JPH08275120A - 画像信号変換方法、画像信号変換装置及び画像信号伝送装置 - Google Patents

画像信号変換方法、画像信号変換装置及び画像信号伝送装置

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JPH08275120A
JPH08275120A JP7100693A JP10069395A JPH08275120A JP H08275120 A JPH08275120 A JP H08275120A JP 7100693 A JP7100693 A JP 7100693A JP 10069395 A JP10069395 A JP 10069395A JP H08275120 A JPH08275120 A JP H08275120A
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秀雄 中屋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、画像の特徴を十分に反映したクラス
分類を行うことにより、解像度の低い画像信号から一段
と高解像度の画像信号を生成する。 【構成】入力画像D1に対してラプラシアンフイルタ処
理を施すことにより、エツジ等の画像の特徴成分を強調
した後、この特徴成分を強調した画像における画素レベ
ルの度数分布を検出し、当該度数分布検出結果に基づい
てその画像が属するクラスD10を決定する。この結果
統計処理に基づいて画像の特徴を十分に反映したクラス
分類を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題(図8及び図9) 課題を解決するための手段 作用 実施例 (1)画像信号変換装置の構成(図1〜図4) (2)学習及び予測演算(図5及び図6) (3)実施例の動作(図1) (4)実施例の効果 (5)他の実施例(図7) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は画像信号変換方法、画像
信号変換装置及び画像信号伝送装置に関し、特に解像度
の低い画像信号を解像度の高い画像信号に変換する場合
に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の画像信号変換装置とし
て、標準解像度(以下、SD(StandardDifinition )
と呼ぶ)信号を高解像度(以下、HD(High Difinitio
n )と呼ぶ)信号に変換するアツプコンバータがある。
このアツプコンバータにおいては、SD画像信号を、水
平補間フイルタによつて水平方向の画素数を増加させる
と共に垂直補間フイルタによつて垂直方向の画素数を増
加させることにより、画像の解像度を向上するようにな
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
補間フイルタを用いて解像度を向上させる方法は、単に
隣接する画素からの平均補間によつて補間画素を生成し
ているに過ぎず、従つて生成されるHD画像信号の解像
度はSD画像信号の解像度と実質的に何ら変わらなかつ
た。さらにハードウエア規模の制限から補間フイルタの
タツプ長が短く制限された場合には変換効率の低さのた
めに却つて解像度が劣化してしまう問題もあつた。
【0005】そのため、解像度創造の方式において従来
より予測精度を向上させる方法として、例えば特願平6-
293963号に記載されているようなクラス分類適応処理が
提案されている。このクラス分類適応処理を用いた画像
信号変換装置1は、図8に示すように構成されている。
すなわち信号変換装置1は解像度の低い入力画像データ
D1をクラスタツプ選択回路2に入力すると、ここで図
9(A)に示すように注目画素の周辺画素を集めること
によりクラスタツプデータ(この場合、注目画素を含む
11画素の画素データ)D2を形成し、これをクラス分
類回路3に送出する。
【0006】クラス分類回路3はクラスタツプデータD
2に対して例えばADRC(Adaptive Dynamic Range C
oding )処理を施すことでクラスタツプデータD2をデ
ータ圧縮し、これにより得た圧縮データをクラスコード
D3として係数RAM(Random Access Memory)4に送
出する。このようにクラスタツプ選択部2及びクラス分
類部3は、入力画像を時空間パターン分類に基づき有限
個のクラスにクラス分類する。
【0007】係数RAM4には、予め高解像度の画像信
号を用いて例えば最小二乗法などの学習によつて求めら
れた各クラス毎の予測係数が格納されており、クラスコ
ードD3を読出しアドレスとして当該クラスコードD3
に応じた予測係数D4が出力される。
【0008】また画像信号変換装置1は、入力画像デー
タD1を遅延回路5を介して予測タツプ選択回路6に送
出する。予測タツプ選択回路6は、図7(B)に示すよ
うに、クラスタツプでの注目画素と同じ位置の画素を注
目画素として、その周辺画素を集めることにより予測タ
ツプデータ(この場合、注目画素を含む23画素の画素
データ)D5を形成し、これを予測演算回路7に送出す
る。
【0009】予測演算回路7は予測係数D4及び予測タ
ツプデータD5を用いて線型一次結合式を立てることに
より積和演算を行い、入力画像データD1には含まれな
い補間画素値を生成する。画像信号変換装置1は、クラ
スタツプ選択回路2及び予測タツプ選択回路6における
注目画素を順次移動させながら画面全体に亘つてこのよ
うな処理を施すことにより、予測演算回路7から高解像
度の出力画像データD6を出力し得るようになされてい
る。
【0010】ところが、従来の画像信号変換方法では、
入力画像のクラス分類を例えばADRC符号化などのパ
ターン分類によつて画一的に行つていたため、入力画像
の特徴を十分に反映したクラス分類ができているとはい
るとはいえなかつた。この結果、生成されるHD画像信
号の解像度もこれに応じて低下する問題があつた。
【0011】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、画像の特徴を十分に反映したクラス分類を行うこと
