JPH08276538A - 非食品用多層容器 - Google Patents

非食品用多層容器

Info

Publication number
JPH08276538A
JPH08276538A JP10484495A JP10484495A JPH08276538A JP H08276538 A JPH08276538 A JP H08276538A JP 10484495 A JP10484495 A JP 10484495A JP 10484495 A JP10484495 A JP 10484495A JP H08276538 A JPH08276538 A JP H08276538A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
new material
regenerated
recycled
new
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10484495A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuuji Kameumi
裕司 亀海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP10484495A priority Critical patent/JPH08276538A/ja
Publication of JPH08276538A publication Critical patent/JPH08276538A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0207Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features
    • B65D1/0215Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features multilayered

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 再生材料を使用しながらもその材料を成形品
の表面に殆ど現出させずに新生材料を使用した成形品と
何ら遜色のない成形品を提供する。 【構成】 新生材料と再生材料とからなる多層容器であ
って、口部と該口部の下端に設けられたサポ−トリング
部と該サポ−トリング部に続く肩部と胴部および底部を
有し、かつ少なくとも該胴部において外側から新生材料
と再生材料とを含み、該新生材料を多く含む組成物から
なる混合層、再生材料層、上記と同じ混合層、再生材料
層、上記と同じ混合層の五層構造を有することからなる
非食品用多層容器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非食品用多層容器に関
するものであり、更に詳しくは、再生材料を使用した非
食品用多層容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の合成樹脂が開発され、種々
の成形品が提供されている。これは、それを構成する素
材によって種々の性能、特性等を有し、種々の分野にお
いて利用されているが、それらの中において、最も多く
利用されているものとして、食品用の包装容器がある。
【0003】しかし、近年、それらの食品用容器におい
ては、使用後その廃棄処理に問題があり、例えば、焼却
処理、再生利用あるいはそのまま廃棄して自然に戻す等
のことが行われている。
【0004】一般に、プラスチック成形品は、使用後そ
のまま廃棄してもそのままの状態で残存し、分解、腐敗
等を起こして土中に自然に還元されることは極めて困難
であり、所謂、環境公害の元区と言われている。
【0005】上記の問題点を解決するために種々の提案
がなされている。それらの中でも、天然資源の枯渇化等
の観点から再利用することが注目され、そのために種々
の提案がなされている。
【0006】例えば、使用後のプラスチック成形品をそ
の素材毎に仕分けして回収し、次いでラベル等を除去し
た後にこれを粉砕し、更に種々の添加剤等を添加して射
出成形等によって再成形して、再利用を図るというもの
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この成形品
は、一目で再製品であることが判明し、その使用に当た
っては、違和感を否めないものでり、例えば、粗悪品等
の印象を拭えないものである。また、再成形品は、物性
