JPH08276518A - 紙箱の成形装置 - Google Patents

紙箱の成形装置

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JPH08276518A
JPH08276518A JP7102953A JP10295395A JPH08276518A JP H08276518 A JPH08276518 A JP H08276518A JP 7102953 A JP7102953 A JP 7102953A JP 10295395 A JP10295395 A JP 10295395A JP H08276518 A JPH08276518 A JP H08276518A
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JP
Japan
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mandrel
paper box
tray
molding
guide
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Application number
JP7102953A
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English (en)
Inventor
Hisanori Miyata
久典 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ISHII SANGYO
Ishii Corp
Original Assignee
ISHII SANGYO
Ishii Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】マンドレルに成形前の紙箱を吸着保持する吸着
パッド等の吸着保持手段を内蔵することで、紙箱の底板
をマンドレルの底面に位置決め状に吸着保持して、紙箱
の底板前後に重量差があっても、同紙箱が傾斜するのを
防止して、成形ミスのない良好な成形を行なうことがで
きる紙箱の成形装置(いわゆるトレーフォーマ)の提供
を目的とする。 【構成】底板に折目を介して側板、折曲片、接着片が連
設された成形前の偏平な紙箱1を箱状に成形する紙箱の
成形装置であって、上方の待機位置αと下方の成形位置
βとの間を往復動するマンドレル45と、上記両位置間
α,βに配設され前後の側板を成形案内する第1ガイド
手段29と、上記両位置間α,βに配設され左右の折曲
片を成形案内する第2ガイド手段31,32と、上記成
形位置β近傍に配設され接着片を成形案内する第3ガイ
ド手段44とを備え、上記マンドレル45には成形前の
紙箱1をその底面に吸着保持する吸着保持手段52を設
けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、底板に折目を介して
側板、折曲片、接着片が連設された成形前の偏平な紙箱
を箱状に成形するような紙箱の成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述のような偏平な紙箱を箱状に
成形するには、上方の待機位置と下方の成形位置(整形
位置と同意)との間を往復動するマンドレルと、複数の
ガイド板とを設けて、成形前の偏平な紙箱の底板を上述
のマンドレルで上方から下方に押圧しながら、複数のガ
イド板で側板、切曲片、接着片をそれぞれ折り込むとよ
いが、底板の一側(前側)および他側(後側)に連設さ
れる側板、折曲片の大きさの差異および開口部の有無に
より、底板前後の重量が異なる場合には、成形前の紙箱
が傾斜し、この傾斜した状態で上述のマンドレルおよび
ガイド板荷より成形を行なうと、成形ミスが発生する問
題点があった。
【0003】また上述のマンドレル等による成形後にお
いてマンドレルを下方から上方へ復動させる時(成形さ
れた箱からマンドレルを引き抜く時)、成形後の紙箱が
マンドレルに連れ上がるのを防止するのを防止する目的
で、従来においては側板の両端に折曲げられた左右の折
曲片を押圧部材で押圧支持すると共に、紙箱およびマン
ドレル間の抵抗を少なくするため、紙箱それ自体を若干
外開き状と成していたので、箱深さが浅い紙箱にあって
は略円滑に成形できるものの、箱深さが深い紙箱におい
ては成形精度が劣化するので、箱深さの深い紙箱の成形
が困難となる問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、マンドレルに成形前の紙箱を吸着保持する
吸着パッド等の吸着保持手段を内蔵することで、紙箱の
底板をマンドレルの底面に位置決め状に吸着保持して、
紙箱の底板前後に重量差があっても、同紙箱が傾斜する
のを防止して、成形ミスのない良好な成形を行なうこと
ができる紙箱の成形装置(いわゆるトレーフォーマ)の
提供を目的とする。
