JPH08276440A - ポリウレタン成形品の注型方法および注型装置 - Google Patents
ポリウレタン成形品の注型方法および注型装置Info
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- JPH08276440A JPH08276440A JP10296595A JP10296595A JPH08276440A JP H08276440 A JPH08276440 A JP H08276440A JP 10296595 A JP10296595 A JP 10296595A JP 10296595 A JP10296595 A JP 10296595A JP H08276440 A JPH08276440 A JP H08276440A
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- casting
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポリオールとイソシアネートとを混合してポ
リウレタン成形品を注型するとき、高粘度のポリオール
の脱水処理を、大容量の予備タンク、貯留タンクを使用
することなく連続的に、高能率に行う。 【構成】 ポリオールを、減圧された薄膜蒸留装置60
により脱水処理を行った後、窒素シールされた予備タン
ク3に貯留し、続けて所定の温度に調整された貯留タン
ク2にて所定の温度に加温し、一方、イソシアネート
を、窒素シールされた予備タンク5に貯留し、続けて所
定の温度に調整された貯留タンク4にて所定の温度に加
温し、両者を注型工程の進捗に従ってミキシングヘッド
1に圧送し、混合しながら注型金型41に注型する。
リウレタン成形品を注型するとき、高粘度のポリオール
の脱水処理を、大容量の予備タンク、貯留タンクを使用
することなく連続的に、高能率に行う。 【構成】 ポリオールを、減圧された薄膜蒸留装置60
により脱水処理を行った後、窒素シールされた予備タン
ク3に貯留し、続けて所定の温度に調整された貯留タン
ク2にて所定の温度に加温し、一方、イソシアネート
を、窒素シールされた予備タンク5に貯留し、続けて所
定の温度に調整された貯留タンク4にて所定の温度に加
温し、両者を注型工程の進捗に従ってミキシングヘッド
1に圧送し、混合しながら注型金型41に注型する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリオールとイソシア
ネートとを原料としてポリウレタン成形品、例えば、電
子複写機に使用する現像ローラ、転写ローラ等を注型す
る注型方法およびその注型方法に好適に使用される注型
装置に関し、特に、原料(ポリオール)がカーボン等の
不溶粒子を含んで高粘度である場合に好適に活用され
る。
ネートとを原料としてポリウレタン成形品、例えば、電
子複写機に使用する現像ローラ、転写ローラ等を注型す
る注型方法およびその注型方法に好適に使用される注型
装置に関し、特に、原料(ポリオール)がカーボン等の
不溶粒子を含んで高粘度である場合に好適に活用され
る。
【0002】
【従来の技術】ポリオールとイソシアネートを原料とし
てポリウレタンを成形する場合、普通は2液混合注型方
法が使用されるが、この場合、原料中(特にポリオー
ル)に水分が含まれると、これらの2液を混合する時に
ポリオール中の水とイソシアネートが反応することによ
り炭酸ガスが発生し、その気泡が反応硬化したポリウレ
タン中に残り、成形品の表面または内部に凹不良を生じ
る。この気泡による凹不良をなくするためには、ポリオ
ールとイソシアネートの配合比により変化するが通常、
ポリオール中の水分率を200ppm以下に規制する必
要がある。また、イソシアネートは貯留中に空気中の水
分等と接触すると、部分的に架橋して粘度が変化し注型
量または注型時間に変化を生じて安定した成形品が得ら
れない。
てポリウレタンを成形する場合、普通は2液混合注型方
法が使用されるが、この場合、原料中(特にポリオー
ル)に水分が含まれると、これらの2液を混合する時に
ポリオール中の水とイソシアネートが反応することによ
り炭酸ガスが発生し、その気泡が反応硬化したポリウレ
タン中に残り、成形品の表面または内部に凹不良を生じ
る。この気泡による凹不良をなくするためには、ポリオ
ールとイソシアネートの配合比により変化するが通常、
ポリオール中の水分率を200ppm以下に規制する必
要がある。また、イソシアネートは貯留中に空気中の水
分等と接触すると、部分的に架橋して粘度が変化し注型
量または注型時間に変化を生じて安定した成形品が得ら
れない。
【0003】そこで、使用する原料中(ポリオール)に
かみ込んだ気泡や水分を除去するために貯留タンクを設
け、そのタンク内を減圧し、撹拌しながら真空脱泡脱水
を行うのが一般的である。一方、従来のポリウレタンの
注型装置としては、複数の原料、例えばポリオール、イ
ソシアネートを、常時、それぞれの貯留タンクからフィ
ルター、定量ポンプ、三方弁(ミキシングヘッドに備え
ている)を経て貯留タンクに循環させ、注型作業の進捗
に合わせて前記三方弁を調整して、原料をミキシングヘ
ッドに送り込み混合し、注型する機構を有するものが使
用されている。そのため、実際の生産機の場合では、水
分の多い原料を使用するときは、脱泡脱水中は液(原
料)の循環ができなくなり、貯留タンクと別に脱水脱泡
処理用の予備タンクを設け、バッチ処理により脱泡、脱
水を行う場合が多い。
かみ込んだ気泡や水分を除去するために貯留タンクを設
け、そのタンク内を減圧し、撹拌しながら真空脱泡脱水
を行うのが一般的である。一方、従来のポリウレタンの
注型装置としては、複数の原料、例えばポリオール、イ
ソシアネートを、常時、それぞれの貯留タンクからフィ
ルター、定量ポンプ、三方弁(ミキシングヘッドに備え
ている)を経て貯留タンクに循環させ、注型作業の進捗
に合わせて前記三方弁を調整して、原料をミキシングヘ
ッドに送り込み混合し、注型する機構を有するものが使
用されている。そのため、実際の生産機の場合では、水
分の多い原料を使用するときは、脱泡脱水中は液(原
料)の循環ができなくなり、貯留タンクと別に脱水脱泡
処理用の予備タンクを設け、バッチ処理により脱泡、脱
水を行う場合が多い。
【0004】図5は従来のポリウレタン成形品の注型方
法を模式的に示したもので、ポリウレタン成形品の原料
となるポリオール(A液という)10’とイソシアネー
ト(B液という)11’とを、それぞれ所定温度に貯留
し、脱水し、ミキシングヘッド1’に圧送して両者を混
合しながら注型金型41’に注型硬化して成形品を得
る。A液原料10’は、18L缶、200L缶等により
購入して冷暗所に保管され、必要に応じてA液予備タン
ク3’に供給される。A液予備タンク3’は、外周に温
度調節用の加温ジャケット54’を有する円筒状タンク
