニルグアニジン 310.2−フェニル−7−シクロペンタンスルホニル
アミノキノリン−4−カルボニルグアニジン
【0069】311.2−フェニル−8−n−ヘキサン
スルホニルアミノキノリン−4−カルボニルグアニジン 312.2−フェニル−5−シクロヘキサンスルホニル
アミノキノリン−4−カルボニルグアニジン 313.2−フェニル−5−アセチルアミノキノリン−
4−カルボニルグアニジン 314.2−フェニル−6−アセチルアミノキノリン−
4−カルボニルグアニジン 315.2−フェニル−7−アセチルアミノキノリン−
4−カルボニルグアニジン 316.2−フェニル−8−アセチルアミノキノリン−
4−カルボニルグアニジン 317.2−(2′−メチルフェニル)−5−アセチル
アミノキノリン−4−カルボニルグアニジン 318.2−(2′−メチルフェニル)−6−アセチル
アミノキノリン−4−カルボニルグアニジン 319.2−(2′−メチルフェニル)−7−アセチル
アミノキノリン−4−カルボニルグアニジン 320.2−(2′−メチルフェニル)−8−アセチル
アミノキノリン−4−カルボニルグアニジン
【0070】321.2−フェニル−5−プロピオニル
アミノキノリン−4−カルボニルグアニジン 322.2−フェニル−6−ブチリルアミノキノリン−
4−カルボニルグアニジン 323.2−フェニル−7−バレリルアミノキノリン−
4−カルボニルグアニジン 324.2−フェニル−8−ヘキサノイルアミノキノリ
ン−4−カルボニルグアニジン 325.2−フェニル−5−イソブチリルアミノキノリ
ン−4−カルボニルグアニジン 326.2−フェニル−6−イソバレリルアミノキノリ
ン−4−カルボニルグアニジン 327.2−フェニル−7−ピバロイルアミノキノリン
−4−カルボニルグアニジン 328.2−フェニル−8−シクロペンチルカルボニル
アミノキノリン−4−カルボニルグアニジン 329.2−(2′−メチルフェニル)−5−メトキシ
−6−メチルキノリン−4−カルボニルグアニジン 330.2−(2′−メチルフェニル)−5−メトキシ
−7−メチルキノリン−4−カルボニルグアニジン
【0071】331.2−(2′−メチルフェニル)−
5−メトキシ−8−メチルキノリン−4−カルボニルグ
アニジン 332.2−(2′−メチルフェニル)−5−メチル−
8−メトキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 333.2−(2′−メチルフェニル)−6−メチル−
8−メトキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 334.2−(2′−メチルフェニル)−7−メチル−
8−メトキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 335.2−(2′−メチルフェニル)−5−メトキシ
−6−フルオロキノリン−4−カルボニルグアニジン 336.2−(2′−メチルフェニル)−5−メトキシ
−7−クロロキノリン−4−カルボニルグアニジン 337.2−(2′−メチルフェニル)−5−メトキシ
−8−ブロモキノリン−4−カルボニルグアニジン 338.2−(2′−メチルフェニル)−5−メトキシ
−8−ヨードキノリン−4−カルボニルグアニジン 339.2−(2′−メチルフェニル)−5−フルオロ
−8−メトキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 340.2−(2′−メチルフェニル)−5−クロロ−
8−メトキシキノリン−4−カルボニルグアニジン
【0072】341.2−(2′−メチルフェニル)−
5−ヨード−8−メトキシキノリン−4−カルボニルグ
アニジン 342.2−(2′−メチルフェニル)−5−ブロモ−
8−メトキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 343.2−フェニル−6−クロロ−8−メチルキノリ
ン−4−カルボニルグアニジン 344.2−フェニル−5−メトキシ−8−メタンスル
ホニルアミノキノリン−4−カルボニルグアニジン 345.2−フェニル−5−メタンスルホニルアミノ−
8−メトキシキノリン−4−カルボニルグアニジン 346.2−(2´−メチルフェニル)−5−メトキシ
−8−メタンスルホニルアミノキノリン−4−カルボニ
ルグアニジン 347.2−(2´−メチルフェニル)−5−メタンス
ルホニルアミノ−8−メトキシキノリン−4−カルボニ
ルグアニジン 348.2−フェニル−3−メチル−5,7−ジメトキ
シキノリン−4−カルボニルグアニジン 349.2−フェニル−3−メチル−5,8−ジメトキ
シキノリン−4−カルボニルグアニジン 350.2−(2´−メチルフェニル)−3−メチル−
5,7−ジメトキシキノリン−4−カルボニルグアニジ
ン 351.2−(2´−メチルフェニル)−3−メチル−
5,8−ジメトキシキノリン−4−カルボニルグアニジ
【0073】本発明の前記一般式(1)の化合物および
その薬理的に許容される塩をNHEの活性化によりおこ
る高血圧、不整脈、虚血が一次もしくは二次的な原因と
なる疾患、細胞増殖、器官過形成、肥大が原因をなす疾
患の治療および/または予防剤として用いる場合、経口
的または非経口的に投与することができる。投与にあた
っては、これらの化合物を1種または2種以上混合して
もよい。その剤形は、有効成分として用いる本発明の化
合物の物性により異なる。製剤化は公知の方法によって
可能である。剤形としては、各種の形態が治療目的に応
じて選択でき、その代表的なものとして固形製剤、液
剤、その他坐剤等が挙げられる。より詳しくは、次のよ
うな各種製剤である。すなわち、固形製剤としては、錠
剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤等、液剤として
は、溶液としての注射剤の他、懸濁剤、シロップ剤、乳
剤等、その他の製剤としては、坐剤等である。
【0074】錠剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来よりよく知られている各種のものを
広く使用することができる。その例としては、乳糖、白
糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸
カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸等の賦
形剤、水、エタノール、プロパノール、単シロップ、ブ
ドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、セラック溶液、
メチルセルロース溶液、ヒドロキシプロピルセルロース
溶液、ポリビニルピロリドン溶液、カルボキシメチルセ
ルロース溶液等の結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナ
トリウム、カンテン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カル
シウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸グリセリ
ド、デンプン、乳糖等の崩壊剤、白糖、ステアリン酸、
カカオ脂、水素添加油等の崩壊抑制剤、第4級アンモニ
ウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤、グ
リセリン、デンプン等の保湿剤、デンプン、乳糖、カオ
リン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸、結晶性セルロ
ース、軽質無水ケイ酸等の吸着剤、タルク、ステアリン
酸塩、ホウ酸末、ポリエチレングリコール等の滑沢剤等
である。さらに錠剤の場合、必要に応じ通常の剤皮を施
した錠剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、
フィルムコーティング錠あるいは二層錠、多層錠とする
ことができる。
【0075】丸剤の形態に成形するに際しては、担体と
して従来この分野で公知のものを広く使用できる。その
例としては、例えばブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ
脂、硬化植物油、カオリン、タルク等の賦形剤、アラビ
アゴム末、トラガント末、ゼラチン等の結合剤、カルメ
ロースカルシウム、カンテン等の崩壊剤等を挙げること
ができる。
【0076】カプセル剤は、常法に従い通常有効成分化
合物を上記で例示した各種の担体と混合して硬質ゼラチ
ンカプセル、軟質カプセル等に充填して調製される。
【0077】注射剤として調製する場合、液剤、乳剤お
よび懸濁剤の形態に成形するに際しては、希釈剤として
この分野において汎用されているもの、例えば水、エタ
ノール、マクロゴール、プロピレングリコール、エトキ
シ化イソステアリルアルコール、ポリオキシ化イソステ
アリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル類、綿実油、トウモロコシ油、ラッカセイ
油、オリーブ油等が使用できる。さらに本発明の化合物
に水を加え、適切な界面活性剤の存在下に懸濁性水溶
液、さらにはポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(HCO-6
0)、ポリソルベート80、ポリエチレングリコール等の
界面活性剤を用いた乳濁液として調製することができ
る。なお、食塩、ブドウ糖あるいはグリセリンを医薬製
剤中に含有させてもよく、また通常の溶解補助剤、緩衝
剤、無痛化剤等を添加してもよい。
【0078】坐剤の形態に成形するに際しては、担体と
して従来公知のものを広く使用することができる。その
例としては、ポリエチレングリコール、カカオ脂、高級
アルコール、高級アルコールのエステル類、ゼラチン、
半合成グリセライド等を挙げることができる。
【0079】さらに必要に応じて着色剤、保存剤、香
料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を医薬製剤中に含有
させることもできる。本発明のこれら医薬製剤の投与方
法は特に制限はなく、各種製剤形態、患者の年齢、性別
その他の条件、疾患の程度に応じた方法で投与される。
例えば、錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、散剤、顆粒
剤、シロップ剤およびカプセル剤の場合には経口投与さ
れる。注射剤の場合には、単独でまたはブドウ糖、アミ
ノ酸等の通常の補液と混合して静脈内投与され、さらに
必要に応じて筋肉内、皮下もしくは腹腔内投与される。
坐剤の場合は直腸内投与される。
【0080】本発明のこれら医薬製剤の投与量は、用
法、患者の年齢、性別その他の条件、疾患の程度により
適宜選択されるが、通常有効成分化合物の量が1日当た
り成人1日当たり、0.001〜1,000mg程度とするのがよ
い。また投与単位形態の製剤中には有効成分化合物が約
0.001〜1,000mgの範囲で含有されることが望ましい。以
下に、本発明の製造参考例、実施例、製剤例および試験
例を記載するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0081】
【実施例】
[参考例1]2−(4´−メチルフェニル)キノリン−4−カルボン
酸の合成 イサチン(1.47g)および4−メチルアセトフェノン
(2.67ml)のエタノール(20ml)懸濁液に室温で水酸化
ナトリウム水溶液(2.2N,10ml)を滴下後、反応混合物
を5.5時間加熱還流した。放冷後、硫酸(2N)で酸性に
するとオレンジ色の沈殿が生じた。この沈殿物をろ取
し、乾燥することにより標題化合物2.34gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:2.55(s,3H),7.32-7.40(m,3H),7.6
6-7.71(m,1H),7.86(d,1H),8.15(d,1H),8.21(d,1H),8.43
(s,1H),8.64(d,2H)
【0082】[参考例2]2−(3´−メチルフェニル)キノリン−4−カルボン
酸の合成 イサチン(1.47g)および3−メチルアセトフェノン
(2.68g)から参考例1と同様の方法により、標題化合
物0.62gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:2.46(s,3H),7.34(d,1H),7.47(t,
1H),7.70(t,1H),7.86(t,1H),8.13(m,3H),8.46(s,1H),8.