により、解像度の低い画像信号から一段と高解像度の画
像信号を生成し得る画像信号変換方法、画像信号変換装
置及び画像信号伝送装置を提案しようとするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、入力画像信号をクラス分類し、各
クラス毎に異なる処理を施すことにより、入力画像信号
に含まれない補間画素値を生成して入力画像信号よりも
解像度の高い出力画像信号を生成する画像信号変換装置
において、入力画像信号に対してラプラシアンフイルタ
処理を施すラプラシアンフイルタと、ラプラシアンフイ
ルタ後の画像における画素レベルの度数分布を検出し、
当該度数分布検出結果に基づいてその画像が属するクラ
スを決定するクラス決定手段と、クラス決定手段で決定
されたクラスに応じた処理を施すことにより、入力画像
信号に含まれない補間画素値を求める補間画素生成手段
とを設けるようにする。
【0013】また本発明においては、入力画像信号に対
してラプラシアンフイルタ処理を施すラプラシアンフイ
ルタと、ラプラシアンフイルタ後の画像における画素レ
ベルの度数分布を検出し、当該度数分布検出結果に基づ
いてその画像が属する第1のクラスを決定する第1のク
ラス決定手段と、入力画像信号に基づいてその画像が属
する第2のクラスを決定する第2のクラス決定手段と、
第1のクラス決定手段から出力される第1のクラスと第
2のクラス決定手段から出力される第2のクラスを組み
合わせたクラスに応じた処理を施すことにより、入力画
像信号に含まれない補間画素値を求める補間画素生成手
段とを設けるようにする。
【0014】
【作用】ラプラシアンフイルタによつてエツジ等の画像
の特徴成分が強調された画像が形成される。次にクラス
決定手段によつて、この特徴成分が強調された画像にお
ける画素レベルの度数分布を検出し、当該度数分布検出
結果に基づいてその画像が属するクラスを決定したこと
により、統計処理を用いて画像の特徴を十分に反映した
クラスを生成できる。
【0015】また第1のクラス決定手段によつてラプラ
シアンフイルタ処理後の画像における画素レベルの度数
分布を検出し当該度数分布検出結果に基づいてその画像
が属する第1のクラスを決定すると共に、第2のクラス
決定手段によつて入力画像信号に基づいてその画像が属
する第2のクラスを決定し、第1及び第2のクラスを組
み合わせたクラスを用いるようにしたことにより、入力
画像信号の特徴を一段と正確に表現したクラスを生成す
ることができる。
【0016】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0017】(1)画像信号変換装置の構成 図1において、10は全体として画像信号変換装置を示
し、大きく分けて度数分布クラス生成部11、時空間ク
ラス生成部12及び適応処理部13によつて構成されて
いる。これにより画像信号変換装置10においては、入
力画像を、時空間パターン分類に基づいてクラス分類す
るだけでなく入力画像の特徴成分に対して統計処理を行
つてクラス分類し、これらのクラス分類結果を組み合わ
せることにより入力画像の特徴を十分に反映したクラス
分類処理を行うことができるようになされている。
【0018】画像信号変換装置10は、入力画像データ
D1を度数分布クラス生成部11のラプラシアンフイル
タ14に入力して入力画像の現フレーム又はフイールド
に対して、例えば図2(A)又は(B)に示すような2
次元のフイルタ係数でなるラプラシアンフイルタ処理を
施すことにより、エツジ等の画像の特徴成分を強調す
る。また度数分布クラス生成部11は、ラプラシアンフ
イルタ処理の結果に対して、続く非線型量子化器15に
よつて非線型量子化処理を施すことにより、さらに画像
の特徴を強調する。
【0019】ブロツク化回路16は非線型量子化器15
からの出力画像を、注目画素データを中心とするpライ
ン×p画素のブロツクにブロツク化して度数分布作成回
路17に送出する。ここで画像データが8ビツトとし
て、ラプラシアンフイルタ処理後のデータ長を(符号+
8)ビツトにまるめたとすると、ラプラシアンフイルタ
処理後のデータは−256〜+255までの値をとる。
度数分布作成回路17は各ブロツクにおいて512レベ
ル値の各レベル毎の度数分布を検出し、図3に示すよう
な度数分布表を作成する。領域分割回路18は、度数分
布表をレベル方向に分割してレベル方向を複数の領域に
分割する。この実施例の領域分割回路18はレベル方向
を9個の領域に分割する。
【0020】この度数分布の傾向としては、平坦な画像
入力に対しては、ほとんど0を含む中心付近の領域に度
数が集中するが、エツジのような変化の激しい画像入力
に対しては分布が広がり、場合によつてはある領域の度
数が多くなつたりしてなんらかの特徴を示すことがあ
る。従つて度数分布クラス生成部11においては、度数
分布の形状を判断することによりクラス分類を行うよう
ことにより、入力画像の特徴をクラスに反映するように
なされている。
【0021】ADRC回路19は各ブロツクについての
度数分布情報を圧縮することにより第1のクラスコード
D10を生成する。ADRC回路19は各領域内の度数
の総和を計算してこれを新たな度数分布とし、各領域
(実施例の場合、9領域)の度数の最大値と最小値を検
出し、この最大値と最小値との差分をダイナミツクレン
ジとして定義し、このダイナミツクレンジによつて決ま
る量子化ステツプ幅で各領域の度数と最小値との差分を
割り算して各領域の度数をnビツトで適応的に量子化す
ることにより、第1のクラスコードD10を生成する。
これにより非常に多い度数分布表の情報を少ない情報量
で的確に表現することができる。
【0022】このようにしてADRC回路19は度数分
布を正規化する。量子化後の符号値を9領域分並べる
と、n×9ビツトのコードを作成することができ、これ
をクラス分類のためのインデツクス(すなわち第1のク
ラスコードD10)とする。例えば、n=1の場合、各
ブロツクは512クラスで表現される。第1のクラスコ
