JPH08275442A - 車両用交流発電機 - Google Patents
車両用交流発電機Info
- Publication number
- JPH08275442A JPH08275442A JP7503595A JP7503595A JPH08275442A JP H08275442 A JPH08275442 A JP H08275442A JP 7503595 A JP7503595 A JP 7503595A JP 7503595 A JP7503595 A JP 7503595A JP H08275442 A JPH08275442 A JP H08275442A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- end bracket
- heat
- stator coil
- coil winding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】発電電流の特性低下を防止する。
【構成】シャフト２には、一端にプーリ４、他端にスリ
ップリング５が配置され、スリップリング５にはブラシ
７が摺動可能にハウジング１に取り付けられ、ロータ６
の内部に配置されるヨーク１０に界磁巻線９が巻かれ、
ロータ６には内蔵ファン１３が左右の面に設けられる。
ロータ６の外周部に空隙を隔てて配置される固定子磁極
１５に固定子巻線１６が巻かれる。固定子１４は冷却口
２２が設けられたエンドブラケット１Ａ，１Ｂの中心部
に固定され、シャフト２とはベアリング３で支持され
る。固定子巻線１６の外周部に配置されるエンドブラケ
ット１Ｂの内部には固定子巻線１６で発生した交流の誘
起電圧の整流回路１７と整流した直流電圧の電圧調整器
１８が配置される。
ップリング５が配置され、スリップリング５にはブラシ
７が摺動可能にハウジング１に取り付けられ、ロータ６
の内部に配置されるヨーク１０に界磁巻線９が巻かれ、
ロータ６には内蔵ファン１３が左右の面に設けられる。
ロータ６の外周部に空隙を隔てて配置される固定子磁極
１５に固定子巻線１６が巻かれる。固定子１４は冷却口
２２が設けられたエンドブラケット１Ａ，１Ｂの中心部
に固定され、シャフト２とはベアリング３で支持され
る。固定子巻線１６の外周部に配置されるエンドブラケ
ット１Ｂの内部には固定子巻線１６で発生した交流の誘
起電圧の整流回路１７と整流した直流電圧の電圧調整器
１８が配置される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は車両用交流発電機に関す
る。
る。
【０００２】
【従来の技術】従来の装置は、実開平3−3160 号公報に
記載されているように、固定子巻線を樹脂等により成形
したものがある。
記載されているように、固定子巻線を樹脂等により成形
したものがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、固定
子巻線を樹脂成形するものであるが、車両用の交流発電
機ではエンドブラケットに放熱用の冷却口が沢山設けら
れるために樹脂で成形した場合、成形部の外周面とエン
ドブラケットとの接触面積が小さくなるために車両用交
流発電機では充分な冷却効果を得ることはできない。ま
た、エンドブラケットと固定子コイルを一体成形した場
合にはメンテナンスができないと言う問題点もある。固
定子巻線のみを樹脂で固定した場合、エンドブラケット
との接触部でエンジンから発生する振動によりスロット
端部で固定子巻線が絶縁破壊を起こす可能性がある。
子巻線を樹脂成形するものであるが、車両用の交流発電
機ではエンドブラケットに放熱用の冷却口が沢山設けら
れるために樹脂で成形した場合、成形部の外周面とエン
ドブラケットとの接触面積が小さくなるために車両用交
流発電機では充分な冷却効果を得ることはできない。ま
た、エンドブラケットと固定子コイルを一体成形した場
合にはメンテナンスができないと言う問題点もある。固
定子巻線のみを樹脂で固定した場合、エンドブラケット
との接触部でエンジンから発生する振動によりスロット
端部で固定子巻線が絶縁破壊を起こす可能性がある。
【０００４】本発明の目的は冷却口が多く空けられたエ
ンドブラケットと車両特有の振動と固定子コイルの熱の
伝達を効率良く行え、益々の発電電流の増加を図ること
にある。
ンドブラケットと車両特有の振動と固定子コイルの熱の
伝達を効率良く行え、益々の発電電流の増加を図ること
にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は熱伝導体に柔軟なゴムのリングを用いた。
に、本発明は熱伝導体に柔軟なゴムのリングを用いた。
【０００６】
【作用】熱伝導体に柔軟なリング状のゴムを用いたこと
で、車両用交流発電機として組み立てた場合にエンジン
