JPH08277251A - ジメチルホルムアミドジメチルアセタールの製造方法 - Google Patents

ジメチルホルムアミドジメチルアセタールの製造方法

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JPH08277251A
JPH08277251A JP10166395A JP10166395A JPH08277251A JP H08277251 A JPH08277251 A JP H08277251A JP 10166395 A JP10166395 A JP 10166395A JP 10166395 A JP10166395 A JP 10166395A JP H08277251 A JPH08277251 A JP H08277251A
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dmfa
dimethylformamide
sodium
dimethyl acetal
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Toshio Yoshida
利夫 吉田
Toshizo Tada
利三 多田
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Nitto Chemical Industry Co Ltd
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Nitto Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ジメチルホルムアミドとジメチル硫酸との付加
化合物をナトリウムメトキサイドの存在下に、ヘキサ
ン, デカン, トリデカン, キシレン, p-イソプロピルメ
チルベンゼンおよびp-ジイソプロピルベンゼンからなる
群から選ばれた少なくとも一種 100重量部あたり、メチ
ルアルコールを8〜11重量部の範囲の量比で混合してな
る反応媒体中でアセタール化反応させ、得られた反応生
成物から固形分を分離した後、液成分について加熱蒸留
処理してジメチルホルムアミドジメチルアセタール(DMF
A)を製造する。 【効果】DMFAの生成反応をスムーズに進行させ、副生塩
の大部分を固液分離操作により除去することができて、
液成分の蒸留に際し目的物である DMFA の分解を抑えて
DMFA を高収率・高純度で得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジメチルホルムアミド
ジメチルアセタール (以下、 DMFA と記載する。) の製
造方法に関する。DMFAは、有機合成におけるメチル化剤
として、また、ジメチルアミノメチレン化剤として、イ
ンドール核, ピリミジン核, クロモン核, キノロン核,
トリアジン核, トリアゾール核, プテリジン核, オキサ
ゾール核, チアゾール核, イミダゾール核など各種の環
形成機能を有し、医薬・農薬・化粧品などの製造に用い
られ、オルトギ酸エステルに比して反応条件が穏和であ
るという特長を有する。
【0002】
【従来の技術】DMFAの製造方法としては、ジメチルホル
ムアミド (以下、DMF と記載する。)にホスゲン、チオ
ニルクロライド、更に金属ナトリウムアルコレートを作
用させる方法が知られている(GP 1119872)。しかし、こ
の方法は、原料の取扱い性や装置材質面に難点があるこ
と、副生成物に発ガン性があることなどの問題点があ
る。
【0003】また、ドイツ国特許出願公開明細書第 22
15 954号には、DMF とジメチル硫酸との付加化合物に、
ナトリウムメトキサイドのメタノール溶液を作用させる
発明が開示されている。この発明では、DMF とジメチル
硫酸との付加化合物にナトリウムメトキサイドのメタノ
ール溶液を作用させて反応させ、生成した DMFA とメチ
ル硫酸ナトリウムおよびメタノールを含む反応混合物を
強く撹拌しながら温度65〜70℃において迅速に蒸留し、
該反応混合物からメタノールと DMFA の大部分を追い出