ードD10は遅延回路20を介して適応処理部13の係
数SRAM(Static Random Access Memory)21に送
出される。
【0023】時空間クラス生成部12は遅延回路22を
介して入力した入力画像データD1を時系列変換回路2
3を介してクラスタツプ選択回路24に与える。クラス
タツプ選択回路24は、図9について上述したように注
目画素を中心としてその周辺画素を集めることによりク
ラスタツプデータD11を形成し、これをADRC回路
25に送出する。ADRC回路25はクラスタツプデー
タD11に対してmビツトの適応ダイナミツクレンジ符
号化処理を施すことにより、クラスタツプデータD11
を圧縮して第2のクラスコードD12を形成し、これを
係数SRAM21に送出する。
【0024】適応処理部13は時系列変換回路23の出
力を遅延回路26及び時系列変換回路27を介して予測
タツプ選択回路28に与える。予測タツプ選択回路28
は、図9について上述したように注目画素を中心として
その周辺画素を集めることにより予測タツプデータD1
3を形成し、これを予測演算回路29に送出する。
【0025】ここで係数SRAM21には、予め後述す
るような学習により各クラス毎に求められた予測係数が
格納されており、第1及び第2のクラスコードD10及
びD12により指定されたアドレスに格納されている予
測係数D14を出力して予測演算回路29に与える。予
測演算回路29は予測タツプデータD13及び予測係数
D14を用いて線型一次結合式を立てることにより、入
力画像データD1には含まれない新たな画素値(補間画
素値)D15を求め、これを時系列変換回路30に与え
る。時系列変換回路30は、補間画素値D15と入力画
像データD1をラインスキヤン順に配列して出力する。
この結果時系列変換回路30からは高解像度の出力画像
データD16が出力される。
【0026】なお図2(A)に示すような2次元のラプ
ラシアンフイルタ係数を実現するためには、ラプラシア
ンフイルタ14を、図4に示すように構成すれば良い。
すなわちラプラシアンフイルタ14は入力画像データD
1をそれぞれ1画素分の遅延時間を有する遅延素子
(D)31〜33を介して1ライン分の遅延時間を有す
るラインデイレイ(Line)38に送出する。そして
各遅延素子31〜33の出力をそれぞれ乗算係数が−1
に選定された乗算回路34〜36を介して積算回路37
に送出する。
【0027】ラインデイレイ38の出力は、それぞれ1
画素分の遅延時間を有する遅延素子39〜41を介して
1ライン分の遅延時間を有するラインデイレイ45に送
出される。そして各遅延素子39〜41の出力が、それ
ぞれ乗算係数が−1、8、−1に選定された乗算回路4
2、43、44を介して積算回路37に送出される。さ
らにラインデイレイ45の出力は、それそれ1画素分の
遅延時間を有する遅延素子46〜48に順次送出され
る。そして各遅延素子46〜48の出力が、それぞれ乗
算係数が−1に選定された乗算回路49〜51を介して
積算回路37に送出される。この結果積算回路37にお
いて積算された各乗算回路34〜36、42〜44、4
9〜51の出力がラプラシアンフイルタ14の出力とし
て遅延素子52を介して出力される。
【0028】(2)学習及び予測演算 ここで係数SRAM21には、以下に説明する学習によ
り各クラス毎に予め求められた予測係数が記憶されてい
る。すなわち予測係数を学習するために、先ず既に知ら
れているHD画像に対応した、当該HD画像よりも画素
数の少ないSD画像を形成しておく。そして、HD画像
とSD画像を用いて、クラス毎に最適な予測係数を最小
二乗法などの手法により求めて係数SRAM21に記憶
する。
【0029】実際上学習は、図5に示すような予測係数
作成回路60によつて実現できる。図1との対応部分に
同一符号を付して示す図5において、予測係数作成回路
60はHD画像データを間引きフイルタ61を介して図
1の入力画像データD1に対応するSD画像データに変
換し、当該SD画像データを係数算出回路62、度数分
布クラス形成部11及び時空間クラス生成部12に送出
する。
【0030】度数分布クラス生成部11は、SD画像デ
ータに対して上述したのと同様のクラス分類処理を行う
ことにより第1のクラスコードD10を生成し、これを
係数算出回路62に送出する。時空間クラス生成部12
も、SD画像データに対して上述したのと同様のクラス
分類処理を行うことにより第2のクラスコードD12を
生成し、これを係数算出回路62に送出する。
【0031】係数算出回路62は、SD画像データ及び
HD画像データを用いて、第1のクラスコードD10と
第2のクラスコードD12を組み合わせてなる各クラス
毎に、HD画像データに含まれかつSD画像データに含
まれない補間対象画素の画素値とその周辺のSD画像デ
ータの画素値との相関関係を学習により求め、この学習
結果を予測係数として係数SRAM21に出力する。こ
の結果係数SRAM21には、図6に示すように、第1
及び第2のクラスコードD10及びD12の組合せでな
るアドレス毎に、予測係数組が記憶される。なお図6に
おいて、予測係数の( )内は第1のクラスと第2のク
ラスの組合せ番号を表わすものとする。
【0032】次に係数算出回路62における予測係数算
出の原理について説明する。係数算出回路62はHD画
像に含まれかつSD画像に含まれない画素を注目画素
(補間対象画素)とし、当該注目画素を、当該注目画素
周辺のSD画像中の画素と予測係数との線型一次結合式
によつて表し、このとき用いた予測係数を各クラス毎に
最小二乗法の演算によつて求める。
【0033】すなわち、先ずHD画像中の注目画素レベ
ルをy、その周辺のSD画像中の画素レベルをx1 、x
2 、……、xi として、次式
【数1】 で表わされる線型一次方程式を立てる。
【0034】ここで(1)式における予測係数w1 、w
2 、……、wi については、画素値yの実際の値と予測
値との誤差が最小になるものを学習により求めれば良
い。学習はクラス毎に複数の学習データに対して行うの
で、データ数がjとすると一般的なj>iでなる場合に
