JPH08276153A - 騒音防止用アンダーコート構造 - Google Patents

騒音防止用アンダーコート構造

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JPH08276153A
JPH08276153A JP10312695A JP10312695A JPH08276153A JP H08276153 A JPH08276153 A JP H08276153A JP 10312695 A JP10312695 A JP 10312695A JP 10312695 A JP10312695 A JP 10312695A JP H08276153 A JPH08276153 A JP H08276153A
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攻一 久保
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直和 山村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車のホイルハウス等に対する石ハネ音、
特に1〜10kHz、とりわけ1〜5kHzの高周波域
の石ハネ音を著しく低減する。 【構成】 石ハネ音を防止すべき箇所に形成される騒音
防止用アンダーコート構造であって、塩化ビニル樹脂系
塗料の塗膜を下層とし、その上層として水性エマルジョ
ン塗料の塗膜を形成したことを特徴とする騒音防止用ア
ンダーコート構造を提供する。この場合、下層塗膜を1
50〜600%の膨張塗膜とすることが好結果を与え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のホイルハウス
などの石ハネ音による騒音を防止すべき箇所に形成され
る騒音防止用アンダーコート構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】自動車
のホイルハウス(タイヤハウス)には、走行中に石ハ
ネ、砂ハネが生じ、運転者に耳ざわりな騒音を発生す
る。
【0003】この対策の一つとしては、ホイルハウス部
位に塗膜層を形成し、この塗膜層により石ハネ、砂ハネ
の騒音を軽減することが考えられる。この場合、塗膜層
は厚い方が石ハネ軽減効果は良好であるが、塗膜が厚す
ぎるとその分コスト高になり、また乾燥工程等も長くな
って作業効率が低下する上、重量も大きくなり、車輌重
量を軽減するという目的からはずれることになる。
【0004】またこの場合、上記石ハネ音の低減は、本
発明者らの官能評価の結果では、低周波域の音より1〜
10kHz、特に1〜5kHzの高周波域の音を低減さ
せることが必要であり、かかる高周波域の音を低減させ
ることにより、乗車者に耳ざわりな音が少なくなるもの
である。
【0005】従来、ホイルハウス部位の塗装には、塩化
ビニル樹脂系塗料を用いているが、塩化ビニル樹脂系塗
膜では上記したような石ハネ音の低減効果は殆んど得ら
れない。
【0006】また最近、塩化ビニル樹脂系塗料の代わり
に、公害防止等の点から水性エマルジョン塗料が注目さ
れているが、水性エマルジョン塗料の塗膜も石ハネ音低
減効果についてはなお不十分なものである。
【0007】なお従来、電着塗板に塗布形成された粘弾
性を有する塩化ビニル系塗料又はエマルジョン系塗料を
使用してなるベース層と、前記ベース層の上面に塗布形
成され、ベース層の伸縮を拘束する、鱗片状フィラーと
してのマイカを分散させたポリエステル系塗料或いはエ
マルジョン系塗料を使用してなる拘束層とからなる耐チ
ッピング塗膜は知られている(特開平6−254483
号公報)。
【0008】しかし、このような耐チッピング塗膜にお
いては、上層、下層の材料が同系塗料の場合は問題ない
が、異種系の場合は塗布時の相溶性及び二層間の密着性
が悪くなる。特に、塗膜を厚くする場合、下層に使用す
る塗料が溶剤系では十分な乾燥が得られず、残存溶剤に
よる焼付時の亀裂、膨れが発生し、またエマルジョン系
塗料の場合でも残存水分による同様な問題が生じる。可
塑剤系塗料(PVCペースト)の場合は厚膜塗布が可能
であるが、上層部にエマルジョン系塗料が塗布された場
合、下層部の可塑剤塗料の焼付硬化物の表面への定着性
や濡れ性が悪く、ハジキ、スリップを生じ易く、乾燥後
の二層の密着性が悪いという問題がある。
【0009】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
石ハネ音低減効果に優れた騒音防止用アンダーコート構
造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは、
