JPH08275805A - 靴 - Google Patents
靴Info
- Publication number
- JPH08275805A JPH08275805A JP34890595A JP34890595A JPH08275805A JP H08275805 A JPH08275805 A JP H08275805A JP 34890595 A JP34890595 A JP 34890595A JP 34890595 A JP34890595 A JP 34890595A JP H08275805 A JPH08275805 A JP H08275805A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slits
- shape
- junctures
- road surfaces
- outsoles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】あらゆる路面における高い路面摩擦力と快適な
踏み心地が得られる靴を得ること。 【解決手段】靴のアウトソールに図1に示すように平面
形状がI字形状をなしている多数のスリットを縦横交互
に近接配置した。また、図6に示すように平面形状がY
字形状をなしている多数のスリットを同一方向に近接配
置した。
踏み心地が得られる靴を得ること。 【解決手段】靴のアウトソールに図1に示すように平面
形状がI字形状をなしている多数のスリットを縦横交互
に近接配置した。また、図6に示すように平面形状がY
字形状をなしている多数のスリットを同一方向に近接配
置した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は靴に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の靴においては、滑り止めのためさ
まざまなアウトソールが採用されているが、ザラ目状に
したものは耐摩耗性が低く、ブロックパターンを用いた
ものは圧雪面や濡れたタイル面などで効果が低く、スパ
イクを用いたものは硬質路面での着地音と着地衝撃が大
きいという問題があった。
まざまなアウトソールが採用されているが、ザラ目状に
したものは耐摩耗性が低く、ブロックパターンを用いた
ものは圧雪面や濡れたタイル面などで効果が低く、スパ
イクを用いたものは硬質路面での着地音と着地衝撃が大
きいという問題があった。
【0003】アウトソールの路面摩擦力については、粘
着摩擦力が主因となっており、未舗装路などにおいては
エッジ効果による機械的摩擦力も加わる。しかし、氷雪
面や濡れたタイル面などでは水膜が生じやすく、これが
潤滑油の役目をはたすため粘着摩擦力が失われ、路面摩
擦力が極端に低下しやすい。
着摩擦力が主因となっており、未舗装路などにおいては
エッジ効果による機械的摩擦力も加わる。しかし、氷雪
面や濡れたタイル面などでは水膜が生じやすく、これが
潤滑油の役目をはたすため粘着摩擦力が失われ、路面摩
擦力が極端に低下しやすい。
【0004】この水膜はアウトソールと路面の平滑面同
士で挟まれる面積が大きいほど生じやすいが、単位面積
辺りの荷重の影響については路面によって異なり、濡れ
たタイル面では単位面積荷重が小さいほど水膜が生じや
すく、逆に圧雪路や氷結路では単位面積荷重が大きいほ
ど水膜が生じやすい。
士で挟まれる面積が大きいほど生じやすいが、単位面積
辺りの荷重の影響については路面によって異なり、濡れ
たタイル面では単位面積荷重が小さいほど水膜が生じや
すく、逆に圧雪路や氷結路では単位面積荷重が大きいほ
ど水膜が生じやすい。
【0005】この対策としてザラ目状にしたものは、初
期の効果は高いものの、摩耗すると平滑になり非常に滑
りやすくなる。
期の効果は高いものの、摩耗すると平滑になり非常に滑
りやすくなる。
【0006】ブロックパターンを用いたものは、軟弱路
面以外ではエッジ効果が得られるほどブロックが路面に
食い込まず、逆にブロック頭頂部が平滑なため水膜が出
来やすい。
面以外ではエッジ効果が得られるほどブロックが路面に
食い込まず、逆にブロック頭頂部が平滑なため水膜が出
来やすい。
【0007】スパイクを用いたものはスパイクの硬度が
かなり高くなければ効果がなく、効果が現れるほど硬い
ものは硬質路面での履き心地が非常に悪い。
かなり高くなければ効果がなく、効果が現れるほど硬い
ものは硬質路面での履き心地が非常に悪い。
【0008】波型等の連続した深いスリットを刻んだも
のは、スリットが深く、幅広く、高密度なほど滑りにく
いが、踏み込んだ際のよじれ感が大きく踏み心地が悪
い。
のは、スリットが深く、幅広く、高密度なほど滑りにく
いが、踏み込んだ際のよじれ感が大きく踏み心地が悪
い。
【0009】
【発明が解決しようとしている課題】本発明では、以下
(a)〜(e)の課題を掲げた。 (a)路面を選ばず高い路面摩擦力が得られること。 (b)耐摩耗性に優れること。 (c)摩耗が進んでも性能が急に低下しないこと。 (d)着地衝撃がなく、着地音が静かなこと。 (e)踏み込んだ際のよじれ感がないこと。
(a)〜(e)の課題を掲げた。 (a)路面を選ばず高い路面摩擦力が得られること。 (b)耐摩耗性に優れること。 (c)摩耗が進んでも性能が急に低下しないこと。 (d)着地衝撃がなく、着地音が静かなこと。 (e)踏み込んだ際のよじれ感がないこと。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の靴においては、