は予測係数w1 、w2 、……、wi は一意に決定するこ
とはできない。そこで、誤差ベクトルeの要素を、それ
ぞれの学習データxk1、……、xki、yk における予測
誤差ek として、次式
【数2】 のように定義して、次式
【数3】 を最小にする予測係数w1 、……、wi を求める。いわ
ゆる最小二乗法による解法である。
【0035】ここで(3)式のwi による偏微分係数を
求めると、次式
【数4】 となる。(4)式が0になるような各wp を求めれば良
い。そこで次式
【数5】 及び次式
【数6】 のように、Xpq、Yp を定義すると、上述した(4)式
は行列を用いて、次式
【数7】 の正規方程式に書き換えることができる。
【0036】ここで(7)式の正規方程式は未知数がi
個の連立方程式であるから、これにより最確値である各
未定係数w1 、……、wi を求めることができる。具体
的には、一般に(7)式の左辺の行列は正定値対称なの
で、コレスキー法により解くことができる。かくして、
HD画像を用いた学習によつて、各クラス毎の予測係数
組w1 、……、wi を求めることができる。
【0037】係数算出回路62は、このようにして求め
た各クラス毎の予測係数組w1 、……、wi を、係数S
RAM21の各クラスに対応したアドレスに格納する。
かくして第1及び第2のクラスコードD10及びD12
が入力されたとき、SD画像中の画素との線型一次結合
により補間画素値を得ることができるような予測係数組
1 、……、wi を出力する係数SRAM21を作成す
ることができる。
【0038】予測演算回路29は係数SRAM21から
与えられる予測係数D14と予測タツプ選択回路28か
ら与えられる予測タツプデータD13とを線型一次結合
することにより、補間画素値y′を求める。すなわち予
測演算回路29は、予測タツプデータD13でなる画素
値x1 、……、xi と予測係数D14でなる係数組
1 、……、wi とを用いて、補間画素値y′を、次式
【数8】 により求めるようになされている。
【0039】(3)実施例の動作 以上の構成において、画像信号変換装置10は、度数分
布クラス生成部11において、入力画像データD1に対
してラプラシアンフイルタ処理を施し、ラプラシアンフ
イルタ後の画像における画素レベルの度数分布表を作成
し、その度数分布に基づいて第1のクラスコードD10
を形成する。このようにして度数分布クラス生成部11
では、入力画像データD1のエツジ等の特徴を反映した
第1のクラスコードD10が形成される。
【0040】また画像信号変換装置10は、時空間クラ
ス生成部12において、従来のクラス分類と同様の手法
を用いて、入力画像データD1に基づいて第2のクラス
コードD12を形成する。このようにして時空間クラス
生成部12では、入力画像データD1の時空間でのレベ
ル分布パターンを反映した第2のクラスコードD12が
形成される。
【0041】画像信号変換装置10は、第1のクラスコ
ードD10をクラス分類のための第1の指標として使用
すると共に第2のクラスコードD12を第2の指標とし
て使用し、第1の指標と第2の指標を組み合わせて、総
合的なクラス分類指標とする。そして、画像信号変換装
置10は、適応処理部13において、第1及び第2のク
ラスコードD10及びD12を組み合わせてなるクラス
コードを使つて、係数SRAM21に予め学習により各
クラス毎に求められて格納された予測係数のうちクラス
コードに応じた予測係数D14を出力させる。
【0042】画像信号変換装置10は、出力された予測
係数D14と予測タツプデータD13を用いて入力画像
データD1に含まれない画素値を生成する。このように
画像信号変換装置10においては、従来のクラス分類処
理による第2のクラスコードD12に組み合わせて第1
のクラスコードD10を用いるようにしたことにより、
クラス分類精度を格段的に向上し得、この結果最終的に
高解像度の出力画像データD15を得ることができる。
【0043】(4)実施例の効果 以上の構成によれば、ラプラシアンフイルタ後の画像に
おける画素レベルの度数分布状態を検出し、当該検出結
果に基づいてその画像が属するクラスを決定することに
より第1のクラスコードD10を形成すると共に、入力
画像データD1の時空間でのレベル分布パターンに応じ
てその画像が属するクラスを決定することにより第2の
クラスコードD12を形成し、当該第1及び第2のクラ
スコードD10及びD12を組み合わせたクラスを最終
的なクラスとしたことにより、入力画像の特徴を反映し
たより正確なクラス分類を実現でき、この結果最終的に
高解像度の出力画像データD16を得ることができる。
【0044】(5)他の実施例 なお上述の実施例においては、第1及び第2のクラスコ
ードD10及びD12を組み合わせたクラスを最終的な
入力画像データD1のクラスとするようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、第1のクラスコ
ードD10のみを用いて入力画像データD1のクラスを
表現するようにしても良く、この場合でもエツジ等の入
力画像データD1の特徴を反映したクラスを生成できる
ことにより上述の実施例に近い効果を得ることができ
る。この場合には、図1における時空間クラス生成部1
2を省略すると共に、係数SRAM21に第1のクラス
コードD10にのみ対応する予測係数を記憶するように
すれば良い。
【0045】また上述の実施例においては、予測係数記
憶手段として係数SRAM21を用いた場合について述
べたが、これに代えてRAM(Random Access Memory)
やROM(Read Only Memory)等を用いるようにしても
良い。
【0046】また上述の実施例においては、第1及び第
2のクラスコードD10及びD12に基づくクラスに対
応する予測係数を記憶する予測係数記憶手段を設け、ク
ラスに応じて出力される予測係数D14を用いて補間画
素値D15を生成する場合について述べたが、本発明は
これに限らず、予測係数記憶手段に代えて、入力画像デ
ータD1に含まれない画素値に対応した予測値が第1の