的にも一度利用して再利用するものであることから、新
生品と比較してその劣化は否めないものである。
【0008】そこで本発明の目的は、再生材料を使用し
ながらもその材料を成形品の表面に現出させることを極
力抑えて、新生材料を使用した成形品と何ら遜色のない
成形品を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決するために鋭意研究した結果、新生材料と再生材
料とを含み、かつ新生材料が再生材料に対し50重量%
以上含有する組成物と、再生材料とを使用して、多層予
備成形品を形成し、それをブロ−成形したところ、胴部
において少なくとも外側から上記の組成物による混合
層、再生材料層、上記と同じ混合層、再生材料層、上記
と同じ混合層の五層構造を有する多層成形品を製造し得
ることを見出し、かつその多層成形品が再生材料を使用
しながらも新生材料を使用した成形品と何ら遜色のない
成形品であることを見出して、本発明を完成したもので
ある。
【0010】すなわち、本発明は、新生材料と再生材料
とからなる多層容器であって、口部と該口部の下端に設
けられたサポ−トリング部と該サポ−トリング部に続く
肩部と胴部および底部を有し、かつ少なくとも該胴部に
おいて外側から新生材料と再生材料とを含み、かつ新生
材料が再生材料に対し50重量%以上含有する組成物か
らなる混合層、再生材料層、上記と同じ混合層、再生材
料層、上記と同じ混合層の五層構造を有することを特徴
とする非食品用多層容器に関するものである。
【0011】
【作用】本発明では、新生材料と再生材料とを使用し、
まず、新生材料と再生材料とを含み、かつ新生材料が再
生材料に対し50重量%以上含有する組成物からなる混
合層、再生材料層、上記と同じ混合層、再生材料層、上
記と同じ混合層の五層からなるブロ−成形用の多層予備
成形品を成形し、而して、これをブロ−成形することに
よって、胴部において少なくとも外側から新生材料と再
生材料とを含み、かつ新生材料が再生材料に対し50重
量%以上含有する組成物からなる混合層、再生材料層、
上記と同じ混合層、再生材料層、上記と同じ混合層の五
層構造を有する多層容器を製造するものである。
【0012】
【本発明の詳細な説明】以下に本発明を詳細に説明す
る。まず本発明の非食品用多層容器を構成する材料につ
いて説明する。まず、新生材料としては、中空成形(ブ
ロ−成形または吹込成形)することができる合成樹脂で
あればいずれのものでも使用することができる。例え
ば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ
塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂等を使用するこ
とができる。
【0013】これらの中でもポリエステル系樹脂を使用
することが特に好ましい。上記のポリエステル系樹脂と
しては、飽和ジカルボン酸と飽和二価アルコ−ルとの反
応によって製造することができる樹脂を使用することが
できる。飽和ジカルボン酸としては、例えば、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレン−1、4−
または2、6−ジカルボン酸、ジフェニルエ−テル−
4、4´−ジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸類等
の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼ
ライン酸、デカン−1、10ジカルボン酸等の脂肪族ジ
カルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジ
カルボン酸等を使用することができる。また飽和二価ア
ルコ−ルとしては、エチレングリコ−ル、プロピレング
リコ−ル、トリメチレングリコ−ル、テトラメチレング
リコ−ル、ジエチレングリコ−ル、ポリエチレングリコ
−ル、ポリプロピレングリコ−ル、ポリテトラメチレン
グリコ−ル、ヘキサメチレングリコ−ル、ドデカメチレ
ングリコ−ル、ネオペンチルグリコ−ル等の脂肪族グリ
コ−ル、シクロヘキサンジメタノ−ル等の脂環族グリコ
−ル、2.2−ビス(4´−β−ヒドロキシエトキシフ
ェニル)プロパン、その他の芳香族ジオ−ル類を使用す
ることができる。本発明において、好ましいポリエステ
ル系樹脂としては、テレフタル酸とエチレングリコ−ル
とからなるポリエチレンテレフタレ−トである。