66(d,1H)
【0083】[参考例3]2−(2´−メチルフェニル)キノリン−4−カルボン
酸の合成 イサチン(1.47g)および2−メチルアセトフェノン
(2.68g)から参考例1と同様の方法により、標題化合
物0.89gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:2.42(s,3H),7.39(m,3H),7.55(m,
1H),7.74(t,1H),7.87(t,1H),8.05(s,1H),8.14(d,1H),8.
74(d,1H)
【0084】[参考例4]2−(2´,4´−ジメチルフェニル)キノリン−4−
カルボン酸の合成 イサチン(1.47g)および2,4−ジメチルアセトフェ
ノン(2.96g)から参考例1と同様の方法により、標題
化合物1.00gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:2.37(s,3H),2.40(s,3H),7.17(d,
2H),7.46(d,1H),7.72(t,1H),7.85(t,1H),8.02(s,1H),8.
12(d,1H),8.72(d,1H)
【0085】[参考例5]2−(3´,4´−ジメチルフェニル)キノリン−4−
カルボン酸の合成 イサチン(2.00g)および3,4−ジメチルアセトフェ
ノン(4.00g)から参考例1と同様の方法により、標題
化合物4.35gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:2.32(s,3H),2.37(s,3H),7.33(d,
1H),7.64-7.68(m,1H),7.70-7.86(m,1H),8.00-8.17(m,3
H),8.43(s,1H),8.65(d,1H)
【0086】[参考例6]2−(2´,4´,6´−トリメチルフェニル)キノリ
ン−4−カルボン酸の合成 イサチン(2.21g)および2,4,6−トリメチルアセ
トフェノン(4.87g)から参考例1と同様の方法によ
り、標題化合物0.16gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:1.98(s,6H),2.32(s,3H),6.99(s,
2H),7.75(t,1H),7.78(s,1H),7.86(t,1H),8.11(d,1H),8.
75(d,1H) 融点:240℃(分解)
【0087】[参考例7]2−(4´−t−ブチルフェニル)キノリン−4−カル
ボン酸の合成 イサチン(1.47g)および4−t−ブチルアセトフェノ
ン(3.60g)から参考例1と同様の方法により、標題化
合物0.70gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:1.37(s,9H),7.55(m,3H),7.76(t,
1H),8.12(d,2H),8.27(d,1H),8.46(s,1H),8.82(d,1H)
【0088】[参考例8]2−(3´−トリフルオロメチルフェニル)キノリン−
4−カルボン酸の合成 イサチン(1.47g)および3−トリフルオロメチルアセ
トフェノン(3.76g)から参考例1と同様の方法によ
り、標題化合物1.89gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:7.75-7.92(m,4H),8.24(d,1H),8.
60(s,1H),8.65(m,3H)
【0089】[参考例9]2−(2´−トリフルオロメチルフェニル)キノリン−
4−カルボン酸の合成 イサチン(1.90g)および2−トリフルオロメチルアセ
トフェノン(5.00g)から参考例1と同様の方法によ
り、標題化合物2.85gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:7.76(m,2H),7.78(s,1H),7.79(s,
1H),7.90(m,2H),8.03(s,1H),8.14(d,1H),8.78(d,1H)
【0090】[参考例10]2−(4´−ブロモフェニル)キノリン−4−カルボン
酸の合成 イサチン(1.47g)および4−ブロモアセトフェノン
(3.98g)から参考例1と同様の方法により、標題化合
物3.00gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:7.73-7.84(m,4H),8.17(d,1H),8.
28(d,2H),8.47(s,1H),8.65(d,1H)
【0091】[参考例11]2−(4´−フルオロフェニル)キノリン−4−カルボ
ン酸の合成 イサチン(1.47gg)および4−フルオロアセトフェノン
(2.76g)から参考例1と同様の方法により、標題化合
物2.21gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:7.31-7.44(m,2H),7.68-7.74(m,1
H),7.83-7.93(m,1H),8.16(d,1H),8.35-8.40(m,2H),8.47
(s,1H),8.64(d,1H)
【0092】[参考例12]2−(2´−クロロフェニル)キノリン−4−カルボン
酸の合成 イサチン(1.47g)および2−クロロアセトフェノン
(3.10g)から参考例1と同様の方法により、標題化合
物0.90gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:7.12(t,1H),7.21(d,1H),7.48(t,
1H),7.61(t,1H),7.78(m,2H),7.99(d,1H),8.08(s,1H),8.
74(d,1H)
【0093】[参考例13]2−(4´−メトキシフェニル)キノリン−4−カルボ
ン酸の合成 イサチン(1.47g)および4−メトキシアセトフェノン
(3.00g)から参考例1と同様の方法により、標題化合
物1.54gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:3.86(s,3H),7.13(d,2H),7.62-7.
68(m,1H),7.79-7.85(m,1H),7.94(d,1H),8.27(d,2H),8.3
9(s,1H),8.61(d,1H)
【0094】[参考例14]2−(2´−メトキシフェニル)キノリン−4−カルボ
ン酸の合成 イサチン(1.47g)および2−メトキシアセトフェノン
(3.00g)から参考例1と同様の方法により、標題化合
物0.91gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:3.89(s,3H),7.14(t,1H),7.22(d,
1H),7.50(t,1H),7.72(t,1H),7.85(m,2H),8.13(d,1H),8.
33(s,1H),8.92(d,1H)
【0095】[参考例15]2−(2´,6´−ジメトキシフェニル)キノリン−4
−カルボン酸の合成 イサチン(1.50g)および2,6−ジメトキシアセトフ
ェノン(3.68g)から参考例1と同様の方法により、標
題化合物0.59gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:3.64(s,6H),6.76(s,1H),6.80(s,
1H),7.40(t,1H),7.46(s,1H),7.55(t,1H),7.69(t,1H),7.
95(d,1H),8.75(d,1H)
【0096】[参考例16]2−(4´−トリフルオロメトキシフェニル)キノリン
−4−カルボン酸の合成 イサチン(1.47g)および4−トリフルオロメトキシア
セトフェノン(4.08g)から参考例1と同様の方法によ
り、標題化合物2.27gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:7.55(d,2H),7.72(t,1H),7.87(t,
1H),8.19(d,1H),8.41(d,2H),8.49(s,1H),8.68(d,1H)
【0097】[参考例17]2−フェニル−3−メチルキノリン−4−カルボン酸の
合成 イサチン(1.47g)およびプロピオフェノン(2.68g)の
エタノール(20ml)懸濁液に室温で水酸化ナトリウム水
溶液(2N,10ml)を滴下後、反応混合物を26時間加熱還
流した。放冷後、反応混合物を減圧濃縮し、残渣に氷水
を加え、エチルエーテルで抽出した。水層を希塩酸で酸
性にし、析出物をろ取、乾燥することにより標題化合物
1.47gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:2.39(s,3H),7.53-7.70(m,6H),7.
