JPH08275693A - 壁掛式装飾具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 室内の壁や間仕切り等に掛けて観賞魚を観賞
できるようにする。 【構成】 請求項１では水中生物１が生育可能な薄型の
水槽２に、室内の壁体３に取付け可能な取付部４を形成
した。請求項２では水槽２の表面板５の周縁に装飾体６
を設けた。請求項３では装飾体６を額縁とした。請求項
４では水槽２内の水面より上方に水槽２内を照らす照明
用ライト７を設けた。請求項５では水槽２の背面板８に
絵、模様等の装飾９を表示した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は壁掛式装飾具に関するも
のであり、金魚、熱帯魚、貝等の水生動物や水草等の水
中植物（これらを合わせて水中生物という）及びこれら
の棲息を助ける濾過器や人工の魚用遊戯物等を収容する
ことができ、しかも額縁入りの絵画や書等と同様に一般
住宅の部屋や玄関の壁或は会社の応接室等の壁、間仕切
り等に掛けて、水中生物を観賞したり観察したりするこ
とができるようにしたものである。

【０００２】

【従来の技術】壁掛式装飾具としては従来は額縁入りの
絵画や書が主であり、近年はこれらの他にポスター、写
真、ジグゾーパズル等も額縁に入れて飾られることがあ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の壁掛式装飾具は
次の様な問題があった。 ．絵画、ポスター等は壁に掛けて眺めるだけであるた
め同じものを長期間壁に掛けておくと見飽きてしまう。 ．絵画、ポスター等は動きが無いため変化に乏しく、
これも飽きる原因の一つとなっている。

【０００４】本発明の目的は従来の額縁入りの絵画と
も、観賞魚を飼育する水槽とも異なり、室内の壁や間仕
切り等に掛けて観賞魚を観賞することができ、設置に場
所も取らない壁掛式装飾具を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項１の
壁掛式装飾具は、図１に示す様に水中生物１を収容して
生育可能とした薄型の水槽２に、室内の壁体３に取付け
可能な取付部４が形成されてなるものである。

【０００６】本発明のうち請求項２の壁掛式装飾具は、
請求項１記載の壁掛式装飾具において、水槽２の表面板
５の周縁に装飾体６が設けられてなるものである。

【０００７】本発明のうち請求項３の壁掛式装飾具は、
請求項２記載の壁掛式装飾具において、装飾体６を額縁
としてなるものである。

【０００８】本発明のうち請求項４の壁掛式装飾具は、
請求項１又は請求項３記載の壁掛式装飾具において、水
槽２内の水面より上方に水槽２内を照らす照明用ライト
７を設けてなるものである。

【０００９】本発明のうち請求項５の壁掛式装飾具は、
請求項１乃至請求項４記載の壁掛式装飾具において、水
槽２の背面板８に絵、模様等の装飾９が表示されてなる
ものである。

【００１０】

【作用】本発明のうち請求項１の壁掛式装飾具では、水
中生物１を収容して生育可能とした水槽２に壁取付用の
取付部４を形成してなるので、水槽２を壁に手軽に取付
けることができ、また水槽２内で金魚、熱帯魚等を飼育
することができる。

【００１１】本発明のうち請求項２の壁掛式装飾具で
は、水槽２の表面板５の周縁に装飾体６が設けられてい
るので水槽２が水槽らしく見えず、体裁の良い壁掛にな
る。

【００１２】本発明のうち請求項３の壁掛式装飾具で
は、装飾体６を額縁としてなるので、水槽２内の魚が静
止しているときは一見すると額入りの魚の絵の様に見
え、水槽２内の魚が動くと初めて生きている魚や植物で
あることに気が付き、極めて斬新な壁掛となる。

【００１３】本発明のうち請求項４の壁掛式装飾具で
は、照明用ライト７を設けてあるので水槽２内が明るく
照明されて奇麗に見える。

【００１４】本発明のうち請求項５の壁掛式装飾具で
は、水槽２の背面板８に絵、模様等の装飾９が表示され
てなるので、水槽２内が奇麗になる。

【００１５】

【実施例１】本発明の壁掛式装飾具の実施例を図１〜図
４に基づいて詳細に説明する。これらの図の２は水槽で
あり、アクリル板、ガラス板等により上方開口で、薄型
で、横長の箱状に形成され、その内部に水と金魚、熱帯
魚、貝等の水生動物とか、海草等の水中植物等の水中生
物１を収容して生育可能なるようにしてある。この水槽
２のうち少なくとも正面板１３には透明或は半透明の板
材を使用して外部から内部の様子を透視して観賞できる
ようにしてある。水槽のうち底板１１、両側板１２、背
面板８には透明或は半透明の板材を使用してもよいが、
不透明のものであってもよい。また、それらの板厚は
０．５ｃｍ程度にしてある。これらの底板１１、両側板
１２、正面板１３、背面板８は樹脂で一体成形すること
もできるが、別体のものを接着する等することもでき
る。

