JPH08276386A - 2関節同時駆動源を装備した2関節ア−ム機構における各駆動源の駆動制御方法 - Google Patents

2関節同時駆動源を装備した2関節ア−ム機構における各駆動源の駆動制御方法

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JPH08276386A
JPH08276386A JP10716595A JP10716595A JPH08276386A JP H08276386 A JPH08276386 A JP H08276386A JP 10716595 A JP10716595 A JP 10716595A JP 10716595 A JP10716595 A JP 10716595A JP H08276386 A JPH08276386 A JP H08276386A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 2関節ア−ム機構を適用した場合において、
各駆動源の駆動制御方法を提供する。 【構成】 負荷点8の移動範囲を、ADの第一方向と、
BEの第二方向と、CFの第三方向とに分ける、第1駆
動源9は、負荷点8が第一方向を含み方向BEと方向C
Fに挟まれた範囲において進出又は後退するとき、その
移動方向に100%の出力で駆動すると共に、この負荷点
8が前記第一方向を含まない範囲においては当該漸減す
る進出及び後退方向の出力の和が100%となるように制
御する、同様に、第2駆動源10は、負荷点8が第二方向
を含み方向ADと方向CFに挟まれた範囲において第3
駆動源11は、負荷点8が第三方向を含み方向ADと方向
BEに挟まれた範囲において夫々進出又は後退すると
き、その移動方向に夫々100%の出力で駆動すると共
に、負荷点8が第三方向を含まない範囲においては夫々
漸減する進出及び後退方向の出力の和が100%となるよ
うに制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の負荷を持上げて
支持した姿勢でその負荷を前後方向,上下方向、或は、
斜め方向で進退させ位置決めする動作において、負荷点
の剛性制御を必要とするロボットやマニュピレ−タ、或
は、パワ−ショベルのア−ム等に適用される2関節同時
駆動源を装備した2関節ア−ム機構における各駆動源の
駆動制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ロボットやマニュピレ−タ、
或は、パワ−ショベルのア−ム等に利用される2関節ア
−ム機構は、種々のものが知られている。
【0003】しかし、第一ア−ムの先端に第二ア−ムを
接続した公知の2関節ア−ム機構は、第一ア−ムの後端
に対して、第二ア−ムの先端に形成される負荷点の位置
と力及び剛性の独立した制御が制御理論的にきわめて困
難なため、近似的に制御されているに過ぎない。ところ
が、上記の2関節ア−ム機構において、第二ア−ム先端
の負荷点に対し近似的に位置と力及び剛性の制御を行う
と、該負荷点に支持した荷重が大きい場合に、正確かつ
迅速な位置決め制御が行い難いという問題がある。
【0004】このため、現状のロボットやマニュピレ−
タ、或は、パワ−ショベル等の2関節ア−ム機構では、
負荷点に許容された負荷からみれば過大ともいえる出力
及び制動力をもち、かつその制御が可能な駆動源が使用
されている。しかし、このような過大出力,制動力の駆
動源や制動機構を、パワ−ショベルのア−ムやロボッ
ト、或は、マニュピレ−タに組込むことは、構造的には
勿論のこと、経済性の面からみても無駄が多く、また、
操作しにくかったり、大容量の制御部を必要とするとい
う難点がある。
【0005】このような点に鑑み、本発明の発明者ら
は、先に、2関節ア−ム機構において、第二ア−ムの先
端に形成された負荷点の位置と力及び剛性を独立して正
確、かつ簡単に制御することを可能にする2関節同時駆
動源を装備した2関節ア−ム機構とその制御方法を特願
平6−173148号として提案した。
