JPH08275087A - 音声加工テレビ - Google Patents
音声加工テレビInfo
- Publication number
- JPH08275087A JPH08275087A JP7078702A JP7870295A JPH08275087A JP H08275087 A JPH08275087 A JP H08275087A JP 7078702 A JP7078702 A JP 7078702A JP 7870295 A JP7870295 A JP 7870295A JP H08275087 A JPH08275087 A JP H08275087A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- consonant
- voice
- audio signal
- cepstrum
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- Television Receiver Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 音声の明瞭度の改善を行う事が出来るテレビ
を提供する事。 【構成】 1は電波を受信するためのアンテナ、2はア
ンテナ1より入力された微弱な電圧から、所望の信号成
分を検波、増幅して映像信号、音声信号を検出するチュ
ーナー部、3はチューナー部2からの映像信号を輝度信
号・カラー信号に分け、CRT4に信号を出力する映像
信号処理部、4は画像を表示するためのブラウン管より
なるCRT、5はチューナー部2からの音声信号出力を
増幅処理する音声信号処理部、6は音声信号処理部から
の増幅された音声信号を入力とし、実際の人の肉声部分
の検出や子音強調等を行う音声加工部、7は音声加工部
6からの出力を人間の耳に聞き取り可能な音波に変換し
て出力するスピーカーである。
を提供する事。 【構成】 1は電波を受信するためのアンテナ、2はア
ンテナ1より入力された微弱な電圧から、所望の信号成
分を検波、増幅して映像信号、音声信号を検出するチュ
ーナー部、3はチューナー部2からの映像信号を輝度信
号・カラー信号に分け、CRT4に信号を出力する映像
信号処理部、4は画像を表示するためのブラウン管より
なるCRT、5はチューナー部2からの音声信号出力を
増幅処理する音声信号処理部、6は音声信号処理部から
の増幅された音声信号を入力とし、実際の人の肉声部分
の検出や子音強調等を行う音声加工部、7は音声加工部
6からの出力を人間の耳に聞き取り可能な音波に変換し
て出力するスピーカーである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声の母音や子音を強
調等の加工する事により音声の明瞭度を改善する音声加
工装置に関する。
調等の加工する事により音声の明瞭度を改善する音声加
工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばテレビ等の音声出力を伴う
装置において、音声の明瞭度を改善する方法としては、
例えば、音声に含まれる雑音周波数成分をローパスフィ
ルターによりカットして、音声帯域を聞き易くするもの
があった。
装置において、音声の明瞭度を改善する方法としては、
例えば、音声に含まれる雑音周波数成分をローパスフィ
ルターによりカットして、音声帯域を聞き易くするもの
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな音声帯域の明瞭度改善だけでは、十分でない場合が
ある。
うな音声帯域の明瞭度改善だけでは、十分でない場合が
ある。
【0004】近年、我が国は未曾有の高齢化社会を迎え
る事は確実であり、西暦2005年における65才以上人口は
2473万人に達し、老人の人口が日本の総人口の20%近く
を占めることとなる。このような背景の中、耳が遠い人
(老人性難聴者)も増加する事が予想され、近い将来、
1000万人程度の難聴者の存在が予想される。また、完全
に耳が遠いとまではいかないまでも、聞こえにくい人
(難聴予備群)を含めるとその数は一層増加する。
る事は確実であり、西暦2005年における65才以上人口は
2473万人に達し、老人の人口が日本の総人口の20%近く
を占めることとなる。このような背景の中、耳が遠い人
(老人性難聴者)も増加する事が予想され、近い将来、
1000万人程度の難聴者の存在が予想される。また、完全
に耳が遠いとまではいかないまでも、聞こえにくい人
(難聴予備群)を含めるとその数は一層増加する。
【0005】このような難聴者あるいは難聴予備者がテ
レビを視聴する場合、自分が聞こえやすくなるまで音量
を上げてしまい、周囲の家族にとっては非常に大きな音