【００１６】図示した横長の水槽２の寸法は所望に応じ
て選択できるが、一例としては高さＨが５０ｃｍ、奥行
Ｌが１５ｃｍ、正面板１３の幅Ｗ₁ が６０ｃｍ、背面板
８の幅Ｗ₂ が５０ｃｍに形成されている。

【００１７】横長の正面板１３はその幅方向両端部を側
板１２より外側まで突出させて額縁等の装飾体６を取付
けるための取付部４を形成し、夫々の取付部４に止め孔
１４を形成してある。

【００１８】水槽２の背面板８の上部の幅方向中央部と
両端部には水槽２を壁に取付ける取付孔（取付部）４が
形成されている。また、背面板８の上部の幅方向中央部
には照明用の蛍光灯（照明用ライト）が取付けられてい
る。照明用ライト７により水槽２内を照らすことにより
水槽２内がライトアップされて明るくなり、水槽２内の
魚や海草等が美しく見える。

【００１９】図２の１６は蓋である。これは水槽２の両
側壁１７、１８の上部内面に取付けられたＬ字状の受子
１９の上に乗せたり、取外したりすることができるよう
にしてある。この蓋１６は透明板で形成されて、照明用
ライト７の光がそれを透過して水槽２内を照明できるよ
うにしてある。この蓋１６は埃やゴミが上方から水中に
落下するのを防止することができ、水槽２内の魚の移動
により生じる水しぶき等が外部に飛散するのを防止する
こともできる。また、蓋１６を開けることにより水槽２
内の魚に餌を上げたり、水槽２内を掃除したりすること
ができる。

【００２０】図３に示す水槽２の場合はその背面板８の
内面１０に装飾９が表示されているが、この装飾９は図
示したもの以外の絵や図柄等であってもよく、場合によ
っては無くとも良い。装飾９を施す方法としてはこれ以
外の方法もあり、例えば図２（ｃ）に示すように水槽２
の背面板８を透明なものとし、その肉厚方向中央部に縦
向きに差込み空間（例えばスリット）を形成し、そのス
リット内に写真やポスター２０等を差込んで装飾９とす
ることもできる。また、背面板８が透明な場合は図２
（ｃ）に示す様に背面板８の外面２１に写真やポスター
２０等を貼って装飾９としたり、外面２１に絵や図形等
を描いて装飾９としたりすることもできる。

【００２１】水槽２の形状は図示したもの以外であって
も良く、例えば正方形とか縦長とか、円形、ハート型等
にすることができる。

【００２２】水槽２内には図４に示す様に必要に応じて
水槽２内の液体を濾過するための濾過装置を設けること
ができる。この濾過装置は多数のスリットが形成されて
いるフィルタ３０の上に砂利３１等を被せ、同フィルタ
３０の上面片隅にフィルタ３０の裏面に貫通するパイプ
３２を立て、このパイプ３２内に図示されていない空気
ポンプに接続される空気供給ホース３３が差込まれてい
る。

【００２３】この水槽２では外部の空気ポンプを作動さ
せて空気供給ホース３３の下端から空気を吹き出させる
と、水槽２内の水が同図に矢印で示されるように砂利３
１等の濾過層を通過して、フィルタ３０の裏面側に流れ
込み、更にパイプ３２内を通って水槽２内の上部に流れ
出して循環するようにしてある。この場合、水槽２内の
水に含まれるゴミ、魚の餌、フン等が濾過層、フィルタ
３０によって濾過され、またパイプ３２内を上昇する空
気の泡からそこに流れる水に酸素が供給されて、浄化さ
れた水がパイプ３２の上部吐出口３４から水槽２内に戻
されるようにしてある。

【００２４】水槽２の側板１２にはヒーター３５を設け
て、水槽２内の液体を加温できる様にしてある。

【００２５】上記の様に正面板１３は４隅に止め孔１４
が設けられており、この止め孔１４に装飾体６を取付け
ることができるようにしてある。この装飾体６として例
えば図１に示すような通常の額縁を使用することが考え
られる。この額縁は図２に示す様に正面板１３にあてが
ってその止め孔１４に螺子止めしてある。この額縁には
図３に示す様に水槽の正面板１３よりも外径寸法が大き
いものを使用して正面板１３が覆われるようにすると共
に、内径が背面板８よりも少し小さいものを使用して、
外から正面板１３を通して水槽２内を見た場合に、背面
板８に取付けられている照明用ライト７、加温用ヒータ
３５等が隠れて見えなくなるようにしてある。

【００２６】図示した額縁は水槽２の正面板１３より下
まで突出するように取付けて、水槽２の正面板１３及び
底板１１が正面から見えないようにして、水槽２が額縁
の内側に収まって体裁が良くなるようにしてある。