クラスコードD10及び第2のクラスコードD12を組
み合わせた各クラス毎に記憶され、第1及び第2のクラ
スコードD10及びD12に応じた予測値を出力する予
測値記憶手段を設けるようにしても実施例と同様の効果
を得ることができる。またこの場合には図1における遅
延回路26、時系列変換回路27、予測タツプ選択回路
28及び予測演算回路29を省略することができる。
【0047】この場合の予測値記憶手段に記憶させる予
測値を求める第1の方法としては、加重平均を用いた学
習方法がある。詳述すれば、補間対象画素の周辺のSD
画素を用いてクラス分類を行い、クラス毎に積算した補
間対象画素の画素値(HD画像を用いる)を補間対象の
個数によつてインクリメントされた度数によつて割ると
いつた処理を様々な画像に対して行うことによりクラス
に対応した予測値を求める方法である。
【0048】また予測値記憶手段に記憶させる予測値を
求める第2の方法としては、正規化による学習方法があ
る。詳述すれば、補間対象画素を含む複数の画素からな
るブロツクを形成し、当該ブロツク内のダイナミツクレ
ンジによつて、補間対象画素の画素値からそのブロツク
の基準値を減算した値を正規化し、この正規化された値
の累積値を累積度数で除した値を予測値とする処理を様
々な画像に対して行うことによりクラスに対応した予測
値を求める方法である。
【0049】また上述の実施例においては、ラプラシア
ンフイルタ14の後段に非線型量子化器15を設けるこ
とによりラプラシアンフイルタ処理後の画像の特徴を一
段と強調する場合について述べたが、非線型量子化器1
5を省略するようにしても良い。
【0050】また上述の実施例においては、度数分布作
成回路17によつて度数分布を検出した後、領域分割回
路18によつて度数分布を各領域に分割する場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、度数分布を検出す
る際に予め領域毎の境界値を設定しておき、この境界値
と各画素レベルを比較しながら度数を積算することで一
気に所望の度数分布を検出するようにしても良い。また
上述の実施例においては、複数領域に分割した度数分布
の各領域毎の度数を正規化する正規化手段としてADR
C回路19を用いた場合について述べたが、正規化手段
としてはこの他のものを用いるようにしても良い。
【0051】また上述の実施例においては、ADRC回
路25によつてクラスタツプデータD11を圧縮して第
2のクラスコードD12を形成する場合について述べた
が、ADRC回路25に代えて例えばDCT(Discrete
Cosine Transform )符号化、DPCM(差分符号
化)、ベクトル量子化、サブバンド符号化やウエーブレ
ツト変換等の圧縮手法を用いるようにしても良い。
【0052】また上述の実施例においては、ラプラシア
ンフイルタ14によつて入力画像信号の特徴量を抽出し
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例え
ば時間差分や動き補償後の残差を計算することにより入
力画像信号の特徴量を抽出し、この特徴量に対して統計
処理を施すことで第1のクラスを求めるようにしても良
い。
【0053】また上述の実施例においては、本発明を、
解像度の低い入力画像信号を解像度の高い出力画像信号
に変換する画像信号変換装置10に適用した場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、図7に示すような
時空間モデル符号化方式を採用した画像信号伝送装置7
0に適用することもできる。
【0054】図1との対応部分に同一符号を付して示す
図7において、画像信号伝送装置70は送信手段でなる
エンコーダ71から低解像度の画像信号と共に予測係数
を伝送路100を介して受信手段でなるデコーダ72に
伝送する。デコーダ72は伝送された低解像度の画像信
号と予測係数を用いて高解像度の画像信号を復元する。
【0055】ここでエンコーダ71はHD画像データD
20をサンプリング回路73を通すことによりSD画像
データD21を形成し、当該SD画像データを圧縮エン
コーダ74によつて圧縮符号化することにより圧縮符号
化データD22を形成し、これを遅延回路75を介して
出力端子T1に与える。またSD画像データD21はロ
ーカルデコーダ76によつて一旦復号され、係数選定部
77、度数クラス分布生成部11及び時空間クラス生成
部12にそれぞれ送出される。度数クラス分布生成部1
1及び時空間クラス生成部12では、実施例において上
述したようなクラス分類を行うことにより第1及び第2
のクラスコードD10及びD12を生成し、これを係数
選定部77に送出する。係数選定部77は第1及び第2
のクラスコードD10及びD12を組み合わせたクラス
毎に、SD画像データD21とHD画像データD20の
相関関係を表わす予測係数D24を算出し、これを出力
端子T2に与える。
【0056】デコーダ72は入力端子T3に圧縮符号化
データD22を受けると、これを圧縮デコーダ78によ
つて復号し、これにより得た復号画像データD25を度
数分布クラス生成部11、時空間クラス生成部12及び
時系列変換回路79に送出する。度数分布クラス生成部
11及び時空間クラス生成部12で生成された第1及び
第2のクラスコードD10及びD12は予測演算部80
に送出される。また予測演算部80には、入力端子T4
を介して予測係数D24が入力されると共に復号画像デ
ータD25が入力される。そして予測演算部80は、第
1及び第2のクラスコードD10及びD12を組み合わ
せたクラスに対応した予測係数D24を選択し、当該予
測係数D24と復号画像データD25とを用いた予測演
算を行うことより復号画像データD25には含まれない
補間画素データD26を算出し、これを時系列変換回路
79に送出する。時系列変換回路79は入力した復号画
像データD25と補間画素データD26をラインスキヤ
ン順に時系列変換して出力する。かくしてクラス分類手
段として従来のように時空間クラス生成部12のみを用
いた場合と比較して、復号画像データD25から一段と