53’の内部に、駆動装置51’で回転される撹拌羽5
2’を有する。円筒状タンク53’の内部を真空ポンプ
21’により減圧して、A液原料10’を導入する。所
定量のA液原料10’を供給したのち、減圧下で撹拌羽
52’を回転させA液を撹拌しながら、加温ジャケット
54’によりA液を所定温度に加温して、A液中の水分
を除去する。
法を模式的に示したもので、ポリウレタン成形品の原料
となるポリオール(A液という)10’とイソシアネー
ト(B液という)11’とを、それぞれ所定温度に貯留
し、脱水し、ミキシングヘッド1’に圧送して両者を混
合しながら注型金型41’に注型硬化して成形品を得
る。A液原料10’は、18L缶、200L缶等により
購入して冷暗所に保管され、必要に応じてA液予備タン
ク3’に供給される。A液予備タンク3’は、外周に温
度調節用の加温ジャケット54’を有する円筒状タンク
53’の内部に、駆動装置51’で回転される撹拌羽5
2’を有する。円筒状タンク53’の内部を真空ポンプ
21’により減圧して、A液原料10’を導入する。所
定量のA液原料10’を供給したのち、減圧下で撹拌羽
52’を回転させA液を撹拌しながら、加温ジャケット
54’によりA液を所定温度に加温して、A液中の水分
を除去する。
【0005】A液貯留タンク2’は、外周に温度調節用
の加温ジャケット54”を有する円筒状タンク53”の
内部に、駆動装置51”で回転される撹拌羽52”を有
している。円筒状タンク53”の内部は、予め空気を排
し窒素源23’より窒素を導入する(窒素シールとい
う)。円筒状タンク53”の下部には、前記A液予備タ
ンク3’と圧送ポンプ55’を介してパイプにより連結
され、水分を除去したA液を受け入れる。A液を受け入
れた後、撹拌羽52”を回転させながら加温ジャケット
54”により所定の温度に加温する。加温ジャケット5
4”はA系温調ユニット7’により温調される。前記円
筒状タンク53”の下部には、ミキシングヘッド1’と
連結された送り用パイプ35’と返り用パイプ36’が
連結され、送り用パイプ35’にはフィルター32'お
よびポンプ33'が備えられている。これらのパイプ3
5’、36’は、ミキシングヘッド1’において三方弁
34’によりミキシングヘッド1’の混合室(図示せ
ず)とも連結されている。三方弁34’により、注型作
業中は送り用パイプ35’と混合室が連結され調整され
たA液は混合室に供給され、注型作業が中断したときは
送り用パイプ35’と返り用パイプ36'を連結しA液
貯留タンク内のA液を絶えず循環させてパイプ35'、
36’内のA液の冷却などの弊害を防止している。
の加温ジャケット54”を有する円筒状タンク53”の
内部に、駆動装置51”で回転される撹拌羽52”を有
している。円筒状タンク53”の内部は、予め空気を排
し窒素源23’より窒素を導入する(窒素シールとい
う)。円筒状タンク53”の下部には、前記A液予備タ
ンク3’と圧送ポンプ55’を介してパイプにより連結
され、水分を除去したA液を受け入れる。A液を受け入
れた後、撹拌羽52”を回転させながら加温ジャケット
54”により所定の温度に加温する。加温ジャケット5
4”はA系温調ユニット7’により温調される。前記円
筒状タンク53”の下部には、ミキシングヘッド1’と
連結された送り用パイプ35’と返り用パイプ36’が
連結され、送り用パイプ35’にはフィルター32'お
よびポンプ33'が備えられている。これらのパイプ3
5’、36’は、ミキシングヘッド1’において三方弁
34’によりミキシングヘッド1’の混合室(図示せ
ず)とも連結されている。三方弁34’により、注型作
業中は送り用パイプ35’と混合室が連結され調整され
たA液は混合室に供給され、注型作業が中断したときは
送り用パイプ35’と返り用パイプ36'を連結しA液
貯留タンク内のA液を絶えず循環させてパイプ35'、
36’内のA液の冷却などの弊害を防止している。
【0006】一方、B液原料11’(イソシアネート)
は、前記のA液予備タンク3’、A液貯留タンク2’と
同様な構造を有するB液予備タンク5’およびB液貯留
タンク4’に供給され、ミキシングヘッド1’によりA
液と混合され注型金型41’に注型されポリウレタン成
形品に成形される。従って、B液原料11’は減圧され
空気を排除したB液予備タンク5’に供給された後、い
わゆる窒素シールされ貯留される。B液貯留タンク4’
は、B系温調ユニット8’により所定温度に加温される
加温ジャケット(図示せず)を備え、B液を所定の温度
に保つ。更に、送り用パイプ35”、返り用パイプ3
6”によりミキシングヘッド1’の三方弁34”と連結
し、必要に応じてB液を混合室に供給する。
は、前記のA液予備タンク3’、A液貯留タンク2’と
同様な構造を有するB液予備タンク5’およびB液貯留
タンク4’に供給され、ミキシングヘッド1’によりA
液と混合され注型金型41’に注型されポリウレタン成
形品に成形される。従って、B液原料11’は減圧され
空気を排除したB液予備タンク5’に供給された後、い
わゆる窒素シールされ貯留される。B液貯留タンク4’
は、B系温調ユニット8’により所定温度に加温される
加温ジャケット(図示せず)を備え、B液を所定の温度
に保つ。更に、送り用パイプ35”、返り用パイプ3
6”によりミキシングヘッド1’の三方弁34”と連結
し、必要に応じてB液を混合室に供給する。
【0007】ミキシングヘッド1’は、前記の2つの三
方弁34’、34”に連結して下部に注型口40’を有
する混合室を備え、その混合室内にはA液とB液を高速
で混合するローターを備えている(図示せず)。注型作業
時には2つの三方コックによりA液の送り用パイプ3
5’、B液の送り用パイプ35”と混合室を連結してA
液、B液を混合して注型金型41’に注型してポリウレ
タン成形品を注型する。
方弁34’、34”に連結して下部に注型口40’を有
する混合室を備え、その混合室内にはA液とB液を高速
で混合するローターを備えている(図示せず)。注型作業
時には2つの三方コックによりA液の送り用パイプ3
5’、B液の送り用パイプ35”と混合室を連結してA
液、B液を混合して注型金型41’に注型してポリウレ
タン成形品を注型する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の方法において、A液の脱泡、脱水処理が予備タ
ンクによりバッチシステムで行われるが、貯留タンク中
の原料を使い終わる前に予備タンク内の脱水脱泡処理が
終了し、ただちに予備タンクの処理された原料を貯留タ
ンクに圧送できれば問題はないが、特に、原料が高粘度
の場合またはカーボン等の粒子を含んだスラリー液であ
る場合、脱水、脱泡に長時間を要し、貯留タンクの原料
消費量(注型速度)が大きいとき、脱気処理が追いつか
なくなる。その場合、予備タンク、貯留タンクの容量を