【0014】本発明の非食品用多層容器を製造するため
に使用するポリエステル系樹脂としては、固有粘度が
0.5〜1.5位、好ましくは0.55〜0.85位の
範囲の値を有するものがよい。またこのようなポリエス
テル系樹脂は、公知の溶融重合で製造することができ、
180〜250℃の温度下で減圧処理または不活性ガス
雰囲気で熱処理したもの、または固相重合して低分子量
重合物であるオリゴマ−等の含有量を低減させたものが
好適である。
【0015】その他、ポリアリレ−ト、ポリカ−ボネ−
ト、ポリアセタ−ル、ポリエチレンナフタレ−ト等お耐
熱性のポリエステル系樹脂も使用することができ、これ
らは一種ないしそれ以上のブレンド物として、または上
記に挙げたポリエステル系樹脂とのブレンド物として使
用することができる。
【0016】なお本発明で使用する樹脂には、例えば、
安定剤、着色剤、酸化防止剤、熱劣化防止剤、紫外線劣
化防止剤、帯電防止剤、抗菌剤等の公知の添加剤を適量
加えることができる。
【0017】次に、本発明において、再生材料として
は、上記で挙げた新生材料を使用してプラスチック成形
品を成形し、それを使用した後、再利用のために回収し
て粉砕した材料等を使用することができる。また本発明
においては、例えば、射出成形などで、ランナ−、不良
成形品などを粉砕して再使用する材料等も使用すること
ができる。また本発明においては、上記で挙げた新生材
料以外の合成樹脂を使用した成形品を回収して粉砕した
材料等も使用することができることは勿論である。
【0018】次に、本発明において、新生材料と再生材
料との混合物について、説明すると、上記に挙げた新生
材料の一種ないしそれ以上と再生材料の一種ないしそれ
以上とを、例えば、ペレットあるいは粉砕した状態で混
合して混合物を製造することができる。なお、この混合
物には、必要な場合には、前記に挙げた各種の添加剤、
例えば、安定剤、着色剤、酸化防止剤、熱劣化防止剤、
紫外線劣化防止剤、帯電防止剤、抗菌剤等の公知の添加
剤を任意に加えることができる。また、上記の混合物に
おいて、新生材料と再生材料との配合割合としては、新
生材料は再生材料に対し50重量%以上で含有している
ことが好ましく、更には、成形上、再利用性、成形品の
強度或いは充填する内容物等によって、新生材料の含有
量は、70ないし95重量%位が望ましい。特に、新生
材料に対し再生材料を混入する場合、成形品は、その表
面に再生材料が露出することがあることから、できるだ
け少量の混入であることが望ましい。この場合には、特
に、成形品の口部、サポ−トリング、肩部および底部等
の強度を要求されるので、できるだけ新生材料の含有量
を多くして組成物を構成することが好ましく、このた
め、再生材料の混合量はできるだけ少なくすることが望
ましい。
【0019】本発明においては、上記のような考え方に
基づいて新生材料と再生材料との混合物からなる組成物
を製造する。
【0020】他方、本発明において、再生材料として
は、上記に挙げた再生材料をそのまま使用することもで
きるが、その他、該再生材料の代わりに、再生材料に新
生材料を混合した組成物でもよい。この場合、混入量と
しては、再生材料に対し新生材料は、50重量%以下で
あること、すなわち、再生材料が新生材料に対して50
重量%以上含有する組成物であることが好ましく、更に
は、再生材料の再利用性等を考慮して、新生材料の混合
量は、少なくすることが望ましく、約1ないし30重量
%位が好ましい。なお、成形性等を考慮すると、新生材
料を多くすることが好ましいが、再生材料の再利用と言
う観点からも、上記に挙げた配合割合が望ましいもので
ある。
【0021】次に本発明の非食品用多層容器について、
その多層構造、製造法等を明確に示すために、まず本発
明の非食品用多層容器を成形するために使用する多層予
備成形品(パリソン)を説明する。第1図は、本発明の
非食品用多層容器を形成するために使用する多層予備成
形品の一例を示す概略的断面図である。図1に示すよう
に、多層予備成形品は、口部1´と、サポ−トリング部
2´と、肩部3´と、胴部4´と、底部5´とからなる
ものであり、かつ少なくともその胴部4´においては、
外側から混合層11´、再生材料層12´、混合層11
´、再生材料層12´、混合層11´の五層構造を有す
ることからなるものである。
【0022】なお本発明において、口部1´と、サポ−
トリング部2´と、肩部3´と、底部5´は、容器とし
ての強度等を保持しなければならない部分であることか
ら、新生材料を多く含有する組成物からな混合層で構成