の振動を吸収できると共にコイルの内部までゴムが入り
込み接触面積を増やすことができる。また、外周側では
冷却口の開いたエンドブラケットの冷却口にもゴムが冷
却口の内部まで盛り上がってくるために接触面積を増大
させることができる。よって、固定子巻線で発生した熱
はゴムを通りエンドブラケットに熱を伝えることができ
易くなる。
で、車両用交流発電機として組み立てた場合にエンジン
の振動を吸収できると共にコイルの内部までゴムが入り
込み接触面積を増やすことができる。また、外周側では
冷却口の開いたエンドブラケットの冷却口にもゴムが冷
却口の内部まで盛り上がってくるために接触面積を増大
させることができる。よって、固定子巻線で発生した熱
はゴムを通りエンドブラケットに熱を伝えることができ
易くなる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図１により説明す
る。図１は本発明の車両用交流発電機の全体構成を示し
たものである。シャフト２には、端部にプーリ４、他端
部にスリップリング５が配置される。スリップリング５
にはブラシ７が摺動可能にハウジング１に取り付けら
れ、ロータ６の内部に配置されるヨーク１０に巻かれた
界磁巻線９に電力を供給できる構造である。また、ロー
タ６の速度に比例した風量が得られる内蔵ファン１３が
ロータ６の左右の面に設けられる。このロータ６の外周
部には僅かな空隙を隔てて固定子磁極１５が配置され、
固定子磁極１５には固定子巻線１６が巻かれている。固
定子１４は冷却口２２が設けられたエンドブラケット１
Ａ及び１Ｂの中心部に固定されており、シャフト２とは
ベアリング３で支持される。また、固定子巻線１６の外
周部に配置されるエンドブラケット１Ｂの内部には固定
子巻線１６で発生した交流の誘起電圧を整流するための
整流回路１７と整流した直流電圧の大きさを調整するた
めの電圧調整器１８が配置される。また、ロータ６の爪
形磁極８間に永久磁石１１が配置される。また、永久磁
石１１の外周面には保護カバー１２が配置され爪形磁極
とは溶接により固定されている。整流回路１７はバッテ
リ（図示せず）のプラス電極に接続されるＢ端子２０と
バッテリ（図示せず）のマイナス電極に接続されるアー
ス端子１９から構成される。
る。図１は本発明の車両用交流発電機の全体構成を示し
たものである。シャフト２には、端部にプーリ４、他端
部にスリップリング５が配置される。スリップリング５
にはブラシ７が摺動可能にハウジング１に取り付けら
れ、ロータ６の内部に配置されるヨーク１０に巻かれた
界磁巻線９に電力を供給できる構造である。また、ロー
タ６の速度に比例した風量が得られる内蔵ファン１３が
ロータ６の左右の面に設けられる。このロータ６の外周
部には僅かな空隙を隔てて固定子磁極１５が配置され、
固定子磁極１５には固定子巻線１６が巻かれている。固
定子１４は冷却口２２が設けられたエンドブラケット１
Ａ及び１Ｂの中心部に固定されており、シャフト２とは
ベアリング３で支持される。また、固定子巻線１６の外
周部に配置されるエンドブラケット１Ｂの内部には固定
子巻線１６で発生した交流の誘起電圧を整流するための
整流回路１７と整流した直流電圧の大きさを調整するた
めの電圧調整器１８が配置される。また、ロータ６の爪
形磁極８間に永久磁石１１が配置される。また、永久磁
石１１の外周面には保護カバー１２が配置され爪形磁極
とは溶接により固定されている。整流回路１７はバッテ
リ（図示せず）のプラス電極に接続されるＢ端子２０と
バッテリ（図示せず）のマイナス電極に接続されるアー
ス端子１９から構成される。
【０００８】なお、車両用交流発電機に補助励磁用の永
久磁石１１を配置した構成について説明したが、永久磁
石１１の無い構成も本発明は適用できるのでその構成の
説明は省略する。
久磁石１１を配置した構成について説明したが、永久磁
石１１の無い構成も本発明は適用できるのでその構成の
説明は省略する。
【０００９】次に動作について説明する。ロータ６の内
部に配置された界磁巻線９に直流電流を流すことによっ
てロータ６の爪形磁極８には、Ｎ極とＳ極の磁極を交互
に構成することができる。そして、この磁化された爪形
磁極８がエンジンの回転によって回されることで３相に
巻かれた固定子巻線１６に３相の誘起電圧が発生する。
整流回路１７はこの交流電圧を整流し直流電圧に変換す
るものである。また、電圧調整器１８はこの直流電圧を
約１４.３Ｖ 程度の一定電圧に保つために界磁巻線電流
を制御するものである。図１に示すように永久磁石１１
をロータ６の爪形磁極間に配置することで、界磁巻線が
作る磁束を増大させる。
部に配置された界磁巻線９に直流電流を流すことによっ
てロータ６の爪形磁極８には、Ｎ極とＳ極の磁極を交互
に構成することができる。そして、この磁化された爪形