大きくするか、予備タンクを複数台設ける工夫がされて
いる。何れの場合においても装置の大幅な改善拡大が必
要となり、投資は大きくなり、小ロット生産等の小回り
も難しくなる。また、バッチシステムにより工程の流れ
を中断することがある。
た従来の方法において、A液の脱泡、脱水処理が予備タ
ンクによりバッチシステムで行われるが、貯留タンク中
の原料を使い終わる前に予備タンク内の脱水脱泡処理が
終了し、ただちに予備タンクの処理された原料を貯留タ
ンクに圧送できれば問題はないが、特に、原料が高粘度
の場合またはカーボン等の粒子を含んだスラリー液であ
る場合、脱水、脱泡に長時間を要し、貯留タンクの原料
消費量(注型速度)が大きいとき、脱気処理が追いつか
なくなる。その場合、予備タンク、貯留タンクの容量を
大きくするか、予備タンクを複数台設ける工夫がされて
いる。何れの場合においても装置の大幅な改善拡大が必
要となり、投資は大きくなり、小ロット生産等の小回り
も難しくなる。また、バッチシステムにより工程の流れ
を中断することがある。
【0009】本発明は上述の点に鑑みなされたもので、
大容量の予備タンク、貯留タンクを使用せずに連続的に
原料の脱水、脱泡を行え、高効率で低水分率のポリオー
ルをミキシングヘッドに供給することが可能なポリウレ
タン成形品の注型方法および注型装置を提供することを
目的としている。
大容量の予備タンク、貯留タンクを使用せずに連続的に
原料の脱水、脱泡を行え、高効率で低水分率のポリオー
ルをミキシングヘッドに供給することが可能なポリウレ
タン成形品の注型方法および注型装置を提供することを
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明のポリウレタン成形品の注型方法は、ポリ
オールを、減圧された薄膜蒸留装置により脱水処理を行
った後、窒素シールされた予備タンク(3)に貯留し、続
けて所定の温度に調整された貯留タンク(2)にて所定の
温度に加温する一方、イソシアネートを、窒素シールさ
れた予備タンク(5)に貯留し、続けて所定の温度に調整
された貯留タンク(4)に移送して所定の温度に加温し、
前記処理されたポリオールとイソシアネートとを注型工
程の進捗に従ってミキシングヘッドに圧送し、混合しな
がら注型する。
ために本発明のポリウレタン成形品の注型方法は、ポリ
オールを、減圧された薄膜蒸留装置により脱水処理を行
った後、窒素シールされた予備タンク(3)に貯留し、続
けて所定の温度に調整された貯留タンク(2)にて所定の
温度に加温する一方、イソシアネートを、窒素シールさ
れた予備タンク(5)に貯留し、続けて所定の温度に調整
された貯留タンク(4)に移送して所定の温度に加温し、
前記処理されたポリオールとイソシアネートとを注型工
程の進捗に従ってミキシングヘッドに圧送し、混合しな
がら注型する。
【0011】前記ポリウレタン成形品の注型方法の実施
に好適な本発明の注型装置は、ポリオール処理装置と、
イソシアネート処理装置と、ポリオールとイソシアネー
トとを混合しながら注型するミキシングヘッドとを備え
ている。前記ポリオール処理装置には、上部にポリオー
ルの供給口並びに真空装置に連結された排気口を、下部
に処理されたポリオールの排出口を有し、内部に蒸発面
を有する薄膜蒸留装置と、窒素シールされ、上部に前記
薄膜蒸留装置の排出口と連結する受入れ口を、下部に排
出口を有する予備タンク(3)、および、窒素シールさ
れ、下部に前記予備タンク(3)の排出口と連結された受
入れ口並びにミキシングヘッドと連結する排出口を有
し、温調オイル循環ユニットにより温調された貯留タン
ク(2)とを設けている。
に好適な本発明の注型装置は、ポリオール処理装置と、
イソシアネート処理装置と、ポリオールとイソシアネー
トとを混合しながら注型するミキシングヘッドとを備え
ている。前記ポリオール処理装置には、上部にポリオー
ルの供給口並びに真空装置に連結された排気口を、下部
に処理されたポリオールの排出口を有し、内部に蒸発面
を有する薄膜蒸留装置と、窒素シールされ、上部に前記
薄膜蒸留装置の排出口と連結する受入れ口を、下部に排
出口を有する予備タンク(3)、および、窒素シールさ
れ、下部に前記予備タンク(3)の排出口と連結された受
入れ口並びにミキシングヘッドと連結する排出口を有
し、温調オイル循環ユニットにより温調された貯留タン
ク(2)とを設けている。
【0012】そして、前記イソシアネート処理装置に
は、窒素シールされ、上部にイソシアネートの供給口を
有し下部に排出口を有する予備タンク(5)と、下部に予
備タンク(5)の排出口と連結された受入れ口およびミキ
シングヘッドと連結された排出口を有し、温調オイル循
環ユニットにより温調された貯留タンク(4)とを設けて
いる。前記ミキシングヘッドは、上部にポリオールの貯
留タンク(2)およびイソシアネートの貯留タンク(4)と
それぞれ連結した供給口を有し、その下部に混合したポ
リウレタン材料を注型する注型口を有する混合室と、そ
の内部に前記ポリオールとイソシアネートとを瞬時に混
合する混合ローターを回転自在に備えている。
は、窒素シールされ、上部にイソシアネートの供給口を
有し下部に排出口を有する予備タンク(5)と、下部に予
備タンク(5)の排出口と連結された受入れ口およびミキ
シングヘッドと連結された排出口を有し、温調オイル循
環ユニットにより温調された貯留タンク(4)とを設けて
いる。前記ミキシングヘッドは、上部にポリオールの貯
留タンク(2)およびイソシアネートの貯留タンク(4)と
それぞれ連結した供給口を有し、その下部に混合したポ
リウレタン材料を注型する注型口を有する混合室と、そ
の内部に前記ポリオールとイソシアネートとを瞬時に混
合する混合ローターを回転自在に備えている。
【0013】更に好ましい前記薄膜蒸留装置は、上部に
ポリオール供給口と排気口を、下部に排出口を有し、側
面にジャケットを備えた縦向き円筒の内面を蒸発面とし
て、それに沿って流下する液膜を加熱し、その蒸発面の
内方に中心縦軸線のまわりに回転する回転体に、蒸発面
に近接して周方向に相対移動するワイパーを設け、蒸発
面上の液膜を薄膜化するようにしている。
ポリオール供給口と排気口を、下部に排出口を有し、側
面にジャケットを備えた縦向き円筒の内面を蒸発面とし
て、それに沿って流下する液膜を加熱し、その蒸発面の
内方に中心縦軸線のまわりに回転する回転体に、蒸発面
に近接して周方向に相対移動するワイパーを設け、蒸発
面上の液膜を薄膜化するようにしている。
【0014】
【作用】上記の構成を有する本発明のポリウレタン成形
品の注型方法によれば、減圧された薄膜蒸留装置により
連続、短時間に液体原料(ポリオール)を脱泡、脱水処
理する。薄膜蒸留装置は、内部が減圧された縦向き円筒
であって、その内面を蒸発面として加熱され、液体原料
が、その内面に沿って薄膜となって上部より連続的に流
下する。円筒は加熱され、内部が減圧されており、液体