上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、塩化ビ
ニル樹脂系塗膜を下層とし、その上に水性エマルジョン
塗料の塗膜を形成した場合、これらが相乗的に作用し、
その合計塗膜厚が薄くても1〜10kHzにおいて優れ
た石ハネ音低減効果が得られることを知見し、本発明を
なすに至ったものである。
【0011】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の騒音防止用アンダーコート構造は、図1に示し
たように、自動車のホイルハウス等の石ハネ音を防止す
べき箇所Aに、塩化ビニル樹脂系塗料の塗膜Bを下層と
し、その上層として水性エマルジョン塗料の塗膜Cを形
成したものである。
【0012】ここで、塩化ビニル樹脂系塗料としては、
塩化ビニル樹脂及び/又は塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体樹脂をべースポリマーとし、これに充填剤、可塑
剤、更に必要により密着成分、安定剤、吸湿防止剤、着
色剤、高沸点溶剤等を配合した組成のものを使用するこ
とができる。
【0013】この場合、塩化ビニル樹脂としては、乳化
重合により得られるものを好適に使用することができ、
通常0.1〜100μm、好ましくは1〜50μm、よ
り好ましくは1〜40μmの平均粒径を有するものが用
いられる。また、その平均重合度が通常500〜250
0、好ましくは850〜2000、より好ましくは10
00〜1800のものが好適である。
【0014】塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂とし
ては、酢酸ビニル含有率が1〜15重量%、好ましくは
3〜10重量%のものが好適であり、平均粒径が0.1
〜55μm、好ましくは0.1〜40μm、より好まし
くは0.1〜10μmのものが好ましい。また、その平
均重合度が850〜2000、好ましくは1000〜1
800、更に好ましくは1200〜1800のものが好
適である。
【0015】なお、塩化ビニル樹脂は金属表面の密着性
が塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂に比べて幾分劣
り、一方塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂は可塑剤
に対する膨潤ゲル化性が良好で、加熱により密着性良好
となるものの、コストが高く、従って両者を併用するこ
とが好ましい。この場合、併用割合は適宜選定される
が、塩化ビニル樹脂:塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
樹脂=4:1〜1:4(重量比)とすることが好まし
い。
【0016】充填剤としては、炭酸カルシウム、硫酸バ
リウム、クレー、珪藻土、シリカ、タルク等が挙げら
れ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて
使用することができる。また必要により、ガラスバルー
ン、樹脂バルーン等の中空粒子を配合することもでき
る。充填剤の配合量は特に制限されないが、上記ベース
ポリマー100部(重量部、以下同様)に対し50〜3
00部、特に100〜200部とすることが好ましい。
50部より少ないとスプレー塗布時の流れ、吐出性が悪
くなる場合があり、しかも充填剤が少なくなる分ベース
ポリマーの量が多くなり、結果としてコスト高になる場
合がある。また、300部より多くなると塗膜の物理的
性能が劣化し、弾性が低下する場合が生じる。
【0017】次に、可塑剤はスプレー塗布時の作業性と
物理性能の両方を良好にするために添加するもので、ジ
ブチルフタレート(DBP)、ジヘキシルフタレート
(DHP)、ジ−2−エチルヘキシルフタレート(DO
P)、ジ−n−オクチルフタレート(DnOP)、ジイ
ソオクチルフタレート(DIOP)、ジデシルフタレー
ト(DDP)、ジイソデシルフタレート(DIDP)、
6〜C10混合高級アルコールフタレート或いはブチル
ベンジルフタレート(BBP)等のフタール酸エステル
類、ジオクチルアジペート(DOA)、ジオクチルアゼ
レート(DOZ)、ジオクチルセバケート(DOS)等
の直鎖二塩基酸エステル類、トリクレジルホスフェート
(TCP)、トリキシレニルホスフェート(TXP)、
モノオクチルジフェニルホスフェート、モノブチル−ジ
キシレニルホスフェート(B−Z−X)、トリオクチル
ホスフェート(TOF)等のリン酸エステル類、ブチル
フタール・ブチル・グリコレート(BPBG)、トリブ