71-7.83(m,2H),8.05(d,1H)
【0098】[参考例18]2−フェニル−6−フルオロキノリン−4−カルボン酸
の合成 5−フルオロイサチン(1.65g)およびアセトフェノン
(2.40g)から参考例1と同様の方法により、標題化合
物1.58gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:7.55(m,3H),7.80(m,1H),8.26(m,
1H),8.48(m,1H),8.50(m,1H),8.56(s,1H)
【0099】[参考例19]2−フェニル−6−ヨードキノリン−4−カルボン酸の
合成 5−ヨードイサチン(2.73g)およびアセトフェノン
(2.40g)から参考例1と同様の方法により、標題化合
物2.01gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:7.57(m,3H),7.92(d,1H),8.12(m,
1H),8.28(m,2H),8.51(s,1H),9.15(s,1H)
【0100】[参考例20]2−フェニル−5−クロロキノリン−4−カルボン酸の
合成 公知の方法(A.E.Senear:J.Am.Chem.Soc.,68,2695-2697
(1946))に従い合成した4−クロロイサチン(0.70g)
およびアセトフェノン(0.82ml)から参考例1と同様の
方法により、標題化合物0.42gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:7.52-7.62(m,3H),7.81-7.86(m,2
H),8.16(dd,1H),8.26(s,1H),8.33-8.37(m,2H)
【0101】[参考例21]2−フェニル−6−クロロキノリン−4−カルボン酸の
合成 5−クロロイサチン(1.47g)およびアセトフェノン
(3.10g)から参考例1と同様の方法により、標題化合
物1.72gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:7.61(s,1H),7.64(s,1H),7.71(t,
1H),7.86(t,1H),8.16(t,1H),8.35(s,1H),8.36(s,1H),8.
47(s,1H),8.67(d,1H)
【0102】[参考例22]2−フェニル−7−クロロキノリン−4−カルボン酸の
合成 公知の方法(A.E.Senear:J.Am.Chem.Soc.,68,2695-2697
(1946))に従い合成した6−クロロイサチン(1.00g)
およびアセトフェノン(1.30ml)から参考例1と同様の
方法により、標題化合物1.26gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:7.53-7.64(m,3H),7.74(dd,1H),
8.21-8.30(m,3H),8.49(s,1H),8.73(d,1H)
【0103】[参考例23]2−フェニル−6−クロロ−8−メチルキノリン−4−
カルボン酸の合成 5−クロロ−7−メチルイサチン(1.95g)およびアセ
トフェノン(2.40g)から参考例1と同様の方法によ
り、標題化合物1.03gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:2.53(s,3H),7.55(m,3H),7.65(d,
1H),8.03(d,1H),8.25(d,2H),8.35(s,1H),8.46(s,1H)
【0104】[参考例24]2−フェニル−6−メチルキノリン−4−カルボン酸の
合成 ベンズアルデヒド(2.12g)およびp−トルイジン(2.1
4g)をエタノール(50ml)に溶解し、ピルビン酸(1.76
g)を滴下後、反応混合物を6時間加熱還流した。室温に
冷却後、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を1N水酸化
ナトリウム水溶液に溶解した。この水溶液をエチルエー
テルで抽出後、水層を希塩酸で酸性とし、析出物をろ
取、乾燥することにより、標題化合物0.51gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:2.54(s,3H),7.54(m,3H),7.69(d,
1H),8.05(d,1H),8.26(d,2H),8.37(s,1H),8.44(s,1H)
【0105】[参考例25]2−(3´−ニトロフェニル)キノリン−4−カルボン
酸の合成 3−ニトロベンズアルデヒド(6.86g)、アニリン(4.9
0g)およびピルビン酸(2.00g)から参考例24と同様
の方法で標題化合物0.75gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:7.25-7.36(m,1H),7.85-7.91(m,2
H),8.20-8.31(m,1H),8.37-8.40(m,1H),8.60(s,1H),8.69
(d,1H),8.76(d,1H),9.10-9.12(m,1H)
【0106】[参考例26]2−(2´−イソプロピルフェニル)キノリン−4−カ
ルボン酸の合成 公知の方法(Chem.Pharm.Bull.,35,1953-1968(1987))
に従い合成した2−イソプロピルベンズアルデヒド(1.
40g)、アニリン(0.88g)およびピルビン酸(0.83g)
から参考例24と同様の方法で標題化合物1.48gを得
た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:1.18(d,6H),3.16-3.21(m,1H),7.
32-7.53(m,4H),7.71(t,1H),7.84(t,1H),7.92(s,1H),8.1
0(d,1H),8.73(d,1H)
【0107】[参考例27]2−フェニル−7−メチルキノリン−4−カルボン酸の
合成 ベンズアルデヒド(4.00g)、m−トルイジン(4.00g)
およびピルビン酸(3.28g)から参考例24と同様の方
法で標題化合物1.30gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:2.56(s,3H),7.52-7.61(m,4H),7.
97(s,1H),8.25(d,1H),8.36(s,1H),8.56(d,1H) 融点:2
33-237℃
【0108】[参考例28]2−フェニル−8−メチルキノリン−4−カルボン酸の
合成 ベンズアルデヒド(3.96g)、o−トルイジン(4.00g)
およびピルビン酸(3.28g)から参考例24と同様の方
法で標題化合物1.74gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:2.85(s,3H),7.50-7.62(m,4H),7.
71(d,1H),8.33-8.36(m,2H),8.47(d,2H)
【0109】[参考例29]2−フェニル−6−イソプロピルキノリン−4−カルボ
ン酸の合成 ベンズアルデヒド(1.59g)、4−イソプロピルアニリ
ン(1.35g)およびピルビン酸(1.32g)から参考例24
と同様の方法で標題化合物1.23gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:1.26(d,6H),2.96-3.03(m,1H),7.
36-7.65(m,4H),8.10-8.18(m,3H),8.44(s,1H),8.64(s,1
H)
【0110】[参考例30]2−フェニル−8−クロロキノリン−4−カルボン酸の
合成 ベンズアルデヒド(2.12g)、2−クロロアニリン(2.6
0g)およびピルビン酸(1.80g)から参考例24と同様
の方法で標題化合物0.48gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:7.47-7.78(m,4H),8.06(d,1H),8.
32(d,2H),8.57(s,1H),8.64(d,1H)
【0111】[参考例31]2−フェニル−6−メトキシキノリン−4−カルボン酸
の合成 ベンズアルデヒド(3.3g)、p−アニシジン(3.83g)
およびピルビン酸(2.37g)から参考例24と同様の方
法で標題化合物0.63gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:3.93(s,3H),7.50-7.60(m,4H),8.
08-8.15(m,2H),8.24(d,2H),8.46(s,1H)
【0112】[参考例32]2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−カルボン酸
の合成 ベンズアルデヒド(5.31g)、m−アニシジン(6.16g)
およびピルビン酸(4.40g)から参考例24と同様の方
法で標題化合物2.82gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:3.98(s,3H),7.37(d,1H),7.58(m,
4H),8.27(m,3H),8.57(d,1H)
【0113】[参考例33]2−フェニル−8−メトキシキノリン−4−カルボン酸
の合成 ベンズアルデヒド(3.47g)、o−アニシジン(4.03g)
およびピルビン酸(2.90g)から参考例24と同様の方
法で標題化合物2.45gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:4.04(s,3H),7.30(d,1H),7.53-7.
66(m,4H),8.14(d,1H),8.28(d,2H),8.44(s,1H)
【0114】[参考例34]2−フェニル−5,7−ジメトキシキノリン−4−カル
ボン酸の合成 ベンズアルデヒド(1.06g)、3,5−ジメトキシアニ
リン(1.68g)およびピルビン酸(0.90g)から参考例2
4と同様の方法で標題化合物0.93gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:3.91(s,3H),3.95(s,3H),6.73(s,
1H),7.12(s,1H),7.54(m,3H),7.83(s,1H),8.29(m,2H)
融点:240-240.5℃(分解)
【0115】[参考例35]2−(2´−メチルフェニル)−5,7−ジメトキシキ
ノリン−4−カルボン酸の合成 o−トルアルデヒド(3.60g)、3,5−ジメトキシア
ニリン(4.60g)およびピルビン酸(2.64g)から参考例
24と同様の方法で標題化合物0.86gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:2.35(s,3H),3.83(s,3H),3.89(s,
3H),6.58(s,1H),6.95(s,1H),7.01(s,1H),7.30(m,3H),7.