原料は薄膜(厚さ=0.5〜1.0mm)を形成して流下
するので、液体原料に含まれた水分はその液面より極め
て効率よく蒸発する。更に、連続的に処理できるので、
注型の進捗に従って脱水処理することができ、大型の予
備タンクは不要となる。
品の注型方法によれば、減圧された薄膜蒸留装置により
連続、短時間に液体原料(ポリオール)を脱泡、脱水処
理する。薄膜蒸留装置は、内部が減圧された縦向き円筒
であって、その内面を蒸発面として加熱され、液体原料
が、その内面に沿って薄膜となって上部より連続的に流
下する。円筒は加熱され、内部が減圧されており、液体
原料は薄膜(厚さ=0.5〜1.0mm)を形成して流下
するので、液体原料に含まれた水分はその液面より極め
て効率よく蒸発する。更に、連続的に処理できるので、
注型の進捗に従って脱水処理することができ、大型の予
備タンクは不要となる。
【0015】予備タンクは、窒素シールされているの
で、脱水処理された液体原料は水分を含んだ空気と接触
することがなく脱水処理された状態を維持することがで
きる。なお、前記の脱水処理が連続で行われるので、こ
の予備タンクは、従来の予備タンク(脱水タンク)を使
用する場合に比してその容量を著しく小さくすることが
でき、また容量が小さくなるために、液体原料の撹拌機
構(従来は、貯留原料の均一性を保持するために絶えず
撹拌していた)が不要となり、更に撹拌機構を取り付け
ないため気密性がいっそう向上し、水分を含む空気が侵
入する恐れもなくなる。
で、脱水処理された液体原料は水分を含んだ空気と接触
することがなく脱水処理された状態を維持することがで
きる。なお、前記の脱水処理が連続で行われるので、こ
の予備タンクは、従来の予備タンク(脱水タンク)を使
用する場合に比してその容量を著しく小さくすることが
でき、また容量が小さくなるために、液体原料の撹拌機
構(従来は、貯留原料の均一性を保持するために絶えず
撹拌していた)が不要となり、更に撹拌機構を取り付け
ないため気密性がいっそう向上し、水分を含む空気が侵
入する恐れもなくなる。
【0016】貯留タンクは、所定温度に加温されている
ので、貯留される液体原料は所定の温度に加温され、液
体原料の粘度を一定に保ち注形速度(時間)を一定にす
ることができ、注型品の反応硬化速度を一定に管理でき
る。
ので、貯留される液体原料は所定の温度に加温され、液
体原料の粘度を一定に保ち注形速度(時間)を一定にす
ることができ、注型品の反応硬化速度を一定に管理でき
る。
【0017】同様にイソシアネートの予備タンクおよび
貯留タンクも窒素シールされることにより、水分を含む
空気と接触することがなく注型前に部分的に硬化が進む
ことがない、また、所定の温度に加温して貯留すること
により安定した注型作業を続けることができる。
貯留タンクも窒素シールされることにより、水分を含む
空気と接触することがなく注型前に部分的に硬化が進む
ことがない、また、所定の温度に加温して貯留すること
により安定した注型作業を続けることができる。
【0018】脱水され所定の温度に加温されたポリオー
ルと、所定の温度に加温されたイソシアネートとをミキ
シンドヘッドに供給して混合、注型することにより凹不
良の無い安定したポリウレタン成形品を得ることができ
る。
ルと、所定の温度に加温されたイソシアネートとをミキ
シンドヘッドに供給して混合、注型することにより凹不
良の無い安定したポリウレタン成形品を得ることができ
る。
【0019】請求項2に記載の注型装置は上記注型方法
に好適に使用される装置であって、そのポリオール処理
装置の薄膜蒸発装置を備えることにより、上記のように
連続かつ高速で脱水処理することができる。予備タンク
(3)は、窒素シールされ水分を含む空気と接することが
なく、貯留タンク(2)は温調ユニットにより温調され
て、ポリオールを所定の温度に保持する。これらのタン
ク等は相互にパイプで連結され、ミキシングヘッドによ
る注型速度に従って処理したポリオールを供給する。注
型金型の交換等で注型作業が一時中断するときは、予備
タンク(3)に一時貯留する量を増減することにより調整
を図る。
に好適に使用される装置であって、そのポリオール処理
装置の薄膜蒸発装置を備えることにより、上記のように
連続かつ高速で脱水処理することができる。予備タンク
(3)は、窒素シールされ水分を含む空気と接することが
なく、貯留タンク(2)は温調ユニットにより温調され
て、ポリオールを所定の温度に保持する。これらのタン
ク等は相互にパイプで連結され、ミキシングヘッドによ
る注型速度に従って処理したポリオールを供給する。注
型金型の交換等で注型作業が一時中断するときは、予備
タンク(3)に一時貯留する量を増減することにより調整
を図る。
【0020】一方、イソシアネートはその処理装置では
従来装置と同様に窒素シールした予備タンク(5)および
貯留タンク(4)により空気中の水分を隔離した状態で、
温調ユニットにより所定温度に加温され、ミキシングヘ
ッドに供給される。
従来装置と同様に窒素シールした予備タンク(5)および
貯留タンク(4)により空気中の水分を隔離した状態で、
温調ユニットにより所定温度に加温され、ミキシングヘ
ッドに供給される。
【0021】請求項3の注型装置は本発明に使用する薄
膜蒸留装置に特に好ましいもので、その円筒形蒸発面の
内方に中心縦軸線のまわりに回転する回転体に、蒸発面
に近接して周方向に相対移動するワイパーを設けて蒸発
面上の液膜を薄膜化するようにしている。このワイパー
は、蒸発面に近接して回転するので、流下する液膜をさ
らに薄い均一な薄膜とする。これにより流下するポリオ
ールに含まれる水分の蒸発速度を一層速め、かつ、均一
にする効果を有する。特に、前記の原料が高粘度、また
はカーボン等の粒子を含んだスラリー液である場合は、
流下するポリオールの膜厚さが大きくなり易いのでその
効果は大きくなる。
膜蒸留装置に特に好ましいもので、その円筒形蒸発面の
内方に中心縦軸線のまわりに回転する回転体に、蒸発面
に近接して周方向に相対移動するワイパーを設けて蒸発
面上の液膜を薄膜化するようにしている。このワイパー
は、蒸発面に近接して回転するので、流下する液膜をさ
らに薄い均一な薄膜とする。これにより流下するポリオ
ールに含まれる水分の蒸発速度を一層速め、かつ、均一
にする効果を有する。特に、前記の原料が高粘度、また
はカーボン等の粒子を含んだスラリー液である場合は、
流下するポリオールの膜厚さが大きくなり易いのでその
効果は大きくなる。
【0022】
【実施例】図1は本発明のポリウレタン成形品の注型方
法に好適に使用される注型装置のレイアウトの模式図を
表し、図2(a)および図2(b)は、請求項3の薄膜蒸留装
置の構造を説明する断面図である。
法に好適に使用される注型装置のレイアウトの模式図を
表し、図2(a)および図2(b)は、請求項3の薄膜蒸留装
置の構造を説明する断面図である。