になったり、ご近所に聞こえるほどまでに音量を上げて
テレビを見る光景が頻繁に見られるようになり、一種の
社会問題となっている。
レビを視聴する場合、自分が聞こえやすくなるまで音量
を上げてしまい、周囲の家族にとっては非常に大きな音
になったり、ご近所に聞こえるほどまでに音量を上げて
テレビを見る光景が頻繁に見られるようになり、一種の
社会問題となっている。
【0006】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、難聴者あるいは難聴予備者がテレビを視聴する
場合でも、音量全体を大きくする事なく、音声の明瞭度
を改善する装置を提供する事を目的とする。
であり、難聴者あるいは難聴予備者がテレビを視聴する
場合でも、音量全体を大きくする事なく、音声の明瞭度
を改善する装置を提供する事を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、テレビジョン受信機と、前記テレビジョ
ン受信機の音声信号出力を入力とし、前記音声信号の子
音を強調する子音強調手段を備えた音声加工テレビであ
る。
め、本発明は、テレビジョン受信機と、前記テレビジョ
ン受信機の音声信号出力を入力とし、前記音声信号の子
音を強調する子音強調手段を備えた音声加工テレビであ
る。
【0008】また、子音強調手段は入力音声信号をデジ
タル音声信号として処理する音声加工テレビである。
タル音声信号として処理する音声加工テレビである。
【0009】また、子音強調手段は、デジタル音声信号
からホルマントを抽出する事により子音部分を切り出し
・強調する音声加工テレビである。
からホルマントを抽出する事により子音部分を切り出し
・強調する音声加工テレビである。
【0010】また、テレビの音声信号のうち、実際の人
の音声部分区間を検出する音声区間検出手段を設け、前
記音声区間検出手段の出力により音声区間であると判断
した場合にのみ子音強調を行う音声加工テレビである。
の音声部分区間を検出する音声区間検出手段を設け、前
記音声区間検出手段の出力により音声区間であると判断
した場合にのみ子音強調を行う音声加工テレビである。
【0011】さらに、子音強調手段のパラメータ記憶部
をICカード等の取り外しが容易な情報単体にて保持
し、ICカード内のパラメータを変更する事により子音
強調の特性を変更する音声加工テレビである。
をICカード等の取り外しが容易な情報単体にて保持
し、ICカード内のパラメータを変更する事により子音
強調の特性を変更する音声加工テレビである。
【0012】
【作用】上記の構成により、音声部分のうち特に子音部
分を検出して子音部分を強調する事により、音声全体の
音量を上げる事なく、音声を聞き取り易くする事が出来
る。
分を検出して子音部分を強調する事により、音声全体の
音量を上げる事なく、音声を聞き取り易くする事が出来
る。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
について説明する。
について説明する。
【0014】(実施例1)図1に本発明の第1の実施例
の全体構成図を示す。図1において、1は電波を受信す
るためのアンテナ、2はアンテナ1より入力された微弱
な電圧から、所望の信号成分を検波、増幅して映像信
号、音声信号を検出するチューナー部、3はチューナー
部2からの映像信号を輝度信号・カラー信号に分け、C
RT4に信号を出力する映像信号処理部、4は画像を表
示するためのブラウン管よりなるCRT、5はチューナ
ー部2からの音声信号出力を増幅処理する音声信号処理
部、6は音声信号処理部からの増幅された音声信号を入
力とし、実際の人の肉声部分の検出や子音強調等を行う
音声加工部、7は音声加工部6からの出力を人間の耳に
聞き取り可能な音波に変換して出力するスピーカーであ
る。
の全体構成図を示す。図1において、1は電波を受信す
るためのアンテナ、2はアンテナ1より入力された微弱
な電圧から、所望の信号成分を検波、増幅して映像信
号、音声信号を検出するチューナー部、3はチューナー
部2からの映像信号を輝度信号・カラー信号に分け、C
RT4に信号を出力する映像信号処理部、4は画像を表
示するためのブラウン管よりなるCRT、5はチューナ
ー部2からの音声信号出力を増幅処理する音声信号処理
部、6は音声信号処理部からの増幅された音声信号を入
力とし、実際の人の肉声部分の検出や子音強調等を行う
音声加工部、7は音声加工部6からの出力を人間の耳に
聞き取り可能な音波に変換して出力するスピーカーであ
る。
【0015】図2に音声加工部6の詳細な構成図を示
す。図2において、21は入力されたアナログ音声信号
をデジタル音声信号に変換するA/D変換部、22はデ
ジタル音声信号を周波数分析する高速フーリエ変換部
