JPH08276247A - シェル型造型装置 - Google Patents

シェル型造型装置

Info

Publication number
JPH08276247A
JPH08276247A JP7787795A JP7787795A JPH08276247A JP H08276247 A JPH08276247 A JP H08276247A JP 7787795 A JP7787795 A JP 7787795A JP 7787795 A JP7787795 A JP 7787795A JP H08276247 A JPH08276247 A JP H08276247A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spiny
pin
insert
product
pull
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7787795A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Suzuki
絋 鈴木
Akio Shimizu
昭生 清水
Taichi Yoshikawa
太市 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP7787795A priority Critical patent/JPH08276247A/ja
Priority to US08/626,605 priority patent/US5711365A/en
Publication of JPH08276247A publication Critical patent/JPH08276247A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Casting Devices For Molds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱膨張にもかかわらず、スパイニー入れ子と
製品入れ子の形状合わせ精度のバラツキを小さくするこ
とができるシェル型造型装置を提供する。 【構成】 ストッパ手段を、製品入れ子12A、12
B、12Cに設けられたロッド挿入孔17の段部17C
とこの段部17Cに衝接する引抜きピン43の端面とで
構成し、段部17Cを堺にしてスパイニー入れ子挿入凹
部16側を小径孔部17Bにし、この小径孔部17Bの
長さ寸法L1をすべての製品入れ子12A、12B、1
2Cにおいて同じにし、熱膨張吸収手段を、摺動ブロッ
ク32A、32Bにピン受け部材40を設け、このピン
受け部材40に調整ボルト44を螺合して、これらの調
整ボルト44の端面と摺動ブロック32A、32Bが摺
動可能に保持した引抜きピン43の端部との間に引抜き
ピン43の熱膨脹による長さ変位を吸収するための間隙
tを形成して構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリンダブロックのスリ
ーブのような円筒体製品を鋳造するためのシェル型を造
型するシェル型造型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、シリンダブロック80は、図2
8に示すように円筒状のスリーブ81を鋳造により製作
して、ダイカスト金型のキャビティに前記スリーブ81
を複数並べて収容してダイカスト鋳造法によりキャビテ
ィにアルミニウム合金の溶湯を注入して製作されてい
る。
【0003】この場合、前記スリーブ81をアルミニウ
ム合金のブロック本体82に良く食い付けるために、表
面に多数の突起を形成したスリーブが使用されている。
このようなスリーブは、生砂、時硬性砂の砂型を用いて
鋳造により円筒状に一つづつ製作されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】表面に多数の突起を形
成したスリーブは、生砂、時硬性砂の砂型を用いて鋳造
により円筒状に一つづつ製作されていたために置き中子
が必要になり、製作に労力を要し、非能率的であって、
2連以上のスリーブを量産することができないという問
題点があった。
【0005】本発明は、上記の問題点を解消するもので
あり、その目的とするところは、熱膨張するにもかかわ
らず、スパイニー入れ子と前記製品入れ子の形状合わせ
精度のバラツキを小さくすることができるシェル型造型