高解像度のHD画像データD27を得ることができる画
像信号伝送装置70を実現できる。
【0057】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、入力画像
信号をクラス分類し、各クラス毎に異なる処理を施すこ
とにより、入力画像信号に含まれない補間画素値を生成
して入力画像信号よりも解像度の高い出力画像信号を生
成する画像信号変換装置において、入力画像信号に対し
てラプラシアンフイルタ処理を施すラプラシアンフイル
タと、ラプラシアンフイルタ後の画像における画素レベ
ルの度数分布を検出し、当該度数分布検出結果に基づい
てその画像が属するクラスを決定するクラス決定手段
と、クラス決定手段で決定されたクラスに応じた処理を
施すことにより、入力画像信号に含まれない補間画素値
を求める補間画素生成手段とを設けたことにより、画像
の特徴を十分に反映したクラス分類を行うことができ、
解像度の低い画像信号から一段と高解像度の画像信号を
生成し得る画像信号変換装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像信号変換装置の一実施例の構
成を示すブロツク図である。
【図2】ラプラシアンフイルタの係数の例を示す略線図
である。
【図3】度数分布クラス生成部の動作の説明に供する略
線図である。
【図4】ラプラシアンフイルタの構成例を示すブロツク
図である。
【図5】係数SRAM作成用の学習回路の構成を示すブ
ロツク図である。
【図6】係数SRAMの内容を示す略線図である。
【図7】本発明による画像信号変換方法を適用した画像
信号伝送装置の構成を示すブロツク図である。
【図8】クラス分類適応処理を用いた従来の信号変換装
置の構成を示すブロツク図である。
【図9】クラスタツプパターン及び予測タツプパターン
の説明に供する略線図である。
【符号の説明】
10……画像信号変換装置、11……度数分布クラス生
成部、12……時空間クラス生成部、13……適応処理
部、14……ラプラシアンフイルタ、17……度数分布
作成回路、18……領域分割回路、21……係数SRA
M、29……予測演算回路、60……予測係数作成回
路、70……画像信号伝送装置、D1……入力画像デー
タ、D10……第1のクラスコード、D11……クラス
タツプデータ、D12……第2のクラスコード、D13
……予測タツプデータ、D14……予測係数、D15…
…補間画素データ、D16……出力画像データ。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像信号をクラス分類し、各クラス毎
    に異なる処理を施すことにより、上記入力画像信号に含
    まれない補間画素値を生成して上記入力画像信号よりも
    解像度の高い出力画像信号を生成する画像信号変換方法
    において、 上記入力画像信号に対してラプラシアンフイルタ処理を
    施すラプラシアンフイルタ処理ステツプと、 ラプラシアンフイルタ後の画像における画素レベルの度
    数分布を検出し、当該度数分布検出結果に基づいてその
    画像が属するクラスを決定するクラス決定ステツプと、 上記クラス決定ステツプで決定されたクラスに応じた処
    理を施すことにより、上記入力画像信号に含まれない上
    記補間画素値を求める補間画素生成ステツプとを具える
    ことを特徴とする画像信号変換方法。
  2. 【請求項2】上記クラス決定ステツプでは、 ラプラシアンフイルタ後の画像について、注目点を中心
    とした所定の大きさのブロツクを切り出し、当該ブロツ
    ク内の画素レベルの度数分布を検出し、複数領域に分割
    した上記度数分布の各領域毎の度数を正規化し、当該正
    規化結果に基づいて上記クラスを決定することを特徴と
    する請求項1に記載の画像信号変換方法。
  3. 【請求項3】上記クラス決定ステツプでは、上記各領域
    毎の度数を正規化する際、 上記各領域毎に度数を足し合せた後、複数領域の度数の
    最大値及び最小値を検出し、当該最大値及び最小値の差
    分であるダイナミツクレンジによつて上記各領域の度数
    をnビツトで量子化する適応ダイナミツクレンジ符号化
    処理を施すことを特徴とする請求項2に記載の画像信号
    変換方法。
  4. 【請求項4】上記補間画素生成ステツプでは、 各クラス毎に予め学習により求められた予測係数のう
    ち、上記クラス決定ステツプで決定されたクラスに応じ
    た予測係数を用いて予測演算処理を行うことにより、上
    記補間画素値を求めることを特徴とする請求項1に記載
    の画像信号変換方法。
  5. 【請求項5】上記補間画素生成ステツプでは、 各クラス毎に予め学習により求められた予測値のうち、
    上記クラス決定ステツプで決定されたクラスに応じた予
    測値を選択することにより、上記補間画素値を求めるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像信号変換方法。
  6. 【請求項6】入力画像信号をクラス分類し、各クラス毎
    に異なる処理を施すことにより、上記入力画像信号に含
    まれない補間画素値を生成して上記入力画像信号よりも
    解像度の高い出力画像信号を生成する画像信号変換方法
    において、 上記入力画像信号に対してラプラシアンフイルタ処理を
    施すラプラシアンフイルタ処理ステツプと、 ラプラシアンフイルタ後の画像における画素レベルの度
    数分布を検出し、当該度数分布検出結果に基づいてその
    画像が属する第1のクラスを決定する第1のクラス決定
    ステツプと、 上記入力画像信号に基づいてその画像が属する第2のク
    ラスを決定する第2のクラス決定ステツプと、 上記第1及び第2のクラス決定ステツプで決定した上記
    第1及び第2のクラスを組み合わせたクラスに応じた処
    理を施すことにより、上記入力画像信号に含まれない上
    記補間画素値を求める補間画素生成ステツプとを具える