することが好ましい。ただし、肩部3´、底部5´の一
部においては、成形上その流路に再生材料層が含まれる
こともある。
【0023】次に本発明において、上記の多層予備成形
品の成形方法について説明する。多層予備成形品の成形
は、共射出成形法により行うことができる。具体的に
は、図2に概略的に示すホットランナ−ノズルを用い、
新生材料および再生材料の共射出のタイミングを図3に
概略的に示すように共射出プログラムによる条件を設定
することにより行うことができる。
【0024】まず図2に示すホットランナ−ノズル20
は、二つの流路A、Bを有し、流路Aは、更に中央の直
線状流路A1 と、その外側に設けられた円筒状流路A2
とに等しく分けられている。また流路Bは、上記の二つ
の流路A1 、A2 間に円筒状に設けられている。中央流
路A1 の上端部にはチャッキ弁21が設けられており、
チャッキ弁21は、流路A1 と流路Bとの樹脂圧の差に
より上下に移動自在であり、流路Bの樹脂圧が高い場合
に流路Bが開放し得るようになっている。流路Bは、流
路A1 に開口し、流路A1 は上方で合流してホットラン
ナ−ノズル20を出て、射出成形型30のキャビティ3
1に連絡している。
【0025】上記のようなホットランナ−ノズル20を
用いた多層予備成形品の製造工程を図3に示す共射出プ
ログラムおよび図4ないし図8に掲げる共射出の状態を
示す模式図によって説明する。なおこの例では、流路A
に新生材料と再生材料とを含み、該新生材料を多く含有
する組成物を流し、流路Bに再生材料を流す。まずステ
ップ1で流路Aより新生材料と再生材料とを含み、該新
生材料を多く含有する組成物を射出する。このときホッ
トランナ−ノズル20のチャッキ弁21は、図4に示す
ように、新生材料と再生材料とを含み、該新生材料を多
く含有する組成物の射出圧により閉じられており、流路
1 、A2 から新生材料と再生材料とを含み、該新生材
料を多く含有する組成物のみが射出される。次に、ステ
ップ2で、新生材料と再生材料とを含み、該新生材料を
多く含有する組成物の射出率を下げて射出し、同時に流
路Bより再生材料を射出する。このとき、再生材料の射
出圧が新生材料と再生材料とを含み、該新生材料を多く
含有する組成物の射出圧より大きくなっているので、チ
ャッキ弁21は、その差に応じて開き、その分だけ再生
材料が射出されることになる。図5に示すように、ステ
ップ2で射出された再生材料は、流路A1 、A2 とから
射出される新生材料と再生材料とを含み、該新生材料を
多く含有する組成物からなる二つの混合層40a、40
bの間を進み、再生材料層50を形成する。このとき、
再生材料層50は、成形壁内壁に接触することなく二つ
の混合層40a、40bの間を進むので、材料温度の低
下が少なく流動性が大きく、従って、二つの混合層40
a、40bよりも速いスピ−ドで移動する。次に、ステ
ップ3で再生材料の射出をステップ2と同様に続けなが
ら、逆に、新生材料と再生材料とを含み、該新生材料を
多く含有する組成物の射出率を徐々に上げる。更に、ス
テップ4として再生材料の射出を止めずに、新生材料と
再生材料とを含み、該新生材料を多く含有する組成物の
射出率を上げた状態で射出すると、図6および図7に示
すように、ステップ3で射出された混合層40a、40
bに加えて、新たに、新生材料と再生材料とを含み、該
新生材料を多く含有する組成物からなる混合層40cが
再生材料層50の材料内を進行することになる。このと
き、チャッキ弁21は、新生材料と再生材料とを含み、
該新生材料を多く含有する組成物の射出圧により幾分閉
じられた状態となるので、再生材料層50は、薄く射出
されて二つの再生材料層50a、50bに別れて移動す
る。また、新生材料と再生材料とを含み、該新生材料を
多く含有する組成物からなる混合層40cは、前述と同
様に、再生材料層50a、50bの材料層間を進行する
ので、二つの混合層40a、40bよりも速いスピ−ド
で移動する。次に、ステップ5として、再生材料の射出
を先に下げて、更に新生材料と再生材料とを含み、該新
生材料を多く含有する組成物の射出率を下げて、図8に
示す状態にして、新生材料と再生材料とを含み、該新生
材料を多く含有する組成物と、再生材料の射出プロセス
を終了する。以上に説明した共射出のプログラムにより
多層予備成形品を成形して、図1に示すは、口部1´
と、サポ−トリング部2´と、肩部3´と、胴部4´
と、底部5´とからなるものであり、かつ少なくともそ
の胴部4´において、外側から混合層11´、再生材料
層12´、混合層11´、再生材料層12´、混合層1