(以下FFTと称す)、23はFFT22の出力から、
音声の特徴部を検出し易くするためのケプストラムを検
出するケプストラム検出部、24は、FFT22の出力
から子音強調や雑音抑圧等の音声の加工を制御する制御
部、25はケプストラム検出部25の出力から実際の人
がしゃべっている部分を検出する音声区間検出部、26
はケプストラム検出部23の出力から子音部分を検出す
る子音検出部、27は子音検出部26により検出された
子音を強調する子音強調部である。28は周波数変換さ
れた音声信号を実時間のデジタル音声信号に変換する逆
フーリエ変換部(以下IFFTと称す)、29はデジタ
ル音声信号をアナログ音声信号に変換するD/A変換部
である。
す。図2において、21は入力されたアナログ音声信号
をデジタル音声信号に変換するA/D変換部、22はデ
ジタル音声信号を周波数分析する高速フーリエ変換部
(以下FFTと称す)、23はFFT22の出力から、
音声の特徴部を検出し易くするためのケプストラムを検
出するケプストラム検出部、24は、FFT22の出力
から子音強調や雑音抑圧等の音声の加工を制御する制御
部、25はケプストラム検出部25の出力から実際の人
がしゃべっている部分を検出する音声区間検出部、26
はケプストラム検出部23の出力から子音部分を検出す
る子音検出部、27は子音検出部26により検出された
子音を強調する子音強調部である。28は周波数変換さ
れた音声信号を実時間のデジタル音声信号に変換する逆
フーリエ変換部(以下IFFTと称す)、29はデジタ
ル音声信号をアナログ音声信号に変換するD/A変換部
である。
【0016】このように構成された第1の実施例の動作
について説明する。まず、チューナー部2映像信号処理
部3、音声信号処理部5の動作については、従来からの
テレビと同様であるのでここでは割愛する。音声信号処
理部5により出力された、アナログ音声信号は音声加工
部6内のA/D変換部21よりデジタル音声信号に変換
される。次にA/D変換部21によりデジタル音声信号
はFFTにより周波数分析され、次いでケプストラム検
出部23により、音声信号の特徴が現れ易いケプストラ
ムが検出される。なお、本実施例においてはこの処理を
20msecごとのフレーム処理を行っている。デジタ
ル音声信号よりケプストラムが検出されると、それを用
いて、音声区間検出部25により音声区間の切り出しを
行い、子音検出部にて、子音の検出部を行う。音声区間
の検出については、例えば、ケプストラムのピーク値を
検出する事で母音の存在が判定でき、またケプストラム
のピッチ成分を検出する事によって子音成分を検出する
事が出来る。音声部分の検出ならびに子音部分の検出に
ついては例えば特開平3−236000号公報に示され
ている様な方法がある。
について説明する。まず、チューナー部2映像信号処理
部3、音声信号処理部5の動作については、従来からの
テレビと同様であるのでここでは割愛する。音声信号処
理部5により出力された、アナログ音声信号は音声加工
部6内のA/D変換部21よりデジタル音声信号に変換
される。次にA/D変換部21によりデジタル音声信号
はFFTにより周波数分析され、次いでケプストラム検
出部23により、音声信号の特徴が現れ易いケプストラ
ムが検出される。なお、本実施例においてはこの処理を
20msecごとのフレーム処理を行っている。デジタ
ル音声信号よりケプストラムが検出されると、それを用
いて、音声区間検出部25により音声区間の切り出しを
行い、子音検出部にて、子音の検出部を行う。音声区間
の検出については、例えば、ケプストラムのピーク値を
検出する事で母音の存在が判定でき、またケプストラム
のピッチ成分を検出する事によって子音成分を検出する
事が出来る。音声部分の検出ならびに子音部分の検出に
ついては例えば特開平3−236000号公報に示され
ている様な方法がある。
【0017】本実施例においては、音声信号の中から子
音を検出して、子音部分を強調する事によって、音声の
明瞭化を図っている。
音を検出して、子音部分を強調する事によって、音声の
明瞭化を図っている。
【0018】図3(a)にケプストラムの様子を示す。
図3において、ケプストラムピーク(A)の周波数によ
り母音を判定する事が出来、ケプストラムのピッチ
(B)により、子音を検出する事が出来る。そこで、例
えば音声信号の子音だけを強調するには、図3(b)に
示すようにケプストラムのピッチ成分Bを短くなるよう
に制御すれば、音声部分の子音を強調する事が出来る。
図3において、ケプストラムピーク(A)の周波数によ
り母音を判定する事が出来、ケプストラムのピッチ
(B)により、子音を検出する事が出来る。そこで、例
えば音声信号の子音だけを強調するには、図3(b)に