    ことを特徴とする画像信号変換方法。
  7. 【請求項7】上記第1のクラス決定ステツプでは、 ラプラシアンフイルタ後の画像について、注目点を中心
    とした所定の大きさのブロツクを切り出し、当該ブロツ
    ク内の画素レベルの度数分布を検出し、複数領域に分割
    した上記度数分布の各領域毎の度数を正規化し、当該正
    規化結果に基づいて上記第1のクラスを決定することを
    特徴とする請求項6に記載の画像信号変換方法。
  8. 【請求項8】上記第1のクラス決定ステツプでは、上記
    各領域毎の度数を正規化する際、 上記各領域毎に度数を足し合せた後、複数領域の度数の
    最大値及び最小値を検出し、当該最大値及び最小値の差
    分であるダイナミツクレンジによつて上記各領域の度数
    をnビツトで量子化する適応ダイナミツクレンジ符号化
    処理を施すことを特徴とする請求項7に記載の画像信号
    変換方法。
  9. 【請求項9】上記補間画素生成ステツプでは、 各クラス毎に予め学習により求められた予測係数のう
    ち、上記第1及び第2のクラスを組み合わせたクラスに
    応じた予測係数を用いて予測演算処理を行うことによ
    り、上記補間画素値を求めることを特徴とする請求項6
    に記載の画像信号変換方法。
  10. 【請求項10】上記補間画素生成ステツプでは、 各クラス毎に予め学習により求められた予測値のうち、
    上記第1及び第2のクラスを組み合わせたクラスに応じ
    た予測値を選択することにより、上記補間画素値を求め
    ることを特徴とする請求項6に記載の画像信号変換方
    法。
  11. 【請求項11】入力画像信号をクラス分類し、各クラス
    毎に異なる処理を施すことにより、上記入力画像信号に
    含まれない補間画素値を生成して上記入力画像信号より
    も解像度の高い出力画像信号を生成する画像信号変換装
    置において、 上記入力画像信号に対してラプラシアンフイルタ処理を
    施すラプラシアンフイルタと、 ラプラシアンフイルタ後の画像における画素レベルの度
    数分布を検出し、当該度数分布検出結果に基づいてその
    画像が属するクラスを決定するクラス決定手段と、 上記クラス決定ステツプで決定されたクラスに応じた処
    理を施すことにより、上記入力画像信号に含まれない上
    記補間画素値を求める補間画素生成手段とを具えること
    を特徴とする画像信号変換装置。
  12. 【請求項12】上記クラス決定手段は、 ラプラシアンフイルタ後の画像について、注目点を中心
    とした所定の大きさのブロツクを切り出すブロツク化手
    段と、 当該ブロツク内の画素レベルの度数分布を検出する度数
    分布検出手段と、 複数領域に分割した上記度数分布の各領域毎の度数を正
    規化する正規化手段とを具え、上記正規化結果に基づい
    て上記クラスを決定することを特徴とする請求項11に
    記載の画像信号変換装置。
  13. 【請求項13】上記正規化手段は、 上記各領域毎に度数を足し合せた後、複数領域の度数の
    最大値及び最小値を検出し、当該最大値及び最小値の差
    分であるダイナミツクレンジによつて上記各領域の度数
    をnビツトで量子化する適応ダイナミツクレンジ符号化
    手段でなることを特徴とする請求項12に記載の画像信
    号変換装置。
  14. 【請求項14】上記補間画素生成手段は、 上記入力画像信号から上記補間画素値を推定するための
    予測係数が各クラス毎に記憶され、上記クラス決定手段
    により決定されたクラスに応じた予測係数を出力する予
    測係数記憶手段と、 上記予測係数記憶手段から出力された予測係数と上記入
    力画像信号を用いて予測演算処理を施すことにより、上
    記補間画素値を求める予測演算手段とを具えることを特
    徴とする請求項11に記載の画像信号変換装置。
  15. 【請求項15】上記補間画素生成手段は、 各クラス毎に予め学習により求められた予測値を記憶し
    た予測値記憶手段でなり、上記クラス決定手段により決
    定されたクラスに応じた予測値を出力することを特徴と
    する請求項11に記載の画像信号変換装置。
  16. 【請求項16】入力画像信号をクラス分類し、各クラス
    毎に異なる処理を施すことにより、上記入力画像信号に
    含まれない補間画素値を生成して上記入力画像信号より
    も解像度の高い出力画像信号を生成する画像信号変換装
    置において、 上記入力画像信号に対してラプラシアンフイルタ処理を
    施すラプラシアンフイルタと、 ラプラシアンフイルタ後の画像における画素レベルの度
    数分布を検出し、当該度数分布検出結果に基づいてその
    画像が属する第1のクラスを決定する第1のクラス決定
    手段と、 上記入力画像信号に基づいてその画像が属する第2のク
    ラスを決定する第2のクラス決定手段と、 上記第1のクラス決定手段から出力される第1のクラス
    と上記第2のクラス決定手段から出力される第2のクラ
    スを組み合わせたクラスに応じた処理を施すことによ
    り、上記入力画像信号に含まれない上記補間画素値を求
    める補間画素生成手段とを具えることを特徴とする画像
    信号変換装置。
  17. 【請求項17】上記第1のクラス決定手段は、 ラプラシアンフイルタ後の画像について、注目点を中心
    とした所定の大きさのブロツクを切り出すブロツク化手
    段と、 当該ブロツク内の画素レベルの度数分布を検出する度数
    分布検出手段と、 複数領域に分割した上記度数分布の各領域毎の度数を正
    規化する正規化手段とを具え、上記正規化結果に基づい
    て上記第1のクラスを決定することを特徴とする請求項
    16に記載の画像信号変換装置。
  18. 【請求項18】上記正規化手段は、 上記各領域毎に度数を足し合せた後、複数領域の度数の
    最大値及び最小値を検出し、当該最大値及び最小値の差