チル・クエン酸エステル、トリオクチル・アセチルクエ
ン酸エステル、C6〜C10脂肪酸のトリ又はテトラエチ
レングリコールエステル、メチルアセチルリシノレート
等の上記以外のエステル系可塑剤、大豆油等の不飽和脂
肪酸グリセライドの二重結合を過酸化水素や過酢酸でエ
ポキシ化したもの(ESBO)、ブチル又はオクチルの
アルキルオレイン酸エステル等のエポキシ化合物などの
エポキシ化植物油、アジピン酸のような二塩基酸のプロ
ピレングリコールエステル単位を数個ないしは十数個直
鎖状に連結した平均分子量1000〜8000程度の粘
稠な低重合度ポリエステル等のポリエステル系可塑剤、
ニトリル系合成ゴム、塩素化物及び石油補助可塑剤等、
またはこれらを混合したもの等を用いることができる。
また、可塑剤の配合量は、上記ベースポリマー100部
に対し、通常50〜300部、好ましくは100〜20
0部であり、50部より少ないとスプレー塗布時の吐出
性の低下したものとなり、300部より多いと粘性が低
下し、流れが問題となる上、物性の低下が著しくなる場
合が生じる。
【0018】密着成分としては、例えばポリアミドアミ
ン・ブロックイソシアネート等が挙げられ、この成分の
添加により電着塗装面等への密着性能を向上させること
ができる。その配合量はベースポリマー100部に対し
0〜30部、好ましくは5〜15部とすることができ
る。
【0019】安定剤は、熱安定性能などを向上させるも
ので、二塩基性亜リン酸塩、三塩基性硫酸鉛、ケイ酸
鉛、鉛白等が挙げられ、ベースポリマー100部に対し
0〜10部、好ましくは1〜5部の配合量とすることが
できる。
【0020】吸湿防止剤(気泡防止剤)は、吸湿による
発泡防止等の物理性能などを向上させるもので、酸化カ
ルシウム、酸化マグネシウム等が挙げられる。その配合
量はベースポリマー100部に対し0〜20部、好まし
くは3〜10部とすることができる。
【0021】また、着色剤としては、カーボンブラッ
ク、酸化チタン、カドミウムイエロー、フタロシアニン
ブルー等の顔料を用いることができ、ベースポリマー1
00部に対し0〜5部、好ましくは1〜3部とすること
ができる。
【0022】高沸点溶剤としては、沸点が150〜25
0℃の範囲の石油系炭化水素(パラフィン系、ナフテン
系、芳香族系)溶剤などが挙げられ、ベースポリマー1
00部に対して5〜50部、特に15〜40部とするこ
とが好ましい。
【0023】上記塩化ビニル樹脂系塗料は、上記成分を
配合してそのまま塗装し、塗膜を非発泡状態としてもよ
いが、好ましくは塗膜が発泡したものが好ましく、塩化
ビニル樹脂系塗膜を発泡塗膜とすることにより、水性エ
マルジョン塗料塗膜との相乗作用でより優れた石ハネ音
低減効果を与えることができる。
【0024】この場合、発泡塗膜を得る方法としては、
未膨張バルーンを塗料中に配合し、乾燥焼付時にこれを
発泡させて発泡塗膜を得る方法、発泡剤を用いる方法、
エアーミックス法などを採用することができ、これらを
組み合わせて用いてもよい。
【0025】このうち、未膨張バルーンを用いる方法
は、未膨張バルーンとして、塩化ビニリデン樹脂、アク
リロニトリル樹脂、塩化ビニリデン−アクリロニトリル
共重合体、アクリロニトリル−メタクリル酸メチル共重
合体などの熱可塑性樹脂によって、低沸点炭化水素(例
えばイソブタン)等の低沸点の溶剤を包み込んだものを
用いることができる。その粒径としては、1〜50μ
m、好ましくは5〜40μm、より好ましくは10〜3
0μmのカプセル状をなすものが好適である。粒径が1
μmより小さいと十分な発泡が得られず、50μmより
大きいと塗膜物性が低下する場合があり、バルーンも破
壊し易くなる。なお、このような未膨張バルーンとして
エクスパンセル社製エクスパンセル#091DUなどが
用いられる。この未膨張バルーンを用いて発泡塗膜を得
る場合、未発泡状態を100%とした場合の発泡率は好
ましくは150〜600%、より好ましくは250〜5
00%であり、発泡率が高くなりすぎると塗膜性能が低
下する。この未膨張バルーンの塗料中への配合量は、ベ
ースポリマー100部に対し5〜60部が好ましく、5
部より少ないと発泡率が低く、60部より多いと発泡率
が高くなり、塗膜物性が低下するおそれがある。
【0026】なお、この未膨張バルーン(未膨張マイク
ロカプセル)は、上述した塩化ビニル系樹脂、充填剤、
可塑剤の必須成分等と共に塗布された後に焼付を行うこ
とにより、前記低沸点の溶剤の蒸気圧で発泡し、この結
果として焼付前よりも厚くなり、かつ乾燥塗膜比重が
1.0以下の塗膜が形成されるものである。この場合、
塗膜比重は、強度及び軽量化等の点から0.1〜1.