40(d,1H)
【0116】[参考例36]2−フェニル−6,7−ジメトキシキノリン−4−カル
ボン酸の合成 ベンズアルデヒド(3.18g)、3,4−ジメトキシアニ
リン(4.60g)およびピルビン酸(2.64g)から参考例2
4と同様の方法で標題化合物1.58gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:3.96(s,3H),4.01(s,3H),7.53(m,
4H),8.15(s,1H),8.20(s,1H),8.25(s,1H),8.33(s,1H)
【0117】[参考例37]2−(2´−メチルフェニル)−6,7−ジメトキシキ
ノリン−4−カルボン酸の合成 o−トルアルデヒド(2.40g)、3,4−ジメトキシア
ニリン(3.00g)およびピルビン酸(1.70g)から参考例
24と同様の方法で標題化合物3.15gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:2.39(s,3H),3.95(s,3H),3.97(s,
3H),7.17-7.20(m,1H),7.33-7.38(m,2H),7.48-7.51(m,2
H),7.88(s,1H),8.20(s,1H)
【0118】[参考例38]2−フェニル−6,8−ジメトキシキノリン−4−カル
ボン酸の合成 ベンズアルデヒド(2.12g)、2,4−ジメトキシアニ
リン(3.06g)およびピルビン酸(1.76g)から参考例2
4と同様の方法で標題化合物0.89gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:3.85(s,3H),3.98(s,3H),6.82(s,
1H),7.48(m,3H),7.83(s,1H),8.19(d,2H),8.30(s,1H)
【0119】[参考例39]2−(2´−メチルフェニル)−6,8−ジメトキシキ
ノリン−4−カルボン酸の合成 o−トルアルデヒド(2.40g)、2,4−ジメトキシア
ニリン(3.06g)およびピルビン酸(1.76g)から参考例
24と同様の方法で標題化合物1.69gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:2.39(s,3H),3.92(s,3H),3.97(s,
3H),6.93(d,1H),7.36(m,3H),7.49(m,1H),7.73(d,1H),8.
03(s,1H)
【0120】[参考例40]2−(2´−メチルフェニル)−5,8−ジメトキシキ
ノリン−4−カルボン酸の合成 o−トルアルデヒド(3.60g)、2,5−ジメトキシア
ニリン(4.60g)およびピルビン酸(2.64g)から参考例
24と同様の方法で標題化合物3.44gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:2.34(s,3H),3.79(s,3H),3.89(s,
3H),6.86(d,1H),7.06(d,1H),7.25(s,1H),7.31(m,4H)
融点:234-235℃(分解)
【0121】[参考例41]2−(2´−メチルフェニル)−7,8−ジメトキシキ
ノリン−4−カルボン酸の合成 o−トルアルデヒド(2.30g)、2,3−ジメトキシア
ニリン(2.90g)およびピルビン酸(1.66g)から参考例
24と同様の方法で標題化合物2.25gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:2.44(s,3H),3.95(s,3H),4.00(s,
3H),7.13-7.16(m,1H),7.33-7.45(m,2H),7.54-7.57(m,1
H),7.66(d,1H),7.88(s,1H),8.46(d,1H)
【0122】[参考例42]2−フェニル−8−メトキシエチルオキシキノリン−4
−カルボン酸の合成 ベンズアルデヒド(1.14g)、2−メトキエチルオキシ
アニリン(1.80g)およびピルビン酸(0.95g)から参考
例24と同様の方法で標題化合物1.40gを得た。 1 H-NMR(DMSO-d6),δ:3.52(s,3H),3.87(t,2H),4.38(t,
2H),7.30(d,1H),7.49-7.60(m,4H),8.17(d,1H),8.29(d,2
H),8.42(s,1H) 融点:128-133℃
【0123】[参考例43]2−(2´−メチルフェニル)−7−メトキシメチルオ
キシキノリン−4−カルボン酸の合成 o−トルアルデヒド(2.74g)、3−メトキメチルオキ
シアニリン(3.50g)およびピルビン酸(2.00g)から参
考例24と同様の方法で標題化合物1.26gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:2.40(s,3H),3.41(s,3H),5.41(s,
2H),7.34-7.63(m,6H),7.88(s,1H),8.68(d,1H)
【0124】[参考例44]2−フェニル−8−ニトロキノリン−4−カルボン酸エ
チルエステルの合成 ベンズアルデヒド(19.5g)、2−ニトロアニリン(25.
6g)およびピルビン酸(16.2g)を混合し、室温で濃硫
酸(10.4ml)を滴下した。30分間攪拌後、反応混合物に
クロロホルム、水、アンモニア水を加え、水層を抽出し
た。水層を濃塩酸で酸性にすることにより、暗赤色の半
固体として粗精製の2−フェニル−8−ニトロキノリン
−4−カルボン酸25.0gを得た。この半固体をエタノー
ル(300ml)に溶解し、濃硫酸(37ml)を加え6時間加熱
還流した。室温に冷却後、生じた沈殿をろ取し、メチル
エチルケトンから再結晶することにより、標題化合物2.
50gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:1.46(t,3H),4.51(q,2H),7.56-7.
65(m,3H),7.83-7.89(t,1H),8.23-8.28(m,2H),8.35(d,1
H),8.64(s,1H),8.81(d,1H) 融点:138-140℃
【0125】[参考例45]2−フェニル−8−ニトロキノリン−4−カルボン酸の
合成 参考例44で合成した2−フェニル−8−ニトロキノリ
ン−4−カルボン酸エチルエステル(1.09g)をエタノ
ール(8ml)に懸濁し、水酸化ナトリウム水溶液(1.2M,
6ml)を室温で加えた後、約40℃で2時間攪拌した。反応
混合物を氷冷し、希塩酸で中和後、析出した結晶をろ取
し、水洗、乾燥することにより、標題化合物0.97gを得
た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:7.60(m,3H),7.86(t,1H),8.28(m,
2H),8.38(d,1H),8.66(s,1H),8.91(d,1H)
【0126】[参考例46]2−フェニル−8−アミノキノリン−4−カルボン酸エ
チルエステルの合成 参考例44で合成した2−フェニル−8−ニトロキノリ
ン−4−カルボン酸エチルエステル(2.00g)を常法に
よりDMF中、Pd/C存在下で水素添加することによ
り、標題化合物1.70gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:1.43(t,3H),4.50(q,2H),6.96
(d,1H),7.36(t,1H),7.51-7.62(m,4H),8.27-8.37(m,3H)
融点:66-69℃
【0127】[参考例47]2−フェニル−8−アセチルアミノキノリン−4−カル
ボン酸エチルエステルの合成 参考例46で合成した2−フェニル−8−アミノキノリ
ン−4−カルボン酸エチルエステル(0.82g)を常法に
よりアセチル化することにより、標題化合物0.75gを得
た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:1.44(t,3H),2.35(s,3H),4.50(q,
2H),7.63(m,4H),8.12(d,1H),8.44(m,2H),8.52(s,1H),8.
66(d,1H),10.12(s,1H) 融点:141.5-142℃
【0128】[参考例48]2−フェニル−8−アセチルアミノキノリン−4−カル
ボン酸の合成 参考例47で合成した2−フェニル−8−アセチルアミ
ノキノリン−4−カルボン酸エチルエステル(0.67g)
をメタノール(6ml)に懸濁し、水酸化ナトリウム水溶
液(1.1M, 4ml)を室温で加えた後、約40℃で1時間攪拌
した。反応混合物を氷冷し、希塩酸で中和し、析出物を
ろ取、乾燥することにより、標題化合物0.46gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:2.35(s,3H),7.54-7.68(m,4H),8.
27(d,1H),8.39(dd,2H),8.52(s,1H),8.65(d,1H),10.13
(s,1H) 融点:254-255℃(分解)
【0129】[参考例49]2−フェニル−8−メタンスルホニルアミノキノリン−
4−カルボン酸エチルエステルの合成 参考例46で合成した2−フェニル−8−アミノキノリ
ン−4−カルボン酸エチルエステル(1.02g)を常法に
よりメタンスルホニル化することにより、標題化合物1.
16gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:1.44(t,3H),3.17(s,3H),4.51(q,
2H),7.63(m,4H),7.72(t,1H),7.83(d,1H),8.44(s,1H),8.
46(s,1H),8.54(s,1H),9.63(s,1H)融点:145.5-146.2℃
【0130】[参考例50]2−フェニル−8−メタンスルホニルアミノキノリン−
4−カルボン酸の合成 参考例49で合成した2−フェニル−8−メタンスルホ
ニルアミノキノリン−4−カルボン酸エチルエステル
(0.99g)を参考例48と同様に加水分解することによ
り、標題化合物0.38gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:3.17(s,3H),7.53-7.72(m,4H),7.