示すようにケプストラムのピッチ成分Bを短くなるよう
に制御すれば、音声部分の子音を強調する事が出来る。
【0019】すなわち、入力音声ケプストラムをK
(f)としたとき、
(f)としたとき、
【0020】
【数1】
【0021】で表される処理を施す事によって実現でき
る。この処理を子音強調部27によって行う。
る。この処理を子音強調部27によって行う。
【0022】音声加工部6は実際はA/D変換のついた
DSPを用い、FFT22やケプストラム検出部23、
制御部24等の処理をDSPに内臓の、或いはDSPに
つなげたメモリに書き込んでおく事によって実現でき
る。なお、FFT22、ケプストラム検出部23、制御
部24、音声区間検出部25、子音検出部26、子音強
調部27、IFFT28は専用のチップにて構成する事
も可能である。
DSPを用い、FFT22やケプストラム検出部23、
制御部24等の処理をDSPに内臓の、或いはDSPに
つなげたメモリに書き込んでおく事によって実現でき
る。なお、FFT22、ケプストラム検出部23、制御
部24、音声区間検出部25、子音検出部26、子音強
調部27、IFFT28は専用のチップにて構成する事
も可能である。
【0023】図4は時間軸上で音声信号の子音がどのよ
うに強調されるのかを示す。図4(a)は子音強調を行
う前の時間軸上の音声信号、図4(b)は子音強調後の
音声信号である。
うに強調されるのかを示す。図4(a)は子音強調を行
う前の時間軸上の音声信号、図4(b)は子音強調後の
音声信号である。
【0024】実際に子音強調されて、出力されたTV音
声を、65才以上の老人10人を被視聴者として聞き取
りテストを行った結果、過半数の人が同一音量でも聞き
取り易さが増したという結果を得た。また、聞き取りテ
ストとして、英語の放送を選び、余り英語のヒアリング
の得意でない被検者10人に視聴させたところ、何れの
被検者も英語が聞き取り易くなったと言う結果を得た。
これは、英単語は、特に子音から始まるものが多く、日
本語は逆に母音から始まっている単語が多く、日本人に
取っては子音が聞き取りにくいので、子音を強調する事
により英単語の聞き取り易さを改善できたものと考えら
れる。
声を、65才以上の老人10人を被視聴者として聞き取
りテストを行った結果、過半数の人が同一音量でも聞き
取り易さが増したという結果を得た。また、聞き取りテ
ストとして、英語の放送を選び、余り英語のヒアリング
の得意でない被検者10人に視聴させたところ、何れの
被検者も英語が聞き取り易くなったと言う結果を得た。
これは、英単語は、特に子音から始まるものが多く、日
本語は逆に母音から始まっている単語が多く、日本人に
取っては子音が聞き取りにくいので、子音を強調する事
により英単語の聞き取り易さを改善できたものと考えら
れる。
【0025】なお、歌番組等の会話が少なく音楽が大部
分を占めるテレビ番組においては、常時、子音強調を行
ってしまうと、音楽の中の子音成分まで強調されてしま
い違和感のある音楽になってしまうので、このような場
合には、音声区間検出部25の出力から音声区間を判定
して、音声区間の部分のみ子音を強調するようにしても
よい。
分を占めるテレビ番組においては、常時、子音強調を行
ってしまうと、音楽の中の子音成分まで強調されてしま
い違和感のある音楽になってしまうので、このような場
合には、音声区間検出部25の出力から音声区間を判定
して、音声区間の部分のみ子音を強調するようにしても
よい。
【0026】また、本実施例では、音声加工部6をテレ
ビの装置内に配置したが、図5に示すように、テレビの
音声出力端子(イヤホンジャックまたはAV出力端子)
からの出力を子音強調するべく音声加工部6を外付けに
して配置する事も可能である。
ビの装置内に配置したが、図5に示すように、テレビの
音声出力端子(イヤホンジャックまたはAV出力端子)
からの出力を子音強調するべく音声加工部6を外付けに
して配置する事も可能である。
【0027】また、音声加工部の一部分を例えば図8に
示すようにICメモリカードに記憶させて構成する事も
可能であり、このようにする事によって、子音強調のパ
ラメータを後から容易に変更する事が出来る。そのよう
にした場合の構成図を図6、図7に示す。図6はテレビ
と一体型ののも、図7は外付けタイプのものである。
示すようにICメモリカードに記憶させて構成する事も
可能であり、このようにする事によって、子音強調のパ
ラメータを後から容易に変更する事が出来る。そのよう
にした場合の構成図を図6、図7に示す。図6はテレビ
と一体型ののも、図7は外付けタイプのものである。
【0028】(実施例2)次に本発明第2の実施例につ
いて図面を参照しながら説明する。
いて図面を参照しながら説明する。
【0029】図9に本実施例の全体構成図を示す。本実