0、特に0.25〜0.6であることが好ましい。
【0027】また、発泡剤を用いる場合、発泡剤として
は、炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、炭酸アンモ
ニウム等の無機発泡剤、ニトロソ化合物、アゾ化合物、
スルホニル・ヒドラジド等の有機発泡剤に加え、サリチ
ル酸尿素及びその誘導体等の発泡助剤などを使用し得、
発泡率等の点からベースポリマー100部に対し2〜1
0部、特に3〜5部の配合量が好ましい。なお、発泡倍
率は上記と同様である。この発泡剤を用いる方法は、未
膨張バルーンを用いる方法に比べ、コストが安く、柔軟
な発泡塗膜を得ることができる反面、ライン昇温条件、
塗装箇所、塗布量などに左右されて均一発泡性に劣り、
また独立気泡になりにくく、耐水性に劣る場合があるの
で、通常は未膨張バルーンを用いる方法が有効に採用さ
れ、この未膨張バルーンを用いることにより微細発泡の
発泡塗膜を得ることができる。
【0028】更に、エアーミックス法は、製造時の塗料
よりエアーを抜いておき、ラインサイドでエアーミック
ス装置によりエアーミックスさせたものをスプレー塗布
する方式であるが、一定量のエアーをミックスし、例え
ば200%とした場合でもスプレー時に霧化によってエ
アーが抜けてしまい、150%位になるので、高発泡物
は得られにくく、従って主として低発泡塗膜を得る場合
に好適である。
【0029】上記塩化ビニル樹脂系塗料は、これを例え
ばスプレー法等により塗装し、次いで120〜160
℃、好ましくは130〜150℃、より好ましくは14
0〜150℃で20〜40分間、好ましくは30〜40
分間の焼付を行うことにより下層塗膜を形成することが
できる。
【0030】この場合、この下層塗膜の厚さは1〜6m
m、より好ましくは2〜5mm、更に好ましくは2〜4
mmであることが望ましく、1mmより薄いと十分な石
ハネ音低減効果が得られない場合があり、6mmより厚
いと重量、コスト的に不利になる。
【0031】次に、上記下層塗膜上に形成される上層塗
膜を得るための水性エマルジョン塗料としては、ポリウ
レタン樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂(SBR樹
脂)、アクリル樹脂、ブタジエン樹脂、アクリロニトリ
ルブタジエン樹脂、分子量が1×106以上の超高分子
量樹脂などをベースポリマーとしたものが好適である。
これらの樹脂は変性したものであってもよく、例えばス
チレン−ブタジエン樹脂としてはカルボキシル変性のも
の、アクリル樹脂としては部分架橋型のものやスチレン
変性のものなどを使用することができる。上記樹脂はそ
の1種を単独で又は2種以上を併用して用いることがで
きるが、特にスチレン−ブタジエン樹脂とアクリル樹脂
とを併用したものが石ハネ音低減効果の点から好まし
い。
【0032】上記エマルジョン塗料には、造膜後の架橋
を促進させ、耐水性を向上させる目的で、例えばポリア
ミン、具体的にはジエチレントリアミン、エチレンジア
ミン、テトラエチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、トリエチレンテトラミン等の一分子中にアミノ基を
2個以上有する化合物を上記ベースポリマー100部に
対し0〜4部、特に0.2〜4部配合することができ
る。
【0033】更に、カルボキシル変性樹脂を用いる場合
は、カルボキシル基と反応架橋するユリア樹脂、メラミ
ン樹脂、フェノール樹脂、グリコール類等の水酸基(メ
チロール基)を有する化合物、エポキシ樹脂などのエポ
キシ基を有する化合物、イミン基を有する化合物等を挙
げることができるが、メチル化メラミン樹脂、水分散性
ブロックイソシアネート等の熱硬化性樹脂が好ましく、
これにより一液としてのポットライフを確保することが
できる。なお、ブロックイソシアネートの市販品として
は、例えば日本カーバイド工業(株)製のFX−977
を挙げることができる。その配合量は樹脂成分100部
に対して0.1〜10部、より好ましくは0.5〜5部
の範囲が好ましい。0.1部未満では配合の効果が現れ
ない場合があり、一方添加量が10部を超えると貯蔵安
定性が悪くなると共に、樹脂架橋度が上がって乾燥皮膜
を硬くし、塗膜の弾性が失われる場合がある。また、架