【0023】まず、請求項2に係る本発明の注型装置
は、図1に示すように、ポリオール処理装置71、イソ
シアネート処理装置72およびミキシングヘッド1を備
えている。ポリウレタン成形品の原料となるポリオール
(A液という)をポリオール処理装置71により脱水し
て所定温度で貯留し、イソシアネート(B液という)を
所定温度に貯留し、それぞれをミキシングヘッド1に圧
送して両者を混合しながら注型金型41に注型し硬化し
て成形品を得る。
は、図1に示すように、ポリオール処理装置71、イソ
シアネート処理装置72およびミキシングヘッド1を備
えている。ポリウレタン成形品の原料となるポリオール
(A液という)をポリオール処理装置71により脱水し
て所定温度で貯留し、イソシアネート(B液という)を
所定温度に貯留し、それぞれをミキシングヘッド1に圧
送して両者を混合しながら注型金型41に注型し硬化し
て成形品を得る。
【0024】ポリオール処理装置71は、薄膜蒸留装置
60とA液予備タンク3およびA液貯留タンク2を備え
る。薄膜蒸留装置60は、その上部に回転体64(詳細
を後で説明する)を回転させるモーター68と、A液原
料10を受け入れるA液供給口67および排気口66を
有し、その下部には脱水したA液をA液予備タンク3に
供給する排出口69を有する。排気口66は、真空トラ
ップ22を介して真空ポンプ21に連結されてジャケッ
ト(円筒)61の内部を減圧している。A液は、上部よ
り蒸発面(ジャケット61の内面、詳細は後で説明す
る)に沿って薄膜を形成しながら流下し、ジャケット6
1の内部が減圧され加熱されていることにより、それに
含有される水分が除去される。
60とA液予備タンク3およびA液貯留タンク2を備え
る。薄膜蒸留装置60は、その上部に回転体64(詳細
を後で説明する)を回転させるモーター68と、A液原
料10を受け入れるA液供給口67および排気口66を
有し、その下部には脱水したA液をA液予備タンク3に
供給する排出口69を有する。排気口66は、真空トラ
ップ22を介して真空ポンプ21に連結されてジャケッ
ト(円筒)61の内部を減圧している。A液は、上部よ
り蒸発面(ジャケット61の内面、詳細は後で説明す
る)に沿って薄膜を形成しながら流下し、ジャケット6
1の内部が減圧され加熱されていることにより、それに
含有される水分が除去される。
【0025】A液予備タンク3は、上部に前記薄膜蒸留
装置60の排出口69と連結された受入れ口37を有
し、下部に排出口38を備え、その内部を予め真空ポン
プ21により排気した後、窒素源23より窒素を導入さ
せるようになっている(窒素シールという)。これによ
り、薄膜蒸留装置60によって連続的に脱水処理された
A液を、湿気を含んだ空気と接することなく一時貯留す
る機能を果たす。
装置60の排出口69と連結された受入れ口37を有
し、下部に排出口38を備え、その内部を予め真空ポン
プ21により排気した後、窒素源23より窒素を導入さ
せるようになっている(窒素シールという)。これによ
り、薄膜蒸留装置60によって連続的に脱水処理された
A液を、湿気を含んだ空気と接することなく一時貯留す
る機能を果たす。
【0026】A液貯留タンク2はA系温調ユニット7と
連結されて、A液を所定の温度に保持する。その下部に
は、脱水されたA液をポンプ29を介して受け入れる受
入れ口25と、その中に貯留されるA液をフィルター3
2、ポンプ33を介して循環させる循環パイプ35を備
える。A液を循環させることにより、ミキシングヘッド
1の三方弁34までのA液を所定の温度に保ち、注型作
業時には所定温度のA液をミキシングヘッドに供給する
ことができる。
連結されて、A液を所定の温度に保持する。その下部に
は、脱水されたA液をポンプ29を介して受け入れる受
入れ口25と、その中に貯留されるA液をフィルター3
2、ポンプ33を介して循環させる循環パイプ35を備
える。A液を循環させることにより、ミキシングヘッド
1の三方弁34までのA液を所定の温度に保ち、注型作
業時には所定温度のA液をミキシングヘッドに供給する
ことができる。
【0027】一方、イソシアネート処理装置72は、前
記のA液予備タンク3、A液貯留タンク2と同様な構造
を有するB液予備タンク5およびB液貯留タンク4を備
えている。B液予備タンク5は空気中の水分を排除する
ために窒素シールされ、B液原料11(イソシアネー
ト)を受入れ貯留する。B液貯留タンク4は、B系温調
ユニット8により所定の温度に加温されるジャケット
(図示せず)を備え、B液を所定の温度に保つ。更に、
B液貯留タンク4の下部は循環パイプ36によりミキシ
ングヘッド1の三方弁34と連結され、B液を循環して
いる。注形作業の進捗に応じて三方弁34を開きB液を
ミキシングヘッド1の混合室に供給する。
記のA液予備タンク3、A液貯留タンク2と同様な構造
を有するB液予備タンク5およびB液貯留タンク4を備
えている。B液予備タンク5は空気中の水分を排除する
ために窒素シールされ、B液原料11(イソシアネー
ト)を受入れ貯留する。B液貯留タンク4は、B系温調
ユニット8により所定の温度に加温されるジャケット
(図示せず)を備え、B液を所定の温度に保つ。更に、
B液貯留タンク4の下部は循環パイプ36によりミキシ
ングヘッド1の三方弁34と連結され、B液を循環して
いる。注形作業の進捗に応じて三方弁34を開きB液を
ミキシングヘッド1の混合室に供給する。
【0028】ミキシングヘッド1は、前記の2つの三方
コック34に連結し下部に注型口40を有する混合室を
備え、その混合室内にはA液とB液を高速で混合するロ
ーターを備えている(図示せず)。注型作業時には、2
つの三方コック34によりA液、B液それぞれの循環パ
イプ35、36と混合室とを連結してA液、B液を混合
室に導入し混合して、注型口40より注型金型41に注
型してポリウレタン成形品を注型する。
コック34に連結し下部に注型口40を有する混合室を
備え、その混合室内にはA液とB液を高速で混合するロ
ーターを備えている(図示せず)。注型作業時には、2
つの三方コック34によりA液、B液それぞれの循環パ
イプ35、36と混合室とを連結してA液、B液を混合
室に導入し混合して、注型口40より注型金型41に注
型してポリウレタン成形品を注型する。
【0029】図2(a)は請求項3記載の実施例における
薄膜蒸留装置60の構造を表す概念図であり、図2(b)
はそのX−X線断面図である。薄膜蒸留装置60の上部
には、真空ポンプ21(図1)に繋がれた排気口66
と、A液を供給するA液供給口67を有し、また、回転
体64を回転させるモーター68の回転軸を装着する。
その中央部分は、図2(b)にその断面を表すように外部
よりジャケット61、蒸発面62およびその内部に蒸発
面62に近接するワイパー63を有する回転体64を備
えている。ジャケット61には熱媒(加熱オイル、加熱