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係わるシェル型造型装置は、円筒体の半割
り形状の製品入れ子を複数並べ、隣り合う製品入れ子の
円弧状表面が形成するアンダーカット部にスパイニー入
れ子挿入凹部を形成し、これらのスパイニー入れ子挿入
凹部に、前記製品入れ子の円弧状表面と同じ曲率の円弧
状表面を有し且つこの円弧状表面に多数の突起を設けた
スパイニー入れ子を出没可能に設けて構成した下型と、
上型本体に前記下型の複数の製品入れ子に対向する複数
の凹陥部を連続させて成るキャビティを形成した上型
と、前記スパイニー入れ子に引抜きピンを結合してこの
引抜きピンを作動することにより前記スパイニー入れ子
を出没させるスパイニー入れ子作動手段と、前記引抜き
ピンの熱膨張が同一な所でこれらの引抜きピンの位置決
めを行うストッパ手段と、前記引抜きピンの熱膨張吸収
手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】そして、前記ストッパ手段を、前記製品入
れ子に設けられたロッド挿入孔の段部と、この段部に衝
接する前記引抜きピンの端面とで構成し、前記ロッド挿
入孔部において前記段部を堺にして前記スパイニー入れ
子挿入凹部側を小径孔部にし、この小径孔部の長さ寸法
L1をすべての前記製品入れ子において同じにしてもよ
い。
【0008】また、前記スパイニー入れ子作動手段を、
前記引抜きピンを作動させる摺動ブロックと、この摺動
ブロックを作動させる作動シリンダとで構成してもよ
い。
【0009】また、前記熱膨張吸収手段を、前記摺動ブ
ロックにピン受け部材を設け、このピン受け部材に調整
ボルトを螺合して、これらの調整ボルトの端面と前記摺
動ブロックが摺動可能に保持した前記引抜きピンの端部
との間に前記引抜きピンの熱膨脹による長さ変位を吸収
するための間隙tを形成して構成してもよい。
【0010】
【作用】かかる構成により、前記上型を下型に合わせ、
前記キャビティの凹陥部に前記下型の製品入れ子を挿入
して、両者の間に、造型される砂型の形状の空間を形成
し、シェル砂を前記空間に吹き込み、上、下型を加熱し
てシェル砂が硬化してシェル型が造型されると、前記ス
パイニー入れ子作動手段が作動して前記スパイニー入れ
子を引っ込めて、その内面のアンダーカット部位にスパ
イニー入れ子の多数の突起部の逆写しの凹部が多数形成
された半割り形状のシェル型を製作するのであるが、前
記加熱により前記下型及び引抜きピンが熱膨張でその寸
法を変化させる。
【0011】この場合、前記ストッパ手段が前記引抜き
ピンの熱膨張が同一な所でこれらの引抜きピンの位置決
めを行うと共に、前記熱膨張吸収手段が引抜きピンの熱
膨張を吸収するするために、スパイニー入れ子と前記製
品入れ子の形状合わせ精度(前記スパイニー入れ子の円
弧状表面を前記製品入れ子の円弧状表面に一致させる)
のバラツキを小さくすることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
述する。図1は本発明に係わるシェル型造型装置の一部
断面した側面図、図2は図1のA−A線に沿う断面図、
図3は図2のB−B線に沿う断面図、図4は図2のC−
C線に沿う断面図である。
【0013】本発明に係わるシェル型造型装置は下型1
と上型2とから大略構成されている。この下型1は台座
3上に固設されたダイ・ベース4を備えており、このダ
イ・ベース4の上には下型熱板体5が固設してあり、ま
た、この下型熱板体5には製品入れ子構造体11が装着
してある。そして、前記下型熱板体5と製品入れ子構造
体11とで下型本体を構成している。
【0014】前記下型熱板体5は、図6乃至図8に示す
ように平面視で長方形状の熱板ブロック本体6を有して
おり、この熱板ブロック本体6の上面部6Aには作業者
側Pから見てその中央を堺にして左側(MS側)と2
列、右側(MP側)に2列それぞれ入れ子装着凹部群7
が配設してある。これらの入れ子装着凹部群7は入れ子
装着凹部8を作業者側Pから見て前後方向に4個所定の
間隔で配置して構成してある。これらの入れ子装着凹部
8の底面部には複数の砂抜き孔9が形成してあり、これ
らの砂抜き孔9は熱板ブロック本体6の下面部6Bに抜
けている。
【0015】また、前記熱板ブロック本体6には、これ
の前面側(作業者側P)から前側3個の入れ子装着凹部
8に向けてピン挿入孔10が3本斜め(前傾)に、ま
た、後面側から後側3個の入れ子装着凹部8に向けてピ
ン挿入孔10が3本斜め(後傾)にそれぞれ形成してあ