橋剤を配合する場合、硬化促進剤を併用することがよ
く、この硬化促進剤としては、例えばジエチレントリア
ミン、脂環式ポリアミン塩等の有機アミン系のものを挙
げることができ、その配合量は架橋剤の1/10程度と
することがよい。
【0034】また、上記エマルジョン塗料には、必要に
応じ、感熱ゲル化剤と表面調整剤とを併用して配合する
ことができる。感熱ゲル化剤を配合したエマルジョン塗
料は、塗装後、塗膜を乾燥、焼付する際、加熱により感
熱ゲル化剤の曇点以上になると樹脂が急速にゲル化を開
始し、樹脂粒子同士が融着し、粒子間の水を吐き出して
短時間に皮膜化を完結する。皮膜化により表面に吐き出
された水は、速やかに蒸発するため、非常に乾燥が速く
なるもので、かかる感熱ゲル化剤の配合は、常温乾燥に
加えて赤外線、遠赤外線による乾燥を行う場合には有効
であり、赤外線、遠赤外線による熱が加わり、また造膜
過程の塗膜内部からの水揮散を促進し、常乾時の長期間
の完全除水を早めて優れた膜物性を得ることができる。
このような観点から、常乾型における感熱ゲル化剤は、
曇点が40℃〜90℃、好ましくは60℃〜90℃程度
であるものが好ましく、具体的には有機系と無機系とが
ある。
【0035】有機感熱ゲル化剤として、例えばでんぷん
及びその誘導体、ノニオン活性剤系のオルガノポリシロ
キサンのアルキレンオキシド付加物、オルガノポリシロ
キサンのアルキルフェノールホルマリン縮合物、アルキ
ルフェノール−ホルマリン縮合物のアルキレンオキサイ
ド付加物、ポリビニルメチルエーテル、オルガノポリシ
ロキサンポリエーテル共重合体などを挙げることがで
き、これらの1種を単独で又は2種以上を併用して用い
ることができる。
【0036】一方、無機感熱ゲル化剤として、例えばヘ
キサメタリン酸ソーダ、硝酸アンモニウム、塩化アンモ
ニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、硫酸ナトリウ
ム、塩化カリウム、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、
硫酸マグネシウム、亜鉛アンモニウム錯塩、硝酸ナトリ
ウム、硝酸鉛、酢酸ソーダ等が挙げられ、これらの1種
を単独で又は2種以上を併用して用いることができる。
これらの中でもヘキサメタリン酸ソーダは、他の無機感
熱ゲル化剤に比べてエマルジョンの電荷を不安定にする
能力が緩やかであるため、取り扱い易いこと、乾燥硬化
後のフィルムに残存した場合に、他の金属塩よりも耐水
性の劣化現象が少ないことから、好ましい例として挙げ
ることができる。
【0037】感熱ゲル化剤は、上記有機系と無機系を併
用してもよく、その配合量は、上記ベースポリマー10
0部に対して0〜4部、好ましくは0.2〜4部、より
好ましくは0.4〜2部の範囲とすることがよい。4部
より多いと著しく増粘したり、保存安定性が悪くなる場
合がある。
【0038】また、上記エマルジョン塗料には表面調整
剤を配合することができる。この表面調整剤は、厚膜形
成時に塗料の水の蒸発を調整するもので、初期の蒸発段
階では表面調整剤の影響を受けずに水が蒸発していく
が、塗膜表面に表皮を形成する段階の蒸発では表面調整
剤が表皮部分に残存しており、この表面調整剤は親水性
のため表皮内側の水分を取り込み、水濡れ現象を長く保
って皮張り速度を遅らせることにより、水の蒸発を促進
できると共に、亀裂や膨れの発生を防止できるもので、
上記感熱ゲル化剤と相まって水を速やかに揮散させるこ
とができる。
【0039】表面調整剤としては、エチレングリコール
又はプロピレングリコールが好ましく、その他のグリコ
ール類、即ち炭素数が4以上のグリコール類、例えばト
リエチレングリコールは、塗装後7日後においても得ら
れる塗膜の耐チッピング性が悪い。これは、水の揮散度
合いが低く、7日後においても含水分率が高く、造膜が
不十分であるためと考えられる。
【0040】表面調整剤の配合量は、ベースポリマー1
00部に対して0〜25部、好適には2〜25部、特に
7〜20部とすることが好ましい。25部より高いと乾
燥後の塗膜内部に残存し、塗膜物性の低下及び耐水性の
劣化を招く場合がある。
【0041】なお、エチルアルコールやイソプロピルア
ルコール等の低沸点の親水性溶剤の配合も初期の短時間
の水揮散には効果的であり、これらを100部に対して