【0006】即ち、先に提案した2関節ア−ム機構は、
基底となるベ−スに後端を回転可能に枢着支持した第一
ア−ムの先端に、第二ア−ムの後端を回転可能に枢着
し、該第二ア−ムの先端を負荷点とする2関節ア−ム機
構に於て、前記第一ア−ムと第二ア−ムとを夫々の枢着
軸において独立して回転させこのア−ム機構に伸展動作
又は屈曲動作をさせるため、前記両ア−ムに独立して駆
動力を作用させる2つの駆動源を前記第一ア−ムと第二
ア−ムとに夫々に接続して設けると共に、前記両ア−ム
に同時に作用する1つの駆動源を前記ベ−スと第二ア−
ムとの間に跨設して接続し、前記各駆動源を同時に駆動
することによって、前記両ア−ムを旋回させ前記第二ア
−ム先端の負荷点を第一ア−ムの後端に対し進出又は後
退させて第二ア−ム先端の負荷点を位置決めすることが
できるように形成したものである。
【0007】また、上記ア−ム機構の動作を制御する方
法は、上記提案した2関節ア−ム機構において、前記各
駆動源を同時に駆動しこの2関節ア−ム機構全体を伸展
或いは屈曲させるとき、前記両ア−ムに回転力として伝
達される夫々の駆動源の出力のうち、該2関節ア−ム機
構全体の伸展或いは屈曲動作に対して協働的となる出力
と拮抗的となる出力との差、並びに、前記両出力の和を
制御することにより、前記負荷点の位置と負荷点の力及
び負荷点の剛性とを夫々に制御するものである。
【0008】上記の先に提案した発明では、第一ア−ム
と第二ア−ムの二本のア−ムを、夫々に独立して回転さ
せることによりア−ム機構全体を伸展、又は、屈曲させ
るため、前記各ア−ムの回転動作に対して協働的に作用
する2つの駆動源と、拮抗的に作用する1つの駆動源と
を設け、各駆動源を同時に作動させることにより、第二
ア−ムの先端に形成した負荷部の位置と力及び剛性と
を、別個に制御できるようになったが、未だ解決すべき
課題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】即ち、産業用ロボット
やマニピュレ−タ、或は、パワ−ショベルのア−ム機構
のように負荷点の剛性制御が必要であるもののほか、宇
宙ロボットや海底探査ロボットのように、作業時にその
ア−ムが滑らかで迅速かつ正確な動作を要求されるもの
に、上記2関節ア−ム機構を適用した場合において、各
駆動源をどのように駆動制御するかが、上記の解決すべ
き課題である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
することを目的としてなされたもので、2関節同時駆動
の駆動源を装備した2関節ア−ム機構の各駆動源の駆動
制御方法の構成は、基底となるベ−スに後端を回転可能
に枢着支持した第一ア−ムの先端に、第二ア−ムの後端
を回転可能に枢着し、該第二ア−ムの先端に負荷点を形
成した2関節ア−ム機構であって、前記第一ア−ムと第
二ア−ムとを夫々の枢着軸において独立して回転させる
ための駆動力を作用させる第1駆動源と第2駆動源を当
該第一ア−ムと第二ア−ムとに夫々に接続して設けると
共に、前記両ア−ムに同時に作用する第3駆動源を前記
ベ−スと第二ア−ムとの間に跨設して接続し、前記の各
駆動源を同時に駆動することによって、前記両ア−ムを
旋回させ前記第二ア−ム先端の負荷点を第一ア−ムの後
端に対し進出又は後退させて第二ア−ム先端の負荷点を
位置決めするに当り、前記負荷点の移動範囲を、第一ア
−ム後端の枢着点と第二ア−ム先端の負荷点を結ぶ方向
ADの第一方向と、第二ア−ムを通る方向BEの第二方
向と、前記負荷点を通り第一ア−ムと平行な方向CFの
第三方向とに分ける、第1駆動源は、前記負荷点が第一
方向を含み方向BEと方向CFに挟まれた範囲において
進出又は後退するとき、その移動方向に100%の出力で
駆動すると共に、この負荷点が前記第一方向を含まない
方向BEと方向CFに挟まれた範囲において進出又は後
退するときは当該負荷点の進出及び後退方向の駆動源の
出力を0%まで漸減させ、かつ、当該漸減する進出及び
後退方向の出力の和が100%となるように制御する、第
2駆動源は、前記負荷点が第二方向を含み方向ADと方