る。また、前記熱板ブロック本体6の左面部及び右面部
にはヒーター挿入孔60が多数形成してあり、これらの
ヒーター挿入孔60にはヒーター61が挿入してある
(図1参照)。
【0016】前記製品入れ子構造体11は、図9乃至図
13に示すように4個一組の製品入れ子群12を2列備
えており、これらの製品入れ子群12は、前側の製品入
れ子12Aと、2個の中間の製品入れ子12Bと、後側
の製品入れ子12Cとを有している。そして、前側の製
品入れ子12Aは、断面半円形状の入れ子本体13の下
部に長方形状の嵌合部14を形成し、入れ子本体13の
後部に平坦な合せ面部15を形成した構成であり、入れ
子本体13の表面の後側部位に平面視で長方形状のスパ
イニー入れ子挿入凹部16が形成してある。また、前記
嵌合部14の前面部からスパイニー入れ子挿入凹部16
の端面にかけてロッド挿入孔部17が形成してあり、ま
た、スパイニー入れ子挿入凹部16から前記嵌合部14
の下面部にかけて砂抜き孔18が形成してある。
【0017】また、中間の製品入れ子12Bは、断面半
円形状の入れ子本体13の下部に長方形状の嵌合部14
を形成し、入れ子本体13の前、後部に平坦な合せ面部
15を形成した構成であり、入れ子本体13の表面の
前、後側部位に平面視で長方形状のスパイニー入れ子挿
入凹部16が形成してある。また、前記嵌合部14の前
面部から後側のスパイニー入れ子挿入凹部16の端面に
かけてロッド挿入孔部17が形成してあり、前記嵌合部
14の後面部から前側のスパイニー入れ子挿入凹部16
の端面にかけてロッド挿入孔部17が形成してある。ま
た、スパイニー入れ子挿入凹部16から前記嵌合部14
の下面部にかけて砂抜き孔18が形成してある。
【0018】また、後側の製品入れ子12Cは、断面半
円形状の入れ子本体13の下部に長方形状の嵌合部14
を形成し、入れ子本体13の前部に平坦な合せ面部15
を形成した構成であり、入れ子本体13の表面の前側部
位に平面視で長方形状のスパイニー入れ子挿入凹部16
が形成してある。また、前記嵌合部14の後面部からス
パイニー入れ子挿入凹部16の端面にかけてロッド挿入
孔部17が形成してあり、また、スパイニー入れ子挿入
凹部16から前記嵌合部14の下面部にかけて砂抜き孔
18が形成してある。
【0019】そして、前側、中間及び後側の製品入れ子
12A、12B、12Cにおける前記ロッド挿入孔部1
7はその中間部を堺にしてスパイニー入れ子装着凹部8
側が小径に成されており、大径孔部17Aと小径孔部1
7Bとの間には段部17Cが形成してある。そして、前
記ロッド挿入孔部17においては、前記小径孔部17B
の長さ寸法L1はすべて同じにしてある。
【0020】そして、前記下型熱板体5の4個一組の入
れ子装着凹部群7に4個一組の製品入れ子群12が装着
してある。すなわち、前側の製品入れ子12Aが、その
前記嵌合部14を入れ子装着凹部群7の前側の入れ子装
着凹部8に嵌合した後にボルト締めにより固着してあ
り、中間の製品入れ子12Bが、同様にして入れ子装着
凹部群7の中間の入れ子装着凹部8に装着してあり、後
側の製品入れ子12Cが、同様にして入れ子装着凹部群
7の後側の入れ子装着凹部8に装着してある。
【0021】この場合、隣り合う製品入れ子12A、1
2B、12Cは合せ面部15で互いに接していて、隣り
合う製品入れ子12A、12B、12Cの円弧状表面が
形成するアンダーカット部Rにスパイニー入れ子挿入凹
部16が設けてある。そして、これらのスパイニー入れ
子挿入凹部16に形成された砂抜き孔18は前記下型熱
板体5に設けた砂抜き孔9に連通している。
【0022】また、前側の製品入れ子12Aのロッド挿
入孔部17及び2つの中間の製品入れ子12Bの前側の
ロッド挿入孔部17は、前記下型熱板体5に設けた前側
3本のピン挿入孔10に連通しており、後側の製品入れ
子12C及び2つの中間の製品入れ子12Bの後側のロ
ッド挿入孔部17は、前記下型熱板体5に設けた後側3
本のピン挿入孔10に連通している。
【0023】そして、2列の製品入れ子群12の互いに
対向する製品入れ子12A、12B、12Cの内端面間
にはスペーサブロック19が介装してあり、これらのス
ペーサブロック19はボルトにより前記下型熱板体5に
固着してある。また、製品入れ子12A、12B、12
Cの外端方には左、右端押え部材20、21がそれぞれ
前記下型熱板体5にボルトにより固着されて設けてあ
る。
【0024】前記スパイニー入れ子挿入凹部16にはス
パイニー入れ子22が出没可能に挿入されている。この