0〜30部、好ましくは7〜15部の範囲で配合するこ
とができる。但し、これら溶剤は、乾燥工程で大気に放
出することになるので、環境面からは配合しないか、配
合しても少量とすることが望ましい。
【0042】更に、上記エマルジョン塗料を常乾型とす
る場合には、樹脂バルーンを配合することが好ましい。
この樹脂バルーンは、一般に耐熱性が低く、しかも樹脂
バルーン自体の吸湿による焼付時の発泡が生じやすい欠
点があり、このため焼付塗料では、ほとんど使用できな
いものであるが、常乾型の塗料においては、かかる問題
は生じず、樹脂バルーンを好適に使用することができ
る。上記樹脂バルーンとしては、塩化ビニリデン樹脂、
アクリロニトリル樹脂等の樹脂バルーンを使用すること
ができ、また、樹脂バルーンの粒径としては、40〜7
0μmの範囲がよく、比重は0.02〜0.05の範囲
がよい。
【0043】樹脂バルーンの配合量は、樹脂成分100
部に対して0〜15部、好ましくは0.2〜10部の範
囲がよい。15部より配合量が多いと塗膜の強度が低下
する場合がある。なお、上記樹脂バルーンに加えて、ガ
ラスバルーン、シリカバルーン、シラスバルーン等を使
用することは差し支えない。
【0044】上記水性エマルジョン塗料には、更に上記
バルーン以外の充填剤、消泡剤、増粘剤、分散剤、湿潤
剤などを配合することができる。
【0045】充填剤としては、例えば炭酸カルシウム、
タルク、クレー、シリカ、珪藻土、ゼオライト、炭酸マ
グネシウム、マイカなどが挙げられ、これらの1種を単
独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
なお、焼付型塗料においては、充填剤の粒子の形状が平
面的であると、水分の蒸発を妨げる傾向があるので、粒
子の形状が平面的でないものが好ましいが、常乾型にお
いてはこのような平面型のものも使用可能であり、むし
ろ性能面から平面型のタルク、クレー、マイカなども有
効である。これらの1種を単独で又は2種以上を組み合
わせて用いることができる。なお、充填剤の平均粒径は
1〜20μmがよい。
【0046】また、充填剤の配合量はベースポリマー1
00部に対して、50〜300部、特に150〜250
部の範囲が好ましい。50部より配合量が少ないと、適
度のチクソ性確保が増粘剤との組み合わせによっても得
られなくなると共に、膨れ易くなる場合がある。一方、
300部を超えると樹脂が充填剤を十分に潤すことが困
難になり、性能の低下で塗膜性能を満足できなくなると
共に、亀裂が発生し易くなる場合がある。
【0047】消泡剤は、低粘度のエマルジョンやエマル
ジョン混合物が攪拌によって泡が生じ易いので、泡の発
生を少なくすると共に、いったんできた泡を消し易くす
る目的で配合されるもので、例えばサンノプコ(株)社
製のNOPCO8034等が用いられる。
【0048】増粘剤は、充填剤の分散を助けて沈降を防
ぎ、塗料の安定を良くすると共に、適度の粘度調製に仕
上げ、スプレー性とチクソ性の両者のバランスを得るた
めのもので、例えばメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース、たんぱく
質、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム
などの1種を単独で又は2種以上を併用して常用量で用
いることができる。
【0049】分散剤は、充填剤が水中に分散されるのを
助けるためのもので、各種のポリリン酸ソーダ類や界面
活性剤などを例示することができ、常用量で用いること
ができる。
【0050】上記水性エマルジョン塗料は、上記成分を
混合することによって調製することができる。例えば樹
脂成分(ラテックス)、充填剤、分散剤、湿潤剤、表面
調整剤、その他を粗練した後、増粘剤などを加えて分散
させ、次いで更に消泡剤などを加えて脱泡し、最後にろ
過して本発明のエマルジョン塗料を調製することができ
る。この場合、感熱ゲル化剤は、混合時の温度が上がる
と反応を起こし易いので、できるだけ最後に添加し、ま
た添加する前の混合物の温度を40℃以下に冷却してお
くことが望ましい。なお、分散機としては、高速ディス
パーが好適であり、粗練り、後の粘度調整も同時にでき
るため他の機械より生産効率を高くすることができる。