した後、反応混合物の残渣にメタノールを加え蒸留して
残留する DMFA を同伴留出させ、ついで、メタノールと
DMFA とを蒸留分離する方法が提案されている。しか
し、この方法では2度蒸留する必要があるという問題点
があり、また、この方法の再現を試みた際に、反応生成
物の分解による副生物の生成・混入によって、目的物で
ある DMFA の純度・収率が向上せず、前記明細書に開示
されたような85〜90%の高収率を得ることができなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】生成した DMFA と副生
成物であるメチル硫酸ナトリウムとが、メタノールと共
に長時間加熱状態におかれると、オルトギ酸メチルが生
成する。溶媒メタノールならびに生成した DMFA とメチ
ル硫酸ナトリウムとを含む反応混合物を加熱し、反応混
合物から DMFA とメタノールとを急速に留出させる前記
発明の方法においても、オルトギ酸メチルが生成する機
会があるので、目的とする DMFA の収率が低下するとい
う問題点があり、工業的な製造方法について更に改善が
望まれていた。
【0005】本発明は、従来技術のこの問題点を改善し
ようとするものである。本発明の目的は、副生物の生成
を抑えて DMFA を高収率かつ高純度で得ることができ
る、工業的に有利な DMFA の製造方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意検討した結果、DMF とジメチル硫
酸との付加化合物 (以下、 DMF・ジメチル硫酸塩と記載
する。) をナトリウムメトキサイドの存在下にアセター
ル化反応させて DMFA を製造するにあたり、炭化水素系
溶媒とメチルアルコールとを混合してなる反応媒体中で
アセタール化反応させることによって、 DMFA の生成反
応をスムーズに進行させ、しかも副生したメチル硫酸ナ
トリウムの大部分を固体状として析出させ得ること、得
られた反応生成物について固液分離操作を施すことによ
り、アセタール化反応によって生成した DMFA を含む反
応媒体からなる液相から副生物であるメチル硫酸ナトリ
ウムの大部分を容易に除去し得ること、このようにし
て、得られた液相中のメチル硫酸ナトリウム濃度を 0.1
重量%程度に低減させることができ、液成分の加熱蒸留
処理に際して目的物である DMFA の分解によるオルトギ
酸メチルなどの副生物の生成を抑えて DMFA を高収率か
つ高純度で得ることができ、作業性・生産性を向上させ
得ることを見出だし、本発明を完成した。
【0007】本発明の方法は、「ジメチルホルムアミド
とジメチル硫酸との付加化合物をナトリウムメトキサイ
ドの存在下にアセタール化反応させてジメチルホルムア
ミドジメチルアセタールを製造するにあたり、炭化水素
系溶媒とメチルアルコールとを混合してなる反応媒体中
でアセタール化反応させ、得られた反応生成物から固形
分を分離した後、液成分について加熱蒸留処理すること
を特徴とするジメチルホルムアミドジメチルアセタール
の製造方法。」を要旨とする。
【0008】本発明の方法において、炭化水素系溶媒
は、炭素数が6〜13である脂肪族飽和炭化水素またはベ
ンゼン環の水素原子2個がおのおの炭素数が1〜3であ
るアルキル基(同じでも、異なっていてもよい)で置換
されている芳香族炭化水素の少なくとも一種であること
が好ましく、更に、ヘキサン, デカン, トリデカン, キ
シレン, p−イソプロピルメチルベンゼンおよびp−ジ
イソプロピルベンゼンからなる群から選ばれた少なくと
も一種であることが好ましい。また、反応媒体が、炭化
水素系溶媒 100重量部あたり、メチルアルコール8〜11
重量部の範囲の量比で混合されてなることが好ましい。
【0009】以下、本発明の詳細について説明する。本
発明の方法を適用する DMF・ジメチル硫酸塩は、特に制
約はなく、その製法は限定されない。その製法を例示す
ると、温度50〜60℃の範囲に保持した DMFにジメチル硫
酸を滴下し、ついで、反応熟成のために反応系を60〜80
℃の範囲に保持する。反応時間は、2〜3時間程度であ
る。DMF とジメチル硫酸との量比は、等モルないしはジ