蒸気等)を循環して蒸発面62を加熱する。薄膜蒸留装
置60の下部には処理液をA液予備タンク3(図1)に
送る排出口69を有する。
薄膜蒸留装置60の構造を表す概念図であり、図2(b)
はそのX−X線断面図である。薄膜蒸留装置60の上部
には、真空ポンプ21(図1)に繋がれた排気口66
と、A液を供給するA液供給口67を有し、また、回転
体64を回転させるモーター68の回転軸を装着する。
その中央部分は、図2(b)にその断面を表すように外部
よりジャケット61、蒸発面62およびその内部に蒸発
面62に近接するワイパー63を有する回転体64を備
えている。ジャケット61には熱媒(加熱オイル、加熱
蒸気等)を循環して蒸発面62を加熱する。薄膜蒸留装
置60の下部には処理液をA液予備タンク3(図1)に
送る排出口69を有する。
【0030】蒸発面62は縦向きの円筒内面により形成
され、上部のA液供給口67よりA液を供給すると、A
液は蒸発面62に沿って薄膜を形成しながら流下する。
蒸発面62の内部は排気口66を介して真空ポンプ21
により減圧され、蒸発面62の外部からは熱媒により加
熱されるので、A液に含まれた水分は容易に蒸発除去さ
れる。更に、蒸発面62の内方に中心縦軸線のまわりに
回転する回転体64に、蒸発面62に近接するワイパー
63を設けて回転し、蒸発面62上の液膜を薄膜化する
ことにより上記の水分の蒸発は一層促進される。またこ
のワイパー63により,A液の粘度が大きい場合におい
ても強制的に薄膜とすることができる。
され、上部のA液供給口67よりA液を供給すると、A
液は蒸発面62に沿って薄膜を形成しながら流下する。
蒸発面62の内部は排気口66を介して真空ポンプ21
により減圧され、蒸発面62の外部からは熱媒により加
熱されるので、A液に含まれた水分は容易に蒸発除去さ
れる。更に、蒸発面62の内方に中心縦軸線のまわりに
回転する回転体64に、蒸発面62に近接するワイパー
63を設けて回転し、蒸発面62上の液膜を薄膜化する
ことにより上記の水分の蒸発は一層促進される。またこ
のワイパー63により,A液の粘度が大きい場合におい
ても強制的に薄膜とすることができる。
【0031】請求項1に係るポリウレタン成形品の注型
方法は、前記の注型装置の説明においても触れたが、ポ
リウレタン成形品の原料となるポリオール(A液)をポ
リオール処理装置71により脱水し、所定温度で貯留
し、一方、イソシアネート(B液)をイソシアネート処
理装置72により所定温度に貯留し、それぞれをミキシ
ングヘッド1に圧送して両者を混合しながら注型金型4
1に注型硬化してポリウレタン成形品を得る。特にポリ
オールの脱水工程において、薄膜蒸留装置60を使用し
て連続的かつ高速、高能率でポリオールの脱水する点に
特徴がある。そこで、本発明のポリウレタン成形品の注
型方法の実施例を、前述の従来の製造方法に係る従来例
と比較しながら説明する。
方法は、前記の注型装置の説明においても触れたが、ポ
リウレタン成形品の原料となるポリオール(A液)をポ
リオール処理装置71により脱水し、所定温度で貯留
し、一方、イソシアネート(B液)をイソシアネート処
理装置72により所定温度に貯留し、それぞれをミキシ
ングヘッド1に圧送して両者を混合しながら注型金型4
1に注型硬化してポリウレタン成形品を得る。特にポリ
オールの脱水工程において、薄膜蒸留装置60を使用し
て連続的かつ高速、高能率でポリオールの脱水する点に
特徴がある。そこで、本発明のポリウレタン成形品の注
型方法の実施例を、前述の従来の製造方法に係る従来例
と比較しながら説明する。
【0032】この実施例および従来例に使用するポリウ
レタン材料は、ポリオールとして、カーボンブラックを
0.5%含有するポリエステルポリオール(A’液とい
う)を使用し、イソシアネートとしてはTDIを使用す
る。本発明の目的の一つである注型されたポリウレタン
成形品に凹不良が発生しないためには、このA’液の水
分率が200ppm以下である必要があることがわかっ
ている。
レタン材料は、ポリオールとして、カーボンブラックを
0.5%含有するポリエステルポリオール(A’液とい
う)を使用し、イソシアネートとしてはTDIを使用す
る。本発明の目的の一つである注型されたポリウレタン
成形品に凹不良が発生しないためには、このA’液の水
分率が200ppm以下である必要があることがわかっ
ている。
【0033】従来例として、従来の構造を有し容積11
0リットル、ダブルジャケット型のA液貯留タンクに、
水分率1700ppmのA’液を65Kg貯留し、A液温
度 105±5℃(粘度=1000〜1200m・Pa・
s)、撹拌回転数75rpm、真空度 3Torr(399P
a)の条件下で所定時間撹拌し試料を取り出し、カール
フィッシャー水分計にてA’液中の水分率を測定した。
結果を図3に表す。脱水操作開始後当初は急速に脱水さ
れるが500ppm以下になると、その速度が緩慢とな
り水分を200ppmとするためには、約25時間を要
することがわかる。
0リットル、ダブルジャケット型のA液貯留タンクに、
水分率1700ppmのA’液を65Kg貯留し、A液温
度 105±5℃(粘度=1000〜1200m・Pa・
s)、撹拌回転数75rpm、真空度 3Torr(399P
a)の条件下で所定時間撹拌し試料を取り出し、カール
フィッシャー水分計にてA’液中の水分率を測定した。
結果を図3に表す。脱水操作開始後当初は急速に脱水さ
れるが500ppm以下になると、その速度が緩慢とな
り水分を200ppmとするためには、約25時間を要
することがわかる。
【0034】実施例として、前記の本発明の製造装置を
使用して、上記のA’液(水分率1540ppm)を3
つの条件(A’液温度、真空度、処理速度)を変動させ
て脱水処理を行った(処理速度とは、A’液を薄膜蒸発
装置60に供給、脱水処理した時間当たり重量をい
う)。 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 A’液温度(℃) 100 100 120 120 100 真空度 (Torr) 5 5 5 5 10 処理速度 (kg/h) 2 19 3 15 2.8 水分率 (ppm) 70 155 110 130 140 薄膜蒸留装置60により処理されその下方のA液予備タ
ンク3(容量=10L)に貯留されたA’液を試料とし
て、上記従来例と同様にカールフィッシャー水分計にて
A’液中の水分率を測定した。A’液温度は、ジャケッ
ト温度により測定した。結果を図に表すと図4となる。
参考例として、A’液温度=100℃、真空度=10To
rrにて処理速度を14kg/h としたとき、水分率は34
5ppmであった。図4より処理後A’液の水分率を許容
水分率(200ppm )以下とすることのできる処理速度
は、A’液温度=100℃、真空度=10Torrの条件で
6kg/hとなり(実施例5〜参考例)、A液温度=100