【0051】上記水性エマルジョン塗料の塗装は常法に
よって行うことができ、また乾燥焼付も適宜選定される
が、常乾型の場合は、乾燥は室温で行うことができ、場
合によっては60℃程度まで加熱してもよく、あるいは
必要に応じ遠赤外線等で乾燥することも可能であり、こ
の場合120℃以下、より好ましくは110℃以下で乾
燥することが望ましい。なお、室温での乾燥時間は通常
5分〜15分である。
【0052】上記上層塗膜の厚さは好ましくは0.3〜
3mm、より好ましくは0.3〜2mm、更に好ましく
は0.5〜1.5mmである。薄すぎると石ハネ音低減
効果が劣り、厚すぎると乾燥などの作業面及び重量、コ
ストなどの点で不利である。
【0053】なお、下層塗膜と上層塗膜の厚さの比率
は、石ハネ音低減効果、重量、コスト等の点から1:1
〜6:1、特に2:1〜5:1であることが好ましい。
【0054】本発明の騒音防止用アンダーコート構造
は、石ハネ音などによる耳ざわりな騒音を軽減すること
ができるので、かかる石ハネ音などが生じ易い箇所、例
えば自動車のホイルハウス、アンダーフロアーなどに適
用できる。
【0055】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0056】〔実施例、比較例〕表1に示す組成の塩化
ビニル樹脂系塗料、表2に示す組成の水性エマルジョン
塗料をそれぞれ調製し、それらの塗膜性能を同表に示す
項目について下記方法により評価した。結果をそれぞれ
表1,2に併記する。
【0057】また、これら塗膜をそれぞれ単層に形成し
た場合、及び、上記塩化ビニル樹脂系塗料の塗膜を下層
とし、その上に上記水性塗料の塗膜を形成した二層塗膜
の石ハネ音低減効果を評価した。結果を表3〜6に示
す。
【0058】損失係数 0.8mmのスチール板に試料を塗布し、これを室温に
て168時間乾燥し、塗布厚み2mmに調製した。この
試料を一端固定法により、周波数200Hz、温度20
℃において測定した。
【0059】耐チッピング性 電着塗装を施したスチール板上に試料を乾燥後の膜厚が
500μmとなるように塗布し、室温で7日間乾燥し
た。上記試料を塗装面を上にして水平から60°の角度
にセットし、この塗膜面に垂直に立てた内径20mmで
長さ2mの塩化ビニルパイプの下端を当て、このパイプ
の上端からパイプ内を通してJISに定められたM−4
ナットを落下させ、素地が露出するまでのナットの総重
量を測定した。
【0060】石ハネ音低減効果 0.8×300×300mmの鋼板上の中央部に190
×190mmの面積で所定厚さの塗膜を形成し、この鋼
板を外寸法300×300mm,内寸法200×200
mm,厚さ20mmの鋼鉄製四角枠で挟み、この枠1を
図2及び3に示すように45°に傾けて配置し、上記塗
膜2の上方に内径25mm,長さ2mの塩化ビニル樹脂
製パイプ3を塗膜2の中心に鋼球が落下するように配置
する。そして、直径8mm,重さ2.08gの鋼球をパ
イプ3から一個づつ落下させ、上記塗膜2に鋼球が衝突
したときに発生する衝撃音を測定する。この場合、パイ
プ3の下端位置は塗膜2の中心の上方40mmとし、ま
た衝撃音を集音するマイクロホン4は、塗膜2の中心部
より200mm上方で、パイプ3から40mm離間させ
た位置に設置した。なお、結果は、8回の測定の平均値
である。
【0061】またこの場合、塗膜を形成していない鋼板
の衝撃音は110dBであり、結果はこの衝撃音に比べ
てどの程度衝撃音が低減したかで評価した。ここで、オ
ーバーオールでは石ハネ音の低減は損失係数値に比例し
ているが、官能評価では1〜5kHzのパーシャルオー
バーオール値に比例しているので、石ハネ音低減効果は
上記鋼球を用いた場合の石ハネ音110dBをブランク
値とした。
【0062】
【表1】 〔注〕塗料は、発泡率より逆算して所定厚みに塗布し、
焼付後の塗膜が下記の厚みになるように調整した。 硬度測定の場合:5mm以上(焼付後) 損失係数測定の場合:2mm(焼付後) 耐チッピング特性測定の場合:500μm(焼付後) なお、焼付温度は140℃、時間は30分であった。 *1:重合度1600,粒径2μm *2:酢酸ビニル含有率5重量%,重合度1600,粒
径2μm *3:ジ−2−エチルヘキシルフタレート *4:アジピン酸ポリエステル可塑剤 *5:塩化ビニリデン−アクリロニトリル(40重量%