スパイニー入れ子22は図14乃至図17に示すように
入れ子本体23を有しており、この入れ子本体23の表
面は前側、中間及び後側の製品入れ子12A、12B、
12Cの円弧状表面と同じ曲率の円弧状表面23aであ
り、この円弧状表面23aには多数の突起24が形成し
てある。そして、前記入れ子本体23には下方に突出す
るように2本のロッド25が設けてあり、ロッド25の
端部はねじ部25aに成されている。
【0025】そして、このように構成されたスパイニー
入れ子22は、そのロッド25を前記ロッド挿入孔部1
7に挿入して前記スパイニー入れ子挿入凹部16に出没
可能に挿入されている。
【0026】前記ダイ・ベース4の前、後部には、図1
に示すように左右に位置させて摺動ブロック位置決めア
ーム26、27が固設されており、また、前記ダイ・ベ
ース4の前、後部の中間部には図3に示すようにシリン
ダ保持部材28、29が固設されている。そして、前側
(一方)の左右の摺動ブロック位置決めアーム26は一
対の支持片部30を有しており、これらの支持片部30
にはピン孔31が形成してある。そして、前側の左右の
摺動ブロック位置決めアーム26は前側(一方)の摺動
ブロック32Aを位置決め保持している。
【0027】すなわち、この摺動ブロック32Aは図1
8及び図19に示すように断面四角形状の長尺物のブロ
ック本体33を備えており、このブロック本体33の両
端部にはピン摺動機構部34が設けてある。このピン摺
動機構部34は、ブロック本体33に形成した孔部33
aにガイドブッシュ35、36を挿入してこれらのガイ
ドブッシュ35、36をブッシュ押え37、38で押え
た構成である。また、ブロック本体33には左右のそれ
ぞれ2か所に上下方向に3個一組のピン挿入孔39が並
列状態で形成してあり、これらのピン挿入孔39の背部
側には、図5に示すようにピン受け部材40がブロック
本体33に固着されて設けてある。このピン受け部材4
0には前記ピン挿入孔39の端面部に対向させてねじ孔
41が形成してある。
【0028】そして、上記のように構成された摺動ブロ
ック32Aは、そのピン摺動機構部33のガイドブッシ
ュ35、36を、一対の支持片部30が支持する摺動ピ
ン42に摺動可能に嵌合した状態で、前側の左右の摺動
ブロック位置決めアーム26に保持されている。
【0029】また、引抜きピン43は、図5に示すよう
にその前端面部にねじ孔43aを有し且つ後端部に多角
(8角)形状の鍔状部43bを有している。そして、引
抜きピン43は、前記摺動ブロック32のピン挿入孔3
9に挿入してあり、これらの引抜きピン43は前記ピン
挿入孔10に挿入されていて、引抜きピン43のねじ孔
43aに、前記スパイニー入れ子22のロッド25のね
じ部25aが螺合されていて、引抜きピン43は前記ス
パイニー入れ子22に結合されている。この場合、前記
ロッド25と引抜きピン43の端部との間にストッパ部
43Fが形成される。また、前記引抜きピン43の回転
を止めるために前記ピン受け部材40には多角(8角)
座金40Aが挿入されている。
【0030】そして、前記製品入れ子12A、12B、
12Cに設けられたロッド挿入孔17の段部17Cを設
け、この段部17Cに衝接する前記引抜きピン43の端
面をストッパ部43Fとし、前記ロッド挿入孔部17に
おいて前記段部17Cを堺にして前記スパイニー入れ子
挿入凹部16側を小径孔部17Bにし、この小径孔部1
7Bの長さ寸法L1をすべての前記製品入れ子12A、
12B、12Cにおいて同じにすることにより、前記引
抜きピン43の熱膨張が同一な所でのストッパ手段が構
成されている。
【0031】また、前記ピン受け部材40のねじ孔41
には調整ボルト44が螺合されていて、これらの調整ボ
ルト44の端面と前記引抜きピン43の鍔状部43bの
端面との間には前記引抜きピン43の熱膨脹による長さ
変位を吸収するための間隙tが形成してあり、これらで
前記引抜きピン43の熱膨脹吸収手段が構成してある。
【0032】そして、前側(一方)のシリンダ保持部材
28には一方の作動シリンダ45Aが取り付けてあり、
この作動シリンダ45Aのピストンロッド46Aは前記
摺動ブロック32Aの中央部に固着されている。そし
て、前記作動シリンダ45Aと前記摺動ブロック32A
と前記引抜きピン43とでスパイニー入れ子作動手段を
構成している。
【0033】また、後側(他方)の摺動ブロック32B
は前側の摺動ブロック32Aと同構成であり、後側の摺
動ブロック32Bは、前側の摺動ブロック32Aと同じ