【0005】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、上述のマンドレルの
復動時に折曲げられた接着片の上端を係止する係止手段
を設けることで、マンドレルのみを高速で復動させるこ
とができ、成形スピードの向上を図ると共に、紙箱それ
自体を若干外開き状と成す必要が全くなく、箱深さが深
い紙箱にあっても高精度の成形を行なうことができる紙
箱の成形装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、底板に折目を介して側板、折曲片、接着片が
連設された成形前の偏平な紙箱を箱状に成形する紙箱の
成形装置であって、上方の待機位置と下方の成形位置と
の間を往復動するマンドレルと、上記両位置間に配設さ
れ前後の側板を成形案内する第1ガイド手段と、上記両
位置間に配設され左右の折曲片を成形案内する第2ガイ
ド手段と、上記成形位置近傍に配設され接着片を成形案
内する第3ガイド手段とを備え、上記マンドレルには成
形前の紙箱をその底面に吸着保持する吸着保持手段を設
けた紙箱の成形装置であることを特徴とする。
【0007】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記第3ガイド手段
を押圧して接着片を上記折曲片外側に接着する押圧手段
を設け、上記押圧手段にはマンドレルの復動時に折曲げ
られた接着片の上端を係止する係止手段を設けた紙箱の
成形装置であることを特徴とする。
【0008】
【発明の作用及び効果】この発明の請求項1記載の発明
によれば、上方の待機位置のマンドレルがその下降途中
で成形前の偏平な紙箱の底板に当接した時、この紙箱の
底板はマンドレルに設けられた吸着保持手段によりマン
ドレルの底面に位置決めされて吸着保持される。マンド
レルをさらに下方の成形位置まで往動させると、各ガイ
ド手段により側板、折曲片、接客片が折り込まれて、箱
状に形成される。このように紙箱の底板をマンドレルの
底面に位置決めして吸着保持するので、紙箱の底板前後
に重量差があっても、同紙箱が傾斜するのを防止し、か
つ吸着保持により傾斜した紙箱の姿勢をも矯正すること
ができて、成形ミスのない良好な成形を行なうことがで
きる効果がある。
【0009】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述のマンド
レルの復動時には押圧手段に設けられた係止手段で折曲
げられた接着片の上端を係止して、マンドレルが上方に
引き抜かれる時に成形された紙箱が連れ上がりしないよ
うに該箱を係止するので、マンドレルのみを高速で復動
させることができて、成形スピードの向上を図ることが
できる効果がある。加えて、上述の接着片上端を係止す
ることで、従来のように紙箱それ自体を若干外開き状と
成す必要がなく、紙箱を構成する各要素を例えばそれぞ
れ直角状に折曲げることができるため、箱深さが深い紙
箱であっても高精度の成形を行なうことができる効果が
ある。
【0010】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。紙箱の成形装置(いわゆるトレーフォーマ)の
説明に先立って、まず成形されるべき紙箱の構成につい
て述べると、図1、図2、図3に示すように、この紙箱
1(以下単にトレーと略記する)は底板2の前後に折目
3,4を介して側板5,6を連設し、前側の側板5の左
右には折目7,8を介して折曲片9,10を連設すると
共に、後側の側板6の左右には折目11,12を介して
折曲片13,14を、また後方折目15を介して舌片1
6をそれぞれ連設している。
【0011】さらに上述の底板2の左右には折目17,
18を介して接着片19,20を連設する一方、前側の
側板5には複数の開口部21…を形成している。また、
この実施例では上述の各折曲片9,10,13,14の
外側に接着されるべき接着片19,20の左右長さL1
と、これら各折曲片9,10,13,14の段部9a,
10a,13a,14aおよび折目3.4間の前後長さ
L2とを等しく設定し、成形完了時において接着片1
9,20の上端(図1の19a,20aで示す)と各段
部9a,10a,13a,14aとが図3に示す如く面
一状になるように構成している。
【0012】さらに、上述の底板2の前後長さL3の1
/2の寸法に対して各折曲片9,10,13,14の幅
狭部の左右長さL4を過小に設定し、成形完了時におい
て幅広部と幅狭部との間の段部9a,10a,13a,
14aの左右長さL5の約2倍に相当する開口部22
(図3参照)が形成されるように構成している。なお、
上述のトレー1は例えばアイスクリーム等の商品収納用
として用いられる。
【0013】次に図4乃至図7を参照して偏平なトレー
1を箱状に成形する成形装置について説明する。この成
形装置は、上方の待機位置αと下方の成形位置βとの間
にプール部γを設定し、このプール部γには成形前のト
レー1の左右両端部のみを受ける断面L字状の受け板2