施例は、子音強調部6のパラメータを更新して最良の音
声加工装置に仕上げていくものである。図9において、
91はテレビがおいてある一般家庭、92はテレビを販
売している電気店である。家庭内には、子音パラメータ
を変更し易いように、パラメータをICメモリカード8
1により保持しているタイプ(図6又は図7に示したも
の)が配置してある。一方、電気店92では、この音声
加工テレビを販売しているのはもちろん、この音声加工
テレビ用の子音強調等のパラメータを記憶するICメモ
リカード81も販売している。また、電気店92内に
は、例えばお客さんの聴力を測定し、その人の耳の聞こ
え具合に対して、いちばんマッチした子音強調等のパラ
メータをICメモリカード81に記憶する聴力測定装置
93が配置してある。
施例は、子音強調部6のパラメータを更新して最良の音
声加工装置に仕上げていくものである。図9において、
91はテレビがおいてある一般家庭、92はテレビを販
売している電気店である。家庭内には、子音パラメータ
を変更し易いように、パラメータをICメモリカード8
1により保持しているタイプ(図6又は図7に示したも
の)が配置してある。一方、電気店92では、この音声
加工テレビを販売しているのはもちろん、この音声加工
テレビ用の子音強調等のパラメータを記憶するICメモ
リカード81も販売している。また、電気店92内に
は、例えばお客さんの聴力を測定し、その人の耳の聞こ
え具合に対して、いちばんマッチした子音強調等のパラ
メータをICメモリカード81に記憶する聴力測定装置
93が配置してある。
【0030】さて、図9において、まずお客さん94が
電気店92に音声加工テレビを買いに行くと、電気店9
2ではお客さんの聴力を測定するところから始める。聴
力測定の方法としては、いくつかのサンプル音をお客さ
んに聞かせてその聞こえ具合をスイッチを押す事により
返答してもらい、そのお客さん94の聴覚特性を測定す
る方法等がある。
電気店92に音声加工テレビを買いに行くと、電気店9
2ではお客さんの聴力を測定するところから始める。聴
力測定の方法としては、いくつかのサンプル音をお客さ
んに聞かせてその聞こえ具合をスイッチを押す事により
返答してもらい、そのお客さん94の聴覚特性を測定す
る方法等がある。
【0031】電気店92内の聴力測定装置93は、お客
さんの聴力特性よりその人に見合った子音強調パラメー
タを算出・設定しICメモリカード81に記憶する。
さんの聴力特性よりその人に見合った子音強調パラメー
タを算出・設定しICメモリカード81に記憶する。
【0032】ICメモリカード81へのパラメータの書
き込みは、音声加工テレビの購入時に行うのが通常であ
るが、テレビを購入した後で耳が悪くなった場合には、
その時点で再びICメモリカード81を持参して電気店
92へ行き、子音強調パラメータを更新してもらえばよ
い。
き込みは、音声加工テレビの購入時に行うのが通常であ
るが、テレビを購入した後で耳が悪くなった場合には、
その時点で再びICメモリカード81を持参して電気店
92へ行き、子音強調パラメータを更新してもらえばよ
い。
【0033】このように本実施例によれば、例えば聴覚
特性の異なる人に対してもそれぞれいちばん適切な子音
強調パラメータを設定する事が出来るので、個人毎の設
定など、きめ細かな子音強調を行う事が出来る。
特性の異なる人に対してもそれぞれいちばん適切な子音
強調パラメータを設定する事が出来るので、個人毎の設
定など、きめ細かな子音強調を行う事が出来る。
【0034】なお、本実施例においては、お客さんの聴
力を電気店92において測定した場合を述べたが、聴力
測定装置93は電気店にのみ存在する必要はなく、例え
ば病院にあって、病院にてICメモリカード81のパラ
メータの変更を行ってもよい。
力を電気店92において測定した場合を述べたが、聴力
測定装置93は電気店にのみ存在する必要はなく、例え
ば病院にあって、病院にてICメモリカード81のパラ
メータの変更を行ってもよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、テレビの
音声部分のうち、子音部分を強調する事が出来るので、
音声全体の音量を上げる事なく、音声を聞き取り易くす
る事が出来る。
音声部分のうち、子音部分を強調する事が出来るので、
音声全体の音量を上げる事なく、音声を聞き取り易くす
る事が出来る。
【0036】また、電気販売店等においてきめ細かな調
整が出来るので、よりユーザーに適した音声の聞き取り
具合の改善をも行うことが出来る。
整が出来るので、よりユーザーに適した音声の聞き取り
具合の改善をも行うことが出来る。
【図1】本発明第1の実施例の構成図
【図2】本発明第1の実施例の詳細な構成図