ようにして後側(他方)の左右の摺動ブロック位置決め
アーム27に位置決め保持されているし、また、引抜き
ピン43が摺動ブロック32Bのピン挿入孔39に挿入
してあり、これらの引抜きピン43は前記ピン挿入孔1
0に挿入されていて、引抜きピン43のねじ孔43に、
前記スパイニー入れ子22のロッド25のねじ部25a
が螺合されていて、引抜きピン43は前記スパイニー入
れ子22に結合されている。
【0034】そして、後側(他方)のシリンダ保持部材
28には他方の作動シリンダ45Bが取り付けてあり、
この作動シリンダ45Bのピストンロッド46Bは前記
摺動ブロック32Bの中央部に固着されている。そし
て、前記作動シリンダ45Bと前記摺動ブロック32B
と前記引抜きピン43とでスパイニー入れ子作動手段を
構成している。
【0035】また、前記台座3、ダイ・ベース4及び下
型熱板体5には図2に示すように複数箇所にエジェクト
ピン用孔部46が形成してあり、これのエジェクトピン
用孔部46にはエジェクトトピン47が挿入してあり、
これらのエジェクトピン47は互いに連結されていてエ
ジェクト昇降作動機構部(図示せず)により昇降動する
ものであり、これらで突き上げ手段を構成している。
【0036】前記上型2は上型本体48を備えており、
この上型本体48は、図22乃至図24に示すようにそ
の型合せ面49側にキャビティ50を形成しており、こ
のキャビティ50は、前記下型1の製品入れ子12A、
12B、12Cに対向する複数の凹陥部51を連続させ
て構成してあり、上型本体48には各凹陥部51に連通
するゲート52が設けてある。また、前記上型本体48
には、その前面部から後面部に抜けるヒーター挿入孔6
2が多数形成してあり、これらのヒーター挿入孔62に
はヒーター63が挿入してある。また、前記上型2は、
上型移動手段である昇降作動機構(図示せず)により昇
降動するものである。
【0037】次に、上記のように構成されたシェル型造
型装置によるシェル型の造型を説明する。
【0038】前記下型2において、前記作動シリンダ4
5A、45Bを伸長作動させて前記摺動ブロック32
A、32Bを移動(前進)させることにより、前記引き
抜きピン43を移動させて、この引き抜きピン43の端
面43Fを前記ロッド挿入孔17の段部17Cに衝接さ
せる。したがって、前記引き抜きピン43に結合された
前記スパイニー入れ子22が同時に前進して、これの円
弧状表面23aが前側、中間及び後側の製品入れ子12
A、12B、12Cの表面に一致して、この円弧状表面
23aの多数の突起24が突出する。
【0039】次に、前記昇降作動機構の作動により、前
記上型2が下降して、その上型本体48の型合せ面49
を下型本体64の型合せ面65に合わせ、前記キャビテ
ィ50の凹陥部51に前記下型1の製品入れ子12A、
12B、12Cが挿入して、両者の間に、造型される砂
型の形状の空間Hが形成される。
【0040】次に、前記上型本体48に設けた複数のゲ
ート52からシェル砂(珪砂に熱硬化性高分子材料を加
えたもの)が前記空間Hに吹き込まれる。
【0041】次に、前記上、下型1、2に設けたヒータ
ー61、63に通電して350℃程度に上、下型本体6
4及び製品入れ子12A、12B、12Cを加熱する。
この加熱によりシェル砂が硬化してシェル型70が造型
される。
【0042】次に、前記ヒーター61、63の通電を停
止して、前記昇降作動機構の作動により前記上型2を上
昇して、この上型2を下型1から離す。この状態では、
前記前記下型1の製品入れ子12A、12B、12C側
にシェル型70が付いている。
【0043】次に、前記下型2において、前記作動シリ
ンダ45A、45Bを縮小作動させて前記摺動ブロック
32A、32Bを後退させることにより、前記引き抜き
ピン43を後退させて前記スパイニー入れ子22を同時
に後退させ、これの円弧状表面23aを前側、中間及び
後側の製品入れ子12A、12B、12Cの表面より引
き込み、この円弧状表面23aに設けた多数の突起24
をシェル型70より離型させる。この場合、前記突起2
4の長さが2mm程度の場合には、前記スパイニー入れ
子22の引き込み量は5mm程度である。
【0044】次に、前記エジェクト昇降作動機構部が作
動してエジェクトピン47が上昇して前記シェル型70
を突き上げ、このシェル型70を離型させる。このシェ
ル型70の半割り形状であり、その内面のアンダーカッ
ト部位にはスパイニー入れ子22の多数の突起24の逆
写しの凹部が多数形成されている。
【0045】次に、次工程に移り、図25に示すように