3,23を左右に離間配置すると共に、トレー1の前端
部を停止させるアジャストストッパ24を配設してい
る。このアジャストストッバ24はトレー1の大きさの
変化に対応すべく前後方向に調整可能に構成されてい
る。
【0014】また上述のプール部γの手前側(図4の左
側)には図示しないマガジン部から一枚出しされたトレ
ー1の左右両端部のみを受ける断面L字状の支持板2
5,25を左右に離間配置すると共に、該支持板25,
25の前方側には接着片19,20にホットメルトを吹
付けるホットメルトガン26を設けている。
【0015】さらに、上述の支持板25と受け板23の
間には、キッカー(図示せず)で矢印a方向に送り出さ
れる支持板25,25上のトレー1を受け板23,23
上に送り込む対設ローラ27,28を配設し、下側のロ
ーラ27をモータ等の駆動源(図示せず)に連動させる
一方、上側のローラ28は回転自在に構成すると共に、
常時下方へバネ付勢している。
【0016】ところで、上述のプールγと成形位置βと
の間における上域の前後部にはトレー1の前後の側板
5,6を成形案内する第1ガイド手段としてのガイド板
29,30を配設している。これら各ガイド板29,3
0は図4に示す如く湾曲形成されると共に、前後方向
(図4の左右方向)に離間調整可能に構成されている。
上述のガイド板29,30はマンドレル昇降空間を隔て
て前後に離間配置されている。
【0017】また上述のプール部γと成形位置βとの間
における上域の左右部にはトレー1の左右の折曲片9,
10,13,14を成形案内する第2ガイド手段として
のガイド板31,31,32,32を配設している。こ
れらの各ガイド板31,32も先のガイド板29,30
同様に図5に示す如く湾曲形成されると共に、左右方向
に離間調整可能に構成されている。上述のガイド板3
1,32はマンドレル昇降空間を隔てて左右に離間配置
されている。
【0018】さらに上述のプール部γと成形位置βとの
間における下域後部にはトレー1の後面を案内する後ガ
イド33,33(図6参照)を設け、これらの各後ガイ
ド33,33は上述のガイド板30と同期して位置調整
されるように構成している。さらにまた上述のプール部
γと成形位置βとの間における下域前部にはトレー1の
前面を案内する前ガイド34,34を設けている。
【0019】上述の各前ガイド34,34は図5、図7
に示すように支点部35を中心として揺動するアッパア
ーム36の上端に固定したもので、上述の支点部35の
下側にはロアアーム37を一体連設し、このロアアーム
37の下端部に回転自在に取付けたカムローラ38を円
盤39,39の相対向する内面側に固定した円弧状のカ
ム部材40,40に転接すべく構成して、円盤39,3
9の回転により各要素38,37.35.36を介して
上述の前ガイド34,34を図5に示す退避位置(トレ
ー1の次工程への搬送を許容する位置)と図6に示すト
レーガイド位置(トレー1の前面を案内する位置)との
間を往復動すべく構成している。なお、上述の各円盤3
9,39は同一の駆動軸41上に固定され、この駆動軸
41はスプロケット42を介してモータ等の駆動源に連
動されている。
【0020】また上述の成形位置近傍における左右両側
には図5、図6に示す如く支点43,43に支持された
ガイド板44,44を配設している。これら各ガイド板
44,44は前述の接着片19,20を成形案内する第
3ガイド手段であり、これらの各ガイド板44,44は
前ガイド34と干渉しない形状に設定されると共に、そ
の必要箇所には開口部44a,44aを形成している。
これら各ガイド板44,44はマンドレル昇降空間を隔
てて左右に離間配置されている。
【0021】一方、図4、図5に示すように上述の待機
位置αと成形位置βとの間を上下方向に往復動するブロ
ック形状のマンドレル45を設けている。このマンドレ
ル45は図5に示すように門形の可動架構46にブラケ
ット47、アウタパイプ48、インナロッド49を介し
て設けられ、成形位置βにおけるトレー1の圧着時間を
かせぐ目的で、スプリング50を備えている。
【0022】また上述のマンドレル45の左右両側中央
部には上下方向に延びる凹部45a,45a(いわゆる
溝部)を形成すると共に、該マンドレル45に形成した
空所51には、成形前のトレー1における底板2を同マ
ンドレル45の底面に吸着して位置決め保持する吸着保
持手段としての吸着パッド52,52を内蔵している。
【0023】ここで、上述の門形の可動架構46の脚部
46a,46aには図5、図6に示す如く各2個のスラ
イダ53,53を固定し、これらのスライダ53を装置
フレーム54に取付けた固定レール55,55に摺動自
在に装着する一方、上述の脚部46aに取付けたピン5
6と、上述の円盤39外面に突設したピン57との間
に、クランクアーム58を張架して、円盤39の円運動
を上下方向の直線往復動に変換して、可動架構46を介
して上述のマンドレル45を上下方向に往復動すべく構
成している。