メチル硫酸に対して DMFを若干過剰、たとえば、ジメチ
ル硫酸1モルあたり、DMF 1.00〜1.05モルの範囲内とす
るのがよい。
【0010】本発明の方法において、 DMF・ジメチル硫
酸塩を反応媒体中でナトリウムメトキサイドの存在下に
アセタール化反応させ、 DMFA を得る。反応の態様とし
ては、予めナトリウムメトキサイドを溶解ないし懸濁さ
せた反応媒体中に、攪拌下で DMF・ジメチル硫酸塩を滴
下する。反応温度は、0〜40℃、好ましくは20〜40℃の
範囲内とすることがよく、反応時間は2〜3時間程度で
ある。
【0011】DMF・ジメチル硫酸塩とナトリウムメトキ
サイドとの量比は、等モルないしはDMF・ジメチル硫酸
塩に対してナトリウムメトキサイドを若干過剰、たとえ
ば、DMF・ジメチル硫酸塩1モルあたり、ナトリウムメ
トキサイド1.00〜1.05モルの範囲内とするのがよい。本
発明の方法において、ナトリウムメトキサイドは、メタ
ノール溶液または粉体状のものの、いずれでもよく、市
販のものを用いることができる。
【0012】本発明の方法は、反応媒体を用いて行う。
本発明の方法における反応媒体は、本発明の方法を適用
する反応系で取り扱われる原料と生成物に対する良溶媒
と貧溶媒とを組み合わせてなる混合媒体が用いられる。
具体的には、炭化水素系溶媒とメチルアルコールとを混
合してなる反応媒体が用いられる。
【0013】炭化水素系溶媒は、炭素数が6〜13である
脂肪族飽和炭化水素またはベンゼン環の水素原子2個が
おのおの炭素数が1〜3であるアルキル基(同じでも、
異なっていてもよい)で置換されている芳香族炭化水素
であることが好ましく、更には、ヘキサン, デカン, ト
リデカン, キシレン, p−イソプロピルメチルベンゼン
およびp−ジイソプロピルベンゼンからなる群から選ば
れた少なくとも一種であることが好ましい。これらの炭
化水素は、ナトリウムメトキサイドおよびメチル硫酸ナ
トリウムを溶解しない。これらの炭化水素系溶媒は、任
意の割合で混合して用いることもできる。
【0014】メチルアルコールは、ナトリウムメトキサ
イドおよび副生物であるメチル硫酸ナトリウムを相当量
溶解する。本発明の方法で用いられる反応媒体におけ
る、炭化水素系溶媒とメチルアルコールとの混合量比
は、炭化水素系溶媒 100重量部あたり、メチルアルコー
ル8〜11重量部の範囲であることが好ましい。なお、ナ
トリウムメトキサイドのメタノール溶液を用いたときに
は、そのメタノール分は前記のメチルアルコール量比と
して規定した重量に含まれる。
【0015】前記範囲に対してメチルアルコールの量比
が少ないときには、副生したメチル硫酸ナトリウムが粘
着性を有する状態となって反応生成物が反応容器や撹拌
機などの内装物に付着し、液成分とメチル硫酸ナトリウ
ムとの分離が困難であった。一方、前記範囲に対してメ
チルアルコールの量比が多いときには、副生したメチル
硫酸ナトリウムの溶解率が増大し、得られた反応生成物
について固液分離操作を施しても、得られた液相中のメ
チル硫酸ナトリウム濃度が 0.2重量%を超えて高く、液
成分の加熱蒸留処理に際して目的物である DMFA の分解
による副生物の生成率が高まって DMFA を高収率かつ高
純度で得ることができない。
【0016】本発明の方法において、反応媒体の使用量
は、原料 DMF・ジメチル硫酸塩1重量部あたり、反応媒
体 0.5〜2重量部、好ましくは 0.7〜1.5 重量部の範囲
であることがよい。このような量比で反応媒体を使用す
ることで、 DMFA の生成反応をスムーズに進行させ、し
かも副生したメチル硫酸ナトリウムの大部分を固体状と
して析出させることができ、通常の固液分離操作によっ
て液成分から除くことができる。固液分離操作を施して
得られた液相中のメチル硫酸ナトリウムの濃度は 0.1重
量%程度で、液成分の加熱蒸留処理に際して DMFA の分
解がほとんど認められない。
【0017】前記固液分離操作としては、通常の濾過ま
たは遠心分離などを例示することができる。
【0018】アセタール化反応させて得られた反応生成
物について固液分離操作を施して、生成した DMFA を含
む反応媒体からなる液相から副生物であるメチル硫酸ナ