82(d,1H),8.37(d,1H),8.45(d,2H),8.53(s,1H),9.61(s,1
H) 融点:263-264℃(分解)
【0131】[参考例51]2−(2´−メトキシメチルオキシフェニル)キノリン
−4−カルボン酸の合成 イサチン(1.47g)、2−メトキシメチルオキシアセト
フェノン(3.64g)から参考例1と同様の方法で標題化
合物1.53gを得た。1 H-NMR(DMSO-d6),δ:3.58(s,3H),5.64(s,2H),7.05(m,
2H),7.51(d,1H),7.60(t,1H),7.79(t,1H),7.91(m,1H),8.
20(d,2H),8.70(s,1H)
【0132】[実施例1]2−フェニルキノリン−4−カルボニルグアニジンの合
〔A〕2−フェニル−4−キノリンカルボン酸(1.99
g)と1,1´−カルボニルジイミダゾール(1.43g)を
無水DMF(20ml)中に加え、窒素雰囲気下室温で2時
間攪拌した。 〔B〕無水メタノール(30ml)中、塩酸グアニジン(4.
60g)とナトリウムメトキシド(2.90g)の混合物を室温
で1時間攪拌した。その後、窒素気流下で反応混合物を
ろ過し、メタノールで結晶を洗浄した。ろ液を減圧下で
濃縮乾固し、濃縮残渣に無水ベンゼンを加え再び濃縮し
た後、減圧下で乾燥した。 〔C〕Bで得た乾燥グアニジン中へ、窒素雰囲気下Aの
溶液を氷冷下で加え、室温で12時間攪拌した。次に反応
液を減圧下で濃縮し、濃縮残渣に氷水を加えさらに30分
間攪拌した。析出物をろ取し、結晶を水洗した後、少量
のエチルエーテルで洗浄した。さらに結晶をエタノール
(10ml)で洗浄、乾燥することにより、標題化合物1.85
gを得た。 融点:268℃(分解)
【0133】[実施例2]2−(4´−メチルフェニル)キノリン−4−カルボニ
ルグアニジンの合成 参考例1で合成した2−(4´−メチルフェニル)キノ
リン−4−カルボン酸(2.00g)を出発原料とし、実施
例1と同様に操作することにより、標題化合物1.35gを
白色結晶として得た。 融点:244.3-244.5℃
【0134】[実施例3]2−(3´−メチルフェニル)キノリン−4−カルボニ
ルグアニジンの合成 参考例2で合成した2−(3´−メチルフェニル)キノ
リン−4−カルボン酸(0.53g)を出発原料とし、実施
例1と同様に操作することにより、標題化合物0.60gを
得た。 融点:248 ℃(分解)
【0135】[実施例4]2−(2´−メチルフェニル)キノリン−4−カルボニ
ルグアニジンの合成 参考例3で合成した2−(2´−メチルフェニル)キノ
リン−4−カルボン酸(0.79g)を出発原料とし、実施
例1と同様に操作することにより、標題化合物0.75gを
得た。 融点:257.5-258.5℃(分解)
【0136】[実施例5]2−(2´−イソプロピルフェニル)キノリン−4−カ
ルボニルグアニジンの合成 参考例26で合成した2−(2´−イソプロピルフェニ
ル)キノリン−4−カルボン酸(1.46g)を出発原料と
し、実施例1と同様に操作することにより、標題化合物
1.17gを褐色結晶として得た。 融点:224-230℃
【0137】[実施例6]2−(2´,4´−ジメチルフェニル)キノリン−4−
カルボニルグアニジンの合成 参考例4で合成した2−(2´,4´−ジメチルフェニ
ル)キノリン−4−カルボン酸(0.96g)を出発原料と
し、実施例1と同様に操作することにより、標題化合物
1.06gを褐色結晶として得た。 融点:226-233℃(分
解)
【0138】[実施例7]2−(3´,4´−ジメチルフェニル)キノリン−4−
カルボニルグアニジンの合成 参考例5で合成した2−(3´,4´−ジメチルフェニ
ル)キノリン−4−カルボン酸(3.30g)を出発原料と
し、実施例1と同様に操作することにより、標題化合物
2.82gを白色結晶として得た。 融点:240-243℃(分
解)
【0139】[実施例8]2−(2´,4´,6´−トリメチルフェニル)キノリ
ン−4−カルボニルグアニジンの合成 参考例6で合成した2−(2´,4´,6´−トリメチ
ルフェニル)キノリン−4−カルボン酸(0.14g)を出
発原料とし、実施例1と同様に操作することにより、標
題化合物0.15gを得た。 融点:247-250℃(分解)
【0140】[実施例9]2−(4´−t−ブチルフェニル)キノリン−4−カル
ボニルグアニジンの合成 参考例7で合成した2−(4´−t−ブチルフェニル)
キノリン−4−カルボン酸(0.61g)を出発原料とし、
実施例1と同様に操作することにより、標題化合物0.69
gを得た。 融点:272℃(分解)
【0141】[実施例10]2−(3´−トリフルオロメチルフェニル)キノリン−
4−カルボニルグアニジンの合成 参考例8で合成した2−(3´−トリフルオロメチルフ
ェニル)キノリン−4−カルボン酸(1.59g)を出発原
料とし、実施例1と同様に操作することにより、標題化
合物1.30gを得た。 融点:263℃(分解)
【0142】[実施例11]2−(2´−トリフルオロメチルフェニル)キノリン−
4−カルボニルグアニジンの合成 参考例9で合成した2−(2´−トリフルオロメチルフ
ェニル)キノリン−4−カルボン酸(1.59g)を出発原
料とし、実施例1と同様に操作することにより、標題化
合物1.23gを得た。 融点:251-252℃(分解)
【0143】[実施例12]2−(4´−ブロモフェニル)キノリン−4−カルボニ
ルグアニジンの合成 参考例10で合成した2−(4´−ブロモフェニル)キ
ノリン−4−カルボン酸(2.70g)を出発原料とし、実
施例1と同様に操作することにより、標題化合物1.40g
を褐色結晶として得た。 融点:243-244℃(分解)
【0144】[実施例13]2−(4´−フルオロフェニル)キノリン−4−カルボ
ニルグアニジンの合成 参考例11で合成した2−(4´−フルオロフェニル)
キノリン−4−カルボン酸(1.70g)を出発原料とし、
実施例1と同様に操作することにより、標題化合物1.28
gを白色結晶として得た。 融点:238-241℃(分解)
【0145】[実施例14]2−(2´−クロロフェニル)キノリン−4−カルボニ
ルグアニジンの合成 参考例12で合成した2−(2´−クロロフェニル)キ
ノリン−4−カルボン酸(0.83g)を出発原料とし、実
施例1と同様に操作することにより、標題化合物0.25g
を得た。 融点:250-250.5℃(分解)
【0146】[実施例15]2−(4´−メトキシフェニル)キノリン−4−カルボ
ニルグアニジンの合成 参考例13で合成した2−(4´−メトキシフェニル)
キノリン−4−カルボン酸(1.54g)を出発原料とし、
実施例1と同様に操作することにより、標題化合物1.20
gを白色結晶として得た。 融点:244.3-244.7℃(分
解)
【0147】[実施例16]2−(2´−メトキシフェニル)キノリン−4−カルボ
ニルグアニジンの合成 参考例14で合成した2−(2´−メトキシフェニル)
キノリン−4−カルボン酸(0.87g)を出発原料とし、
実施例1と同様に操作することにより、標題化合物0.41
gを得た。 融点:254-256.5℃(分解)
【0148】[実施例17]2−(2´,6´−ジメトキシフェニル)キノリン−4
−カルボニルグアニジンの合成 参考例15で合成した2−(2´,6´−ジメトキシフ
ェニル)キノリン−4−カルボン酸(0.52g)を出発原
料とし、実施例1と同様に操作することにより、標題化
合物20mgを得た。 融点:258℃(分解)
【0149】[実施例18]2−(4´−トリフルオロメトキシフェニル)キノリン
−4−カルボニルグアニジンの合成 参考例16で合成した2−(4´−トリフルオロメトキ
シフェニル)キノリン−4−カルボン酸(1.67g)を出
発原料とし、実施例1と同様に操作することにより、標
題化合物1.88gを得た。 融点:243℃(分解)
【0150】[実施例19]2−(3´−ニトロフェニル)キノリン−4−カルボニ
ルグアニジンの合成 参考例25で合成した2−(3´−ニトロフェニル)キ
ノリン−4−カルボン酸(0.75g)を出発原料とし、実
施例1と同様に操作することにより、標題化合物0.76g
を褐色結晶として得た。 融点:184-190℃
【0151】[実施例20]2−(3´−アミノフェニル)キノリン−4−カルボニ
ルグアニジンの合成 実施例19で合成した2−(3´−ニトロフェニル)キ
ノリン−4−カルボニルグアニジン(0.40g)をメタノ
ール(40ml)に溶解し、Pd/C(純度10%,0.30g)の
存在下で5.5時間常圧水素添加を行った。反応液から触
媒をろ去し、ろ液を濃縮することにより、標題化合物0.