    分であるダイナミツクレンジによつて上記各領域の度数
    をnビツトで量子化する適応ダイナミツクレンジ符号化
    手段でなることを特徴とする請求項17に記載の画像信
    号変換装置。
  19. 【請求項19】上記補間画素生成手段は、 上記入力画像信号から上記補間画素値を推定するための
    予測係数が上記第1のクラス及び上記第2のクラスを組
    み合わせた各クラス毎に記憶され、上記第1及び第2の
    クラス決定手段によつて決定された第1及び第2のクラ
    スを組み合わせたクラスに応じた予測係数を出力する予
    測係数記憶手段と、 上記予測係数記憶手段から出力された予測係数と上記入
    力画像信号を用いて予測演算処理を施すことにより、上
    記補間画素値を求める予測演算手段とを具えることを特
    徴とする請求項16に記載の画像信号変換装置。
  20. 【請求項20】上記補間画素生成手段は、 上記第1のクラス及び上記第2のクラスを組み合わせた
    各クラス毎に予め学習により求められた予測値を記憶し
    た予測値記憶手段でなり、上記第1及び第2のクラス決
    定手段によつて決定された第1及び第2のクラスを組み
    合わせたクラスに応じた予測値を出力することを特徴と
    する請求項16に記載の画像信号変換装置。
  21. 【請求項21】解像度の高い画像信号をサブサンプルす
    ることにより形成した解像度の低いサブサンプル画像信
    号と、上記サブサンプル画像信号から上記サブサンプル
    画像信号に含まれない補間画素値を推定するために、所
    定のクラス決定手段によつて決定された上記サブサンプ
    ル画像信号の各クラスに対応して求めた予測係数とを送
    信する送信手段と、 上記サブサンプル画像信号及び上記予測係数を受信し、
    当該サブサンプル画像信号が属するクラスを所定のクラ
    ス決定手段により決定し、決定したクラスに応じた上記
    予測係数と上記サンプリング画像信号を用いて予測演算
    処理を施すことにより補間画素値を生成して受信したサ
    ンプリング画像信号よりも解像度の高い画像信号を復元
    する受信手段とを有する画像信号伝送装置において、 上記クラス決定手段は、 上記サブサンプル画像信号に対してラプラシアンフイル
    タ処理を施すラプラシアンフイルタと、 ラプラシアンフイルタ後の画像における画素レベルの度
    数分布を検出し、当該度数分布検出結果に基づいてその
    画像が属するクラスを決定するクラス決定手段とを具え
    ることを特徴とする画像信号伝送装置。
  22. 【請求項22】上記クラス決定手段は、 ラプラシアンフイルタ後の画像について、注目点を中心
    とした所定の大きさのブロツクを切り出すブロツク化手
    段と、 当該ブロツク内の画素レベルの度数分布を検出する度数
    分布検出手段と、 複数領域に分割した上記度数分布の各領域毎の度数を正
    規化する正規化手段とを具え、上記正規化結果に基づい
    て上記クラスを決定することを特徴とする請求項21に
    記載の画像信号伝送装置。
  23. 【請求項23】上記正規化手段は、 上記各領域毎に度数を足し合せた後、複数領域の度数の
    最大値及び最小値を検出し、当該最大値及び最小値の差
    分であるダイナミツクレンジによつて上記各領域の度数
    をnビツトで量子化する適応ダイナミツクレンジ符号化
    手段でなることを特徴とする請求項22に記載の画像信
    号伝送装置。
  24. 【請求項24】解像度の高い画像信号をサブサンプルす
    ることにより形成した解像度の低いサブサンプル画像信
    号と、上記サブサンプル画像信号から上記サブサンプル
    画像信号に含まれない補間画素値を推定するために、所
    定のクラス決定手段によつて決定された上記サブサンプ
    ル画像信号の各クラスに対応して求めた予測係数とを送
    信する送信手段と、 上記サブサンプル画像信号及び上記予測係数を受信し、
    当該サブサンプル画像信号が属するクラスを所定のクラ
    ス決定手段により決定し、決定したクラスに応じた上記
    予測係数と上記サンプリング画像信号を用いて予測演算
    処理を施すことにより補間画素値を生成して受信したサ
    ンプリング画像信号よりも解像度の高い画像信号を復元
    する受信手段とを有する画像信号伝送装置において、 上記クラス決定手段は、 上記サブサンプル画像信号に対してラプラシアンフイル
    タ処理を施すラプラシアンフイルタと、 ラプラシアンフイルタ後の画像における画素レベルの度
    数分布を検出し、当該度数分布検出結果に基づいてその
    画像が属する第1のクラスを決定する第1のクラス決定
    手段と、 上記サブサンプル画像信号に基づいてその画像が属する
    第2のクラスを決定する第2のクラス決定手段とを具え
    ることを特徴とする画像信号伝送装置。
  25. 【請求項25】上記第1のクラス決定手段は、 ラプラシアンフイルタ後の画像について、注目点を中心
    とした所定の大きさのブロツクを切り出すブロツク化手
    段と、 当該ブロツク内の画素レベルの度数分布を検出する度数
    分布検出手段と、 複数領域に分割した上記度数分布の各領域毎の度数を正
    規化する正規化手段とを具え、上記正規化結果に基づい
    て上記第1のクラスを決定することを特徴とする請求項
    24に記載の画像信号伝送装置。
  26. 【請求項26】上記正規化手段は、 上記各領域毎に度数を足し合せた後、複数領域の度数の
    最大値及び最小値を検出し、当該最大値及び最小値の差
    分であるダイナミツクレンジによつて上記各領域の度数
    をnビツトで量子化する適応ダイナミツクレンジ符号化
    手段でなることを特徴とする請求項25に記載の画像信
    号伝送装置。
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