向CFに挟まれた範囲において進出又は後退するとき、
その移動方向に100%の出力で駆動すると共に、この負
荷点が前記第二方向を含まない方向ADと方向CFに挟
まれた範囲において進出又は後退するときは当該負荷点
の進出及び後退方向の駆動源の出力を0%まで漸減さ
せ、かつ、当該漸減する進出及び後退方向の出力の和が
100%となるように制御する、第3駆動源は、前記負荷
点が第三方向を含み方向ADと方向BEに挟まれた範囲
において進出又は後退するとき、その移動方向に100%
の出力で駆動すると共に、この負荷点が前記第三方向を
含まない方向ADと方向BEに挟まれた範囲において進
出又は後退するときは当該負荷点の進出及び後退方向の
駆動源の出力を0%まで漸減させ、かつ、当該漸減する
進出及び後退方向の出力の和が100%となるように制御
する、ことを特徴とするものである。
【0011】
【実施例】次に本発明方法を適用する2関節ア−ム機構
の一例を図1により説明すると共に、本発明方法を図2
〜図7により説明する。図1において、1は第一ア−ム
で、その後端1aの水平な軸が基軸2として固定されたベ
−ス3の軸受4に回転可能に枢着支持されている。5は
第二ア−ムで、その後端5aの前記基軸2と平行な軸6が
第一ア−ム1の先端1bに形成した軸受7に回転自在に枢
着されている。8は第二ア−ム5の先端5bに形成した掴
み具やバケット等による負荷点で、上記第一ア−ムから
負荷点8までの各部材により軸2,6を関節とする2関
節ア−ムを形成している。
【0012】上記2関節ア−ムは、第一ア−ム1の中間
部とベ−ス3の間に架設したアクチュエ−タ、例えば、
油圧シリンダ9を第1駆動源とし、また、第一ア−ム1
の先端側と第二ア−ム5の中間部との間に架設した油圧
シリンダ10を第2駆動源として、夫々のシリンダ9,10
の進退動作により、夫々のア−ム1,5が独立してその
軸2,6を中心に時計方向,反時計方向に回転自在であ
る。なお、油圧シリンダ9,10において、9a,10aはピ
ストンロッド、9b,10bはシリンダ本体、9c,10cはピス
トン、9d,10d、9e,10eは圧油給排口である。
【0013】本発明方法を適用する2関節ア−ム機構
は、前記両ア−ム1,5を回転させるとき、これらのア
−ム1,5に同時に作用する第3駆動源となる油圧シリ
ンダ11を設けることによって、負荷点8のベ−ス3に対
する位置と力と剛性とを、第一ア−ム1,第二ア−ム5
とは別個に制御できるように形成されている。
【0014】即ち、ここでは、油圧シリンダ11を、その
ピストンロッド11aの先端と、シリンダ本体11bの後端か
ら延長して形成した連結ロッド11b′の延長後端とを、
夫々第二ア−ム5の後端側とベ−ス3の間に連結するこ
とにより、第3駆動源として設け、前記第一,第二ア−
ム1,5の双方又は一方の回転時に、このシリンダ11に
おけるピストン11cの前,後面に作用する前記ア−ム
1,5の回転による力に対して協働的或は拮抗的となる
ように、このシリンダ11の圧油給排口11d,11eに給,排
される圧油の圧力P1又はP2を制御するようにしたのであ
る。
【0015】しかして、前記シリンダ9,10の圧油給排
口9d,9eと、同じく給排口10d,10eとのそれぞれの一方
の口に圧油が供給されることにより、両シリンダ9と10
は、そのロッド9a,10aを進出又は後退させ、ア−ム
1,5を時計方向か反時計方向に回転させる。ここで
は、説明の便宜上、圧油給排口9e,10eに圧油が供給さ
れることにより両シリンダ9,10のロッド9a,10aがと
もにシリンダ9b,10bから進出し、両ア−ム1,5はい
ずれも反時計方向(図1の実線矢印側)に回転されてい
るものとする。
【0016】上記両ア−ム1,5の反時計方向の回転に
よって、シリンダ11はピストン11cはシリンダ11b内を下
方へ移動する側の力を受けるが、本発明では上記両ア−
ム1,5の回転時に、シリンダ11の圧油給排口11d,11e
に圧力P1とP2の圧油を供給することにより、このシリン
ダ11の出力を両ア−ム1,5に同時に作用させるように