45gを褐色結晶として得た。 融点:209-210℃
【0152】[実施例21]2−フェニル−3−メチルキノリン−4−カルボニルグ
アニジンの合成 参考例17で合成した2−フェニル−3−メチルキノリ
ン−4−カルボン酸(1.05g)を出発原料とし、実施例
1と同様に操作することにより、標題化合物1.06gを得
た。 融点:270℃以上
【0153】[実施例22]2−フェニル−6−メチルキノリン−4−カルボニルグ
アニジンの合成 参考例24で合成した2−フェニル−6−メチルキノリ
ン−4−カルボン酸(0.50g)を出発原料とし、実施例
1と同様に操作することにより、標題化合物0.52gを得
た。 融点:276.5℃
【0154】[実施例23]2−フェニル−7−メチルキノリン−4−カルボニルグ
アニジンの合成 参考例27で合成した2−フェニル−7−メチルキノリ
ン−4−カルボン酸(0.92g)を出発原料とし、実施例
1と同様に操作することにより、標題化合物0.86gを淡
赤色結晶として得た。 融点:250℃以上
【0155】[実施例24]2−フェニル−8−メチルキノリン−4−カルボニルグ
アニジンの合成 参考例28で合成した2−フェニル−8−メチルキノリ
ン−4−カルボン酸(1.32g)を出発原料とし、実施例
1と同様に操作することにより、標題化合物1.50gを得
た。 融点:221℃(分解)
【0156】[実施例25]2−フェニル−6−イソプロピルキノリン−4−カルボ
ニルグアニジンの合成 参考例29で合成した2−フェニル−6−イソプロピル
キノリン−4−カルボン酸(0.98g)を出発原料とし、
実施例1と同様に操作することにより、標題化合物0.33
gを得た。 融点:254.5-255℃(分解)
【0157】[実施例26]2−フェニル−6−フルオロキノリン−4−カルボニル
グアニジンの合成 参考例18で合成した2−フェニル−6−フルオロキノ
リン−4−カルボン酸(1.07g)を出発原料とし、実施
例1と同様に操作することにより、標題化合物0.54gを
得た。 融点:258℃(分解)
【0158】[実施例27]2−フェニル−6−ヨードキノリン−4−カルボニルグ
アニジンの合成 参考例19で合成した2−フェニル−6−ヨードキノリ
ン−4−カルボン酸(1.13g)を出発原料とし、実施例
1と同様に操作することにより、標題化合物1.20gを得
た。 融点:270℃以上
【0159】[実施例28]2−フェニル−5−クロロキノリン−4−カルボニルグ
アニジンの合成 参考例20で合成した2−フェニル−5−クロロキノリ
ン−4−カルボン酸(0.42g)を出発原料とし、実施例
1と同様に操作することにより、標題化合物0.41gを褐
色結晶として得た。 融点:229-234℃
【0160】[実施例29]2−フェニル−6−クロロキノリン−4−カルボニルグ
アニジンの合成 参考例21で合成した2−フェニル−6−クロロキノリ
ン−4−カルボン酸(1.00g)を出発原料とし、実施例
1と同様に操作することにより、標題化合物1.07gを褐
色結晶として得た。 融点:250℃以上
【0161】[実施例30]2−フェニル−7−クロロキノリン−4−カルボニルグ
アニジンの合成 参考例22で合成した2−フェニル−7−クロロキノリ
ン−4−カルボン酸(1.0g)を出発原料とし、実施例1
と同様に操作することにより、標題化合物1.12gを褐色
結晶として得た。 融点:229-231℃
【0162】[実施例31]2−フェニル−8−クロロキノリン−4−カルボニルグ
アニジンの合成 参考例30で合成した2−フェニル−8−クロロキノリ
ン−4−カルボン酸(0.40g)を出発原料とし、実施例
1と同様に操作することにより、標題化合物0.11gを得
た。 融点:220℃(分解)
【0163】[実施例32]2−フェニル−6−クロロ−8−メチルキノリン−4−
カルボニルグアニジンの合成 参考例23で合成した2−フェニル−6−クロロ−8−
メチルキノリン−4−カルボン酸(0.89g)を出発原料
とし、実施例1と同様に操作することにより、標題化合
物1.00gを得た。 融点:159-160℃(分解)
【0164】[実施例33]2−フェニル−6−メトキシキノリン−4−カルボニル
グアニジンの合成 参考例31で合成した2−フェニル−6−メトキシキノ
リン−4−カルボン酸(0.63g)を出発原料とし、実施
例1と同様に操作することにより、標題化合物0.68gを
白色結晶として得た。 融点:250-251℃
【0165】[実施例34]2−フェニル−7−メトキシキノリン−4−カルボニル
グアニジンの合成 参考例32で合成した2−フェニル−7−メトキシキノ
リン−4−カルボン酸(1.40g)を出発原料とし、実施
例1と同様に操作することにより、標題化合物1.60gを
得た。 融点:263.5-264℃
【0166】[実施例35]2−フェニル−8−メトキシキノリン−4−カルボニル
グアニジンの合成 (合成法1)参考例33で合成した2−フェニル−8−
メトキシキノリン−4−カルボン酸(2.17g)を出発原
料とし、実施例1と同様に操作することにより、標題化
合物2.40gを白色結晶として得た。 (合成法2)実施例1のCと同様の操作でグアニジン塩
酸塩(6.50g)から調製したグアニジンに、2−フェニ
ル−8−メトキシキノリン−4−カルボン酸から常法に
より合成した2−フェニル−8−メトキシキノリン−4
−カルボン酸メチルエステル(4.00g)の無水THF(5
0ml)溶液を室温で加えた。その後3時間加熱還流し、室
温に冷却後反応混合物を減圧下濃縮し、残渣に氷水を加
えた。生じた沈殿物をろ取し、エチルエーテルで洗浄、
乾燥することにより、標題化合物3.59gを白色結晶とし
て得た。 融点:232-235℃(分解)
【0167】[実施例36]2−フェニル−5,7−ジメトキシキノリン−4−カル
ボニルグアニジンの合成 参考例34で合成した2−フェニル−5,7−ジメトキ
シキノリン−4−カルボン酸(0.77g)を出発原料と
し、実施例1と同様に操作することにより、標題化合物
0.16gを得た。 融点:273.5℃(分解)
【0168】[実施例37]2−(2´−メチルフェニル)−5,7−ジメトキシキ
ノリン−4−カルボニルグアニジンの合成 参考例35で合成した2−(2´−メチルフェニル)−
5,7−ジメトキシキノリン−4−カルボン酸(0.80
g)をベンゼン(20ml)に懸濁し、塩化チオニル(1.76g)を
加え、3時間加熱還流した。室温に冷却後、反応混合物
を減圧下で濃縮し、残渣にベンゼンを加え、さらに濃縮
後DMF(5ml)に溶解した。実施例1のCと同様の操作
でグアニジン塩酸塩(0.71g)から調製したグアニジン
をDMF(10ml)に懸濁し、室温で前記DMF溶液を滴下
した。室温で1時間攪拌後、反応混合物を濃縮し、残渣
に氷水を加え析出物をろ取し、結晶を得た。この結晶を
さらにシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノー
ル:クロロホルム=1/10)で精製することにより、標題
化合物0.29gを得た。 融点:262-262.5℃(分解)
【0169】[実施例38]2−フェニル−6,7−ジメトキシキノリン−4−カル
ボニルグアニジンの合成 参考例36で合成した2−フェニル−6,7−ジメトキ
シキノリン−4−カルボン酸(1.60g)を出発原料と
し、実施例1と同様に操作することにより、標題化合物
1.70gを得た。 融点:245℃(分解)
【0170】[実施例39]2−(2´−メチルフェニル)−6,7−ジメトキシキ
ノリン−4−カルボニルグアニジンの合成 参考例37で合成した2−(2´−メチルフェニル)−
6,7−ジメトキシキノリン−4−カルボン酸(2.57
g)を出発原料とし、実施例1と同様に操作することに
より、標題化合物1.08gを白色結晶として得た。 融
点:234-235℃
【0171】[実施例40]2−フェニル−6,8−ジメトキシキノリン−4−カル
ボニルグアニジンの合成 参考例38で合成した2−フェニル−6,8−ジメトキ
シキノリン−4−カルボン酸(0.80g)を出発原料と
し、実施例1と同様に操作することにより、標題化合物
0.21gを得た。 融点:256℃(分解)
【0172】[実施例41]2−(2´−メチルフェニル)−6,8−ジメトキシキ
ノリン−4−カルボニルグアニジンの合成 参考例39で合成した2−(2´−メチルフェニル)−
6,8−ジメトキシキノリン−4−カルボン酸(1.29
g)を出発原料とし、実施例1と同様に操作することに
より、標題化合物1.11gを得た。 融点:227-229℃(分
解)
【0173】[実施例42]2−(2´−メチルフェニル)−5,8−ジメトキシキ
ノリン−4−カルボニルグアニジンの合成 参考例40で合成した2−(2´−メチルフェニル)−
5,8−ジメトキシキノリン−4−カルボン酸(0.49
g)を出発原料とし、実施例1と同様に操作することに
より、標題化合物0.44gを得た。 融点:241℃
【0174】[実施例43]2−(2´−メチルフェニル)−7,8−ジメトキシキ
ノリン−4−カルボニルグアニジンの合成 参考例41で合成した2−(2´−メチルフェニル)−
7,8−ジメトキシキノリン−4−カルボン酸(2.20
g)を出発原料とし、実施例1と同様に操作することに
より、標題化合物1.56gを黄色結晶として得た。 融
点:238-239℃