【００２７】額縁の形状は図示してある一般的なものか
ら、その他のあらゆる形状のものが考えられる。装飾体
６は額縁以外のものであっても良く、正面板１３の周縁
を縁取りできる様なものであればよく、例えば多数の造
花を並べて縁取りするとか、カーテンで縁取りする等し
てもよい。

【００２８】

【発明の効果】本発明のうち請求項１の壁掛式装飾具
は、水中生物１を収容して生育可能とした水槽２に壁や
間仕切り等の壁体３に装着可能な取付部４が形成されて
なるので次のような効果がある。 ．取付部４を利用して壁体３に水槽２を壁にかけるこ
とができるので、設置スペースの確保が容易になる。 ．水槽２内の魚が動くので変化があり、見ていても飽
きがこない。 ．水槽２内に多種多様の魚や水草等を入れることによ
り、水槽２内が変化に富んだものとなる。 ．構造が簡潔であるため実用化が容易である。 ．一般住宅だけでなく、オフィス内の壁や間仕切り
（パーテーション）等にも掛けることができるので、壁
体３のある所であれば場所を問わずに掛けることがで
き、便利である。

【００２９】本発明のうち請求項２の壁掛式装飾具は水
槽２の表面板５の外側周縁に装飾体６が設けられてなる
ので次のような効果がある。即ち、水槽２の周縁部に装
飾体６を取付けてなるので奇麗になり、水槽２が水槽ら
しく見えず額縁等の壁掛けの様に見え、室内に飾るのに
適する。

【００３０】本発明のうち請求項３の壁掛式装飾具は装
飾体６が額縁であるため次のような効果がある。即ち、
水槽２を壁や間仕切りに掛けると、あたかも額縁入りの
絵が壁に掛かっている様に見えるので体裁が良い。しか
も、初めて見る人は額縁内に見える魚が生きている魚と
は予想できないので、魚が動くのを見て初めて通常の額
縁ではないことに気付くことになり、これまでに無かっ
た目新しい斬新な装飾具となる。

【００３１】本発明のうち請求項４の壁掛式装飾具は水
槽２に照明用ライト７を設けてなるので次のような効果
がある。即ち、水槽２内をライトアップして水槽２内の
魚や海草、水等を奇麗に見せることができる。また、室
内が暗くても本発明の壁掛式装飾具の水層内は明るく見
えるので、暗い所でも観賞することができる。

【００３２】本発明のうち請求項５の壁掛式装飾具は水
槽２の背面板８に装飾９が表示されてなるので次のよう
な効果がある。 ．水槽２内が装飾９が無い場合よりも一段と奇麗に見
える。 ．装飾９を立体的にすることにより水槽２内が装飾９
が無い場合よりも立体的になり、薄型の水槽２でも奥行
が広く見える。 ．装飾９として写真やポスター等を使用し、それを背
面板８の外面に貼り付けたり、背面板８の肉厚内に設け
た収容部内に差込んだりすれば、装飾９を室内の雰囲気
や気分に合わせて手軽に交換することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の壁掛式装飾具の第一の実施例を示すも
のであり、（ａ）は斜視図、（ｂ）は側面図。

【図２】本発明の壁掛式装飾具の水槽を示すものであ
り、（ａ）は斜視図、（ｂ）は（ａ）のＸ−Ｘ断面図、
（ｃ）は（ａ）の壁掛式装飾具の背面板に装飾体差込み
用空間を設けた状態の縦断面図。

【図３】本発明の壁掛式装飾具の第二の実施例を示す斜
視図。

【図４】本発明の壁掛式装飾具の水槽に濾過装置とヒー
タを設けた状態を示す概略説明図。

【符号の説明】

１ 水中動物 ２ 水槽 ３ 壁体 ４ 取付部 ５ 表面板 ６ 装飾体 ７ 照明用ライト ８ 背面板 ９ 装飾

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】水中生物（１）を収容して生育可能とした
   薄型の水槽（２）に、室内の壁面、間仕切り等の壁体
   （３）に取付け可能な取付部（４）が形成されてなるこ
   とを特徴とする壁掛式装飾具。
2. 【請求項２】請求項１記載の壁掛式装飾具において、水
   槽（２）の表面板（５）の外側周縁に装飾体（６）が設
   けられてなることを特徴とする壁掛式装飾具。
3. 【請求項３】請求項２記載の壁掛式装飾具において、装
   飾体（６）が額縁であることを特徴とする壁掛式装飾
   具。
4. 【請求項４】請求項１乃至請求項３記載の各々の壁掛式
   装飾具において、水槽（２）内の液面より上方に水槽
   （２）内を照らす照明用ライト（７）を設けてなること
   を特徴とする壁掛式装飾具。
5. 【請求項５】請求項１乃至請求項４記載の各々の壁掛式
   装飾具において、水槽（２）の背面板（８）に絵、模様
   等の装飾（９）が表示されてなることを特徴とする壁掛
   式装飾具。