している。
【0017】ここで、ピストン11cの背面にかかる圧力P
1は、ア−ム1,5の前記回転方向の駆動力に協働する
力となり、ピストン11cの前面にかかる圧力P2は拮抗す
る力となるので、圧力がP1>P2の関係にあれば、ア−ム
1,5はそのまま回転する。しかし、両圧力が等しくな
る、即ち、P1=P2になるとア−ム1,5の回転は止ま
り、圧力がP1<P2の関係にあればア−ム1,5は逆転す
る。
【0018】本発明方法は、2本のア−ム1,5の夫々
の回転力に対して上記第3駆動源のシリンダ11が同時に
作用することを利用し、第二ア−ム5の先端の負荷点8
のベ−ス3に対する位置と力と剛性を制御するために、
前記第3駆動源のシリンダ11の圧油給排口11d,11eに供
給される圧油の圧力P1とP2の大きさを制御するものであ
る。
【0019】即ち、上記ア−ム機構においては、第一ア
−ム1はシリンダ9の出力によってベ−ス3に対し当該
ア−ム1の先端の回転力と剛性が制御され、また第二ア
−ム5は、シリンダ10の出力によって第一ア−ム1の先
端における当該ア−ム5の先端の回転力と剛性が制御さ
れるが、これだけでは第二ア−ム5の先端5bの負荷点に
形成した負荷点8をベ−ス3に対してその位置と力と剛
性を制御することができないので、このア−ム機構で
は、両ア−ム1,5の回転時に両ア−ム1,5に同時に
作用するシリンダ11を第3駆動源として設け、第二ア−
ム5先端の負荷点8のベ−ス3に対する位置と力と剛性
を制御できるようにしたのである。
【0020】上記のように、本発明方法を適用する2関
節ア−ム機構は、各ア−ム1,5に対する独立した第
1,第2駆動源9,10の出力によって、第一,第二ア−
ム1,5を夫々に独立して回転させてア−ム機構全体に
屈曲と伸展動作をさせる一方、このとき前記両ア−ム
1,5に同時に作用する第3駆動源11の出力を制御する
ことにより、前記ア−ム機構の屈曲,伸展動作時に、第
二ア−ム5の先端5bに形成した負荷点8のベ−ス3に対
する位置と力と剛性とを、前記第一ア−ム1と第二ア−
ム5の回転力と剛性の制御とは別個に制御することを要
旨とするものであるから、以下この点について説明す
る。
【0021】図1の2関節ア−ム機構の第二ア−ム5の
先端5bに形成された負荷点8を任意の方向に動かすため
の各油圧シリンダ9,10,11の駆動方法を図2〜図4に
示すが、この明細書に於ては、負荷点8(第二ア−ム5
の先端5b)の運動の方向を次のように規定する。
【0022】まず、図1に於て、上記ア−ム機構におけ
る第二ア−ム5の先端5bの負荷点8の運動の方向を次の
ように定める。 AD方向(第一方向):第一ア−ム1の基軸2と第二ア
−ム5の先端5bを結ぶ線上において矢印で示す方向を方
向A、方向Dとする。 BE方向(第二方向):第二ア−ム5の後端5aの軸6と
そのア−ム5の先端5bを結ぶ線上において矢印で示す方
向を方向B、方向Eとする。 CF方向(第三方向):第二ア−ム5の先端5bを通り、
第一ア−ム1の基軸2と第二ア−ム5の先端5aの軸6を
結ぶ線に平行な線上で矢印で示す方向を方向C、方向F
とする。 図1のア−ム機構全体の伸縮に伴って、基軸2に対する
第一ア−ム1、第二ア−ム5の角度、位置は多様に変化
する。したがって、上記のAD方向(第一方向),BE
方向(第二方向),CF方向(第三方向)が互に交わる
角度は、上記ア−ム機構の伸縮に応じて多様に変化す
る。
【0023】図1のア−ム機構における負荷点8が、当
該ア−ム機構全体の伸縮動作に伴って上記負荷点8を任
意の運動方向に移動させるときの各シリンダ9〜11の駆
動力の作用する向きについて次に説明する。上記ア−ム
機構における第二ア−ム5の先端5b、つまり負荷点8を
任意の方向に全力で稼動(シリンダ出力100%)させる
場合の各シリンダ9〜11の駆動方法は次の通りである。
各シリンダ9〜11に任意の出力(100%以下)を出させ
る場合については、全力に対する割合で各シリンダ9〜
11の駆動力の割合を決める。
【0024】まず、第一駆動源の油圧シリンダ9の駆動
方法、すなわち負荷点8を移動させる方向に応じた圧力