ボア中子71が4個セットされて、半割り形状のシェル
型70の合せ面部70A同志を接着剤で接着して合わせ
てシェルモールド鋳型が作成される。
【0046】このシェルモールド鋳型は鋳造場所に搬送
された後に、鋳造工程でアルミニウム合金が注湯され図
26に示す4連のスリーブWが鋳造される。このスリー
ブWのアンダーカットブR´には多数の突起24´が形
成されている。そして、ダイカスト鋳造法によりこのス
リーブWをアルミニウム合金に鋳込み図27に示すシリ
ンダブロックSが作成される。
【0047】上記した実施例によれば、前記製品入れ子
12A、12B、12Cに設けられたロッド挿入孔17
の段部17Cを設け、この段部17Cに衝接する前記引
抜きピン43の端面をストッパ部43Fとし、前記ロッ
ド挿入孔部17において前記段部17Cを堺にして前記
スパイニー入れ子挿入凹部16側を小径孔部17Bに
し、この小径孔部17Bの長さ寸法L1をすべての前記
製品入れ子12A、12B、12Cにおいて同じにする
ことにより、前記引抜きピン43の熱膨張が同一な所で
これらの引抜きピン43の位置決めを行うことが可能に
なる。
【0048】また、前記ピン受け部材40のねじ孔41
には調整ボルト44が螺合されていて、これらの調整ボ
ルト44の端面と前記引抜きピン43の鍔状部43bの
端面との間には前記引抜きピン43の熱膨脹による長さ
変位を吸収するための間隙tが形成してあるために、前
記引抜きピン43の長さがすべて異なる場合にも前記引
抜きピン43の熱膨脹による長さ変位を吸収することが
可能になる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係わるシ
ェル型造型装置は、円筒体の半割り形状の製品入れ子を
複数並べ、隣り合う製品入れ子の円弧状表面が形成する
アンダーカット部にスパイニー入れ子挿入凹部を形成
し、これらのスパイニー入れ子挿入凹部に、前記製品入
れ子の円弧状表面と同じ曲率の円弧状表面を有し且つこ
の円弧状表面に多数の突起を設けたスパイニー入れ子を
出没可能に設けて構成した下型と、上型本体に前記下型
の複数の製品入れ子に対向する複数の凹陥部を連続させ
て成るキャビティを形成した上型と、前記スパイニー入
れ子に引抜きピンを結合してこの引抜きピンを作動する
ことにより前記スパイニー入れ子を出没させるスパイニ
ー入れ子作動手段と、前記引抜きピンの熱膨張が同一な
所でこれらの引抜きピンの位置決めを行うストッパ手段
と、前記引抜きピンの熱膨張吸収手段とを備えたことか
ら、前記上型を下型に合わせ、前記キャビティの凹陥部
に前記下型の製品入れ子が挿入して、両者の間に、造型
される砂型の形状の空間を形成し、シェル砂を前記空間
に吹き込み、上、下型を加熱してシェル砂が硬化してシ
ェル型が造型されると、前記スパイニー入れ子作動手段
が作動して前記スパイニー入れ子を引っ込めて、その内
面のアンダーカット部位にスパイニー入れ子の多数の突
起部の逆写しの凹部が多数形成された半割り形状のシェ
ル型を製作するのであるが、前記加熱により前記下型及
び引抜きピンが熱膨張でその寸法を変化させる。
【0050】この場合、前記ストッパ手段が前記引抜き
ピンの熱膨張が同一な所でこれらの引抜きピンの位置決
めを行うと共に、前記熱膨張吸収手段が引抜きピンの熱
膨張を吸収するするために、スパイニー入れ子と前記製
品入れ子の形状合わせ精度(前記スパイニー入れ子の表
面を前記製品入れ子の円弧状表面に一致させる)のバラ
ツキを小さくすることができて、精度の良い半割り形状
のシェル型を容易に量産することができる。
【0051】そして、前記ストッパ手段を、前記製品入
れ子に設けられたロッド挿入孔の段部と、この段部に衝
接する前記引抜きピンの端面とで構成し、前記ロッド挿
入孔部において前記段部を堺にして前記スパイニー入れ
子挿入凹部側を小径孔部にし、この小径孔部の長さ寸法
L1をすべての前記製品入れ子において同じにすること
により、前記引抜きピンの熱膨張が同一な所でこれらの
引抜きピンの位置決めを行うことが可能になる。
【0052】また、前記熱膨張吸収手段を、前記摺動ブ
ロックにピン受け部材を設け、このピン受け部材に調整
ボルトを螺合して、これらの調整ボルトの端面と前記摺
動ブロックが摺動可能に保持した前記引抜きピンの端部
との間に前記引抜きピンの熱膨脹による長さ変位を吸収
するための間隙tを形成して構成したことにより、前記
引抜きピンの長さがすべて異なる場合にも前記引抜きピ