磁極８がエンジンの回転によって回されることで３相に
巻かれた固定子巻線１６に３相の誘起電圧が発生する。
整流回路１７はこの交流電圧を整流し直流電圧に変換す
るものである。また、電圧調整器１８はこの直流電圧を
約１４.３Ｖ 程度の一定電圧に保つために界磁巻線電流
を制御するものである。図１に示すように永久磁石１１
をロータ６の爪形磁極間に配置することで、界磁巻線が
作る磁束を増大させる。
【００１０】車両用交流発電機は、エンジンに直接取り
付けられるために常に振動している。そして、エンジン
からの熱も伝わりやすく常に高温にさらされている。ま
た、発電電流によって発生する銅損により固定子巻線１
６の温度上昇は大きい。この温度は固定子に伝わり、次
にロータに伝わり最終的には界磁巻線の温度を上げてし
まう。その結果、界磁巻線の抵抗値が上昇し界磁電流が
流れ難くなり発電電流が減少していた。また、爪形磁極
間に永久磁石を配置したものでは界磁巻線の放熱を妨げ
るだけではなく永久磁石の温度上昇による起磁力低下に
より発電電流の低下が大きくなる。その特性劣化を防止
するためにロータ６に内蔵ファン１３を設け、界磁巻線
を冷却している。本発明では界磁巻線９の冷却効果を向
上させるために固定子巻線１６の外周部とエンドブラケ
ット１の間にゴム２１を全周に配置して、固定子巻線１
６で発生した熱をゴム２１を通してエンドブラケット１
に伝えるようにした。よって、内蔵ファン１３で冷却で
きる部分が広がることで固定子巻線１６の冷却が良くな
る。よって、固定子巻線１６で発生した熱はロータ６側
には伝わり難くなり冷却が促進され特性劣化が抑えられ
る。使用するゴムの材質は柔軟性に富むもので熱伝導を
向上させるためにシリカ等を混入したものでも良い。ま
た、ゴムの代わりに熱で硬化するような材料でも良い。
付けられるために常に振動している。そして、エンジン
からの熱も伝わりやすく常に高温にさらされている。ま
た、発電電流によって発生する銅損により固定子巻線１
６の温度上昇は大きい。この温度は固定子に伝わり、次
にロータに伝わり最終的には界磁巻線の温度を上げてし
まう。その結果、界磁巻線の抵抗値が上昇し界磁電流が
流れ難くなり発電電流が減少していた。また、爪形磁極
間に永久磁石を配置したものでは界磁巻線の放熱を妨げ
るだけではなく永久磁石の温度上昇による起磁力低下に
より発電電流の低下が大きくなる。その特性劣化を防止
するためにロータ６に内蔵ファン１３を設け、界磁巻線
を冷却している。本発明では界磁巻線９の冷却効果を向
上させるために固定子巻線１６の外周部とエンドブラケ
ット１の間にゴム２１を全周に配置して、固定子巻線１
６で発生した熱をゴム２１を通してエンドブラケット１
に伝えるようにした。よって、内蔵ファン１３で冷却で
きる部分が広がることで固定子巻線１６の冷却が良くな
る。よって、固定子巻線１６で発生した熱はロータ６側
には伝わり難くなり冷却が促進され特性劣化が抑えられ
る。使用するゴムの材質は柔軟性に富むもので熱伝導を
向上させるためにシリカ等を混入したものでも良い。ま
た、ゴムの代わりに熱で硬化するような材料でも良い。
【００１１】本実施例では固定子巻線の熱を熱伝導媒体
のゴムを通して熱伝導率の良いエンドブラケットに伝え
ることで放熱面積を広げることができる。よって、ロー
タに内蔵される界磁巻線及び永久磁石の温度上昇を抑え
ることができ、最終的には温時の発電電流の低下を抑制
できる。
のゴムを通して熱伝導率の良いエンドブラケットに伝え
ることで放熱面積を広げることができる。よって、ロー
タに内蔵される界磁巻線及び永久磁石の温度上昇を抑え
ることができ、最終的には温時の発電電流の低下を抑制
できる。
【００１２】
【発明の効果】界磁巻線で発生する熱をゴムによりエン
ドブラケットに伝えることで放熱部の面積向上により良
好な冷却が可能となり発電電流の減少が防止できる。ま
た、エンドブラケットと界磁巻線の熱媒体にゴムを用い
たことでエンジンからの振動をこのゴムにより吸収でき
界磁巻線の絶縁破壊を防止できる。また、界磁巻線の外
周部に防水性のゴムを配置したことで、界磁巻線に外部
からラジエータ液やガソリン等の溶剤から巻線の絶縁膜
を保護できる。また、使用するゴムをリング状の帯とす
ることで組み立てやすくできる。
ドブラケットに伝えることで放熱部の面積向上により良
好な冷却が可能となり発電電流の減少が防止できる。ま
た、エンドブラケットと界磁巻線の熱媒体にゴムを用い
たことでエンジンからの振動をこのゴムにより吸収でき
界磁巻線の絶縁破壊を防止できる。また、界磁巻線の外
周部に防水性のゴムを配置したことで、界磁巻線に外部
からラジエータ液やガソリン等の溶剤から巻線の絶縁膜
を保護できる。また、使用するゴムをリング状の帯とす
ることで組み立てやすくできる。
【図１】本発明の車両用交流発電機の全体構成を示す断
面図。
面図。