9P1と圧力9P2のかけ方を図2に示す。圧力9P1について
は、負荷点8がその第一方向において方向Dの側に運動
するとき、方向Dを挟む方向Cと方向Eの間では100
%、方向Aを挟む方向Fと方向Bの間では0%とし、方
向Cから方向Bにかけては、図2に示すように、ここで
は略逆S字状を描くように出力を漸次減少させ、また、
方向Eから方向Fにかけては、ここでは略S字状を描く
ように、出力を漸次減少させている。なお、本発明にお
いて、前記出力の減少パタ−ン、或は、後に述べる出力
の増加パタ−ンは、図2〜図4の交叉形グラフに出力パ
タ−ンを描いた場合に現われるパタ−ンであるから、他
の形式のグラフに表わすときは、異なったパタ−ンにな
る。
【0025】一方、圧力9P2については、負荷点8が第
一方向において方向Aの側に運動するとき、方向Aを挟
む方向Fと方向Bの間では100%、方向Dを挟む方向C
と方向Eの間では上記の圧力9P1とは逆に0%とし、方
向Cから方向Bにかけては、図2に示すように、略S字
状を描くように出力を漸次増大させ、また、方向Eから
方向Fにかけては、略逆S字状を描くように出力を漸次
増大させる。そして、上記方向Bと方向Cの間、および
方向Eと方向Fの間の圧力9P1と圧力9P2の和がシリンダ
9の出力の100%となるようにする。
【0026】次に、第二駆動源の油圧シリンダ10の駆動
方法、すなわち動かす方向に応じた圧力10P1と圧力10P2
のかけ方を図3に示す。先ず、圧力10P1については、負
荷点8が第二方向において方向Eの側に運動するとき、
方向Eを挟む方向Dと方向Fの間では100%、方向Bを
挟む方向Aと方向Cの間では0%とし、方向Dと方向C
にかけては、図3に示すように圧力を略逆S字状を描く
ように漸次減少させ、また、方向Fから方向Aにかけて
は、圧力を略S字状を描くように漸次減少させる。
【0027】一方、圧力10P2については、負荷点8が第
二方向の方向Bの側に運動するとき、前記圧力10P1の場
合とは逆に方向Fを挟む方向Dから方向Fまでの間では
0%、方向Bを挟む方向Aから方向Cまでの間は100%
とし、方向Dから方向Cにかけては、図3に示すよう
に、圧力を略S字状を描くように漸次増大させ、また、
方向Fから方向Aにかけては、圧力を略逆S字状を描く
ように漸次増大させる。このとき、方向Cから方向Dの
間、および方向Fから方向Aの間の圧力10P1と圧力10P2
の和はシリンダ10の出力の100%となるようにする。
【0028】本発明方法は、シリンダ9,10を上記のよ
うに駆動制御するとき、これと同時に第三駆動源の油圧
シリンダ11の駆動を制御するものであるので、前記シリ
ンダ9,10の作用による負荷点8の運動方向に応じた圧
力のP1,P2の制御の仕方を図4により説明する。先ず、
圧力P1については、負荷点8が第三方向における方向C
の側に運動するとき、方向Cを挟む方向Bと方向Dの間
は100%、方向Fを挟む方向Eと方向Aの間では0%と
し、方向Bから方向Aにかけては、図4に示すように、
圧力を略逆S字状を描くように漸次減少させ、また、方
向Dから方向Eにかけては、圧力を略S字状を描くよう
に漸次減少させる。
【0029】次に、圧力P2については、負荷点8が第三
方向における方向Fの側に運動するとき、上記の圧力P1
とは逆に方向Cを挟む方向Bと方向Dの間では0%、方
向Fを挟む方向Eと方向Aの間は100%とし、方向Bか
ら方向Aにかけては、図4に示すように圧力を略S字状
を描くように漸次増大させ、また方向Dから方向Eにか
けては、圧力を略逆S字状を描くように漸次増大させ
る。そして、方向Aから方向Bの間、および方向Dから
方向Eの間の圧力P1と圧力P2の和はシリンダ11の出力の
100%となるようにする。
【0030】上記の各シリンダ9〜11の出力の制御態様
は、ア−ム機構の伸縮によって運動方向を示す各方向A
D,BE,CFがそれぞれに変化するが、各シリンダ
9,10,11の夫々の圧力9P1,9P2、同10P1,10P2、及
び、圧力P1,P2がそれぞれ交差的に変化する割合は、図