1´の五層構造を有することからなる多層予備成形品を
製造し得るものである。なお、このような多層予備成形
品の製造には、射出時のシリンダ温度、シリンダ圧力、
新生材料と再生材料との粘度差等をしっかりと規定して
おく必要があり、特に材料の粘度は、温度により大きく
左右されるので、材料の温度を一定に保つことは重要で
ある。
【0026】次に本発明においては、上記で製造した多
層予備成形品を延伸ブロ−成形することによって、本発
明にかかる非食品用多層容器を製造することができる。
本発明において、延伸ブロ−成形は、1ステ−ジ方式ま
たは2ステ−ジ方式等のいずれの方式でも行うことがで
きる。本発明においては、上記のいずれの方式でも、延
伸プロセスは、多層予備成形品(プリフォ−ム)内に加
圧流体を吹き込み、延伸ロッドによる軸方向延伸と周方
向延伸とを行うものである。而して、本発明では、軸方
向延伸倍率は、1.6ないし2.6倍位、周方向延伸倍
率は、3ないし5倍位として、両軸方向の倍率の積が8
倍位以上とすることが望ましい。
【0027】これについて説明すると、図9は、本発明
の非食品用多層容器を製造するのに使用することができ
る延伸ブロ−成形装置の一例を概略的に示す断面図であ
る。この装置は、胴部型101と口部型102と底型1
03とからなる延伸ブロ−成形用金型100と、口部型
102に密封状態に装着し得るブロ−マンドレル104
と、ブロ−マンドレル104の下端に取り付けられた延
伸ロッド105と、上端に取り付けられた固定ブロック
106と、延伸ロッド固定ブロック107とを有する。
ここで延伸ロッド105は、延伸ロッドスライドスリ−
ブ112によりブロ−マンドレル104の中心に位置決
めされている。ブロ−マンドレル104の中央には、延
伸ロッド105が貫通しており、その周囲には流路10
8および109がある。流路108および109との間
には分離用スリ−ブ109´が設けられている。また流
路108、109は固定ブロック106においてそれぞ
れ開口部115、114を有し、開口部114は末端に
弁を有するパイプ等(図示せず)を介してリリ−フ弁
(図示せず)に接続しており、開口部115は弁を有す
るパイプ等(図示せず)にを介して加圧エア源(図示せ
ず)に接続している。加圧エアの流入、排気の際には、
各パイプに取り付けられた複数の弁を適宜開閉すること
により気体の流路を設定する。
【0028】本発明においては、上記のような装置の金
型100内に多層予備成形品を設置して、延伸ブロ−成
形を行うことにより、本発明にかかる非食品用多層容器
を製造することができる。これについて以下に説明す
る。まず、加圧エアを開口部115より流路108に流
入し、スリ−ブ112の孔より吐き出させ、多層予備成
形品を延伸する。このとき、多層予備成形品の拡大とと
もに延伸ロッド105がその中に進入していく。なおこ
の際、二軸延伸ブロ−成形用加圧エアの温度はプリフォ
−ムの温度以上が好ましく、圧力は10ないし50kg
/cm2 、好ましくは20ないし40kg/cm2 であ
る。延伸終了後、加圧エアを流路109を通って開口部
114より抜気する。そして、離型して、本発明にかか
る非食品用多層容器を製造することができる。
【0029】而して、上記で製造した本発明にかかる非
食品用多層容器は、図10に示す容器の概略的断面図お
よびその一部拡大断面図より、新生材料と再生材料とか
らなる多層容器であって、口部1と該口部1の下端に設
けられたサポ−トリング部2と該サポ−トリング部2に
続く肩部3と胴部4および底部5を有し、かつ少なくと
も該胴部において外側から混合層11、再生材料層1
2、混合層11、再生材料層、混合層11の五層構造を
有してなる多層容器である。
【0030】
【実施例】次に本発明について実施例を挙げてさらに詳
細に説明する。 実施例1 新生材料として、ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂とし
て三井PETJ125(三井石油化学株式会社製)を使
用し、他方、再生材料として、同樹脂を使用して成形し
た飲料用ポリエチレンテレフタレ−ト容器を回収してラ
ベルを剥がした後、粉砕した材料を使用した。次に、上
記で得た新生材料と再生材料とを重量比で新生材料:再
生材料=85:15の配合割合で配合して新生材料と再
生材料とからなる組成物を製造した。上記の材料を使用
して、図2に示すホットランナ−ノズルを用いて図3に
示す共射出プログラムにより多層予備成形品の成形を行