トリウムの大部分を除去し、このようにして得られた、
メチル硫酸ナトリウム濃度が0.2重量%以下である液成
分について加熱蒸留処理を行い、留出温度 104〜108℃
の範囲の留分として、目的物である DMFA を高収率かつ
高純度で得ることができる。前記蒸留処理は、通常の常
圧または減圧下で行うことができる。
【0019】
【実施例】以下、実施例および比較例により、本発明を
具体的に説明する。本発明は、これらの実施例に何ら限
定されるものではない。
【0020】比較例-1.20%ナトリウムメトキサイド・
メタノール溶液 270gに、 DMF・ジメチル硫酸塩 199g
を0〜5℃で滴下した。副生したメチル硫酸ナトリウム
を含むスラリー状態の反応生成物が得られた。また、5
%ナトリウムメトキサイド・メタノール溶液1080gに D
MF・ジメチル硫酸塩 199gを加えた系では、副生したメ
チル硫酸ナトリウムは析出せず、固液分離ができなかっ
た。これらの反応生成物をそれぞれそのまま加熱蒸留し
たところ、いずれも、留出温度68〜70℃の範囲の留分し
か得られず、目的とする DMFA 留分は取得できなかっ
た。蒸留釜には白色結晶約 150gが残留した。
【0021】比較例-2.20%ナトリウムメトキサイド・
メタノール溶液 270gに、 DMF・ジメチル硫酸塩 199g
を0〜5℃で滴下した。副生したメチル硫酸ナトリウム
を含むスラリー状態の反応生成物が得られた。得られた
反応生成物を濾過処理して、副生したメチル硫酸ナトリ
ウムを主体とする析出物を液相から分離し、液成分を得
た。液成分のメチル硫酸ナトリウム濃度は、約10重量%
であった。得られた液成分を加熱蒸留処理し、留出温度
104〜108 ℃の範囲の DMFA 留分45gを得た ( DMFA 取
得率: 38%)。
【0022】比較例-3.反応系内に過剰のメタノールを
持ち込まないようにする方法として、n-ヘキサン, デカ
ン, トリデカン, キシレン, p−イソプロピルメチルベ
ンゼンおよびp−ジイソプロピルベンゼンの各 300gを
反応媒体として、これに粉体状ナトリウムメトキサイド
(純分: 95%) 85.5gをそれぞれ投入した。これらの媒
体中に、撹拌下、 DMF・ジメチル硫酸塩各 299gを常温
〜40℃にて滴下した。いずれの場合にも、副生したメチ
ル硫酸ナトリウムが粘着性を有する状態となり、反応生
成物が反応容器や撹拌機などの内装物に付着し、液成分
とメチル硫酸ナトリウムとの分離が困難であった。この
まま蒸留したところ、得られた DMFA 留分は90g程度で
あった。
【0023】実施例-1.反応容器に、n-ヘキサン 400g
とメタノール40gとを仕込み、粉体状ナトリウムメトキ
サイド (純分: 95%) 85.5gを投入して反応媒体とし
た。反応媒体を冷却下攪拌しながら、 DMF・ジメチル硫
酸塩 299gを、反応温度が40℃を超えないように供給速
度を調節しながら、常温〜40℃にて滴下した。得られた
反応生成物を濾過処理して、副生したメチル硫酸ナトリ
ウムを主体とする析出物を液相から分離した。得られた
液成分のメチル硫酸ナトリウムの濃度は、 0.1重量%で
あった。得られた液成分を加熱蒸留処理し、留出温度 1
04〜108 ℃の範囲の DMFA 留分130gを得た ( DMFA 取
得率: 72%)。得られた DMFA 留分中のオルトギ酸メチ
ルの含有率は、1.5 %であった。
【0024】実施例-2〜-7.実施例-1で用いた反応媒体
の代わりに、次の組合せを反応媒体とした。 炭化水素系溶媒, g メチルアルコール, g 実施例-2. ヘキサン 200 22 実施例-3. デカン 200 20 実施例-4. トリデカン 300 30 実施例-5. キシレン 400 32 実施例-6. p- イソプロピルメチルベンゼン 400 40 実施例-7. p- ジイソプロピルベンゼン 400 44 これらのそれぞれに、粉体状ナトリウムメトキサイド
(純分: 95%) 86gを加え、実施例-1の操作に準じて DM
F・ジメチル硫酸塩各 299gを滴下してアセタール化反
応させ、得られた反応生成物について固液分離操作を施