℃、真空度=5Torrの条件では20kg/h をこえること
が推定される(実施例1〜2)。またA’温度を120
℃とすると更にその処理速度を大きくすることができる
(実施例3〜4)。
使用して、上記のA’液(水分率1540ppm)を3
つの条件(A’液温度、真空度、処理速度)を変動させ
て脱水処理を行った(処理速度とは、A’液を薄膜蒸発
装置60に供給、脱水処理した時間当たり重量をい
う)。 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 A’液温度(℃) 100 100 120 120 100 真空度 (Torr) 5 5 5 5 10 処理速度 (kg/h) 2 19 3 15 2.8 水分率 (ppm) 70 155 110 130 140 薄膜蒸留装置60により処理されその下方のA液予備タ
ンク3(容量=10L)に貯留されたA’液を試料とし
て、上記従来例と同様にカールフィッシャー水分計にて
A’液中の水分率を測定した。A’液温度は、ジャケッ
ト温度により測定した。結果を図に表すと図4となる。
参考例として、A’液温度=100℃、真空度=10To
rrにて処理速度を14kg/h としたとき、水分率は34
5ppmであった。図4より処理後A’液の水分率を許容
水分率(200ppm )以下とすることのできる処理速度
は、A’液温度=100℃、真空度=10Torrの条件で
6kg/hとなり(実施例5〜参考例)、A液温度=100
℃、真空度=5Torrの条件では20kg/h をこえること
が推定される(実施例1〜2)。またA’温度を120
℃とすると更にその処理速度を大きくすることができる
(実施例3〜4)。
【0035】これらの実験により従来方法では、ちなみ
に従来例の処理速度を計算すると,A’液温度=105
℃、真空度=3Torrの条件下においても60kg/25h=
2.4kg/h となり、図3の脱水カーブの形より推測し
て、A’液温度等の処理条件により処理速度を大幅に向
上させることは困難である。本発明の方法によれば、A
液温度、真空度等の処理条件を変化させることにより、
A’液の許容水分率(200ppm)を確保することを
条件としても、2〜20kg/hの処理能力を自由に調整で
きることを表している。このように本発明の注型方法に
よれば、後工程(混合、注型工程)の進捗速度に合わせ
て、A’液の脱水処理速度を広い範囲で調整することが
できる。
に従来例の処理速度を計算すると,A’液温度=105
℃、真空度=3Torrの条件下においても60kg/25h=
2.4kg/h となり、図3の脱水カーブの形より推測し
て、A’液温度等の処理条件により処理速度を大幅に向
上させることは困難である。本発明の方法によれば、A
液温度、真空度等の処理条件を変化させることにより、
A’液の許容水分率(200ppm)を確保することを
条件としても、2〜20kg/hの処理能力を自由に調整で
きることを表している。このように本発明の注型方法に
よれば、後工程(混合、注型工程)の進捗速度に合わせ
て、A’液の脱水処理速度を広い範囲で調整することが
できる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
ポリウレタン成形品の注型方法によれば、ポリウレタン
注型工程の最初の工程としてそのポリオールの脱水処理
を高速で、かつ後工程の処理速度の変化に対応して行う
ことができる。即ち、ポリオールの脱水処理工程に薄膜
蒸留装置を導入して、脱水処理を連続的に行いかつ処理
条件(温度、真空度等)を調整することにより処理速度
を広い範囲で変化させ、後工程である注型工程の進捗に
最も適合するようにポリオールの処理をすることができ
る。この方法によりポリオールを処理することにより、
ポリオール中の水分量が常に一定以下に保たれ、ポリウ
レタン注型品は気泡を含むことがなく、表面に凹部を生
じることがない。
ポリウレタン成形品の注型方法によれば、ポリウレタン
注型工程の最初の工程としてそのポリオールの脱水処理
を高速で、かつ後工程の処理速度の変化に対応して行う
ことができる。即ち、ポリオールの脱水処理工程に薄膜
蒸留装置を導入して、脱水処理を連続的に行いかつ処理
条件(温度、真空度等)を調整することにより処理速度
を広い範囲で変化させ、後工程である注型工程の進捗に
最も適合するようにポリオールの処理をすることができ
る。この方法によりポリオールを処理することにより、
ポリオール中の水分量が常に一定以下に保たれ、ポリウ
レタン注型品は気泡を含むことがなく、表面に凹部を生
じることがない。
【0037】請求項2記載の注型装置では、請求項1記
載の注型方法を効果的に実施することができる。即ち、
使用原料(ポリオール)の性質(粘度等)の変化、特に
脱水処理の難しい材料を使用するとき、従来の方法によ
る貯留タンクの増設などの手段に比してその処理速度を
大幅に増大することができ、また、処理温度、真空度等
の処理条件を調整することにより処理量を広い範囲で調
整できるので、予備タンク、貯留タンクの増設を必要と
せず処理条件の調整のみで処理量の変化に対応できる。
載の注型方法を効果的に実施することができる。即ち、
使用原料(ポリオール)の性質(粘度等)の変化、特に
脱水処理の難しい材料を使用するとき、従来の方法によ
る貯留タンクの増設などの手段に比してその処理速度を
大幅に増大することができ、また、処理温度、真空度等
の処理条件を調整することにより処理量を広い範囲で調
整できるので、予備タンク、貯留タンクの増設を必要と
せず処理条件の調整のみで処理量の変化に対応できる。
【0038】請求項3の装置では、処理するA液の粘度
が高い場合であっても、流下膜の厚さを強制的に均一か
つ薄くすることにより、脱水速度を一層促進し安定し
て、後工程の処理量の変化に広い範囲で対応することが
できる。
が高い場合であっても、流下膜の厚さを強制的に均一か
つ薄くすることにより、脱水速度を一層促進し安定し
て、後工程の処理量の変化に広い範囲で対応することが
できる。
【図1】本発明のポリウレタン成形品の注型方法の実施
に好適な、本発明の実施例にかかる注型装置のレイアウ
トを示す模式図である。
に好適な、本発明の実施例にかかる注型装置のレイアウ
トを示す模式図である。
【図2】薄膜蒸留装置60の構造を説明する断面図で、
図2(a)はその概念図であり、図2(b)は図2(a)のX
−X線断面図である。
図2(a)はその概念図であり、図2(b)は図2(a)のX
−X線断面図である。
【図3】本発明の注型装置(薄膜蒸留装置)によるA’
液の処理速度と処理後の水分率を表すグラフである。
液の処理速度と処理後の水分率を表すグラフである。
【図4】従来の予備タンクによるA’液の脱水時間と処
理後の水分率の関係を表すグラフである。
理後の水分率の関係を表すグラフである。
【図5】従来のポリウレタン成形品の注型装置のレイア