【図3】本発明第1の実施例の動作を説明する図
【図4】本発明第1の実施例の動作を説明する図
【図5】本発明第1の実施例の構成図
【図6】本発明第1の実施例の構成図
【図7】本発明第1の実施例の構成図
【図8】本発明第1の実施例の詳細な構成図
【図9】本発明第2の実施例の構成図
1 アンテナ 2 チューナー部 3 映像信号処理部 4 CRT 5 音声信号処理部 6 音声加工部 7 スピーカー 21 A/D 22 FFT 23 ケプストラム検出部 24 制御部 25 音声区間検出部 26 子音検出部 27 子音強調部 28 IFFT 29 D/A
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 目片 強司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山田 義則 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 鈴木 良二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 尾上 順一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】テレビジョン受信機と、前記テレビジョン
受信機の音声信号出力を入力とし、前記音声信号の子音
を強調する子音強調手段を備えた音声加工テレビ。 - 【請求項2】子音強調手段は入力音声信号をデジタル音
声信号として処理する事を特徴とする請求項1記載の音
声加工テレビ。 - 【請求項3】子音強調手段は、デジタル音声信号からケ
プストラムを抽出する事により子音部分を切り出し・強
調する事を特徴とする請求項2記載の音声加工テレビ。 - 【請求項4】テレビの音声信号のうち、実際の人の音声
部分区間を検出する音声区間検出手段を設け、前記音声
区間検出手段の出力により音声区間であると判断した場
合にのみ子音強調を行う事を特徴とする請求項1、2又
は3記載の音声加工テレビ。 - 【請求項5】子音強調手段のパラメータ記憶部を前記子
音強調手段とは着脱可能な情報単体にて保持し、前記情
報単体のパラメータを変更する事により子音強調の特性
を変更する事を特徴とする請求項2、3または4記載の
音声加工テレビ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7078702A JPH08275087A (ja) | 1995-04-04 | 1995-04-04 | 音声加工テレビ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7078702A JPH08275087A (ja) | 1995-04-04 | 1995-04-04 | 音声加工テレビ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08275087A true JPH08275087A (ja) | 1996-10-18 |
Family
ID=13669208
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7078702A Pending JPH08275087A (ja) | 1995-04-04 | 1995-04-04 | 音声加工テレビ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08275087A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009058708A (ja) * | 2007-08-31 | 2009-03-19 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | 音声処理システム、方法及びプログラム |
US8190432B2 (en) | 2006-09-13 | 2012-05-29 | Fujitsu Limited | Speech enhancement apparatus, speech recording apparatus, speech enhancement program, speech recording program, speech enhancing method, and speech recording method |
-
1995
- 1995-04-04 JP JP7078702A patent/JPH08275087A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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