ンの熱膨脹による長さ変位を吸収することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるシェル型造型装置の一部断面し
た側面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図4】図2のC−C線に沿う断面図である。
【図5】図3のD部の拡大図である。
【図6】下型熱板体の平面図である。
【図7】図6のE−E線に沿う断面図である。
【図8】図6のF−F線に沿う断面図である。
【図9】製品入れ子構造体の平面図である。
【図10】図9のG−G線に沿う断面図である。
【図11】図9のI方向からの一部断面した矢視図であ
る。
【図12】製品入れ子単体の平面図である。
【図13】製品入れ子単体の側面図である。
【図14】スパイニー入れ子の平面図である。
【図15】同スパイニー入れ子の側面図である。
【図16】図14のJ−J線に沿う断面図ある。
【図17】図14のK−K線に沿う断面図ある。
【図18】(1)は摺動ブロック機構部の正面図であ
る。(2)は(1)のL−L線に沿う断面図である。
【図19】(1)は摺動ブロックの正面図である。
(2)は同一部省略した断面図である。(3)は(2)
のM方向からの矢視図である。
【図20】ピン受け部材の平面図である。
【図21】図20のN−N線に沿う断面図である。
【図22】上型の平面図である。
【図23】図22のO−O線に沿う断面図である。
【図24】図22のQ−Q線に沿う断面図である。
【図25】ボア中子と半割り形状のシェル型とで構成さ
れたシェルモールド鋳型の平面図である。
【図26】4連スリーブの斜視図である。
【図27】シリンダブロックの斜視図である。
【図28】従来のシリンダブロックの斜視図である。
【符号の説明】
1 下型 2 上型 12A、12B、12C 製品入れ子 16 スパイニー入れ子挿入凹部 17 ロッド挿入孔 17B 小径孔部 17C 段部 22 スパイニー入れ子 23a 円弧状表面 24 突起 32A、32B 摺動ブロック 40 ピン受け部材 43 引抜きピン 44 調整ボルト44

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒体の半割り形状の製品入れ子を複数
    並べ、隣り合う製品入れ子の円弧状表面が形成するアン
    ダーカット部にスパイニー入れ子挿入凹部を形成し、こ
    れらのスパイニー入れ子挿入凹部に、前記製品入れ子の
    円弧状表面と同じ曲率の円弧状表面を有し且つこの円弧
    状表面に多数の突起を設けたスパイニー入れ子を出没可
    能に設けて構成した下型と、 上型本体に前記下型の複数の製品入れ子に対向する複数
    の凹陥部を連続させて成るキャビティを形成した上型
    と、 前記スパイニー入れ子に引抜きピンを結合してこの引抜
    きピンを作動することにより前記スパイニー入れ子を出
    没させるスパイニー入れ子作動手段と、 前記引抜きピンの熱膨張が同一な所でこれらの引抜きピ
    ンの位置決めを行うストッパ手段と、 前記引抜きピンの熱膨張吸収手段とを備えたことを特徴
    とするシェル型造型装置。
  2. 【請求項2】 前記ストッパ手段を、前記製品入れ子に
    設けられたロッド挿入孔の段部と、この段部に衝接する
    前記引抜きピンの端面とで構成し、前記ロッド挿入孔部
    において前記段部を堺にして前記スパイニー入れ子挿入
    凹部側を小径孔部にし、この小径孔部の長さ寸法L1を
    すべての前記製品入れ子において同じにした請求項1記
    載のシェル型造型装置。
  3. 【請求項3】 前記スパイニー入れ子作動手段を、前記
    引抜きピンを作動させる摺動ブロックと、この摺動ブロ
    ックを作動させる作動シリンダとで構成した請求項1又
    は請求項2記載のシェル型造型装置。
  4. 【請求項4】 前記熱膨張吸収手段を、前記摺動ブロッ
    クにピン受け部材を設け、このピン受け部材に調整ボル
    トを螺合して、これらの調整ボルトの端面と前記摺動ブ
    ロックが摺動可能に保持した前記引抜きピンの端部との
    間に前記引抜きピンの熱膨脹による長さ変位を吸収する
    ための間隙tを形成して構成した請求項1又は請求項2
    又は請求項3記載のシェル型造型装置。
JP7787795A 1995-04-03 1995-04-03 シェル型造型装置 Pending JPH08276247A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7787795A JPH08276247A (ja) 1995-04-03 1995-04-03 シェル型造型装置