アウトソールに軟質弾性素材を採用すると共に、図1に
示すように平面形状がI字形状をなしている多数のスリ
ットを縦横交互に近接配置した。また、図6に示すよう
に平面形状がY字形状をなしている多数のスリットを同
一方向に近接配置した。
アウトソールに軟質弾性素材を採用すると共に、図1に
示すように平面形状がI字形状をなしている多数のスリ
ットを縦横交互に近接配置した。また、図6に示すよう
に平面形状がY字形状をなしている多数のスリットを同
一方向に近接配置した。
【0011】アウトソールに前述のスリットを穿設する
と、I字形状であれば四角柱状ブロック、Y字形状であ
れば三角柱状ブロックが底面から垂直にブラシ状に林立
することになるが、各スリットは互いに接近しているも
のの、わずかに離れているため、各柱状ブロックは完全
には独立せず、側面を向かい合わせて隣接するブロック
にそれぞれ垂直方向の1辺でヒンジ状に接続されてい
る。
と、I字形状であれば四角柱状ブロック、Y字形状であ
れば三角柱状ブロックが底面から垂直にブラシ状に林立
することになるが、各スリットは互いに接近しているも
のの、わずかに離れているため、各柱状ブロックは完全
には独立せず、側面を向かい合わせて隣接するブロック
にそれぞれ垂直方向の1辺でヒンジ状に接続されてい
る。
【0012】スリットの端部は中空の円柱状になってお
り、引き裂き応力の集中を避けると共に、接続部の柔軟
性向上の役目も担っている。なお、先端が円弧状であれ
ば図7の様な円環状でも、図8の様な円弧が閉じていな
い形状でも差し支えない。
り、引き裂き応力の集中を避けると共に、接続部の柔軟
性向上の役目も担っている。なお、先端が円弧状であれ
ば図7の様な円環状でも、図8の様な円弧が閉じていな
い形状でも差し支えない。
【0013】ヒンジ状の接続部分(8)はブロックの縦
横斜め各列とも左右にジグザグに並ぶため、アコーディ
オンカーテンと同様の作用をもたらし、水平方向には容
易に伸縮するものの、横倒れや縦割れおよび座屈に対し
大きな抗力を生ずる。
横斜め各列とも左右にジグザグに並ぶため、アコーディ
オンカーテンと同様の作用をもたらし、水平方向には容
易に伸縮するものの、横倒れや縦割れおよび座屈に対し
大きな抗力を生ずる。
【0014】以上のようにスリットを高密度に配置する
ことにより、連続した平滑面の面積を微細化し水膜の発
生を抑制すると共に、独立性の高い柱状ブロックにより
路面の微細な凹凸に合わせて変形密着し、高い粘着摩擦
が得られる。一方、柱状ブロックの横倒れが起きないこ
とから踏み込んだ際のよじれが起きない。
ことにより、連続した平滑面の面積を微細化し水膜の発
生を抑制すると共に、独立性の高い柱状ブロックにより
路面の微細な凹凸に合わせて変形密着し、高い粘着摩擦
が得られる。一方、柱状ブロックの横倒れが起きないこ
とから踏み込んだ際のよじれが起きない。
【0015】
【発明の実施の形態】アウトソールは射出成型用ゴムと
型枠により製作した。スリット(2)の各寸法は水平面
上の辺の長さ(a)を8mm、ヒンジ部分となる辺の延
長線上の接続部(7)の長さ(b)を1mm、両端の円
柱状の空間(8)の半径を0.5mm、深さを5mmと
した。このスリットに囲まれる柱状ブロック(1)の寸
法は幅(c)5mm×奥行き(d)5mm×高さ(e)
5mmとなる。このアウトソールを底の平らな靴に貼り
付けた。
型枠により製作した。スリット(2)の各寸法は水平面
上の辺の長さ(a)を8mm、ヒンジ部分となる辺の延
長線上の接続部(7)の長さ(b)を1mm、両端の円
柱状の空間(8)の半径を0.5mm、深さを5mmと
した。このスリットに囲まれる柱状ブロック(1)の寸
法は幅(c)5mm×奥行き(d)5mm×高さ(e)
5mmとなる。このアウトソールを底の平らな靴に貼り
付けた。
【0016】この靴を各種路面にてテストした結果、い
ずれも路面摩擦力の大幅な向上が見られ、着地音、着地
衝撃、よじれ感もなく快適な踏み心地が得られた。
ずれも路面摩擦力の大幅な向上が見られ、着地音、着地
衝撃、よじれ感もなく快適な踏み心地が得られた。
【0017】
【発明の効果】本発明のマットレスでは以下(a)〜
(d)の効果が得られた。 (a)濡れた芝生や、ぬるぬるとした岩の上などを含
め、あらゆる路面で路面摩擦力が向上する。 (b)スリットが深く、摩耗しても急激な性能の低下が
ない。 (c)スパイクのように着地音や着地衝撃がない。 (d)アウトソールの水平伸張弾性力が低いため、厚く
しても屈曲柔軟性が失われない。
(d)の効果が得られた。 (a)濡れた芝生や、ぬるぬるとした岩の上などを含
め、あらゆる路面で路面摩擦力が向上する。 (b)スリットが深く、摩耗しても急激な性能の低下が
ない。 (c)スパイクのように着地音や着地衝撃がない。 (d)アウトソールの水平伸張弾性力が低いため、厚く
しても屈曲柔軟性が失われない。
【図1】I字形状スリットの上面図である。
【図2】図2におけるA−A断面図である。
【図3】柱状ブロックの変形パターンの側面図である。
【図4】アウトソールに横方向の力を加えた際の斜視図
である。
である。
【図5】ブロックパターンのブロック部にI字スリット
を穿設した上面図である。
を穿設した上面図である。
【図6】Y字形状スリットの上面図である。
【図7】スリット端部の変形を示す平面図である。
【図8】スリット端部の変形を示す平面図である。