したところ、いずれもメチル硫酸ナトリウム濃度が 0.1
重量%である液成分が得られた。得られた液成分につい
て、それぞれ加熱蒸留処理し、留出温度 104〜108 ℃の
範囲の DMFA 留分として、各 125〜130 gを得た( DMFA
取得率: 70〜72%)。得られた DMFA 留分中のオルトギ
酸メチルの含有率は、それぞれ 1.5〜1.8 %であった。
【0025】実施例-8.p-イソプロピルメチルベンゼン
200gに、20%ナトリウムメトキサイド・メタノール溶
液 270gを加え、加熱蒸留してメタノール 200gを留去
した。残留した混合液を常温まで冷却して反応媒体と
し、攪拌しながら DMF・ジメチル硫酸塩 199gを、反応
温度が40℃を超えないように供給速度を調節しながら、
常温〜40℃にて滴下した。得られた反応生成物を濾過処
理して、副生したメチル硫酸ナトリウムを主体とする析
出物を液相から分離した。得られた液成分のメチル硫酸
ナトリウム濃度は、 0.1重量%であった。得られた液成
分を加熱蒸留処理し、留出温度 104〜108 ℃の範囲の D
MFA 留分85gを得た ( DMFA 取得率: 71%)。得られた
DMFA 留分中のオルトギ酸メチルの含有率は、1.5 %で
あった。蒸留残留物に水を加えて副生塩を移行させ、相
分離後、有機相について残存する水を除去するために蒸
留し、回収されたp-イソプロピルメチルベンゼンを次回
の反応媒体として用いたところ、支障なく反応を進める
ことができた。
【0026】
【発明の効果】本発明の方法により、 DMFA の生成反応
をスムーズに進行させ、しかも副生するメチル硫酸ナト
リウムの大部分を固液分離操作により除去することがで
きて、得られた液相中のメチル硫酸ナトリウムの濃度を
0.1重量%程度に低減させるこができ、後工程での蒸留
に際し目的物である DMFA の分解を抑えて DMFA を高収
率・高純度で得ることができ、作業性・生産性が向上し
た。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジメチルホルムアミドとジメチル硫酸と
    の付加化合物をナトリウムメトキサイドの存在下にアセ
    タール化反応させてジメチルホルムアミドジメチルアセ
    タールを製造するにあたり、炭化水素系溶媒とメチルア
    ルコールとを混合してなる反応媒体中でアセタール化反
    応させ、得られた反応生成物から固形分を分離した後、
    液成分について加熱蒸留処理することを特徴とするジメ
    チルホルムアミドジメチルアセタールの製造方法。
  2. 【請求項2】 炭化水素系溶媒が、炭素数が6〜13であ
    る脂肪族飽和炭化水素またはベンゼン環の水素原子2個
    がおのおの炭素数が1〜3であるアルキル基(同じで
    も、異なっていてもよい)で置換されている芳香族炭化
    水素の少なくとも一種である請求項1記載のジメチルホ
    ルムアミドジメチルアセタールの製造方法。
  3. 【請求項3】 炭化水素系溶媒が、ヘキサン、デカン、
    トリデカン、キシレン、p−イソプロピルメチルベンゼ
    ンおよびp−ジイソプロピルベンゼンからなる群から選
    ばれた少なくとも一種である請求項1記載のジメチルホ
    ルムアミドジメチルアセタールの製造方法。
  4. 【請求項4】 反応媒体が、炭化水素系溶媒 100重量部
    あたり、メチルアルコール8〜11重量部の範囲の量比で
    混合されてなる請求項1記載のジメチルホルムアミドジ
    メチルアセタールの製造方法。
JP10166395A 1995-04-04 1995-04-04 ジメチルホルムアミドジメチルアセタールの製造方法 Pending JPH08277251A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111454231A (zh) * 2020-05-08 2020-07-28 苏州煜佳生物医药技术有限公司 一种合成2-氨基-5-硝基噻唑的方法

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