US08/626,605 US5711365A (en) 1995-04-03 1996-04-02 Shell molding apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7787795A JPH08276247A (ja) 1995-04-03 1995-04-03 シェル型造型装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08276247A true JPH08276247A (ja) 1996-10-22

Family

ID=13646300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7787795A Pending JPH08276247A (ja) 1995-04-03 1995-04-03 シェル型造型装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08276247A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110561690A (zh) * 2019-08-22 2019-12-13 珠海格力精密模具有限公司 一种消除塑料模具热膨胀间隙的方法、结构及设备

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110561690A (zh) * 2019-08-22 2019-12-13 珠海格力精密模具有限公司 一种消除塑料模具热膨胀间隙的方法、结构及设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3161918A (en) Die-casting apparatus
US4741379A (en) Horizontal mold clamping and verticle injection type injection molding machine
JP2943674B2 (ja) 中子成形方法
JPH08276247A (ja) シェル型造型装置
US2324978A (en) Method of molding plastics
JPH08276249A (ja) シェル型造型装置
JP3425263B2 (ja) シェル型造型装置
US2371041A (en) Method of and device for forging
JPH08276248A (ja) シェル型造型装置
JPH08168866A (ja) 加圧ピン装置
US5732761A (en) Shell mold for casting a cylindrical product, apparatus for molding the shell mold, and casting method using the shell mold
JP2009536578A (ja) 鋳物を製造するための成形装置
EP0819486B1 (en) Shell molding apparatus
JPH08276246A (ja) シェル型造型装置とシェル型を使用した鋳造方法
AU636880B2 (en) A die casting machine
JPH0929386A (ja) シェル型とこのシェル型を造型する造型装置
EP0819485B1 (en) Method, apparatus and shell mould for casting a cylindrical product
JPH08267214A (ja) 放熱盤の製造方法
CN218139590U (zh) 一种可全面调整且便于降温的成型模具
CA1269811A (en) Horizontal mold clamping and vertical injection type injection molding machine
JP4515604B2 (ja) シリンダヘッドの鋳造装置
CN117817988A (zh) 一种大抽芯量工件注塑模具
JPH08276251A (ja) シェル型造型装置における入れ子構造
JPH0744371Y2 (ja) 鋳造金型における押し出しピンの位置決め機構
JPS6382718A (ja) トランスファー成形型の金型装置