【0175】[実施例44]2−フェニル−8−メトキシエチルオキシキノリン−4
−カルボニルグアニジンの合成 参考例42で合成した2−フェニル−8−メトキシエチ
ルオキシキノリン−4−カルボン酸(1.30g)を出発原
料とし、実施例1と同様に操作することにより、標題化
合物1.00gを褐色結晶として得た。 融点:218-220℃
【0176】[実施例45]2−(2´−メチルフェニル)−7−メトキシメチルオ
キシキノリン−4−カルボニルグアニジンの合成 参考例43で合成した2−(2´−メチルフェニル)−
7−メトキシメチルオキシキノリン−4−カルボン酸
(1.20g)を出発原料とし、実施例1と同様に操作する
ことにより、標題化合物1.30gを褐色結晶として得た。
融点:186-190℃
【0177】[実施例46]2−(2´−メチルフェニル)−7−ヒドロキシキノリ
ン−4−カルボニルグアニジンの合成 実施例45で合成した2−(2´−メチルフェニル)−
7−メトキシメチルオキシキノリン−4−カルボニルグ
アニジン(0.90g)を、塩酸のイソプロピルアルコール
溶液(0.5M,20ml)中約60℃で3.5時間加熱攪拌した。放
冷後、反応混合物を5%水酸化ナトリウム水溶液で中和
し、濃縮した。残渣をろ過し、得られた結晶を水で洗浄
後乾燥することにより、標題化合物0.40gを褐色結晶と
して得た。融点:202-208℃
【0178】[実施例47]2−フェニル−8−ニトロキノリン−4−カルボニルグ
アニジンの合成 参考例45で合成した2−フェニル−8−ニトロキノリ
ン−4−カルボン酸(0.88g)を出発原料とし、実施例
1と同様に操作することにより、標題化合物1.07gを得
た。 融点:236-236.5(分解)℃
【0179】[実施例48]2−フェニル−8−アミノキノリン−4−カルボニルグ
アニジンの合成 実施例47で合成した2−フェニル−8−ニトロキノリ
ン−4−カルボニルグアニジン(0.8g)を、実施例20
と同様な方法で常圧水素添加することにより、標題化合
物0.23gを得た。 融点:199-200.5℃(分解)
【0180】[実施例49]2−フェニル−8−アセチルアミノキノリン−4−カル
ボニルグアニジンの合成 参考例48で合成した2−フェニル−8−アセチルアミ
ノキノリン−4−カルボン酸(0.31g)を出発原料と
し、実施例1と同様に操作することにより、標題化合物
0.26gを得た。 融点:246-246.5℃(分解)
【0181】[実施例50]2−フェニル−8−メタンスルホニルアミノキノリン−
4−カルボニルグアニジンの合成 参考例50で合成した2−フェニル−8−メタンスルホ
ニルアミノキノリン−4−カルボン酸(0.31g)を出発
原料とし、実施例1と同様に操作することにより、標題
化合物0.33gを得た。 融点:255.5-256.0℃(分解)
【0182】[実施例51]2−(2´−メトキシメチルオキシフェニル)キノリン
−4−カルボニルグアニジンの合成 参考例51で合成した2−(2´−メトキシメチルオキ
シフェニル)キノリン−4−カルボン酸(1.43g)を出
発原料とし、実施例1と同様に操作することにより、標
題化合物0.93gを得た。 融点:219-220℃(分解)
【0183】[実施例52]2−(2´−ヒドロキシフェニル)キノリン−4−カル
ボニルグアニジン・塩酸塩の合成 実施例51で合成した2−(2´−メトキシメチルオキ
シフェニル)キノリン−4−カルボニルグアニジン(0.
51g)を塩酸のイソプロピルアルコール溶液(0.5M, 24m
l)中、70℃で3時間攪拌した。反応混合物を氷冷し、析
出物をろ取、乾燥することにより、標題化合物0.50gを
得た。 融点:270℃以上
【0184】[実施例53]2−フェニルキノリン−4−カルボニルグアニジン・塩
酸塩の合成 実施例1で合成した2−フェニルキノリン−4−カルボ
ニルグアニジン(1.08g)をエタノール(10ml)に懸濁
し、室温で塩酸のエタノール溶液(1N,6ml)を滴下し
た。30分後に反応液にエチルエーテルを加え、結晶をろ
取し、乾燥することにより、標題化合物1.12gを得た。
融点:278-279℃(分解)
【0185】[実施例54]2−(2´−イソプロピルフェニル)キノリン−4−カ
ルボニルグアニジン・メタンスルホン酸塩の合成 実施例5で合成した2−(2´−イソプロピルフェニ
ル)キノリン−4−カルボニルグアニジン(1.1g)をエ
タノール(25ml)に懸濁し、氷冷下メタンスルホン酸の
エタノール溶液(1M,7.5ml)を滴下した。10分後エチ
ルエーテルを加え、析出した結晶をろ取、乾燥すること
により、標題化合物1.10gを白色結晶として得た。 融
点:146-154℃
【0186】実施例1〜51で合成した化合物を、実施
例53と同様の方法で塩酸塩、または実施例54と同様
の方法でメタンスルホン酸塩に変換した。上記実施例1
〜52の化合物の分析データを表1[表1]に示す。
【0187】
【表1】
【0188】
【0189】
【0190】
【0191】
【0192】
【0193】
【0194】
【0195】
【0196】
【0197】
【0198】[製剤例1]2−フェニル−8−メトキシキノリン−4−カルボニル
グアニジン(実施例35)・メタンスルホン酸塩を有効
成分とする経口剤 本発明化合物90g、乳糖40gを混合し、これをNo.60スク
リーンでふるい、ポリビニルピロリドン15gを含むアル
コール性溶液で湿式粒状化した。次にトウモロコシデン
プン30gを添加し、均一な粒子が形成されるまで混合を
続け、混合物をNo.10スクリーンを通過させ、トレイに
入れ60℃のオーブンで12時間乾燥した。乾燥粒子をNo.1
6スクリーンでふるい、ステアリン酸マグネシウム3gを
加えて混合し、打錠機で直径7mmの錠剤に圧縮製錠し
た。これをワニスで処理し、タルクを散布後、湿気の吸
収を防止しながらこの芯部の周囲に下塗り層を被覆し
た。内服用のためワニス被覆を行い、錠剤を完全に平滑
にするためにさらに下塗り層および平滑被覆を行い、乾
燥後、被覆錠剤を磨いて均一な光沢の錠剤にした。
【0199】[製剤例2]2−(2´−メチルフェニル)−5,7−ジメトキシキ
ノリン−4−カルボニルグアニジン(実施例37)・メ
タンスルホン酸塩を有効成分とする経口剤 本発明化合物80g、乳糖40g、ポリビニルピロリドン13
g、トウモロコシデンプン30gおよびステアリン酸マグネ
シウム3gから製剤例1と同様の方法で錠剤を製造した。
【0200】[製剤例3]2−(2´−メチルフェニル)−5,8−ジメトキシキ
ノリン−4−カルボニルグアニジン(実施例42)・メ
タンスルホン酸塩を有効成分とする注射剤 本発明化合物0.5gを取り、0.9%生理食塩水10mlに溶か
し、ろ過除菌し、10mlアンプルに封入して注射剤とし
た。
【0201】[製剤例4]2−フェニル−5,7−ジメトキシキノリン−4−カル
ボニルグアニジン(実施例36)・塩酸塩を有効成分と
する注射剤 本発明化合物0.3g、0.9%生理食塩水10mlから製剤例3と
同様にして注射剤を調製した。
【0202】[試験例1] NHE阻害作用 NHE阻害作用は、細胞内pHを指標に、下記の方法で
測定した。 〔細胞内pHの測定法〕ラット腸管膜動脈を摘出し、p
H感受性蛍光色素(BCECF)を細胞内に取り込ませた。
その後、細胞内イオン濃度測定装置(CAF-110,日本分
光社)の組織測定用バスに血管条片を装着し、細胞内p
Hを495nm(pH感受性波長)/450nm(pH非感受性波
長)の2波長励起による蛍光強度の比として測定した。
【0203】〔NHE活性の測定〕20mM塩化アンモニウ
ムの前処置法により細胞内を酸性化し、NHEを活性化
させた。この際、外液にNa+イオンが存在しないと細
胞内は酸性状態を維持し、外液にNa+イオンが存在す
ると細胞内pHはコントロール値に回復する挙動を示し
た。この細胞内pHの回復がNHEの活性化によるもの
で、この回復を抑制するか否かで薬物のNHE阻害活性
を検討した。NHE阻害率は、上記の方法で測定された
pHの変化(ΔpH)から次式[式1]で算出される。
【0204】
【式1】 本試験は、C.D.Fosterらの方法(Am.J.Physiol.,262,3
1,H1651-H1656(1992))に準じて行った。また比較のた
め、特開平6-211799号公報[EP590455]記載のグアニジノ
カルボニルイソキノリン誘導体についても測定を行っ
た。測定結果を表2[表2]に示す。
【0205】
【表2】
【0206】
【0207】
【0208】
【0209】
【0210】
【0211】[試験例2]ラット虚血中の不整脈に対す
る作用 ラットをペントバルビタールにて麻酔し、人工呼吸下に
左開胸を施した。その後左冠動脈を結紮し、結紮後30分
間に生じた不整脈に対する試験化合物の作用を検討し
た。試験薬は結紮5分前に静脈内(i.v.)投与した。な
お、不整脈はThe guideline of the Lambeth conventio
ns:Cardiovasc.Res.,22,447-455(1988)に従い分類し、
試験化合物、例数、各々の不整脈が発生した個体数を表
3[表3]に示す。
【0212】
【表3】 VT:心室頻拍,VF:心室細動
【0213】[試験例3]毒性試験 試験化合物をマウス(ddy系、雄)に投与し、毒性を検
討した。試験化合物につき100mg/kgを静脈内投与(i.