1 アウトソール部材 2 スリット 3 踏み込んだ際に働く横力 4 ヒンジ部に生じる応力 5 ブロックパターンの溝 6 ブロック部 7 ヒンジ部 8 スリット端部の円柱状空間
Claims (2)
- 【請求項1】アウトソールに平面形状がI字形状をなし
ている多数のスリットを縦横交互に近接配置してなる
靴。各スリットは水平方向の寸法は短く、深く刻まれて
いる。 - 【請求項2】アウトソールに平面形状がY字形状をなし
ている多数のスリットを同一方向に近接配置してなる
靴。各スリットは3辺よりなり水平方向の各辺の寸法は
短く、深く刻まれている。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34890595A JPH08275805A (ja) | 1995-12-11 | 1995-12-11 | 靴 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34890595A JPH08275805A (ja) | 1995-12-11 | 1995-12-11 | 靴 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25261694A Division JP3586842B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | マットレス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08275805A true JPH08275805A (ja) | 1996-10-22 |
Family
ID=18400182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34890595A Withdrawn JPH08275805A (ja) | 1995-12-11 | 1995-12-11 | 靴 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08275805A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105451588A (zh) * | 2013-09-18 | 2016-03-30 | 耐克创新有限合伙公司 | 拉胀结构和具有带有拉胀结构的鞋底的鞋类 |
KR20170031191A (ko) * | 2014-07-11 | 2017-03-20 | 나이키 이노베이트 씨.브이. | 특성이 제어된 팽창 구조체를 갖는 신발류 |
KR20190014598A (ko) * | 2014-08-27 | 2019-02-12 | 나이키 이노베이트 씨.브이. | 갑피 케이블링을 갖는 오그제틱 밑창 |
-
1995
- 1995-12-11 JP JP34890595A patent/JPH08275805A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105451588A (zh) * | 2013-09-18 | 2016-03-30 | 耐克创新有限合伙公司 | 拉胀结构和具有带有拉胀结构的鞋底的鞋类 |
JP2016530979A (ja) * | 2013-09-18 | 2016-10-06 | ナイキ イノヴェイト シーヴィー | オーゼティック構造を備えた履物 |
CN106820396A (zh) * | 2013-09-18 | 2017-06-13 | 耐克创新有限合伙公司 | 拉胀结构和具有带有拉胀结构的鞋底的鞋类 |
US10051914B2 (en) | 2013-09-18 | 2018-08-21 | Nike, Inc. | Auxetic structures and footwear with soles having auxetic structures |
JP2018140230A (ja) * | 2013-09-18 | 2018-09-13 | ナイキ イノヴェイト シーヴィーNike Innovate C.V. | オーゼティック構造を備えた履物 |
KR20190000919A (ko) * | 2013-09-18 | 2019-01-03 | 나이키 이노베이트 씨.브이. | 팽창 구조체 및 팽창 구조체를 가진 밑창을 구비하는 신발류 |
KR20170031191A (ko) * | 2014-07-11 | 2017-03-20 | 나이키 이노베이트 씨.브이. | 특성이 제어된 팽창 구조체를 갖는 신발류 |
US10383392B2 (en) | 2014-07-11 | 2019-08-20 | Nike, Inc. | Footwear having auxetic structures with controlled properties |
KR20190014598A (ko) * | 2014-08-27 | 2019-02-12 | 나이키 이노베이트 씨.브이. | 갑피 케이블링을 갖는 오그제틱 밑창 |
US11013293B2 (en) | 2014-08-27 | 2021-05-25 | Nike, Inc. | Auxetic sole with upper cabling |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011120 |