ウトを示す模式的である。
ウトを示す模式的である。
1 ミキシングヘッド 2 A液貯留タンク 3 A液予備タンク 4 B液貯留タンク 5 B液予備タンク 7 A系温調ユニット 8 B系温調ユニット 10 A液原料 11 B液原料 21 真空ポンプ 40 注型口 41 注型金型 60 薄膜蒸留装置 61 ジャケット 62 蒸発面 63 ワイパー 64 回転体 71 ポリオール処理装置 72 イソシアネート処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 75:00
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリオールを脱水処理し、イソシアネー
トと混合してポリウレタン成形品を注型する方法におい
て、 ポリオールを、減圧された薄膜蒸留装置により脱水処理
を行った後、窒素シールされた予備タンク(3)に貯留
し、続けて所定の温度に調整された貯留タンク(2)にて
所定の温度に加温する一方、 イソシアネートを、窒素シールされた予備タンク(5)に
貯留し、続けて所定の温度に調整された貯留タンク(4)
に移送して所定の温度に加温し、 前記処理されたポリオールとイソシアネートとを注型工
程の進捗に従ってミキシングヘッドに圧送し、混合しな
がら注型することを特徴とするポリウレタン成形品の注
型方法。 - 【請求項2】 ポリオール処理装置と、イソシアネート
処理装置と、ポリオールとイソシアネートとを混合しな
がら注型するミキシングヘッドとを備えたポリウレタン
成形品の注型装置において、 前記ポリオール処理装置には、上部にポリオールの供給
口並びに真空装置に連結された排気口を、下部に処理さ
れたポリオールの排出口を有し、内部に蒸発面を有する
薄膜蒸留装置と、窒素シールされ、上部に前記薄膜蒸留
装置の排出口と連結する受入れ口を、下部に排出口を有
する予備タンク(3)、および、窒素シールされ、下部に
前記予備タンク(3)の排出口と連結された受入れ口並び
にミキシングヘッドと連結する排出口を有し、温調オイ
ル循環ユニットにより温調された貯留タンクとを設け、 前記イソシアネート処理装置には、窒素シールされ、上
部にイソシアネートの供給口を有し下部に排出口を有す
る予備タンク(5)と、下部に予備タンク(5)の排出口と
連結された受入れ口およびミキシングヘッドと連結され
た排出口を有し、温調オイル循環ユニットにより温調さ
れた貯留タンク(4)とを設け、 前記ミキシングヘッドは、上部にポリオールの貯留タン
ク(2)およびイソシアネートの貯留タンク(4)とそれぞ
れ連結した供給口を有し、その下部に混合したポリウレ
タン材料を注型する注型口を有する混合室と、その内部
に前記ポリオールとイソシアネートとを瞬時に混合する
混合ローターを回転自在に備えたことを特徴とするポリ
ウレタン成形品の注型装置。 - 【請求項3】 前記薄膜蒸留装置が、上部にポリオール
供給口と排気口を、下部に排出口をそれぞれ備えるとと
もに、 側面にジャケットを備えた縦向き円筒の内面を蒸発面と
して、それに沿って流下する液膜を加熱し、その蒸発面
の内方に中心縦軸線のまわりに回転する回転体に、蒸発
面に近接して周方向に相対移動するワイパーを設け、蒸
発面上の液膜を薄膜化するように構成された請求項2記
載のポリウレタン成形品の注型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10296595A JPH08276440A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | ポリウレタン成形品の注型方法および注型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10296595A JPH08276440A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | ポリウレタン成形品の注型方法および注型装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08276440A true JPH08276440A (ja) | 1996-10-22 |
Family
ID=14341499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10296595A Pending JPH08276440A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | ポリウレタン成形品の注型方法および注型装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08276440A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2386859A (en) * | 2002-01-08 | 2003-10-01 | Mcp Tooling Technologies Ltd | Moulding thermoplastic articles |
JP2008194571A (ja) * | 2007-02-09 | 2008-08-28 | Hitachi Plant Technologies Ltd | 液体濃縮システム |
CN114953297A (zh) * | 2022-05-07 | 2022-08-30 | 夏晓倩 | 一种流延覆膜机 |
-
1995
- 1995-04-03 JP JP10296595A patent/JPH08276440A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2386859A (en) * | 2002-01-08 | 2003-10-01 | Mcp Tooling Technologies Ltd | Moulding thermoplastic articles |
JP2008194571A (ja) * | 2007-02-09 | 2008-08-28 | Hitachi Plant Technologies Ltd | 液体濃縮システム |
JP4715765B2 (ja) * | 2007-02-09 | 2011-07-06 | 株式会社日立プラントテクノロジー | 液体濃縮システムおよびそれに用いる液体濃縮器 |
CN114953297A (zh) * | 2022-05-07 | 2022-08-30 | 夏晓倩 | 一种流延覆膜机 |
CN114953297B (zh) * | 2022-05-07 | 2023-11-03 | 宁夏玄瓷新材料科技有限公司 | 一种流延覆膜机 |
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