【0024】ところで、上述の成形位置βにおいて成形
されるトレー1の受け手段は図5に示す如くチェーン5
9のアタッチメント60および後述するガイド片63で
構成している。このアタッチメント60はチェーンフレ
ーム61,61の上部に設けられたチェーンガイド6
2,62に例えば合成樹脂製のスペーサを介して摺動可
能に支持され、また上述のチェーン59には成形された
トレー1を次工程へ搬送するためのガイド片63…を取
付けている。
【0025】また図4、図5に示す如く上述の成形位置
βの左右両側に対応して、ガイド板44,44を押圧し
て接着片19,20を折曲片9,10,13,14の外
側に接着する押圧手段としてのエアシリンダ64,64
を設けている。このエアシリンダ64は上述のチェーン
フレーム61にブラケット65を介して取付けたもの
で、そのピストンロッド65(図8参照)の先端には離
間位置に2つの突起66,66および中央に1つの係止
爪67を有するL字板68を取付けている。
【0026】上述の係止爪67はマンドレル45の復動
時に折曲げられた接着片19,20の上端19a,20
aを係止する係止手段で、この実施例では該接着片1
9,20の上端19a,20aと面一状になる段部9
a,10a,13a,14aを上述の係止爪67で同時
に係止すべく構成すると共に、マンドレル45側の凹部
45aが上述の係止爪67と対応するように構成されて
いる。
【0027】また上述のガイド板44の左右外方側(い
わゆる背面側)に取付けた案内ロッド69,69を、チ
ェーンフレーム61側から立設したブラケット70,7
0で案内している。なお、図4において71はチェーン
駆動用のスプロケットである。図示実施例は上記の如く
構成するものにして、以下作用を説明する。
【0028】成形前の偏平なトレー1がマガジン部(図
示せず)から一枚出しされて図4に示す如く支持板2
5,25上に支持されると、キッカーおよび対設ローラ
27,28の駆動により、このトレー1は図9に示す如
くプール部γの受け板23,23上に送り込まれる。こ
の送り込み途中において前述の接着片19,20にはホ
ットメルトガン26によりホットメルトが吹付けられ
る。上述の送り込み完了時にはトレー1の前端がアジャ
ストストッパ24に当接するので、トレー1は定位置で
停止する。
【0029】次に円盤39、クランクアーム58、門型
の可動架構46等からなるクランク機構によりマンドレ
ル45を上方の待機位置αから下方に成形位置βに向け
て下降させるが、マンドレル45の下降途中において該
マンドレル45がプール部γのトレー1における底板2
に当接すると、図10に示すように吸着パッド52,5
2に作用する負圧吸引力によりトレー1の底板2をマン
ドレル45の底面に位置決め保持する。なお、負圧吸引
力はマンドレル45が成形位置βに達するまで作用させ
るとよい。
【0030】上述のマンドレル45の下降に伴なって、
図11に示すようにトレー1はその前後の側板5,6が
ガイド板29,29で折り込まれながら、折曲片9,1
0,13,14が対応するガイド板31,32で折り込
まれる。さらに成形位置近傍から成形位置βにかけて図
5に示すガイド板44,44によりホットメルトが塗布
された接着片19,20が上述の折曲片9,10,1
3,14の外面側に折曲げられる。なお、この時点では
ガイド板44,44がエアシリンダ64で押圧されてい
ないので、接着片19,20と折曲片9,10,13,
14との間の微小間隙により、該接着片19,20は折
曲片9,10,13,14に接着しない。
【0031】上述のマンドレル45が成形位置βまで下
降すると、図12に示すようにトレー1の後部は後ガイ
ド33で案内され、トレー1の前部は前ガイド34で案
内される。次に上述の成形位置βにおいてエアシリンダ
64,64を駆動すると、図6の状態から図8に示す如
くL字板68の2つの突起66によりガイド板44が均
等に押圧されるので、接着片19,20が折曲片9,1
0,13,14の外面に押圧されて、ホットメルトによ
りこの接着片19,20が折曲片9,10,13,14
に接着されて、トレー1は図3に平面図で示すようにそ
の各要素が直角に折曲げられた箱状に成形されると同時
に、係止爪67が接着片19,20の上端19a,20
aおよび段部9a,10a,13a,14aにの上面に
係止される。
【0032】次に円盤39、クランクアーム58、門型
の可動架構46等からなるクランク機構によりマンドレ
ル45を下方の成形位置βから上方の待機位置αに上昇
させると、トレー1は係止爪67で係止保持されている
ので、マンドレル45のみを成形されたトレー1から高
速で引き抜くことができる。この時、前ガイド34,3
4はカム部材40に転接するカムローラ38等の作用に
より図8に示すトレーガイド位置から図5に示す退避位
置に復帰するので、成形完了後のトレー1をチェーン5
9の駆動で次工程へ搬送処理することができる。
【0033】このように、上方の待機位置αのマンドレ