含有)共重合体で低沸点炭化水素溶剤を被覆したもの,
粒径25μm *6:変化なしを100%とする(以下、同様)
【0063】表1の結果より、損失係数は発泡率にかか
わらずほぼ一定で、数値は小さく、塩化ビニル系樹脂自
体に制振効果が少ないことが認められる。また、耐チッ
ピング特性は発泡率が大きくなるのに伴い低下する。従
って、単独皮膜での使用には適さない。更に、発泡率が
700%(7倍発泡)になると樹脂の皮膜形成が充分で
きず、脆くなることが認められる。
【0064】
【表2】 〔注〕塗料は、焼付後の塗膜が下記の厚みになるように
調整、塗布した。 損失係数測定の場合:2mm 硬度測定の場合:5mm以上 耐チッピング性、耐水性、密着性測定の場合:500μ
m なお、焼付温度は140℃、時間は30分であった。 *1:柔軟型ポリウレタン樹脂 *2:柔軟型SBR *3:中高硬度型カルボキシル基変性SBR *4:中高硬度型ゲル分率80%の部分架橋アクリル樹
脂 *5:高硬度型スチレン変性アクリル樹脂 *6:被着体PVC系アンダーコート
【0065】表2において、No.3は硬度が高く、損
失係数も高いものであり、これに対しNo.1,No.
2は比較的柔軟性のPUR,SBRを用いて柔軟型タイ
プを作成したものである。また、No.4,No.5
は、No.3を基準として硬度の硬いスチレン変性アク
リル樹脂を柔軟型の樹脂に半量置換したが、硬度ダウン
に比べ損失係数が著しく低下する。No.6は充填剤で
ある炭酸カルシウムの半量を樹脂バルーンに置換したも
ので、この場合は損失係数の低下が少なく、制振性能を
有し、柔軟型仕上げとなり、しかも耐チッピング性能も
充分有しているものである。
【0066】
【表3】
【0067】表3の結果より、塩化ビニル樹脂系塗膜を
単独形成しても十分な石ハネ音低減効果が認められない
ことがわかる。
【0068】
【表4】
【0069】表4の結果より、水性エマルジョン塗料の
塗膜を単独形成した場合もなお十分な石ハネ音低減効果
は認められないことがわかる。
【0070】
【表5】
【0071】
【表6】
【0072】表5,6の結果より、塩化ビニル樹脂系塗
膜/水性塗料塗膜の二層構成とすると、それらの相乗効
果が発揮されて、優れた石ハネ音低減効果が達成される
ことが認められる。またこの場合、塩化ビニル樹脂系塗
膜を発泡させた場合、及び水性塗料としてSBR樹脂と
アクリル樹脂とをベースポリマーとして併用した場合、
より良好な石ハネ音低減効果が得られることが認められ
る。即ち、実車走行では石ハネによる騒音を75dB以
下、より好ましくは70dB以下(即ち△35dB以
上、より好ましくは△40dB以上)にすることがより
強く望まれているが、本発明によれば比較的低塗膜厚で
も十分この要望に応え得るものである。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、自動車のホイルハウス
等に対する石ハネ音、特に1〜10kHz、とりわけ1
〜5kHzの高周波域の石ハネ音を著しく低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略断面図である。
【図2】石ハネ音低減効果測定装置の側面図である。
【図3】石ハネ音低減効果測定装置の正面図である。
【符号の説明】
A 石ハネ音を防止すべき箇所 B 塩化ビニル樹脂系塗料の塗膜 C 水性エマルジョン塗料の塗膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 5/00 PPF C09D 5/00 PPF PPH PPH (72)発明者 柴田 晴司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石ハネ音を防止すべき箇所に形成される
    騒音防止用アンダーコート構造であって、塩化ビニル樹
    脂系塗料の塗膜を下層とし、その上層として水性エマル
    ジョン塗料の塗膜を形成したことを特徴とする騒音防止
    用アンダーコート構造。
  2. 【請求項2】 上記下層の塗膜が、未発泡状態を100
    %としたときの発泡率が150〜600%の発泡塗膜で
    ある請求項1記載の構造。
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