5〜図7に示すように、運動方向の変化に対して同じ割
合で変化する。例えば、図2〜図7に示すように負荷点
8の任意の運動方向Nが、方向Aと方向Bの間に占める
角度の割合が変わらなければ、ア−ム機構の伸縮によっ
て方向Aと方向Bの成す角度が変化しても、負荷点8の
運動方向Nにおけるシリンダ11の圧力P1とP2の圧力比は
変わらない。
【0031】以上に述べた各シリンダ9〜11の駆動方法
は、ヒトの上肢を、肩関節と肘関節を含んだ2関節リン
ク機構として考察したとき、前記肩関節の運動に関与す
る1対の拮抗一関節筋(シリンダ9の圧力9P1,9P2に相
当)、肘関節の運動に関与する1対の拮抗一関節筋(シ
リンダ10の圧力10P1,10P2に相当)、及び、肩,肘両関
節に跨って付着し両関節の運動に同時に関与する1対の
拮抗二関節筋(シリンダ11の圧力P1,P2に相当)が上肢
全体の伸展、屈曲動作に係わる活動様式に基づいて導か
れたものである。
【0032】そして、上記ヒトの上肢の筋の活動様式に
ついて、発明者らが機械的リンクモデルを構築して制御
工学的シミュレ−ション解析をした結果、並びに、空気
圧制御ゴム人工筋を装備したア−ムロボットによる実験
解析をした結果、2関節ア−ム機構の第二ア−ム5の先
端5bの位置、つまり、このア−ム機構における負荷点8
の位置と力並びに剛性が独立に制御できることが実証さ
れたのである。
【0033】本発明方法は、従来公知の機械やロボット
には設けられることの無い、一見無駄とも思える2関節
同時駆動源、つまり、第3駆動源を装備した2関節ア−
ム機構の各駆動源の駆動制御に、ヒトの肩関節と肘関節
と同態様の駆動方法を採用することにより、2関節ア−
ム機構の第二ア−ム5の先端5bの負荷点8に、ヒトと同
じ様に滑らかで淀みなく、素早く正確な動作を実現させ
ることを可能としたのである。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上の通りであるから、剛性制
御を必要とするロボットやマニュピレ−タ、或は、パワ
−ショベルのア−ム等に適用して効果的であるがかりで
なく、宇宙ロボットや海中探査ロボットの作業ア−ム
等、特に宇宙作業ア−ムのように滑らかで素早く、かつ
正確な動作が要求されるア−ム機構に適用して効果を発
揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用する2関節ア−ム機構の一例
の側面図。
【図2】図1のア−ム機構における負荷点の運動方向と
第1駆動源の出力パタ−ンとの関係を示す出力線図。
【図3】図1のア−ム機構における負荷点の運動方向と
第2駆動源の出力パタ−ンとの関係を示す出力線図。
【図4】図1のア−ム機構における負荷点の運動方向と
第3駆動源の出力パタ−ンとの関係を示す出力線図。
【図5】図1のア−ム機構が姿勢変化したときの負荷点
の運動方向と第1駆動源の出力パタ−ンの関係を示す出
力線図。
【図6】図1のア−ム機構が姿勢変化したときの負荷点
の運動方向と第2駆動源の出力パタ−ンの関係を示す出
力線図。
【図7】図1のア−ム機構が姿勢変化したときの負荷点
の運動方向と第3駆動源の出力パタ−ンの関係を示す出
力線図。
【符号の説明】
1 第一ア−ム 2 第一ア−ムの回転軸 3 ベ−ス 4 軸受 5 第二ア−ム 7 第二ア−ムの回転軸 8 負荷点 9 第1駆動源の油圧シリンダ 10 第2駆動源の油圧シリンダ 11 第3駆動源の油圧シリンダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基底となるベ−スに後端を回転可能に枢
    着支持した第一ア−ムの先端に、第二ア−ムの後端を回
    転可能に枢着し、該第二ア−ムの先端に負荷点を形成し
    た2関節ア−ム機構であって、前記第一ア−ムと第二ア
    −ムとを夫々の枢着軸において独立して回転させるため
    の駆動力を作用させる第1駆動源と第2駆動源を当該第
    一ア−ムと第二ア−ムとに夫々に接続して設けると共
    に、前記両ア−ムに同時に作用する第3駆動源を前記ベ