ル45がその下降途中で成形前の偏平なトレー1の底板
2に当接した時、このトレー1の底板2はマンドレル4
5に設けられた吸着保持手段(吸着パッド52参照)に
よりマンドレル45の底面に位置決めされて吸着保持さ
れるので、マンドレル45を下方の成形位置βまで往動
させると、各ガイド手段(各ガイド板29,31,3
2,44参照)により側板5,6、折曲片9,10,1
3,14、接着片19,20が折り込まれて、箱状に成
形される。
【0034】このようにトレー1の底板2をマンドレル
45の底面に位置決めして吸着保持するので、トレー1
の底板2前後に重量差があっても、同トレー1が傾斜す
るのを防止し、かつ吸着保持により傾斜したトレー1の
姿勢をも矯正することができて、成形ミスのない良好な
成形を行なうことができる効果がある。
【0035】また、上述のマンドレル45の復動時には
押圧手段(エアシリンダ64参照)に設けられた係止手
段(係止爪67参照)で折曲げられた接着片19,20
の上端19a,20aを係止して、マンドレル45が上
方に引き抜かれる時に成形されたトレー1が連れ上がり
しないように該トレー1を係止するので、マンドレル4
5のみを高速で復動させることができて、成形スピード
の向上を図ることができる効果がある。
【0036】加えて、上述の接着片19,20の上端1
9a,20aを係止することで、従来のようにトレー1
それ自体を若干外開き状と成す必要がなく、トレー1の
各要素をそれぞれ直角状に折り曲げることができるた
め、箱深さが深いトレー1であっても高精度の成形を行
なうことができる効果がある。
【0037】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の紙箱は、実施例のトレー1に対応
し、以下同様に、第1ガイド手段は、ガイド板29,2
9に対応し、第2ガイド手段は、ガイド板31,32に
対応し、第3ガイド手段は、ガイド板44,44に対応
し、吸着保持手段は、吸着パッド52に対応し、押圧手
段は、エアシリンダ64に対応し、係止手段は、係止爪
67に対応するも、この発明は上述の実施例の構成のみ
に限定されるものではない。
【0038】例えば、上記実施例においてはマンドレル
45をクランク機構により上下往復動すべく構成した
が、このマンドレル45を流体シリンダ等のアクチュエ
ータで往復動すべく構成してもよく、搬送手段としての
チェーン59は搬送ベルト等の他の搬送手段であっても
よく、さらに前ガイド34も流体シリンダ等のアクチュ
エータで駆動すべく構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】トレーの展開図。
【図2】トレーを成形中途段階で示す平面図。
【図3】成形完了時におけるトレーの平面図。
【図4】本発明のトレーの成形装置を示す正面図。
【図5】図4の右側面図。
【図6】図4の要部の平面を示す断面図。
【図7】前ガイド関連構造を示す部分拡大図。
【図8】係止爪によるトレー係止状態を示す説明図
【図9】トレーのプール部への送り込み状態を示す説明
図。
【図10】吸着パッドによるトレー位置決め保持を示す
説明図。
【図11】マンドレルによる成形中途状態を示す説明
図。
【図12】マンドレルの成形位置下降状態を示す説明
図。
【符号の説明】
1…トレー 2…底板 3,4,7,8,11,12,17,18…折目 5,6…側板 9,10,13,14…折曲片 19,20…接着片 29,31,32.44…ガイド板(ガイド手段) 45…マンドレル 52…吸着パッド(吸着保持手段) 64…エアシリンダ(押圧手段) 67…係止爪(係止手段) α…待機位置 β…成形位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底板に折目を介して側板、折曲片、接着片
    が連設された成形前の偏平な紙箱を箱状に成形する紙箱
    の成形装置であって、上方の待機位置と下方の成形位置
    との間を往復動するマンドレルと、上記両位置間に配設
    され前後の側板を成形案内する第1ガイド手段と、上記
    両位置間に配設され左右の折曲片を成形案内する第2ガ
    イド手段と、上記成形位置近傍に配設され接着片を成形
    案内する第3ガイド手段とを備え、上記マンドレルには
    成形前の紙箱をその底面に吸着保持する吸着保持手段を
    設けた紙箱の成形装置。
  2. 【請求項2】上記第3ガイド手段を押圧して接着片を上
    記折曲片外側に接着する押圧手段を設け、上記押圧手段
    にはマンドレルの復動時に折曲げられた接着片の上端を
    係止する係止手段を設けた請求項1記載の紙箱の成形装
    置。
JP7102953A 1995-04-03 1995-04-03 紙箱の成形装置 Pending JPH08276518A (ja)

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