った。このとき組成物側の射出バレル温度は、272
℃、再生材料側の射出バレル温度をやや低めの265℃
とした。また組成物の射出率は、ステップ1で7.7g
/秒、ステップ2で1.8g/秒、ステップ3で1.8
g/秒から3.3g/秒まで増加させ、ステップ4で
3.3g/秒を保持して終了した。他方、再生材料の射
出率は、ステップ2および3において、最大2.8g/
秒となるようにした。上記で得た多層予備成形品を軸線
方向に切断してその断面図を観察したところ、図1に示
したものと同様な層構成であった。次に上記で得た多層
予備成形品を図9に示す延伸ブロ−成形用金型100内
に設置した。この金型の底部型101、胴部型102お
よび口部型103の温度をそれぞれ50℃、60℃、3
0℃に設定し、延伸ロッド105を予備成形品内に挿入
しつつ、30kg/cm2 の圧縮エアを噴出し、延伸ブ
ロ−成形することにより、多層ボトルを製造した。
【0031】
【発明の効果】上記で得た多層容器は、新生材料に再生
材料を混入させながらも新生材料の混入量を多くするこ
とによって、ほとんど、その成形品の表面は、新生材料
で覆われているので再生材料を使用した成形品であると
は判別し難く、その使用に当たっては、違和感、粗悪品
等の印象が全く感じられないものである。特に、容器と
して再利用を図っても、再生材料が成形の表面にほとん
ど現れていないので、新生材料を使用した成形品と何ら
遜色のない成形品を提供することができるものである。
また、本発明の容器は、その口部、サポ−トリング、肩
部および底部等は、ボトルとしての強度を充分に保持し
得ることができ、非食品用容器として種々の用途に適す
るものである。特に、本発明においては、混合層と新生
材料層とを多層として入り組ませることによって、相互
の接着面積を大きくしてその接着性を高め、その相互間
で剥離しにくい頑丈な容器を製造することができるもの
でなる。また、本発明では、物性的に劣化している再生
材料層に、新生材料を多く含む混合層を多層で分布させ
ることにより、両層の物性をより均一化し、再生材料層
の物性からくるもろさ等を多層化により緩和することが
できるものである。更に、本発明では、多層構造化する
ことにより、新生材料に対する再生材料の使用量を多く
することにより、新生材料のみからなるものと比較し
て、その製造コスト等の低減を可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】多層予備成形品の層構成を示した断面図であ
る。
【図2】ホットランナ−ノズルを概略的に示した断面図
である。
【図3】共射出プログラムを示してグラフである。
【図4】図3に示す共射出プログラムのステップ1にお
ける共射出の状態を示す模式図である。
【図5】図3に示す共射出プログラムのステップ2にお
ける共射出の状態を示す模式図である。
【図6】図3に示す共射出プログラムのステップ3およ
びステップ4における共射出の状態を示す模式図であ
る。
【図7】図3に示す共射出プログラムのステップ3およ
びステップ4における共射出の状態を示す模式図であ
る。
【図8】図3に示す共射出プログラムのステップ5にお
ける共射出の状態を示す模式図である。
【図9】延伸ブロ−成形装置の一例を概略的に示す断面
図である。
【図10】非食品用多層容器の概略的層構成を示した断
面図である。
【符号の説明】
1 口部 2 サポ−トリング部 3 肩部 4 胴部 5 底部 11 混合層 12 再生材料層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 1/02 B65D 1/00 B // B29L 22:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 新生材料と再生材料とからなる多層容器
    であって、口部と該口部の下端に設けられたサポ−トリ
    ング部と該サポ−トリング部に続く肩部と胴部および底
    部を有し、かつ少なくとも該胴部において外側から新生
    材料と再生材料とを含みかつ新生材料が再生材料に対し
    50重量%以上含有する組成物からなる混合層、再生材
    料層、上記と同じ混合層、再生材料層、上記と同じ混合
    層の五層構造を有することを特徴とする非食品用多層容
    器。
  2. 【請求項2】 再生材料層が、再生材料と新生材料とを
    含み、かつ再生材料が新生材料に対し50重量%以上含
    有する組成物からなることを特徴とする請求項1に記載
    されている非食品用多層容器。