    −スと第二ア−ムとの間に跨設して接続し、前記の各駆
    動源を同時に駆動することによって、前記両ア−ムを旋
    回させ前記第二ア−ム先端の負荷点を第一ア−ムの後端
    に対し進出又は後退させて第二ア−ム先端の負荷点を位
    置決めするに当り、 前記負荷点の移動範囲を、第一ア−ム後端の枢着点と第
    二ア−ム先端の負荷点を結ぶ方向ADの第一方向と、第
    二ア−ムを通る方向BEの第二方向と、前記負荷点を通
    り第一ア−ムと平行な方向CFの第三方向とに分ける、 第1駆動源は、前記負荷点が第一方向を含み方向BEと
    方向CFに挟まれた範囲において進出又は後退すると
    き、その移動方向に100%の出力で駆動すると共に、こ
    の負荷点が前記第一方向を含まない方向BEと方向CF
    に挟まれた範囲において進出又は後退するときは当該負
    荷点の進出及び後退方向の駆動源の出力を0%まで漸減
    させ、かつ、当該漸減する進出及び後退方向の出力の和
    が100%となるように制御する、 第2駆動源は、前記負荷点が第二方向を含み方向ADと
    方向CFに挟まれた範囲において進出又は後退すると
    き、その移動方向に100%の出力で駆動すると共に、こ
    の負荷点が前記第二方向を含まない方向ADと方向CF
    に挟まれた範囲において進出又は後退するときは当該負
    荷点の進出及び後退方向の駆動源の出力を0%まで漸減
    させ、かつ、当該漸減する進出及び後退方向の出力の和
    が100%となるように制御する、 第3駆動源は、前記負荷点が第三方向を含み方向ADと
    方向BEに挟まれた範囲において進出又は後退すると
    き、その移動方向に100%の出力で駆動すると共に、こ
    の負荷点が前記第三方向を含まない方向ADと方向BE
    に挟まれた範囲において進出又は後退するときは当該負
    荷点の進出及び後退方向の駆動源の出力を0%まで漸減
    させ、かつ、当該漸減する進出及び後退方向の出力の和
    が100%となるように制御する、ことを特徴とする2関
    節同時駆動源を装備した2関節ア−ム機構における各駆
    動源の駆動制御方法。
JP10716595A 1994-07-04 1995-04-07 2関節同時駆動源を装備した2関節ア−ム機構における各駆動源の駆動制御方法 Pending JPH08276386A (ja)

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EP19950110425 EP0691186B1 (en) 1994-07-04 1995-07-04 Two-joint arm mechanism equipped with bi-articular driving means, and method for drive controlling each of driving means
DE1995602241 DE69502241T2 (de) 1994-07-04 1995-07-04 Zwei-Gelenkiger Armmechanismus mit Zwei-Richtung-Antrieb und Verfahren zur Steuerung jeden Antriebs

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014184526A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Canon Inc ロボット装置、ロボット制御方法、プログラム及び記録媒体
CN105965502A (zh) * 2016-06-13 2016-09-28 新乡学院 一种多功能机械手
CN106564046A (zh) * 2015-10-10 2017-04-19 佳木斯大学 一种新型变胞装载机械手

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