１Ａ，１Ｂ…エンドブラケット、２…シャフト、３…ベ
アリング、４…プーリ、５…スリップリング、６…ロー
タ、７…ブラシ、８…爪形磁極、９…界磁巻線、１０…
ヨーク。
アリング、４…プーリ、５…スリップリング、６…ロー
タ、７…ブラシ、８…爪形磁極、９…界磁巻線、１０…
ヨーク。
Claims (4)
- 【請求項１】爪形磁極を有し、前記爪形磁極を励磁する
ための界磁巻線を内蔵した回転子と固定子巻線が巻装さ
れた固定子と前記固定子を挟み込むように配置されるエ
ンドブラケットからなる車両用交流発電機において、前
記固定子巻線と前記エンドブラケットの間にゴムを配置
したことを特徴とする車両用交流発電機。 - 【請求項２】請求項１において、前記ゴムがリングで構
成される車両用交流発電機。 - 【請求項３】請求項１において、前記爪形磁極間に補助
励磁用の永久磁石を配置した車両用交流発電機。 - 【請求項４】請求項１において、前記ゴムの内周及び外
周面は前記エンドブラケット及び固定子コイルに密着す
るように配置した車両用交流発電機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7503595A JPH08275442A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 車両用交流発電機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7503595A JPH08275442A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 車両用交流発電機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08275442A true JPH08275442A (ja) | 1996-10-18 |
Family
ID=13564547
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7503595A Pending JPH08275442A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 車両用交流発電機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08275442A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020058754A (ko) * | 2000-12-30 | 2002-07-12 | 이계안 | 알터네이터 |
| US6528910B2 (en) | 2000-06-21 | 2003-03-04 | Denso Corporation | Cooling arrangement of vehicle rotary electric machine |
| US8967857B2 (en) * | 2011-07-29 | 2015-03-03 | Fanuc Corporation | Temperature detection device that detects temperature of rotor of motor |
| CN108075588A (zh) * | 2017-11-28 | 2018-05-25 | 天津中蓝泵业有限责任公司 | 一种新型保护潜水泵电机定子绕组的橡胶垫 |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7503595A patent/JPH08275442A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6528910B2 (en) | 2000-06-21 | 2003-03-04 | Denso Corporation | Cooling arrangement of vehicle rotary electric machine |
| KR20020058754A (ko) * | 2000-12-30 | 2002-07-12 | 이계안 | 알터네이터 |
| US8967857B2 (en) * | 2011-07-29 | 2015-03-03 | Fanuc Corporation | Temperature detection device that detects temperature of rotor of motor |
| CN108075588A (zh) * | 2017-11-28 | 2018-05-25 | 天津中蓝泵业有限责任公司 | 一种新型保护潜水泵电机定子绕组的橡胶垫 |
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