JP10484495A 1995-04-05 1995-04-05 非食品用多層容器 Withdrawn JPH08276538A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10484495A JPH08276538A (ja) 1995-04-05 1995-04-05 非食品用多層容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10484495A JPH08276538A (ja) 1995-04-05 1995-04-05 非食品用多層容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08276538A true JPH08276538A (ja) 1996-10-22

Family

ID=14391646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10484495A Withdrawn JPH08276538A (ja) 1995-04-05 1995-04-05 非食品用多層容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08276538A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2879962B1 (en) Extrusion blow moulded container
CA2367430A1 (en) Apparatus and method for making barrier-coated polyester
JPH09502404A (ja) プラスチック吹込成形に用いられるプレフォーム及びプレフォームの製造方法
US20060141189A1 (en) Synthetic resin preform to be biaxially stretched and blow molded into a bottle
DE69838396D1 (de) Gegenstand aus mit einem Sperrschicht beschichteten Polyester
JP2002103428A (ja) 多層プリフォームおよびこれを用いて製造した多層ボトル
MX2010013990A (es) Recipiente moldeado que tiene capa de espuma.
JPH1190975A (ja) 回収ポリエステル樹脂層を有する多層プリフォームと該多層プリフォームの製造方法及びこの多層プリフォームから成形された多層容器
JPH10337770A (ja) 回収ポリエステル樹脂層を有する多層プリフォーム及びその製造方法並びに該多層プリフォームから成形された多層容器
JPH05345350A (ja) 二軸延伸ブロー容器の成形方法とその金型
JPH08253222A (ja) 食品用多層容器
Weissmann PET Use in Blow Molded Rigid Packaging
JPH08276538A (ja) 非食品用多層容器
JPH08276926A (ja) 食品用多層容器
JPH08253224A (ja) 非食品用多層容器
Weissmann PET use in blow molded rigid packaging
JPH08253223A (ja) 非食品用複合容器
KR100743165B1 (ko) 기능적 특성이 우수한 합성수지제 용기 및 그 제조 방법
US20210039366A1 (en) Multilayer Thermoplastic Articles With Improved Recyclability
JPH0457732A (ja) 耐熱ガスバリヤー性を有する二軸延伸ブロー成形容器
JP2004168039A (ja) プリフォーム及びその製法、並びにこのプリフォームから成る二軸延伸容器
JP4107705B2 (ja) ポリエステル樹脂組成物からなる延伸ブローボトルとその製造方法
US20070210492A1 (en) Retortable blow-molded container and process
JP2000085037A (ja) パ−ル光沢を有する多層ブロ−成形容器
JPH0449010A (ja) 二軸延伸ブロー成形容器の予備成形体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020702