v.)し、投与24時間後におけるマウスの死亡率(検体
数:1群3匹)から毒性を評価した。その結果を表4
[表4]に示す。
【0214】
【表4】
【0215】
【発明の効果】以上のように本発明の化合物は、高いN
+/H+交換担体(NHE)阻害活性を有し、NHEの
機能亢進に起因する高血圧、不整脈、梗塞症、狭心症、
動脈硬化症、糖尿病合併症、癌、線維症および肥大など
の種々の疾病の治療および/または予防剤として極めて
有効である。さらには移植臓器の保護液やNHEの亢進
による疾患の診断薬としても有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/47 ACV A61K 31/47 ACV ADP ADP ADU ADU AED AED (72)発明者 北森 隆士 千葉県茂原市東郷1900番地の1 三井東圧 化学株式会社内 (72)発明者 細谷 純子 千葉県茂原市東郷1900番地の1 三井東圧 化学株式会社内 (72)発明者 坂野 仁 千葉県茂原市東郷1900番地の1 三井東圧 化学株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の一般式(1)[化1] 【化1】 (式中、R1、R2、R3、R4は同一または異なって水素
    原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、ニト
    ロ基、アミノ基、ヒドロキシ基、炭素数1〜6のアルキ
    ルオキシ基、末端に炭素数1〜6のアルキルオキシ基を
    有する炭素数1〜6のアルキルオキシ基、炭素数1〜6
    のアルキルスルホニルアミノ基、炭素数2〜6のアルカ
    ノイルアミノ基を表す。X1、X2、X3、X4、X5は同
    一または異なって水素原子、炭素数1〜6のアルキル
    基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、ヒドロキシ
    基、トリフルオロメチル基、炭素数1〜6のアルキルオ
    キシ基、末端に炭素数1〜6のアルキルオキシ基を有す
    る炭素数1〜6のアルキルオキシ基、トリフルオロメト
    キシ基を表す。Yは水素原子または炭素数1〜6のアル
    キル基を表す。)で表されるキノリン−4−カルボニル
    グアニジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  2. 【請求項2】R1、R2、R3、R4の1つまたは2つが炭
    素数1〜6のアルキルオキシ基を表す請求項1記載のキ
    ノリン−4−カルボニルグアニジン誘導体またはその薬
    理学的に許容される塩。
  3. 【請求項3】X1がメチル基を表す請求項1記載のキノ
    リン−4−カルボニルグアニジン誘導体またはその薬理
    学的に許容される塩。
  4. 【請求項4】X1がメチル基を表す請求項2記載のキノ
    リン−4−カルボニルグアニジン誘導体またはその薬理
    学的に許容される塩。
  5. 【請求項5】一般式(2)[化2] 【化2】 (式中、Lは水酸基または求核性試薬により容易に置換
    できる脱離基を表し、R 1、R2、R3、R4、X1、X2
    3、X4、X5、Yは一般式(1)の場合と同義)で表
    されるキノリン−4−カルボン酸誘導体とグアニジンを
    反応させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載のキノリン−4−カルボニルグアニジン誘導体の製
    造方法。
  6. 【請求項6】請求項1〜4のいずれかに記載のキノリン
    −4−カルボニルグアニジン誘導体またはその薬理学的
    に許容される塩を有効成分とする医薬用組成物。
  7. 【請求項7】請求項1〜4のいずれかに記載のキノリン
    −4−カルボニルグアニジン誘導体またはその薬理学的
    に許容される塩を有効成分とするNa+/H+交換担体阻
    害剤。
  8. 【請求項8】請求項1〜4のいずれかに記載のキノリン
    −4−カルボニルグアニジン誘導体またはその薬理学的
    に許容される塩を有効成分とする、高血圧の治療および
    /または予防剤。
  9. 【請求項9】請求項1〜4のいずれかに記載のキノリン
    −4−カルボニルグアニジン誘導体またはその薬理学的
    に許容される塩を有効成分とする、不整脈の治療および
    /または予防剤。
  10. 【請求項10】請求項1〜4のいずれかに記載のキノリ
    ン−4−カルボニルグアニジン誘導体またはその薬理学
    的に許容される塩を有効成分とする虚血が原因をなす狭
    心症、心筋梗塞、虚血性不整脈、再灌流性不整脈、虚血
    再灌流による臓器障害、脳虚血障害、脳卒中、四肢、末
    梢臓器の虚血症状を対象とする、治療および/または予
    防剤。
  11. 【請求項11】請求項1〜4のいずれかに記載のキノリ
    ン−4−カルボニルグアニジン誘導体またはその薬理学
    的に許容される塩を有効成分とする細胞増殖、または肥
    大が原因をなす動脈硬化症、経皮的冠動脈形成術(PT
    CA)後の血冠再狭窄、関節リュウマチ、糖尿病の合併
    症、腎糸球体硬化症、肺、肝、腎などの線維症、心肥
    大、前立腺肥大、癌の治療および/または予防剤。
  12. 【請求項12】請求項1〜4のいずれかに記載のキノリ
    ン−4−カルボニルグアニジン誘導体またはその薬理学
    的に許容される塩を有効成分とする、外科手術または臓
    器移植時の虚血に伴う臓器障害の治療および/または予
    防剤。
  13. 【請求項13】請求項1〜4のいずれかに記載のキノリ
    ン−4−カルボニルグアニジン誘導体またはその薬理学
    的に許容される塩を有効成分とする、白血球の浸潤が原
    因となる疾患の治療および/または予防剤。
  14. 【請求項14】請求項1〜4のいずれかに記載のキノリ
    ン−4−カルボニルグアニジン誘導体またはその薬理学
    的に許容される塩を有効成分とする移植臓器の保護液。
  15. 【請求項15】請求項1〜4のいずれかに記載のキノリ
    ン−4−カルボニルグアニジン誘導体またはその薬理学
    的に許容される塩を有効成分とする、Na+/H+交換担
    体の阻害による高血圧、細胞増殖性疾患、糖尿病の診断
    薬。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011519877A (ja) * 2008-05-09 2011-07-14 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング インスリン抵抗性およびβ−細胞機能障害に関連する疾患を治療するためのリメポリドを含む医薬組成物

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JP2011519877A (ja) * 2008-05-09 2011-07-14 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング インスリン抵抗性およびβ−細胞機能障害に関連する疾患を治療するためのリメポリドを含む医薬組成物
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